JP6130402B2 - 実装データ管理装置、実装制御装置、実装データ管理方法及びそのプログラム - Google Patents

実装データ管理装置、実装制御装置、実装データ管理方法及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、実装データ管理装置、実装制御装置、実装データ管理方法及びそのプログラムに関する。
従来、実装データ管理装置としては、例えば、各実装機毎およびこれが取り扱う電子部品毎に固有の情報を予め登録しておくマスタデータベースと、各実装機毎の作業データを個別に登録しておく実績データベースと、マスタデータまたは実績データに必要な実装機毎のテンポラリ情報を作成して作業データとする制御手段とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、実績データベースに登録された実績データがある場合、これをマスタデータに優先して、対応する実装機のテンポラリ情報を作成して作業データとする。これにより、標準的なマスタ情報によりながら、他に影響なく、各生産ライン毎、各実装機毎の実際の実装条件の違いに簡易に対応して、より実際に則した実装データを作成することができるとしている。
特開平5−290129号公報
ところで、このような装置では、様々な部品、例えば、基板、はんだ、電子素子などを用いるが、それらの部品には、製造者やロットの違いなどにより品質にばらつきがある。このため、作業者は、実装処理の条件を含む各実装機ごとのテンポラリ情報や全実装機に共通して用いられるマスタデータなどにも修正を加えながら生産を行うことがある。しかしながら、特許文献1に記載された装置では、マスタデータやテンポラリ情報の内容などを作業者が変更する場合、作業者の不注意などにより誤った変更がなされると、その後の実装処理において、不具合が生じることがあった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことをより防止することができる実装データ管理装置、実装制御装置、実装データ管理方法及びそのプログラムを提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の実装データ管理装置は、
1以上の部品を基板上に実装する実装処理を実行する実装処理装置を制御するデータを作成管理する実装データ管理装置であって、
前記部品の取出位置、前記基板上への該部品の配置位置、前記部品の移動条件のうち少なくとも1つを含む実装処理条件情報の変更内容を取得する情報取得手段と、
前記変更内容を情報端末へ出力することにより承認依頼する承認依頼手段と、
前記承認依頼した情報端末から変更許可の情報を取得すると、前記変更内容を前記実装処理条件情報に反映させる更新処理を実行する更新手段と、
を備えたものである。
この実装データ管理装置では、部品の取出位置、基板上への部品の配置位置、部品の移動条件のうち少なくとも1つを含む実装処理条件情報の変更内容を取得し、変更内容を情報端末へ出力することにより承認依頼し、承認依頼した情報端末から変更許可の情報を取得すると、変更内容を実装処理条件情報に反映させる更新処理を実行する。このように、作業者が実装処理条件情報に変更を加えようとしたときには、他の作業者の承認を得たのちにその変更を反映させるのである。したがって、誤りをより低減して実装処理条件を変更することができ、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことをより防止することができる。ここで、実装処理条件情報は、例えば、前記部品のサイズ、前記部品の重量などを含むものとしてもよい。なお、「実装」とは、部品を基板上に配置、装着、挿入、接合、接着することなどを含む。
本発明の実装データ管理装置において、前記情報取得手段は、複数の実装処理装置に反映される前記実装処理条件情報であるマスタデータに対する前記変更内容を取得するものとしてもよい。こうすれば、他の実装処理装置に影響の大きいマスタデータの変更時に、誤りをより低減して実装処理条件を変更することができる。このため、本発明を適用する意義が高い。
本発明の実装データ管理装置において、前記情報取得手段は、前記変更内容と共に変更理由に関する情報を取得し、前記承認依頼手段は、前記変更内容と共に前記変更理由に関する情報を前記情報端末へ出力するものとしてもよい。こうすれば、変更理由を確認することにより、誤りをより低減して実装処理条件を変更することができる。
本発明の実装データ管理装置において、前記更新手段は、前記承認依頼した情報端末から変更不許可の情報を取得すると、前記変更内容を破棄するものとしてもよい。こうすれば、その後、実装処理条件を再度変更されてしまうことを防止できるため、更に誤りを低減して実装処理条件を変更することができる。
本発明の実装データ管理装置において、前記更新手段は、前記更新処理の実行に伴い承認履歴を保存するものとしてもよい。こうすれば、変更処理した承認履歴をあとで確認することができ、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことを防止しやすい。このとき、実装データ管理装置は、情報を記憶する記憶手段を備え、前記更新手段は、前記承認履歴を承認履歴情報として前記記憶手段に記憶するものとしてもよい。
本発明の実装データ管理装置において、前記承認依頼手段は、複数の情報端末へ承認依頼し、前記更新手段は、前記複数の情報端末のすべてから変更許可の情報を取得すると、前記変更内容を前記実装処理条件情報に反映させるものとしてもよい。こうすれば、複数の承認を得たのち変更内容を反映させるから、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことを更に防止することができる。
本発明の実装データ管理装置において、前記情報取得手段は、変更者の情報を前記変更内容と共に取得し、前記承認依頼手段は、前記変更者に対して上位の作業者の情報端末に前記承認依頼するものとしてもよい。こうすれば、上位の作業者による確認を得られるので、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことを防止しやすい。
