JP5202047B2 - 樹脂製インテークマニホールド - Google Patents

樹脂製インテークマニホールド Download PDF

Info

Publication number
JP5202047B2
JP5202047B2 JP2008064172A JP2008064172A JP5202047B2 JP 5202047 B2 JP5202047 B2 JP 5202047B2 JP 2008064172 A JP2008064172 A JP 2008064172A JP 2008064172 A JP2008064172 A JP 2008064172A JP 5202047 B2 JP5202047 B2 JP 5202047B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe joint
piece
resin
welded
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008064172A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009221860A (ja
Inventor
裕紀 谷川
崇 別所
史佳 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd, Denso Corp filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP2008064172A priority Critical patent/JP5202047B2/ja
Publication of JP2009221860A publication Critical patent/JP2009221860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5202047B2 publication Critical patent/JP5202047B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

この発明は、エンジンの吸気系に設けられるインテークマニホールドに係り、詳しくは、樹脂成形された樹脂製インテークマニホールドに関する。
従来、この種の技術として、下記の特許文献1及び2に記載される樹脂製吸気マニホールドが知られている。特に、特許文献1には、サージタンクと、サージタンクから分岐する複数の分岐通路とを備え、全体が複数の樹脂製ピースを組み合わせて一体化することにより構成される樹脂製インテークマニホールドにおいて、一つの樹脂製ピースには、サージタンクの入口近傍の外壁上に管部取付用パイプ(管継手)が突設されることが記載されている。
ところで、特許文献1には、管継手を樹脂製ピースにどのように形成したか記載はないが、樹脂製ピースを成形金型により樹脂成形するときに一体成形することが一般的である。ここで、この種の管継手を樹脂製ピースの外壁上に一体成形するのに、樹脂成形の型抜き方向に対して管継手の管部分に角度を付けて傾けて突設するような場合がある。この場合、傾いた管部を樹脂製ピースの外壁上に一体に成形することは、型抜き方向の関係から困難であった。このため、従来は、例えば、図21に示すように、傾いた管部61aを含む管継手部品61を別途成形しておき、その管継手部品61を樹脂製ピース62の外壁上に溶着するようにしていた。
特開2004−301023号公報 特開2005−48734号公報
ところが、上記したように管継手部品61を、樹脂製ピース62の外壁上に別部品として設けるには、その管継手部品61を別途溶着する工程及びその溶着工程のための治具が必要となり、その分だけ部品数、設備及び手間が増大することとなった。また、管継手部品61が単品で後付けされることから、その取付強度が十分でないことも懸念される。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、部品、設備及び手間を増やすことなく、強度を向上させながら管継手を設けることを可能とした樹脂製インテークマニホールドを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、サージタンクと、サージタンクから分岐する複数の分岐通路とを備え、サージタンクに連通する管継手が設けられ、全体が複数の樹脂製ピースを組み合わせて一体化することにより構成される樹脂製インテークマニホールドにおいて、一つの樹脂製ピースには、その縁部に他の一つの樹脂製ピースと溶着される溶着部が形成されると共に、縁部から張り出したかたちで溶着部から分離して管継手がつなぎ代を介して縁部に一体に形成されることと、他の一つの樹脂製ピースには、一つの樹脂製ピースの溶着部に溶着される別の溶着部が形成され、管継手が溶着されると共に、管継手とサージタンクに通じる導入孔を含む管継手用ベースが別の溶着部から分離して一体に形成されることとを備え、複数の樹脂製ピースを組み合わせて溶着することにより、管継手を管継手用ベースに溶着して一体化し、管継手を導入孔に連通させたこと、管継手は、管継手用ベースに溶着される座部と、座部から突出する管部とを含み、管継手用ベースの上には、導入孔を囲むように第1溶着部が形成され、座部の下面には、第1溶着部に接して溶着される第2溶着部が形成されること、第1溶着部と第2溶着部は、一つの樹脂製ピースの溶着部と他の一つ樹脂製ピースの別の溶着部とが溶着されると同時に溶着されることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、管継手は、一つの樹脂製ピースを樹脂成形するときに一体に成形される。