以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
まず、図1を用いて、本発明の錠剤供給システムについて説明する。
図1は、供給された錠剤を包装する包装装置5と錠剤を取り出して包装装置5(以下、分包装置とも称する)に供給する錠剤供給装置10(以下、錠剤取出し装置とも称する。また、錠剤供給装置10と包装装置5とを併せて錠剤取出し装置や分包システムともいう)と、手撒き投入部102と、散薬投入部103を含む錠剤供給システム(以下、錠剤取出システムとも称する)を示す図である。
錠剤供給装置10には、複数の錠剤取出しユニット1が搭載されており、この錠剤取出しユニット1により錠剤シートから錠剤が取り出される。このような錠剤取出しユニット1は、情報処理装置300や包装装置5に設けられたタッチパネル式のディスプレイ101等から分包条件を入力されることで、錠剤の取出動作を行うことができる。
次に、図2を用いて、錠剤取出しユニット1の内部構造について説明する。
図2は、錠剤取出しユニット1の内部構造を示す図である。なお、図2は、錠剤取出しユニット1が2つ並んで配置されている例を示している。
錠剤取出しユニット1は、錠剤収容部510(錠剤が入っている部分)が重力方向に関して上側に来るような状態で複数の錠剤シート51を積層させて投入可能な投入口203(錠剤シート保持部)と、後述する錠剤シート51を搬送する搬送機構16と、後述する搬送機構16により搬送された錠剤シート51が載置される載置台と、載置台上の錠剤シート51の錠剤収容部の側から押圧して錠剤を取り出す押出し機構とを有している。すなわち載置台上が除包位置(取出位置)として用いられる。
錠剤シート51は、錠剤を収容する錠剤収容部510を有するシート本体の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤が錠剤収容部に密封されている。さらに錠剤シート51は、シート部上に凸状の錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて2列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部は錠剤シート51の長さ方向に沿って並んでいる。
なお、錠剤シート51としては、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シート51の長さ方向に1列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて3列以上の複数列に並んだ形態も可能である。
ここで、錠剤取出ユニットは、本発明の錠剤取出し手段の適用例であり、錠剤シートの錠剤収容部から錠剤を取り出す動作を行う。
ここで、図3を用いて、錠剤取出しユニット1の内部構造について説明する。図3は、錠剤取出しユニット1の内部構造(断面)を示す図であり、錠剤取出しユニット1を右側面から見た図である。具体的には投入口203にセットされた錠剤シートを、錠剤の除包位置(錠剤の取出位置)まで搬送を行った際の図である。
錠剤取出しユニット1は、錠剤シートが載置される載置台18を備えている。
39は、下部ローラである。下部ローラ39は、進行方向に沿って互いに間隔をおいて複数設けられている。
また、下部ローラ39は、駆動源(不図示)により回転駆動可能であり、錠剤シート部の重力方向に関して下面側に当接して錠剤シート51に進行方法への力を加えることができる。
24は、導入シュートである。導入シュート24は、載置台の下面側に設けられており、錠剤シート51から取り出された錠剤を、後述する錠剤導入路407に導くものである。すなわち、導入シュート24は、載置台の下面側に排出口を有しており、錠剤シート51から取り出された錠剤はその排出口を通り、後述する錠剤導入路407に落ちていく。なお、この導入シュート24は、錠剤取出ホッパーとも言う。
錠剤取出しユニット1は、載置台18上に錠剤シート51を搭載した状態で、押出し機構で錠剤を押し出すことで錠剤の取出動作を行う。また、錠剤取出しユニット1は、載置台18上の錠剤シート51の錠剤収容部を押圧する速度を変更させる変更機構をさらに有している。そして錠剤取出ユニットの所定の動作で錠剤が取り出せなかった場合には、押出し機構の押出し速度を通常の速度より高速に変更して錠剤収容部の押圧を行い、取出動作の継続(リトライ)を行う。
またリトライの際には、錠剤収容部の押圧を再度行う前に1度目の載置台18上の押圧位置から所定の距離だけ搬送手段で錠剤シート51を搬送させ、この状態で押出し機構を用いて錠剤収容部を押圧する。このような状態でリトライ動作を行うことにより、1度の取出動作で錠剤が取り出されなかったとしても、確実に錠剤を取り出すことができる。
次に、押出し機構の詳細について説明する。押出し機構は、錠剤収容部の中央付近を押圧する内側押圧体83と、内側押圧体83を取り囲むように設けられ、中央付近よりも外側の部分を押圧する外側押圧体84とを含んで設けられている。この内側押圧体83と外側押圧体84とが独立して動作することで錠剤シートの錠剤収容部を押圧し、錠剤シートから錠剤を取り出す。具体的には押出し機構は、内側押圧体83よりも先に外側押圧体84により錠剤収容部を押圧する。
