JP6146432B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる電子写真感光体に関する。
電子写真方式の複写機やプリンターなどの画像形成装置を構成する電子写真感光体(以下、単に「感光体」ともいう。)において、メモリーなどの画像欠陥の発生を抑制するために、表面層に低抵抗成分として紛体抵抗の低い導電性フィラーを添加することが提案されている。このような導電性フィラーを添加する場合において、紛体抵抗が過度に低いものを用いると帯電性の低下を招いて帯電不良やカブリが発生してしまうので、添加する導電性フィラーは紛体抵抗を適宜に調整したものであることが必要となる。導電性フィラーの粉体抵抗の調整方法として、例えば例えばシランカップリング剤などのカップリング剤によって表面処理することが行われている(特許文献1参照)。
一方、クリーニング性の向上を目的として、感光体の表面層にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などからなる有機粒子(特許文献2参照)や無機粒子とフッ素樹脂とからなる複合粒子(特許文献3参照)などの低摩擦性を付与する滑性フィラーを添加することが知られている。
しかしながら、表面層に滑性フィラーを添加する場合においては、表面層を形成するための塗膜における滑性フィラーの分散性が、当該滑性フィラーの表面エネルギーが低いことに起因して当該表面層を構成する樹脂などを弾くために十分に得られず、耐傷性に対して十分な強度を得ることが困難であり、かえってクリーニング不良を引き起こす原因となる場合もある。また、滑性フィラーが絶縁物である場合は表面層の電気特性を悪化させることもある。
塗膜における滑性フィラーの分散性の問題は分散助剤などを使用することによって改善することもできるが、この分散助剤が絶縁物である場合も同様に表面層の電気特性を悪化させることがある。
また、カップリング剤による表面処理によって導電性フィラーの紛体抵抗を所期の状態に制御することには限界があり、また、カップリング剤による表面処理を施した導電性フィラーにおいては、上記の滑性フィラーと同様に塗膜における分散性が低いことに係る問題が生じるおそれがある。
このように、高い強度を有し、良好なクリーニング性を有すると共に、高画質な画像を形成するために必要となる電気特性を兼ね備えた表面層を得る手段として、導電性フィラーや滑性フィラーを用いることは有効ではあるが、導電性フィラーや滑性フィラーの有する所期の特性を十分に発揮させることは難しいのが実状である。
特開2009−53727号公報 特開2011−197443号公報 特開2011−128546号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、高い強度を有し、良好なクリーニング性を有すると共に、所期の電気特性を有して高画質な画像を形成することができる電子写真感光体を提供することにある。
本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に感光層および表面層がこの順に積層されてなる電子写真感光体において、
前記表面層が、樹脂中に数平均一次粒径が10〜500nmである導電性フィラーを含有してなり、
当該導電性フィラーが、フルオロアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体を含有する表面処理剤による表面処理と、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有するカップリング剤による表面処理とが、共に施されたものであることを特徴とする。
本発明の電子写真感光体においては、前記フルオロアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体が、下記一般式(1a)で表される構造単位および下記一般式(1b)で表される構造単位を共に有するものであることが好ましい。
Figure 0006146432
〔式中、R1 は水素原子またはメチル基であり、R2 は炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖アルキル基であり、Xは炭素数1〜4のアルキレン基であり、R3 は、炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基である。〕
本発明の電子写真感光体においては、前記導電性フィラーが、酸化チタン、酸化錫および銅アルミナから選ばれる少なくとも1つ以上であることが好ましい。
本発明の電子写真感光体においては、前記表面層を構成する樹脂が、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有する架橋性の重合性化合物の重合反応物である硬化樹脂であることが好ましい。
本発明の電子写真感光体によれば、樹脂中にフルオロアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体を含有する表面処理剤によって表面処理された導電性フィラーが含有された表面層を有することにより、高い強度を有し、良好なクリーニング性を有すると共に、所期の電気特性を有して高画質な画像を形成することができる。
本発明の電子写真感光体の層構成の一例を示す部分断面図である。 本発明の電子写真感光体が備えられる画像形成装置の一例における構成を示す説明用断面図である。
以下、本発明について具体的に説明する。
〔感光体〕
本発明の感光体は、導電性支持体上に感光層および表面層がこの順に積層されてなる有機感光体である。
感光層は、電荷発生層および電荷輸送層からなる複層構成であってもよく、電荷発生物質および電荷輸送物質を含む単層構成であってもよい。
本発明において、有機感光体とは、感光体の構成に必要不可欠な電荷発生機能および電荷輸送機能の少なくとも一方の機能が有機化合物により発揮されて構成されるものをいい、公知の有機電荷発生物質または有機電荷輸送物質から構成される有機感光層を有する感光体、電荷発生機能と電荷輸送機能とが高分子錯体により構成される有機感光層を有するものなど公知の有機感光体全てを含むものをいう。
感光体としては、例えば、図1に示されるように、導電性支持体1a上に、中間層1b、電荷発生層1c、電荷輸送層1dおよび表面層1eがこの順に積層されて形成されたものが挙げられ、電荷発生層1cおよび電荷輸送層1dから有機感光体の構成に必要不可欠な有機感光層1fが構成されている。
〔表面層1e〕
本発明の感光体を構成する表面層1eは、バインダー樹脂(以下、「表面層用バインダー樹脂」ともいう。)中に数平均一次粒径が10〜500nmであり、フルオロアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体(以下、「特定のフッ素化重合体」ともいう。)を含有する表面処理剤(以下、「特定のフッ素化表面処理剤」ともいう。)によって表面処理された導電性フィラー(以下、「特定の表面処理が施された導電性フィラー」ともいう。)1eAが含有されてなるものである。
特定の表面処理が施された導電性フィラー1eAは、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有するカップリング剤による表面処理と、特定のフッ素化表面処理剤による表面処理とが共に施されたものであることが好ましい。
表面層1eに特定の表面処理が施された導電性フィラー1eAが含有されていることによって、感光体が高い強度を有し、良好なクリーニング性を有すると共に、所期の電気特性を有して高画質な画像を形成することができる。
これは、特定のフッ素化重合体が密着性を高めるためのカルボン酸基とフルオロアルキル基とを共に有することから、導電性フィラーに対して表面処理を行ったときにカルボン酸基の存在によって導電性フィラーの表面に特定のフッ素化重合体同士を高い密着性で存在させることができて高いフッ素密度を得ることができ、これにより特定の表面処理が施された導電性フィラー1eAが低摩擦性を有して表面層1eに良好なクリーニング性が得られ、また、表面に存在する特定のフッ素化重合体によって当該特定の表面処理が施された導電性フィラー1eAが適度な紛体抵抗を有するために所期の電気特性が得られるものと考えられる。
また、特定の表面処理が施された導電性フィラー1eAは溶媒中において良好な分散性を示すので、塗膜において優れた分散性が得られる。
特定の表面処理が施された導電性フィラーの数平均一次粒径は、10〜500nmとされる。
