JP2012223886A - 液体吐出ヘッド、流路部材 - Google Patents

液体吐出ヘッド、流路部材 Download PDF

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晶子 丸
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孝俊 中野
Tsukasa Doi
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Abstract

【課題】 互いに交差する方向に液体が流れる流路部同士を接続する接続流路部を有する流路に、液体を充填する際の、流路内の気泡残りを抑制することができる液体吐出ヘッド及び流路部材を提供する。
【解決手段】 液体吐出ヘッドに設けられた流路は、第1の方向に液体が流れる第1の流路部と、第1の方向に交差する方向に液体が流れる第2の流路部と、第1の流路部と第2の流路部とを接続する接続流路部と、を有する。液体吐出ヘッドの使用状態における、第1の流路部の底面に沿う方向に関する接続流路部の断面の開口は、該開口の重心を通る径が均一ではない形状である。ここで、第1の方向と、接続流路部の前記径が最短である短手方向とが、互いに沿っている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、液体吐出ヘッド及び流路部材に関する。
液体が貯留された液体タンクからフィルタを介して液体吐出ヘッドに供給された液体は、流路を通り、液体を吐出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子が設けられた素子基板に供給される。
特許文献1には、インクジェット記録ヘッドに設けられた流路の構成が記載されており、図9を用いて特許文献1に記載の流路の構成を説明する。図9(a)は、流路と素子基板3400とを示す断面図であり、流路は、流路形成部材3200と、素子基板3400を支持する支持部材3300と、に形成されている。図9(b)は、支持部材3300を素子基板3400と接合される面側から見た図である。なお、図9(a)は、図9(b)の矢印Aの方向から見た、支持部材3300に流路形成部材3200と素子基板3400とが接合された状態の断面図である。図9(a)に示した流路は、流路の上流から下流に向かって、インク供給流路3110、水平流路3210、垂直流路3220、支持部材流路3310となっており、支持部材流路3310を通った液体が素子基板3400に供給される。
上記流路の具体的な構成について説明する。インク供給流路3110は、インクタンクからフィルタを介して供給された液体を水平流路3210に流す流路である。水平流路3210は、インク供給流路3110と垂直流路3220とを接続し、インクジェット記録ヘッドの使用状態における水平方向に、液体が流れる流路である。垂直流路3220は、水平流路3210と支持部材流路3310とを接続し、インクジェット記録ヘッドの使用状態における鉛直方向に液体が流れる流路である。支持部材流路3310は、素子基板3400に設けられたインク供給口3410に液体を供給する流路である。
特許文献1には、図9(b)に示すように、支持部材流路3310の上流側の端部開口3311が、エネルギー発生素子の配設方向に長い細長の形状である構成が記載されている。これは、下流に向かって支持部材流路3310の断面積が急に大きくならず、徐々に大きくなるようにして、インクの流れによどみが発生する恐れを低減して素子基板3400にインクを供給しやすくするためである。これに合わせて、垂直流路3220の、インクの流れ方向に垂直な方向に関する断面の開口も細長の形状となっている。
特開2002−144605号公報
しかし、このような断面形状を有する垂直流路3220と、水平流路3210とが接続される接続流路部3230の近傍では、接続流路部3230の構成によっては、液体の流れが流路を形成する壁から離れた状態となる可能性がある。この状態では、流路内に液体を充填しきれずに、気泡が流路内に残ってしまう虞があり、この気泡により流路が狭められて、素子基板に液体を供給しにくくなる虞があった。
特に、液体吐出ヘッドを装着した状態で液体吐出装置を出荷する場合には、液体吐出ヘッドを装置本体に装着せずに出荷する場合と比べて、使用開始時に液体を液体吐出ヘッドに初期充填する際に、流路に気泡が残る可能性が高い。後者の場合は、液体吐出ヘッドに物流用の液体が充填された状態で出荷される。一方で、前者の場合は、物流時における液体吐出装置内への液体の漏れを防ぐために、液体吐出ヘッドの流路には液体が充填されていない。そのため、使用開始時に初期充填をする際には、流路の内部壁が乾いた状態であり、液体吐出装置に設けられた吸引装置で流路内に液体を充填させるために、初期充填の際に流路内に気泡が残ってしまう可能性が高くなる。
