JP2017140787A - 断熱材とその製造方法 - Google Patents

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一摩 及川
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Abstract

【課題】断熱性に優れ、強度が高く、曲げ性を有する断熱材とその製造方法を提供すること。【解決手段】エアロゲルを含む第1繊維基材と、上記第1繊維基材と積層された中間基材と、上記中間基材と積層され、複数の柱状のエアロゲルを含む第2繊維基材と、含む断熱材を用いる。また、第1繊維基材と、中間基材と、第2繊維基材とを積層する積層工程と、上記積層された積層体にエアロゲルを塗布する塗布工程と、上記塗布された上記積層体を乾燥させる乾燥工程と、を含む断熱材の製造方法を用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、断熱材とその製造方法に関する。特に、曲げることができるシート状の断熱材とその製造方法に関する。
近年、ノートPCからスマートフォン、タブレットなどの電子機器の多機能化、高性能化と共に、発熱部品からの発熱量、並びに発熱密度が急激に増加しており、これらの電子機器において新たな熱対策部材の導入を含めた断熱技術が必須となっている。
この高い断熱性を発揮する物質としてエアロゲルが開発されている。エアロゲルは、従来のフォーム系の断熱材に比べて断熱性が高く、空気よりも熱伝導率が低い。そして、エアロゲルを粒子状にしたエアロゲル粒子は、取り扱い性が高く加工性や成形性にも優れている。そのため、エアロゲル粒子を利用した断熱材が提案されている。
保温や保冷をするために断熱を要する容器等の機器において、断熱材が用いられている。このような機器に断熱材を用いる場合には、保温や保冷をするための空間の周囲に、その形状に適合するように断熱材を変形させて配置する必要がでてくる。例えば、湯沸かし器等の円柱状の空間を保温するためには、円筒形状に変形できる断熱材が必要となってくる。
特許文献1では、エアロゲル粒子と結合剤とを含む層が、エアロゲル粒子を含まない二つの層にサンドイッチされた構造の断熱材が開示されている(特許文献1)。
特表2001−509097号公報
すなわち、エアロゲル粒子を用いた断熱材では、高い断熱性と強度とを維持しつつ、曲げ性を有するシート状の断熱材(断熱シート)を得ることは容易ではない。曲げ性とは曲げ加工を行っても材料にひび割れが生ずることなく曲げられる性能のことである。曲げ性がある材料は、柔軟性があるといえる。断熱材に柔軟性を付与することが出来れば種々の応用が可能になる。
特許文献1では、エアロゲル粒子の層がエアロゲル粒子を含まない層にサンドイッチされているために、強度は高まるものと考えられるが、強度を高めるためにエアロゲル粒子を含まない層の厚みを厚くすると、熱伝導率の低下を引き起こすことになる。熱伝導率の低下を抑えるためにエアロゲル粒子を含む層を厚くすると、全体の厚みが厚くなってしまい、曲げ性を得ることは難しい。ここで開示された断熱材では、断熱性と、強度と、曲げ性を同時に満たす設計とはなっていない。
図12(a)、図12(b)に従来例の断熱材105aを曲げた時の態様の断面図を示す。図12(a)は、曲げる前の断熱材105aである。エアロゲル104が繊維基材101に含まれている。図12(b)は、断熱材105を曲げた状態を示す。図12(b)に示すように、3mmを越える厚い断熱材105aの場合、エアロゲル104は靭性に乏しい性質を示すことから、曲げモーメント力Mを加えて断熱材105a(101+104)を曲げようとすると、曲げに耐えきれずに、亀裂111が発生してしまう。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、断熱性に優れ、強度が高く、曲げ性を有する断熱材とその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、エアロゲルを含む第1繊維基材と、上記第1繊維基材に積層された中間基材と、上記中間基材に積層され、複数の柱状のエアロゲルを含む第2繊維基材と、含む断熱材を用いる。
