JPH1016526A - トルクアーム式リヤサスペンション - Google Patents

トルクアーム式リヤサスペンション

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JPH1016526A
JPH1016526A JP17497196A JP17497196A JPH1016526A JP H1016526 A JPH1016526 A JP H1016526A JP 17497196 A JP17497196 A JP 17497196A JP 17497196 A JP17497196 A JP 17497196A JP H1016526 A JPH1016526 A JP H1016526A
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JP
Japan
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torque arm
axle
bracket
swing
vehicle body
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JP17497196A
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Masataka Negoro
正孝 根来
Tsutomu Shimura
勉 志村
Junji Orita
淳司 折田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数及び加工工数を減少させて軽量化を
図ると共にコストダウンを図れるトルクアーム式リヤサ
スペンションを提供することにある。 【解決手段】 車輪を支承するナックル15をリヤアク
スル1の左右端で支持し、車体の前後方向に延在するト
ルクアーム4の前端を車体側に枢着し、後端をリヤアク
スル1に連結してなるトルクアーム式リヤサスペンショ
ンにおいて、トルクアーム4の後端に揺動側連結部40
3が形成され、リヤアクスル1の左右端にアクスル側連
結部8が固着され、両連結部403,8を連結するとと
もに、揺動側連結部403との取付部位に少なくとも一
個のゴムブッシュ11を嵌挿して成る連結ブラケット9
とを備え、連結ブラケット9を介しリヤアクスル1とト
ルクアーム4を連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に使用され
るトルクアーム式リヤサスペンションに関し、特に、車
輪を枢支するアクスルとトルクアームの揺動端とが連結
されたトルクアーム式リヤサスペンションに関する。
【0002】
【従来の技術】サスペンションは一般に車輪と車体との
間を適度の剛性を持たせてリンク結合し、車輪と路面と
の間に生ずる駆動力、制動力、前後、左右及び上下荷重
を車体に確実に伝達して車両の基本的な走行運動を可能
にする。しかも、車体をバネで支えて、路面からの振動
やショックを緩和し、車輪の揺動をダンパ及び各種のロ
ッド類により制御し、走行安定の向上を図るよう構成さ
れている。ところでリヤサスペンションの形式の一つと
して、アクスルの左右端と車体とをそれぞれ結合すると
共に車体前後方向に長い左右一対のトルクアームと、ア
クスルの横方向の変位を規制するラテラルロッドとから
成る3リンク式のトルクアーム式リヤサスペンションが
用いられている。
【0003】このトルクアーム式リヤサスペンションの
一例を図12に示した。このトルクアーム式リヤサスペ
ンションは車軸懸架式サスペンションの一種であり、リ
ヤアクスル100が車体下方に配設されると共に各部と
リンク結合され、このリヤアクスル100の上面に設置
して、下端がアクスル100と連結された左右のバネ1
01により車体荷重を支持し、さらにリヤアクスル10
0側に下端が連結された左右のショックアブソーバ10
2によりリヤアクスル100及び車輪側の揺動を減衰す
るように構成されている。
【0004】ここでのリヤアクスル100は十分な強度
を保持するよう中空管状に形成され、左右の図示しない
車輪からの路面反力を受けてサスペンションを介して荷
重を車体側に伝えると共にデフ103で受けた回転力を
図示しない車軸を介し車輪に伝えるよう構成される。こ
のリヤアクスル100の左右端は車体の前後方向に延在
し、左右トルクアーム104を介し車体底壁に上下揺動
可能にピン結合され、リヤアクスル100の右側部(図
12では紙面奥側)は車幅方向に長いラテラルロッド1
10を介し車体底壁にピン結合される。これら3リンク
104,104,110により、リヤアクスル100は
車体と相対的上下変位を許容されつつリンク結合され
る。
【0005】ここで、左右トルクアーム104はアクス
