JP2009250282A - 伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置 - Google Patents

伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009250282A
JP2009250282A JP2008096154A JP2008096154A JP2009250282A JP 2009250282 A JP2009250282 A JP 2009250282A JP 2008096154 A JP2008096154 A JP 2008096154A JP 2008096154 A JP2008096154 A JP 2008096154A JP 2009250282 A JP2009250282 A JP 2009250282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
male
female
axial groove
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008096154A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Shigeta
泰志 重田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2008096154A priority Critical patent/JP2009250282A/ja
Publication of JP2009250282A publication Critical patent/JP2009250282A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Abstract

【課題】雄シャフトと雌シャフトとの間の半径方向と回転方向の両方のガタを抑制することを可能にした伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置を提供する。
【解決手段】第1の板ばね61Aと第2の板ばね61Bを、軸方向溝41と軸方向溝51にまたがって挿入する。挿入の際には、第2の板ばね61Bは第1の板ばね61Aに対して、軸方向に直交する平面内で90度位相を変えて挿入する。従って、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間には、半径方向の予圧力を付与する第1の板ばね61Aと、回転方向の予圧力を付与する第2の板ばね61Bによって、半径方向の予圧力と、回転方向の予圧力の両方が作用し、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間の、半径方向と回転方向の両方のガタを抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明はステアリング装置、特に、回転トルクを伝達可能で軸方向に相対移動可能な伸縮軸、例えば、中間シャフトやステアリングシャフト等の伸縮軸を有するステアリング装置に関する。
ステアリング装置には、回転トルクを伝達可能に、かつ、軸方向に相対移動可能に連結された伸縮軸が、中間シャフトやステアリングシャフト等として組み込まれている。すなわち、中間シャフトは、ステアリングギヤのラック軸に噛合うピニオンシャフトに、自在継手を締結する際に、一旦縮めてからピニオンシャフトに嵌合させて締結するために、伸縮機能が必要である。
また、ステアリングシャフトは、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの位置を軸方向に調整する必要があるため、伸縮機能が要求される。
このような伸縮軸で、ステアリングホイールの良好な操作性を実現するためには、相対的に摺動可能な雄シャフトと雌シャフトとの間の回転方向のガタが小さく、かつ、雄シャフトと雌シャフトとの間の軸方向の摺動抵抗が、長期間にわたって所定の摺動抵抗に維持される必要がある。このような伸縮軸が、特許文献1に開示されている。
特許文献1の伸縮軸は、雄シャフトと雌シャフトとの間に板ばねを挿入し、この板ばねの付勢力によって、雄シャフトと雌シャフトとの間のガタを抑制している。しかし、特許文献1の伸縮軸では、板ばねの付勢力が、雄シャフトと雌シャフトとの間の半径方向にだけ作用するため、雄シャフトと雌シャフトとの間の回転方向のガタを抑制することができなかった。
実公平7−14102号公報
本発明は、雄シャフトと雌シャフトとの間の半径方向と回転方向の両方のガタを抑制することを可能にした伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、雄シャフト、上記雄シャフトに軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に外嵌する雌シャフト、上記雄シャフトの外周と雌シャフトの内周に各々形成され、互いに係合して回転トルクを伝達可能な回転トルク伝達部、上記雄シャフトの外周に形成された雄シャフト側軸方向溝、上記雌シャフトの内周に上記雄シャフト側軸方向溝と円周上の同一角度位置に整合して形成された雌シャフト側軸方向溝、上記雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝にまたがって挿入され、雄シャフト側軸方向溝の底壁と雌シャフト側軸方向溝の底壁に当接して半径方向の付勢力を付与する第1のばね、上記雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝にまたがって、上記第1のばねと直列に挿入され、雄シャフト側軸方向溝の側壁と雌シャフト側軸方向溝の側壁に当接して回転方向の付勢力を付与する第2のばねを備えたことを特徴とする伸縮軸である。