また、本発明の実装データ管理装置において、前記情報取得手段は、複数の前記変更内容を取得し、前記承認依頼手段は、前記複数の変更内容に対する前記承認依頼を行い、前記更新手段は、前記承認依頼した情報端末から前記複数の変更内容に対する1以上の変更許可の情報を取得すると、前記変更許可を受けた変更内容に対してのみ該変更内容を前記実装処理条件情報に反映させる更新処理を実行するものとしてもよい。
本発明の実装制御装置は、
1以上の部品を基板上に実装する実装処理を実行する実装処理装置を制御する実装制御装置であって、
前記部品の取出位置、前記基板上への該部品の配置位置、前記部品の移動条件のうち少なくとも1つを含む実装処理条件情報の変更内容を取得する情報取得手段と、
前記変更内容を情報端末へ出力することにより承認依頼する承認依頼手段と、
前記承認依頼した情報端末から変更許可の情報を取得すると、前記変更内容を前記実装処理条件情報に反映させる更新処理を実行する更新手段と、
前記実装処理条件情報を用いて前記実装処理装置の実装処理を実行させる制御手段と、
を備えたものである。
この実装制御装置では、部品の取出位置、基板上への部品の配置位置、部品の移動条件のうち少なくとも1つを含む実装処理条件情報の変更内容を取得し、変更内容を情報端末へ出力することにより承認依頼し、承認依頼した情報端末から変更許可の情報を取得すると、変更内容を実装処理条件情報に反映させる更新処理を実行する。また、実装処理条件情報を用いて前記実装処理装置の実装処理を実行させる。このように、作業者が実装処理条件情報に変更を加えようとしたときには、他の作業者の承認を得たのちにその変更を反映させるのである。したがって、誤りをより低減して実装処理条件を変更することができ、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことをより防止することができる。なお、この実装制御装置において、上述した実装データ管理装置の種々の態様を採用してもよい。
本発明の実装データ管理方法は、
1以上の部品を基板上に実装する実装処理を実行する実装処理装置を制御するデータを作成管理するコンピューターが実行する実装データ管理方法であって、
(a)前記部品の取出位置、前記基板上への該部品の配置位置、前記部品の移動条件のうち少なくとも1つを含む実装処理条件情報の変更内容を取得するステップと、
(b)前記変更内容を情報端末へ出力することにより承認依頼するステップと、
(c)前記承認依頼した情報端末から変更許可の情報を取得すると、前記変更内容を前記実装処理条件情報に反映させる更新処理を実行するステップと、
を含むものである。
この実装データ管理方法では、上述した実装データ管理装置と同様に、作業者が実装処理条件情報に変更を加えようとしたときには、他の作業者の承認を得たのちにその変更を反映させるため、誤りをより低減して実装処理条件を変更することができ、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことをより防止することができる。なお、この実装データ管理方法において、上述した実装データ管理装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した実装データ管理装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、上述した実装データ管理方法のステップを1以上のコンピューターが実行するものである。このプログラムは、コンピューターが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピューターから別のコンピューターへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを1つのコンピューターに実行させるか又は複数のコンピューターに各ステップを分担して実行させれば、上述した実装データ管理方法の各ステップが実行されるため、この方法と同様の作用効果が得られる。
本発明の電子部品実装システム10の構成の概略を示す構成図。 本発明の実装処理装置20の構成の概略を示す構成図。 本発明の実装管理サーバ40の構成の概略を示す構成図。 記憶部50に記憶された情報の説明図。 承認依頼更新処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 実装条件変更画面70の一例を示す説明図。 変更承認処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 変更内容承認画面80の一例を示す説明図。 他の実装処理装置20Bの構成の概略を示す構成図。
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態である電子部品実装システム10の構成の概略を示す構成図である。また、図2は、本発明の一実施形態である実装処理装置20の構成の概略を示す構成図である。また、図3は、本発明の一実施形態である実装管理サーバ40の構成の概略を示す構成図である。電子部品実装システム10は、ネットワークとしてのLAN12に接続され1以上の部品を基板上に実装する実装処理を実行する複数の実装処理装置20と、LAN12接続され各実装処理装置20を管理する実装管理サーバ40と、LAN12に接続され複数の作業者が各々利用する情報端末としての複数のパソコン(PC)60とを備えている。
実装処理装置20は、図2に示すように、様々な電子部品を収容したリールやトレイを装着した複数の実装機21が接続されており、基板を搬送すると共に電子部品を実装する実装ラインとして構成されている。この実装機21は、装置全体の制御を司る実装機コントローラー22と、各種のデータを記憶する記憶部23と、表示画面が表示され作業者による各種入力操作が可能な操作パネル25と、LAN12に接続された機器と通信を行う通信部28と、を備えている。また、実装機21は、実装処理を実行するユニットとして、基板の搬送及び固定を実行する基板処理ユニット30と、電子部品を基板に配置する処理を実行する吸着処理ユニット33と、リールやトレイに収容された電子部品を所定の吸着位置へ供給する供給ユニット37と、を備えている。