内側押圧体83の先端は、錠剤取出ユニットに搭載されることが想定されるほとんどの錠剤シート51の錠剤収容部よりも面積が狭くなるように設けられている。そのため、内側押圧体83を錠剤を取り出すために下降させると、錠剤シートの錠剤収容部の面よりも重力方向に関して下側に至るまで先端が到達し、錠剤シート51の金属箔に開いた穴から先端が下側に突き出ることになる。
一方、外側押圧体84の先端は、錠剤取出ユニットに搭載されることが想定されるほとんどの錠剤シート51の錠剤収容部よりも面積が広いので、錠剤を取り出すために下降させても、錠剤シート51の金属箔に開いた穴から先端が突き出ることはない。すなわち、外側押圧体84を用いて最初に錠剤シート51の錠剤収容部を押し潰し、その後内側押圧体83で錠剤を確実に押し出すというように用いられる。
また、押出し機構は、外側押圧体84を昇降させる第1昇降機構と、内側押圧体83を昇降させる第2昇降機構も有しており、これらを動作させることにより、押圧体で錠剤を押し出すことができる。
第1昇降機構は、外側押圧体84が取り付けられた第1昇降体93と、回転駆動して第1昇降体93を昇降させるカム94と、第1昇降体93を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第1昇降体93は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に外側押圧体84が取り付けられている。カム94は、外側押圧体84の昇降動作を考慮して設計された形状の板状体であり、駆動機構によって回転駆動する軸部に固定されている。
カム94は、第1昇降体93の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第1昇降体93を押圧することによって高さ位置を調整し、これによって外側押圧体84の高さ位置を調整する(外側押圧体84の昇降動作を行う)ことができる。第1昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、外側押圧体84の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
第2昇降機構は、内側押圧体83が取り付けられた第2昇降体98と、回転駆動して第2昇降体98を昇降させるカム99と、第2昇降体98を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第2昇降体98は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に内側押圧体83が取り付けられている。カム99は、第2昇降体98の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第2昇降体98を押圧して高さ位置を調整し、これによって内側押圧体83の高さ位置を調整する(内側押圧体83の昇降動作を行う)ことができる。第2昇降機構は、カム99の回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、内側押圧体83の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
このため、カム94とカム99は、それぞれ第1昇降体と第2昇降体に対して互いに独立に動作可能であり、内側押圧体83と外側押圧体84は、互いに独立に昇降動作させることができる。
押出し機構における2つのカムの回転動作のタイミング等は、錠剤位置検出機構の検出部からの信号に基づいて定めることができる。具体的には、検出された錠剤収容部の位置に合わせて内側押圧体83と外側押圧体84を動作させることができる。
錠剤取出しユニット1は、錠剤シートの錠剤収容部の押圧をする前に、押圧される錠剤収容部の長さや押圧される錠剤収容部の位置を検知することができる検出機構17をさらに有している。
そして錠剤供給装置は、検出した錠剤収容部の長さや錠剤収容部の位置に応じて押圧に最適な搬送方向に関する位置を算出し、当該位置とするために必要な搬送距離を算出することもできる。つまり搬送機構16(下部ローラ39、上部ローラ)は、搬送距離により載置台18上の錠剤収容部が押圧するために必要な最適位置に錠剤シートを搬送することができる。
図4は、錠剤供給装置10の内部を横(正面から見て右側)から見た図である。図4に示す点線の矢印は、錠剤取出しユニット1から取り出された錠剤の移動経路を示している。
401は、第1集積ホッパーである。第1集積ホッパー401は、錠剤取出しユニット1により、錠剤シートから取り出された錠剤が導入シュート24を落下して通り、そして、導入シュート24から後述する錠剤導入路407を通り、該錠剤が集積される部である。すなわち、錠剤導入路407は、第1集積ホッパー401と直接、導通している。