第2番目の発明は、第1番目の発明の伸縮軸において、上記第1のばねと第2のばねは同一部品で構成され、第2のばねは第1のばねに対して、軸方向に直交する平面内で90度位相を変えて挿入されていることを特徴とする伸縮軸である。
第3番目の発明は、第2番目の発明の伸縮軸において、上記第1のばねと第2のばねは板ばねであることを特徴とする伸縮軸である。
第4番目の発明は、第3番目の発明の伸縮軸において、上記回転トルク伝達部は、上記雄シャフトの外周に形成された雄スプラインまたは雄セレーションと、上記雌シャフトの内周に形成され、上記雄スプラインまたは雄セレーションと係合して回転トルクを伝達可能な雌スプラインまたは雌セレーションであることを特徴とする伸縮軸である。
第5番目の発明は、第4番目の発明の伸縮軸において、上記雄シャフトの外周と雌シャフトの内周のいずれか一方または両方には、摩擦係数を軽減する被膜が被覆されていることを特徴とする伸縮軸である。
第6番目の発明は、第1番目から第5番目までのいずれかの発明の伸縮軸を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第1番目から第5番目までのいずれかの発明の伸縮軸において、上記雄シャフトが雄中間シャフトであり、上記雌シャフトが雌中間シャフトであることを特徴とする伸縮軸である。
第8番目の発明は、第7番目の発明の伸縮軸を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
本発明の伸縮軸及びステアリング装置では、雄シャフトの外周と雌シャフトの内周に各々形成され、互いに係合して回転トルクを伝達可能な回転トルク伝達部と、雄シャフトの外周に形成された雄シャフト側軸方向溝と、雌シャフトの内周に雄シャフト側軸方向溝と円周上の同一角度位置に整合して形成された雌シャフト側軸方向溝と、雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝にまたがって挿入され、雄シャフト側軸方向溝の底壁と雌シャフト側軸方向溝の底壁に当接して半径方向の付勢力を付与する第1のばねと、雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝にまたがって、第1のばねと直列に挿入され、雄シャフト側軸方向溝の側壁と雌シャフト側軸方向溝の側壁に当接して回転方向の付勢力を付与する第2のばねを備えている。
従って、雄シャフトと雌シャフトとの間には、半径方向の予圧力と回転方向の予圧力の両方の予圧力が作用するため、半径方向と回転方向の両方のガタを抑制することが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例4を説明する。
図1は、本発明のステアリング装置の全体を示し、一部を断面した側面図であって、操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した実施例を示す。図2は本発明の実施例1の伸縮軸の雌シャフトと雄シャフトが嵌合した状態を示す正面図である。図3は図2のP部拡大図、図4は図3のQ矢視図であって、雌シャフトを取り外した状態を示す平面図、図5は図4のA−A断面図である。
図1に示すように、本発明のステアリング装置は、車体後方側(図1の右側)にステアリングホイール11を装着可能なステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12を挿通したステアリングコラム13と、このステアリングシャフト12に補助トルクを付与する為のアシスト装置(操舵補助部)20と、このステアリングシャフト12の車体前方側(図1の左側)に、図示しないラック/ピニオン機構を介して連結されたステアリングギヤ30とを備えている。
ステアリングシャフト12は、雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとを、回転トルクを伝達可能に、かつ軸方向に関して相対移動可能にスプライン嵌合している。従って、上記雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとは、衝突時に、このスプライン嵌合部が相対移動して、全長を縮めることができる。
また、上記ステアリングシャフト12を挿通した筒状のステアリングコラム13は、アウターコラム13Aとインナーコラム13Bとをテレスコピック移動可能に組み合わせており、衝突時に軸方向の衝撃が加わった場合に、この衝撃によるエネルギを吸収しつつ全長が縮まる、所謂コラプシブル構造としている。
そして、上記インナーコラム13Bの車体前方側端部を、ギヤハウジング21の車体後方側端部に圧入嵌合して固定している。また、上記雄ステアリングシャフト12Bの車体前方側端部を、このギヤハウジング21の内側に通し、アシスト装置20の図示しない入力軸の車体後方側端部に連結している。