実装機コントローラー22は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムなどを記憶したフラッシュメモリーと、一時的にデータを記憶するRAMと、を備えている。この実装機コントローラー22は、記憶部23や操作パネル25、基板処理ユニット30、吸着処理ユニット33、供給ユニット37などにバス29によって電気的に接続されている。この実装機コントローラー22は、基板処理ユニット30や吸着処理ユニット33、供給ユニット37を制御する信号を出力したり、操作パネル25に表示データを出力したりする。また、この実装機コントローラー22は、操作パネル25に入力されたデータなどを入力する。
記憶部23は、HDDやフラッシュメモリーなど、データを書き換え可能に記憶する記憶装置として構成されている。この記憶部23には、電子部品を基板上に実装する実装処理の実行時に用いられる実装処理条件情報24が記憶されている。この実装処理条件情報24には、各実装機21での実装条件として、部品の種別、部品のサイズ、部品の取出位置(装置上のXY座標)、部品の配置位置(装置上のXY座標)、部品を運ぶ際の移動速度などを含む移動条件などの情報が格納されている。この実装処理条件情報24は、実装処理条件が変更されると、後述する実装管理サーバ40から送信されて記憶部23に記憶される。
操作パネル25は、画面を表示する表示部26と、作業者からの入力操作を受け付ける操作部27とを備えている。表示部26は、液晶ディスプレイとして構成されており、実装機21の作動状態や設定状態を画面表示する。操作部27は、カーソルを上下左右に移動させるカーソルキー、入力をキャンセルするキャンセルキー,選択内容を決定する決定キーなどを備えており、作業者の指示をキー入力できるように構成されている。
通信部28は、ネットワークなどに接続された外部機器との情報のやりとりを行うインターフェイスとして構成されており、LAN12へ情報を送信すると共に、LAN12から情報を取得する。
基板処理ユニット30は、電子部品を配置する所定の実装位置まで基板を搬送する基板搬送部31と、搬送された基板を実装位置で固定する基板保持部32とを備えている。基板搬送部31は、例えば、ベルトコンベアにより基板を搬送する装置として構成されており、1対のサイドフレームの各々に設けられたガイド部材と、1対のサイドフレームの各々に設けられたコンベヤベルトと、コンベヤベルトを周回駆動させるベルト周回装置とを備えている。基板保持部32は、所定の実装位置ごとに配設されており、例えば、基板を下方から支持する支持装置と、基板の縁部をクランプするクランプ装置とを備えている。
吸着処理ユニット33は、ノズルヘッド35を移動処理するヘッド移動部34と、ヘッド移動部34に搭載されたノズルヘッド35と、ノズルヘッド35に搭載されZ軸方向に移動可能な吸着ノズルと、を備えている。ヘッド移動部34は、図示しないX方向スライダによってX方向に移動可能であると共に、図示しないY方向スライダによってY方向に移動可能となっている。このヘッド移動部34にはノズルヘッド35が搭載されており、ヘッド移動部34がXY方向に移動するのに伴ってノズルヘッド35もXY方向に移動する。ノズルヘッド35は、Z軸モータ(図示せず)を内蔵し、Z軸方向のボールネジ(図示せず)に取り付けられた吸着ノズル36の高さをZ軸モータによって調整するものである。なお、XY方向は、水平面内で直交する2軸の方向をいい、Z軸は、垂直方向の軸をいう。吸着ノズル36は、圧力を利用して、ノズル先端に部品を吸着したり、ノズル先端に吸着している部品を離したりするものである。この吸着ノズル36には、図示しない配管が接続されており、ノズル先端に部品を吸着する際には配管を介してノズル先端に負圧を供給し、ノズル先端に吸着している部品を離す際には配管を介してノズル先端に正圧を供給する。なお、吸着ノズル36は、部品の大きさや形状に合ったものに交換することができる。
供給ユニット37は、リールから電子部品を供給するリール供給部38を備えている。リール供給部38は、リールを装着する装着部と、巻回されたリールからテープを吸着位置まで送り出すテープフィーダー部と、電子部品が取り出されたテープを切断除去する切断部とを備えている。このリール供給部38により、リールに収容された電子部品が、吸着ノズル36により吸着される所定の吸着位置まで送り出される。なお、実装処理装置20には、リール供給部38のほか、複数の電子部品を載置したトレイを複数収容したトレイ供給部を備える実装機21も接続されている。
実装管理サーバ40は、電子部品実装システム10を管理するサーバとして構成されており、図3に示すように、装置全体の制御を司る管理装置コントローラー42と、本発明の実装データ管理装置の機能を有する機能ブロック43と、実装処理装置20やPC60など外部機器と通信を行う通信部48と、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶する記憶部50と、各種情報を表示するディスプレイ56と、作業者が各種指令を入力するキーボード及びマウス等の入力装置57とを備えている。
管理装置コントローラー42は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムなどを記憶したフラッシュメモリーと、一時的にデータを記憶するRAMと、を備えている。この実装管理サーバ40は、ディスプレイ56に表示されたカーソル等をユーザーが入力装置57を介して入力操作するとその入力操作に応じた動作を実行する機能を有する。この管理装置コントローラー42は、記憶部50やディスプレイ56、入力装置57、通信部48などにバス49によって電気的に接続されている。この実装管理サーバ40は、インストールされたプログラムにより実装処理装置20に対して実装処理を指令したり実装処理装置20の情報を表示したりする。管理装置コントローラー42は、通信部48を介して実装処理装置20やPC60などへ情報を出力したり、ディスプレイ56に表示データを出力したりする。また、この管理装置コントローラー42は、実装処理装置20やPC60などから通信部48を介して情報を入力したり、入力装置57から信号を入力したりする。
