JP6134916B2 - シートヒータ - Google Patents

シートヒータ Download PDF

Info

Publication number
JP6134916B2
JP6134916B2 JP2015522518A JP2015522518A JP6134916B2 JP 6134916 B2 JP6134916 B2 JP 6134916B2 JP 2015522518 A JP2015522518 A JP 2015522518A JP 2015522518 A JP2015522518 A JP 2015522518A JP 6134916 B2 JP6134916 B2 JP 6134916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
silica
airgel
heating element
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015522518A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014199595A1 (ja
Inventor
酒谷茂昭
及川一摩
高田健太郎
阿部憲生
兵頭孝昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2014199595A1 publication Critical patent/JPWO2014199595A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6134916B2 publication Critical patent/JP6134916B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/20Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater
    • H05B3/34Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater flexible, e.g. heating nets or webs
    • H05B3/36Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater flexible, e.g. heating nets or webs heating conductor embedded in insulating material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/56Heating or ventilating devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/56Heating or ventilating devices
    • B60N2/5678Heating or ventilating devices characterised by electrical systems
    • B60N2/5685Resistance
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B1/00Details of electric heating devices
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/20Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater
    • H05B3/34Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater flexible, e.g. heating nets or webs
    • H05B3/342Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater flexible, e.g. heating nets or webs heaters used in textiles
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2203/00Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
    • H05B2203/014Heaters using resistive wires or cables not provided for in H05B3/54
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2203/00Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
    • H05B2203/02Heaters using heating elements having a positive temperature coefficient
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2203/00Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
    • H05B2203/029Heaters specially adapted for seat warmers
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2203/00Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
    • H05B2203/037Heaters with zones of different power density

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、暖房用の座席において、熱効率のよい暖房用の座席を用いた座席を提供する断熱構造に関する。