特定の表面処理が施された導電性フィラーの粒径が上記範囲内であることにより、十分に高い膜強度を確保することができる。
特定の表面処理が施された導電性フィラーの数平均一次粒径は、走査型電子顕微鏡「JSM−7500F」(日本電子社製)により10万倍の拡大写真を撮影し、当該写真をスキャナーにより取り込んだ写真画像(凝集粒子は除いた)について、自動画像処理解析装置「LUZEX AP(ソフトウエアバージョン Ver.1.32)」(ニレコ社製)を使用して導電性フィラーについて2値化処理し、導電性フィラーの任意の100個についての水平方向フェレ径を算出し、その平均値を数平均一次粒径とする。ここで水平方向フェレ径とは、導電性フィラーの画像を2値化処理したときの外接長方形のx軸に平行な辺の長さをいう。
特定の表面処理が施された導電性フィラーは、表面層用バインダー樹脂100質量部に対して50〜200質量部の割合で含有されることが好ましく、より好ましくは70〜180質量部である。
特定の表面処理が施された導電性フィラーの含有割合が表面層用バインダー樹脂100質量部に対して50質量部以上であることにより、表面層に所期の電気特性および低摩擦性が確実に得られる。一方、特定の表面処理が施された導電性フィラーの含有割合が表面層用バインダー樹脂100質量部に対して200質量部以下であることにより、表面層を形成するときに塗布膜の形成が阻害されることを防止することができる。
〔特定のフッ素化表面処理剤を用いた導電性フィラーの表面処理〕
特定の表面処理が施された導電性フィラーは、原料となる未処理の導電性フィラー(以下、「未処理導電性フィラー」ともいう。)に特定のフッ素化表面処理剤による表面処理が施されたものである。
特定のフッ素化表面処理剤を用いた導電性フィラーの表面処理は、具体的には、例えばメタノール、2−ブタノールなどのアルコール系分散媒に、未処理導電性フィラーまたは特定のカップリング剤による表面処理を行う場合にはカップリング処理済みの導電性フィラーを分散させた状態において、特定のフッ素化表面処理剤を添加して混合し、分散媒を揮発することによって、または分散媒を揮発した後に加熱処理することによって、行うことができる。
〔未処理導電性フィラー〕
未処理導電性フィラーは、単一の導電性材によって構成されたものであってもよく、芯材の表面に導電性材からなる外殻が形成されてなるコア−シェル構造の複合微粒子などの、複数材料によって構成されたものであってもよい。
未処理導電性フィラーは、n型導電性フィラーであってもよく、p型導電性フィラーであってもよい。n型導電性フィラーは、主として電子輸送性を発揮するものであり、p型導電性フィラーは、主として正孔輸送性を発揮するものである。
n型導電性フィラーとしては、酸化チタン、酸化錫などを用いることができ、p型導電性フィラーとしては、銅アルミナなどを用いることができる。
〔特定のフッ素化表面処理剤〕
特定のフッ素化表面処理剤は、例えば一般的なシランカップリング剤などと異なり表面処理時にシラノール基による反応を必要としないものである。
特定のフッ素化表面処理剤を構成する特定のフッ素化重合体は、上記一般式(1a)で表される構造単位および上記一般式(1b)で表される構造単位を共に有するものであることが好ましい。
上記一般式(1a)中、R1 は水素原子またはメチル基である。
上記一般式(1b)中、R2 は炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖アルキル基であり、Xは炭素数1〜4のアルキレン基であり、R3 は、炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基である。
特定のフッ素化重合体の分子量は、数平均分子量で5,000〜30,000であることが好ましい。
特定のフッ素化重合体の分子量が上記範囲であることによって、導電性フィラーの低摩擦性および紛体抵抗を確実に所期の範囲に調整することができる。
特定のフッ素化重合体としては、例えば2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチルメタクリレート/アクリル酸共重合体、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレート/メタクリル酸共重合体、および、2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチルメタクリレート/アクリル酸共重合体などを用いることができる。
これらは、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
特定のフッ素化表面処理剤の使用量は、未処理導電性フィラー100質量部に対して0.5〜20質量部であることが好ましく、より好ましくは1〜10質量部である。
導電性フィラーに特定のフッ素化表面処理剤による表面処理が施されていることは、示差熱・熱重量(TG/DTA)測定によって確認することができる。
〔特定のカップリング剤を用いた導電性フィラーの表面処理〕
特定の表面処理が施された導電性フィラーは、上記の特定のフッ素化表面処理剤による表面処理に加えて、アクリロイル基(CH2 =CHCO−)またはメタクリロイル基(CH2 =CCH3 CO−)を有するカップリング剤(以下、「特定のカップリング剤」ともいう。)による表面処理が共に施されたものであることが好ましく、特に、特定のカップリング剤による表面処理が施された後に、特定のフッ素化表面処理剤による表面処理が施されたものであることが好ましい。なお、特定のフッ素化表面処理剤による表面処理の後に特定のカップリング剤による表面処理を施すと、特定のカップリング剤が処理されたフッ素表面処理剤の撥油効果により導電性フィラーの表面上に導入されずにその効果が十分に得られないおそれがあるため、好ましくない。
特定のカップリング剤による表面処理が施された導電性フィラーによれば、表面層用バインダー樹脂がアクリロイル基またはメタクリロイル基を有する架橋性の重合性化合物による硬化樹脂である場合に、当該重合性化合物とも反応するために十分に高い強度の表面層を形成することができる。
特定のカップリング剤を用いた導電性フィラーの表面処理は、具体的には、未処理導電性フィラーと特定のカップリング剤とを含むスラリー(固体粒子の懸濁液)を湿式粉砕することにより、未処理導電性フィラーを微細化すると同時に粒子のカップリング処理を進行させ、その後、溶媒を除去して粉体化することによって行うことができる。
スラリーは、未処理導電性フィラー100質量部に対し、特定のカップリング剤0.1〜100質量部、溶媒50〜5000質量部の割合で混合されたものであることが好ましい。
また、スラリーの湿式粉砕に用いる装置としては、湿式メディア分散型装置が挙げられる。
湿式メディア分散型装置とは、容器内にメディアとしてビーズを充填し、さらに回転軸と垂直に取り付けられた撹拌ディスクを高速回転させることにより、未処理導電性フィラーの凝集粒子を砕いて粉砕・分散する工程を有する装置であり、その構成としては、未処理導電性フィラーに表面処理を行う際に未処理導電性フィラーを十分に分散させ、かつカップリング処理できる形式であれば問題なく、例えば、縦型・横型、連続式・回分式など、種々の様式のものを用いることができる。具体的には、サンドミル、ウルトラビスコミル、パールミル、グレンミル、ダイノミル、アジテータミル、ダイナミックミルなどを使用することができる。これらの分散型装置は、ボール、ビーズなどの粉砕媒体(メディア)を使用して衝撃圧壊、摩擦、剪断、ズリ応力などによって微粉砕および分散が行われる。
湿式メディア分散型装置で用いるビーズとしては、ガラス、アルミナ、ジルコン、ジルコニア、スチール、フリント石などを原材料としたボールを用いることができるが、特にジルコニア製やジルコン製のものを用いることが好ましい。また、ビーズの大きさとしては、通常、直径1〜2mm程度のものを使用するが、本発明では0.1〜1.0mm程度のものを用いることが好ましい。
湿式メディア分散型装置に使用するディスクや容器内壁には、ステンレス製、ナイロン製、セラミック製など種々の素材のものを使用することができるが、本発明では特にジルコニアまたはシリコンカーバイドといったセラミック製のディスクや容器内壁であることが好ましい。
〔特定のカップリング剤〕
特定のカップリング剤としては、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有するシランカップリング剤やチタンカップリング剤などが挙げられる。