第1繊維基材に、第1開口を有する中間基材と第2繊維基材とを積層する積層工程と、上記積層された積層体にエアロゲルを塗布する塗布工程と、上記塗布された上記積層体を乾燥させる乾燥工程と、を含む断熱材の製造方法を用いる。
本発明によれば、断熱性に優れ、強度が高く、3次元的に曲げ性を有する断熱材を、容易に製造して提供することができる。また、中央の中間基材を通じて被断熱部品との締結固定も可能となる。
(a)実施の形態の断熱材の断面図、(b)実施の形態の断熱材の斜視図 実施の形態のエアロゲル含浸前の繊維基材、中間基材構成を示す斜視図 (a)実施の形態のシートを下側に曲げる態様を示す断面図、(b)実施の形態のシートを上側に曲げる態様を示す断面図 (a)実施の形態の中間基材の穴形状(丸穴)、配置を示す平面図、(b)(a)の詳細図 (a)実施の形態の中間基材の穴形状(多角形穴)、配置を示す平面図、(b)(a)の詳細図(b)中間基材の詳細平面図 (a)実施の形態の中間基材の穴形状(楕円形状)、配置を示す平面図、(b)(a)の詳細図 実施の形態の断熱材の3次曲面に曲がる方向の態様を示す斜視図、(b)実施の形態の断熱材を2次曲面に曲げる態様を示す断面図 (a)実施の形態の断熱材を被断熱部品と締結した状態を示す斜視図、(b)実施の形態の断熱材を被断熱部品と締結部分の断面図 実施の形態の製造方法を示すフロー図 (a)〜(e)実施の形態のエアロゲル含浸の進行状態を示す断面図 (a)従来例の断熱材の断面図、(b)実施の形態の断熱材の断面図、(c)実施の形態の熱貫流率を説明する図 (a)従来例の断熱材を曲げた時の態様を示す断面図、(b)従来例の断熱材の曲げた時の態様を示す断面図
以下に本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
<断熱材105>
図1〜図2に、実施の形態の断熱材105を示す。図1(a)は、断熱材105の断面図、図1(b)は、断熱材105の斜視図である。図2はエアロゲル104が含浸される前の断熱材105示す斜視図である。
図2に示すように、断熱材105は、不織布からなる第1繊維基材101aと、フィルムからなる中間基材102と、不織布からなる第2繊維基材101bの3層からなる複合シートで、中間基材102には、複数の第1第1開口103が形成されている。
繊維基材101と中間基材102とは、熱溶着、もしくは接着剤による接着で接合されており、耐溶剤の観点から熱溶着の方が好ましい。
図2の第1繊維基材101aの上方からエアロゲル104を塗布する。結果、第1繊維基材101aは、エアロゲル104で満たされる。一方、第2繊維基材101bは、中間基材102のあるところの下部へはエアロゲル104が行かず、中間基材102のない、第1第1開口103ところの下部へはエアロゲル104が行く。
結果、図1(a)に示すように、一方の第1繊維基材101aにはエアロゲル104が含浸されており、もう一方の第2繊維基材101bには、中間基材102に開いた複数の第1開口103を通して含浸進行したエアロゲル104が柱状に形成され、それ以外は第2繊維基材101bである。
なお、第1繊維基材101a、第2繊維基材101bをまとめて示す場合は、繊維基材101と示す。
エアロゲル104は靭性に乏しい性質を示すことから、繊維基材101にエアロゲル104が含浸させ3mm以上の厚さになると曲げ性を損なうことになる。このため、一方のエアロゲル104を含んだ第1繊維基材101aの厚さは、3mm以下が好ましい。
もう一方の第2繊維基材101bには柱状のエアロゲル104が形成された部分と、それ以外が第2繊維基材101bで構成される。エアロゲル104を含まない第2繊維基材101bの部分で断熱材105の曲げ性を成り立たせている。
図3(a)、図3(b)に断熱材105の曲げる態様を示す。図3(a)は断熱材105を下側に曲げる態様を示す断面図、図3(b)は断熱材105を上側に曲げる態様を示す断面図である。
図3(a)に示すように、断熱材105に下方向に曲げが加わると、エアロゲル104を含まない第2繊維基材101bの部分で、断熱材105の曲げにより収縮する影響を吸収する。
