JP2006273128A - ステアリング装置 - Google Patents

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Atsushi Maeda
篤志 前田
Kazuo Chikaraishi
一穂 力石
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Abstract

【課題】 所定の操舵フィーリングが容易に得られ、組付けが簡単で、部品の製作コストが低減されると共に、ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの連結後の連結部のガタを無くしたステアリング装置を提供する。
【解決手段】 中空円筒状バネ60A〜60Cのすり割り601A〜601Cの開口部の位置は、インナーシャフト12Bの軸心に向かう一定の位相位置にある。従って、中空円筒状バネ60A〜60Cのバネ定数は、インナーシャフト12Bが時計方向回転でも反時計方向回転でも、目標とした所定のバネ定数となり、所定の目標値の入力トルクで、円柱状ピン61の外周が、インナーシャフト12Bの溝42と入力軸22の溝52に当接して、回転トルクを伝達するため、インナーシャフト12Bが時計方向回転でも反時計方向回転でも、ステアリングホイール11の操舵フィーリングが一定に維持される。
【選択図】 図5

Description

本発明はステアリング装置、特に、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なステアリングホイール側シャフトと、ステアリングホイール側シャフトの回転をステアリングギヤに伝達するステアリングギヤ側シャフトとの連結部を有するステアリング装置に関する。
ステアリングホイールの操舵トルクに比例した操舵補助力を付与する操舵補助部を有するステアリング装置においては、ユニットとして組み立てた操舵補助部の入力軸とステアリングホイール側シャフトとを、回転トルクを伝達可能に、かつ、軸方向の相対移動を不能に連結する必要がある。
このような操舵補助部との連結構造を有するステアリング装置として、特許文献1のステアリング装置がある。従来のステアリング装置は、本願の図1に示すように、車体18、18に取付けられるが、車体18、18の位置のずれや調整不足等があると、ステアリングコラム13や操舵補助部のギヤハウジング21に無理な力が掛かり、ステアリングシャフト12が曲げられる。
ステアリングシャフト12が曲げられると、ステアリングシャフト12を軸支する軸受をこじる力が作用するため、ステアリングホイール11の操作が重くなったり、ステアリングホイール11の操作トルクが変動する等の悪影響が出る場合がある。また、ステアリングシャフト12自体に製作誤差による曲がりがある場合にも、上記と同様の不具合が発生することがある。
このような不具合を解決するために、本出願人の先願である特願2004−310100では、ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとを、すり割りを有する複数の中空円筒状バネを介して連結している。
しかしながら、複数の中空円筒状バネのすり割りの位相を所定の位相位置に揃えて組付けるのが困難であるため、すり割りの位相が所定の位相位置からずれると、中空円筒状バネのバネ定数が所定のバネ定数にならないため、所定の操舵フィーリングが得られないことになる。また、複数の中空円筒状バネのすり割りの位相が各々異なると、ステアリングホイールの時計方向回転時と反時計方向回転時でバネ定数が異なるため、ステアリングホイールの回転方向によって、操舵フィーリングも異なることになる。
特開2000−313340号公報
本発明は、所定の操舵フィーリングが容易に得られ、組付けが簡単で、部品の製作コストが低減されると共に、ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの連結後の連結部のガタを無くし、かつ、ステアリングシャフトの振れを吸収することで、軸受の負荷を軽減したステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なステアリングホイール側シャフト、上記ステアリングホイール側シャフトの回転をステアリングギヤに伝達するステアリングギヤ側シャフト、上記ステアリングホイール側シャフトの車体前方側端部とステアリングギヤ側シャフトの車体後方側端部との嵌合部の円周上に、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトの両方に設けられた複数の係合溝、上記両方の係合溝にまたがって挿入され、上記係合溝に対して回転方向の隙間を有して係合する複数の回転トルク伝達部材、上記嵌合部に設けられ、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間の相対的な軸方向の移動を規制する移動規制部材、上記両方の係合溝にまたがって挿入され、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間に回転方向の付勢力を付与するために、軸方向のすり割りを有する複数の中空円筒状バネ、上