管継手用ベースは、他の一つの樹脂製ピースを樹脂成形するときに一体に成形される。そして、樹脂製インテークマニホールドを製造するために、管継手を含む一つの樹脂製ピースと、管継手用ベースを含む他の一つの樹脂製ピースを組み合わせて溶着することにより、両樹脂製ピースが溶着されると共に、管継手の座部の第1溶着部が管継手用ベースの第2溶着部に接して溶着して一体化され、これにより管継手用ベースの導入孔が塞がれると共に、管継手がその導入孔に連通する。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、管継手の管部は、その先端部が側方へ向いた状態で座部に形成されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、管継手の管部に対し側方からパイプを接続することが可能となる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、一つの樹脂製ピースの縁部と管継手との間にリブが一体に形成されたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、樹脂製ピースにおいて管継手がリブにより補強される。
請求項1に記載の発明によれば、部品、設備及び手間を増やすことなく、強度を向上させながら管継手を設けることができる。また、一つの樹脂製ピースを他の一つの樹脂製ピースに溶着する際に管継手を管継手用ベースに同時に溶着することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、管継手の使い勝手を向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、管継手の耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の樹脂製インテークマニホールドを具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、樹脂製インテークマニホールド1を正面図により示す。図2に、樹脂製インテークマニホールド1を図1の右側面図により示す。図3に、樹脂製インテークマニホールド1を図1のA−A線に沿った断面図により示す。図4に、樹脂製インテークマニホールド1を分解して正面図により示す。図5に、樹脂製インテークマニホールド1を分解して図4の右側面図により示す。
図1〜図3に示すように、この実施形態の樹脂製インテークマニホールド1は、概略的には、サージタンク2と、そのサージタンク2から分岐して湾曲した複数(この実施形態では4本)の分岐通路3とを備える。図3に示すように、サージタンク2は、湾曲した複数の分岐通路3の内側に内包されるように配置される。樹脂製インテークマニホールド1の右側には、スロットル装置を固定するためのスロットル装置用取付フランジ4が形成される。この取付フランジ4には、吸気導入口5が形成され、その吸気導入口5の周りには複数の取付孔4aが形成される。吸気導入口5は、内部のサージタンク2に通じる。同じく、樹脂製インテークマニホールド1の右側には、EGRパイプを取り付けるためのEGRパイプ用取付フランジ6が形成される。この取付フランジ6には、EGRガス導入口7が形成され、そのEGRガス導入口7の両脇に一対の取付孔6aが形成される。EGRガス導入口7は、内部のサージタンク2に通じる。同じく、樹脂製インテークマニホールド1の右側には、ブローバイガス還元用パイプを取り付けるためのガスパイプ用管継手8が設けられる。この管継手8は、内部のサージタンク2に通じる。更に、樹脂製インテークマニホールド1の上側中央には、ブレーキブースターに負圧を供給する負圧パイプを取り付けるための負圧パイプ用管継手9が形成される。この管継手9は、内部のサージタンク2に通じる。
図4,5に示すように、この樹脂製インテークマニホールド1は、全体が複数(この実施形態では5個)の樹脂製のピース11〜15を組み合わせて一体化することにより構成される。この樹脂製インテークマニホールド1は、サージタンク2の上半殻部を構成すると共に、サージタンク2の上側に位置する各分岐通路3の下半殻部を構成するベースピース11と、そのベースピース11の上側に配置され、上側の各分岐通路3の上半殻部を構成するアッパピース12と、ベースピース11の下側に配置され、サージタンク2の下半殻部を構成する第1ロワピース13と、第1ロワピース13の下側に配置され、サージタンク2の下側に位置する各分岐通路3の上半殻部等を構成する第2ロワピース14と、第2ロワピース14の下側に配置され、下側の各分岐通路2の下半殻部を構成する第3ロワピース15とから構成される。これら各ピース11〜15は、それぞれ合成樹脂を材料として射出成形により所定の形状に成形される。そして、図4,5に示すように、各ピース11〜15を互いに組み合わせ、振動溶着により互いに接合して一体化することにより、一つの樹脂製インテークマニホールド1が製造される。
