JP6137107B2 - エンジンの吸気マニホールド構造 - Google Patents

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本発明は、エンジンの吸気マニホールド構造に関する技術分野に属する。
従来より、例えば特許文献1に示されているように、サージタンク空間を形成するサージタンク部と、一端部が該サージタンク部に接続され、エンジンの各気筒毎の独立吸気通路をそれぞれ形成する複数の独立吸気通路部と、上記サージタンク部の上部からスロットルボディに向かって延設されるスロットル連結管(吸気導入通路部)とを備えた樹脂製の吸気マニホールドが知られている。上記複数の独立吸気通路部は、サージタンク部の上側を覆うように湾曲しながら、該独立吸気通路部の他端部に設けた取付けフランジ部に向かって延びている。
特開2003−254179号公報
しかし、上記特許文献1のような樹脂製の吸気マニホールドの構成では、一端部がサージタンク部に接続された複数の独立吸気通路部の他端部が、独立吸気通路部の側部に沿うように設けた溶着縦フランジ部によって接続されているだけであるので、吸気マニホールドの剛性(特に複数の独立吸気通路部の曲げ剛性)が低くなる傾向にある。吸気マニホールドの剛性を確保するためには、例えば、吸気マニホールドの各部(特に各独立吸気通路部)の肉厚を増大させることが考えられる。
しかしながら、吸気マニホールドの各部の肉厚をそれぞれ増大させた場合には、吸気マニホールドのコストアップや重量増加を招くという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸気マニホールドのコストアップや重量増加を抑えつつ吸気マニホールドの剛性の確保が可能な、エンジンの吸気マニホールド構造を提供しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、サージタンク空間を形成するサージタンク部と、一端部が該サージタンク部に接続され、エンジンの各気筒毎の独立吸気通路をそれぞれ形成する複数の独立吸気通路部と、上記サージタンク部の上部に、上記エンジンの気筒列方向の一側に向かって延びるように接続され、上記サージタンク空間への吸気導入通路を形成する吸気導入通路部とを有し、上記複数の独立吸気通路部が上記サージタンク部の上側を覆うように配設された吸気マニホールドを備えたエンジンの吸気マニホールド構造を対象として、上記複数の独立吸気通路部の他端部及びその近傍部は、互いに一体化されていて、上記吸気マニホールドを上記エンジンのシリンダヘッドに締結するための、該エンジンの気筒列方向に延びる締結部とされ、上記吸気マニホールドは、上記締結部と上記サージタンク部とを、上記気筒列方向の上記一側及び他側でそれぞれ連結する第1及び第2架橋部を更に有し、上記第1及び第2架橋部は、上記複数の独立吸気通路部に対して、上記エンジン側に離間して設けられており、さらに、上記吸気マニホールドは、上記気筒列方向に対して垂直な方向に分割された複数の分割ピースで構成され、上記第1架橋部は、該第1架橋部において上記複数の分割ピースのうちの2つの分割ピースが互いに合わされることで形成され、上記第2架橋部は、該第2架橋部において上記複数の分割ピースのうち上記2つの分割ピースが互いに合わされることで形成されており、上記サージタンク部は、該サージタンク部において上記複数の分割ピースのうち上記2つの分割ピースが互いに合わされることで形成され、上記締結部は、該締結部において上記複数の分割ピースのうち上記2つの分割ピースが互いに合わされることで形成され、上記2つの分割ピースのそれぞれにおける上記第1架橋部を形成する部分は、上記2つの分割ピースのそれぞれにおいて、上記締結部を形成する部分と上記サージタンク部を形成する部分とを連結し、上記2つの分割ピースのそれぞれにおける上記第2架橋部を形成する部分は、上記2つの分割ピースのそれぞれにおいて、上記締結部を形成する部分と上記サージタンク部を形成する部分とを連結しており、さらに、上記2つの分割ピースのうち一方の分割ピースにおける上記第1架橋部を形成する部分は、上記吸気導入通路部を介して、上記一方の分割ピースにおける上記サージタンク部を形成する部分に連結されているという構成とした。