ル側の連結部より加わる車輪と路面との間に生ずる駆動
力、制動力、前後荷重を車体に確実に伝達するよう適度
の剛性を保持する必要があり、ここでは前後方向に長く
矩形筒状断面のロッドとして形成される。更に、左右ト
ルクアーム104は、車体との結合部である前端に前側
筒部107を、該後端の揺動側連結部に前後一対の揺動
側筒部108をそれぞれ溶接している。そしてこれら各
筒部107,108には外筒と内筒間に弾性体を充填し
て成る前側ゴムブッシュ105及び後側ゴムブッシュ1
06,106’がそれぞれ圧入される。この内、ゴムブ
ッシュ105は図示しない車体底壁に、ゴムブッシュ1
06はアクスル側の前後一対のブラケット109にそれ
ぞれボルト結合されている。
【0006】ここで、リヤアクスル100をまたいで取
り付けられている後側ゴムブッシュ106及び最後側ゴ
ムブッシュ106’は、図13に示すように、アクスル
側とトルクアーム104との平面視における相対的な角
変位α1を弾性変形することにより適度に許容すると共
に、後述の車両のロールステア特性を調整する。即ち、
図14に示すように、車両の舵角δでの旋回R時におい
て、車体がロール変位するのに伴い、前後車輪fw、r
wがそれぞれαf,αrの角変位を生じ、ステア特性に
影響をあたえる。ここで3リンク式のトルクアーム式リ
ヤサスペンションにおける角変位αr発生の概念を説明
する。
【0007】図15には紙面垂直方向に長いアクスル1
00とこのアクスルの左右端に図示しない弾性体を介し
連結される左右一対のトルクアーム104とが示され
る。左右一対のトルクアーム104は初期状態では側面
視において2点鎖線で示す位置にあり、ここでは、車両
のロール時に左右一対のトルクアーム104の内左側が
アップ側に、右側がダウン側にそれぞれ初期位置よりθ
づつ変位した状態が示される。ここで、アクスル100
はトルクアームの動きに追従して動き、アクスルの左右
端面に固定した座標軸(Xu,Yu)、(Xd,Yd)
は初期状態の座標軸(X,Y)に対し、それぞれθだけ
位相のずれが生じ、アクスル自体がねじられることにな
る。
【0008】このねじり変位を図16と共にさらに説明
する。例えば、アクスル100が初期状態にあり、左の
トルクアーム104のトルクアーム前目Aが水平線上に
位置し、アクスル側ブッシュの弾性中心Bが水平線に対
しα0傾く線上に位置し、ホイールセンタ(ここではア
クスル100中心)Cが弾性中心Bより下方に位置する
と仮定する。この状態より、車両のロール時に左のトル
クアーム104がアップ側にθ変位すると、幾何学的に
は弾性中心はBuに、ホイールセンタはCuにに変位す
るが、この時上述のようにアクスル自体がねじられ、こ
のねじりを受けた弾性中心BuとホイールセンタCu間
の図示しないアクスル側ブッシュが弾性変形し、ホイー
ルセンタCu側がCu’に角度βだけずれ、結果的にト
ルクアーム前目AとホイールセンタCu’の前後間隔は
Lu’に短縮する。同様に左のトルクアーム104がダ
ウン側にθ変位すると、幾何学的には弾性中心はBd
に、ホイールセンタはCdに変位するが、この時アクス
ル自体がねじられ、このねじりを受けた弾性中心Bdと
ホイールセンタCd間の図示しないアクスル側ブッシュ
が弾性変形し、ホイールセンタCd側がCd’にγだけ
ずれ、結果的にトルクアーム前目AとホイールセンタC
d’の前後間隔はLd’に短縮する。
【0009】なお、ここでアクスル側ブッシュの弾性中
心Bを含む線lと水平線との対向角が(α0>0)では
Lu’<Ld’に、(α0<0)ではLu’>Ld’
に、(α0=0)ではLu’=Ld’となる。このよう
に車両のロール時において、トルクアーム前目Aとホイ
ールセンタCuとの間隔は、水平線に対する弾性中心B
の位置及びこの弾性中心BとホイールセンタCとの相対
位置によって初期のLよりLu’やLd’に変化し、こ
れはアクスルの平面視(例えば図14参照)において後
車輪rwの角変位αrとなり、ロールステア特性に影響
をあたえる。なお、上述の角変位αr発生の概念を踏ま
え、後ロールステア率Krが決定され、後車輪rwの角
変位αrは後ロールステア率Krとロール角φの乗算式
(Kr×φ)で表すこともできる。
【0010】上述のように後車輪rwの車体に対する角
変位αrは、トルクアーム式リヤサスペンションの場
合、主に、車体とアクスルを連結するトルクアーム10
4の挙動に影響されるため、トルクアーム104を構成
しているアクスル側ブッシュである後側ゴムブッシュ1
06及び最後側ゴムブッシュ106’の形状、材質を変
更することにより弾性中心Bを移動させ、車輪側と車体
側との相対的な角変位(ロールステア特性)を調整する
ことが知られている。
【0011】なお、特公平4−5588号公報には後輪