このようなアクリロイル基またはメタクリロイル基を有するシランカップリング剤としては、下記に記すような公知の化合物が例示される。
S1:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 )(OCH3 2
S2:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(OCH3 3
S3:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(OC2 5 )(OCH3 2
S4:CH2 =CHCOO(CH2 3 Si(OCH3 3
S5:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 )Cl2
S6:CH2 =CHCOO(CH2 2 SiCl3
S7:CH2 =CHCOO(CH2 3 Si(CH3 )Cl2
S8:CH2 =CHCOO(CH2 3 SiCl3
S9:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 2 Si(CH3 )(OCH3 2
S10:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 2 Si(OCH3 3
S11:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 3 Si(CH3 )(OCH3 2
S12:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 3 Si(OCH3 3
S13:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 2 Si(CH3 )Cl2
S14:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 2 SiCl3
S15:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 3 Si(CH3 )Cl2
S16:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 3 SiCl3
S17:CH2 =CHCOOSi(OCH3 3
S18:CH2 =CHCOOSi(OC2 5 3
S19:CH2 =C(CH3 )COOSi(OCH3 3
S20:CH2 =C(CH3 )COOSi(OC2 5 3
S21:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 3 Si(OC2 5 3
S22:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 2 (OCH3
S23:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 )(OCOCH3 2
S24:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 )(ONHCH3 2
S25:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 )(OC6 5 2
S26:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(C1021)(OCH3 2
S27:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH2 6 5 )(OCH3 2
また、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有するチタンカップリング剤としては、チタニウムメタクリレートトリイソプロポキサイドなどが挙げられる。
これらの特定のカップリング剤は、1種単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
特定のカップリング剤の使用量は、未処理導電性フィラー100質量部に対して1〜15質量部であることが好ましく、より好ましくは3〜10質量部である。
導電性フィラーに特定のカップリング剤による表面処理が施されていることは、示差熱・熱重量(TG/DTA)測定によって確認することができる。
〔表面層用バインダー樹脂〕
表面層用バインダー樹脂は、熱可塑性樹脂または光硬化性樹脂であることが好ましく、特に、高い膜強度が得られることから、光硬化性樹脂であることがより好ましい。
表面層用バインダー樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂などを用いることができる。熱可塑性樹脂を用いる場合は、ポリカーボネート樹脂であることが好ましい。また、光硬化性樹脂を用いる場合は、少ない光量あるいは短い時間での硬化が可能であることから、アクリロイル基(CH2 =CHCO−)またはメタクリロイル基(CH2 =CCH3 CO−)を有する架橋性の重合性化合物、具体的にはアクリロイル基またはメタクリロイル基を2個以上有するアクリル系モノマーまたはこれらのオリゴマー(以下、「多官能ラジカル重合性化合物」ともいう。)を、紫外線や電子線などの活性線の照射により重合反応することによって得られる硬化樹脂であることが好ましい。従って、硬化樹脂としてはアクリル系モノマーまたはそのオリゴマーにより形成されるアクリル樹脂であることが好ましい。
表面層用バインダー樹脂として挙げた上記のものは、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
〔多官能ラジカル重合性化合物〕
多官能ラジカル重合性化合物としては、例えば以下の化合物を例示することができる。
Figure 0006146432
Figure 0006146432
ただし、上記の例示化合物M1〜M15を示す化学式において、Rはアクリロイル基(CH=CHCO−)を示し、R’はメタクリロイル基(CH=CCHCO−)を示す。
表面層には、上述のような表面層用バインダー樹脂、特定の表面処理が施された導電性フィラーの他に、必要に応じて各種の酸化防止剤や滑剤粒子などが含有されていてもよい。
表面層の層厚は、0.2〜10μmであることが好ましく、より好ましくは0.5〜6μmである。
〔表面層の形成〕
表面層は、多官能ラジカル重合性化合物、特定の表面処理が施された導電性フィラー、並びに、必要に応じて公知の樹脂、重合開始剤、酸化防止剤などを溶媒に添加してこれらを溶解または分散させて調製した塗布液を、公知の方法により電荷輸送層の表面に塗布して塗布膜を形成し、硬化処理することにより、作製することができる。
〔重合開始剤〕
表面層に含有させることができる重合開始剤は、多官能ラジカル重合性化合物の重合反応を開始させるラジカル重合開始剤であって、熱重合開始剤や光重合開始剤などが挙げられる。
多官能ラジカル重合性化合物を重合反応させる方法としては、電子線開裂反応を利用する方法や、ラジカル重合開始剤の存在下で光や熱を利用する方法などを採用することができる。
熱重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルアゾビスバレロニリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)などのアゾ化合物;過酸化ベンゾイル(BPO)、ジ−tert−ブチルヒドロペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化クロロベンゾイル、過酸化ジクロロベンゾイル、過酸化ブロモメチルベンゾイル、過酸化ラウロイルなどの過酸化物などが挙げられる。
光重合開始剤としては、ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1(「イルガキュアー369」(BASFジャパン社製))、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−2−モルフォリノ(4−メチルチオフェニル)プロパン−1−オン、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシムなどのアセトフェノン系またはケタール系光重合開始剤;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなどのベンゾインエーテル系光重合開始剤;ベンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、2−ベンゾイルナフタレン、4−ベンゾイルビフェニル、4−ベンゾイルフェニールエーテル、アクリル化ベンゾフェノン、1,4−ベンゾイルベンゼンなどのベンゾフェノン系光重合開始剤;2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントンなどのチオキサントン系光重合開始剤などが挙げられる。