ステアリングコラム13は、その中間部を支持ブラケット14により、ダッシュボードの下面等、車体18の一部に支承している。また、この支持ブラケット14と車体18との間に、図示しない係止部を設けて、この支持ブラケット14に車体前方側に向かう方向の衝撃が加わった場合に、この支持ブラケット14が上記係止部から外れ、車体前方側に移動するようにしている。
また、上記ギヤハウジング21の上端部も、上記車体18の一部に支承している。また、本実施例の場合には、チルト機構及びテレスコピック機構を設けることにより、上記ステアリングホイール11の高さ位置、及び、車体前後方向位置の調節を自在としている。このようなチルト機構及びテレスコピック機構は、従来から周知であり、本発明の特徴部分でもない為、詳しい説明は省略する。
上記ギヤハウジング21の車体前方側端面から突出した出力軸23は、自在継手15を介して、中間シャフト16の後端部に連結している。また、この中間シャフト16の前端部に、別の自在継手17を介して、ステアリングギヤ30の入力軸31を連結している。中間シャフト16は、雄中間シャフト(雄シャフト)16Aの車体前方側に、雌中間シャフト(雌シャフト)16Bの車体後方側が外嵌し、回転トルクを伝達可能に、かつ、軸方向に関して相対移動可能に嵌合している。
図示しないピニオンが、入力軸31に結合している。また、ステアリングギヤ30に往復摺動可能に内嵌された図示しないラックが、このピニオンに噛み合っており、ステアリングホイール11の回転が、タイロッド32を移動させて、図示しない車輪を操舵する。
アシスト装置20のギヤハウジング21には、電動モータ26のケース261が固定され、この電動モータ26の図示しない回転軸にウォームが結合されている。出力軸23には図示しないウォームホイールが取り付けられ、このウォームホイールに電動モータ26の回転軸のウォームが噛合っている。
また、出力軸23の軸方向長さの中間部の周囲には、図示しないトルクセンサが設けられている。上記ステアリングホイール11からステアリングシャフト12に加えられるトルクの方向と大きさを、トルクセンサで検出している。
このトルクセンサの検出値に応じて、電動モータ26を駆動し、ウォームとウォームホイールから成る減速機構を介して、出力軸23に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させる。このアシスト装置20は電動式のアシスト装置に限られるものではなく、ステアリングギヤ30等に設けられる油圧式のアシスト装置でもよい。
図2から図5は、本発明の実施例1の伸縮軸の連結部を示し、図1の中間シャフト16の雄中間シャフト16Aと雌中間シャフト16Bとの連結部に適用した例を示す。図2、図3に示すように、雌中間シャフト16Bは中空円筒状に形成されており、その内径孔には、雌中間シャフト16Bの全長にわたって、雌スプライン40が30度間隔で形成されている。
また、雌中間シャフト16Bの内径孔には、雌中間シャフト16Bの全長にわたって、軸直角断面が略台形の軸方向溝(雌シャフト側軸方向溝)41が、120度間隔で3個形成されている。すなわち、軸方向溝41は、雌スプライン40の歯3枚毎に、3等配で形成されている。また、雌スプライン40の内周面及び軸方向溝41の内周面には、摩擦係数を軽減するための樹脂被膜42が被覆されている。
また、雄中間シャフト16Aは中実円柱状に形成されており、その外周上には、雌スプライン40と同一ピッチ円直径で、雌スプライン40と同一モジュールの雄スプライン50が、30度間隔で形成されている。この雄スプライン50と雌スプライン40が、互いに係合して回転トルクを伝達可能な回転トルク伝達部を構成している。回転トルク伝達部は、雄セレーションと雌セレーションで構成してもよい。
また、雄中間シャフト16Aの外周上には、軸直角断面が略台形の3個の軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)51が、120度間隔で3個形成されている。すなわち、軸方向溝51は、雄スプライン50の歯3枚毎に、3等配で形成されている。また、雄スプライン50の外周面及び軸方向溝51の外周面には、摩擦係数を軽減するための樹脂被膜52が被覆されている。
このようにして、雌中間シャフト16Bの雌スプライン40に、雄中間シャフト16Aの雄スプライン50が、回転トルクを伝達可能に、かつ軸方向に関して相対移動可能にスプライン嵌合している。また、雌中間シャフト16Bの3個の軸方向溝41と雄中間シャフト16Aの3個の軸方向溝51が、円周上の同一角度位置に整合して形成されている。
図3に示すように、雄中間シャフト16Aの3個の軸方向溝51は同一形状を有し、底壁511と、この底壁511の両端からV字形に半径方向外側に延びる側壁512、512で構成されている。同様に、雌中間シャフト16Bの3個の軸方向溝41は同一形状を有し、底壁411と、この底壁411の両端からV字形に半径方向内側に延びる側壁412、412で構成されている。
図4、図5に示すように、この軸方向溝41と軸方向溝51とで形成される3個の空間の各々に、軸方向溝41と軸方向溝51にまたがって、2個の第1の板ばね(第1のばね)61A、61Aが挿入されている。また、2個の第1の板ばね61A、61Aと直列に、2個の第1の板ばね61A、61Aに軸方向の両端が挟まれて、1個の第2の板ばね(第2のばね)61Bが挿入され、この第1の板ばね61Aと第2の板ばね61Bが、雄中間シャフト16Aと雌中間シャフト16Bとの間で予圧を付与する予圧付与部材として作用している。
