JP6131750B2 - トレーリングアーム - Google Patents

トレーリングアーム Download PDF

Info

Publication number
JP6131750B2
JP6131750B2 JP2013152041A JP2013152041A JP6131750B2 JP 6131750 B2 JP6131750 B2 JP 6131750B2 JP 2013152041 A JP2013152041 A JP 2013152041A JP 2013152041 A JP2013152041 A JP 2013152041A JP 6131750 B2 JP6131750 B2 JP 6131750B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
trailing arm
coupling portion
axle
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013152041A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015020670A (ja
JP2015020670A5 (ja
Inventor
祝 小松
祝 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2013152041A priority Critical patent/JP6131750B2/ja
Priority to DE201410214205 priority patent/DE102014214205A1/de
Priority to CN201410350512.0A priority patent/CN104325852B/zh
Publication of JP2015020670A publication Critical patent/JP2015020670A/ja
Publication of JP2015020670A5 publication Critical patent/JP2015020670A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6131750B2 publication Critical patent/JP6131750B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G7/00Pivoted suspension arms; Accessories thereof
    • B60G7/001Suspension arms, e.g. constructional features
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G7/00Pivoted suspension arms; Accessories thereof
    • B60G7/008Attaching arms to unsprung part of vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G7/00Pivoted suspension arms; Accessories thereof
    • B60G7/02Attaching arms to sprung part of vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • B60G2200/31Rigid axle suspensions with two trailing arms rigidly connected to the axle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • B60G2200/34Stabilising mechanisms, e.g. for lateral stability
    • B60G2200/341Panhard rod
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/10Constructional features of arms