402は、第2集積ホッパーである。第2集積ホッパー402は、第1集積ホッパー401で集積された錠剤をさらに集積する。すなわち、第2集積ホッパー402は、第1集積ホッパー401と導通している。そのため、第1集積ホッパー401に落ちてきた錠剤50は、第2集積ホッパー402に落ちて集積される。
404は、第1の送り出し機構である。第1の送り出し機構404は、第2集積ホッパーに集積された錠剤50を第3の集積ホッパーに移動させる。403は、第3集積ホッパーである。第3集積ホッパー403は、第1の送り出し機構404により送り出(移動)された錠剤を集積する。405は、第2の送り出し機構である。第2の送り出し機構405は、第3集積ホッパーに集積された錠剤をメインホッパー406に移動させる。
406は、メインホッパーである。メインホッパー406は、第2の送り出し機構405により送り出(移動)された錠剤(1回分)を集積し、包装シート(分包紙)の中に集積した錠剤を投入する。
407は、錠剤導入路である。錠剤導入路407は、導入シュート24と導通しており、錠剤シートから取り出され落下した錠剤を導入シュート24から第1集積ホッパーに中継する。
408は、排出路である。除包後の錠剤シートは、排出路408を通って、排出路408と導通している排出ポケット(図13、図14の409)に集積される。
はお、本実施例では、各錠剤取出しユニットで錠剤が除包後の錠剤シートはすべてひとつの排出ポケット409に排出されるが、他の実施例として、排出ポケット409は、錠剤取出しユニットの上下方向の列ごとにひとつ設けられる構造であっても良い。その場合、排出ポケット4091個辺りの容量が更に小さくなるため、より上述したような、ボックスの中がすぐに錠剤シートでいっぱいになる可能性がより高くなる。
次に、図5を用いて、包装ユニット501の内部構造について説明する。
図5は、包装ユニット501の内部構造を示す図である。
包装ユニット501は、包装装置5内のユニットである。502は、包装シートが連なるロール紙(分包紙がロール状になっている紙)を包装機構に送り出すロール紙送出機構である。503は、メインホッパー406内に集積された錠剤(1回分の錠剤)が包装シートの中に投入され、当該包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する(包装機構)。そして504では、メインホッパー406内に集積された錠剤が包装シートの中に投入され、当該包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する(包装機構)。すなわち、包装機構503と、包装機構504とで、包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する。
505は、連なるロール紙を1包毎の包装シートに分断するための分断用ミシン目を包装シートに形成する分断機構である。506はプリンタであり、包装シートに、日付、患者データ、エラー情報を印字することができる(印字機構)。
このような図5に示す包装ユニットにより、投薬1回分の錠剤または散薬を包装シートに分包することができる。なお包装シートとしては、表面に熱溶着可能な樹脂材をコーティングした紙のみならず、中身を視認することができる透明なフィルム材を用いることもできる。
次に図13を用いて、本発明の実施形態において、排出ポケット409に溜まった錠剤シートを回収する仕組みについて説明する。
図13は、錠剤供給装置10をななめ前方より見た図である。
図13の1301は、排出スロープであり、錠剤供給装置の左側に配置されている錠剤取出しユニット1から排出された錠剤シートが落下し、右側の排出ポケット409へ滑り落ちる部分である。
図13の1302は、開閉可能な排出ポケット扉であり、これにより、排出ポケットに集約される錠剤シートが装置外まで飛び出してしまうことを防止している。
図13の1303は、排出路408(垂直排出経路)であり、錠剤取出しユニット1から排出された、錠剤シートが落下する部分である。
図13の409は排出ポケットであり、錠剤取り出し装置から排出された錠剤シートが集合する部分である。装置前面で開口しており、排出された錠剤シートを容易に取り出すことができる。
排出ポケット409は、本発明における、錠剤取出し手段により錠剤が取り出された錠剤シートを集積する集積手段の一例である。
すなわち、図13に示すように、錠剤取り出し装置から排出された、錠剤シートが排出路1303(垂直排出経路)を通り、そして、排出スロープを通り、排出ポケットに集約されるので、排出ポケットから、空の錠剤シートをまとめて取り出すことが可能となり、空の錠剤シートを廃棄するユーザの作業が容易になる。
図13の1304は、廃棄ボックスであり、排出ポケット409に所定以上の量の錠剤シートが溜まった場合に、当該錠剤シートが排出ポケット内のベルトコンベアにより、廃棄ボックス1304に集約される。また、廃棄ボックス1304には、開閉扉(不図示)が備えられており、集約した錠剤シートをユーザが容易に取り出すことができる。
廃棄ボックス1304は、本発明における、集積手段と連通し当該集積手段で集積した当該錠剤シートを回収する回収手段の一例である。