従来の暖房用座席は、例えば、自動車車両に設置した座席に見られるように、座席のクッション部材と、それを覆う表皮部材との間にシートヒータを挟んで配設したものがあった(例えば特許文献1参照)。
このようなシートヒータは、寒冷時の快適性を向上させる上で自動車車両等に設置される。しかし、省エネの観点から、より少ない電力量で、ヒータの機能をまかなえることが望ましい。
特に近年では、電気自動車の普及が求められる。その結果、出来るだけエネルギー効率を上げ、少ない電力消費で暖房をまかなうことが必要である。その結果、走行距離の増加につながるため、極めて重要な技術である。そのような観点では、鉄道車両や航空機においても同じような課題を抱えていると言える。
図9は、従来の暖房用の座席901の断面図である。自動車車両に設置された座席901のクッション部902の上側から覆うように表皮903が配設されている。シートヒータ904が、表皮903およびクッション部902の間に挟まれて配設されている(特許文献1)。シートヒータ904は、表皮903を通して乗員の尻部を暖めるシート状の電気ヒータである。または、背中を暖めるものでもある。
一般的にシートヒータ904は、不織布などの繊維状のものに銅などからなる電熱線が縫いつけ、あるいは貼り付けられた構造からなる。
また、従来の暖房用の座席901おいては、シートヒータ904から発生する熱が、表皮903への熱伝導により伝わり、乗員の尻部を暖める。一方で、シートヒータ904から発生する熱の一部は熱伝導によりクッション部902へも移動してクッション部902の温度上昇に使われる。従って、クッション部902へ移動した熱の分だけ車両で発生する電気エネルギーが本来の暖房用途に使われない。そのため、燃費が低下するといった課題があった。
このクッション部902の側への熱移動を抑制するため、クッション部902とシートヒータ904との間に断熱材を設置する構造が提案されている(特許文献2)。特許文献2では断熱材として、グラスウールなどシリカ系の繊維からなる心材をラミネートフィルムによって真空封止した真空断熱材を用いている。断熱材はシートヒータ904から発生する熱の一部がクッション部902に逃げる熱を抑制する。このことによって、表皮903の側の温度の立ち上がりを促進する効果が期待できる。
また、この座席901では、クッション部902とシートヒータ904との間にクッション部902よりも小さな熱伝導率を有した断熱体を配設することによって、シートヒータ904からクッション部902への熱移動を抑制でき、面状発熱体からのより少ない発熱量で座席901の暖房が可能となることが示唆されている。
このことは、シートヒータ904で発熱させた熱を有効利用し、エネルギー効率を向上させるという点で大きな利点があると考えられる。
しかしながら、従来の構成(特許文献2)では、クッション部902とシートヒータ904との間の断熱体により、クッション部902へ逃げる熱を抑制する効果はある。しかし、時間の経過とともに、熱は断熱体内に内包される空気層を伝わって、クッション部902へ伝熱するため、熱が逃げてしまうという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、暖房用の座席901において、座席901に設けたクッション部902への熱移動を抑制し、熱効率のよい暖房用の座席901を提供する断熱構造に関するものである。
特開2008−67850号公報 特開2009−268718号公報
上記目的を達成するために、本発明のシートヒータは、不織布などの繊維状のものからなる基材の一部、あるいは、すべてに空気の平均自由工程である68nm以下の細孔を有する多孔質シリカからなるエアロゲル層を保持した構造を有する。この層では、空気による熱の輸送が妨げられることで、優れた断熱効果を発揮させる。この繊維の表層に具備された電熱線で発生させた熱は、エアロゲル層で熱伝導を妨げられる。このため、必要な箇所に効率的に、熱が伝わることを実現させる。
本願発明の多孔質シリカを包含するシートヒータによれば、柔軟性を有する繊維基材を用いながら、空気層を介した熱伝導を抑制することで熱伝導と断熱を選択的に制御することができ、ヒータの電熱線で生じた熱を効率的にすばやく面内で均一化することができる。
図1Aは、実施の形態1における暖房用の座席の断面図である。 図1Bは、実施の形態1の面状発熱体の断面図である。 図2は、実施の形態1における面状発熱体の製造工程のフローチャートである。 図3は、実施例1の面状発熱体の断面図である。 図4は、比較例1の面状発熱体の断面図である。 図5は、実施例2の面状発熱体の断面図である。 図6は、実施の形態2の面状発熱体の断面図である。 図7Aは、実施例3の面状発熱体の断面図である。 図7Bは、実施例4の面状発熱体の断面図である。 図7Cは、実施例5の面状発熱体の断面図である。 図8は、実施例6の面状発熱体の断面図である。 図9は、特許文献1に記載された従来の暖房用の座席の断面模式図である。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1Aは、実施の形態1における暖房用の座席901の断面模式図を表し、図1Bは、実施の形態1における自動車座席用シートヒータの断面模式図である。図1A、図1Bにおいて、図9と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
第1の実施の形態について、図1A、図1Bを用いて説明する。
図1Aは、自動車暖房用の座席901の断面図である。図中、向かって左が車体前方側、右が車体後方側である。座席901は、クッション部902と、クッション部902上に配設された面状発熱体101と、面状発熱体101上に配設された表皮903とを備えている。
図1Bは、実施の形態1における面状発熱体101の断面図である。同図において、配設方向として、向かって上が車体前方側、下が車体後方側である。
面状発熱体101は、電熱線201と、繊維層101bと、その繊維間の空隙に配置されたシリカからなるエアロゲル層101aとからなる。
<電熱線201>