転舵タイプのトレーリング式リヤサスペンションが開示
される。ここではトレーリングアームの前端側を転舵手
段側に連結し、後端側を上下のボールジョイントを介し
車幅方向に伸びるアッパリンク及びロアリンクに連結し
たものが開示される。このトレーリングアームは板状主
部と車輪及び駆動軸を枢支するナックル部とから構成さ
れているものの、車輪側とトレーリングアーム側の相対
的ねじりを後側ゴムブッシュで吸収するものとは成って
いない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、トルク
アーム式リヤサスペンションではその要部を成す左右ト
ルクアーム104が適度の剛性を保持すると共に軽量化
されることが望ましく、しかも、揺動側連結部にゴムブ
ッシュを配備する必要がある。ところが、図12に示し
たトルクアーム104は、プレス成形された上下それぞ
れの板金部材を一体的に溶接して製造した矩形筒状断面
のロッドである。特に、トルクアーム104はその前端
に前側筒部107を、揺動側連結部に前後一対のアクス
ル側筒部108を一体的にそれぞれ溶接している。そし
てこれら各筒部107,108には外筒と内筒間に弾性
体を充填した前側ゴムブッシュ105及び後側ゴムブッ
シュ106,106’がそれぞれ圧入される。このため
トルクアーム104は部品点数が多く、その重量が比較
的大きくなっている。
【0013】しかも、トルクアーム104に結合する筒
状のゴムブッシュ105,106,106’を製作する
場合、内外筒間に弾性体を介在させたものを別個に製作
し、これをトルクアーム104にあらかじめ溶接されて
いる筒部に圧入しており、更に、筒部自体もロッド部と
は別個に製作された後に両者を溶接する等手間が多く、
溶接部の耐久性に限界があるとともに加工費が嵩み、コ
ストダウンを図ることも困難な結果となっている。この
発明は、部品点数及び加工工数を減少させて軽量化を図
れると共にコストダウンを図れるトルクアーム式リヤサ
スペンションを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、車輪を支承するナックルをリヤアクスル
の左右端で支持しており、車体の前後方向に延在するト
ルクアームの前端を車体側に枢着し、該トルクアームの
後端を該リヤアクスルに連結してなるトルクアーム式リ
ヤサスペンションにおいて、上記トルクアームの後端に
形成される揺動側連結部と、上記リヤアクスルの左右端
に固着されるアクスル側連結部と、上記揺動側連結部と
アクスル側連結部とを連結するとともに、該揺動側連結
部との取付部位に少なくとも一個のゴムブッシュを嵌挿
して成る連結ブラケットとを備えたことを特徴とする。
【0015】従って、連結ブラケットに嵌挿された少な
くとも1個のゴムブッシュの弾性変位によりアクスルと
トルクアームが平面視的にも側面視的にも相対的にねじ
り変位可能に連結される。
【0016】請求項2の発明は、請求項1に記載のトル
クアーム式リヤサスペンションにおいて、上記トルクア
ームはU字状断面を成すと共に上記揺動側連結部には上
記ブラケットを嵌着する収容空間が形成されたことを特
徴とする。
【0017】従って、揺動側連結部が連結ブラケットを
抱き込むようにして連結される。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のトルクアーム式リヤサスペンションにおいて、
上記連結ブラケットは上記ゴムブッシュと一体で樹脂成
形されたことを特徴とする。
【0019】従って、トルクアームの内、加工の複雑な
部分が樹脂化される。
【0020】
【発明の実施の形態】図1には本発明の適用されたトル
クアーム式リヤサスペンションを示した。このトルクア
ーム式リヤサスペンションは、前輪駆動車のトレーリン
グ式のリヤサスペンションを成し、車体下部に設けられ
た図示しない複数の連結部とリヤアクスル1との間が複
数のリンク部材で結合されると共に、複数の連結部とリ
ヤアクスル1との間は車体荷重を支持する左右のバネ2
と、車両振動を減衰する左右のショックアブソーバ3と
によっても連結される。ここでのリンク部材は車体の前
後方向Xに長い左右トルクアーム4及び車幅方向Yに長
いラテラルロッド5から成り、これら3リンク部材によ
り、リヤアクスル1は車体との相対的変位を許容されつ
つ車体下方に配設されると共に各部とリンク結合され
る。
【0021】リヤアクスル1は十分な強度を確保するよ
う中空管状に形成され、左右の図示しない車輪からの路
面反力を受けてサスペンションを介し荷重を車体側に伝
えるよう構成される。即ち、このリヤアクスル1の左右
端には左右一対のバネ受け6、ショックアブソーバ3の
取付ブラケット7、トルクアーム4の取付け用のアクス
ル側連結部8及びナックル15がそれぞれ形成される。