また、図3(b)に示すように、断熱材105に上方向に曲げが加わると、エアロゲル104を含まない第2繊維基材101bの部分で、断熱材105の曲げにより伸びる影響を吸収する。従って、この断熱材105の厚さが厚くとも、曲げ性を損なうことにはならない。
ここで、エアロゲル104を含まない第2繊維基材101bの部分にも、多少であればエアロゲル104を含んでも構わない。但し、エアロゲル104は靭性に乏しい性質を示すことから、曲げ性を損なわない為には、エアロゲル104の充填率は35%以下であることが望ましい。
<繊維基材101の材質>
繊維基材101の材質は、無機繊維、有機繊維またはそれらの混合物からなる。
無機繊維としては、例えば、ガラス繊維(グラスウール)、アルミナ繊維、スラグウ
ール繊維、シリカ繊維、ロックウール等が挙げられる。
有機繊維としては、例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタラート繊維、ナイロン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリウレタン繊維、ポリノジック繊維、レーヨン繊維等の合成繊維、麻、絹、綿、羊毛等の天然繊維等が挙げられる。無機繊維および有機繊維は、1種からなる単独繊維または複数種の混合繊維として用いられる。
<繊維基材101の目付>
繊維基材101の目付は、5〜120g/mが好ましい。
<中間基材102の材質>
後工程にて加熱を要するため、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)など、使用最高温度が100℃であり、尚且つ、線膨張係数が100(×10−6/℃)以下である樹脂素材、樹脂シート、樹脂フィルムが好ましい。
<中間基材102の厚み>
中間基材102の厚さは、断熱材の熱伝導率と強度を考慮すると、0.03mm〜0.05mmの範囲が好ましい。
<中間基材102の第1開口103の形状>
図4〜図6に、実施の形態の中間基材102の第1開口103の形状、配置を示す平面図を示す。図4(b)、図5(b)、図6(b)は、図4(a)、図5(a)、図6(a)の部分拡大平面図である。
図4(a)に示すように、中間基材102には複数の第1開口103が形成されている。図4(b)に示すように、第1開口103の形状は、円形状103a、又は、図4(a)、図4(b)に示す多角形状103bでも良い。あるいは、第1開口103の形状は、図5(a)、図5(b)に示す縞形状でも良い。さらに、第1開口103の形状は、図6(a)、図6(b)に示す楕円形状、長方形のコーナ部分に丸みをつけたものでもよい。
中間基材102の複数の第1開口103の占める面積(開口率)は、大きいと断熱材の熱伝導率が低くなり、小さいと熱伝導率が高くなる。
図7(a)、図7(b)に、実施の形態の断熱材の曲がる方向の態様を示す斜視図を示す。第1開口103の形状が、丸穴、多角形穴の場合は、形成されるエアロゲル104の形状が、円柱状、多角柱形状となり、その周囲にエアロゲル104を含まない第2繊維基材101bが存在するので、図7(a)に示すような3次曲面に変形し倣うことができる。
第1開口103の形状が、縞状長穴の場合は、形成されるエアロゲル104の形状が、縞形状の長柱となり、その対面方向にエアロゲル104を含まない第2繊維基材101bが存在するので、図7(b)に示すような2次曲面に変形し倣うことができる。
どの第1開口103の形状を選択するかは、被断熱部品の形状に合わせて選択すれば良い。
<エアロゲル104>
エアロゲル104は1次粒子1nm、2次粒子10nm前後、細孔径が10〜60nmのシリカで構成されている。細孔径60nm以下であり、空気分子の平均自由工程の約68nmより小さく、空気の滞留を抑制できることから断熱性に優れる。但し、エアロゲル104は靭性に乏しい性質を示す。
<熱伝導率>
断熱材105の、エアロゲル104を含む繊維基材101の熱伝導率は、0.014〜0.024W/mKである。通常、繊維基材101である不織布の熱伝導率は0.03〜0.06W/mKである。
<断熱材105の締結固定>