また、実装管理サーバ40は、管理装置コントローラー42の機能ブロック43として、情報取得部44や、承認依頼部45、更新部46を備える。情報取得部44は、部品の取出位置、基板上への部品の配置位置、部品の移動条件、更に、部品のサイズや部品の重量などのうち少なくとも1つを含むマスタデータ51及び実装処理条件情報52の変更内容を取得する処理を行う機能を有している。承認依頼部45は、マスタデータ51及び実装処理条件情報52の変更内容を通信部48を介してPC60などの情報端末へ出力することにより承認依頼する処理を実行する機能を有している。更新部46は、承認依頼した情報端末から変更許可の情報を取得すると、変更内容をマスタデータ51や実装処理条件情報52に反映させる更新処理を実行する機能を有している。また、更新部46は、後述する編集用テンポラリデータ53を作成する機能や、編集用テンポラリデータ53を削除する機能を有している。
通信部48は、ネットワークなどに接続された外部機器との情報のやりとりを行うインターフェイスとして構成されており、LAN12へ情報を送信すると共に、LAN12から情報を取得する。この通信部48は、PC60などの情報端末へ実装処理条件情報52などの変更許可の承認依頼を出力したり、承認依頼に対する変更許可の情報を取得したりする。
記憶部50は、例えばHDDなど大容量のメモリーであり、複数の実装処理装置20の実装処理条件に反映されるマスタデータ51や、各実装処理装置20ごとに設定されている実装処理条件情報52、実装処理条件情報52などの変更時に一時的に編集用に作成される編集用テンポラリデータ53、実装処理条件情報52の変更内容などが履歴として記録された承認履歴情報54、作業者のデータベースである作業者情報55などが記憶されている。図4は、記憶部50に記憶されている情報、例えば、マスタデータ51、実装処理条件情報52、承認履歴情報54及び作業者情報55の説明図である。マスタデータ51は、実装処理条件情報52のベースになる情報が格納されたデータベースとして構成されており、例えば、部品種別、部品のサイズや重量、取出位置と配置位置との関係、移動速度や加速度などを含む移動条件などの情報が各部品ごとに対応付けられている。このマスタデータ51を基礎とし、各実装処理装置20ごとに値を調整して実装処理条件情報52が作成されている。
実装処理条件情報52は、各実装処理装置20ごとに設定されているデータであり、その実装処理装置20で用いる部品種別、部品のサイズや重量、取出位置と配置位置との関係、移動速度や加速度などを含む移動条件などの情報が各部品ごとに対応付けられている。また、実装処理条件情報52には、基板上へ部品を配置する順番などの情報も格納されている。編集用テンポラリデータ53には、実装処理条件情報52と同様のデータが格納されている。承認履歴情報54は、マスタデータ51や実装処理条件情報52の変更履歴を格納したデータであり、変更日時、マスタデータ51や実装処理条件情報52などの変更対象、変更内容、変更理由などのほか、変更者や承認者の情報が格納されている。作業者情報55は、電子部品実装システム10に関わる作業者のデータベースであり、作業者の氏名、ID、PC60を特定する情報及びメールアドレスなどが各作業者ごとに対応付けられて格納されている。また、作業者情報55には、作業者と、この作業者に対して上位の作業者の情報など、電子部品実装システム10の作業者の組織に関する組織情報も格納されている。実装管理サーバ40は、この作業者情報55を用いてマスタデータ51や実装処理条件情報52の更新処理を行う。
PC60は、図1に示すように、電子部品実装システム10に関係する作業者が各自利用する情報端末として構成されており、装置全体の制御を司るコントローラー62と、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶する記憶装置63と、データの変更を許可する機能ブロックとしての承認依頼確認部64と、各種情報を表示するディスプレイ66と、作業者が各種指令を入力するキーボード及びマウス等の入力装置67と、実装処理装置20やPC60など外部機器と通信を行う通信部68とを備えている。
コントローラー62は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムなどを記憶したフラッシュメモリーと、一時的にデータを記憶するRAMと、を備えている。このPC60は、ディスプレイ66に表示されたカーソル等をユーザーが入力装置67を介して入力操作するとその入力操作に応じた動作を実行する機能を有する。このコントローラー62は、記憶装置63やディスプレイ66、入力装置67、通信部68などにバスによって電気的に接続されている。コントローラー62は、通信部68を介して実装処理装置20や実装管理サーバ40などへ情報を出力したり、ディスプレイ66に表示データを出力したりする。また、このコントローラー62は、実装処理装置20や実装管理サーバ40などから通信部68を介して情報を入力したり、入力装置67から信号を入力したりする。承認依頼確認部64は、マスタデータ51及び実装処理条件情報52の変更の承認依頼に対する変更許可、及び変更不許可の回答を実装管理サーバ40に対して実行する機能を有している。通信部68は、ネットワークなどに接続された外部機器との情報のやりとりを行うインターフェイスとして構成されており、LAN12へ情報を送信すると共に、LAN12から情報を取得する。この通信部68は、実装管理サーバ40から実装処理条件情報52などの変更許可の承認依頼を取得したり、承認依頼に対する変更許可の情報を送信したりする。
なお、上述した機能ブロックは、ソフトウエアをコントローラーが実行することにより実現するものとしてもよいし、回路などによりハードウエア的に実現するものとしてもよい。
次に、こうして構成された本実施形態の電子部品実装システム10の動作、まず、実装処理装置20で基板に電子部品を実装する実装処理について説明する。この実装処理を実行すると、実装機21の実装機コントローラー22は、まず、実装処理条件情報24を読み出し、基板の搬送及び固定処理を実行する。次に、実装処理条件情報24に格納された部品の取出位置、配置位置、移動条件などに基づき、基板上に配置する部品の取出位置にノズルヘッド35を移動させ、吸着ノズル36に負圧を供給して部品を吸着し、基板の配置位置にノズルヘッド35を移動させたのち、吸着ノズル36に正圧を供給し、部品を配置位置に配置させる。この処理を、予め定められた部品の順番に応じて行い、実装機21が実装するすべての部品に対してこの処理が終了すると、実装済みの基板を搬出すると共に次の基板の搬送及び固定処理を実行する。この処理を繰り返し、すべての基板に対してこの処理を実行すると、実装処理を終了する。