図6に、ベースピース11を平面図により示す。図7に、ベースピース11を底面図により示す。図7に示すように、ベースピース11の下面側には、エンジンのシリンダヘッドに固定されるエンジン側取付フランジ16が形成される。この取付フランジ11には、4気筒エンジンに対応する4つの吸気導出口17が横並びに形成される。また、この取付フランジ16の縁部には、シリンダヘッドへの固定のための複数の取付孔16aが形成される。更に、ベースピース11の下面側には、サージタンク2の上半殻部を構成する凹部18が形成される。この凹部18を挟んでエンジン側取付フランジ16と反対側には、各分岐通路3に対応する4つの通路孔19が横並びに形成される。
一方、図6に示すように、ベースピース11の上面側には、上側の各分岐通路3の下半殻部を構成する4本の通路溝20が横並びに形成される。また、ベースピース11の上面側の右側には、上記したスロットル装置用取付フランジ4が形成されると共に、上記したガスパイプ用管継手8を溶着して固定するための管継手用ベース21が一体に形成される。この管継手用ベース21には、図6,7に示すように、サージタンク2にブローバイガスを導入するためのガス導入孔22が形成される。図16に、管継手用ベース21を、図6のB−B線に沿った断面図により示す。図16から分かるように、管継手用ベース21は、ベースピース11の外壁から立ち上がる台形状をなしている。さらに、図6,7に示すように、ベースピース11の中央部には、上記した負圧パイプ用管継手9に対応してサージタンク2に連通する負圧導入孔23が形成される。図7に示すように、凹部18の中に開いた負圧導入孔23の周りには、U字形状の堤部18aが形成される。
また、図6に示すように、ベースピース11の上面側には、各分岐通路3の通路溝20の外形等に沿って溶着ライン24が形成される。この溶着ライン24は、その上側に組み合わされるアッパピース12に接して溶着される。同じく、図6,16に示すように、管継手用ベース21の上面には、ガス導入孔22を囲むように溶着ライン24aが形成される。この溶着ライン24aは、その上側に載せられるガスパイプ用管継手8に接して溶着される。管継手用ベース21に形成された溶着ライン24aは、本発明の第1溶着部に相当する。さらに、図7に示すように、ベースピース11の下面側には、サージタンク2の凹部18の外形及び4つの通路孔19の外形に沿って、溶着ライン25が形成される。この溶着ライン25は、その下側に組み合わされる第1ロワピース13に接して溶着される。
図8に、アッパピース12を平面図により示す。図9に、アッパピース12を底面図により示す。図8,9に示すように、アッパピース12は、上側の各分岐通路3の上半殻部を構成する形状に形成される。アッパピース12の右側には、その縁部から張り出したかたちで上記したガスパイプ用管継手8が一体に形成される。ガスパイプ用管継手8は、上記した管継手用ベース21に溶着される座部8aと、その座部8aから突出する管部8bとを備える。管部8bは、その先端部が側方へ向いた状態で座部8aに形成される。図8,9に示すように、ガスパイプ用管継手8は、つなぎ代8cを介してアッパピース12の縁部に一体に形成される。また、アッパピース12の縁部とガスパイプ用管継手8との間、詳しくは、アッパピース12の縁部と、つなぎ代8c、座部8a及び管部8bとの間には、リブ8dが一体に形成される。図17に、ガスパイプ用管継手8を、図8のC−C線に沿った断面図により示す。図17から分かるように、ガスパイプ用管継手8の管部8bは、座部8aから斜め上方へ向けて傾いて形成される。従って、座部8aから管部8bにかけてガスパイプ用管継手8の内部に形成される通路8eは、途中で折れ曲がった形状をなしている。また、アッパピース12の上面側中央には、上記した負圧パイプ用管継手9が一体に形成される。この負圧パイプ用管継手9は、アッパピース12の外壁上から直立した状態で形成される。この管継手9の基部には、補強用の複数のリブ9aが形成される。
図9に示すように、アッパピース12の下面側には、上側の各分岐通路3を構成する4本の通路溝26が横並びに形成される。また、アッパピース12の下面側中央には、負圧パイプ用管継手9の通路9bが形成され、その通路9bを中心にして円形の堤部9cが形成される。アッパピース12の下面側には、各通路溝26の外形に沿って溶着ライン27が形成される。この溶着ライン27は、上記したベースピース1の上面側に形成された溶着ライン24に接して溶着される。同じく、図9に示すように、アッパピース12の下面側には、ガスパイプ用管継手8の座部8aの外形に沿って溶着ライン27aが形成される。この溶着ライン27aは、上記した管継手用ベース21に形成された溶着ライン24aに接して溶着される。この溶着ライン27aは、本発明の第2溶着部に相当する。また、図8,9に示すように、アッパピース12の左側及び後側には、この樹脂製インテークマ