この第1の板ばね61Aと第2の板ばね61Bは、軸方向溝41の軸方向の長さの略1/3の長さを有し、平板状のバネ鋼を折り曲げて形成され、軸方向溝41と軸方向溝51とで形成される空間に、弾性変形して挿入されている。
また、第1の板ばね61Aと第2の板ばね61Bは同一部品で構成され、第2の板ばね61Bを第1の板ばね61Aに対して、軸方向に直交する平面内で90度位相を変えて挿入している。それによって、第1の板ばね61Aは半径方向の付勢力を付与する予圧付与部材として作用し、第2の板ばね61Bは回転方向の付勢力を付与する予圧付与部材として作用する。第1の板ばね61Aと第2の板ばね61Bの数は、少なくとも1個ずつあればよい。
図4、図5に示すように、第1の板ばね61A、第2の板ばね61Bは、軸方向に平行に延びる直線部62と、この直線部62の両端から折り返すように円弧状に折り曲げられ、外側に凸の円弧状部63、63で構成されている。また、円弧状部63、63の先端には、円弧状部63、63の凸部の頂点よりも内側に折り曲げられた逃げ部64が形成されている。
このように形成された第1の板ばね61Aを、軸方向溝41の底壁411に直線部62が当接し、軸方向溝51の底壁511に円弧状部63、63が当接するように挿入する。すると、円弧状部63、63が弾性変形して挿入され、軸方向溝41の底壁411と軸方向溝51の底壁511との間に半径方向の付勢力を付与する。
また第2の板ばね61Bを、軸方向溝41、51の一方の側壁412、512に直線部62が当接し、他方の側壁412、512に円弧状部63、63が当接するように挿入する。すると、円弧状部63、63が弾性変形して挿入され、軸方向溝41、51の一方の側壁412、512と他方の側壁412、512との間に回転方向の付勢力を付与する。すなわち、第2の板ばね61Bは第1の板ばね61Aに対して、軸方向に直交する平面内で90度位相を変えて挿入される。
従って、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間には、第1の板ばね61Aと第2の板ばね61Bによって、半径方向の予圧力と、回転方向の予圧力の両方が作用し、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間の、半径方向と回転方向の両方のガタを抑制することができる。
また、軸方向溝41、51は、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aの円周上に3等配で形成されているため、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間には、半径方向の予圧力と、回転方向の予圧力がバランス良く作用する。従って、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間の、半径方向と回転方向の両方のガタをバランス良く抑制することができる。
また、上記したように、円弧状部63、63の内端には、円弧状部63、63の凸部の頂点よりも内側に折り曲げられた逃げ部64が形成されている。従って、雌中間シャフト16Bに対して雄中間シャフト16Aを軸方向に相対移動させた時に、第1の板ばね61A、第2の板ばね61Bは、底壁511、側壁412、512に引っ掛かることがなく、安定した摺動抵抗で軸方向に相対移動させることが可能となる。
図4に示すように、第1の板ばね61Aの幅W3は、軸方向溝41、51の一方の側壁412、512と他方の側壁412、512との間の間隔W1よりも小さく形成されていて、第1の板ばね61Aの側面65、65と軸方向溝41、51の一方の側壁412、512と他方の側壁412、512との間には、隙間が形成されている。
また、図5に示すように、第2の板ばね61Bの幅W3は、軸方向溝41の底壁411と軸方向溝51の底壁511との間の間隔W2よりも小さく形成されていて、第2の板ばね61Bの側面65、65と軸方向溝41の底壁411と軸方向溝51の底壁511との間には、隙間が形成されている。
従って、雌中間シャフト16Bに対して雄中間シャフト16Aを軸方向に相対移動させた時に、第1の板ばね61A、第2の板ばね61Bは、その側面65、65が、側壁412、512、底壁411、511に強く接触することがなく、小さな摺動抵抗で軸方向に相対移動させることが可能となる。
また、同一部品の板ばねを、軸方向溝41と軸方向溝51とで形成される空間に、軸方向に直交する平面内で90度位相を変えて挿入するだけで、半径方向の付勢力を付与する予圧付与部材と回転方向の付勢力を付与する予圧付与部材に併用するため、部品点数が削減され、板ばねの形状も簡素になる。
次に本発明の実施例2について説明する。図6(1)は本発明の実施例2の板ばねを示す平面図であり、実施例1の図4相当図であって、回転方向の付勢力を付与する第2の板ばね61Bのみを示し、半径方向の付勢力を付与する第1の板ばね61Aは、図示を省略する。以下の説明では、上記実施例1と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例1と同一部品には同一番号を付して説明する。