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

本発明は、車両の左右の後輪を連結するアクスルから前方に延びて車体に結合されるトレーリングアームに関するものである。
トレーリングアームは、車両の後部に設けられているリアサスペンションの一部である。トレーリングアームは、車両の左右の後輪を連結するアクスルから前方に向かって車体に取り付けられ、リアタイヤが受けた前後方向の衝撃を緩和する。例えば、トレーリングアームは、路面の凹凸からリアタイヤを通じて受けた振動を減衰し、乗員や車体への影響を軽減する役割を果たす。
トレーリングアームには、リアタイヤからの衝撃を緩和する際、通常、捩じりモーメント(トルク)が作用する。これによって応力がアクスル側の結合部周辺に集中し、トレーリングアームのアクスル側の上部が車内側へ捩じれるような変形が生じる。それによって、トレーリングアームのアクスル側結合部がリアサスペンションに近づいて、接触してしまうおそれがある。かかる問題に対し、従来は、トレーリングアームの厚みを増大させたり、新たな部材を付加したりするなど、トレーリングアームのボリュームを増大させることによって剛性を高めるという対策がとられてきた。
例えば、特許文献1には、トレーリングアームのアクスル側の結合部の側面に、車幅方向に段差を設けることによって、剛性を向上させ変形しにくくする技術が挙げられている。また、特許文献2には、トレーリングアームの外周全体に車幅方向にフランジを張出させることで剛性を向上させる技術が記載されている。
特開2006−248256号公報 特開2012−081892号公報
例えば特許文献1に記載の技術のように、トレーリングアームの応力集中が起こるアクスル側結合部の上部と下部に車幅方向に張出す段差を設けた場合、トレーリングアームの剛性は確かに増大すると思われる。しかし、充分な剛性を得ることができたとしても、トレーリングアームのボリュームが増大した分、重量が増大する。また、かかる段差が大きく突出するため、トレーリングアームが変形しなくとも、段差自体が、リアサスペンションに配置されているコイルスプリングに接触してしまうおそれもある。
また、特許文献2に記載の技術のように、トレーリングアームの外周に車幅方向にフランジを張出させる場合も、重量の増大が不可避である。そして、フランジが大きく張出すことで、トレーリングアームとコイルスプリングが接触してしまうおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑み、重量の増大を生じさせずに、捻じりモーメントによる所定箇所への応力集中を緩和し、所定箇所の変形を防止するトレーリングアームを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるトレーリングアームの代表的な構成は、車両の左右の後輪を連結するアクスルから前方に延びて車体に結合されるトレーリングアームにおいて、車体に結合される車体結合部と、車体結合部からアクスルに向かって延びる第1領域と、第1領域のアクスル側の端部に位置しアクスルの前側に結合される前側結合部と、車体結合部からアクスルの上に向かって延びさらにアクスルの後側に回り込む、第1領域の上に隣接した第2領域と、第2領域のアクスル側の端部に位置しアクスルの後側に結合される後側結合部とを備え、トレーリングアームを下方から見たとき、第1領域および第2領域は、車体結合部から後方にゆくにしたがって車幅方向外側へ傾斜していて、第2領域よりも第1領域の傾斜の勾配のほうが大きいことを特徴とする。
上記構成によれば、第2領域より第1領域の傾斜の勾配を大きくすることで、捩じりモーメントによってアクスル周辺へ集中していた応力の分散が可能となり、とりわけ大きな変形が生じていた後側結合部の変形を軽減可能である。また、第1領域・第2領域の傾斜の勾配に差を設けるという手段で応力集中を回避しているため、トレーリングアームの厚みを増したりトレーリングアームに部材を追加したりする必要がなく、コスト削減および重量増大の回避も可能となる。
上記の第1領域および第2領域は、いずれも平板状にするとよい。かかる構成によれば、第1領域と第2領域との間に生じる段差に明確な角度の違いが生まれる。そのため、捻じりモーメントによる後側結合部の変形が、前側結合部に影響しにくくなる。すなわち、後側結合部に連動して前側結合部が変形する度合いが小さくなる。これにより、捩じりモーメントによる変形をより小さくすることが可能である。
上記の前側結合部よりも後側結合部のほうが車幅方向内側に設けられているとよい。かかる構成によれば、第2領域に設けられている傾斜を小さく形成することができる。そのため、曲げ剛性の向上につながる。さらに、後側結合部と車体結合部が車幅方向において近づくため、車体結合部を基点として働く捩じりモーメントが抑えられ、後側結合部の変形が抑制される。
当該トレーリングアームは、第1領域の下端辺から車内側に張出している第1フランジと、第2領域の上端辺から車外側に張出している第2フランジとをさらに備えていてもよい。
上記構成によれば、フランジの向きを、捩じりモーメントの方向と逆の方向に形成しているため、効果的に剛性を向上することができる。すなわち、従来技術におけるフランジを有するトレーリングアームと比較して、フランジの張出量を低く設定しても、充分に剛性を向上させることが可能である。フランジの張出量を低くできるため、車両の右左折時にトレーリングアームとコイルスプリングとが接触するリスクも低減する。