上記の構成により、複数の独立吸気通路部の他端部及びその近傍部が互いに一体化されて締結部とされ、その締結部とサージタンク部とが2つの架橋部により互いに連結されているので、サージタンク部及び複数の独立吸気通路部(締結部を含む)の剛性が向上する。また、締結部の剛性が向上することにより、吸気マニホールドのエンジンへの取付剛性も向上する。したがって、複数の独立吸気通路部及びサージタンク部の肉厚を増大させなくても、吸気マニホールドの剛性を確保することができる。
また、2つの分割ピースのうち一方の分割ピースにおける第1架橋部を形成する部分が、吸気導入通路部を介して、上記一方の分割ピースにおけるサージタンク部を形成する部分に連結されていることにより、吸気導入通路部を第1架橋部の一部として利用することで、第1架橋部の強度を向上させることができ、この結果、吸気マニホールドの剛性を確保する上で有利になる。
さらに、第1架橋部が、該第1架橋部において複数の分割ピースのうちの2つの分割ピースが互いに合わされることで形成され、第2架橋部が、該第2架橋部において複数の分割ピースのうち上記2つの分割ピースが互いに合わされることで形成されていることで、吸気マニホールドを樹脂で容易に成形することができるとともに、第1及び第2架橋部を、1つの分割ピースでそれぞれ形成する場合よりも、各架橋部の強度を向上させることができる。また、後述の如く、各架橋部における2つの分割ピースの合わせ面間に、サージタンク空間と連通する通路を形成する場合に、該通路を容易に形成することができる。
上記のような複数の分割ピースの構成の場合、上記第1架橋部における上記2つの分割ピースの合わせ面間に、上記サージタンク空間へのガス導入通路が設けられている、ことが好ましい。
こうすることで、燃料タンクで生じた蒸発燃料を吸着するキャニスタからのパージガス、排気通路からのEGRガス、エンジンからのブローバイガス等を、第1架橋部に設けたガス導入通路により、吸気マニホールドの上部からサージタンク空間へ導くことができるようになり、キャニスタ等から延びる配管の吸気マニホールドへの接続作業が容易になる。また、第1架橋部が、上記吸気導入通路部を介して上記サージタンク部に連結されている場合には、ガス導入通路を、吸気導入通路を介してサージタンク空間と連通することが容易にでき、このようにすることで、ガス導入通路をサージタンク空間と直に連通させる場合に比べて、ガス導入通路によりサージタンク空間に導かれたガスを、エンジンの各気筒に均一に分配できるようになる(気筒分配性が向上する)。
また、上記のような複数の分割ピースの構成の場合、上記第2架橋部における上記2つの分割ピースの合わせ面間に、上記サージタンク空間内の圧力を上記吸気マニホールドの外部へ導く圧力導出通路、又は、上記サージタンク空間へのガス導入通路が設けられている、ことが好ましい。
このことにより、第2架橋部を利用して、サージタンク空間からの圧力(負圧)の取出しや、サージタンク空間へのガス(気筒分配性があまり要求されないようなガス(例えばブローバイガス等)が好ましい)の導入を、吸気マニホールドの上部から行うことができるようになる。
以上説明したように、本発明のエンジンの吸気マニホールド構造によると、吸気マニホールドに、締結部とサージタンク部とを、エンジンの気筒列方向の一側及び他側でそれぞれ連結する第1架橋部及び第2架橋部を設け、該第1及び第2架橋部は、複数の独立吸気通路部に対して、上記エンジン側に離間して設けられており、さらに、上記吸気マニホールドは、上記気筒列方向に対して垂直な方向に分割された複数の分割ピースで構成され、上記第1架橋部は、該第1架橋部において上記複数の分割ピースのうちの2つの分割ピースが互いに合わされることで形成され、上記第2架橋部は、該第2架橋部において上記複数の分割ピースのうち上記2つの分割ピースが互いに合わされることで形成されており、上記サージタンクは、上記複数の分割ピースのうち上記2つの分割ピースが互いに合わされることで形成され、上記締結部は、該締結部において上記複数の分割ピースのうち上記2つの分割ピースが互いに合わされることで形成され、上記2つの分割ピースのそれぞれにおける上記第1架橋部を形成する部分は、上記2つの分割ピースのそれぞれにおいて、上記締結部を形成する部分と上記サージタンク部を形成する部分とを連結し、上記2つの分割ピースのそれぞれにおける上記第2架橋部を形成する部分は、上記2つの分割ピースのそれぞれにおいて、上記締結部を形成する部分と上記サージタンク部を形成する部分とを連結しており、さらに、上記2つの分割ピースのうち一方の分割ピースにおける上記第1架橋部を形成する部分は、上記吸気導入通路部を介して、上記一方の分割ピースにおける上記サージタンク部を形成する部分に連結されているという構成にしたことにより、吸気マニホールドの各部の肉厚の増大に伴うコストアップや重量増加を抑えつつ、吸気マニホールドの剛性を確保することができる。