電熱線201は、電気ヒータ線を配設して面状に成形したもの、PTC(positive temperature coefficient)抵抗体と電極とを印刷したもの、PTC抵抗体を薄膜シート状に押出し成形したものを電極と共に不織布や樹脂シートに熱圧着したもの等である。
<繊維層101b>
繊維層101bは、PET(ポリエチレンテレフタレート)、パルプ等を含む複合繊維やセルロース系のもの、ポリプロピレンやPVA(ポリビニルアルコール)等の樹脂系の繊維、不織布である。より好ましくは、安全性の観点から繊維に難燃処理を施したものを用いるべきであり、例えば難燃剤としてはリン系のものが適すると考えられる。また、グラスウールなどの無機系の繊維でもよい。
繊維層101bとして、樹脂シートを用いる場合は、粒子径が100nm以上から500μm以下のシリカエアロゲルの粉末を均一に混ぜ込むことが好ましい。
この粒子径より小さい粉末の場合、比表面積が極端に増大してしまう。結果、樹脂の粘度上昇が大きく、成形性が損なわれてしまう。
粒子径がこの範囲よりも大きい場合、粒子を分布させた時の均一性が、損なわれてしまう。結果、熱伝導率を下げる効果が低くなる。
図1Bに示したように、繊維層101bの下部にシリカのエアロゲル層101aを、繊維層101bからつながる繊維の部分に包含している。繊維のみからなる繊維層101bに、銅などからなる電熱線201が糸材などによって縫い付け、貼り付けられている。また、表皮の吊り込み部を避けるために所定の箇所に開孔部を設けていてもよい。
<エアロゲル層101a>
シリカからなるエアロゲル層101aは、繊維層101bの空隙にエアロゲルが入り込み、空気に置き換わる形で存在している層である。このエアロゲルは、数10nmオーダの細孔を含む多孔体構造を有している。シリカのエアロゲル層101aの断熱性能としては、一般に、熱伝導率0.01W/m・K〜0.03W/m・Kである。また、PETなどの繊維が用いられた不織布や断熱グラスウールは、一般に熱伝導率が0.04W/m・K〜0.07W/m・Kである。
一方、自動車の座席901に使用されるクッション部902の軟質ウレタンフォームは、一般に、熱伝導率は0.04W/m・K〜0.06W/m・Kである。したがって、繊維のみの繊維層101bや、クッション部902と比べてエアロゲル層101aの熱伝導率は低く、断熱性能が高い。
<効果>
上記構成により、面状発熱体101の内部に、クッション部902、および、繊維層101bよりも小さな熱伝導率を有するエアロゲル層101aを配設した。このことで、面状発熱体101からクッション部902への熱移動を抑制できる。結果、面状発熱体101からのより少ない発熱量で座席901の暖房が可能となり、省エネ効果がある。また、より少ない発熱量で座席901の暖房が可能となる。
従って、特に、ガソリン車やディーゼル車のように燃料を使用して発電する自動車で、面状発熱体101のような電気暖房を行なう場合は、上記構成により、面状発熱体101への投入電力を低減できる。このため、発電に必要な燃料を節約でき、燃費の低減が可能となる。なお、前記のように投入電力が小さくなると、発電のための発電機や発電した電気を蓄える蓄電池の容量を小さくすることができる。この分、軽量化され、これも燃費の低減に繋がる。
また、人体の着座により座席901に荷重が印加された場合、エアロゲル層101aは、繊維に保持されているため基本的に繊維に追従し、可撓性を有したままである。よって、着座感を阻害することがない。
<エアロゲル層101a>
エアロゲルとしては、10nm以上68nm以下の細孔を有するシリカの多孔体であるシリカエアロゲルがよい。熱伝導率が空気の熱伝導率よりも低い断熱材成分である。面状発熱体101からクッション部902への熱移動を抑制でき、面状発熱体101からのより少ない発熱量で座席901の暖房が可能となるものである。
細孔が、68nmより大きい場合であると、空気の平均自由工程である68nmより大きいので、細孔内で空気が自由に動くことができる。本発明で作製したエアロゲルは細孔が独立ではなく、細孔間が繋がった形で構成される。よってエアロゲルの細孔内に存在する空気が自由に動いてしまい、空気の熱伝導を抑制する効果が薄まってしまう。
一方、細孔が、10nmより小さい場合は、空気を閉じ込める効果はあるものの、全体に占める細孔容積の割合も小さくなってしまい、固体熱伝導の性質(熱伝導率)が大きくなり、断熱材としてよくない。
上記細孔寸法は平均値である。3次元の構造であり、すべてが、上記数値範囲でなくともよい、平均値が上記範囲なら、全体として上記効果がでる。
なお、平均値でなく、全ての細孔の大きさが、上記の数値範囲なら、さらに好ましい。
<エアロゲル層101aの表面>
シリカエアロゲルの表面および細孔の壁面が、水の接触角が110度以上を示す疎水性であるのがよい。表面の官能基にトリメチルシリル基あるいはメチル基を有するものがよい。さらに、細孔のサイズが20nm以上68nm以下であるものがよい。この結果、面状発熱体101からクッション部902への熱移動を抑制でき、面状発熱体101での少ない発熱量で座席901の暖房が可能となるものである。
水の接触角が110度より大きいと、エアロゲル表面に接した水が球状を近くなるとともに、ゲルの細孔に毛管現象によって細孔に引き込まれることを抑制することができる。
また、160度以上になると、例えば粘着剤との接着は非常に困難であり、施工時の貼り付けに穴加工によるカシメ、インシュロックなどでの固定を必要である。
両端から10度入った120度〜150度が好ましい。
官能基としてはトリメチルシリル基あるいはメチル基で構成しておけば、水酸基あるいは水酸基を持つカルボキシル基のように、水分子と水素結合を起こすことを抑制できる。
シリカエアロゲルの出発原料は、アルコキシシランあるいは水ガラスである。ゾルゲル合成反応を用いて作成したシリカ多孔体である。微粒子が連なった集合体であるため、人体の着座により座席901に荷重が印加された場合、変形することができる。結果、クッションの着座感などを阻害することがない。
アルコキシシランあるいは水ガラスから合成されたエアロゲルでは、細孔が独立ではなく、細孔間が繋がった形で構成されており、またシリカの一次粒子が数珠繋ぎとなる。この構造であれば、数珠の集合体全体で外力に対して変形することができることと、さらに繊維自体の柔軟性も加わり着座感に違和感を生じさせない。