図8(a)、図8(b)に、実施の形態の断熱材105の締結状態を示す。図8(a)に断熱材105を被断熱部品108と締結した状態を示す斜視図を示す。図8(b)に断熱材105を被断熱部品108と締結した部分の断面図を示す。
<断熱材105の締結部材の形状>
図8(b)に示すように、断熱材105における中間基材102には、被断熱部品108と、ねじ109、締結するための締結部材110用の第2開口102aが開いている。この第2開口102aの周辺は、締結ねじ109、締結部材110を設置するために空間101cを形成している。この部分は、第1繊維基材101a、第2繊維基材101bで覆われない部分である。この部分に、締結ねじ109を入れ込み、下から締結部材110を通して、断熱材105を、被断熱部品108に締結固定することが出来る。よって、この部分は、固定部分といえる。
なお、第2開口102aは、穴に限られない。中間基材102が外部へ露出されている部分があればよい。その部分を利用して、中間基材102を固定する。
この締結方法は、ねじ締結以外の締結方法でも構成できることは言うまでもない。
<断熱材105の製造方法>
断熱材の製造方法のフロー図の、一例を図9に示す。
また、図10に、実施の形態のエアロゲル含浸の進行状態を示す断面図を示す。
(1)原料混合
高モル珪酸ソーダ(珪酸水溶液、Si濃度14%)に触媒として濃塩酸(12N)を1.4wt%添加し攪拌し、ゾル溶液を調合する。
(2)シート供給
繊維基材シート101(材質:PET、厚み仕様:3mm、目付:12g/m、寸法:300mm幅)と、中間基材102(材質:PET、厚み仕様:0.04mm、寸法:300mm幅)から構成される繊維基材シートを、ロール状でセットし、巻き出し、シート供給する。
(3)混合液の不織布シートへの含浸
繊維基材シート101(材質:PET、厚み仕様:6mm、寸法:300mm幅)に、ゾル溶液のエアロゲル104を吐出、含浸させる。
(4)断熱材のフィルム挟み
ゾル溶液であるエアロゲル104を含浸させた断熱材105を、下PETフィルム107(厚み:40um、寸法:400mm幅)と、上PETフィルム106(厚み:40
um、寸法:380mm幅)に挟み込み、40℃〜55℃で約2分間加熱してゾル溶液であるエアロゲル104をゲル化させる。
(5)厚み規整
ゲル化を確認後、ギャップを6.08mm(フィルム厚込み)に設定した2軸ロールにフィルム(106、107)ごと断熱材105を通して、厚みを6.0mm狙いで規整すると共に表面平滑性を付与する。
(6)養生
A3サイズに切断した断熱材105をフィルム(106、107)ごと容器に入れて、乾燥防止のために85℃/85RH%の恒温恒湿槽に3時間入れて、シリカ粒子を成長(シラノールの脱水縮合反応)させて多孔質構造を形成させる。
(7)シートのフィルム剥がし
養生容器から断熱材105を取り出して、上フィルム106と下フィルム107を剥がす。
(8)疎水化1(塩酸浸漬工程):
断熱材105を、塩酸(6〜12規定)に浸漬後、常温23℃で1時間放置して断熱材105の中に塩酸を取り込む。
(9)疎水化2(シロキサン処理工程)
断熱材105を、例えば、シリル化剤であるオクタメチルトリシロキサンと両親媒性溶剤である2−プロパノール(IPA)の混合液に浸漬させて、55℃の恒温槽に入れて2時間反応させる。トリメチルシロキサン結合が形成され始めると、断熱材105から塩酸水が排出され、2液分離する(上層にシリル化剤、下層に塩酸水)。
(10)乾燥
断熱材105を、150℃の乾燥炉に移して3時間乾燥させ、断熱材105が作製される。
<含浸方法>
ここで、一方の第1繊維基材101aにエアロゲル104を含浸させ、もう一方の第2繊維基材101bに、中間基材102に開いた複数の第1開口103を通して含浸進行したエアロゲル104が柱状に形成される方法について、図10(a)〜図10(e)を用いて説明する。
上記(3)含浸プロセスにおいて、図2に示した第1繊維基材101aと中間基材102で構成された断熱材105に、図10(b)に示すように、エアロゲル104のゾル溶液を吐出、含浸させる。第1繊維基材101aは親水化材料または、親水化処理を施しておくことで、エアロゲル104のゾル溶液は第1繊維基材101aに含浸していく。