また、吸気導入通路部を第1架橋部の一部として利用することで、第1架橋部の強度を向上させることができ、この結果、吸気マニホールドの剛性を確保する上で有利になる。さらに、吸気マニホールドを樹脂で容易に成形することができるとともに、第1及び第2架橋部を、1つの分割ピースでそれぞれ形成する場合よりも、各架橋部の強度を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る吸気マニホールド構造が適用された吸気マニホールドを備えたエンジンが車両に搭載された状態を示す平面図である。 吸気マニホールドを車両左側(反エンジン側)から見た図である。 吸気マニホールドを車両右側(エンジン側)から見た図である。 吸気マニホールドの平面図である。 吸気マニホールドを車両左側かつ後側から見た斜視図である。 吸気マニホールドの第1分割ピースを示す、車両左側(反エンジン側)から見た図である。 吸気マニホールドの第2分割ピースを示す、車両右側(エンジン側)から見た図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る吸気マニホールド構造が適用された吸気マニホールド20を備えたエンジン10が車両1に搭載された状態を示す。このエンジン10は、車両1の前部のエンジンルーム内(車両前後方向に延びる左右のフロントサイドフレーム2間)において、ダッシュパネル3の車幅方向中央部の下部に設けたトンネル部(後述の凹部3aの下部)の前方に縦置きに搭載されるものであり、車両1はFR車である。本実施形態では、エンジン10は、直列4気筒エンジンであって、4つの気筒11が車両前後方向に直列に並んでいる。
上記ダッシュパネル3の上端部は、車幅方向(車両左右方向)に延びるカウルメンバ4に固定され、このカウルメンバ4の車幅方向両端部には、車両前後方向に延びる左右のエプロンメンバ5がそれぞれ固定されている。ダッシュパネル3の下端部は、左右方向の2箇所(トンネル部の左右両側)で、左右のフロントサイドフレーム2に固定されている。
上記ダッシュパネル3の車幅方向中央部は、その左右両側の部分に比べて車両後側に凹んだ凹部3aとされ、この凹部3a内にエンジン10の後端部が入り込んでいる。このエンジン10の車両左側の面に、樹脂製の吸気マニホールド20が取付固定されている。この吸気マニホールド20には、後述のサージタンク部22の上部から車両前側に延びる吸気導入通路部36が設けられており、この吸気導入通路部36の先端部(車両前側の端部)に、スロットル弁を有するスロットルボディ60が設けられている。このスロットルボディ60は、車両1の前端部から後側に延びてきた、途中にエアクリーナ65を有する吸気ダクト66に接続されている。
図2〜図7は、吸気マニホールド20の詳細を示す。尚、以下に説明する吸気マニホールド20についての前、後、左、右、上及び下は、それぞれ、吸気マニホールド20が車両1に搭載された状態での前、後、左、右、上及び下のことであり、車両1についての前、後、左、右、上及び下と同じである。
吸気マニホールド20は、サージタンク空間21を形成する略矩形箱状のサージタンク部22と、一端部が該サージタンク部22に接続され、エンジン10の各気筒11毎の独立吸気通路23をそれぞれ形成する複数(本実施形態では、4つ)の管状の独立吸気通路部24とを有する。これら複数の独立吸気通路部24は、前後方向(つまりエンジン10の気筒列方向)に並んでいて、該複数の独立吸気通路部24の上記一端部(下端部)が、サージタンク部22の左側の側面に接続されている。本実施形態では、各独立吸気通路部24は、上記一端部及びその近傍部において、各独立吸気通路23が分岐した2つの分岐通路23aをそれぞれ形成する2つの分岐通路部24aを有しており、各独立吸気通路部24の2つの分岐通路部24aが上下に並んで、サージタンク部22に接続されている(図5及び図7参照)。
上記複数の独立吸気通路部24は、前後方向に並んだ状態で、サージタンク部22の左側の側面から上側かつ右側に湾曲するように延びていて、サージタンク部22の上側を覆うように配設されている。また、複数の独立吸気通路部24のうち少なくとも一部(特に前側に位置する独立吸気通路部24)は、吸気導入通路部36の上側を覆っている。
