JP6143484B2 - 記録ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、バッファ室を有し、インクを吐出する記録ヘッドに関する。
記録媒体に画像を形成する画像形成装置は、インクを吐出する吐出口を備えた記録ヘッドを有している。近年、高画質、高精細な画像が求められており、これを実現するために、
記録ヘッドの吐出口が微小化及び高密度化され、インク吐出後に次のインクを吐出するまでの周期を示すリフィル周波数が高くされている。しかしながら、記録ヘッドの吐出口を微小化し、リフィル周波数が高く設定されると、吐出口においてインクの大きなメニスカス振動が発生しやすくなってしまう。大きなメニスカス振動は、記録媒体に形成される画像の印字不良を引き起こす。
吐出部が形成されているチップユニット(記録ヘッドユニット)と、インクタンクを保持するタンクホルダユニットと、流路を備えた液体流路形成部材と、シール材である液体供給口シール弾性材とを備えた記録ヘッドが、特許文献1に開示されている。タンクホルダユニットと流路形成部材とは接合されており、この接合面には主流路(連通路)と、主流路の一方の端部に設けられたバッファ室とが形成されている。具体的には、主に流路形成部材の、タンクホルダユニットとの接合面に形成された凹部によってバッファ室が構成されている。そしてこのバッファ室は、流路形成部材を貫通する貫通穴と一体化している。このバッファ室内に気体を封入しておくことによって、記録ヘッドの吐出口からインクが吐出されることで発生する圧力振動が、バッファ室内の気体の収縮によって吸収されるため、メニスカス振動が発生しにくくなっている。
この記録ヘッドの製造時には、チップユニットの接合前に、バッファ室から、それと一体化している貫通穴を通して洗浄水を流すことで、バッファ室を容易にかつ確実に洗浄することができる。即ち、記録ヘッドの製造工程中にバッファ室内に混入してしまう異物を洗い出すことが可能である。そのため、記録ヘッドの完成後に、異物がバッファ室から主流路を通って液体供給路内に混入して吐出口に運ばれ、吐出口を詰まらせてインクの吐出不良が発生する頻度を抑えることができる。バッファ室と一体化している貫通穴はチップユニットと流路形成部材とが接合されると共に閉塞されるため、貫通穴を塞ぐための工程を追加する必要がない。具体的には、貫通穴は、流路形成部材とチップユニットの間に配置された液体供給口シール弾性材によって閉塞されるため、貫通穴からのインクのリークの発生が抑制されている。
特開2004−122463号公報
しかしながら、図9(a)〜(c)に示すように、記録ヘッドが記録媒体にインクを吐出する態勢にあるとき、インクの吐出後に液体供給路内のインクがバッファ室内に流入しバッファ室内の気体に押し返される際等に、インク内に気泡が含まれることがある。バッファ室内の気体が膨張してインクと共に気泡を押し返して気液交換が生じて、気泡が主流路から液体供給路に入りこんでしまうと、インクを吐出するために発生した圧力が気泡に吸収されてしまうおそれがある。加えて、吐出口からインクではなく気泡が排出されてしまうことで、形成される画像にインク抜けが発生してしまうおそれがある。
特許文献1に開示された記録ヘッドの構成では、記録ヘッドが記録媒体にインクを吐出する態勢にあるときに、バッファ室の貫通穴との連通口はバッファ室の底面(鉛直方向下方)に位置している。このような構成である場合は、バッファ室内にインクが流入している状態では、バッファ室の底面に位置している連通口から貫通穴にインクが入り込み、これに伴って貫通穴内の気体がバッファ室内の連通口付近に気泡を形成する。この気泡が、画像形成中の記録媒体の振動によって、バッファ室から主流路へ入り込み、主流路内で留まってしまうおそれがある。主流路内に気泡が留まってしまうと、メニスカス振動によるインクのバッファ室内への流入及び排出を繰り返すうちに、液体供給路へと気泡が移動してしまうことがある。このようにして液体供給路内に気泡が入り込んで、形成される画像にインク抜けが発生してしまうという問題があった。