当該トレーリングアームは、前側結合部と後側結合部との間でアクスルの上側の周囲に沿って形成され第1領域および第2領域にまたがっている第1ビードと、第1領域と第2領域との境界に沿って形成される第2ビードとをさらに備えていてもよい。
上記構成によれば、第1ビードを応力の集中が起こりやすいアクスルの上側の周囲に設けることで、捩じりモーメントによる後側結合部周辺の変形が防止される。また第2ビードを第1領域と第2領域の境界に沿って設けることで、トレーリングアームの側面の面剛性をさらに向上させることが可能である。
本発明によれば、捻じりモーメントによる所定箇所への応力集中を緩和し、もって所定箇所の変形を防止し、しかも重量増大も生じないトレーリングアームを提供可能である。
本発明によるトレーリングアームの実施形態を適用した車両の下面を示す斜視図である。 図1のリアサスペンションの一部を別の角度から見た斜視図である。 図2のトレーリングアームを別の角度から見た斜視図である。 図3のトレーリングアームと比較例のトレーリングアームとの比較図である。 図4(a)(b)のトレーリングアームを下方から見た模式図である。 図3のトレーリングアームを下方から見た下面図である。 図6に示す本発明による実施形態と、図4(b)の比較例との比較図である。 図5(a)に示した本発明によるトレーリングアームの実施形態の変形例を示す模式図である。 図3の本発明の実施形態にかかるトレーリングアームのA−A断面図および図4(b)の比較例にかかるトレーリングアームのB−B断面図である。 図2のトレーリングアームのアクスル側の結合部周辺を拡大した拡大図である。 図3のトレーリングアームを別の角度から見た斜視図である。 図4(a)(b)にそれぞれ示す、本発明の実施形態であるトレーリングアームと比較例によるトレーリングアームとの力の加わり方を模式的に比較した模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明によるトレーリングアームの実施形態を適用した車両の下面を示す斜視図である。図1では車両の後部の下面を右後方から見上げている。図1に示すように、車両後部には、リアサスペンション102が設けられている。リアサスペンション102は、車両の左右の後輪(図示省略)を連結するアクスル104と、アクスル104の右側からアクスル104の左側上方の車体にかけて設けられたラテラルロッド106とを含んでいる。またリアサスペンション102は、車両後部にそれぞれ左右一対に設けられたショックアブソーバ108、108a、コイルスプリング110、110aおよびトレーリングアーム100、100aを含んでいる。これら左右一対の要素は、いずれも対称的な同様の構成を有する。トレーリングアーム100、100aはアクスル104から前方に延びて、それぞれ、リアサイドメンバ112、112aに取り付けられたサスペンションハンガ114、114aに結合されている。
図2は、図1のリアサスペンション102の一部を別の角度から見た斜視図である。図2では、リアサスペンション102のうち、ラテラルロッド106、アクスル104およびトレーリングアーム100、100aを示している。上述のようにトレーリングアーム100、100aは対称的な同様の構成を有するため、以下、車両右側のトレーリングアーム100についてのみ説明する。トレーリングアーム100は、車両前方側で、車体結合部116によって車体に取り付けられている。また、トレーリングアーム100は、車両後方側でアクスル104に結合されている。トレーリングアーム100は、アクスル104に対して、アクスル104の前側の前側結合部118および後側の後側結合部120という、2つの結合部によって結合されている。
図3は、図2のトレーリングアーム100を別の角度から見た図である。図3中、符号FRONTで示す方向が車両前方であり、符号REARで示す方向が車両後方である。
トレーリングアーム100は、第1領域130を備えている。第1領域130は、車体結合部116から、アクスル104(図3では二点鎖線で仮想的に示す)に向かって延び、第1領域130のアクスル104側の端部に位置する前側結合部118によってアクスル104の前側に結合される。またトレーリングアーム100は、第1領域130の上に隣接している第2領域140を備えている。第2領域140は、車体結合部116からアクスル104の上に向かって延び、さらにアクスル104の後側に回り込み、第2領域140のアクスル104側の端部に位置する後側結合部120によってアクスル104の後側に結合されている。
第1領域130、第2領域140、車体結合部116、前側結合部118および後側結合部120は、いずれも平板状である。図3の境界142は、第1領域130と第2領域140の境目を示している。
図4は、図3のトレーリングアームと比較例のトレーリングアームとの比較図である。図4(a)に本発明による実施形態を示し、図4(b)に比較例としてのトレーリングアーム100bを示す。
図4(b)に示すように、比較例にかかるトレーリングアーム100bは、本実施形態と同様に、車体に結合される車体結合部116bと、アクスルに結合される前側結合部118b、後側結合部120bを有する。また、比較例にかかるトレーリングアーム100bは、本実施形態の第1領域130および第2領域140の両方に対応する、領域130bを有する。
図5は、図4(a)(b)のトレーリングアーム100、100bを下方から見た模式図である。図5(a)(b)はそれぞれ図4(a)(b)に対応している。図5中、車両前後方向をそれぞれ符号FRONT、REARで示し、車幅方向内側および外側をそれぞれ、符号INNER、OUTERで示す。