その他の光重合開始剤としては、エチルアントラキノン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルエトキシホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド(「イルガキュアー819」(BASFジャパン社製))、ビス(2,4−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシエステル、9,10−フェナントレン、アクリジン系化合物、トリアジン系化合物、イミダゾール系化合物などが挙げられる。また、光重合促進効果を有するものを単独で、または上記光重合開始剤と併用して用いることもできる。光重合促進効果を有するものとしては、例えば、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸(2−ジメチルアミノ)エチル、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノンなどが挙げられる。
重合開始剤としては、光重合開始剤を用いることが好ましく、アルキルフェノン系化合物、フォスフィンオキサイド系化合物を用いることがより好ましく、α−ヒドロキシアセトフェノン構造、あるいはアシルフォスフィンオキサイド構造を有する光重合開始剤を用いることがさらに好ましい。
これらの重合開始剤は、1種単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
重合開始剤の使用割合は、多官能ラジカル重合性化合物100質量部に対して0.1〜40質量部であり、好ましくは0.5〜20質量部である。
〔溶媒〕
表面層の形成に使用される溶媒としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、ベンジルアルコール、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、酢酸エチル、酢酸ブチル、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、テトラヒドロフラン、1−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピリジンおよびジエチルアミンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
これらは、1種単独で、または2種以上を混合して使用することができる。
塗布液中に特定の表面処理が施された導電性フィラーを分散する手段としては、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ホモミキサーなどを使用することができるが、これらに限定されるものではない。
塗布液の塗布方法としては、例えば、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法、スライドホッパー法、円形スライドホッパー塗布装置を用いた方法などの公知の方法が挙げられ、塗布液における特定の表面処理が施された導電性フィラーの分散性を劣化させずに塗布することができることから、特に円形スライドホッパー塗布装置を用いた方法によって塗布することが好ましい。
硬化処理においては、塗布膜に活性線を照射してラジカルを発生して重合し、かつ分子間および分子内で架橋反応による架橋結合を形成して硬化し、表面層用バインダー樹脂を生成することが好ましい。活性線としては、紫外線、可視光などの光や電子線を用いることが好ましく、使い易さなどの観点から、紫外線を利用することが特に好ましい。
紫外線の光源としては、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、フラッシュ(パルス)キセノン、紫外線LEDなどを用いることができる。照射条件は、それぞれのランプによって異なるが、活性線の照射量は、通常1〜20mJ/cm、好ましくは5〜15mJ/cmである。光源の出力電圧は、好ましくは0.1〜5kWであり、特に好ましくは、0.5〜3kWである。
電子線源としては、例えばカーテンビーム方式の電子線照射装置を好ましく用いることができる。電子線を照射の際の加速電圧は、100〜300kVであることが好ましい。吸収線量としては0.005Gy〜100kGy(0.5〜10Mrad)であることが好ましい。
活性線の照射時間は、活性線の必要照射量が得られる時間であればよく、具体的には0.1秒間〜10分間が好ましく、硬化効率または作業効率の観点から1秒間〜5分間がより好ましい。
塗布膜は、活性線の照射前後および活性線の照射中に乾燥処理してもよい。乾燥処理を行うタイミングは、活性線の照射条件と組み合わせて適宜選択することができる。表面層の乾燥条件は、塗布液に使用する溶媒の種類や表面層の膜厚などにより適宜選択することができる。また、乾燥温度は、室温〜180℃が好ましく、80〜140℃が特に好ましい。また、乾燥時間は、1〜200分間が好ましく、5〜100分間が特に好ましい。このような乾燥条件で塗布膜を乾燥することにより、表面層に含有される溶媒量を20ppmから75ppmの範囲に制御することができる。
以下、表面層以外の感光体の構成について説明する。
〔導電性支持体1a〕
導電性支持体は、導電性を有するものであればよく、例えば、アルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛およびステンレスなどの金属をドラムまたはシート状に成形したもの、アルミニウムや銅などの金属箔をプラスチックフィルムにラミネートしたもの、アルミニウム、酸化インジウム、酸化スズなどをプラスチックフィルムに蒸着したもの、導電性物質を単独またはバインダー樹脂と共に塗布して導電層を設けた金属、プラスチックフィルムおよび紙などが挙げられる。
〔中間層1b〕
中間層は、導電性支持体と有機感光層との間にバリアー機能と接着機能とを付与するものである。種々の故障防止などの観点から、このような中間層を設けることが好ましい。
このような中間層は、例えば、バインダー樹脂(以下、「中間層用バインダー樹脂」ともいう。)および必要に応じて導電性粒子や金属酸化物粒子が含有されてなるものである。
中間層用バインダー樹脂としては、例えば、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ゼラチンなどが挙げられる。これらのなかでもアルコール可溶性のポリアミド樹脂が好ましい。
中間層には、抵抗調整の目的で各種の導電性粒子や金属酸化物粒子を含有させることができる。例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマスなどの各種金属酸化物粒子を用いることができる。スズをドープした酸化インジウム、アンチモンをドープした酸化スズおよび酸化ジルコニウムなどの超微粒子を用いることができる。
このような金属酸化物粒子の数平均一次粒径は、0.3μm以下であることが好ましく、より好ましくは0.1μm以下である。
金属酸化物粒子は1種単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。2種以上を混合した場合には、固溶体または融着の形をとってもよい。
導電性粒子または金属酸化物粒子の含有割合は、中間層用バインダー樹脂100質量部に対して20〜400質量部であることが好ましく、より好ましくは50〜200質量部である。
以上のような中間層は、例えば、中間層用バインダー樹脂を公知の溶媒に溶解し、必要に応じて導電性粒子または金属酸化物粒子を分散させて中間層形成用塗布液を調製し、この中間層形成用塗布液を導電性支持体の表面に塗布して塗布膜を形成し、この塗布膜を乾燥することにより形成することができる。
中間層の形成に用いられる溶媒としては、特に限定されず、例えばn−ブチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロプロパン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、メチルセロソルブなどを用いることができ、これらの中でもトルエン、テトラヒドロフラン、ジオキソランなどが好ましく用いられる。これらの溶媒は1種単独であるいは2種以上の混合溶媒として用いることができる。