そこで本発明の目的は、前記した問題を解決して、バッファ室の洗浄性が高く、記録ヘッドを組み立てることによって貫通穴が閉塞され、バッファ室内の気体が主流路へ入り込みにくい構成を有する記録ヘッドを提供することにある。
前記した目的を達成するために、本発明は、記録媒体にインクを吐出して画像を形成する記録ヘッドであって、互いに接合された第1の流路形成部材及び第2の流路形成部材と、第1の流路形成部材から第2の流路形成部材を介して供給されたインクを外部へ吐出するチップユニットと、を有し、第1の流路形成部材と第2の流路形成部材との間には、流路と、バッファ室と、流路とバッファ室を連通させる連絡通路と、が形成されており、第2の流路形成部材には第2の流路形成部材を貫通して第1の流路形成部材との接合面と反対側の表面に開口する貫通穴が形成されており、貫通穴に連通している連通口がバッファ室の内部に面する位置に形成されており、記録ヘッドの使用状態において、連通口は、連絡通路を構成する上面の壁より高い位置に配置されており、連通口は第2の流路形成部材の接合面の凸状部に設けられており、凸状部は中空突起であることを特徴とする。
本発明によれば、バッファ室内の連通口が、連絡通路を構成する上面の壁より高い位置に配置されていることによって、バッファ室内にインクが流入しても連通口の高さまでインクが到達しにくくなる。インクが連通口の高さまで到達しないことに伴って、インクが連通口の中に入りこまないことで、貫通穴とバッファ室との間で気液交換が生じず、バッファ室内での気泡の発生を抑制することができる。
また、仮にバッファ室内に流入したインクが連通口の高さまで到達して、連通口の中に入り込んだ場合においても、連通口が、連絡通路を構成する上面の壁より高い位置に配置されているため、連通口付近で形成される気泡が連絡通路内に入り込まない。気泡が連絡通路内に入り込まなければ、連絡通路に連通している主流路及び液体供給路内に気泡が入り込まないため、形成される画像にインク抜けが発生しにくくなる。
本発明の実施形態の記録ヘッドを構成する複数の部品を示す上面斜視図である。 図1の底面斜視図である。 (a)は本発明の第1の実施形態の記録ヘッドが有する流路形成部材とタンクホルダユニットとの間に形成されるバッファ室を示す拡大図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 (a)〜(c)は、一般的な記録ヘッドの吐出口からインクが吐出される流れを示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の記録ヘッドが有する流路形成部材とタンクホルダユニットとの間に形成されるバッファ室を示す断面図である。 (a)と(b)は、比較例の記録ヘッドが有する流路形成部材とタンクホルダユニットとの間に形成されるバッファ室にインクが流入し、連通口から気泡が発生している状態を示す断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態の記録ヘッドが有する流路形成部材とタンクホルダユニットとの間に形成されるバッファ室を示す断面図、(b)は(a)におけるB−B断面図、(c)は(a)におけるC−C断面図である。 本発明の第3の実施形態の記録ヘッドが有する流路形成部材とタンクホルダユニットとの間に形成されるバッファ室を示す断面図である。 (a)〜(c)は、従来技術の記録ヘッドが有する主流路内にバッファ室から気泡が入り込む流れを示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1と図2は、本発明の第1の実施形態の記録ヘッドが分解されて、記録ヘッドを構成する複数の部品を示す上面分解斜視図と底面分解斜視図である。
記録ヘッド20は、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)、ブラック(Black)等の色のインクが収容されているインクタンク(不図示)を保持するタンクホルダユニット4を有している。シアン、マゼンタ、イエローのカラーインク(Color)は、インクタンクから後述するインク導出口6Coを通り、溝13Coに流れ込み、インク供給口5Coを介して導入部22Coへ供給される。同様に、ブラックのインクは、インクタンクから後述するインク導出口6Bkを通り、溝13Bkに流れ込み、インク供給口5Bkを介して導入部22Bkへ供給される。