図5(a)によれば、本実施形態にかかるトレーリングアーム100の第1領域130および第2領域140は、車体結合部116から後方にゆくにしたがって車幅方向外側へ傾斜している。さらに、第2領域140よりも第1領域130の傾斜の勾配のほうが大きい。
このように、本発明の実施形態によると、第2領域140より第1領域130の傾斜の勾配を大きくすることで、図4に示す車体結合部116を基点として発生する捩じりモーメント170によってアクスル104(図1および図2参照)側の結合部周辺へ集中していた応力の分散が可能になる。
また、本実施形態によれば、後側結合部120の長さL1が、比較例の後側結合部120bの長さL2と比べて車両前後方向に短くなっている。
上記のように、第1領域130・第2領域140の傾斜の勾配に差を設けたこと、後側結合部120を車両前後方向に短くしたことにより、比較例では矢印166aで示すとりわけ大きな変形が生じていた後側結合部120の変形を、本実施形態では、矢印166で示すように軽減可能である。
さらに本実施形態では、剛性を向上させるためにトレーリングアーム100の厚みを増したり部材を追加したりする必要がないため、コスト削減および重量増大の回避も可能となる。
図6は、図3のトレーリングアーム100を下方から見た下面図である。図6では、トレーリングアーム100の形状の理解のため、図5と同様に、平板状の第1領域130、第2領域140、車体結合部116、前側結合部118および後側結合部120を模式的に線分で示している。図6では、それら線分に符号130、140、116、118および120を付している。既に述べた通りであるが、第1領域130および第2領域140は、いずれも平板状である。
第1領域130および第2領域140がいずれも平板状であるため、第1領域130と第2領域140との間に生じる段差に明確な角度の違いが生まれる。そのため、捻じりモーメント170による後側結合部120の変形、つまり図5(a)に矢印166で示した変形が、前側結合部118に影響しにくくなる。すなわち、後側結合部120に連動して前側結合部118が変形する度合いが小さくなる。これにより、捩じりモーメント170による変形をより小さくすることが可能である。
図7は、図6に示す本発明による実施形態と、図4(b)の比較例との比較図である。図7(a)は図6の一部拡大図であり、本発明による実施形態を示す。図7(b)は図4(b)の比較例にかかるトレーリングアーム100bを図7(a)と同様の方向から見た図である。図7でも、図6と同様に、便宜上、平板状の前側結合部118および後側結合部120の位置を模式的に一点鎖線で示し、それら一点鎖線に符号118および120を付している。
図7(a)に示すように、前側結合部118よりも後側結合部120のほうが、距離176の分だけ、車幅方向内側に設けられている。それに対し比較例では、前側結合部118bと後側結合部120bが、車幅方向で同じ位置に形成されている。
再び図6を参照する。図7(a)に示したように、本実施形態では、前側結合部118よりも後側結合部120のほうが車幅方向内側に設けられている。そのため、車体結合部116から延長した一点鎖線182から前側結合部118までの距離D1と、一点鎖線182から後側結合部120までの距離D2とを比較すると、D2<D1となる。
図6および図7(a)に示した本実施形態の上記の構成によれば、図7(b)の比較例の構成に比較して、第2領域140の傾斜を小さくすることができる。そのため、トレーリングアーム100の曲げ剛性の向上につながる。さらに、図6に示したように後側結合部120と車体結合部116とが車幅方向において近づくため、車体結合部116を基点として働く捩じりモーメント170が抑えられ、後側結合部120周辺の変形が抑制される。
図8は、図5(a)に示した本発明によるトレーリングアームの実施形態の変形例を示す模式図である。図5(a)のトレーリングアーム100は、図6および図7(a)にも示したように、前側結合部118よりも後側結合部120のほうが、車幅方向内側に設けられている。しかしこの変形例にかかるトレーリングアームでは、図8に示すように、前側結合部118と後側結合部120が、車幅方向で同じ位置に形成されている。ただし第2領域140よりも第1領域130の傾斜の勾配のほうが大きい点は、図5(a)のトレーリングアーム100と同様である。このように傾斜の勾配に差を設けるのみでも、充分に本発明の効果を得ることが可能である。
図9は、図3の本発明の実施形態にかかるトレーリングアーム100のA−A断面図および図4の比較例にかかるトレーリングアーム100bのB−B断面図である。図9(a)が上記A−A断面図であり、図9(b)が上記B−B断面図であり、それぞれ、トレーリングアーム100、100bが同様の位置で切断された断面図を示している。図9(b)に示すように、比較例ではトレーリングアーム100bの縁から車内側へ向けてフランジ184が張出している。一方、図9(a)に示すように、本発明による実施形態によれば、トレーリングアーム100の第1領域130の下端辺から第1フランジ190が車内側に張出している。また、第2領域140の上端辺から第2フランジ192が車外側に張出している。
図9(b)に示す比較例のフランジ184の場合、捩じりモーメント170aに対して、本発明の実施形態にかかるトレーリングアーム100の第1フランジ190および第2フランジ192と比較して、車幅方向に高いフランジ184を設ける必要がある。しかし、図9(a)に示す本実施形態によれば、捩じりモーメント170の方向、すなわち図9(a)の時計回り方向と逆の方向、すなわち反時計回り方向に第1フランジ190と第2フランジ192が張出しているため、効果的に剛性が向上している。