例えば、実装処理条件情報24(実装処理条件情報52)を利用して実装処理を継続して行う場合において、電子部品の製造ロットが変わった場合や、製造会社が変わった場合などに、正常に部品が実装できないなど、何らかの不具合が発生することがある。このような不具合が生じた場合、作業者は、実装機21での調整、例えば部品の取出位置や基板の配置位置、ノズル形状、ノズル数などを調整するか、あるいは、データ上での調整、例えば部品のサイズ変更や取出位置、配置位置の値変更など実装処理条件情報24の内容を修正する作業の少なくとも一方を行う。ここでは、この実装処理条件情報24の内容を変更する場合について説明する。具体的には、実装管理サーバ40に記憶された実装処理条件情報52の内容を変更し、これを実装機21に送信して実装処理条件情報24を更新する処理について主として説明する。
図5は、実装管理サーバ40の管理装置コントローラー42により実行される承認依頼更新処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、記憶部50に記憶され、作業者により、実装処理条件情報52の編集処理を実行する旨の入力が行われたのち、実行される。このルーチンは、情報取得部44、承認依頼部45、更新部46及び通信部48などの機能を用いて管理装置コントローラー42により実行される。このルーチンが開始されると、実装管理サーバ40の管理装置コントローラー42は、編集用テンポラリデータ53を作成し(ステップS100)、実装条件変更画面をディスプレイ56に表示出力する(ステップS110)。編集用テンポラリデータ53の作成は、変更対象である実装機21に対応する実装処理条件情報52を読み出し、これをコピーすることにより行うものとする。
図6は、ディスプレイ56に表示される実装条件変更画面70の一例を示す説明図である。実装条件変更画面70は、実装処理条件情報52の内容を変更する画面であり、その画面データは、記憶部50に記憶されている。ディスプレイ56には、入力位置の指定や入力内容の確定に用いられるカーソル71が表示されている。実装条件変更画面70には、変更内容を入力する変更入力欄72や、変更する作業者及び承認する作業者を入力する作業者入力欄73、変更内容を確定する際に押下される確定入力キー74、上記確定された変更内容が表示される変更内容表示欄75、最終的に承認者に承認依頼する際に押下される承認依頼入力キー76などが配置されている。変更入力欄72には、例えば、実装処理条件情報52に格納されているなかで変更可能な内容、例えば、部品種別としての部品名、部品サイズ、その部品の取出位置、基板上への配置位置、部品の移動速度や加速度などを含む移動条件などの入力欄がある。また、変更入力欄72には、変更理由についてコメントを書き込む入力欄も含まれている。更に、変更入力欄72には、変更内容をマスタデータ51に反映させる際にチェックするチェックボックスも含まれている。例えば、同じ部品が、他の実装機21、実装処理装置20に用いられているときなど、マスタデータ51にその変更内容を反映させることが、他の装置での不具合発生を未然に防止する観点では好ましい場合がある。一方、不具合の改善が実装機21の固有の問題の場合などには、マスタデータ51にその変更内容を反映させないことが、他の装置での不具合発生を防止する観点から望ましい場合がある。このチェックボックスは、このような選択に用いられる。作業者入力欄73には、変更した作業者の氏名やIDなどの変更者入力欄と、変更内容を承認する承認担当者(作業者)の氏名やIDなどの入力欄とが含まれている。ここでは、この承認担当者の入力欄には、変更者入力欄に変更作業者の指名やIDが入力されると、作業者情報55を利用してその作業者の上位の作業者(例えば管理者の氏名など)を検索し、検索した作業者の情報が自動入力されるよう設定されている。変更内容表示欄75には、変更入力欄72に入力された内容が1以上表示される。ここでは、変更入力欄72に入力され確定入力キー74で確定された内容が変更内容表示欄75に順次加わるように設定されている。
さて、ステップS110のあと、実装管理サーバ40の管理装置コントローラー42は、実装処理条件情報52の変更内容及び変更理由について取得し(ステップS120)、取得した変更内容及び変更理由を、作成した編集用テンポラリデータ53に格納することにより、記憶部50に記憶させる(ステップS130)。ここでは、確定入力キー74の押下に応じて、実装条件変更画面70の変更入力欄72に入力された情報を変更内容及び変更理由として取得するものとする。次に、実装処理条件情報52の変更内容の入力が終了したか否かを承認依頼入力キーが押下されたか否かに基づいて判定し(ステップS140)、変更内容の入力が終了していないときには、ステップS120以降の処理を繰り返し実行する。一方、変更内容の入力が終了したときには、入力された変更内容を通信部48を介してPC60へ出力することにより承認依頼する(ステップS150)。このとき、1以上の変更内容、即ち1以上の承認依頼データをPC60へ出力する。また、変更内容に対応する変更前の設定値を実装処理条件情報52から読み出し、この変更前の設定値についても変更内容に対応づけて承認依頼データとして出力するものとする。この出力処理では、例えば、作業者入力欄73に入力された承認担当者のPCの情報を作業者情報55を用いて検索し、検索した対象のPC60に対して承認依頼の情報を出力するものとする。
ここで、承認依頼データを受信したPC60での処理について説明する。図7は、PC60のコントローラー62により実行される変更承認処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、記憶装置63に記憶され、実装管理サーバ40から承認依頼に関する情報を取得したのち実行される。このルーチンは、承認依頼確認部64及び通信部68などの機能を用いてコントローラー62により実行される。このルーチンが実行されると、PC60のコントローラー62は、変更内容承認画面をディスプレイ66に表示出力する(ステップS300)。