記録ヘッド20は、インクを吐出部に導入するための導入部22Bk、22Coを備えたチップユニット3と、インクをインクタンク及びタンクホルダユニット4からチップユニット3へと流す主流路9を備えた流路形成部材1とを有している。図2のチップユニット3の上面側には、導入部22Bk、22Coに対応する位置にインクを吐出する吐出口17(図4(a)〜(c)参照)が形成された基板23Bk、23Coが設けられる。流路形成部材1とタンクホルダユニット4とは、超音波溶着によって接合されている。
流路形成部材1のタンクホルダユニット4との接合面には、各主流路9を構成する複数の溝13が設けられており、溝13は周囲にリブが形成されており、これらのリブは流路形成部材1とタンクホルダユニット4の超音波溶着によって溶けて平坦になる。溝13の一部には導入部22Bk、22Coへ液体供給路16(図3(b)参照)を介してインクを供給するインク供給口5Bk、5Coが設けられている。さらには、特にブラックのインクが流れる溝13Bkに連通するようにバッファ室10を構成するバッファ室溝14aが設けられている。このバッファ室溝14aには、中空の円錐台状の凸状部15(中空突起)が形成されている。凸状部15の中空部分は、凸状部15の頂点の連通口8と、連通口8から流路形成部材1を貫通して、後述するタンクホルダユニット4との接合面と反対側の表面にある開口部7まで貫通している貫通穴12を含む。タンクホルダユニット4のインクタンクを保持しない接合面上には、バッファ室10を構成するバッファ室溝14bと、インクタンクからインクが流れてくるインク導出口6Bk、6Coとが設けられている。
流路形成部材1の溝13、14a等が形成された面と、タンクホルダユニット4のバッファ室溝14b等が形成された面とが超音波溶着されて、流路形成部材1とタンクホルダユニット4との融着(接合)部に主流路9及びバッファ室10が形成されている。尚、主流路9やバッファ室10は、タンクホルダユニット4と流路形成部材1とが接合されて形成されるため、タンクホルダユニット4を第1の流路形成部材、流路形成部材1を第2の流路形成部材とも称する。
各主流路9には、インクタンクからインクが流れてくるインク導出口6Bk、6Coと、インク導出口6Bk、6Coから主流路9を通って導入部22Bk、22Coへインクを供給するインク供給口5Bk、5Coとが形成されている。尚、主流路9は、使用されるインクの色ごとに形成されている。また、チップユニット3の吐出部からインクが吐出される状態、すなわち記録ヘッド20の使用状態においては、主流路9が水平になるように形成されている。
チップユニット3は、インクの漏れを防止するための供給口シール弾性材2(弾性体)を介して、流路形成部材1のもう一方の面と向き合うようにして、タンクホルダユニット4へビス締めによって圧着されている。チップユニット3がタンクホルダユニット4に圧着された状態では、流路形成部材1の外表面にある開口部7は供給口シール弾性材2によって塞がれて貫通穴12が閉塞されている(図5参照)。これによって、バッファ室10の内部に気体が封入されると共に、流路形成部材1とチップユニット3との間からインクがリークしにくくなる。
次に、図3(a)と(b)を参照して、記録ヘッド20に備えられたバッファ室10の構成について説明する。図3(b)は記録ヘッド20の使用状態におけるバッファ室10を示す。
前述したように、バッファ室10は、流路形成部材1のバッファ室溝14aとタンクホルダユニット4のバッファ室溝14bとが超音波溶着されることによって、流路形成部材1とタンクホルダユニット4との間に形成されている。図3(a)に示すように、バッファ室10は、主流路9(本実施形態ではブラックの主流路)の一方の端部に、連絡通路11を介して設けられている。バッファ室10の底面から垂直に中空の凸状部15が延びており、凸状部15の頂点に連通口8が形成されている。凸状部15の頂点に形成されている連通口8の鉛直方向の位置は、連絡通路11を構成している上面の壁の位置より高い。凸状部15は、中空の円錐台形状をしており、凸状部15の軸に垂直な断面積が根元から頂点に向かって滑らかに減少する形状を有している。尚、ここで「上面」や「底面」とは、記録ヘッド20の使用状態における上面または底面である。