廃棄ボックス1304は、排出ポケット409よりも容量が大きく、多くの錠剤シートを集約できるため、錠剤取出しユニット1から排出された錠剤シートにより廃棄ボックスが一杯になることで錠剤供給装置10による除包動作が妨げられる可能性を低減することが可能となる。
なお、本発明の第1の実施形態では、廃棄ボックス1304を錠剤供給装置10が備えていなくとも良い。
以上で、図13の説明を終了する。
次に、図14を用いて、本発明の実施形態において、錠剤シート51が排出ポケット409に溜まったことを検出する仕組みについて説明する。
図14は、錠剤供給装置10の錠剤シート排出経路を示す内部構成の側面図である。
1401は、錠剤シート検出センサである。この錠剤シート検出センサ1401による錠剤シートの検出結果を用いて排出ポケット409内に錠剤シートが所定の量以上溜まったか否かを判断する。
具体的には、錠剤シートが排出用垂直排出経路1303を通過する際に反応する可能性を考慮し、一定時間(例えば、2秒間)当該錠剤シート検出センサ1401が錠剤シートを検出した場合、排出ポケット409が一杯になったと判断する(つまり、検出手段により前記錠剤シートを所定時間継続して検出した場合に、前記集積手段に集積された前記錠剤シートを廃棄すべきと判定する)。
錠剤シート検出センサ1401は、本発明における、集積手段に集積される錠剤シートを検出する検出手段の一例である。
なお、錠剤シート検出センサ1401による錠剤シートの検出結果を用いて、排出ポケット409内に錠剤シートが所定の量以上溜まったか否かを判断する包装装置5、または、錠剤供給装置10のCPUを検出手段としても良い。
なお、錠剤シート検出センサ1401が一定時間錠剤シートを検出すると排出ポケット409が一杯になったと判断する場合には、当該錠剤シート検出センサ1401は、排出ポケット409の上部(当該錠剤シート検出センサ1401の位置まで錠剤シートが溜まっても影響がない位置)に設けると良い。
なお、本実施例では、錠剤シート検出センサ1401が一定時間錠剤シートを検出すると排出ポケット409に所定の量以上溜まったと判断するとしたが、排出ポケット409内に錠剤シートが所定の量以上溜まったか否かを判断する方法はこれに限らず、他の実施例として、錠剤シート検出センサ1401が、錠剤シートを所定回数(ここでいう所定回数とは、排出ポケットが一杯になる錠剤シートのおおよその枚数と同じであり、あらかじめ包装装置5、または、錠剤供給装置10のメモリに記憶されている)検出した場合に、排出ポケット409内に錠剤シートが所定の量以上溜まったと判断しても良い(つまり、検出手段により前記錠剤シートを所定枚数検出した場合に、前記集積手段に集積された前記錠剤シートを廃棄すべきと判定する)。
なお、錠剤シート検出センサ1401が、錠剤シートを所定回数検出すると排出ポケット409内に錠剤シートが所定の量以上溜まったと判断する場合であって、錠剤取出しユニット1が横(重力方向に対して垂直の方向)に複数列並んでいる場合には、錠剤シート検出センサ1401は各錠剤取出しユニットから排出された錠剤シートが落下する排出路408ごとに設ける必要がある。
その場合、排出ポケット409内に錠剤シートが所定の量以上溜まったと判断する判断材料である所定回数とは、排出路408ごとに設けられた錠剤シート検出センサ1401が錠剤シートを検出した回数の総和である。
また、錠剤シート検出センサ1401が、錠剤シートを所定回数検出すると排出ポケット409内に錠剤シートが所定の量以上溜まったと判断する場合であって、錠剤取出しユニット1が横だけではなく、縦(重力方向)にも複数列並んでいる場合には、排出路408ごとに設けられる錠剤シート検出センサ1401は、縦に並んだ錠剤取出しユニット1のうち、最も下の錠剤取出しユニット1から排出された錠剤シートが落下する排出路408内の位置に設けられる。
更に、他の実施例として、錠剤シート検出センサ1401が一定時間錠剤シートを検出した場合、もしくは、錠剤シート検出センサ1401が、錠剤シートを所定回数検出した場合のどちらかである場合に、排出ポケット409内に錠剤シートが所定の量以上溜まったと判断するとしても良い。
以上で、図14の説明を終了する。
次に図15を用いて、廃棄ボックス1304、排出ポケット409に所定以上の量の錠剤シートが溜まった場合に、当該錠剤シートが排出ポケット409内のベルトコンベアにより、廃棄ボックス1304に集約される仕組みについて説明する。
図15は、錠剤供給装置10を前方より見た図であり、錠剤供給装置10から錠剤の移動経路と排出ポケット409の前面の板金を取り外した図である。
1501は、コンベアのベルトである。コンベアがコンベア駆動モーター(不図示)により駆動する際、ベルトの上に乗っている錠剤シートを廃棄ボックス1304に送り出す。
コンベアは、コンベア左端に備えられているコンベア駆動モーターが回動することにより、同じくコンベア左端に備えられているギア(不図示)が回転し、コンベアの軸1503に巻付いているベルト1501を引っ張ることでベルト1501上に乗っている錠剤シートを運搬することができる。