<粒子径>
シリカエアロゲルは、シリカ多孔体中にゲル骨格の強化微粒子として、アエロジルなどのフュームドシリカ、コロイダルシリカ、中空構造を持つ中空シリカ、などのシリカ粉末を主成分とする粉末がよい。その粒子径が10nm以上200nm以下のものを含有するのがよい。
アエロジルなどのフュームドシリカあるいはコロイダルシリカ、中空構造を持つ中空シリカなどのシリカ粉末は、表面が親水基を有する親水性であり、アルコキシシランあるいは水ガラスに均一に分散させることができる。
200nmより大きくなると沈降を防止するために分散剤を新たに添加する必要が発生してしまうことと、粒子自身が持つ熱伝導を無視できなくなり、粒子の添加が断熱性能を悪化させる要因となってしまう。
10nmより小さくなると、孔より小さくなり、ゲル骨格を強度アップできない。
上記粒子径は平均値である。3次元の構造であり、すべてが、上記数値範囲でなくとも、平均的に上記範囲なら、全体として上記効果がでる。
なお、平均値でなく、絶対値として、上記の数値範囲なら、さらに好ましい。
<エアロゲル層101aの形成方法>
次に、本発明の実施の形態1におけるエアロゲル層101aの形成方法について図2のフローチャートを用いて説明する。まず、はじめにエアロゲルの製造方法について、簡略的に記載するが、エアロゲルの製造方法についてはこの限りではない。
エアロゲル層101aの形成は図2に示すとおり、ゾル調整工程、含浸工程、養生工程、疎水化工程、乾燥工程からなる。
<ゾル調整工程>
ナトリウム水ガラス水溶液を酸性イオン交換樹脂あるいは鉱酸によって、pH3以下にする。このときのSiO2濃度は6wt%以上20wt%以下であり、より好ましくは8wt%以上17wt%以下である。
6wt%より濃度が薄いと、ゲルの骨格が弱いため、乾燥時にゲルにかかる応力によって収縮してしまい、多孔体が得られない。
20wt%より濃度が高すぎる場合には、骨格は十分であるが、濃度バラつきが出来やすくかつ急激にゲル化が進むため、均一なゲルを得るのが困難となる。
さらに、8wt%以上17wt%以下の範囲であれば、以上に加えさらに以下の利点がある。繊維を含浸させるまでに要する時間、たとえば5分間以上のゲル化時間を確保でき、かつ均一なゲルが得られるため、作業性およびゲル物性の観点から適切な濃度範囲といえる。
酸性イオン交換樹脂には、スルホ基を有する樹脂が好ましく、鉱酸を加える場合は塩酸あるいは硫酸が適するが、いずれにおいてもこの限りではない。
次に、塩基を加え、pHを7付近まで調整する。この時加える塩基としては、アンモニア水、NaOH、KOHなどでよいがこの限りではない。
次に、ゲル化が開始するまでに、すみやかにPET繊維の所望の箇所にゾル溶液を含浸させる。この時の含浸工法は、浸漬法でも塗布法でも描画でもかまわないが、ゲル化が完遂するまでに含浸させ終わることを必要とする。
今回の説明では、脱Naを行う工程から説明したが、あらかじめ脱Naを施し、安定化させた水溶液を用い、その溶液のpHを7付近に調整したゾル溶液を繊維に含浸させる方法をとってもよい。
<養生工程>
次に、ゲルの骨格を強固にさせるため、繊維ごと20度以上100度未満、より好ましくは80度以上100度未満で静置する。
なお、この時、ゲルの乾燥を防ぐために、水あるいは、有機溶媒に浸すことが好ましい。有機溶媒は、例えば、IPA、エタノール、ワセリン、トルエン、キシレンなどでよい。
特に水とは混ざらない非極性溶媒であるトルエン、キシレンであれば、ゲルへの浸入による相溶が無いという観点ではゲルの表面の乾燥を防ぐ効果のみでゲル中に保持された水成分溶出の懸念はない。
そのために、必要な時間としては、1時間以上であり、好ましくは10時間以上であればよい。
20度より低い場合は、ゲル化は経時的に進行するが、ゲル骨格形成時間を要してしまう。例えば、10度の場合で50時間の静置が必要となる。
一方、100度以上の場合は、ゲル中の水あるいは、表面に浸した水が沸騰してしまうため、乾燥あるいはゲルの崩壊を招くため適用が難しい。
ゲルの骨格を強化せしめ、かつ、短時間で養生を行うためには、80度以上100度未満の間がよく、さらには、80度以上95度以下が好ましい。100度に近くなれば、蒸発が激しくよくないためである。
たとえば80度であれば12時間以上の加温を行えばよく、95度であれば5時間以上の加温で強化が完了する。
20度以上80度未満の加温であっても十分な加温時間をかければ問題を生じることはない。
この時点でゲルは多孔体の形状を有しているが、ゲルの壁面はシラノール基を含む親水性であるため、乾燥時に水の表面張力に依存する応力によって、多孔体が破壊され、収縮してしまう。
<疎水化工程>
この収縮挙動を防ぐために、ゲルの表面を疎水基に置換する。この疎水化に使用する液としては、モノ、ジ、あるいはトリメチルクロロシラン、あるいはトリメチルメトキシシランまたはヘキサメチルジシロキサンを塩酸で反応させる。この反応は、20度以上100度以下、より好ましくは、30度以上70度以下で、実施されるべきである。また、この反応には超音波による加速も有効な手段である。
20度より低いと反応が進まない。100度より高いと、蒸発し酸性が変化する。30度以上となると、反応が進みよりよい。70度以下とすると、蒸発がなく、反応も進む。
この反応によって、シラノール基は例えばトリメチルシリル基に置き換わり、ゲル表面およびゲル内部の多孔体壁面が疎水性の性質に置き換わる。
また水分量を低減させるため、あらかじめ疎水化の前に、水から有機溶媒へと置換しておいてもよい。使用される有機溶媒としては、一般に脂肪族アルコール、エーテル、エステル、またはケトン、または脂肪族または芳香族炭化水素である。好ましい溶剤は、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトンなどであり、これらの混合液としてもよい。
<乾燥工程>
最後に、含有する溶液を乾燥させることによって所望のエアロゲル層101aを有する繊維を作成しうる。また乾燥は溶媒の沸点以上に上げる、あるいは沸点以下で時間をかけることで乾かしてもよく、さらには、超臨界を用いた乾燥法やマイクロ波を用いた乾燥法を用いても良い。
ここで、複数の実施例で効果を検証した結果を記す。