そこで、本発明は、互いに交差する方向に液体が流れる流路部同士を接続する接続流路部を有する流路に、液体を充填する際の、流路内の気泡残りを抑制することができる液体吐出ヘッド及び流路部材を提供することを目的とする。
本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出する吐出口に液体を供給するための流路を有する液体吐出ヘッドであって、前記流路は、第1の方向に液体が流れる第1の流路部と、前記第1の方向に交差する方向に液体が流れる第2の流路部と、前記第1の流路部と前記第2の流路部とを接続する接続流路部であって、前記液体吐出ヘッドの使用状態における、前記第1の流路部の底面に沿う方向に関する、前記接続流路部の断面の開口の、該開口の重心を通る径が均一でない前記接続流路部と、を有し、前記第1の方向と、前記接続流路部の前記径が最短である短手方向とが、互いに沿っていることを特徴とする。
本発明によると、互いに交差する方向に液体が流れる流路部同士を接続する接続流路部を有する流路に、液体を充填する際の、流路内の気泡残りを抑制することができる液体吐出ヘッド及び流路部材を提供することができる。
(a)は、本発明に係るインクジェット記録ヘッドの分解斜視図であり、(b)は、流路形状を示す斜視図であり、(c)は、流路の部材ごとに(b)を分解して示す図である。 (a)は、第1の流路形成部材の下面図であり、(b)は、第2の流路形成部材の上面図である。 (a)は、第1の流路形成部材と第2の流路形成部材とを溶着する前の断面図であり、(b)は、溶着した後の断面図である。 第1の実施形態を示す図であり、(a)は流路形状を示す斜視図であり、(b)は水平流路の断面図であり、(c)は(b)の接続流路部の近傍の拡大図であり、(d)は(c)のB−B断面図である。 第1の実施形態に対する比較例を示す図であり、(a)は流路形状を示す斜視図であり、(b)は水平流路の断面図であり、(c)は(b)の接続流路部の近傍の拡大図であり、(d)は(c)のC−C断面図である。 第2の実施形態を示す図であり、(a)は流路形状を示す斜視図であり、(b)は水平流路の断面図であり、(c)は(b)のD−D断面図であり、(d)は(b)のE−E断面図である。 第2の実施形態に対する比較例を示す図であり、(a)は水平流路の断面図であり、(b)は(a)のF−F断面図である。 (a)は第3の実施形態を示す、接続流路部の近傍の水平流路の断面図であり、(b)は、第3の実施形態の変形例を示す、接続流路部の近傍の水平流路の断面図である。 一般的なインクジェット記録ヘッドの流路を説明するための図である。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本発明に係る液体吐出ヘッドとしてのインクジェット記録ヘッド1の分解斜視図である。インクジェット記録ヘッド1は、インクタンクを装着するためのタンクホルダーである第1の流路形成部材100、第2の流路形成部材200、記録素子基板400(400a、400b)、記録素子基板400を支持する支持部材300を有している。第1の流路形成部材100、第2の流路形成部材200、支持部材300には、インクタンク(不図示)から記録素子基板400にインクを供給するための流路が形成されている。
記録素子基板400は、インクを吐出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子としての記録素子(不図示)が複数設けられた基板であり、記録素子基板400には、記録素子に対応して、インクを吐出する吐出口(不図示)が設けられている。記録素子基板400は、支持部材300の、支持部材流路310の上流側の端部開口301が設けられた面の裏面に、接着されている。
記録素子基板400には、ブラック顔料インク用の記録素子基板400aと、4色のカラー染料インク用の記録素子基板400bとがある。ブラック顔料インク用の記録素子基板400aは、複数の記録素子の配設方向に関する長さが、カラー染料インク用の記録素子基板400bと比べて長くなっている。
続いて、記録素子基板400にインクを供給するための流路について説明する。インクジェット記録ヘッド1には、インクの種類ごとに流路が設けられおり、図1(b)は、本実施形態の流路のうちの、ブラック顔料インク用の流路の形状を示す図である。図1(c)は、図1(b)に示した流路の形状を、流路を構成する部材ごとに分解して示す図である。