上記複数の独立吸気通路部24の他端部及びその近傍部(本実施形態では、後述の第1分割ピース45及び第2分割ピース46により構成される部分)は、互いに一体化されていて、吸気マニホールド20をエンジン10のシリンダヘッドに締結するための、前後方向(エンジン10の気筒列方向)に延びる締結部27(図3、図4及び図6参照)とされている。この締結部27は、サージタンク部22に対して上側に離れた位置に位置している。本実施形態では、複数の独立吸気通路部24は、締結部27を含めて独立吸気通路部24の長手方向の全体に亘って、互いに一体化されてなる。すなわち、相隣接する独立吸気通路部24同士が、締結部27を含めて独立吸気通路部24の長手方向の全体に亘って、該両独立吸気通路部24間に位置する連結部25を介して連結されている。尚、複数の独立吸気通路部24が、その長手方向で上記締結部27においてのみ、互いに一体化されてなっていてもよい。この場合、その一体化される独立吸気通路部24の長手方向に沿った範囲(締結部27の該長手方向に沿った範囲)は、締結部27の剛性(エンジン10のシリンダヘッドへの取付剛性)を考慮して決定すればよい。
締結部27におけるエンジン側(右側)の端部は、フランジ状に形成されていて、そのフランジ状の部分(相隣接する独立吸気通路部24の間の部分、最も前側の独立吸気通路部24の前側の部分、及び、最も後側の独立吸気通路部24の後側の部分)で、締結部27がボルト28を介してエンジン10のシリンダヘッドの左側側面に締結固定される。
また、サージタンク部22の下部には、下側に突出する突出部30(図2、図3及び図6参照)が形成されており、この突出部30の下端部が、ボルト31を介してエンジン10のシリンダブロックの左側側面に締結固定される。
上記締結部27がエンジン10のシリンダヘッドの左側側面に締結固定されたとき、各独立吸気通路23が、上記シリンダヘッドに設けられた各気筒11毎の吸気ポート12(図1参照)に連通接続される。吸気ポート12は、各気筒11毎に2つずつ設けられているため、各独立吸気通路23における吸気ポート12に接続される開口端23bは、これら2つの吸気ポート12に対応して2つに仕切られている(図3参照)。
上記サージタンク部22の上部(上面及び前側の面の上端部)に、上記サージタンク空間21への吸気導入通路35(図6参照)を形成する管状の吸気導入通路部36が接続されている。この吸気導入通路部36は、サージタンク部22の上面及び前側の面の上端部から、締結部27とサージタンク部22との間の高さ位置を通って、前側(エンジン10の気筒列方向の一側)に向かって延びている。この吸気導入通路部36の前側端部に、上記スロットルボディ60(スロットル弁)を介して上記吸気ダクト66が接続される。これにより、吸気ダクト66内に吸入された空気が、スロットルボディ60及び吸気導入通路35を通ってサージタンク空間21に導入されることになる。
締結部27とサージタンク部22との間における前側部分及び後側部分には、吸気マニホールド20の剛性を確保するために、締結部27とサージタンク部22とを連結する前側及び後側架橋部41,42(第1及び第2架橋部に相当)が上下方向に延びるようにそれぞれ設けられている(図3及び図5〜図7参照)。すなわち、前側及び後側架橋部41,42は、締結部27とサージタンク部22とを、上記気筒列方向の上記一側(吸気導入通路部36が向かう側(前側))及び他側(後側)でそれぞれ連結することになる。
前側架橋部41の上端部は、締結部27の前端部に連結されている一方、前側架橋部41の下端部は、吸気導入通路部36の前端部に連結されている。吸気導入通路部36はサージタンク部22に連結されているので、前側架橋部41は、吸気導入通路部36を介してサージタンク部22に連結されていることになる。すなわち、管状の吸気導入通路部を前側架橋部41の一部として利用しており、これにより、前側架橋部41の強度を向上させるようにしている。
また、後側架橋部42の上端部は、締結部27の後端部に連結されている一方、後側架橋部42の下端部は、サージタンク部22の上面における後端部に連結されている。
本実施形態では、吸気マニホールド20は、上記気筒列方向に対して垂直な方向(左右方向(車幅方向))に分割された複数の分割ピース(本実施形態では、第1〜第3分割ピース45〜47)で構成されている。これら第1〜第3分割ピース45〜47は、それぞれ別々に金型により樹脂で一体成形されたものであって、その成形後に、振動溶着によって互いに結合されて一体化される。
第1分割ピース45は、最もエンジン側(右側)に位置し、第3分割ピース47は、最も反エンジン側(左側)に位置し、第2分割ピース46は、第1分割ピース45と第3分割ピース47との間に位置する。