尚、バッファ室10はブラック以外の他の色の各主流路9に対して設置されていてもよく、また、吐出されるインクの量に応じて各バッファ室10の容積がそれぞれ設定されてもよい。また、流路形成部材1とタンクホルダユニット4の接合は、レーザ等による熱溶着や、接着材を介した接合であってもよい。
図3(b)に示すように、凸状部15の内部を貫通穴12が貫通しており、連通口8から流路形成部材1の外表面の開口部7まで延びている。このとき、開口部7と連通口8とはそれぞれ略円形状であるが、開口部7の開口面積は連通口8の開口面積より大きい。このように連通口8の開口面積が開口部7の開口面積より小さいことにより、バッファ室10内にインクが流入して、凸状部15の頂点の連通口8が覆われた場合においても、インクが貫通穴12内に入り込む可能性をより抑えることができる。
バッファ室10に連絡通路11と開口部7へ連通する連通口8とが設けられていることによって、記録ヘッド20を組み立てる工程において、連絡通路11から連通口8、開口部7へと洗浄水を流すことができる。これにより、記録ヘッド20を組み上げる前に、流路形成部材1とタンクホルダユニット4とを超音波溶着する際にバッファ室10内に混入してしまった異物を取り除くことができる。従って、記録ヘッド20の完成後に異物がバッファ室10から主流路9を通ってインク供給口5から液体供給路16内に混入して吐出口17(図4参照)に運ばれ、吐出口17を詰まらせてインクの吐出不良が発生する頻度を抑えることができる。
以上に説明した構成の記録ヘッドによって、インクを吐出する方法を説明する。
記録媒体へ画像を形成するために必要なインクを収容しているインクタンクがタンクホルダユニット4にセットされる。この状態で、チップユニット3側に公知のパージ機構の吸引キャップを当接させて適度な減圧吸引を行うと、インクタンク内のインクがインク導出口6から主流路9へ流れ込む。そして、主流路9の一部に設けられたインク供給口5から液体供給路16を介して吐出口17までインクが満たされる。吐出口17においては、図4(a)に示すように、インクは、吐出口17で記録ヘッド20の内部に向けて凸になるようにメニスカスMを形成する。吐出口17にメニスカスMが形成されたら、記録ヘッド20が記録媒体に画像を形成する準備が整ったことになる。尚、このとき、バッファ室10に内在している気体は、図5に示すように、凸状部15の貫通穴12と連通した状態でバッファ室10の上方に位置している。一方で、インクがバッファ室10の下方と連絡通路11内に流入している状態であるため、記録ヘッド20が振動したり、温度上昇によって気体が膨張したりしても、気体がバッファ室10内のインクを押しのけて連絡通路11へ入り込む可能性は低い。
従来の構成では、インプットされた画像データに基づいて記録媒体に画像を形成するために、図4(b)に示すように、発熱素子30が発熱することでインクが膜沸騰し、吐出口17から液滴が吐出される。液滴が吐出された直後には、インクが吐出口17に向かって移動する圧力が高くなり、メニスカスMが記録ヘッド20の外部に向けて凸になる。その後に、インクの圧力が平常に戻ると、図4(a)に示すように、メニスカスMは記録ヘッド20の内部に向けて凸になり、次の液滴の吐出が可能となる。このメニスカスMの凸の向きが変化するメニスカス振動が大きくなると、メニスカスMが記録ヘッド20の外部に向けて凸になったときに、インクが吐出口17に留まらずに垂れ落ちてしまうという問題がある。
尚、図4では、吐出口17が設けられた面と発熱素子30が設けられた面とが互いに交差する方向に配置されているが、本実施形態のチップユニット3上には、それら2つの面とが互いに沿う方向に配置された構成の基板23が設けられる。本実施形態においても上述したメニスカス振動における課題は生じるものである。