図6(1)に示すように、実施例2の第2の板ばね61B(図示しないが第1の板ばね61Aも同一形状)は、軸方向に平行に延びる2本の直線部621、622と、この直線部621、622の軸方向の一方の端部から折り返すように円弧状に折り曲げられ、外側に凸の半円弧状部66で構成されている。従って、この半円弧状部66は、直線部621、622の軸方向の一方の端部を連結している。
このように形成された第2の板ばね61Bを、軸方向溝41、51の一方の側壁412、512に一方の直線部621が当接し、他方の側壁412、512に他方の直線部622が当接するように挿入する。すると、半円弧状部66が弾性変形して挿入され、軸方向溝41、51の一方の側壁412、512と他方の側壁412、512との間に回転方向の付勢力を付与する。
また、図示はしないが、第1の板ばね61Aは第2の板ばね61Bに対して、軸方向に直交する平面内で90度位相を変え、第2の板ばね61Bと直列に、第2の板ばね61Bに隣接して挿入する。すると、第1の板ばね61Aは、軸方向溝41の底壁411に一方の直線部621が当接し、軸方向溝51の底壁511に他方の直線部622が当接する。その結果、半円弧状部66が弾性変形して挿入され、軸方向溝41の底壁411と軸方向溝51の底壁511との間に、半径方向の付勢力を付与することができる。
従って、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間には、第1の板ばね61Aと第2の板ばね61Bによって、半径方向の予圧力と、回転方向の予圧力の両方が作用し、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間の、半径方向と回転方向の両方のガタを抑制することができる。
次に本発明の実施例3について説明する。図6(2)は本発明の実施例3の板ばねを示す平面図であり、実施例1の図4相当図であって、回転方向の付勢力を付与する第2の板ばね61Bのみを示し、半径方向の付勢力を付与する第1の板ばね61Aは、図示を省略する。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
図6(2)に示すように、実施例3の第2の板ばね61B(図示しないが第1の板ばね61Aも同一形状)は、軸方向に平行に延びる直線部623と、この直線部623の軸方向の中央部から右側に円弧状に折り曲げられ、外側に凸の半円弧状部67を有している。また、直線部623の両端には、大きな曲率半径で右側に折り曲げられた円弧状部631、631が形成され、この円弧状部631、631の両端には、右側に直角に折り曲げられた直線折り曲げ部68、68が形成されている。
このように形成された第2の板ばね61Bを、軸方向溝41、51の一方の側壁412、512に直線部623が当接し、他方の側壁412、512に半円弧状部67、直線折り曲げ部68、68の端面が当接するように挿入する。すると、半円弧状部67、円弧状部631、631が弾性変形して挿入され、軸方向溝41、51の一方の側壁412、512と他方の側壁412、512との間に回転方向の付勢力を付与する。
また、図示はしないが、第1の板ばね61Aは第2の板ばね61Bに対して、軸方向に直交する平面内で90度位相を変え、第2の板ばね61Bと直列に、第2の板ばね61Bに隣接して挿入する。すると、第1の板ばね61Aは、軸方向溝41の底壁411に直線部623が当接し、軸方向溝51の底壁511に半円弧状部67、直線折り曲げ部68、68の端面が当接する。その結果、半円弧状部67、円弧状部631、631が弾性変形して挿入され、軸方向溝41の底壁411と軸方向溝51の底壁511との間に半径方向の付勢力を付与することができる。
従って、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間には、第1の板ばね61Aと第2の板ばね61Bによって、半径方向の予圧力と、回転方向の予圧力の両方が作用し、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間の、半径方向と回転方向の両方のガタを抑制することができる。
次に本発明の実施例4について説明する。図6(3)は本発明の実施例4の板ばねを示す平面図であり、実施例1の図4相当図であって、回転方向の付勢力を付与する第2の板ばね61Bのみを示し、半径方向の付勢力を付与する第1の板ばね61Aは、図示を省略する。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
図6(3)に示すように、実施例4の第2の板ばね61B(図示しないが第1の板ばね61Aも同一形状)は、軸方向に平行に延びる直線部623と、この直線部623の軸方向の中央部から右側に円弧状に折り曲げられ、外側に凸の半円弧状部67を有している。また、直線部623の両端から折り返すように円弧状に折り曲げられ、外側に凸の円弧状部63、63が形成されている。また、円弧状部63、63の先端には、円弧状部63、63の凸部の頂点よりも内側に折り曲げられた逃げ部64が形成されている。
このように形成された第2の板ばね61Bを、軸方向溝41、51の一方の側壁412、512に直線部623が当接し、他方の側壁412、512に半円弧状部67、円弧状部63、63が当接するように挿入する。すると、半円弧状部67、円弧状部63、63が弾性変形して挿入され、軸方向溝41、51の一方の側壁412、512と他方の側壁412、512との間に回転方向の付勢力を付与する。