第1分割ピース45は、サージタンク部22(ここでは、吸気導入通路部36のサージタンク部22近傍部を含む)の右側部22a、締結部27の右側部27a、突出部30、吸気導入通路部36、前側架橋部41の右側部41a(第1架橋部を形成する部分)、及び、後側架橋部42の右側部42a(第2架橋部を形成する部分)を構成する。また、第2分割ピース46は、サージタンク部22(吸気導入通路部36のサージタンク部22近傍部を含む)の左側部22b、独立吸気通路部24における分岐通路部24a、独立吸気通路部24における締結部27に隣接する部分、独立吸気通路部24における分岐通路部24aと締結部27に隣接する部分との間である中間部24bの右側部24c、締結部27の左側部27b、前側架橋部41の左側部41b(第1架橋部を形成する部分)、及び、後側架橋部42の左側部42b(第2架橋部を形成する部分)を構成する。さらに、第3分割ピース47は、独立吸気通路部24における上記中間部24bの左側部24dを構成する。
サージタンク部22(吸気導入通路部36のサージタンク部22近傍部を含む)は、該サージタンク部22において第1分割ピース45と第2分割ピース46とが互いに合わされることで形成される。すなわち、サージタンク部22及び吸気導入通路部36のサージタンク部22近傍部は、第1分割ピース45における半割の上記右側部22aと第2分割ピース46における半割の上記左側部22bとが互いに合わされることで形成される。
独立吸気通路部24における上記中間部24bは、該中間部24bにおいて第2分割ピース46と第3分割ピース47とが互いに合わされることで形成される。すなわち、上記中間部24bは、第2分割ピース46における半割の上記右側部24cと第2分割ピース46における半割の上記左側部24dとが互いに合わされることで形成される。
独立吸気通路部24は、第1〜第3分割ピース45〜47が互いに結合されることで、その長手方向全体に亘って形成され、第1分割ピース45と第2分割ピース46とが互いに結合されることで、右側部27aと左側部27bとが締結部27として互いに一体化される。
前側架橋部41は、該前側架橋部41において第1分割ピース45と第2分割ピース46とが互いに合わされることで形成される。すなわち、前側架橋部41は、第1分割ピース45の上記右側部41aと第2分割ピース46の上記左側部41bとが互いに合わされることで形成される。
後側架橋部42は、該後側架橋部42において第1分割ピース45と第2分割ピース46とが互いに合わされることで形成される。すなわち、後側架橋部42は、第1分割ピース45の上記右側部42aと第2分割ピース46の上記左側部42bとが互いに合わされることで形成される。
本実施形態では、前側架橋部41において互いに合わされる2つの分割ピース(前側架橋部41を形成する2つの分割ピース)は、第1及び第2分割ピース45,46であり、後側架橋部42において互いに合わされる2つの分割ピース(後側架橋部42を形成する2つの分割ピース)も、第1及び第2分割ピース45,46であるが、本発明とは異なる参考形態として、前側架橋部41において互いに合わされる2つの分割ピースと、後側架橋部42において互いに合わされる2つの分割ピースとが、互いに異なっていてもよい。
図6及び図7に示すように、前側架橋部41における第1及び第2分割ピース45,46の合わせ面間(第1分割ピース45の上記右側部41a及び第2分割ピース46の上記左側部41bの合わせ面間)には、サージタンク空間21へのガス導入通路51が設けられている。このガス導入通路51は、第1分割ピース45の上記右側部41a及び第2分割ピース46の上記左側部41bの合わせ面にそれぞれ形成された溝部41c,41dにより構成され、第1分割ピース45の上記右側部41aと第2分割ピース46の上記左側部41bとが互いに合わされることで、溝部41c,41dが互いに合わされてガス導入通路51が形成される。
上記ガス導入通路51は、本実施形態では、燃料タンクで生じた蒸発燃料を吸着するキャニスタからのパージガスをサージタンク空間21へ導入するためのものである。ガス導入通路51の上端部は、第2分割ピース46の上面に取付固定された、上記キャニスタからのパージガス量を調整するパージバルブ53に接続されている。このパージバルブ53の接続部53aに、上記キャニスタからの配管が接続される。