記複数の中空円筒状バネを一体的に連結するための連結部を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記連結部は、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間に軸方向の付勢力を付与することを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記連結部は、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間に軸方向の付勢力を付与すると共に、上記回転トルク伝達部材に軸方向の付勢力を付与することを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記回転トルク伝達部材は、円柱状ピンであることを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記回転トルク伝達部材は上記係合溝に対してさらに半径方向の隙間を有して係合し、上記中空円筒状バネは上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間にさらに半径方向の付勢力を付与することを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なステアリングホイール側シャフト、上記ステアリングホイール側シャフトの回転をステアリングギヤに伝達するステアリングギヤ側シャフト、上記ステアリングホイール側シャフトの車体前方側端部とステアリングギヤ側シャフトの車体後方側端部との嵌合部の円周上のいずれか一方に設けられた複数の係合突起と複数の係合溝、上記ステアリングホイール側シャフトの車体前方側端部とステアリングギヤ側シャフトの車体後方側端部との嵌合部の円周上のいずれか他方に設けられ、上記係合突起に対して回転方向の隙間を有して係合する係合溝、上記嵌合部に設けられ、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間の相対的な軸方向の移動を規制する移動規制部材、上記両方の係合溝にまたがって挿入され、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間に回転方向の付勢力を付与するために、軸方向のすり割りを有する複数の中空円筒状バネ、上記複数の中空円筒状バネを一体的に連結するための連結部を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第6番目の発明のステアリング装置において、上記連結部は、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間に軸方向の付勢力を付与することを特徴とするステアリング装置である。
第8番目の発明は、第1番目から第7番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記移動規制部材は、上記嵌合部に、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトの両方に設けられた環状溝と、上記両方の環状溝に係合してステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間の相対的な軸方向の移動を規制する環状の規制部材を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第9番目の発明は、第1番目から第7番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記ステアリングギヤ側シャフトは、上記ステアリングホイールの操舵トルクに比例した操舵補助力を付与する操舵補助部の入力軸であることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの嵌合部に挿入され、軸方向のすり割りを有する複数の中空円筒状バネを、連結部によって一体的に連結している。従って、複数の中空円筒状バネのすり割りを所定の位相位置で確実に組付けることが可能となるため、所定の操舵フィーリングが容易に得られ、ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間のガタを無くすことが可能となる。
また、ステアリングシャフトの振れを吸収することができるため、ステアリングシャフトを軸支する軸受の負荷が軽減される。さらに、中空円筒状バネを一体に連結する連結部が、ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間の軸方向のガタの排除を行うことができるため、部品点数、部品個数を削減して、部品加工費と組み立て工数を削減することが可能となる
* 第1の実施形態
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明のステアリング装置の全体を示し、一部を断面した正面図であって、操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した実施形態を示す。図2は本発明の第1の実施形態のステアリング装置を示し、図1の要部の縦断面図である。