本発明では、この対策のために、バッファ室10が設けられており、バッファ室10が設けられていることによって、メニスカス振動が抑制される。バッファ室10に内在している気体は、気体自体が膨張、収縮することによって、液滴の吐出直後にインクが有する圧力を吸収することができる。そのため、液滴が吐出された直後においても、メニスカスMが記録ヘッド20の外部に向けて凸になりにくくなる。従って、メニスカス振動が抑制され、液滴の吐出後にインクが垂れ落ちにくくなる。
ここで、バッファ室10を有する記録ヘッド20がインクを吐出した直後のバッファ室10内のインクと気体の状態について説明する。
図6(a)と(b)には、記録ヘッドの使用状態における比較例としてのバッファ室10が示されている。このバッファ室10は、本発明のバッファ室10と比べて凸状部15を有しておらず、貫通穴12との連通口8がバッファ室10の底面の壁に設けられ、その鉛直方向の位置は連絡通路11の上面の壁より低くなっている。従って、インクが充填された状態で、連通口8はインクに覆われている。尚、このとき、バッファ室10に内在している気体は、バッファ室10の上方に位置しているため、記録ヘッド20の振動や温度上昇による気体の膨張が生じても、気体が連絡通路11へは入り込みにくくなっている。
図6(b)に示すように、連通口8がインクに覆われている状態であると、インクが貫通穴12の内部の気体と気液交換されて、連通口8付近でバッファ室10のインク内に気泡19が発生する。通常、発生した気泡19は、インクの浮力によって連通口8付近からバッファ室10の上方の気体に向かって浮上し、気体と一体となって消失する。しかしながら、記録ヘッド20が画像形成のために振動している場合等には、振動によって気泡19がバッファ室10の上方に向く前に水平方向に移動して連絡通路11内に入り込んでしまうおそれがある。連絡通路11に入り込んだ気泡19は、連絡通路11から主流路9へと流れ、最終的に吐出口17に到達する。吐出口17では、インクが吐出されるため、気泡19が吐出口17にあるとインクが吐出されず、記録媒体にインクが着弾しなくなり、記録媒体に形成される画像にインク抜けが生じるおそれがある。
一方で、図5に示す本発明の構成では、記録ヘッド20の使用状態で、連通口8がバッファ室10の底面に設けられた凸状部15の頂点にあるため、連通口8の位置が高く、インクが充填されても連通口8がインクに覆われない。これにより、インクが貫通穴12の内部の気体と気液交換されないので、気泡19が発生せず、結果として記録媒体に形成される画像のインク抜けが抑制される。仮に、インクの充填量が多く、凸状部15の頂点にある連通口8がインクで覆われた場合でも、連通口8は連絡通路11の上面の壁より高い位置に配置されているため、連通口8付近で発生する気泡19が連絡通路11内に入り込むことはない。
以上のように、記録ヘッド20のバッファ室10内に、連通口8と貫通穴12と開口部7とが設けられていることによって、記録ヘッド20の組み立て工程において残存してしまった異物を、記録ヘッド20が組み上がる前に取り除くことができる。これによって、画像の形成中に異物が吐出口17まで移動することで吐出口17を塞いでしまうことで発生する、記録ヘッド20のインクの不吐出の発生が抑えられる。
また、連通口8がバッファ室10内にある凸状部15の頂点に設けられていることによって、インクが連通口8を塞ぐことがなくなり、気泡19の発生を抑えることができる。仮にインクが連通口8を塞いで気泡19が発生してしまった場合においても、記録ヘッド20の使用状態において連通口8が連絡通路11の上面の壁より高い位置にあるため、気泡19が連絡通路11内に入るおそれがない。そのため、気泡19がインクと共に吐出口17に到達しないため、形成される画像のインク抜けが抑制される。
さらに、バッファ室10を流路形成部材1乃至タンクホルダユニット4の垂直方向の空間を利用して設けることができる。これにより各色のインク供給口5が近接する限られた領域に、各主流路に対応した複数のバッファ室10の密集した配置が容易になる。
(第2の実施形態)
図7(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態の記録ヘッドが有するバッファ室の構成を示す断面図である。