更に含浸が進むと、図10(c)に示すように、エアロゲル104のゾル溶液は、中間基材102に到達し、中間基材102に設けた第1開口103を通り、図10(d)に示すように、更に下側の第2繊維基材101bに含浸が進み、第1開口103の形状の断面に近似の柱状のエアロゲル104が形成され、その後、図10(e)に示すように、下フィルム107と、上フィルム106に挟み込まれ、含浸が完了する。
<断熱材の熱特性>
図11(a)に、従来例の断熱材の断面図を示す。図11(b)に、実施の形態の断熱材105の断面図を示す。ここで、フィルムである中間基材102材質はPP(熱伝導率0.12W/(m・k))、中間基材102厚さは0.04mm、熱伝達率αは屋内でのデータ(23.3W/(m・k))を採用した。第1繊維基材101aの厚さd1は第2繊維基材101bの厚さd2と同じとする。また、フィルムである中間基材102の第1開口103の形状は、円形状とし、中間基材102の開口率を60%とした。
繊維基材101とエアロゲル104との複合体の熱伝導率は、0.02W/(m・k)とした。繊維基材101は、0.038W/(m・k)、エアロゲル104は、0.020W/(m・k)とした。
この条件での熱特性の結果を、図11(c)示す。この試算の結果、エアロゲル104を含む無垢の断熱材105aに対して、熱伝導率の高いフィルムである中間基材102や、エアロゲル104を含まない第2繊維基材101bが存在する断熱材105でも、熱特性(熱貫流率k)は、10%程度の悪化に留まることがわかる。
<まとめ>
本発明の断熱材105を用いれば、保温や保冷をするために断熱を要する容器、ダクト、パイプ等の機器の形状に対し、3次曲面に変形し倣い追従ができ、強度が強く、高い断熱性能を持ち合わせた断熱材を、容易に製造して提供することができる。また、中央のフィルム基材を介して、被断熱部品との強固な締結固定ができる。
なお、第1開口103を設けることは必須ではない。第1繊維基材101a、第2繊維基材101b、中間基材102とは、それぞれ作製し張り合わせてもよい。
本発明の断熱材は、保温や保冷をするために断熱を要する容器、ダクト、パイプ、例えば、湯沸かし器等の円柱状のものを断熱するような用途に広くに利用される。
101 繊維基材
101a 第1繊維基材
101b 第2繊維基材
101c 空間
102 中間基材
102a 第2開口
103 第1開口
104 エアロゲル
105 断熱材
105a 断熱材
106 上フィルム
107 下フィルム
108 被断熱部品
109 締結ねじ
110 締結部材
111 亀裂

Claims (10)

  1. エアロゲルを含む第1繊維基材と、
    前記第1繊維基材に積層された中間基材と、
    前記中間基材に積層され、複数の柱状のエアロゲルを含む第2繊維基材と、含む断熱材。
  2. 前記中間基材には、第1開口がある請求項1記載の断熱材。
  3. 前記第1開口と前記柱状のエアロゲルとが繋がっている請求項1又は2記載の断熱材。
  4. 前記第1繊維基材が、不織布である請求項1から3のいずれか1項に記載の断熱材。
  5. 前記第1繊維基材の厚みは、前記第2繊維基材の厚みより、厚い請求項1から4のいずれか1項に記載の断熱材。
  6. 前記中間基材が、フィルムである請求項1から5のいずれか1項に記載の断熱材。
  7. 前記複数の柱状のエアロゲルが、円柱状、多角柱状、縞柱状のいずれか1つである請求項1から6のいずれか1項に記載の断熱材。
  8. 前記中間基材には、前記第1繊維基材と前記第2繊維基材とで覆われない固定部分があり、前記固定部分により他の部材に固定される請求項1から7のいずれか1項に記載の断熱材。
  9. 前記中間基材は、前記固定部分に第2開口を有する請求項8記載の断熱材。
  10. 第1繊維基材に、開口を有する中間基材と第2繊維基材とを積層する積層工程と、
    前記積層された積層体にエアロゲルを塗布する塗布工程と、
    前記塗布された前記積層体を乾燥させる乾燥工程と、を含む断熱材の製造方法。
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