図1から図2に示すように、本発明のステアリング装置は、車体後方側(図1、図2の右側)にステアリングホイール11を装着可能なステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12を挿通したステアリングコラム13と、このステアリングシャフト12に補助トルクを付与する為のアシスト装置(操舵補助部)20と、このステアリングシャフト12の車体前方側(図1、図2の左側)に、図示しないラック/ピニオン機構を介して連結されたステアリングギヤ30とを備える。
ステアリングシャフト12は、アウターシャフト12Aとインナーシャフト12Bとを、スプライン係合により、回転力を伝達自在に、かつ軸方向に関して相対変位可能に組み合わせて成る。すなわち、、アウターシャフト12Aの車体前方側には雌スプライン121Aが形成され、インナーシャフト12Bの車体後方側に形成された雄スプライン121Bがスプライン係合している。従って、上記アウターシャフト12Aとインナーシャフト12Bとは、衝突時に、このスプライン係合部が相対摺動して、全長を縮めることができる。
また、上記ステアリングシャフト12を挿通した筒状のステアリングコラム13は、アウターコラム13Aとインナーコラム13Bとをテレスコピック移動可能に組み合わせており、衝突時に軸方向の衝撃が加わった場合に、この衝撃によるエネルギを吸収しつつ全長が縮まる、所謂コラプシブル構造としている。
そして、上記インナーコラム13Bの車体前方側端部を、ギヤハウジング21の車体後方側端部に圧入嵌合して固定している。また、上記インナーシャフト12Bの車体前方側端部を、このギヤハウジング21の内側に通し、アシスト装置20の入力軸22の車体後方側端部に連結している。
ステアリングコラム13は、その中間部を支持ブラケット14により、ダッシュボードの下面等、車体18の一部に支承している。また、この支持ブラケット14と車体18との間に、図示しない係止部を設けて、この支持ブラケット14に車体前方側に向かう方向の衝撃が加わった場合に、この支持ブラケット14が上記係止部から外れ、車体前方側に移動するようにしている。
また、上記ギヤハウジング21の上端部も、上記車体18の一部に支承している。また、本実施形態の場合には、チルト機構及びテレスコピック機構を設けることにより、上記ステアリングホイール11の車体前後方向位置、及び、高さ位置の調節を自在としている。このようなチルト機構及びテレスコピック機構は、従来から周知であり、本発明の特徴部分でもない為、詳しい説明は省略する。
上記ギヤハウジング21の車体前方側端面から突出した出力軸23は、自在継手15を介して、中間シャフト16の後端部に連結している。また、この中間シャフト16の前端部に、別の自在継手17を介して、ステアリングギヤ30の入力軸31を連結している。図示しないピニオンが、この入力軸31に結合している。また、図示しないラックが、このピニオンに噛み合っており、ステアリングホイールの回転が、タイロッド32を移動させて、図示しない車輪を操舵する。
図2に示すように、アシスト装置20のギヤハウジング21には、入力軸22と出力軸23が同一軸線上に、軸受29A、29Bによって回転可能に軸支され、入力軸22と出力軸23は、トーションバー24によって連結されている。出力軸23にはウォームホイール25が取り付けられ、ウォームホイール25には、図示しないウォームが噛合っている。図1の電動モータ26のケース261がギヤハウジング21に固定され、この電動モータ26の図示しない回転軸にウォームが結合されている。
また、出力軸23の中間部の周囲には、上記トーションバー24の捩れを検出するトルクセンサ28が設けられている。上記ステアリングホイール11からこのステアリングシャフト12に加えられるトルクの方向と大きさを、このトルクセンサ28で検出し、この検出値に応じて、電動モータ26を駆動し、ウォームとウォームホイール25から成る減速機構を介して、出力軸23に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させる。
図3から図5は、本発明の第1の実施形態のステアリングシャフトの連結部を示し、図2のインナーシャフト(ステアリングホイール側シャフト)12Bとアシスト装置20の入力軸(ステアリングギヤ側シャフト)22との連結部に適用した例を示す。
すなわち、図3は図2のステアリングシャフトの連結部を示し、(1)は連結部の縦断面図、(2)は(1)のA−A断面図である。図4は図3のバネを示し、(1)はバネの斜視図、(2)は(3)のB−B断面図、(3)は(2)の右側面図である。図5は図3のステアリングシャフトの連結部の分解斜視図である。
図2から図5に示すように、インナーシャフト12Bの車体前方側端部(図3の左側)が、アシスト装置20の入力軸22の車体後方側端部(図3の右側)に連結されている。インナーシャフト12Bの車体前方側端部は中実円柱状に形成されており、車体前方側端部から、直径寸法が小径の小径軸部40と、直径寸法が大径の大径軸部43の順に形成されている。