しかも、リヤアクスル1はその左側端部近傍にラテラル
ロッド5の連結ブラケット20(図3参照)を突出形成
する。
【0022】ここで、リヤアクスル1の上面に設けた左
右端のバネ受け6は、略皿状を成し、リヤアクスル1の
上部壁面に溶接され、このバネ受け6と図示しない車体
下部側のバネ受けとの間にコイル状のバネ2を圧縮付勢
して装着するように構成される。このような左右のバネ
2によって車体荷重がリヤアクスル1に弾性的に支持さ
れる。ショックアブソーバ3の取付ブラケット7は前方
(図1において左側)に延出形成され、ショックアブソ
ーバ3がバネ2と干渉することが無いように設置され
る。なお、ショックアブソーバ3の下端は取付ブラケッ
ト7にピン結合され、その上端も図示しない車体下部に
取付ブラケットによりピン結合される。このような左右
のショックアブソーバ3によりリヤアクスル1及び車輪
側の振動が減衰される。
【0023】図3に示すように、ラテラルロッド5の連
結ブラケット20はリヤアクスル1の左側寄りに配置さ
れ、後方に延出し、その先端にラテラルロッド5の一端
をピン結合している。ラテラルロッド5はほぼ車幅方向
Yに延在して配置され、その他端は車体下部の右側端寄
りに位置する図示しない上部ブラケットにピン結合され
る。このラテラルロッド5によって、リヤアクスル1は
上下変位を許容されつつ車幅方向Yの圧縮荷重をも規制
する。
【0024】トルクアーム4と連結されるアクスル側連
結部8はリヤアクスル1の左右端に設けられ、ナックル
15より車体内側位置にそれぞれ一体的に装着されてい
る。このアクスル側連結部8はリヤアクスル1をまたい
で前後方向Xに長いU字状断面のブラケットとして形成
され、図1、図3に示すように、その中央部をリヤアク
スル1の下側の外周壁に溶接され、その中央部より前後
上向き壁部801,802を延出するように形成され
る。この前後上向き壁部801,802には後述の樹脂
性の連結ブラケット9の前後連結部13が上方より当接
され、両者はボルト締め可能に形成される。
【0025】図1、図2(a)、(b)に示すように、
トルクアーム4は車体前後方向Xに長いアーム部401
と、アーム部401の前端に形成される前側連結穴40
2と、前側連結穴402に圧入される前側ゴムブッシュ
10と、アーム部401の後方に形成される揺動側連結
部403と、揺動側連結部403に一体的に連結される
連結ブラケットとしての樹脂ブラケット9とで構成され
る。
【0026】ここで、アーム部401は薄肉板金の一体
成形可能なプレス成形品であり、車体下方に開口したU
字状断面を成し、前端より後端、即ち、図2(a)にお
いて左より右側に向けてその幅Bを同一かもしくは順次
増加させるように形成される。アーム部401の前端は
互いに並行な前縦壁板404が突出し、その部分に前側
連結穴402が形成され、ここに金属性の外筒と内筒間
に弾性体を充填して成る前側ゴムブッシュ10が圧入さ
れる。前側連結穴402には内向きフランジfがプレス
成形されており、ここに前側ゴムブッシュ10が圧入さ
れると、同ブッシュの図示しない金属性の外筒が前側連
結穴402のフランジfに噛み合うように圧接され、両
者は一体化される。なお、前側ゴムブッシュ10の中心
Aが前目位置を示す。
【0027】一方、揺動側連結部403はアーム部40
1の幅Bが比較的大きく形成され、互いに並行な後縦壁
405間に樹脂ブラケット9の収容空間Eが形成され
る。しかも、互いに並行な後縦壁405には前後一対の
連結穴406が形成され、同穴は樹脂ブラケット9側の
前後一対のゴムブッシュ11の穴に対向するように設け
られ、これら前後一対の連結穴406に挿通されるボル
ト12(図1参照)とそれに螺合する図示しないナット
との締付操作により、揺動側連結部403に樹脂ブラケ
ット9を一体的に連結出来る。この場合、揺動側連結部
403は車体下方に一端を開口したU字状断面に形成さ
れその内側に樹脂ブラケット9を抱き込むようにして連
結するので、両者の結合剛性はきわめて信頼性の高いも
のとなる。
【0028】図3、図4に示すように、樹脂ブラケット
9は、前後一対のゴムブッシュ11と、前後一対の結合
部13と、これらを一体結合する主部14とでなり、こ
れらは樹脂の射出成形により一体的に成形され、軽量化
されている。なお、場合により、上述の樹脂ブラケット
9に代え、単一のゴムブッシュ、前後一対の結合部及び
これらを一体結合する主部から成る図示しない樹脂ブラ
ケットを成形し、この樹脂ブラケットと揺動側連結部4
0とを連結し、構成の簡素化を図っても良い。図3に示
すようにリヤアクスル1と樹脂ブラケット9の主部14
の下端縁との間には適度の隙間tが確保され、これによ
り、図4に2点鎖線で示すように、リヤアクスル1とト