ニホールド1をエンジン等に固定するための複数のブラケット28が一体に形成される。
図10に、第1ロワピース13を平面図により示す。図11に、第1ロワピース13を底面図により示す。図10に示すように、第1ロワピース13の上面側は、ベースピース11の下面側に形成されたサージタンク2の上半殻部に対応する下半殻部を構成する。この下半殻部の底壁がサージタンク2の底部29を構成する。この底部29には、4本の分岐通路3の入口30が横並びに形成される。また、この底部29の右側には、底部29の中で最も低い凹みとなった最底部29aが形成される。底部29の他の部分は、この最底部29aへ向けてなだらかに傾斜する。この最底部29aには、第1水抜き孔31が形成される。図10に示すように、第1ロワピース13の上面側には、その外形に沿って、上記したベースピース11の下面側の溶着ライン25に接して溶着される溶着ライン32が形成される。
一方、図11に示すように、第1ロワピース13の下面側には、4つの入口30の他に、上記したEGRパイプ用取付フランジ6が形成される。また、上記した第1水抜き孔31に対応して、その孔31を囲むように筒形をなした下張出部33が形成される。この下張出部33は、サージタンク2の最底部29aの下側から張り出して第1ロワピース13と一体に形成される。また、図11に示すように、第1ロワピース13の下面側には、各入口30の外形に沿って、並びに、各入口30から同ピース13の後側縁に沿って、溶着ライン34が形成される。この溶着ライン34は、下側の第2ロワピース14に接して溶着される。
図12に、第2ロワピース14を平面図により示す。図13に、第2ロワピース14を底面図により示す。図12に示すように、第2ロワピース14の上面側にて、その前側には、第1ロワピース13の入口30に整合して各分岐通路3を構成する4つの通路孔35が横並びに形成され、その後側には、同じく分岐通路3を構成する別の4つの通路孔36が横並びに形成される。また、第2ロワピース14の上面側にて、その右側には、サージタンク2の最底部29aに隣接して最端に位置する一つの分岐通路3の横側から水平方向へ張り出した第1横張出部37が一体に形成される。この第1横張出部37は、第1ロワピース13の下張出部33に整合して配置される。この第1横張出部37には、下張出部33の第1水抜き孔31に整合して垂直方向に伸びる第2水抜き孔38が形成される。また、第2ロワピース14の上面側には、各通路孔35の外形等に沿って溶着ライン39が形成される。この溶着ライン39は、第1ロワピース13の下側の溶着ライン34に接して溶着される。同じく、第2ロワピース14の上面側には、別の通路孔36の外形に沿って溶着ライン40が形成される。この溶着ライン40は、ベースピース11の通路孔19の外形に沿って形成された溶着ライン25に接して溶着される。また、第2ロワピース14の上面側にて、第1横張出部37には、その第2水抜き孔38の周りに溶着ライン41が形成される。この溶着ライン41は、第1ロワピース13の下張出部33に接して溶着される。
図13に示すように、第2ロワピース14の下面側は、サージタンク2の下側に位置する各分岐通路3の上半殻部を構成する4本の通路溝42が横並びに形成される。各通路溝42の前後両端には、上記した通路孔35,36がそれぞれ形成される。また、第2ロワピース14の下面側にて、第1横張出部37には、その第2水抜き孔38に連通し、サージタンク2の最底部29aに隣接して最端に位置する一つの分岐通路3の通路溝42に連通して水平方向へ伸びる長溝状の通路部38aが形成される。そして、第2ロワピース14の下面側には、各通路溝42及び第1横張出部37の外形に沿って溶着ライン43が形成される。
図14に、第3ロワピース15を平面図により示す。図15に、第3ロワピース15を底面図により示す。図14,15に示すように、第3ロワピース15は、下側の各分岐通路3の下半殻部を構成する形状に形成される。図14に示すように、第3ロワピース15の上面側には、第2ロワピース14の各通路溝42と共に各分岐通路3を構成する4つの通路溝44が横並びに形成される。また、第3ロワピース15の上面側にて、その右側には、最底部29aに隣接して最端に位置する一つの分岐通路2の横側から水平方向へ張り出した第2横張出部45が一体に形成される。この第2横張出部45は、第2ロワピース14の第1横張出部37に整合する。この第2横張出部45には、第1横張出部37の通路部38aと共に水平方向へ伸びる通路を構成する通路部46が形成される。さらに、第3ロワピース15の上面側には、各通路溝44及び第2横張出部45の外形に沿って溶着ライン47が形成される。この溶着ライン47は、第2ロワピース14の下面側の溶着ライン43に接して溶着される。図14,15に示すように、第3ロワピース15の左側には、樹脂製インテークマニホールド1をエンジン等に固定するためのブラケット48が一体に形成される。