第1の流路形成部材100には、フィルタ101を通過したインクが流入するインク供給流路110が形成されている。第2の流路形成部材200には、支持部材300に設けられた支持部材流路310にインクを供給する垂直流路220が形成されている。
インク供給流路110と垂直流路220とをつなぐ水平流路210は、超音波溶着等で、第1の流路形成部材100と第2の流路形成部材200とを接合することにより形成されている。水平流路210の形成について、図2、図3を用いて説明する。図2(a)は、第1の流路形成部材100を、第2の流路形成部材200と接合される側の面から見た図であり、図2(b)は、第2の流路形成部材200を、第1の流路形成部材100と接合される側の面から見た図である。図3は、図2(a)(b)のA−A断面であり、第1の流路形成部材100と第2の流路形成部材200との溶着前(図3(a))と、溶着後(図3(b))を示している。
第2の流路形成部材200には、水平流路210を形成する溝201と、溝を囲むように設けられたリブ202とが設けられている。リブ202は、周囲の面から突出した突起である。
第1の流路形成部材100には、第2の流路形成部材200のリブ202に対応する部分に溝102が設けられている。第1の流路形成部材100と第2の流路形成部材200とを、溝102とリブ202とが当接する部分で溶着することにより、第1の流路形成部材100と第2の流路形成部材200とが接合され、第2の流路形成部材200の溝201は水平流路210となる。
本実施形態では、水平流路210及び垂直流路220を形成する流路部材は、第1の流路形成部材100及び第2の流路形成部材200である。なお、水平流路210と垂直流路220は、第1の流路形成部材100及び第2の流路形成部材200の、二つの部材で形成されているが、これらの流路が一つの部材に形成された構成であってもよい。
インク供給流路110、水平流路210、垂直流路220を通ったインクは、支持部材300に設けられた支持部材流路310に流れる。垂直流路220は、シール部材(不図示)を介して支持部材300に設けられた支持部材流路310と接続されている。
図1に示すように、支持部材流路310は、記録素子が配設されてなる記録素子列にインクを供給するために、記録素子の配設方向に関する幅が、インクの流れ方向の上流から下流に向かって拡大している。記録素子の配設方向に関する支持部材流路310の幅が急に大きくなる形状であると、インクの流れによどみが生じ、気泡が溜まる虞がある。ここで、ブラック顔料インク用の記録素子基板400aは、カラー染料インク用の記録素子基板400bと比べて、記録素子列の長さが長く、インクの流量が大きい。そこで、ブラック顔料インク用の流路については、記録素子の配設方向に関する支持部材流路310の幅が、上流から下流方向に向かって徐々に拡大するように、支持部材流路310の上流側の端部開口301を長円形状としている(図1(a))。これにより、インクの流れによどみが生じにくく、支持部材流路310に気泡が溜まりにくくすることが可能である。なお、ここで長円形状とは、長方形の短辺を、頂点同士をつなぐ円弧に置き換えた、トラック形状である。
続いて、本発明の特徴部分である、水平流路210と垂直流路220との接続部の形状について説明する。
図4は、本発明に係る第1の実施形態のブラック顔料インク用の流路形状を示す図である。図4(a)は、流路形状を示す斜視図であり、図4(b)は、図2に示す領域X内の水平流路210の、インクジェット記録ヘッド1の使用状態における水平面に沿う方向に関する断面図である。なお、図2の領域X内の水平流路210には、垂直流路220とは別の流路が接続されており、この流路を形成する溝103及び溝203が図2に示されているが、便宜上、この流路は図2以外の図では省略している。図4(c)は、図4(b)の水平流路210と垂直流路220とが接続される部分を拡大した図であり、図4(d)は、図4(c)のB−B断面図であり、流路内に描かれた矢印H及び矢印Vは、インクの流れ方向を示す。
ここで、水平流路210は、インクジェット記録ヘッド1の使用状態における水平面に沿う方向に関してインクを流す流路である。また、垂直流路220は、水平面に沿う方向に対して垂直な方向、すなわちインクジェット記録ヘッド1の使用状態における鉛直方向にインクを流す流路である。図4(d)の破線で囲われた部分は、水平流路210と垂直流路220とを接続する接続流路部230である。
図4(c)に示すように、ブラック顔料インク用の垂直流路220及び接続流路部230の断面の開口は長円形状であり、支持部材流路310の上流側の端部開口301と同じ寸法である。垂直流路220の断面及び接続流路部230の断面の開口の、開口の重心を通る径のうち、最短の径はSであり、最長の径がLである。最短の径Sに沿う方向が接続流路部230の短手方向であり、最長の径Lに沿う方向が接続流路部230の長手方向である。本実施形態では、短手方向と長手方向とは互いに直交している。