ルクアーム4側の樹脂ブラケット9との相対的な角変位
αを許容できるように構成されている。
【0029】ここで、前後一対のゴムブッシュ11はそ
れぞれ金属製の内筒111と、それを覆う肉厚筒状の弾
性層112と、弾性層112を覆う樹脂性の筒状主部1
13とでなり、内筒111に挿通されるボルトにより揺
動側連結部403に締付結合される。前後一対の結合部
13は縦向きの挿通穴を有する金属製の小筒131を樹
脂で包んだ形状を成し、アクスル側連結部の前後上向き
壁部801,802に当接されてボルト締めされる。図
3において、符号Sは図示しないボルトの締付工具を示
し、これにより、小筒131に挿通された図示しないボ
ルトを前後上向き壁部801,802の図示しないウエ
ルドナットに締付けるようにしている。
【0030】なお、両ゴムブッシュ11及び両小筒13
1は前以て製作された別体部品で、樹脂ブラケット9の
射出成形時にキャビティー内に嵌挿され、樹脂で包み込
まれ、一体化されるように成形される。このため、弾性
層112を覆う筒状主部113は主部14の一部を成
し、この筒状主部113をゴムブッシュ11の外筒とし
てあらかじめ別体で作成する必要が無い。このようなト
ルクアーム式リヤサスペンションを装着した車両が走行
する場合、車輪から入力された路面反力はリヤアクスル
1を経て左右のバネ2を介し車体に伝わる。この路面反
力による上下振動は左右のバネ2により一部減衰され、
更に、ショックアブソーバ3でも減衰される。
【0031】車両が旋回走行に入ると、車体が外方にロ
ール変位し、平面視においてリヤアクスル1側がトルク
アーム4,4側の弾性変位により少し角変位を生じる、
なお、この平面視での変位は図13で説明した。この場
合、図2(a)、(b)に示すように、トルクアーム4
は薄肉板金のプレス成形品で、その幅Bを長手方向に沿
って順次増加させるように形成されたため十分な強度信
頼性を有すると共に適度の弾性を有する。しかも、トル
クアーム4とアクスル側連結部8の間に介装される樹脂
ブラケット9は前後一対のゴムブッシュ11間の平面視
でのねじり中心点O(図2(a)、図4参照)を中心に
ねじれて、角変位可能である。
【0032】更に、この車両の旋回走行時に車体がロー
ル変位するのに伴い、後車輪rw(図14参照)がαr
の角変位を生じ、ステア特性に影響をあたえる。即ち、
図15で説明したように、リヤアクスル1はその側面視
において、初期状態の座標軸(X,Y)より、ロール変
位に伴いアップ側或いはダウン側に変位を生じ、座標軸
が(Xu,Yu)や(Xd,Yd)にずれ、アクスル自
体が例えばθだけねじり変位する。このため、図16に
説明したように、幾何学的にトルクアーム前目Aとホイ
ールセンタCu,Cdの前後間隔Lが短縮するのに加
え、アクスル自体がねじりを受けるのに伴い、側面視で
のねじり中心である弾性中心Bu,Bdとホイールセン
タCu,Cd間の樹脂ブラケット9の前後一対のゴムブ
ッシュ11が弾性変形し、ホイールセンタCu,Cd側
がCu’,Cd’に角度β,γだけずれ、結果的にトル
クアーム前目AとホイールセンタCu’,Cd’の前後
間隔はLu’,Ld’に短縮する。
【0033】このようにリヤアクスル1がその側面視に
おいて変位すると、その結果、平面視(例えば図14参
照)において後車輪rwが角変位αrし、ロールステア
特性を規制することとなる。このため、ここでは、必要
とされるロールステア特性が得られるように、前以て、
トルクアーム4内の樹脂ブラケット9の前後一対のゴム
ブッシュ11の形状、材質を調整し、弾性中心Bを設定
し、これとホイールセンタC及びトルクアーム前目Aの
相対的な間隔を設定することとなる。このようにして必
要とされるロールステア特性を得て、目標とする旋回特
性、例えばアンダーステア等の特性を調整することがで
きる。なお、図3に示すように、同一形状の前後一対の
ゴムブッシュ11の場合、その側面視でのねじり中心で
ある弾性中心Bば、前後一対のゴムブッシュ11の中心
点間を結ぶ直線上の中間点Oに一致する。
【0034】このように図1のトルクアーム式リヤサス
ペンションは車輪側(アクスル側)と車体側との相対的
な角変位を許容し、所期のロールステア特性を得ること
ができ、特に、トルクアーム4がその後方揺動端側の機
能を樹脂ブラケット9に分担させることより、実質的に
トルクアーム側は2部材で構成されることより、設計変
更に対処することが容易化される。しかも、加工の複雑
な部分である樹脂ブラケット9を樹脂化してコストダウ
ンを図れ、設計の自由度が増す。しかも前後一対のゴム
ブッシュ11の外筒が主部14と一体の筒状主部113
として形成されるので、それぞれ別途に製作する必要も
無く、大幅にコストダウンを図れ、さらに、トルクアー
ム4が軽量化されることより、バネ下荷重を低減出来、