また、図示はしないが、第1の板ばね61Aは第2の板ばね61Bに対して、軸方向に直交する平面内で90度位相を変え、第2の板ばね61Bと直列に、第2の板ばね61Bに隣接して挿入する。すると、第1の板ばね61Aは、軸方向溝41の底壁411に直線部623が当接し、軸方向溝51の底壁511に半円弧状部67、円弧状部63、63が当接する。その結果、半円弧状部67、円弧状部63、63が弾性変形して挿入され、軸方向溝41の底壁411と軸方向溝51の底壁511との間に半径方向の付勢力を付与することができる。
従って、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間には、第1の板ばね61Aと第2の板ばね61Bによって、半径方向の予圧力と、回転方向の予圧力の両方が作用し、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間の、半径方向と回転方向の両方のガタを抑制することができる。
上記実施例では、回転トルク伝達部として、雌シャフトの内径孔に雌スプラインが形成され、雄シャフトの外周に雄スプラインが形成された例について説明したが、雌シャフトの内径孔に雌セレーションを形成し、雄シャフトの外周に雄セレーションを形成してもよく、回転トルク伝達部として、任意の形状の軸方向凸条を雌シャフトと雄シャフトに各々形成すればよい。
上記実施例は、中間シャフト16に本発明を適用した例について説明したが、ステアリングシャフト12等、ステアリング装置を構成する任意の伸縮軸に適用することができる。また上記実施例では、雌中間シャフト16Bの車体後方側が、雄中間シャフト16Aの車体前方側に外嵌して連結されているが、雌中間シャフト16Bの車体前方側に、雄中間シャフト16Aの車体後方側を内嵌して連結してもよい。
本発明のステアリング装置の全体を示し、一部を断面した側面図であって、操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した実施例を示す。 本発明の実施例1の伸縮軸の雌シャフトと雄シャフトが嵌合した状態を示す正面図である。 図2のP部拡大図である。 図3のQ矢視図であって、雌シャフトを取り外した状態を示す平面図である。 図4のA−A断面図である。 本発明の実施例2から実施例4の板ばねを示す平面図である。
符号の説明
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
12A 雌ステアリングシャフト
12B 雄ステアリングシャフト
13 ステアリングコラム
13A アウターコラム
13B インナーコラム
14 支持ブラケット
15 自在継手
16 中間シャフト
16A 雄中間シャフト
16B 雌中間シャフト
17 自在継手
18 車体
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
23 出力軸
26 電動モータ
261 ケース
30 ステアリングギヤ
31 入力軸
32 タイロッド
40 雌スプライン
41 軸方向溝(雌シャフト側軸方向溝)
411 底壁
412 側壁
42 樹脂被膜
50 雄スプライン
51 軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)
511 底壁
512 側壁
52 樹脂被膜
61A 第1の板ばね
61B 第2の板ばね
62 直線部
621、622、623 直線部
63 円弧状部
631 円弧状部
64 逃げ部
65 側面
66 半円弧状部
67 半円弧状部
68 直線折り曲げ部

Claims (8)

  1. 雄シャフト、
    上記雄シャフトに軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に外嵌する雌シャフト、
    上記雄シャフトの外周と雌シャフトの内周に各々形成され、互いに係合して回転トルクを伝達可能な回転トルク伝達部、
    上記雄シャフトの外周に形成された雄シャフト側軸方向溝、
    上記雌シャフトの内周に上記雄シャフト側軸方向溝と円周上の同一角度位置に整合して形成された雌シャフト側軸方向溝、
    上記雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝にまたがって挿入され、雄シャフト側軸方向溝の底壁と雌シャフト側軸方向溝の底壁に当接して半径方向の付勢力を付与する第1のばね、
    上記雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝にまたがって、上記第1のばねと直列に挿入され、雄シャフト側軸方向溝の側壁と雌シャフト側軸方向溝の側壁に当接して回転方向の付勢力を付与する第2のばねを備えたこと
    を特徴とする伸縮軸。
  2. 請求項1に記載された伸縮軸において、
    上記第1のばねと第2のばねは同一部品で構成され、第2のばねは第1のばねに対して、軸方向に直交する平面内で90度位相を変えて挿入されていること
    を特徴とする伸縮軸。
  3. 請求項2に記載された伸縮軸において、
    上記第1のばねと第2のばねは板ばねであること
    を特徴とする伸縮軸。
  4. 請求項3に記載された伸縮軸において、
    上記回転トルク伝達部は、