インナーシャフト12Bの小径軸部40の外周上には、軸直角断面が半円形の六個の溝42が、小径軸部40の軸方向全長にわたって、等間隔(60度間隔)で形成されている。また、小径軸部40の車体後方側の外周には、矩形断面の一個の環状溝44が全周にわたって形成されている。
入力軸22の車体後方側端部は中空円筒状に形成されており、車体後方側端部から、小径穴50が形成されている。小径穴50の内周上には、軸直角断面が半円形の溝52が、等間隔(60度間隔)で六個形成されている。また、小径穴50の車体後方側の内周には、環状溝54が全周にわたって形成されている。インナーシャフト12Bを入力軸22に内嵌すると、インナーシャフト12Bの環状溝44と、入力軸22の環状溝54の軸方向の位置が一致するように形成されている。
インナーシャフト12Bの小径軸部40の直径寸法は、入力軸22の小径穴50の直径寸法よりも若干小さく形成されている。これによって、インナーシャフト12Bは入力軸22に円滑に内嵌される。
最初に、インナーシャフト12Bの六個の溝42に、中空円筒状バネ60A、60B、60Cと、回転トルク伝達部材としての中実の円柱状ピン61を交互に三個ずつ入れ、かつ、環状溝44に円環状のワイヤーリング70を装着する。円柱状ピン61の外径寸法は、インナーシャフト12Bの溝42と、入力軸22の溝52とで形成される円柱状の空間の内径寸法よりも、若干小径に形成されている。
中空円筒状バネ60A、60B、60Cの自由状態での外径寸法は、インナーシャフト12Bの溝42と、入力軸22の溝52とで形成される円柱状の空間の内径寸法よりも若干大径に形成されている。中空円筒状バネ60A、60B、60Cは、板状のバネ鋼を円筒状に折り曲げて形成し、軸方向にすり割り601A、601B、601Cが形成されている。このすり割り601A、601B、601Cによって、中空円筒状バネ60は弾性変形して縮径し、円柱状の空間に容易に組付け可能になっている。
中空円筒状バネ60A、60B、60Cの車体前方側端部には、薄板のバネ鋼で形成されたリング602が形成され、リング602の外周には、120度間隔で、リング602の外周から半径方向外側に延びる三個の連結板602A、602B、602Cが形成されている。この連結板602A、602B、602Cが、中空円筒状バネ60A、60B、60Cの車体前方側端部と一体に成形されている。リング602と三個の連結板602A、602B、602Cが、本発明の連結部を構成している。
従って、中空円筒状バネ60A、60B、60Cを溝42に組み込むだけで、中空円筒状バネ60A、60B、60Cのすり割り601A、601B、601Cの開口部の位置が、図4に示すように、インナーシャフト12Bの軸心に向かう一定の位相位置に揃うため、組付け作業が容易になる。本発明の第1の実施形態では、すり割り601A、601B、601Cの開口部の位置は、インナーシャフト12Bの軸心に向かう位相位置に形成されているが、インナーシャフト12Bの軸心から径方向外側に向かう位相位置に形成してもよい。
溝42に中空円筒状バネ60A、60B、60Cと円柱状ピン61を入れ、かつ、環状溝44に円環状のワイヤーリング70を装着した状態で、図3の右側から左側に向かって、インナーシャフト12Bを入力軸22に挿入する。すると、ワイヤーリング70は弾性変形しながら縮径して、小径孔50に挿入され、中空円筒状バネ60A、60B、60Cは、弾性変形しながら縮径して溝52に挿入される。
環状溝44と環状溝54の軸方向の位置が一致した時に、ワイヤーリング70は弾性変形が戻りながら拡径して、環状溝44と環状溝54の両方に係合した状態となる。同時に、中空円筒状バネ60A、60B、60C及び円柱状ピン61は、入力軸22の半円形の溝52に嵌入する。中空円筒状バネ60A、60B、60Cは、縮径した状態で、入力軸22の半円形の溝52に嵌入する。
従って、インナーシャフト12Bが入力軸22に完全に挿入されると、ワイヤーリング70が環状溝44と環状溝54の両方に係合して、インナーシャフト12Bと入力軸22との間の軸方向の相対移動を規制するので、入力軸22からインナーシャフト12Bが抜け出すことはない。このワイヤーリング70と、環状溝44、環状溝54とで、インナーシャフト12Bと入力軸22との間の軸方向の相対移動を規制する移動規制部材を構成している。ワイヤーリング70に代えて、樹脂製や合成ゴム製のOリング(移動規制部材)にしてもよい。
インナーシャフト12Bを入力軸22に挿入する時、円柱状ピン61は入力軸22の半円形の溝52に嵌入するが、円柱状ピン61と溝52及び溝42との間には、回転方向及び半径方向に微少な隙間があるため、インナーシャフト12Bと入力軸22との組付けを楽に行うことができる。
また、円柱状ピン61と溝52及び溝42との間には、微少な隙間があるが、インナーシャフト12Bの溝42と、入力軸22の溝52とで形成される円柱状の空間に、中空円筒状バネ60A、60B、60Cが圧縮された状態で嵌入しているため、インナーシャフト12Bと入力軸22との間に、回転方向及び半径方向のガタは生じない。また、インナーシャフト12Bと入力軸22との間に、偏芯や傾きがあっても、中空円筒状バネ60A、60B、60Cの弾性力によって、吸収することができる。