すなわち、図9(b)の比較例におけるフランジ184と比較して、図9(a)の本実施形態における第1フランジ190および第2フランジ192の張出量を低く設定しても、充分にトレーリングアーム100の剛性を向上させることが可能である。このように本実施形態によれば第1フランジ190および第2フランジ192の張出量を低くできるため、車両の右左折時にトレーリングアーム100とコイルスプリング110(図1参照)とが接触するリスクも低減する。
また、第1フランジ190と第2フランジ192との間の断面194が直線に近い形状を有していることで、トレーリングアーム100の面上に大きな変形点が存在せず、この点でも、トレーリングアーム100の剛性が向上する。そのため、トレーリングアーム100の捩じれの防止につながる。図9(b)の比較例のような曲折した断面194bを有している場合、曲がっている箇所で変形が生じやすい欠点がある。
図10は、図2のトレーリングアーム100のアクスル104側の結合部周辺を拡大した拡大図である。図10(a)は図2のトレーリングアーム100を車外側から見た側面図であり、図10(b)は図10(a)のトレーリングアーム100のC−C断面図を示している。図中、符号TOP、BOTTOMで上方および下方を示す。図10ではアクスル104は図示省略している。
図10(a)の中央線196に示すように、車外から見たとき、後側結合部120は、前側結合部118に、上下方向において近接して配置されている。しかし、仮に、後側結合部120と前側結合部118との位置が上下方向で重なると、アクスル104から作用する車両前後方向の荷重によってトレーリングアーム100、とりわけ後側結合部120が変形してしまうおそれがある。そこで、車両前後方向にかかる荷重による変形を防ぐため、上記のような位置関係を保っている。
図11は、図3のトレーリングアーム100を別の角度から見た斜視図である。図11に示すように、トレーリングアーム100は、第1ビード200を備えている。第1ビード200は、前側結合部118と後側結合部120との間でアクスル104(図1および図2参照)の上側の周囲に沿って形成されていて、第1領域130および第2領域140にまたがっている。トレーリングアーム100は、さらに、第1領域130と第2領域140との境界142に沿って形成された第2ビード210を備えている。第1ビード200および第2ビード210は、いずれも、周囲より膨出した形状を有する。
上記構成によれば、第1ビード200を応力の集中が起こりやすいアクスル104(図1および図2参照)の上側の周囲に設けることで、捩じりモーメント170による後側結合部120周辺の変形が防止される。また第2ビード210を第1領域130と第2領域140の境界142に沿って設けることで、トレーリングアーム100の側面の面剛性をさらに向上させることが可能である。
図12は、図4(a)(b)にそれぞれ示す、本発明の実施形態であるトレーリングアーム100と、比較例によるトレーリングアーム100bとの力の加わり方を模式的に比較した模式図である。図12(a)は図4(a)の本発明による実施形態を示し、図12(b)は図4(b)の比較例を示している。
図12は、それぞれのトレーリングアーム100、100bに同様の力を加えて、応力が特に大きくかかる範囲212、212bを示している。図12(c)は、図12(a)のトレーリングアーム100を車両後方から見た図である。また、図12(d)は、図12(b)のトレーリングアーム100bを車両後方から見た図である。
図12(c)および(d)の図中の一点鎖線214、214aは、平板状の前側結合部118、118bから延長した補助線である。また一点鎖線216、216aは、同じく平板状の後側結合部120、120bから延長した補助線である。
図12(a)(b)によると、本発明の実施形態によるトレーリングアーム100の応力の集中する範囲212のほうが、比較例における同様の範囲212bに比較して、狭くなっている。トレーリングアーム100、100bに加わる力は同等であるので、図12(a)に示す本実施形態のほうが、応力が分散されていることが分かる。また、図12(c)と図12(d)とを比較すると、本発明の実施形態によるトレーリングアーム100の後側結合部120のほうが、比較例のトレーリングアーム100bの後側結合部120bよりも、変形の程度が少ないことがわかる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両の左右の後輪を連結するアクスルから前方に延びて車体に結合されるトレーリングアームに利用することができる。
100、100a、100b…トレーリングアーム、102…リアサスペンション、104…アクスル、106…ラテラルロッド、108、108a…ショックアブソーバ、110…、110a…コイルスプリング、112、112a…リアサイドメンバ、114、114a…サスペンションハンガ、116、116b…車体結合部、118、118b…前側結合部、120、120b…後側結合部、130…第1領域、130b…領域、140…第2領域、142…境界、170、170a…捩じりモーメント、182、214、214a、216、216a…一点鎖線、184…フランジ、190…第1フランジ、192…第2フランジ、194、194b…断面、196…中央線、200…第1ビード、210…第2ビード、212、212b…網掛け部