<実施例1>
エアロゲル層301aを含浸させる繊維として、PETからなる厚み1mmで繊維の目付けが105g/m2、繊維径が約30μmのものを選定した。
次に、珪酸ソーダから脱ナトリウム化し、SiO濃度を16wt%まで高めた水ガラス水溶液に対し、12規定塩酸を滴下して攪拌し、pHを7〜7.5付近へと調整した。
その後、理論値で繊維の半分の厚みがゲルで埋まるように計算し、PETとゾル溶液を重量比で1:2.5の割合で表層から均一に繊維に塗布し、繊維中でゲル化させた。
その後、80度で12時間、水を加えて浸漬させた状態で炉内に静置した。12時間後、ヘキサメチルジシロキサンと12規定塩酸、イソプロピルアルコール(IPA)の混合液中で繊維を浸漬させ、55度で12時間放置することによってゲル表面のシラノール基を疎水化させた。
なおIPAは溶液の完全分離を抑制するために使用した。その後、150度の乾燥炉にて2時間乾燥させることによって完成させた。この得られた繊維に銅線からなる電熱線をPET繊維に縫い付けることで面状発熱体101を形成した。
図3が実施例1の面状発熱体101の断面模式図である。面状発熱体101はPET繊維層の下部のみにエアロゲルを含むエアロゲル層301aと、上部にPET繊維のみからなるPET繊維層301bとを有しており、表層には銅線からなる電熱線302を有する構造からなる。
<比較例>
図4は実施例1に対してエアロゲル層301aを設けなかった比較例1の面状発熱体101の断面模式図である。実験によると、実施例1のようにエアロゲル層301aを配設すると、エアロゲル層301aを配設しない場合より、面状発熱体101への投入電力を約1.5割削減できることが確認された。また面内温度が均熱化するのにかかる時間も、約2分短縮された。
実施例1は繊維の半分までエアロゲル層301aを形成した場合であったが、エアロゲル層301aの含浸構造に関して、その応用例を図5に示す。
<実施例2>
図5は面状発熱体101において、実施例1で使用した同一の水ガラス水溶液の原料を用いて、pH調整したゾル溶液を実施例1で使用したPET繊維の繊維全面に含浸させ、実施例1と同様の養生工程、疎水化工程、乾燥工程を施し、シリカからなるエアロゲル層301aを形成した後、Cuの電熱線を縫い付けることによって作製した面状発熱体101の断面模式図である。図5のように、エアロゲル層301aをPET繊維全面に含浸させ、繊維すべての熱伝導率を低下させても、このような断熱効果は期待できる。
また、繊維にエアロゲルを含んだエアロゲル層301aを後加工により、所望の場所、すなわち、面状発熱体101とクッション部902の間に挿入、あるいは貼り付けし、断熱効果を高める部材として使用しても同様の効果が期待できる。
(実施の形態2)
実施の形態2を、図6を用いて説明する。図6は、実施の形態2における暖房用の座席の面状発熱体101の断面図である。実施の形態1と相違する点は、エアロゲル層301aによって、PET繊維層301b中に描画パターンを施すことである。このことで、部分的に熱伝導率を変化させたことができる。面状発熱体101の電熱線302の下部で、かつ、面状発熱体101の下面までの繊維の空隙部分にのみエアロゲル層301aを設けている。
この構造では、エアロゲル層301aにより、熱が下部へ行かず、面方向へ広がる。面状発熱体101の面内での電熱線302間に、優先的に熱を伝わりやすくする。
このことにより、エアロゲル層301aの描画パターンを形成しないものと比較して、面方向の均熱化を加速させることを特徴とするシートヒータである。
実施の形態1では、電熱線302周辺の面内方向での断熱性が同一であった。しかし、この実施の形態2では、図6のように、面状発熱体101上の電熱線302から発生した熱の一部が、優先的にエアロゲル層301aがない部分に熱伝導する。このことによって、より効率的に均熱化がはかることができ、不要な熱移動を抑制でき、さらに省エネ効果がある。
実施例3、4、5は本発明の実施の形態2に相当する構造の応用例であり、その断面図を図7A〜図7Cに示す。
<実施例3>
図7Aは、実施例3に相当する面状発熱体101の断面図である。実施例3では、PET繊維層301bに、エアロゲルを含浸させたエアロゲル層301aと、電熱線302の直下を除く表層部にエアロゲルを含浸させない繊維のみからなるPET繊維層301bを形成する。電熱線302直下には、エアロゲル層301aを設ける。または、面状発熱体101の下面全体にもエアロゲル層301aを設ける。それぞれのエアロゲル層301aはつながっている。電熱線302間の直下で、面状発熱体101の上部には、エアロゲル層301aを設けない。
表面部分の熱伝導率に差をつけることで、電熱線302で発生させた熱を面状発熱体101の繊維基材の表層部分を優先的に熱が伝わりやすくしたものである。なお、エアロゲル層101aの製造方法、用いた繊維は実施例1と同様のものとした。
<実施例4>
図7Bは、実施例4に相当する面状発熱体101の断面図である。実施例4では、面状発熱体101の下方全体は、全面がエアロゲル層301aである。面状発熱体101の上方は以下である。面状発熱体101の基材の面内方向において、複数の電熱線302において、電熱線302間で、間隔が小さい方の電熱線302間の直下にエアロゲル層301aを設けた。その他は、PET繊維層301bである。または、隣接する電熱線302の間のみの直下にエアロゲル層301aを設けた。または、電熱線302間が小さい、密集したところの、電熱線302間の直下にのみエアロゲル層301aを設ける。
表面部分のPET繊維層301bに、部分的に、エアロゲル層301aを設けることで、実施例3同様、表面部分の熱伝導率に差をつけることができる。このことで、電熱線302で発生させた熱を、面状発熱体101の繊維基材の表層部分の電熱線302から遠い方向に優先的に熱が伝わりやすくし、均熱化を促進したものであり、温度が平衡に達するまでの時間に短縮効果が確認された。なお、エアロゲル層301aの製造方法、用いた繊維は実施例1と同様のものとした。
<実施例5>
図7Cは、実施例5に相当する面状発熱体101の断面図である。エアロゲル層101aの製造方法、用いた繊維は実施例1と同様のものとした。