導電性粒子や金属酸化物粒子の分散手段としては、超音波分散機、ボールミル、サンドグラインダーおよびホモミキサーなどを用いることができる。
中間層形成用塗布液の塗布方法としては、特に限定されないが、例えば、浸漬塗布法、スプレーコーティング法などが挙げられる。
塗布膜の乾燥方法は、溶媒の種類や形成する中間層の膜厚に応じて公知の乾燥方法を適宜に選択することができ、特に熱乾燥することが好ましい。
中間層の層厚は、0.1〜15μmであることが好ましく、0.3〜10μmであることがより好ましい。
〔電荷発生層1c〕
電荷発生層は、電荷発生物質およびバインダー樹脂(以下、「電荷発生層用バインダー樹脂」ともいう。)が含有されてなるものである。
電荷発生物質としては、例えば、スーダンレッド、ダイアンブルーなどのアゾ原料、ピレンキノン、アントアントロンなどのキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、インジゴおよびチオインジゴなどのインジゴ顔料、ピランスロン、ジフタロイルピレンなどの多環キノン顔料、フタロシアニン顔料などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのなかでも、多環キノン顔料、チタニルフタロシアニン顔料が好ましい。これらの電荷発生物質は1種単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
電荷発生層用バインダー樹脂としては、公知の樹脂を用いることができ、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、並びにこれらの樹脂の内2個以上を含む共重合体樹脂(例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂)、ポリ−ビニルカルバゾール樹脂などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのなかでも、ポリビニルブチラール樹脂が好ましい。
電荷発生層中の電荷発生物質の含有割合は、電荷発生層用バインダー樹脂100質量部に対して1〜600質量部であることが好ましく、より好ましくは50〜500質量部である。
電荷発生層用バインダー樹脂と電荷発生物質との混合割合は、電荷発生層用バインダー樹脂100質量部に対して電荷発生物質が20〜600質量部とされることが好ましく、さらに好ましくは50〜500質量部である。電荷発生層用バインダー樹脂と電荷発生物質との混合割合が上記の範囲にあることにより、後述する電荷発生層形成用塗布液に高い分散安定性が得られ、かつ、形成された感光体において電気抵抗が低く抑制されて繰り返し使用に伴う残留電位の増加を極めて抑制することができる。
以上のような電荷発生層は、例えば、電荷発生物質を、公知の溶媒で溶解した電荷発生層用バインダー樹脂中に添加して分散させて電荷発生層形成用塗布液を調製し、この電荷発生層形成用塗布液を中間層の表面に塗布して塗布膜を形成し、この塗布膜を乾燥することにより形成することができる。
電荷発生層の形成に用いられる溶媒としては、電荷発生層用バインダー樹脂を溶解させることができるものを用いればよく、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノンなどのケトン系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジグライムなどのエーテル系溶媒、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、ブタノールなどのアルコール系溶媒、その酢酸エチル、酢酸t−ブチルなどのエステル系溶媒、トルエン、クロロベンゼンなどの芳香属溶媒、ジクロロエタン、トリクロロエタンなどのハロゲン系溶媒など多数を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。これらは1種単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
電荷発生物質の分散手段としては、中間層形成用塗布液における導電性粒子や金属酸化物粒子の分散手段と同じ方法を挙げることができる。
また、電荷発生層形成用塗布液の塗布方法としては、中間層形成用塗布液の塗布方法として挙げた方法と同じ方法を挙げることができる。
電荷発生層の層厚は、電荷発生物質の特性、電荷発生層用バインダー樹脂の特性や含有割合などによっても異なるが、好ましくは0.1〜2μm、より好ましくは0.15〜1.5μmである。
〔電荷輸送層1d〕
電荷輸送層は、電荷輸送物質およびバインダー樹脂(以下、「電荷輸送層用バインダー樹脂」ともいう。)が含有されてなるものである。
電荷輸送層の電荷輸送物質としては、電荷を輸送する物質として、例えば、トリフェニルアミン誘導体、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、ベンジジン化合物、ブタジエン化合物などが挙げられる。
電荷輸送層用バインダー樹脂は、公知の樹脂を用いることができ、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリルニトリル共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂などが挙げられるが、ポリカーボネート樹脂が好ましい。さらにはBPA(ビスフェノールA)型、BPZ(ビスフェノールZ)型、ジメチルBPA型、BPA−ジメチルBPA共重合体型のポリカーボネート樹脂などが耐クラック、耐磨耗性、帯電特性の点で好ましい。
電荷輸送層中の電荷輸送物質の含有割合は、電荷輸送層用バインダー樹脂100質量部に対して10〜500質量部であることが好ましく、より好ましくは20〜250質量部である。
電荷輸送層中には、酸化防止剤、電子導電剤、安定剤、シリコーンオイルなどが添加されていてもよい。酸化防止剤については特開2000−305291号公報、電子導電剤は特開昭50−137543号公報、同58−76483号公報などに開示されているものが好ましい。
電荷輸送層の層厚は、電荷輸送物質の特性、電荷輸送層用バインダー樹脂の特性および含有割合などによって異なるが、5〜40μmであることが好ましく、よりに好ましくは10〜30μmである。
以上のような電荷輸送層は、例えば、電荷輸送物質(CTM)を、公知の溶媒で溶解した電荷輸送層用バインダー樹脂中に添加して分散させて電荷輸送層形成用塗布液を調製し、この電荷輸送層形成用塗布液を電荷発生層の表面に塗布して塗布膜を形成し、この塗布膜を乾燥することにより形成することができる。
電荷輸送層の形成において用いられる溶媒としては、電荷発生層の形成に用いられる溶媒と同じものを挙げることができる。
また、電荷輸送層形成用塗布液の塗布方法としても、電荷発生層形成用塗布液の塗布方法として挙げた方法と同じ方法を挙げることができる。
以上のような感光体によれば、表面層用バインダー樹脂中に特定の表面処理が施された導電性フィラー1eAが含有された表面層1eを有することにより、高い強度を有し、良好なクリーニング性を有すると共に、所期の電気特性を有して高画質な画像を形成することができる。
〔画像形成装置〕
本発明の感光体は、一般的な電子写真方式の画像形成装置に備えることができる。このような画像形成装置としては、例えば、感光体と、感光体の表面を帯電させる帯電手段と、当該感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を転写材に転写する転写手段と、転写材に転写されたトナー像を定着させる定着手段と、感光体上の残留トナーを除去するクリーニング手段とを備えてなるものなどが挙げられる。
図2は、本発明の感光体が備えられる画像形成装置の一例における構成を示す説明用断面図である。
この画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、4組の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bkと、中間転写体ユニット7と、給紙手段21および定着手段24とからなる。画像形成装置の本体Aの上部には、原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