以上説明したこの実施形態の樹脂製インテークマニホールド1によれば、図4,5に示すように、上記した各ピース11〜15を互いに組み合わせて振動溶着により一体化することにより製造することができる。ここで、ガスパイプ用管継手8は、アッパピース12を樹脂成形するときに一体に成形される。また、その管継手8に対応する管継手用ベース21は、ベースピース11を樹脂成形するときに一体に成形される。そして、樹脂製インテークマニホールド1を製造するために、アッパピース12とベースピース11を組み合わせて溶着することにより、両ピース11,12が溶着されると共に、これと同時にガスパイプ用管継手8が管継手用ベース21に溶着して一体化される。図18に、ガスパイプ用管継手8と管継手用ベース21の溶着状態を断面図により示す。図18に示すように、ガスパイプ用管継手8の座部8aと管継手用ベース21は、それらの溶着ライン27a,24aが互い接して溶着することで一体化される。これにより、管継手用ベース21のガス導入孔22が塞がれると共に、ガスパイプ用管継手8の通路8eがその導入孔22に連通することとなる。このため、ガスパイプ用管継手8をベースピース11の外壁上に設けるために、部品や設備、並びに工程上の手間を増やすことがない。すなわち、この実施形態では、従来例とは異なり、管継手部品61を樹脂製ピース62の外壁上に別部品として設ける必要がなく、その管継手部品61を別途溶着するための工程及びその溶着工程のための治具を設ける必要がなく、その分だけ部品数と設備と手間を削減することができる。この結果、管継手部品61を別途溶着する必要がない分だけ、樹脂製インテークマニホールド1につき製造上の手間を省くことができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、この実施形態では、ガスパイプ用管継手8が、つなぎ代8cを介してアッパピース12と一体化していることから、その分だけ同管継手8の機械的な強度を向上させることができる。つまり、この実施形態の樹脂製インテークマニホールド1によれば、部品、設備及び手間を増やすことなく、強度を向上させながらガスパイプ用管継手8を樹脂製インテークマニホールド1に設けることができる。併せて、アッパピース12をベースピース11に溶着すると同時にガスパイプ用管継手8を管継手用ベース21に溶着することができる。
この実施形態では、ガスパイプ用管継手8の管部8bの先端部が傾いて側方へ向いた状態で座部8aに形成される。従って、管部8bに対し側方からブローバイガスパイプを接続することが可能となる。この意味で、ガスパイプ用管継手8の使い勝手を向上させることができる。更に、この実施形態では、アッパピース12の縁部とガスパイプ用管継手8との間にリブ8dが一体に形成される。従って、アッパピース12においてガスパイプ用管継手8がリブ8dにより補強される。この意味でも、ガスパイプ用管継手8の機械的強度を向上させることができ、その管継手8の耐久性を向上させることができる。
加えて、この実施形態では、負圧パイプ用管継手9がアッパピース12に一体に形成されることから、アッパピース12がベースピース11に溶着されるとき、負圧パイプ用管継手9も同時にベースピース11に溶着される。図19に、負圧パイプ用管継手9の溶着部分を断面図により示す。図19に示すように、アッパピース12とベースピース11がそれぞれの溶着ライン27,24にて互いに溶着した状態では、アッパピース12の下面側に形成された堤部9cが、ベースピース11に形成された負圧導入孔23の周縁に整合して接合される。これにより、負圧パイプ用管継手9の通路9bが、負圧導入孔23及び堤部18aの中を介してサージタンク2の中に連通する。このため、堤部18aに導入された負圧は、負圧導入孔23から負圧パイプ用管継手9の通路9bを通り、ブレーキブースタへ導入される。
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
(1)、前記実施形態では、図19に示すように、アッパピース12の下面側にて負圧パイプ用管継手9の通路9bの周囲に形成された堤部9cを、ベースピース11に形成された負圧導入孔23の周縁に整合してベースピース11の上面に接合するように構成した。これに対し、図20に示すように、アッパピース12の下面側に、負圧パイプ用管継手9と同軸の筒部9dを下方へ伸ばして一体に形成する。そして、ベースピース11の負圧導入孔23に、その筒部9dを隙間を介して貫通させ、堤部18aの中に突出させる。また、この筒部9dの基部に筒部9dより大径な拡径部9eを形成し、その拡径部9eにて負圧導入孔23を塞ぐように構成する。アッパピース12の上面側には、負圧パイプ用管継手9の両脇に保護用の側壁9fを形成してもよい。図20の構成によれば、万が一、両溶着ライン24,27にて溶着バリが生じても、その溶着バリが負圧導入孔23や負圧パイプ用管継手9の通路9bに入り込むことがない。このため、負圧導入孔23や通路9bの流路面積が溶着バリによって減少することを防止することができる。また、筒部9dが負圧導入孔23から下方へ突き出した分だけ、負圧導入孔23への水分の浸入を防ぐことができ、水分凍結を防止することができる。
(2)前記実施形態では、本発明を4気筒エンジン用の樹脂製インテークマニホールド1に具体化したが、4気筒エンジンに限らず、あらゆる多気筒エンジン用の樹脂製インテークマニホールドに具体化することができる。