実施例5では、技術思想として、実施例4とは異なり電熱線302で発生させた熱を人が感知するまでの時間を優先させることを狙ったものである。すなわち、面状発熱体101の基材の面内方向において、電熱線302の直下および隣接する電熱線302同士間の下部にエアロゲルを含まないPET繊維層301bを設けた。または、複数の電熱線302間の内、狭い方の下方に、エアロゲルを含まないPET繊維層301bを設けてもよい。他の部分は、エアロゲル層301aである。面状発熱体101の下方全面も、エアロゲル層301aである。
上記構造で、電熱線302の密集部における均熱を高め、温度を上げる構造を実現した。使用した部材、エアロゲル形成のための原料および製造方法は、実施例1に記したものと同様である。また描画には、ディスペンサ装置として武蔵エンジニアリングのショットマスターを使用し、ゲル化前のゾル溶液を繊維に塗布する形で形成した。
エアロゲルを有しない比較例1と比較して、実施例3の場合で約1.5割、実施例4の場合で約1.6割、実施例5の場合で約1割の投入電力の低減効果が確認された。
(実施の形態3)
実施の形態3を、図8を参照して説明する。図8は、実施の形態3における面状発熱体101の断面図である。面状発熱体101は、エアロゲル層301a、PET繊維層301b、電熱線302、カバー繊維層801からなる。
カバー繊維層801以外の構成要素は、図3に示す実施の形態1のものと同じである。
実施の形態1,2と異なる点は、細孔を有するシリカの多孔体であるシリカエアロゲル粒子の滑落を防止するため、片面あるいは両面に、柔軟性、クッション性に影響がない目付けのカバー繊維層801を設け、耐久性を向上させたことを特徴とするものである。
実施の形態1で述べたように、ゾル調整溶液を繊維に塗布後、ゲル化までは表面に粘着性が残っている。この段階で、薄いカバー繊維層801を張り合わせ、ゲル化を完成させる。このことで、カバー繊維層801を、エアロゲル層301aに固着させることができる。これによって、新たな接着層を設ける必要がなく、効率的に粉落ちの対策が可能となる。
カバー繊維層801としては、例えば、スパンボンドの繊維などが好ましく、繊維の目付けとしては20g/m以上100g/m以下のものが好ましい。
この場合、繊維厚みとしては0.1〜0.3mm程度のスパンボンド繊維に相当する。すなわち、この範囲を外れた場合には、カバー層としての機能を満足しえない。
目付けが20g/mより小さい場合は、繊維の空隙が大きくなってしまい、空隙の隙間からエアロゲル粒子が滑落してしまい、保護効果を十分に発揮できない。
また、目付けが100g/mを超えてくると、厚みが増してしまい、カバー繊維層801の熱伝導率の影響を無視できなくなり、面状発熱体の断熱性能が十分に発揮できない。
<実施例6>
実施例6として、厚さ0.15mmで目付け60g/mのPETのスパンボンド繊維をカバー繊維層801として用いた。他の部材は、実施例5と同じである。評価では、実施例1の場合と比較して、効果に遜色はなく、比較例1と比較して実施例1同様の省エネ効果を確認することができた。
また、実施例6では、片側の粉落ち対策のみの場合を記したが、図5のような全面にエアロゲルが表面現れる場合には、両面にはり合わせして、粉落ちを防ぐように配置したとしても同様の粉落ち対策と省エネ効果が期待できる。
また、実施例6では、カバー繊維層801に繊維を用いたが、厚さ0.3mm以下のPET等の有機フィルムを張り合わせしても柔軟性を損なうことなく粉落ちは防止できる。
尚、第1〜第6の実施例では、座席901の座面で暖房を行う際の構成を開示したが、座席の背もたれや肘掛、ヘッドレスト、オットマン、ドアトリム、ステアリングホイール等で暖房を行う際に同様な構成を適用してもよい。また、天井や足元の輻射暖房を行う際に同様な構成を適用してもよい。
また、面状発熱体において、電熱線302を設けない繊維構造体そのものを、断熱部材として使用でき、シリカエアロゲル粒子の滑落を防止するためにカバー繊維層801をその両面あるいは片面に形成してもすぐれた断熱性能を維持した断熱部材を形成することができる。
上記実施の形態は適時組み合わせることができる。
以上のように、本発明にかかる座席は、自動車や一般住宅、オフィス、航空機、劇場、屋外観戦場所、屋外作業場所等のさまざまな座席での多様な暖房に展開が可能である。
101 面状発熱体
101a エアロゲル層
101b 繊維層
201 電熱線
301a エアロゲル層
301b PET繊維層
302 電熱線
801 カバー繊維層
901 座席
902 クッション部
903 表皮
904 シートヒータ

Claims (12)

  1. 繊維の上面に複数の熱線を有する面状発熱体と、
    前記繊維の下面に位置するクッション部と、
    前記繊維の上方に位置する表皮と、を備え、
    前記繊維の一部分の空隙部分に平均細孔径が10nm以上68nm以下の細孔を有するシリカの多孔体であるシリカエアロゲルを有し、
    前記繊維の内部下方の空隙部分のみに、前記シリカエアロゲルを、設けたシートヒータ。
  2. 前記面状発熱体の内部上方の上方部の空隙部分において、
    前記複数の熱線の下部の領域と、隣接する複数の前記熱線の間の下部の領域のみに、前記シリカエアロゲルを設けた請求項に記載のシートヒータ。
  3. 前記面状発熱体の内部上方の上方部の空隙部分において、
    隣接する複数の前記熱線の間の下部の領域および、前記隣接する複数の前記熱線の下部の領域以外に前記シリカエアロゲルを設けた請求項に記載のシートヒータ。
  4. 繊維の上面に複数の熱線を有する面状発熱体と、
    前記繊維の下面に位置するクッション部と、
    前記繊維の上方に位置する表皮と、を備え、
    前記繊維の一部分の空隙部分に平均細孔径が10nm以上68nm以下の細孔を有するシリカの多孔体であるシリカエアロゲルを有し、
    前記繊維の内部上方の上方部の空隙部分において、
    前記熱線下部部分にのみ前記シリカエアロゲルを設けたシートヒータ。
  5. 繊維と、
    繊維の上面に複数の熱線を有する面状発熱体と、
    前記繊維の下面に位置するクッション部と、
    前記繊維の上方に位置する表皮と、を備え、