4組の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bkは、ドラム状の感光体1Y,1M,1C,1Bkの周囲に感光体1Yの回転方向に沿って順次配置された、帯電手段2Y,2M,2C,2Bkと、露光手段3Y,3M,3C,3Bkと、現像手段4Y,4M,4C,4Bk、一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Bkからなる一次転写手段、および、感光体1Y,1M,1C,1Bkをクリーニングするクリーニング手段6Y,6M,6C,6Bkより構成されている。
本発明の画像形成装置は、感光体1Y,1M,1C,1Bkとして、上記の本発明の感光体を用いる。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bkは、感光体1Y,1M,1C,1Bk上に形成されるトナー像の色がそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、黒色と異なるだけで同じ構成を有する。以下、画像形成ユニット10Yを例にして詳細に説明する。
画像形成ユニット10Yは、像形成体である感光体1Yの周囲に、帯電手段2Y,露光手段3Y,現像手段4Y,一次転写ローラ5Yおよびクリーニング手段6Yを配置し、感光体1Y上にイエロー(Y)のトナー像を形成するものである。
帯電手段2Yは、感光体1Yに対して一様な電位を与える手段であって、この例においては、コロナ放電型の帯電器が用いられている。
露光手段3Yは、帯電手段2Yによって一様な電位を与えられた感光体1Y上に、画像信号(イエロー)に基づいて露光を行い、イエローの画像に対応する静電潜像を形成する手段であって、この露光手段3Yとしては、感光体1Yの軸方向にアレイ状に発光素子を配列したLEDと結像素子とから構成されるもの、あるいは、レーザー光学系などが用いられる。
現像手段4Yは、例えばマグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブおよび感光体1Yとこの現像スリーブとの間に直流および/または交流バイアス電圧を印加する電圧印加装置よりなるものである。
一次転写ローラ5Yは、感光体1Y上に形成されたトナー像を無端ベルト状の中間転写体70に転写する手段であって、中間転写体70と当接するよう配置されている。
クリーニング手段6Yは、例えばクリーニングブレードと、このクリーニングブレードより上流側に設けられたブラシローラーとにより構成される。
この画像形成装置においては、画像形成ユニット10Yのうち、感光体1Y、帯電手段2Y、現像手段4Yおよびクリーニング手段6Yが一体に支持されてプロセスカートリッジとして備えられており、このプロセスカートリッジはレールなどの案内手段を介して装置本体Aに対して着脱自在に構成されていてもよい。
定着手段24は、例えば、内部に加熱源を備えた加熱ローラと、この加熱ローラに定着ニップ部が形成されるよう圧接された状態で設けられた加圧ローラとにより構成されてなる熱ローラ定着方式のものが挙げられる。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bkは、垂直方向に縦列配置されており、感光体1Y,1M,1C,1Bkの図示左側方には中間転写体ユニット7が配置されている。中間転写体ユニット7は、複数のローラ71,72,73,74によって巻回され、回動可能に支持された半導電性の無端ベルト状の中間転写体70と、この中間転写体70の内部に配置された一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Bkおよび二次転写ローラ5bと、クリーニング手段6bとからなる。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bkと、中間転写体ユニット7とは、筐体8に収納されており、筐体8は、支持レール82L、82Rを介して装置本体Aから引き出し可能に構成されている。
このように構成された画像形成装置においては、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bkによりトナー像が形成される。具体的には、まず、帯電手段2Y,2M,2C,2Bkにより感光体1Y,1M,1C,1Bkの表面が放電により負に帯電される。次いで、露光手段3Y,3M,3C,3Bkによって感光体1Y,1M,1C,1Bkの表面が画像信号に基づいて露光されて静電潜像が形成される。さらに、現像手段4Y,4M,4C,4Bkによって感光体1Y,1M,1C,1Bkの表面にトナーが供給されて静電潜像が現像されて各色のトナー像が形成される。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bkによって形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Bkにより循環移動する中間転写体70上に逐次転写されて重畳され、これによりカラートナー像が形成される。そして、給紙カセット20内に収容された転写材(定着された最終画像を担持する画像支持体:例えば普通紙、透明シートなど)Pが給紙手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写ローラ5bに搬送される。そして、二次転写ローラ5bを中間転写体70と当接させて、転写材P上にカラートナー像が一括して転写される。その後、カラートナー像が転写された転写材Pは、中間転写体70の曲率が高い部位で分離されて定着手段24に搬送され、当該定着手段24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Bkにより中間転写体70に各色のトナー像を転写した後の感光体1Y,1M,1C,1Bkは、クリーニング手段6Y,6M,6C,6Bkによりその表面に残存したトナーが除去される。
また、二次転写ローラ5bにより転写材Pにカラートナー像を転写した後、転写材Pを曲率分離した中間転写体70は、クリーニング手段6bにより残留トナーが除去される。
画像形成処理中、一次転写ローラ5Bkは常時、感光体1Bkに当接されており、他の一次転写ローラ5Y,5M,5Cは、カラートナー像の形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y,1M,1Cに当接される。
また、二次転写ローラ5bは、二次転写が行われるときにのみ中間転写体70に当接される。
なお、図2においては、画像形成装置をカラーのレーザプリンタとして示したが、本発明の感光体は、モノクローのレーザプリンタやコピーにも同様に適用することができる。また、この画像形成装置においては、露光光源として、レーザー以外の光源、例えばLED光源を用いることもできる。
〔トナーおよび現像剤〕
本発明の感光体を備える画像形成装置に用いられるトナーは、粉砕トナーであっても重合トナーであってもよいが、本発明に係る画像形成装置においては、高い画質の画像が得られる観点から、重合法で作製された重合トナーを用いることが好ましい。
重合トナーとは、トナーを形成する結着樹脂の生成とトナー粒子形状の形成が、結着樹脂を得るための原料モノマーの重合と、必要によりその後の化学的処理とにより並行して行われて得られるトナーを意味する。
より具体的には、懸濁重合、乳化重合などの重合反応により樹脂微粒子を得る工程と、必要によりその後に行われる樹脂微粒子同士を融着させる工程を経て形成されるトナーを意味する。
本発明の感光体を備える画像形成装置に用いられるトナーとしては、結着樹脂が結晶性樹脂からなるものを用いることが好ましい。トナーとして結晶性樹脂からなる結着樹脂を含有するものを用いることによって、得られる画像におけるカブリの発生を抑制することができる。これは、現像手段4Y,4M,4C,4Bkにおいてトナーが摩擦帯電されたときの帯電のバラツキが低減されることによるものと考えられる。
トナーの体積平均粒径、すなわち、上記50%体積粒径(Dv50)は2〜9μm、より好ましくは3〜7μmであることが望ましい。この範囲とすることにより、解像度を高くすることができる。さらに上記の範囲と組み合わせることにより、小粒径トナーでありながら、微細な粒径のトナーの存在量を少なくすることができ、長期に亘ってドット画像の再現性が改善され、鮮鋭性の良好な、安定した画像を形成することができる。
本発明に係るトナーは、それのみで一成分現像剤として用いてもよく、キャリアと混合して二成分現像剤として用いてもよい。