バッファ室10は、第1の実施形態と同様に形成されており、円錐台形状を有している。図7(a)に示すように、記録ヘッド20の使用状態において、バッファ室10の底面から垂直に中空の凸状部15が延びており、凸状部15の頂点に連通口8が形成されている。凸状部15の頂点に形成されている連通口8の鉛直方向の位置は、連絡通路11を構成している上面の壁の位置より高い。凸状部15は、図7(b)と(c)に示すように、中空の円錐台の上に小さい中空の円錐台を重ねたような、凸状部15の根元から頂点に向かう中間領域に、凸状部15の軸方向に垂直な断面積が小さくなるような段差部18を有する形状に形成されている。即ち、凸状部15の下方領域が太く、段差部18を境に上方領域が細くなる形状を凸状部15が有している。凸状部15の中空部分は連通口8と貫通穴12と開口部7とを含む。
凸状部15が段差部18を有していることによって、インクを減圧吸引させた際に、凸状部15の軸に垂直なバッファ室10の断面積が段差部18を境に急激に増えるために、バッファ室10内に流入するインクは、液面が段差部18を超えると流入しにくくなる。そして、インクの充填が完了して減圧を解消すると、バッファ室10内には凸状部15の段差部18までインクが流入している状態になる。凸状部15が以上のような構成であることによって、減圧吸引に大きな負圧を用いた場合であっても、急激にバッファ室10内に大量のインクが流入しにくくなるため、バッファ室10内の気体の体積を安定させることができる。
また、図7(a)に示すように、バッファ室10を形成しているタンクホルダユニット4には、バッファ室10の上面の壁と近接するタンクホルダユニット4の外表部分に凸部21が設けられている。この凸部21は、タンクホルダユニット4の外表面とバッファ室10の上面の壁面との間の間隔を広げることでバッファ室10上方の気体の密閉性を向上させ、長時間経過後のバッファ室10内の気体体積の変動を低減させるために設けられている。
尚、その他の記録ヘッドの構成及びインクを吐出する方法は、第1の実施形態と同様であるため省略する。
以上のように、凸状部15に、凸状部15の軸に垂直な断面積が小さくなるような段差部18を設けることによって、インク充填時の減圧吸引に大きな負圧を用いることができるようになる。よって、インクの充填に必要な時間が短縮され、より高速に記録媒体が画像を形成することができるようになる。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態の記録ヘッドが有するバッファ室の構成を示す断面図である。
バッファ室10は、従来の形態と同様に形成されており、突起を有していない。流路形成部材1の外表面の開口部7と連通している連通口8は、バッファ室10を構成する上面の壁に近接するように、バッファ室10を構成する側面の壁に設けられている。開口部7と連通口8との間には、貫通穴12が形成されている。
尚、その他の記録ヘッドの構成及びインクを吐出する方法は、第1の実施形態と同様であるため省略する。
以上のように、連通口8が、連絡通路11の上面の壁よりも上方で、バッファ室10の上面の壁に近接して設けられていることで、バッファ室10内にインクが流入しても連通口8はインクに覆われず、気泡の発生が抑えられる。気泡が発生しないことによって、形成される画像のインク抜けが抑制される。
1 流路形成部材
2 供給口シール弾性材
3 チップユニット
4 タンクホルダユニット
7 開口部
8 連通口
9 主流路
10 バッファ室
11 連絡通路
12 貫通穴
15 凸状部
17 吐出口
19 気泡
20 記録ヘッド

Claims (8)

  1. 記録媒体にインクを吐出して画像を形成する記録ヘッドであって、
    互いに接合された第1の流路形成部材及び第2の流路形成部材と、前記第1の流路形成部材から前記第2の流路形成部材を介して供給された前記インクを外部へ吐出するチップユニットと、を有し、
    前記第1の流路形成部材と前記第2の流路形成部材との間には、流路と、バッファ室と、前記流路と前記バッファ室を連通させる連絡通路と、が形成されており、