    前記繊維の一部分の空隙部分に平均細孔径が10nm以上68nm以下の細孔を有するシリカの多孔体であるシリカエアロゲルを有し、
    前記繊維の前記熱線の下部で、かつ、前記繊維の下面までの空隙部分にのみ前記シリカエアロゲルを設けたシートヒータ。
  6. 繊維の上面に複数の熱線を有する面状発熱体と、
    前記繊維の下面に位置するクッション部と、
    前記繊維の上方に位置する表皮と、を備え、
    前記繊維の一部分の空隙部分に平均細孔径が10nm以上68nm以下の細孔を有するシリカの多孔体であるシリカエアロゲルを有し、
    片面あるいは両面にエアロゲル層を含まない、目付けが前記エアロゲルを含浸させる層よりも少ないカバー繊維層を設けたシートヒータ。
  7. 前記目付けは、20g/m〜100g/mである請求項記載のシートヒータ。
  8. 前記カバー繊維層は、0.1mm〜0.3mmの厚みである請求項記載のシートヒータ。
  9. 前記シリカエアロゲルの表面と細孔の壁面は、水の接触角で110度以上を示す疎水性であって、前記表面と前記壁面に存在する官能基にトリメチルシリル基あるいはメチル基を有するものである請求項1〜8のいずれか1項に記載のシートヒータ。
  10. 前記シリカエアロゲルの表面と細孔の壁面は、水の接触角が、120度〜150度である請求項1〜8のいずれか1項に記載のシートヒータ。
  11. 前記シリカエアロゲルの出発原料が、アルコキシシランあるいは水ガラスであり、ゾルゲル合成反応を用いて作成したシリカ多孔体である前記シリカエアロゲルである請求項1〜8のいずれか1項に記載のシートヒータ。
  12. 前記シリカエアロゲルは、アエロジルのフュームドシリカ、コロイダルシリカ、中空構造を持つ中空シリカのいずれかを1つ以上を含む粉末を含み、
    前記粉末の平均粒子径が10nm以上200nm以下のものであることを特徴とした請求項1〜8のいずれか1項に記載のシートヒータ。
JP2015522518A 2013-06-10 2014-06-04 シートヒータ Active JP6134916B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013121515 2013-06-10
JP2013121515 2013-06-10
PCT/JP2014/002963 WO2014199595A1 (ja) 2013-06-10 2014-06-04 シートヒータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014199595A1 JPWO2014199595A1 (ja) 2017-02-23
JP6134916B2 true JP6134916B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=52021913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015522518A Active JP6134916B2 (ja) 2013-06-10 2014-06-04 シートヒータ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9936539B2 (ja)
EP (1) EP3009049B1 (ja)
JP (1) JP6134916B2 (ja)
CN (1) CN105228492B (ja)
WO (1) WO2014199595A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6667066B2 (ja) * 2015-12-03 2020-03-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 断熱シートの製造方法
JP2017143015A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 局所ヒータおよびこれを用いた着座シート
WO2017141644A1 (ja) * 2016-02-15 2017-08-24 日立化成株式会社 エアロゲル積層体及び断熱材
JP6653429B2 (ja) 2016-02-15 2020-02-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 疎水化処理方法とそれを用いたシート状部材の製造方法
JP6634595B2 (ja) * 2016-02-18 2020-01-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 断熱材及びその製造方法
WO2017168845A1 (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 日立化成株式会社 エアロゲル層付き部材
WO2017168847A1 (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 日立化成株式会社 エアロゲル層付き部材
CN111207439B (zh) * 2020-01-13 2022-03-08 杭州慈源科技有限公司 一种微孔加热器结构
US11091076B1 (en) * 2020-01-31 2021-08-17 Faurecia Automotive Seating, Llc Seat back heater mat attachment
EP4144501A1 (de) * 2021-09-07 2023-03-08 Benecke-Kaliko AG Formteil und verfahren zur herstellung desselben sowie verwendung

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT8320567V0 (it) * 1983-01-21 1983-01-21 I R C A Ind Resistenze Corazza Elemento riscaldante elettrico, in particolare per piani lisci di cottura.