運転操作時に、インナーシャフト12Bと入力軸22との間に回転トルク(入力トルク)が加わり、その回転トルクが所定のトルクになると、中空円筒状バネ60A、60B、60Cの弾性変形量が、円柱状ピン61と溝52及び溝42との間の微少な隙間量と同一になる。その結果、円柱状ピン61の外周が、インナーシャフト12Bの溝42と入力軸22の溝52に同時に当接して、回転トルクを伝達する。
すなわち、本発明の第1の実施形態では、図10(1)に示すように、中空円筒状バネ60A、60B、60Cのすり割り601A、601B、601Cの開口部の位置は、インナーシャフト12Bの軸心に向かう一定の位相位置に揃っている。従って、図10(2)に示すように、中空円筒状バネ60A、60B、60Cのバネ定数は、インナーシャフト12Bが時計方向回転でも反時計方向回転でも、目標とした所定のバネ定数となる。
そのため、所定の目標値とする入力トルクで、中空円筒状バネ60A、60B、60Cの弾性変形量が、円柱状ピン61と溝52及び溝42との間の微少な隙間量と同一になる。その結果、所定の目標値とする入力トルクで、円柱状ピン61の外周が、インナーシャフト12Bの溝42と入力軸22の溝52に同時に当接して、回転トルクを伝達するため、インナーシャフト12Bが時計方向回転でも反時計方向回転でも、ステアリングホイール11の操舵フィーリングが一定に維持される。
図11、図12は、先願の特願2004−310100のステアリング装置においては、三個の中空円筒状バネ60A、60B、60Cが各々別体で構成されている。従って、組付け時に、各々のすり割り601A、601B、601Cの開口部の位置が、所定の位相位置からずれたときに、連結部のバネ定数を測定した結果を示すグラフである。
すなわち、図11(1)では、各々のすり割り601A、601B、601Cの開口部の位置が、インナーシャフト12Bの小径軸部40の接線方向に組付けられている。従って、図11(2)に示すように、中空円筒状バネ60A、60B、60Cのバネ定数は、目標とした所定のバネ定数よりも小さな値となる。
そのため所定の目標値の入力トルクよりも小さな入力トルクで、中空円筒状バネ60A、60B、60Cの弾性変形量が、円柱状ピン61と溝52及び溝42との間の微少な隙間量と同一になる。その結果、所定の目標値の入力トルクよりも小さな入力トルクで、円柱状ピン61の外周が、インナーシャフト12Bの溝42と入力軸22の溝52に当接して、回転トルクを伝達することになるため、ステアリングホイール11の操舵フィーリングが目標値とは異なることになる。
また、図12(1)では、二個のすり割り601A、601Bの開口部の位置は、インナーシャフト12Bの小径軸部40の接線方向よりも外側向きに組付けられている。また、残りの一個のすり割り601Cの開口部の位置は、インナーシャフト12Bの小径軸部40の接線方向よりも内側向きに組付けられている。従って、図12(2)に示すように、中空円筒状バネ60A、60B、60Cのバネ定数は、インナーシャフト12Bが時計方向回転のときと反時計方向回転のときで、異なるバネ定数となる。
その結果、インナーシャフト12Bが時計方向回転のときは、所定の目標値の入力トルクよりも小さな入力トルクで、円柱状ピン61の外周が、インナーシャフト12Bの溝42と入力軸22の溝52に当接して、回転トルクを伝達する。また、インナーシャフト12Bが反時計方向回転のときは、所定の目標値の入力トルクよりも大きな入力トルクで、円柱状ピン61の外周が、インナーシャフト12Bの溝42と入力軸22の溝52に当接して、回転トルクを伝達することになる。そのため、ステアリングホイール11の操舵フィーリングが、時計方向回転と反時計方向回転で異なることになり、運転者に違和感を与え好ましくなかった。
本発明の第1の実施形態の上記組付け手順で、ワイヤーリング70を入力軸22側の環状溝54に予め装着し、また、中空円筒状バネ60A、60B、60Cを入力軸22側の半円形の溝52に予め入れた状態で、インナーシャフト12Bを入力軸22に挿入するようにしてもよい。このように、インナーシャフト12Bを入力軸22に挿入するだけで、インナーシャフト12Bと入力軸22との間の軸方向の相対移動を規制することができるので、組み立て工数を削減することが可能となる。
* 第2の実施形態
次に本発明の第2の実施形態について説明する。図6から図9は、本発明の第2の実施形態のステアリングシャフトの連結部を示し、図6は本発明の第2の実施形態のステアリング装置を示す図1の要部の縦断面図である。図7は図6のステアリングシャフトの連結部を示し、(1)は連結部の縦断面図、(2)は(1)のC−C断面図である。
図8は図7のバネを示し、(1)はバネの斜視図、(2)は(3)のD−D断面図、(3)は(2)の右側面図である。図9は図7のステアリングシャフトの連結部の分解斜視図である。以下の説明では、上記第1の実施形態と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
第2の実施形態は、インナーシャフト12Bと入力軸22との間、及び円柱状ピン61に、軸方向の付勢力を付与する付勢部が、空円筒状バネ60A、60B、60Cの連結部に形成された実施例である。第2の実施形態は、第1の実施形態とは、この連結部の形状と、入力軸22の車体後方側端部に形成された小径穴50の形状が相違するだけであるので、この相違点を中心にして説明する。また、ステアリング装置の全体構成については、第1の実施形態の図1と全く同一であるため、詳細な説明は省略する。