その振動減衰特性を改善出来る。
【0035】図5(a)、(b)には図1のトルクアー
ム式リヤサスペンションで用いる連結ブラケット(連結
ブラケット)9に代えて使用できる樹脂ブラケット9a
を示した。この樹脂ブラケット9aは、図1の樹脂ブラ
ケット9と比較し、弾性層112にすぐり114を設け
た点のみが相違し、同一部材には同一符号を付し重複説
明を略す。
【0036】ここで、前後一対のゴムブッシュ11aは
金属製の内筒111と樹脂性の筒状主部113との間に
介装される肉厚筒状の弾性層112にすぐり114を穿
設している。このすぐり114は内筒111の周部を同
軸状に弾性層112を貫通し、その部分でのバネ定数を
他の部分より低減させ、後述のように弾性中心Bをずら
すことができる。ここで、図6、図7(a)、(b)を
用い、すぐり114の働きを説明する。
【0037】トルクアーム4がその前部の前目Aを車体
下部b1にピン結合され、揺動端側が樹脂ブラケット9
上の前後一対のゴムブッシュ11−1、11−2を介し
リヤアクスル1に連結され、トルクアーム4がリヤアク
スル1と側面視において相対的にねじれ変位したとす
る。この場合、図7(a)に示すように、前後一対のゴ
ムブッシュ11−1、11−2が同一形状であるとする
と、ここでの各ブッシュのx,y垂直軸(最大変位時の
座標軸)の方向のバネ定数kx、kyは同一(ky/k
x=1)で、側面視でのねじり中心である弾性中心Bは
両ゴムブッシュ11−1、11−2を結ぶ直線m上の中
心に位置する。これに対し、図7(b)に示すように、
前後一対のゴムブッシュ11−1、11−2がすぐり1
14をそれぞれy軸側に設けたとすると、各ブッシュの
x,y垂直軸の方向のバネ定数kx、kyは異なる(0
<ky/kx<1)。この場合、トルクアーム4とリヤ
アクスル1とが側面視で相対的にねじれ変位すると、そ
の時のねじり中心である弾性中心Bは直線mより移動す
る。
【0038】これ故、前後一対のゴムブッシュ11−
1、11−2にすぐり114を設けることにより、側面
視でのねじり中心である弾性中心Bを直線m上より移動
させることができる。これは前後一対のゴムブッシュ1
1−1、11−2の配置位置を移動させたと同様の作用
を引き出せ、実質上、前後一対のゴムブッシュの配置に
自由度を持たせることが出来る。このことは、リヤアク
スル1の左右端にバネ2、ショックアブソーバ3及びト
ルクアーム4が連結される上で、レイアウト上の規制を
各部品が相互に受ける点より、樹脂ブラケット上のゴム
ブッシュもその配置上の制約を受け易く、同ゴムブッシ
ュの配置に自由度を持たせることはロールステア特性を
目標特性とする上で有効である。即ち、図5(a)、
(b)の樹脂ブラケット9aを用いた場合、ゴムブッシ
ュ11aの配置に自由度を持たせ、ロールステア特性を
目標特性とすることが容易となる。
【0039】図8(a)、(b)には本発明の変形例で
用いるトルクアーム4bを示した。ここでのトルクアー
ム4bは図2のトルクアーム4と同様の部材を含み、同
一部位に装着されることより、同一部材には同一符号を
付し、重複説明を略す。
【0040】このトルクアーム4bは矩形筒状断面を成
す金属性のアーム部401と、アーム部401の前端に
一体的に形成される前側ゴムブッシュ10と、アーム部
401の後方に形成される揺動側連結部403と、揺動
側連結部403に締付られる樹脂ブラケット9bとで構
成される。揺動側連結部403は左右縦壁407間に樹
脂ブラケット9bの突条連結部13bを嵌挿でき、両者
には前後2つのボルト穴hが貫通するように形成され、
両者はこれら2つのボルト穴に嵌挿される図示しないボ
ルトにより締付固定される。
【0041】樹脂ブラケット9bは前後一対のゴムブッ
シュ11と、突条結合部13bと、これらを一体結合す
る主部14bとでなり、これらは樹脂の射出成形により
一体的に成形され、軽量化されている。このようなトル
クアーム4bはその前端に配備した前側ゴムブッシュ1
0が図示しない車体下部にピン結合され、後方揺動端側
の機能を分担している樹脂ブラケット9bがリヤアクス
ル1側に連結される。なお、樹脂ブラケット9bは前後
一対のゴムブッシュ11の内筒111がリヤアクスル1
側の図示しない断面下向きコ字状の前後ブラケットに嵌
挿され、ボルト止めされる。図9には本発明の他の変形
例で用いるトルクアーム4cを示した。
【0042】ここでのトルクアーム4cは図2のトルク
アーム4と同様の部材を含み、同一部位に装着されるこ
とより、同一部材には同一符号を付し、重複説明を略
す。このトルクアーム4cは金属性のアーム部401
と、アーム部401の前端に一体的に形成される前側ゴ
ムブッシュ10と、アーム部401の後端に形成される
揺動側連結部403と、揺動側連結部403に締付られ