図8は、ディスプレイ66に表示される変更内容承認画面80の一例を示す説明図である。変更内容承認画面80は、実装処理条件情報52の変更を承認するか否かを入力する画面であり、その画面データは、記憶装置63に記憶されている。このディスプレイ66には、入力位置の指定や入力内容の確定に用いられるカーソル81が表示されている。変更内容承認画面80には、変更内容を表示する変更内容表示欄82や、変更前の内容を表示する変更前内容表示欄84、変更を許可するか否かを入力する変更許可入力欄85、変更内容を確定する際に押下される確定キー86などが配置されている。変更内容表示欄82には、承認依頼データに含まれている変更内容及び変更理由が、各々表示される。変更前内容表示欄84には、承認依頼データに含まれている変更内容に対応する変更前の情報が表示される。変更内容承認画面80では、変更内容表示欄82の変更理由の確認、及び、変更内容表示欄82と変更前内容表示欄84との内容を対比的に確認することにより、承認担当者は、変更内容の反映の可否を判断することができる。変更許可入力欄85は、対応する実装機の実装処理条件情報に対して変更を許可するローカル−許可チェックボックスと、それを許可しないローカル−不許可チェックボックスと、マスタデータ51への変更を許可するマスタ−許可チェックボックスと、それを許可しないマスタ−不許可チェックボックスとが各変更内容ごとに配置されている。ここでは、変更許可入力欄85では、許可のチェックボックス及び不許可のチェックボックスは、どちらか択一的にチェックされるように構成されている。また、マスタデータ51への反映が選択されていない変更内容については、マスタのチェックボックスには入力不可となるよう設定されている。確定キー86は、すべての変更内容に対して変更の可否の入力がなされた状態で押下可能となる。
例えば、図8の変更内容承認画面80では、承認担当者は、変更前後の内容や変更理由を確認し、部品1のように、製造会社が変更された場合については、他の実装機21においても同様の状況であり、マスタデータ51にできるだけ早く変更内容を反映させることが望ましいと判断することができる。また、部品4のように、実装する部品と基板とのずれをデータで補正するような場合については、その実装機21特有の事情である可能性が高く、承認担当者は、マスタデータ51に変更内容を反映させるべきではないものと判断することができる。このように、承認担当者は、各変更内容及び変更理由などを勘案し、マスタデータ51及び実装処理条件情報52の変更の可否について、変更許可入力欄85に入力するのである。
さて、ステップS300で変更内容承認画面80を表示したあと、コントローラー62は、変更内容の変更許可、不許可の情報(変更許可に関する情報)を、変更許可入力欄85への入力内容に基づいて取得し(ステップS310)、取得した変更許可、不許可の情報を図示しないコントローラー62のRAMに記憶する(ステップS320)。続いて、コントローラー62は、変更内容の変更許可、不許可を含む承認内容が確定したか否かを確定キー86が押下されたか否かに基づいて判定する(ステップS330)。承認内容が確定していないときには、ステップS310以降の処理を実行し、承認内容が確定したときには、各変更内容に対応づけて実装処理条件情報に対しての変更許可、変更不許可の情報を、承認依頼元の実装管理サーバ40へ送信し(ステップS340)、このルーチンを終了する。このように、上位の作業者(例えば管理者など)は、マスタデータ51や実装処理条件情報52などの変更依頼を受信すると、変更内容承認画面80の入力により、その変更を承認することができる。
続いて、図5の承認依頼更新処理ルーチンの説明に戻る。ステップS150で承認依頼データを送信したのち、管理装置コントローラー42は、承認依頼に対する回答を取得したか否かを、上記変更許可に関する情報を受信したか否かに基づいて判定し(ステップS160)、回答を取得していないときにはそのまま待機する。一方、回答を取得したときには、変更の可否を判定する変更内容を設定する(ステップS170)。ここでは、例えば、実装条件変更画面70の変更内容表示欄75の上から順に変更内容を判定対象として設定するものとする。次に、設定された変更内容に対して変更が許可されたか否かを判定し(ステップS180)、承認担当者によって変更が許可されたときには、編集用テンポラリデータ53に格納された変更内容を、対応する実装機21の実装処理条件情報52に反映する処理を実行する(ステップS190)。一方、承認担当者によって変更が不許可にされたときには、編集用テンポラリデータ53に格納された変更内容を破棄する処理を実行する(ステップS200)。
ステップS190又はステップS200のあと、管理装置コントローラー42は、全ての変更内容について変更許可の判定を実行したか否かを判定し(ステップS210)、全ての変更内容の判定を行っていないときには、ステップS170以降の処理を実行する。即ち、ステップS170で次の変更内容を判定対象として設定し、変更内容が許可されたか否かの判定を繰り返し行う。例えば、図8の変更許可入力欄85のように変更の許可、不許可が入力されているときには、部品1については、実装処理条件情報52へ及びマスタデータ51への変更内容の反映が実行され、部品4については、実装処理条件情報52は反映されるが、マスタデータ51には変更内容は反映されない。一方、ステップS210で全ての変更内容について変更許可の判定を実行したときには、編集用テンポラリデータ53を削除すると共に、承認履歴情報54を更新する(ステップS220)。承認履歴情報54の更新は、例えば、更新日時、対象となる実装機21の情報、変更内容、変更理由などのほか、変更者の情報や承認者の情報が格納されるものとする。また、この承認履歴情報54の更新では、変更が許可されなかった変更内容の情報についても履歴として保存するものとする。そして、対象となる実装処理装置20に対して実装処理条件情報52を送信し(ステップS230)、記憶部23に記憶された実装処理条件情報24を更新させ、このルーチンを終了する。
その後、実装処理装置20は、更新された実装処理条件情報24を用いて実装処理を実行する。また、新たに実装処理条件情報24を作成する場合には、更新されたマスタデータ51の情報を用いてこれを作成するから、変更内容が反映された実装処理条件情報24を作成することができる。このように、実装処理条件情報24に変更を加える際には、変更する作業者以外の作業者(例えば上位の作業者)の承認を得たのち変更内容を反映するのである。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の情報取得部44が本発明の情報取得手段に相当し、承認依頼部45が承認依頼手段に相当し、更新部46が更新手段に相当する。また、実装処理装置20が実装処理装置に相当し、実装管理サーバ40が実装データ管理装置に相当し、PC60が情報端末に相当する。なお、本実施形態では、実装管理サーバ40の動作を説明することにより本発明の実装データ管理方法の一例も明らかにしている。