図6に示すように、アシスト装置20のギヤハウジング21には、入力軸22と出力軸23が同一軸線上に、軸受29A、29Bによって回転可能に軸支され、入力軸22と出力軸23は、トーションバー24によって連結されている。出力軸23にはウォームホイール25が取り付けられ、ウォームホイール25に図示しないウォームが噛合っている。図1の電動モータ26のケース261がギヤハウジング21に固定され、この電動モータ26の図示しない回転軸にウォームが結合されている。
また、出力軸23の中間部の周囲には、上記トーションバー24の捩れを検出するトルクセンサ28が設けられている。図1のステアリングホイール11からこのステアリングシャフト12に加えられるトルクの方向と大きさを、このトルクセンサ28で検出し、この検出値に応じて、電動モータ26を駆動し、ウォームとウォームホイール25から成る減速機構を介して、出力軸23に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させる。
図6から図9に示すように、インナーシャフト12Bの車体前方側端部(図6、図7の左側)が、アシスト装置20の入力軸22の車体後方側端部(図6、図7の右側)に連結されている。インナーシャフト12Bの車体前方側端部は中実円柱状に形成されており、車体前方側端部から、直径寸法が小径の小径軸部40と、直径寸法が大径の大径軸部43の順に形成されている。
インナーシャフト12Bの小径軸部40の外周上には、軸直角断面が半円形の六個の溝42が、小径軸部40の軸方向全長にわたって、等間隔(60度間隔)で形成されている。また、小径軸部40の外周には、矩形断面の環状溝44が全周にわたって形成されている。すなわち、インナーシャフト12Bの形状は、第1の実施形態と全く同一であるため、詳細な説明は省略する。
入力軸22の車体後方側端部は中空円筒状に形成されており、車体後方側端部から、小径穴50が形成されている。小径穴50の内周上に形成された、軸直角断面が半円形の六個の溝52、車体後方側の環状溝54の形状は、第1の実施形態と全く同一である。また、小径穴50の車体前方側の穴底501には、その軸心に、車体後方側に突出した凸部502が形成されている。
インナーシャフト12Bの六個の溝42に入れる、中空円筒状バネ60A、60B、60C、及び、円柱状ピン61の形状、及び、環状溝44に装着するワイヤーリング70の形状は、第1の実施形態と全く同一であるため、詳細な説明は省略する。
図7及び図8に示すように、中空円筒状バネ60A、60B、60Cの車体前方側端部には、薄板のバネ鋼で形成された円盤603が形成され、円盤603の外周には、120度間隔で、円盤603の外周から半径方向外側に延びる三個の連結板602A、602B、602Cが形成されている。この連結板602A、602B、602Cが、中空円筒状バネ60A、60B、60Cの車体前方側端部と一体に成形されている。また、円盤603の外周には、連結板602A、602B、602Cの中間位置に、120度間隔で、円盤603の外周から半径方向外側に延びる三個の押圧板606が形成されている。
円盤603は、車体前方側に突出した剪頭凸部603Aを有する円錐体状に形成され、円盤603の中心にあけられた丸孔604から、放射状に六個のすり割り605が形成されている。従って、円盤603は弾性変形が容易な構造となっている。円盤603、三個の連結板602A、602B、602C、三個の押圧板606が、本発明の連結部を構成している。
溝42に中空円筒状バネ60A、60B、60Cと円柱状ピン61を入れ、かつ、環状溝44に円環状のワイヤーリング70を装着した状態で、図6、図7の右側から左側に向かって、インナーシャフト12Bを入力軸22に挿入する。すると、ワイヤーリング70は弾性変形しながら縮径して、小径孔50に挿入され、中空円筒状バネ60A、60B、60Cは、弾性変形しながら縮径して溝52に挿入される。
環状溝44と環状溝54の軸方向の位置が一致した時に、ワイヤーリング70は弾性変形が戻りながら拡径して、環状溝44と環状溝54の両方に係合した状態となる。同時に、中空円筒状バネ60A、60B、60C及び円柱状ピン61は、入力軸22の半円形の溝52に嵌入する。中空円筒状バネ60A、60B、60Cは、縮径した状態で、入力軸22の半円形の溝52に嵌入する。
この時、円盤603の剪頭凸部603Aが小径穴50の穴底501の凸部502に当接するため、円盤603が弾性変形し、三個の押圧板606で三個の円柱状ピン61の車体前方側端面を各々車体後方側に押圧すると共に、中空円筒状バネ60A、60B、60Cを車体後方側に押圧する。
従って、円柱状ピン61及び中空円筒状バネ60A、60B、60Cがワイヤーリング70に押圧されるため、円盤603がインナーシャフト12Bと入力軸22に対して、お互いに軸方向に離間させる方向に常時付勢力を付与している。従って、ワイヤーリング70と環状溝54、44との間のガタを無くして、インナーシャフト12Bと入力軸22との間の軸方向のガタを解消することが可能となるため、操舵感が向上する。