ここで、図4(c)に示すように、矢印Hで示すインクの流れ方向、すなわち接続流路部230の近傍における水平流路210の延伸方向と、接続流路部230の短手方向とは、互いに沿っている(図4(c)では互いに平行である)。
図5は比較例を示す図であり、図5(a)〜(d)は、第1の実施形態を示す図4(a)〜(d)にそれぞれ対応する。第1の実施形態と同様に、比較例の水平面に沿う方向に関する垂直流路1220及び接続流路部1230の断面の開口の、開口の重心を通る径のうち、最短の径はsであり、最長の径がlである。最短の径sに沿う方向が接続流路部1230の短手方向であり、最長の径lに沿う方向が接続流路部1230の長手方向である。
本実施形態と比較例では、接続流路部の断面開口の形状は等しく断面積も等しい。したがって、本実施形態を示す図4(c)の最短の径Sと最長の径Lの値は、比較例を示す図5(c)の最短の径sと最長の径lの値とそれぞれ等しくなっている。
しかし、比較例では、第1の実施形態とは異なり、図5(c)に示すように、矢印hで示すインクの流れ方向、すなわち接続流路部1230の近傍の水平流路1210の延伸方向と、接続流路部1230の短手方向とが、互いに交差する。
図5を用いて、流路の接続部の構成に伴う課題について説明する。
インクは水平流路1210の延伸方向に沿って流れ、接続流路部1230に流入したインクは、水平流路1210の延伸方向に設けられた、接続流路部1230を形成する壁面1221に衝突し、垂直方向へと流れの方向が変化する(図5(d))。したがって、接続流路部1230の壁面1221と、垂直流路1220を形成する壁面1222との間隔dが大きいと、インクの流れは、水平流路1210側の壁面1222から離れた状態となり、壁面1222に気泡Bが残留する可能性が大きくなる。
ここで、流路部の断面形状や断面積を変えずに、間隔dの最大値が最小となるのは、図4に示した本実施形態のように、接続流路部230の短手方向と、水平流路210の延伸方向とが互いに沿う構成の場合である。図5に示した比較例のように、接続流路部1230の短手方向と水平流路1210の延伸方向とが交差する構成であると、間隔dの最大値は最小とならない。
したがって、本実施形態によると、接続流路部230の水平流路210の延伸方向に関する幅を小さくすることなく、流路内の気泡の残留を抑制することができる。
なお、本実施形態では、水平流路210と垂直流路220とを用いて説明したが、インクの流れ方向が互いに交差する第1の流路部と第2の流路部とがあり、これらを接続する接続流路部の断面開口の形状が以下の形状であるときに、上述した課題が発生する。すなわち、インクジェット記録ヘッドの使用状態における、インクの流れ方向の上流側である第1の流路部の底面に沿う方向に関する接続流路部の断面の開口の、該開口の重心を通る径が均一でないときである。このとき、上述した間隔dの最大値が最小となるのは、第1の流路部のインクの流れ方向である第1の方向と、接続流路部の断面の開口の、重心を通る径のうち、最短の径の方向である短手方向と、が互いに沿う構成である。したがって、この構成により、インクの流れが壁面から離れることによる流路内の気泡残りを抑制することができる。
なお、本実施形態では、接続流路部230の近傍の、水平流路210の延伸方向が、上述した第1の方向に対応し、水平流路のうちの、第1の方向にインクが流れる部分が、第1の流路部に対応する。また、垂直流路220が第2の流路部に対応し、垂直流路220内のインクの流れ方向が、第2の方向に対応する。
接続流路部の断面の形状の具体例としては、上述した長円形状の他、楕円や矩形、角丸長方形等が挙げられる。
また、本実施形態では、ブラック顔料インク用の流路に関して説明したが、他のインク用の流路に関しても、接続流路部230の断面が上述の形状である場合に、上述の流路の接続部の構成を適用することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態とは、垂直流路220の形状が異なっている。なお、第1の実施形態と同様の点に関しては、記載を省略する。
図6は本発明に係る第2の実施形態のブラック顔料インク用の流路形状を示す図である。図6(a)は流路形状を示す斜視図であり、図6(b)は図2に示す領域X内の水平流路210の、インクジェット記録ヘッド1の使用状態における水平面に沿う方向に関する断面図である。図6(b)には、垂直流路220の下流側の端部開口224が破線で示されている。図6(c)は、図6(b)のD−D断面図、図6(d)は図6(b)のE−E断面図である。