以上説明した実装管理サーバ40によれば、部品の取出位置、基板上への部品の配置位置、部品の移動条件、部品のサイズ、部品の重量などのうち少なくとも1つを含む実装処理条件情報52やマスタデータ51の変更内容を取得し、変更内容をPC60へ出力することにより承認依頼し、承認依頼したPC60から変更許可の情報を取得すると、変更内容を実装処理条件情報52やマスタデータ51に反映させる更新処理を実行する。このように、作業者が実装処理条件情報52やマスタデータ51に変更を加えようとしたときには、他の作業者の承認を得たのちにその変更を反映させるのである。したがって、誤りをより低減して実装処理の条件を変更することができ、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことをより防止することができる。
また、マスタデータ51に対する変更内容を取得するため、他の実装処理装置20に影響の大きいマスタデータの変更時に誤りをより低減して実装処理条件を変更することができる。このため、本発明を適用する意義が高い。更に、変更内容と共に変更理由に関する情報をPC60へ出力するため、変更理由を確認することにより、誤りをより低減して実装処理条件を変更することができる。更にまた、承認依頼したPC60から変更不許可の情報を取得すると、変更内容を破棄するため、その後実装処理条件を再度変更されてしまうことを防止でき、更に誤りを低減して実装処理条件を変更することができる。そして、実装処理条件情報52の更新処理の実行に伴い承認履歴を保存するため、変更処理した承認履歴をあとで確認することができ、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことを防止しやすい。そしてまた、変更者に対して上位の作業者のPC60に承認依頼するため、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことを防止しやすい。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、実装機21に対応付けられた実装処理条件情報52や、各実装機21に反映されるマスタデータ51の変更に対し承認を受ける更新処理を実行するものとしたが、例えば、実装処理条件情報52だけにこの更新処理を行ってもよいし、マスタデータ51だけにこの更新処理を行ってもよい。
上述した実施形態では、変更理由に関する情報についてもPC60へ送信するものとしたが、これを省略してもよい。こうしても、変更内容に基づいて、誤りをより低減して実装処理の条件を変更することができる。
上述した実施形態では、変更内容の変更不許可の情報を取得すると、編集用テンポラリデータ53の変更内容を破棄するものとしたが、特にこれに限られず、この変更内容の破棄を省略してもよい。こうしても、変更許可の情報を取得すると変更内容を反映させるから、誤りをより低減して実装処理の条件を変更することができる。
上述した実施形態では、承認履歴情報54を保存するものとしたが、特にこれに限定されず、承認履歴情報54への変更履歴の保存を省略してもよい。
上述した実施形態では、1つのPC60へ承認依頼するものとしたが、特にこれに限定されず、複数のPC60へ承認依頼し、この複数のPC60のすべてから変更許可の情報を取得すると、変更内容を実装処理条件情報52やマスタデータ51に反映させるものとしてもよい。こうすれば、複数の承認を得たのち変更内容を反映させるから、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことを更に防止することができる。
上述した実施形態では、変更者に対して上位の作業者のPC60(情報端末)に承認依頼を行うものとしたが、特にこれに限定されず、上位の作業者でないものとしてもよい。また、上述した実施形態では、承認担当者について、作業者情報55を用いて作業者入力欄73に自動入力されるものとしたが、これを省略してもよい。また、上述した実施形態では、承認依頼データを送信して変更内容承認画面80により変更の許可及び不許可について回答するものとしたが、特にこれに限定されず、電子メールで変更依頼データを送信し、その回答を電子メールで取得するものとしてもよい。この場合、電子メールには、変更内容に対応する位置(例えば変更内容の横など)に許可、又は不許可を書き込むものとし、管理装置コントローラー42でこの文字列を解析して変更の可否について情報を首都気宇するものとしてもよい。
上述した実施形態では、実装管理サーバ40が本発明の実装データ管理装置であるものとして説明したが、特にこれに限定されず、例えば、図9に示すように、本発明の実装データ管理装置の機能を実装処理装置20が有しているものとしてもよいし、実装機21が有しているものとしてもよいし、PC60が有しているものとしてもよいし、それ以外の装置が有するものとしてもよい。図9は、本発明の実装データ管理装置の機能を有する、他の実装処理装置20Bの構成の概略を示す構成図である。この実装処理装置20Bは、上述した実装機コントローラー22、記憶部23、通信部28を備えるほか、上述した編集用テンポラリデータ92や、機能ブロック93としての情報取得部94、承認依頼部95、更新部96などを備えている。そして、作業者は、実装処理条件情報24の変更入力を図示しない操作部の操作により行うと、実装処理装置20Bの実装機コントローラー22は、情報取得部94が変更内容を取得し、承認依頼部95が承認依頼を行い、更新部96が編集用テンポラリデータ92の作成や実装処理条件情報24の更新処理を実行する。そして、実装機コントローラー22は、この変更内容が反映された実装処理条件情報24を用いて、実装処理を実行させる。このとき、マスタデータ51の変更を行うものとしてもよい。こうしても、誤りをより低減して実装処理条件を変更することができ、誤った変更内容の実装処理条件を用いて実装処理を実行してしまうことをより防止することができる。なお、この態様では、実装機コントローラー22が本発明の制御手段に相当し、実装処理装置20Bが実装データ管理装置に相当する。