Claims (5)

  1. 車両の左右の後輪を連結するアクスルから前方に延びて車体に結合されるトレーリングアームにおいて、
    前記車体に結合される車体結合部と、
    前記車体結合部からアクスルに向かって延びる第1領域と、
    第1領域のアクスル側の端部に位置し該アクスルの前側に結合される前側結合部と、
    前記車体結合部からアクスルの上に向かって延びさらに該アクスルの後側に回り込む、第1領域の上に隣接した第2領域と、
    第2領域のアクスル側の端部に位置し該アクスルの後側に結合される後側結合部とを備え、
    当該トレーリングアームを下方から見たとき、第1領域および第2領域は、前記車体結合部から後方にゆくにしたがって車幅方向外側へ傾斜していて、
    第2領域よりも第1領域の傾斜の勾配のほうが大きいことを特徴とするトレーリングアーム。
  2. 第1領域および第2領域はいずれも平板状であることを特徴とする請求項1に記載のトレーリングアーム。
  3. 前記前側結合部よりも前記後側結合部のほうが車幅方向内側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のトレーリングアーム。
  4. 第1領域の下端辺から車内側に張出している第1フランジと、
    第2領域の上端辺から車外側に張出している第2フランジとをさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のトレーリングアーム。
  5. 前記前側結合部と後側結合部との間で前記アクスルの上側の周囲に沿って形成され第1領域および第2領域にまたがっている第1ビードと、
    第1領域と第2領域との境界に沿って形成される第2ビードとをさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のトレーリングアーム。
JP2013152041A 2013-07-22 2013-07-22 トレーリングアーム Active JP6131750B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013152041A JP6131750B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 トレーリングアーム
DE201410214205 DE102014214205A1 (de) 2013-07-22 2014-07-22 Längslenker
CN201410350512.0A CN104325852B (zh) 2013-07-22 2014-07-22 拖臂