一成分現像剤として用いる場合は、非磁性一成分現像剤、あるいはトナー中に0.1〜0.5μm程度の磁性粒子を含有させ磁性一成分現像剤としたものが挙げられ、いずれも使用することができる。
また、キャリアと混合して二成分現像剤として用いる場合は、キャリアの磁性粒子として、鉄、フェライト、マグネタイトなどの金属、それらの金属とアルミニウム、鉛などの金属との合金などの従来から公知の材料を用いることができ、特にフェライト粒子が好ましい。上記磁性粒子は、その体積平均粒径としては15〜100μm、より好ましくは25〜80μmのものがよい。
キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的には湿式分散機を備えたレーザー回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
キャリアは、磁性粒子がさらに樹脂により被覆されているもの、あるいは樹脂中に磁性粒子を分散させたいわゆる樹脂分散型キャリアが好ましい。コーティング用の樹脂組成としては、特に限定はないが、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレンアクリル樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂或いはフッ素含有重合体系樹脂などが用いられる。また、樹脂分散型キャリアを構成するための樹脂としては、特に限定されず公知のものを使用することができ、例えば、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、フェノール樹脂などを使用することができる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明の実施形態は上記の例に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔フルオロアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体の合成例1〕
2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチルメタクリレート9.9g、アクリル酸0.1g、重合開始剤「パーロイルSA」(日油社製)0.3gおよびフッ素系溶剤:メチルペルフルオロブチルエーテル(東京化成工業社製)60.0gを反応容器に加え、乾燥窒素でパージして反応容器を密封し、70℃で24時間、撹拌下で加熱した後、反応容器を冷却し、開封した。次いで、反応容器内の溶液をメタノール300mL中に注ぎ、得られた重合体を沈殿させ、沈殿物を真空下にて乾燥させることにより、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチルメタクリレート/アクリル酸共重合体よりなる特定のフッ素化表面処理剤〔A〕を得た。
〔フルオロアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体の合成例2〕
フルオロアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体の合成例1において、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチルメタクリレートの代わりに2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレートを用いると共に、アクリル酸の代わりにメタクリル酸を用いたこと以外は同様にして、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレート/メタクリル酸共重合体よりなる特定のフッ素化表面処理剤〔B〕を得た。
〔フルオロアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体の合成例3〕
フルオロアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体の合成例1において、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチルメタクリレートの代わりに2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチルメタクリレートを用いたこと以外は同様にして、2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチルメタクリレート/アクリル酸共重合体よりなる特定のフッ素化表面処理剤〔C〕を得た。
〔導電性フィラーの調製例1〕
メタノール10mLに酸化錫(数平均一次粒径=20nm)5gを加え、USホモジナイサーを用いて30分間分散を行い、次いで、カップリング剤:3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン「KBM503」(信越シリコーン社製)0.35gおよびトルエン10mLを加え室温で1時間撹拌した。さらにエバポレーターによって溶剤を除去した後、120℃で1時間加熱することにより、カップリング剤による表面処理が施された導電性フィラー〔a〕を得た。
得られた導電性フィラー〔a〕5gを、2−ブタノール40gに加え、USホモジナイザーを用いて60分間分散を行い、次いで、メチルペルフルオロブチルエーテル10gを加え、さらに上記の特定のフッ素化表面処理剤〔A〕0.15gを加えて、さらに60分間USホモジナイザーを用いて分散を行った。分散は粒度分布計によって確認しながら行った。分散後、溶剤を室温下で揮発させ、得られた紛体を100μmおよび60μmの篩にかけ、80℃で60分間乾燥させることにより、特定の表面処理が施された導電性フィラー〔1〕を調製した。
〔導電性フィラーの調製例2〜8〕
導電性フィラーの調製例1において、用いる未処理導電性フィラーの種類、並びにカップリング剤および特定のフッ素化表面処理剤の種類および量を表1に従って変更したこと以外は同様にして、特定の表面処理が施された導電性フィラー〔2〕〜〔8〕を調製した。
表1において、「AKT877」はチタニウムメタクリレートトリイソプロポキサイド(チタンカップリング剤)である。
〔導電性フィラーの調製例9〕
導電性フィラーの調製例1において、カップリング剤による処理は行わなかったこと以外は同様にして、特定の表面処理が施された導電性フィラー〔9〕を調製した。
〔導電性フィラーの調製例10〕
酸化錫(数平均一次粒径=100nm)そのものを導電性フィラー〔10〕とした。
〔導電性フィラーの調製例11〕
導電性フィラーの調製例1において、用いる未処理導電性フィラーの種類を表1に従って変更し、特定のフッ素化表面処理剤による表面処理を行わなかったこと以外は同様にして、導電性フィラー〔11〕を調製した。
〔実施例1:感光体の作製例1〕
(1)導電性支持体の作製
ドラム状のアルミニウム支持体(外径60mm)の表面を切削加工して導電性支持体〔1〕を作製した。
(2)中間層の形成
中間層用バインダー樹脂:ポリアミド樹脂「CM8000」(東レ社製)100質量部を、エタノール/n−プロピルアルコール/テトラヒドロフラン(体積比45/20/35)の混合溶媒1700質量部に加えて、20℃で撹拌混合した。この溶液に、酸化チタン粒子「SMT500SAS」(テイカ社製)120質量部および酸化チタン粒子「SMT150MK」(テイカ社製)160質量部を添加し、ビーズミルにより、ミル滞留時間5時間として分散させた。そして、この溶液を一昼夜静置した後、ろ過することにより、中間層形成用塗布液を得た。ろ過は、ろ過フィルターとして、公称濾過精度が5μmのリジメッシュフィルタ(日本ポール社製)を用いて、50kPaの圧力下で行った。このようにして得られた中間層形成用塗布液を、洗浄した導電性支持体〔1〕の外周面に浸漬塗布法で塗布し、120℃で30分間乾燥することにより、乾燥膜厚2μmの中間層〔1〕を形成した。
(3)電荷発生層の形成
下記原料を分散機としてサンドミルを用いて10時間の分散を行い、電荷発生層形成用塗布液〔1〕を調製した。
・電荷発生物質:チタニルフタロシアニン顔料(Cu−Kα特性X線回折スペクトル測定で、少なくとも27.3°の位置に最大回折ピークを有するもの) 20質量部
・電荷発生層用バインダー樹脂:ポリビニルブチラール樹脂「#6000−C」(電気化
学工業社製) 10質量部
・溶媒:酢酸t−ブチル 700質量部
・溶媒:4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン 300質量部