第2の実施形態によれば、中空円筒状バネ60A、60B、60Cの連結部が、インナーシャフト12Bと入力軸22との間の軸方向のガタの排除を行うことができるため、部品点数、部品個数を削減して、部品加工費と組み立て工数を削減することが可能となる
また、中空円筒状バネ60A、60B、60Cを溝42に組み込むだけで、中空円筒状バネ60A、60B、60Cのすり割り601A、601B、601Cの開口部の位置が、図7に示すように、インナーシャフト12Bの軸心に向かう一定の位相位置に揃う。従って、組付け作業が容易になり、中空円筒状バネ60A、60B、60Cのバネ定数が、インナーシャフト12Bが時計方向回転でも反時計方向回転でも、目標とした所定のバネ定数となる点については、第1の実施形態と同様の作用、効果となる。本発明の第2の実施形態では、すり割り601A、601B、601Cの開口部の位置は、インナーシャフト12Bの軸心に向かう位相位置に形成されているが、インナーシャフト12Bの軸心から径方向外側に向かう位相位置に形成してもよい。
上記実施形態においては、所定の目標値とする入力トルクで、円柱状ピン61の外周が、インナーシャフト12Bの溝42と入力軸22の溝52に同時に当接して、回転トルクを伝達している。他の例として、インナーシャフト12Bまたは入力軸22のいずれか一方に複数の係合突起を設け、インナーシャフト12Bまたは入力軸22のいずれか他方に、この係合突起に当接する複数の係合溝を設け、この係合突起と係合溝の当接によって、回転トルクを伝達するようにしてもよい。また、上記実施形態においては、中空円筒状バネ60A、60B、60C、円柱状ピン61は、各三個設けられているが、複数有ればよい。
また、上記実施形態では、アッパー側のインナーシャフト12Bが雄で、ロアー側の入力軸22が雌の嵌合になっているが、アッパー側のインナーシャフト12Bを雌にし、ロアー側の入力軸22を雄にして嵌合させてもよい。また、上記実施形態では、ステアリングシャフトと操舵補助部との連結部に適用した例について説明したが、アッパー側のステアリングシャフトとロアー側のステアリングシャフトを連結する任意の箇所の連結部に適用することができる。
さらに、上記実施形態では、操舵補助部がステアリングコラムに配置された、コラムアシスト型のパワーステアリング装置の入力軸の連結部に適用した例について説明したが、ステアリングギヤに噛合うピニオン軸に操舵補助部が配置された、ピニオンアシスト型のパワーステアリング装置の入力軸の連結部に適用してもよい。
本発明のステアリング装置の全体を示し、一部を断面した正面図であって、電動パワーステアリング装置に適用した実施形態を示す。 本発明の第1の実施形態のステアリング装置を示す図1の要部の縦断面図である。 図2のステアリングシャフトの連結部を示し、(1)は連結部の縦断面図、(2)は(1)のA−A断面図である。 図3のバネを示し、(1)はバネの斜視図、(2)は(3)のB−B断面図、(3)は(2)の右側面図である。 図3のステアリングシャフトの連結部の分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態のステアリング装置を示す図1の要部の縦断面図である。 図6のステアリングシャフトの連結部を示し、(1)は連結部の縦断面図、(2)は(1)のC−C断面図である。 図7のバネを示し、(1)はバネの斜視図、(2)は(3)のD−D断面図、(3)は(2)の右側面図である。 図7のステアリングシャフトの連結部の分解斜視図である。 バネのすり割りが正規の角度位置に有るときのステアリングシャフトの連結部を示し、(1)は連結部の断面図、(2)は連結部のバネ定数の測定結果を示すグラフである。 バネのすり割りが正規の角度位置からずれたときのステアリングシャフトの連結部を示し、(1)は連結部の断面図、(2)は連結部のバネ定数の測定結果を示すグラフである。 バネのすり割りが正規の角度位置からずれたときのステアリングシャフトの連結部の他の例を示し、(1)は連結部の断面図、(2)は連結部のバネ定数の測定結果を示すグラフである。
符号の説明
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
12A アウターシャフト
12B インナーシャフト
121A 雌スプライン
121B 雄スプライン
13 ステアリングコラム
13A アウターコラム
13B インナーコラム
14 支持ブラケット
15 自在継手
16 中間シャフト
17 自在継手
18 車体
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
22 入力軸
23 出力軸
24 トーションバー
25 ウォームホイール
26 電動モータ
261 ケース
28 トルクセンサ
29A、29B 軸受
30 ステアリングギヤ
31 入力軸
32 タイロッド
40 小径軸部
42 断面が半円形の溝
43 大径軸部
44 環状溝
50 小径穴
501 穴底
502 凸部
52 断面が半円形の溝
54 環状溝
60A、60B、60C 中空円筒状バネ
601A、601B、601C すり割り
602 リング
602A、602B、602C 連結板
603 円盤
603A 剪頭凸部
604 丸孔
605 すり割り
606 押圧板
61 円柱状ピン