(3)前記実施形態では、複数の樹脂製ピースとして、5つのピース11〜15を組み合わせて一体化することで樹脂製インテークマニホールド1を構成したが、樹脂製ピースの数は5つに限定されるものではなく、3つ、4つ及び6つ以上の任意の数にすることもできる。
樹脂製インテークマニホールドを示す正面図。 樹脂製インテークマニホールドを示す図1の右側面図。 樹脂製インテークマニホールドを示す図1のA−A線に沿った断面図。 樹脂製インテークマニホールドを分解して示す正面図。 樹脂製インテークマニホールドを分解して示す図4の右側面図。 ベースピースを示す平面図。 ベースピースを示す底面図。 アッパピースを示す平面図。 アッパピースを示す底面図。 第1ロワピースを示す平面図。 第1ロワピースを示す底面図。 第2ロワピースを示す平面図。 第2ロワピースを示す底面図。 第3ロワピースを示す平面図。 第3ロワピースを示す底面図。 管継手用ベースを示す図6のB−B線に沿った断面図。 ガスパイプ用管継手を示す図8のC−C線に沿った断面図。 ガスパイプ用管継手と管継手用ベースの溶着状態を示す断面図。 負圧パイプ用管継手の溶着部分を示す断面図。 負圧パイプ用管継手の溶着部分を示す断面図。 従来例に係り、管継手部品を設けた樹脂製ピースを示す斜視図。
1 樹脂製インテークマニホールド
2 サージタンク
3 分岐通路
8 ガスパイプ用管継手
8a 座部
8b 管部
8d リブ
11 ベースピース(他の一つの樹脂製ピース)
12 アッパピース(一つの樹脂製ピース)
13 第1ロワピース(樹脂製ピース)
14 第2ロワピース(樹脂製ピース)
15 第3ロワピース(樹脂製ピース)
21 管継手用ベース
22 ガス導入孔
24 溶着ライン(溶着部)
27 溶着ライン(溶着部)
24a 溶着ライン(第1溶着部)
27a 溶着ライン(第2溶着部)

Claims (3)

  1. サージタンクと、前記サージタンクから分岐する複数の分岐通路とを備え、前記サージタンクに連通する管継手が設けられ、全体が複数の樹脂製ピースを組み合わせて一体化することにより構成される樹脂製インテークマニホールドにおいて、
    一つの樹脂製ピースには、その縁部に他の一つの樹脂製ピースと溶着される溶着部が形成されると共に、前記縁部から張り出したかたちで前記溶着部から分離して前記管継手がつなぎ代を介して前記縁部に一体に形成されることと、
    前記他の一つの樹脂製ピースには、前記一つの樹脂製ピースの溶着部に溶着される別の溶着部が形成され、前記管継手が溶着されると共に、前記管継手と前記サージタンクに通じる導入孔を含む管継手用ベースが前記別の溶着部から分離して一体に形成されることと
    を備え、前記複数の樹脂製ピースを組み合わせて溶着することにより、前記管継手を前記管継手用ベースに溶着して一体化し、前記管継手を前記導入孔に連通させたこと
    前記管継手は、前記管継手用ベースに溶着される座部と、前記座部から突出する管部とを含み、前記管継手用ベースの上には、前記導入孔を囲むように第1溶着部が形成され、前記座部の下面には、前記第1溶着部に接して溶着される第2溶着部が形成されること、
    前記第1溶着部と前記第2溶着部は、前記一つの樹脂製ピースの溶着部と前記他の一つ樹脂製ピースの別の溶着部とが溶着されると同時に溶着されること
    を特徴とする樹脂製インテークマニホールド。
  2. 前記管継手の前記管部は、その先端部が側方へ向いた状態で前記座部に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の樹脂製インテークマニホールド。
  3. 前記一つの樹脂製ピースの縁部と前記管継手との間にリブが一体に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂製インテークマニホールド。
JP2008064172A 2008-03-13 2008-03-13 樹脂製インテークマニホールド Active JP5202047B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008064172A JP5202047B2 (ja) 2008-03-13 2008-03-13 樹脂製インテークマニホールド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008064172A JP5202047B2 (ja) 2008-03-13 2008-03-13 樹脂製インテークマニホールド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009221860A JP2009221860A (ja) 2009-10-01
JP5202047B2 true JP5202047B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=41238912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008064172A Active JP5202047B2 (ja) 2008-03-13 2008-03-13 樹脂製インテークマニホールド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5202047B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN202991290U (zh) * 2010-01-28 2013-06-12 爱信精机株式会社 进气歧管