上記中間層〔1〕の上に、この電荷発生層形成用塗布液〔1〕を浸漬塗布法により塗布して塗布膜を形成し、層厚0.3μmの電荷発生層〔1〕を形成した。
(4)電荷輸送層の形成
下記原料を混合して溶解し、電荷輸送層形成用塗布液〔1〕を調製した。
・電荷輸送物質:4,4′−ジメチル−4″−(β−フェニルスチリル)トリフェニルアミン) 225質量部
・電荷輸送層用バインダー樹脂:ポリカーボネート樹脂「Z300」(三菱ガス化学社製
) 300質量部
・溶媒:THF 1600質量部
・溶媒:トルエン 400質量部
・酸化防止剤(BHT) 6質量部
・シリコーンオイル「KF−96」(信越化学社製) 1質量部
上記電荷発生層〔1〕上に、この電荷輸送層形成用塗布液〔1〕を浸漬塗布法により塗布して塗布膜を形成し、この塗布膜を120℃で70分間乾燥し、層厚20μmの電荷輸送層〔1〕を形成した。
(5)表面層の形成
上記の導電性フィラー〔1〕85質量部、多官能ラジカル重合性化合物:上記例示化合物(M1)100質量部、溶媒:2−ブタノール400質量部、溶媒:THF(テトラヒドロフラン)40質量部を遮光下で混合し、分散機としてサンドミルを用いて5時間分散した後、重合開始剤:下記式(P)で表される化合物10質量部を加え、遮光下で撹拌して溶解させ、表面層形成用塗布液〔1〕を調製した。この表面層形成用塗布液〔1〕を電荷輸送層〔1〕上に円形スライドホッパー塗布装置を用いて塗布して塗膜を形成し、メタルハライドランプを用いて紫外線を1分間照射することにより、乾燥膜厚3.0μmの表面層〔1〕を形成し、これにより、感光体〔1〕を作製した。
Figure 0006146432
〔実施例2〜8、参考例1、比較例1,2:感光体の作製例2〜11〕
感光体の作製例1における表面層の形成工程において、導電性フィラー〔1〕の代わりに導電性フィラー〔2〕〜〔11〕をそれぞれ用いたこと以外は同様にして、感光体〔2〕〜〔11〕を作製した。
(1)クリーニング性(CL性)の評価
画像形成装置「bizhub C554」(コニカミノルタ社製)に感光体〔1〕〜〔11〕をそれぞれ搭載し、温度23℃、湿度50%RHの環境下において、Bk位置にて印字率5%チャートを2000枚プリントする印字試験を行った。この印字試験後における感光体の表面を顕微鏡にて観察し、20mm×40mmの視野における付着物の個数を測定し、下記の評価基準に従ってクリーニング性を評価した。結果を表1に示す。
−評価基準−
A:付着物が全く観察されず、非常に優れている(合格)
B:付着物が1〜5個であり、優れている(合格)
C:付着物が5〜10個であり、実用上問題はない(合格)
D:付着物が10個以上であり、実用上問題がある(不合格)
(2)電気特性の評価
画像形成装置「bizhub C554」(コニカミノルタ社製)に感光体〔1〕〜〔11〕をそれぞれ搭載し、温度23℃、湿度50%RHの環境下において、初期の帯電電位を600±30Vに設定し、露光後の表面電位を計測し、下記の評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
−評価基準−
A:露光後の表面電位が60V以下であり、非常に優れている(合格)
B:露光後の表面電位が60Vより大きく90V以下であり、優れている(合格)
C:露光後の表面電位が90Vより大きく120V以下であり、実用上問題はない(合格)
D:露光後の表面電位が120Vより大きく、実用上問題がある(不合格)
(3)細線再現性の評価
画像形成装置「bizhub C554」(コニカミノルタ社製)に感光体〔1〕〜〔11〕をそれぞれ搭載し、温度30℃、湿度80%RHの環境下において、Bk位置にて1ドットの十字線を有する画像を原稿画像としてこれを複写し、複写画像の十字線の線幅を、原稿画像の十字線と比較して観察して細線再現性を評価した。結果を表1に示す。
−評価基準−
A:線幅が確保され、十分に再現されており、非常に優れている(合格)
B:線幅が細くなっているが再現されており、優れている(合格)
C:線幅が細くなり、一部再現していない箇所があるが、実用上問題はない(合格)
D:全く再現されておらず、実用上問題がある(不合格)
(4)耐摩耗性の評価
画像形成装置「bizhub C554」(コニカミノルタ社製)に感光体〔1〕〜〔11〕をそれぞれ搭載し、温度23℃、湿度50%RHの環境下において、Bk位置にて30,000枚プリントする摩耗試験を行った。この摩耗試験前後における感光体の表面層の膜厚減耗量により、耐摩耗性を評価した。
具体的には、表面層の膜厚は、均一膜厚部分(塗布の先端部および後端部の膜厚変動部分を、膜厚プロフィールを作製して除く)をランダムに10ヶ所測定し、その平均値を表面層の膜厚とする。膜厚測定器は渦電流方式の膜厚測定器「EDDY560C」(HELMUT FISCHER GMBTE CO社製)を用い、摩耗試験前後の表面層の膜厚の差を膜厚減耗量(μm)として算出した。
そして、以下の評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
−評価基準−
A:膜厚減耗量が0.3μm未満であり、非常に優れている(合格)
B:膜厚減耗量が0.3μm以上0.6μm未満であり、優れている(合格)
C:膜厚減耗量が0.6μm以上1μm未満であり、実用上問題はない(合格)
D:膜厚減耗量が1μm以上であって、実用上問題がある(不合格)
Figure 0006146432

1a 導電性支持体
1b 中間層
1c 電荷発生層
1d 電荷輸送層
1e 表面層
1eA 特定の表面処理が施された導電性フィラー
1f 有機感光層
1,1Y,1M,1C,1Bk 感光体
2Y,2M,2C,2Bk 帯電手段
3Y,3M,3C,3Bk 露光手段
4Y,4M,4C,4Bk 現像手段
5Y,5M,5C,5Bk 一次転写ローラ
5b 二次転写ローラ
6Y,6M,6C,6Bk,6b クリーニング手段
7 中間転写体ユニット
8 筐体
10Y,10M,10C,10Bk 画像形成ユニット
20 給紙カセット
21 給紙手段
22A,22B,22C,22D 中間ローラ
23 レジストローラ
24 定着手段
25 排紙ローラ
26 排紙トレイ
70 中間転写体
71,72,73,74 ローラ
82L,82R 支持レール
A 本体
SC 原稿画像読み取り装置
P 転写材

Claims (4)

  1. 導電性支持体上に感光層および表面層がこの順に積層されてなる電子写真感光体において、
    前記表面層が、樹脂中に数平均一次粒径が10〜500nmである導電性フィラーを含有してなり、
    当該導電性フィラーが、フルオロアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体を含有する表面処理剤による表面処理と、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有するカップリング剤による表面処理とが、共に施されたものであることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記フルオロアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体が、下記一般式(1a)で表される構造単位および下記一般式(1b)で表される構造単位を共に有するものであることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 0006146432

    〔式中、R1 は水素原子またはメチル基であり、R2 は炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖アルキル基であり、Xは炭素数1〜4のアルキレン基であり、R3 は、炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基である。〕
  3. 前記導電性フィラーが、酸化チタン、酸化錫および銅アルミナから選ばれる少なくとも1つ以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記表面層を構成する樹脂が、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有する架橋性の重合性化合物の重合反応物である硬化樹脂であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子写真感光体。
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