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013152041A JP6131750B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 トレーリングアーム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015020670A JP2015020670A (ja) 2015-02-02
JP2015020670A5 JP2015020670A5 (ja) 2016-06-09
JP6131750B2 true JP6131750B2 (ja) 2017-05-24

Family

ID=52131607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013152041A Active JP6131750B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 トレーリングアーム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6131750B2 (ja)
CN (1) CN104325852B (ja)
DE (1) DE102014214205A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6360623B2 (ja) * 2015-04-13 2018-07-18 株式会社エフテック 車両用サスペンションアーム
JP6569940B2 (ja) * 2015-08-24 2019-09-04 スズキ株式会社 サスペンションにおけるトレーリングアーム構造
JP6477405B2 (ja) * 2015-10-14 2019-03-06 トヨタ自動車株式会社 トレーリングアーム
JP7127478B2 (ja) 2018-10-23 2022-08-30 トヨタ自動車株式会社 サスペンション装置、車両
DE102019201518A1 (de) * 2019-02-06 2020-08-06 Ebert-Consulting Gmbh Fahrzeugstarrachse und Verfahren zu deren Herstellung
JP7238220B2 (ja) * 2019-08-28 2023-03-14 ダイハツ工業株式会社 サスペンションアーム
US11370258B2 (en) 2020-09-28 2022-06-28 Ford Global Technologies, Llc Trailing blade suspension system with angled blade
DE102021115615A1 (de) * 2021-06-16 2022-12-22 Ebert-Consulting Gmbh Fahrzeugstarrachse und Verfahren zu deren Herstellung

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6244710U (ja) * 1985-09-09 1987-03-18
JPS63150806U (ja) * 1987-03-26 1988-10-04
JPH0899511A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Suzuki Motor Corp リヤサスペンション構造
JPH1016526A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Mitsubishi Motors Corp トルクアーム式リヤサスペンション
JP2000016041A (ja) * 1998-06-29 2000-01-18 Suzuki Motor Corp サスペンションアームの取付構造
JP2001191775A (ja) * 2000-01-11 2001-07-17 Suzuki Motor Corp トレーリングアーム構造
JP4529737B2 (ja) * 2005-03-08 2010-08-25 スズキ株式会社 トレーリングアーム構造
JP5182650B2 (ja) * 2009-03-30 2013-04-17 スズキ株式会社 トレーリングアーム式サスペンション
JP2012081892A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Suzuki Motor Corp 車両用リヤサスペンション
KR101596691B1 (ko) * 2010-11-30 2016-02-23 현대자동차주식회사 후륜 현가장치의 토우 조절을 위한 링크 구조
KR20130006096A (ko) * 2011-07-08 2013-01-16 주식회사 성우하이텍 커플드 토션 빔 액슬 타입의 리어 현가장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015020670A (ja) 2015-02-02
CN104325852A (zh) 2015-02-04
CN104325852B (zh) 2016-08-24
DE102014214205A1 (de) 2015-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6131750B2 (ja) トレーリングアーム
JP5293770B2 (ja) サスペンション構造、サスペンションリンク配置方法
CN102398631B (zh) 拖臂安装结构
US8857835B2 (en) Rear suspension system of coupled torsion beam axle
KR20100134129A (ko) 차량 서스펜션 아암
US9579946B2 (en) Trailing arm bush for coupled torsion beam axle
JP2016515064A (ja) 膨出中間セクションを備えたリア・ツイストビーム
US9579947B2 (en) Coupled torsion beam axle for vehicles
JP6272234B2 (ja) 前板ばね
US10549596B2 (en) Coupled torsion beam axle for buckling induction and vehicle having the same
JP6295670B2 (ja) トーションビーム、及びトーションビーム式サスペンション
KR102383225B1 (ko) Ctba용 부시유닛
WO2015151724A1 (ja) トレーリングアーム取付部構造
JP4151553B2 (ja) サスペンション
JP6827396B2 (ja) 車両
JP2010195257A (ja) 車両の後部車体構造
JP6934276B2 (ja) サスペンションアーム及び車両の懸架装置
JP4529737B2 (ja) トレーリングアーム構造
JP6807047B2 (ja) 車両用構造体
JP6477405B2 (ja) トレーリングアーム
JP6348766B2 (ja) 車両用サスペンション
JP7083325B2 (ja) 中間ビーム式サスペンション
JP5641245B2 (ja) リヤアクスル
JP7364889B2 (ja) トーションビーム
JP6497343B2 (ja) 車両のサスペンション構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160412

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170321

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170403

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6131750

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151