本実施形態では、支持部材300に設けられた支持部材流路310の上流側の端部開口301の、記録素子の配設方向に関する幅が、第1の実施形態よりも大きい。これは、支持部材流路310の壁面の、垂直方向に対する傾斜角を小さくし、記録素子列によりインクを供給しやすく、且つインクの流れによどみが生じにくくして気泡が溜まる虞を低減するためである。
垂直流路220は、支持部材流路310の上流側端部開口301の形状に合わせて、その断面積が接続流路部230から離れる方向に向かって徐々に拡大しており、垂直流路220を形成する壁面は、インクの流れ方向に対して傾斜している。ここで、垂直流路220を形成する、水平流路210側に設けられた壁面222の傾斜角は、第2の流路形成部材200の成型時に、型から部材を外すために最低限必要である程度としている。なお、垂直流路220を形成する壁面の傾斜角とは、垂直流路220のインクの流れ方向(本実施形態では鉛直方向)を基準とした壁面の傾きである。
本実施形態に対する比較例として、垂直流路2220を形成する、水平流路2210側に設けられた壁面2222の傾斜角が大きい場合を図7に示す。図7(a)は、図6(b)に対応する水平流路2210の断面図であり、図7(a)には、垂直流路220の下流側の端部開口2224が破線で示されている。図7(b)は図7(a)のF−F断面図である。
水平流路2210側に設けられた壁面2222の傾斜角が大きいと、垂直流路220を形成する壁面が傾斜していない第1の実施形態と比べて、図7(b)に示すようにインクの流れが壁面2222から剥離し、気泡Bが残留する可能性が高くなる。これは、壁面2222の近傍では、水平流路2210のインクの流れ方向とは反対方向にインクを流すことになるためである。
そこで、図6(b)、(c)に示す第2の実施形態のように、垂直流路220を形成する水平流路210側の壁面222の傾斜角を小さくすることで、壁面222に気泡が残留する虞を低減することが可能である。
本実施形態では、短手方向に関する断面における壁面222及び225の傾斜角は、長手方向に関する断面における壁面226及び227の傾斜角よりも小さい。このように壁面222の傾斜角とともに壁面225の傾斜角も小さくすることで、壁面222からインクの流れが離れにくくなるため、より好ましい。なお、下流側の流路の断面形状等に合わせて、垂直流路220の短手方向の幅を大きくする場合には、インクの流れが離れやすい壁面222の傾斜角は小さいままで、壁面225の傾斜角を大きくすることが好ましい。
記録素子列にインクをより供給しやすく、インクの流れによどみが生じる虞を低減し、且つインク充填時の気泡残りを抑制するための好ましい傾斜角は以下のとおりである。垂直流路220の短手方向に関する断面における、水平流路210側に設けられた壁面222では0°〜5°、水平流路210から離れた側の壁面225では0°〜15°であると好ましい。また、垂直流路220の長手方向に関する断面における、壁面226及び227は、10°〜30°であると好ましい。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、上述の実施形態とは、水平流路210の形状が異なっている。なお、上述の実施形態と同様の点に関しては、記載を省略する。
図8(a)は、第3の実施形態の、インクジェット記録ヘッド1の使用状態における水平面に沿う方向に関する、水平流路210と垂直流路220とが接続する接続流路部230の近傍の、水平流路210の断面図である。図8(a)には、垂直流路220の下流側の端部開口224が破線で示されている。
本実施形態は、図8(a)に示すように、水平面に沿う方向に関する水平流路210の断面の、水平流路210の延伸方向に直交する方向に関する幅が、接続流路部230に向かって徐々に大きくなっている。この形状により、インクが接続流路部230に流入する際に、矢印Hのように接続流路部230の長手方向の速度成分を有するインクの流れを生じさせることができる。これにより、垂直流路220の長手方向に関する幅が下流に向かって大きくなる場合にも、垂直流路220の長手方向(矢印V)に向かってインクを流しやすくすることができる。
図8(a)には、水平流路210の幅が拡大する部分が、接続流路部230に向かって、一定に広がる形状を示した。これに以外にも、よりインクを滑らかに流すために、図8(b)に示すように、水平流路210の幅が拡大する部分が、接続流路部230に向かって曲線状に広がる形状であってもよい。また、図8(a)に示す角部Cを曲線状とした形状であってもよい。
1 インクジェット記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