る樹脂ブラケット9cとで構成される。揺動側連結部4
03は互いに並行な後縦壁405間に樹脂ブラケット9
cを嵌着する。樹脂ブラケット9cの前後一対のゴムブ
ッシュ11の内筒111は後縦壁405に形成される図
示しない連結穴と対向され、ここに嵌挿される図示しな
いボルトにより両者が締付固定される。
【0043】樹脂ブラケット9cはその前後一対のゴム
ブッシュ11と、ボルト状の結合金具13cと、これら
を一体結合する主部14cとでなり、これらは樹脂の射
出成形により一体的に成形される。このトルクアーム4
cはその前端に配備した前側ゴムブッシュ10が図示し
ない車体下部にピン結合され、後方揺動端側の機能を分
担している樹脂ブラケット9cがリヤアクスル1側に連
結される。なお、前後一対のゴムブッシュ11の外筒を
成す主部14cが結合金具13cを介しリヤアクスル1
と一体の図示しないアクスル側連結部に図示しないナッ
トの締付により固定され使用されることと成る。
【0044】図10には図9の樹脂ブラケット9cに代
えて用いることの出来る樹脂ブラケット9dを用いたト
ルクアーム4dを示した。ここでの樹脂ブラケット9d
は樹脂ブラケット9cと比較し、主部14dの構成が異
なる。即ち、樹脂ブラケット9dは前後一対のゴムブッ
シュ11と、縦向き結合穴を備えた結合部13dと、こ
れらを一体結合する主部14dとでなり、これらは樹脂
の射出成形品として形成される。この場合、縦向き結合
穴を備えた結合部13dとリヤアクスル1の図示しない
前後ブラケットとの間が図示しないボルトの締付により
固定され使用されることと成る。
【0045】図11には本発明の他の変形例で用いるト
ルクアーム4eを示した。ここでのトルクアーム4eは
図2のトルクアーム4と同様の部材を含み、同一部位に
装着されることより、同一部材には同一符号を付し、重
複説明を略す。このトルクアーム4eは金属性の折曲ア
ーム部401eと、折曲アーム部401eの前端に一体
的に形成される前側ゴムブッシュ10と、折曲アーム部
401の後方に形成される揺動側連結部403と、揺動
側連結部403に締付けられる樹脂ブラケット9eとで
構成される。揺動側連結部403は互いに並行な上下縦
壁409を備え、この上下縦壁409には前後一対の連
結穴406が形成される。
【0046】樹脂ブラケット9eはその前後一対のゴム
ブッシュ11と、上下縦壁409に挟持され互いにボル
ト結合される中央連結部13eと、これらを一体結合す
る主部14eとでなり、これらは樹脂の射出成形により
一体的に成形される。このトルクアーム4eはその前端
に配備した前側ゴムブッシュ10が図示しない車体下部
にピン結合され、後方揺動端側の機能を分担している樹
脂ブラケット9eがリヤアクスル1側に連結される。な
お、前後一対のゴムブッシュ11の内筒111がリヤア
クスル1と一体の図示しないアクスル側連結部にボルト
止めされて使用されることと成る。特に、ここでのトル
クアーム4eは、車体のレイアウト上、折曲アーム部4
01eと樹脂ブラケット9eの各中心線(図11中に1
点鎖線で示した)が互いにずれnを必要とする場合に有
効利用できる。
【0047】このように、図8乃至図11に示す各トル
クアーム式リヤサスペンションの各トルクアーム4b、
4c、4d,4eはその後方揺動端側の機能を樹脂ブラ
ケット9b,9c,9d,9eに分担させることより、
実質的に各トルクアームは2部材で構成されることとな
り、設計変更に対処することが容易化され、設計の自由
度が増す。しかも、加工の複雑な部分を樹脂化でき、前
後一対のゴムブッシュ11の外筒が不要となり、大幅に
コストダウンを図れる。更に、各トルクアームが全体と
して軽量化されることより、バネ下荷重を低減出来、振
動減衰特性を改善することが出来る。
【0048】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、車輪を枢支するアクスルの左右端にそれぞれトルク
アームが連結され、同トルクアームの揺動側連結部とリ
ヤアクスルと一体のアクスル側連結部の間が連結ブラケ
ットを介し連結され、この連結ブラケットには少なくと
も1個のゴムブッシュが嵌挿され、この連結ブラケット
を介しアクスルとトルクアームが連結される。このた
め、ゴムブッシュの弾性変位によりアクスルとトルクア
ームが平面視的にも側面視的にも相対的にねじり変位可
能に連結され、特に、トルクアームはその後方揺動端側
の剛性強度を連結ブラケットに分担させることより、実
質的にトルクアームは2部材で構成されることとなり、
トルクアーム側の設計変更に対処することが容易化さ
れ、設計の自由度が増すこととなる。
【0049】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