上記ガス導入通路51の下端部は、吸気導入通路部36に設けたガス導入孔36aを介して吸気導入通路35に連通しており、こうして、キャニスタからのパージガスが、パージバルブ53、ガス導入通路51、ガス導入孔36a及び吸気導入通路35を介してサージタンク空間21に導入されることになる。このようにガス導入通路51を吸気導入通路35に連通させることで、ガス導入通路51をサージタンク空間21と直に連通させる場合に比べて、ガス導入通路51によりサージタンク空間21に導かれたガスを、エンジン10の各気筒11に均一に分配できるようになる(気筒分配性が向上する)。尚、上記ガス導入孔36aは、第2分割ピース46の左側部41bによって覆われる。
後側架橋部42における第1及び第2分割ピース45,46の合わせ面間(第1分割ピース45の上記右側部42a及び第2分割ピース46の上記左側部42bの合わせ面間)には、サージタンク空間21内の圧力(負圧)を吸気マニホールド20の外部(本実施形態では、ブレーキのマスターバック71(図1参照))へ導く圧力導出通路55が設けられている。この圧力導出通路55は、第1分割ピース45の上記右側部42a及び第2分割ピース46の上記左側部42bにそれぞれ形成された溝部42c,42dより構成され、第1分割ピース45の上記右側部42aと第2分割ピース46の上記左側部42bとが互いに合わされることで、溝部42c,42dが互いに合わされて圧力導出通路55が形成される。
吸気マニホールド20の後面の上部(第2分割ピース46(締結部27の左側部27b)の後面の上部)には、中心部に貫通孔56aが形成された管状の負圧取出ポート部56(図4、図5及び図7参照)が後側に突出するように設けられている。この負圧取出ポート部56の貫通孔56aは、上記圧力導出通路55の上端部に連通接続され、圧力導出通路55の下端部は、サージタンク空間21に連通接続されている。したがって、負圧取出ポート部56からサージタンク空間21内の圧力(負圧)を吸気マニホールド20の外部に取り出すことができる。
本実施形態では、上記負圧取出ポート部56は、図1に示すように、連接ホース57及び連接管58を介して、ダッシュパネル3のエンジンルーム側の面における右側の端部近傍に設けたマスターバック71に接続される。このように本実施形態では、後側架橋部42に、サージタンク空間21内の圧力(負圧)をブレーキのマスターバック71へ導く圧力導出通路55が設けられていることになる。尚、図1の例では、車両1が右ハンドル車であるので、マスターバック71がダッシュパネル3の右側の端部近傍に設けられているが、左ハンドル車の場合には、マスターバック71がダッシュパネル3の左側の端部近傍に設けられる。
したがって、本実施形態では、吸気マニホールド20に、締結部27とサージタンク部22とを、エンジン10の気筒列方向の上記一側及び上記他側(前側及び後側)でそれぞれ連結する前側及び後側架橋部41,42を設けたので、サージタンク部22及び複数の独立吸気通路部24(締結部27を含む)の剛性(特に複数の独立吸気通路部24の曲げ剛性)が向上する。また、締結部27の剛性が向上することにより、吸気マニホールド20のエンジン10への取付剛性も向上する。この結果、吸気マニホールド20の各部の肉厚の増大させなくても済み、よって、吸気マニホールド20の各部の肉厚の増大に伴うコストアップや重量増加を抑えつつ、吸気マニホールド20の剛性を確保することができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上記実施形態では、前側架橋部41に設けたガス導入通路51を、パージガスをサージタンク空間21へ導入するためのガス導入通路としたが、パージガスに限らず、例えば、排気通路からのEGRガスやエンジン10からのブローバイガスをサージタンク空間21へ導入するためのガス導入通路としてもよい。
また、上記実施形態では、後側架橋部42に設けた圧力導出通路55を、サージタンク空間21内の圧力(負圧)をブレーキのマスターバック71へ導く圧力導出通路としたが、マスターバック71以外の負圧を必要とする機器や装置へ導く圧力導出通路としてもよい。或いは、後側架橋部42に、圧力導出通路55に代えて、前側架橋部41のガス導入通路51と同様の、サージタンク空間21へのガス導入通路を設けてもよい。この後側架橋部42に設けたガス導入通路によりサージタンク空間21へ導くガスとしては、パージガスやEGRガスであってもよいが、好ましいのは、気筒分配性があまり要求されないようなガス(例えばブローバイガス等)である。