    前記第2の流路形成部材には該第2の流路形成部材を貫通して前記第1の流路形成部材との接合面と反対側の表面に開口する貫通穴が形成されており、
    前記貫通穴に連通している連通口が前記バッファ室の内部に面する位置に形成されており、
    前記記録ヘッドの使用状態において、前記連通口は、前記連絡通路を構成する上面の壁より高い位置に配置されており、
    前記連通口は前記第2の流路形成部材の前記接合面の凸状部に設けられており、前記凸状部は中空突起であることを特徴とする記録ヘッド。
  2. 前記中空突起の中空部分は、前記貫通穴とそれに連通する前記連通口とを含むことを特徴とする請求項に記載の記録ヘッド。
  3. 前記中空突起は、前記中空突起の根元から頂点に向かう中間領域に、前記中空突起の軸方向に垂直な断面積が小さくなるような段差部を有しており、前記段差部は、前記記録ヘッドの使用状態において、前記連絡通路を構成する上面の壁より高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録ヘッド。
  4. 記録媒体にインクを吐出して画像を形成する記録ヘッドであって、
    互いに接合された第1の流路形成部材及び第2の流路形成部材と、前記第1の流路形成部材から前記第2の流路形成部材を介して供給された前記インクを外部へ吐出するチップユニットと、を有し、
    前記第1の流路形成部材と前記第2の流路形成部材との間には、流路と、バッファ室と、前記流路と前記バッファ室を連通させる連絡通路と、が形成されており、
    前記第2の流路形成部材には該第2の流路形成部材を貫通して前記第1の流路形成部材との接合面と反対側の表面に開口する貫通穴が形成されており、
    前記貫通穴に連通している連通口が前記バッファ室の内部に面する位置に形成されており、
    前記記録ヘッドの使用状態において、前記連通口は、前記バッファ室を構成する上面の壁に近接するように、前記バッファ室を構成する側面の壁に備えられて、前記連絡通路を構成する上面の壁より高い位置に配置されていることを特徴とする記録ヘッド。
  5. 記録媒体にインクを吐出して画像を形成する記録ヘッドであって、
    互いに接合された第1の流路形成部材及び第2の流路形成部材と、前記第1の流路形成部材から前記第2の流路形成部材を介して供給された前記インクを外部へ吐出するチップユニットと、を有し、
    前記第1の流路形成部材と前記第2の流路形成部材との間には、流路と、バッファ室と、前記流路と前記バッファ室を連通させる連絡通路と、が形成されており、
    前記第2の流路形成部材には該第2の流路形成部材を貫通して前記第1の流路形成部材との接合面と反対側の表面に開口する貫通穴が形成されており、
    前記貫通穴に連通している連通口が前記バッファ室の内部に面する位置に形成されており、
    前記記録ヘッドの使用状態において、前記連通口は、前記連絡通路を構成する上面の壁より高い位置に配置されており、
    前記チップユニットと前記第2の流路形成部材との間に備えられ、前記インクのリークを防ぐための弾性体を有し、
    前記弾性体は、前記バッファ室の前記連通口と連通している前記第2の流路形成部材の前記貫通穴を塞いでいることを特徴とする記録ヘッド。
  6. 前記チップユニットと前記第2の流路形成部材との間に備えられ、前記インクのリークを防ぐための弾性体を有し、
    前記弾性体は、前記バッファ室の前記連通口と連通している前記第2の流路形成部材の前記貫通穴を塞いでいることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  7. 前記バッファ室は、気体が内在するように形成されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  8. 前記チップユニットは、インクを吐出する吐出口が形成された基板を有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の記録ヘッド。
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