    上記雄シャフトの外周に形成された雄スプラインまたは雄セレーションと、
    上記雌シャフトの内周に形成され、上記雄スプラインまたは雄セレーションと係合して回転トルクを伝達可能な雌スプラインまたは雌セレーションであること
    を特徴とする伸縮軸。
  5. 請求項4に記載された伸縮軸において、
    上記雄シャフトの外周と雌シャフトの内周のいずれか一方または両方には、摩擦係数を軽減する被膜が被覆されていること
    を特徴とする伸縮軸。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載された伸縮軸を備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載された伸縮軸において、
    上記雄シャフトが雄中間シャフトであり、
    上記雌シャフトが雌中間シャフトであること
    を特徴とする伸縮軸。
  8. 請求項7に記載された伸縮軸を備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
JP2008096154A 2008-04-02 2008-04-02 伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置 Pending JP2009250282A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008096154A JP2009250282A (ja) 2008-04-02 2008-04-02 伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008096154A JP2009250282A (ja) 2008-04-02 2008-04-02 伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009250282A true JP2009250282A (ja) 2009-10-29

Family

ID=41311199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008096154A Pending JP2009250282A (ja) 2008-04-02 2008-04-02 伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009250282A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011052387A1 (ja) 2009-10-30 2011-05-05 日本電気株式会社 発光素子、光源装置及び投射型表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011052387A1 (ja) 2009-10-30 2011-05-05 日本電気株式会社 発光素子、光源装置及び投射型表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4190905B2 (ja) 車両用ステアリング装置
JP5119707B2 (ja) 伸縮軸
JP5429379B2 (ja) ステアリング装置
JP5152548B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5962818B2 (ja) 伸縮軸
JP2006151352A (ja) ステアリング装置
CN108706045B (zh) 电动转向装置的减速器
JP5125742B2 (ja) ステアリング装置
JP5273103B2 (ja) 雄シャフトと雌シャフトの結合構造
KR102350046B1 (ko) 자동차의 조향 컬럼
JP6011858B2 (ja) 伸縮シャフトおよびステアリング装置
JP2009250282A (ja) 伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置
JP2009156438A (ja) 伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置
JP4760304B2 (ja) ステアリング装置
JP2010111299A (ja) 車両用操舵力伝達装置
JP2009190423A (ja) ステアリング装置用伸縮軸
JP2009180322A (ja) 伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置
JP2006264424A (ja) ステアリング装置
JP5157410B2 (ja) 伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置
WO2020075639A1 (ja) ステアリングコラムおよびステアリング装置
JP2007231993A (ja) 伸縮軸
JP4793030B2 (ja) ステアリング装置用の伸縮軸
JP2008202742A (ja) ヨークとシャフトとの連結構造及びこれを使用したステアリング装置
JP2009061852A (ja) 衝撃吸収式ステアリングコラム装置及び電動式パワーステアリング装置
JP2006273128A (ja) ステアリング装置