CN102900575B (zh) * 2011-07-26 2015-03-18 爱三工业株式会社 树脂制进气歧管
JP2013108381A (ja) 2011-11-18 2013-06-06 Honda Motor Co Ltd 吸気マニホールド

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11141417A (ja) * 1997-11-06 1999-05-25 Toyota Motor Corp サージタンク
JP2003254179A (ja) * 2002-02-26 2003-09-10 Denso Corp インテークマニホールド
JP4484050B2 (ja) * 2004-09-24 2010-06-16 マツダ株式会社 車両用エンジンの吸気装置
JP4646714B2 (ja) * 2005-07-08 2011-03-09 ダイキョーニシカワ株式会社 エンジンの吸気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009221860A (ja) 2009-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7581522B2 (en) Resin intake manifold
US8683971B2 (en) Intake manifold
JP2009293535A (ja) 外気導入ダクト及びその取付構造
JP5202047B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP5027014B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP2013053582A (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP5825903B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP6137107B2 (ja) エンジンの吸気マニホールド構造
JP4976245B2 (ja) 樹脂成形体
JP6713711B2 (ja) 吸気マニホールド
JP2013029025A (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP2010084640A (ja) 内燃機関のインテークマニホールド
JP5828705B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP4845237B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP2004308506A (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP2008208770A (ja) インテークマニホールド構造
JP4813510B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP2013249732A (ja) 吸気マニホールド
JP2004308626A (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP5839842B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールド
US9631588B2 (en) Intake manifold
JP5912013B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールド
JP6343997B2 (ja) 内燃機関のサージタンク及び内燃機関の吸気マニホルド
JP4866387B2 (ja) 樹脂製インテークマニホールドの製造方法
JP7436435B2 (ja) 吸気マニホールド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110711

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120423

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120516

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20120608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5202047

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250