JP2525454Y2 (ja) 1989-12-25 1997-02-12 松下電工株式会社 浴室床暖房用パネル
US6197270B1 (en) 1996-12-20 2001-03-06 Matsushita Electric Works, Ltd. Process for producing aerogel
JP3339394B2 (ja) * 1996-12-24 2002-10-28 松下電工株式会社 疎水性エアロゲルの製法
JP3783470B2 (ja) 1999-06-08 2006-06-07 光洋サーモシステム株式会社 断熱体およびそれを用いた電気加熱ユニット並びにその製法
CN1306993C (zh) * 2000-12-22 2007-03-28 思攀气凝胶公司 带有纤维胎的气凝胶复合材料
GB0213405D0 (en) * 2002-06-12 2002-07-24 Ceramaspeed Ltd Thermal insulation material
JP2008067850A (ja) 2006-09-13 2008-03-27 Denso Corp シートヒータ
US10201935B2 (en) * 2007-03-19 2019-02-12 Augustine Temperature Management LLC Electric heating pad
DE102007056465B4 (de) * 2007-11-22 2010-06-02 I.G. Bauerhin Gmbh Kraftfahrzeugsitz mit Sitzheizung
JP5428197B2 (ja) * 2008-05-08 2014-02-26 パナソニック株式会社 座席
JP5304895B2 (ja) 2009-05-26 2013-10-02 パナソニック株式会社 面状採暖具およびこれを備えた座席
KR101047965B1 (ko) * 2009-06-11 2011-07-12 한국에너지기술연구원 에어로겔 매트, 이의 제조방법 및 제조장치
TWI502148B (zh) * 2010-04-06 2015-10-01 Nichias Corp Jacketed heater
JP5602544B2 (ja) 2010-08-30 2014-10-08 株式会社Lixil 暖房便座
US20120228277A1 (en) * 2011-03-07 2012-09-13 Panasonic Corporation Vehicle seat heater
JP5708286B2 (ja) * 2011-06-14 2015-04-30 トヨタ紡織株式会社 ヒータ構造体
CN102351494B (zh) * 2011-07-20 2013-07-24 厦门大学 一种泡沫材料增强二氧化硅气凝胶复合材料的制备方法
CN105008786B (zh) * 2013-02-28 2016-10-19 松下知识产权经营株式会社 使用气凝胶的绝热结构体

Also Published As

Publication number Publication date
EP3009049A4 (en) 2016-06-08
CN105228492B (zh) 2018-07-31
EP3009049A1 (en) 2016-04-20
US9936539B2 (en) 2018-04-03
JPWO2014199595A1 (ja) 2017-02-23
US20160029438A1 (en) 2016-01-28
WO2014199595A1 (ja) 2014-12-18
EP3009049B1 (en) 2017-08-09
CN105228492A (zh) 2016-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6134916B2 (ja) シートヒータ
Yang et al. Layered structural PBAT composite foams for efficient electromagnetic interference shielding
TW202135373A (zh) 氣凝膠基組分及用於電動車輛熱管理之系統
CN107921731B (zh) 气凝胶层叠复合体以及绝热材
US10493741B2 (en) Apparatus and method for manufacturing composite sheet comprising aerogel sheet
US20230170556A1 (en) Thin Aerogel Sheets
US10520126B2 (en) Heat insulating structure using aerogel
EP3281928B1 (en) Method for manufacturing low-dust high-insulation aerogel blanket
KR20180109078A (ko) 보강된 에어로겔 합성물을 포함하는 개선된 라미네이트
TW202128594A (zh) 管理電動汽車電池之熱失控問題之組件及系統
KR20160120202A (ko) 에어로겔 함유 조성물 및 이를 이용하여 제조된 단열 블랑켓
JP2018204708A (ja) 断熱材とそれを用いた発熱ユニット、および、電池ユニット
JP2017215014A (ja) 断熱材とその断熱材を使用した機器
JP6771195B2 (ja) 断熱材およびそれを使用した機器と断熱材の製造方法
CN102740516B (zh) 用于复杂造型表面的加热装置
US10960966B2 (en) Cabin structural component, method for producing a cabin structural component, cabin assembly and transport vehicle
JP6998504B2 (ja) 断熱材およびその断熱材を用いた機器
Wang et al. Recent advances in ultrafine fibrous materials for effective warmth retention
CN205723873U (zh) 一种环氧板蚀刻芯片电池加热片
CN103722813A (zh) 一种高效隔热玻璃棉毡结构
CN106747266B (zh) 气凝胶复合结构材料及其制备方法和应用,包含其的结构或装置
JP7419385B2 (ja) 断熱生地
CN207648348U (zh) 管路电热保温装置
CN103502365A (zh) 用于制造用于电绝缘纸的多孔颗粒复合材料的方法
JP2017140787A (ja) 断熱材とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170320

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6134916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151