のトルクアーム式リヤサスペンションにおいて、特に、
トルクアームはU字状断面を成すと共にその揺動側連結
部に連結ブラケットを嵌着する収容空間が形成されたの
で、揺動側連結部が連結ブラケットを抱き込むようにし
て連結され、両者の結合剛性がきわめて信頼性の高いも
のとなる。しかも、トルクアームがU字状断面の薄板板
金で折曲成形出来、軽量化を図れる。
【0050】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2に記載のトルクアーム式リヤサスペンションにお
いて、特に、連結ブラケットはゴムブッシュと一体で樹
脂成形されたので、加工の複雑な部分を樹脂化でき、コ
ストダウンを図れ、更に、トルクアーム全体としての軽
量化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたトルクアーム式リヤサスペ
ンションの全体斜視図である。
【図2】図1のトルクアーム式リヤサスペンションで用
いるトルクアームを示し、(a)はその平面図、(b)
はその側面図である。
【図3】図1のトルクアーム式リヤサスペンションで用
いる樹脂ブラケットの側面図である。
【図4】図1のトルクアーム式リヤサスペンションで用
いる樹脂ブラケットの平面図である。
【図5】図3の樹脂ブラケットの変形例であり、(a)
はその側面図、(b)はその平面図である。
【図6】図1のトルクアーム式リヤサスペンションで用
いるトルクアームの概略側面図である。
【図7】図1のトルクアーム式リヤサスペンションで用
いるトルクアームの機能説明図で、(a)はすぐりの無
い場合、(b)はすぐりのある場合の機能説明図であ
る。
【図8】本発明のトルクアーム式リヤサスペンションで
用いるトルクアームの他の変形例であり、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図9】本発明のトルクアーム式リヤサスペンションで
用いるトルクアームの他の変形例の部分切欠側面図であ
る。
【図10】本発明のトルクアーム式リヤサスペンション
で用いるトルクアームの他の変形例の部分切欠側面図で
ある。
【図11】本発明のトルクアーム式リヤサスペンション
で用いるトルクアームの他の変形例の平面図である。
【図12】従来のトルクアーム式リヤサスペンションの
斜視図である。
【図13】車両の平面視においてトルクアームが生じる
角変位を説明する図である。
【図14】車両の旋回時の角変位を説明する図である。
【図15】車両のロール時におけるトルクアーム及びア
クスルの側面視での変位説明図である。
【図16】車両のロール時におけるアクスルのロールス
テア特性を幾何学的に説明する図である。
【符号の説明】
1 アクスル 2 バネ 3 ショックアブソーバ 4,4b,4c,4d,4e トルクアーム 403 揺動側連結部 5 ラテラルロッド 8 アクスル側連結部 9,9b,9c、9d,9e 連結ブラケット 10 前側ゴムブッシュ 11 ゴムブッシュ 111 内筒 112 弾性層 113 筒状主部 114 すぐり 15 ナックル E 収容空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪を支承するナックルをリヤアクスルの
    左右端で支持しており、車体の前後方向に延在するトル
    クアームの前端を車体側に枢着し、該トルクアームの後
    端を該リヤアクスルに連結してなるトルクアーム式リヤ
    サスペンションにおいて、 上記トルクアームの後端に形成される揺動側連結部と、 上記リヤアクスルの左右端に固着されるアクスル側連結
    部と、 上記揺動側連結部とアクスル側連結部とを連結するとと
    もに、該揺動側連結部との取付部位に少なくとも一個の
    ゴムブッシュを嵌挿して成る連結ブラケットとを備えた
    ことを特徴とするトルクアーム式リヤサスペンション。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のトルクアーム式リヤサス
    ペンションにおいて、 上記トルクアームはU字状断面を成すと共に上記揺動側
    連結部には上記連結ブラケットを嵌着する収容空間が形
    成されたことを特徴とするトルクアーム式リヤサスペン
    ション。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載のトルクアー
    ム式リヤサスペンションにおいて、 上記連結ブラケットは上記ゴムブッシュと一体で樹脂成
    形されたことを特徴とするトルクアーム式リヤサスペン
    ション。
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