100 第1の流路形成部材
200 第2の流路形成部材
300 支持部材
400 記録素子基板
210 水平流路
220 垂直流路
230 接続流路部

Claims (13)

  1. 液体を吐出する吐出口に液体を供給するための流路を有する液体吐出ヘッドであって、
    前記流路は、
    第1の方向に液体が流れる第1の流路部と、
    前記第1の方向に交差する方向に液体が流れる第2の流路部と、
    前記第1の流路部と前記第2の流路部とを接続する接続流路部であって、前記液体吐出ヘッドの使用状態における、前記第1の流路部の底面に沿う方向に関する、前記接続流路部の断面の開口の、該開口の重心を通る径が均一でない前記接続流路部と、
    を有し、
    前記第1の方向と、前記接続流路部の前記径が最短である短手方向とが、互いに沿っていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記底面に沿う方向に関する、前記第2の流路部の断面の開口、該開口の重心を通る径が均一でないことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記短手方向と、前記接続流路部の前記径が最長である長手方向とが、互いに直交することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記接続流路部から離れる方向に向かって、前記第2の流路部の前記第2の方向に直交する断面の開口の面積が大きくなるように、前記第2の流路部を形成する壁面が前記第2の方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記短手方向と、前記接続流路部の前記径が最長である長手方向とが、互いに直交しており、
    前記短手方向に関する前記第2の流路部の断面における、前記第2の流路部を形成する壁面の二つの傾斜角は、前記長手方向に関する前記第2の流路部の断面における、前記第2の流路部を形成する壁面の二つの傾斜角よりも、それぞれ小さいことを特徴とする請求項4に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記短手方向に関する前記第2の流路部の断面における、前記第2の流路部を形成する壁面のうちの、前記第1の方向に関して、前記第1の流路部に近い側の前記壁面の傾斜角は、前記第1の方向に関して、前記第1の流路部から離れた側の前記壁面の傾斜角より小さいことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記短手方向に関する前記第2の流路部の断面における、前記第2の流路部を形成する壁面のうちの、前記第1の流路部に近い側の前記壁面の傾斜角は、0°から5°であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記底面に沿う方向に関する前記第1の流路部の幅は、前記接続流路部に向かって大きくなることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記接続流路部の前記断面の前記開口と、前記底面に沿う方向に関する前記第2の流路部の断面の前記開口とが、同じ形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記吐出口に液体を供給する際に、前記第1の流路部、前記接続流路部、前記第2の流路部の順に液体が流れることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記第1の方向と前記短手方向とは、互いに平行であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記第1の方向と前記第2の方向とは、互いに直交することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  13. 流路が形成された流路部材であって、
    前記流路は、
    第1の方向に液体が流れる第1の流路部と、
    前記第1の方向に交差する方向に液体が流れる第2の流路部と、
    前記第1の流路部と前記第2の流路部とを接続する接続流路部であって、前記流路部材の使用状態における、前記第1の流路部の底面に沿う方向に関する、前記接続流路部の断面の開口の、該開口の重心を通る径が均一でない前記接続流路部と、
    を有し、
    前記第1の方向と、前記接続流路部の前記径が最短である短手方向とが、互いに沿っていることを特徴とする流路部材。
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