本発明は、電子部品の実装分野に利用可能である。
10 電子部品実装システム、12 LAN、20 実装処理装置、21 実装機、22 実装機コントローラー、23 記憶部、24 実装処理条件情報、25 操作パネル、26 表示部、27 操作部、28 通信部、29 バス、30 基板処理ユニット、31 基板搬送部、32 基板保持部、33 吸着処理ユニット、34 ヘッド移動部、35 ノズルヘッド、36 吸着ノズル、37 供給ユニット、38 リール供給部、40 実装管理サーバ、42 管理装置コントローラー、43 機能ブロック、44 情報取得部、45 承認依頼部、46 更新部、48 通信部、50 記憶部、51 マスタデータ、52 実装処理条件情報、53 編集用テンポラリデータ、54 承認履歴情報、55 作業者情報、56 ディスプレイ、57 入力装置、60 PC、62 コントローラー、63 記憶装置、64 承認依頼確認部、66 ディスプレイ、67 入力装置、68 通信部、69 バス、70 実装条件変更画面、71 カーソル、72 変更入力欄、73 作業者入力欄、74 確定入力欄、75 変更内容表示欄、76 承認依頼入力キー、80 変更内容承認画面、81 カーソル、82 変更内容表示欄、84 変更前内容表示欄、85 変更許可入力欄、86 確定キー、92 編集用テンポラリデータ、93 機能ブロック、94 情報取得部、95 承認依頼部、96 更新部。

Claims (11)

  1. 1以上の部品を基板上に実装する実装処理を実行する実装処理装置を制御するデータを作成管理する実装データ管理装置であって、
    前記実装処理装置を制御するデータに対して作業者が行った作業である、前記部品の取出位置、前記基板上への該部品の配置位置、前記部品の移動条件のうち少なくとも1つを含む実装処理条件情報の変更内容を取得する情報取得手段と、
    前記変更内容を情報端末へ出力することにより前記作業者の変更内容の許可及び不許可を含んだ承認依頼する承認依頼手段と、
    前記承認依頼した情報端末から変更許可の情報を取得すると、前記変更内容を前記実装処理条件情報に反映させる更新処理を実行する更新手段と、
    を備えた実装データ管理装置。
  2. 前記情報取得手段は、複数の実装処理装置に反映される前記実装処理条件情報であるマスタデータに対する前記変更内容を取得する、請求項1に記載の実装データ管理装置。
  3. 特定の実装処理装置の前記実装処理条件情報と、複数の実装処理装置に反映される前記実装処理条件情報であるマスタデータとがあり、
    前記承認依頼手段は、前記特定の実装処理条件情報の変更内容の承認を依頼すると共に、該変更内容に関連する前記マスタデータの変更内容の承認を依頼可能とし、
    前記更新手段は、前記承認依頼した情報端末から変更許可の情報を取得すると、前記特定の実装処理条件情報の変更内容を該実装処理条件情報に反映させると共に、前記マスタデータの変更内容の承認を依頼した場合には、前記マスタデータに対する前記変更内容を該マスタデータに反映させる、請求項1又は2に記載の実装データ管理装置。
  4. 前記情報取得手段は、前記変更内容と共に変更理由に関する情報を取得し、
    前記承認依頼手段は、前記変更内容と共に前記変更理由に関する情報を前記情報端末へ出力する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の実装データ管理装置。
  5. 前記更新手段は、前記承認依頼した情報端末から変更不許可の情報を取得すると、前記変更内容を破棄する、請求項1〜のいずれか1項に記載の実装データ管理装置。
  6. 前記更新手段は、前記更新処理の実行に伴い承認履歴を保存する、請求項1〜のいずれか1項に記載の実装データ管理装置。
  7. 前記承認依頼手段は、複数の情報端末へ承認依頼し、
    前記更新手段は、前記複数の情報端末のすべてから変更許可の情報を取得すると、前記変更内容を前記実装処理条件情報に反映させる、請求項1〜のいずれか1項に記載の実装データ管理装置。
  8. 前記情報取得手段は、変更者の情報を前記変更内容と共に取得し、
    前記承認依頼手段は、前記変更者に対して上位の作業者の情報端末に前記承認依頼する、請求項1〜のいずれか1項に記載の実装データ管理装置。
  9. 1以上の部品を基板上に実装する実装処理を実行する実装処理装置を制御する実装制御装置であって、
    前記実装処理装置を制御するデータに対して作業者が行った作業である、前記部品の取出位置、前記基板上への該部品の配置位置、前記部品の移動条件のうち少なくとも1つを含む実装処理条件情報の変更内容を取得する情報取得手段と、
    前記変更内容を情報端末へ出力することにより前記作業者の変更内容の許可及び不許可を含んだ承認依頼する承認依頼手段と、
    前記承認依頼した情報端末から変更許可の情報を取得すると、前記変更内容を前記実装処理条件情報に反映させる更新処理を実行する更新手段と、
    前記実装処理条件情報を用いて前記実装処理装置の実装処理を実行させる制御手段と、
    を備えた実装制御装置。
  10. 1以上の部品を基板上に実装する実装処理を実行する実装処理装置を制御するデータを作成管理するコンピューターが実行する実装データ管理方法であって、
    (a)前記実装処理装置を制御するデータに対して作業者が行った作業である、前記部品の取出位置、前記基板上への該部品の配置位置、前記部品の移動条件のうち少なくとも1つを含む実装処理条件情報の変更内容を取得するステップと、
    (b)前記変更内容を情報端末へ出力することにより前記作業者の変更内容の許可及び不許可を含んだ承認依頼するステップと、
    (c)前記承認依頼した情報端末から変更許可の情報を取得すると、前記変更内容を前記実装処理条件情報に反映させる更新処理を実行するステップと、
    を含む実装データ管理方法。
  11. 請求項10に記載の実装データ管理方法のステップを1以上のコンピューターが実行するプログラム。
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