70 ワイヤーリング

Claims (9)

  1. 車体後方側にステアリングホイールを装着可能なステアリングホイール側シャフト、
    上記ステアリングホイール側シャフトの回転をステアリングギヤに伝達するステアリングギヤ側シャフト、
    上記ステアリングホイール側シャフトの車体前方側端部とステアリングギヤ側シャフトの車体後方側端部との嵌合部の円周上に、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトの両方に設けられた複数の係合溝、
    上記両方の係合溝にまたがって挿入され、上記係合溝に対して回転方向の隙間を有して係合する複数の回転トルク伝達部材、
    上記嵌合部に設けられ、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間の相対的な軸方向の移動を規制する移動規制部材、
    上記両方の係合溝にまたがって挿入され、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間に回転方向の付勢力を付与するために、軸方向のすり割りを有する複数の中空円筒状バネ、
    上記複数の中空円筒状バネを一体的に連結するための連結部を備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記連結部は、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間に軸方向の付勢力を付与すること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記連結部は、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間に軸方向の付勢力を付与すると共に、上記回転トルク伝達部材に軸方向の付勢力を付与すること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記回転トルク伝達部材は、円柱状ピンであること
    を特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記回転トルク伝達部材は上記係合溝に対してさらに半径方向の隙間を有して係合し、
    上記中空円筒状バネは上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間にさらに半径方向の付勢力を付与すること
    を特徴とするステアリング装置。
  6. 車体後方側にステアリングホイールを装着可能なステアリングホイール側シャフト、
    上記ステアリングホイール側シャフトの回転をステアリングギヤに伝達するステアリングギヤ側シャフト、
    上記ステアリングホイール側シャフトの車体前方側端部とステアリングギヤ側シャフトの車体後方側端部との嵌合部の円周上のいずれか一方に設けられた複数の係合突起と複数の係合溝、
    上記ステアリングホイール側シャフトの車体前方側端部とステアリングギヤ側シャフトの車体後方側端部との嵌合部の円周上のいずれか他方に設けられ、上記係合突起に対して回転方向の隙間を有して係合する係合溝、
    上記嵌合部に設けられ、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間の相対的な軸方向の移動を規制する移動規制部材、
    上記両方の係合溝にまたがって挿入され、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間に回転方向の付勢力を付与するために、軸方向のすり割りを有する複数の中空円筒状バネ、
    上記複数の中空円筒状バネを一体的に連結するための連結部を備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項6に記載されたステアリング装置において、
    上記連結部は、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間に軸方向の付勢力を付与すること
    を特徴とするステアリング装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記移動規制部材は、
    上記嵌合部に、上記ステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトの両方に設けられた環状溝と、
    上記両方の環状溝に係合してステアリングホイール側シャフトとステアリングギヤ側シャフトとの間の相対的な軸方向の移動を規制する環状の規制部材を備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  9. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記ステアリングギヤ側シャフトは、上記ステアリングホイールの操舵トルクに比例した操舵補助力を付与する操舵補助部の入力軸であること
    を特徴とするステアリング装置。
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