さらに、上記実施形態では、吸気マニホールド20を備えたエンジン10が車両1に縦置きに搭載されているが、このエンジン10は、車両(FF車)に横置きに搭載されるものであってもよい。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、サージタンク空間を形成するサージタンク部と、一端部が該サージタンク部に接続され、エンジンの各気筒毎の独立吸気通路をそれぞれ形成する複数の独立吸気通路部と、上記サージタンク部の上部に、上記エンジンの気筒列方向の一側に向かって延びるように接続され、上記サージタンク空間への吸気導入通路を形成する吸気導入通路部とを有し、上記複数の独立吸気通路部が上記サージタンク部の上側を覆うように配設された吸気マニホールド(特に樹脂製の吸気マニホールド)を備えたエンジンの吸気マニホールド構造に有用である。
10 エンジン
11 気筒
20 吸気マニホールド
21 サージタンク空間
22 サージタンク部
23 独立吸気通路
24 独立吸気通路部
27 締結部
35 吸気導入通路
36 吸気導入通路部
41 前側架橋部(第1架橋部)
42 後側架橋部(第2架橋部)
45 第1分割ピース
46 第2分割ピース
47 第3分割ピース
51 ガス導入通路
55 圧力導出通路

Claims (3)

  1. サージタンク空間を形成するサージタンク部と、一端部が該サージタンク部に接続され、エンジンの各気筒毎の独立吸気通路をそれぞれ形成する複数の独立吸気通路部と、上記サージタンク部の上部に、上記エンジンの気筒列方向の一側に向かって延びるように接続され、上記サージタンク空間への吸気導入通路を形成する吸気導入通路部とを有し、上記複数の独立吸気通路部が上記サージタンク部の上側を覆うように配設された吸気マニホールドを備えたエンジンの吸気マニホールド構造であって、
    上記複数の独立吸気通路部の他端部及びその近傍部は、互いに一体化されていて、上記吸気マニホールドを上記エンジンのシリンダヘッドに締結するための、該エンジンの気筒列方向に延びる締結部とされ、
    上記吸気マニホールドは、上記締結部と上記サージタンク部とを、上記気筒列方向の上記一側及び他側でそれぞれ連結する第1及び第2架橋部を更に有し、
    上記第1及び第2架橋部は、上記複数の独立吸気通路部に対して、上記エンジン側に離間して設けられており、
    さらに、上記吸気マニホールドは、上記気筒列方向に対して垂直な方向に分割された複数の分割ピースで構成され、
    上記第1架橋部は、該第1架橋部において上記複数の分割ピースのうちの2つの分割ピースが互いに合わされることで形成され、
    上記第2架橋部は、該第2架橋部において上記複数の分割ピースのうち上記2つの分割ピースが互いに合わされることで形成されており、
    上記サージタンク部は、該サージタンク部において上記複数の分割ピースのうち上記2つの分割ピースが互いに合わされることで形成され、
    上記締結部は、該締結部において上記複数の分割ピースのうち上記2つの分割ピースが互いに合わされることで形成され、
    上記2つの分割ピースのそれぞれにおける上記第1架橋部を形成する部分は、上記2つの分割ピースのそれぞれにおいて、上記締結部を形成する部分と上記サージタンク部を形成する部分とを連結し、上記2つの分割ピースのそれぞれにおける上記第2架橋部を形成する部分は、上記2つの分割ピースのそれぞれにおいて、上記締結部を形成する部分と上記サージタンク部を形成する部分とを連結しており、
    さらに、上記2つの分割ピースのうち一方の分割ピースにおける上記第1架橋部を形成する部分は、上記吸気導入通路部を介して、上記一方の分割ピースにおける上記サージタンク部を形成する部分に連結されていることを特徴とするエンジンの吸気マニホールド構造。
  2. 請求項に記載のエンジンの吸気マニホールド構造において、
    上記第1架橋部における上記2つの分割ピースの合わせ面間に、上記サージタンク空間へのガス導入通路が設けられていることを特徴とするエンジンの吸気マニホールド構造。
  3. 請求項1又は2に記載のエンジンの吸気マニホールド構造において、
    上記第2架橋部における上記2つの分割ピースの合わせ面間に、上記サージタンク空間内の圧力を上記吸気マニホールドの外部へ導く圧力導出通路、又は、上記サージタンク空間へのガス導入通路が設けられていることを特徴とするエンジンの吸気マニホールド構造。
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