1502は、錠剤シート廃棄経路仕切板1504を駆動するモーターである。このモーターが駆動することで、錠剤シート廃棄経路仕切板1504の開閉を行う。
1503は、コンベアの軸である。両端の軸にベルトを巻付けている。
1504は、錠剤シート廃棄経路仕切板である。錠剤シート廃棄経路仕切板1504が閉じているとき、排出ポケット409に溜まった錠剤シートが廃棄ボックス1304へ落下することを防ぐ。
コンベアと、錠剤シート廃棄経路仕切板1504は、排出ポケット409に所定以上の量の錠剤シートが溜まった場合に動作する。
なお、本発明の第1の実施形態では、図15の1501〜1504を錠剤供給装置10が備えていなくとも良い。
以上で、図15の説明を終了する。
次に、図6のブロック図を用いて、錠剤供給システムのハードウェア構成の一例について説明する。
図6は、本発明の実施形態における錠剤供給システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
ここでは、情報処理装置300のCPU30と、包装装置5のCPU51と、錠剤供給装置10のCPU11とがそれぞれ連携して、包装装置5が制御する各装置(各ユニット)、及び、錠剤供給装置10が制御する各装置(各ユニット)の各種動作を制御している一例を示している。しかし1つのCPUが、錠剤供給システムの全ての各装置を制御する構成でも構わない。また、ここでは錠剤供給装置10にCPUが1つ設けられている状態を図示しているが、錠剤取出しユニット1ごとにCPUを設けてもよいし、錠剤取出しユニット1の段ごとにCPUを設けてもよい。
まず情報処理装置300のハードウェア構成について説明する。情報処理装置300のCPU30は、システムバスに接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御することができる。また、ROM31あるいは外部メモリ36には、CPU30の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM33は、CPU30の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU30は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM33にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、CPU30は、キーボードや不図示のマウス等の入力端末209からの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)206は、ディスプレイ101等の表示器への表示を制御することもでき、さらに、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御することもできる。
またI/F32は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、本実施形態においては包装装置5のI/F50と通信可能に接続されている。
次に、包装装置5のハードウェア構成について説明する。包装装置5のCPU51は、バスに接続されている各デバイスを統括的に制御することができる。ROM52にはCPU51の制御ブログラムや各種制御プログラムが記憶されている。RAM53は、CPU51が動作するためのシステムワークメモリとして機能する。CPU51は、タッチパネル式のディスプレイ101に対して表示制御したり、ディスプレイ101のタッチパネル機能を入力端末502としてユーザから情報の入力を受け付けたり、プリンタ706に印刷指示を出したりすることもできる。さらにCPU51は、包装装置5の散薬投入部103から投入された散薬を1包に包装する際に動作させる散薬分包機構55を制御したり、ユーザから手撒き投入部102に手撒きされた錠剤を包装する際に動作させる手撒き投入機構56を制御したりすることができる。そして包装装置5と錠剤供給装置10とは、包装装置5のI/O54と錠剤供給装置10のI/O12とで通信可能に接続されている。
次に、錠剤供給装置10のハードウェア構成について説明する。錠剤供給装置10のCPU11は、バスに接続されている各デバイスを統括的に制御することができる。ROM14にはCPU11の制御ブログラムや各種制御プログラムが記憶されている。RAM13は、CPU11が動作するためのシステムワークメモリとして機能する。CPU11は、さらに錠剤取出機構15(図3の内側押圧体83や外側押圧体84に対応)における取出動作を制御したり、錠剤シートを搬送する搬送機構16(図3の搬送機構16に対応)を制御したりすることもできる。
このようなハードウェア構成においては、以下のように錠剤取出を行うように制御することができる。まず包装装置5のCPU51が、錠剤供給装置10のCPU11に対して、錠剤の取出動作命令を送信する。そして、錠剤供給装置10のCPU11が、当該取出動作命令に従って、錠剤取出機構15や搬送機構16を制御して錠剤取出動作を行わせることができる。また、錠剤供給装置10のCPU11は、包装装置5のCPU50に対して、錠剤取出動作の状況を示す動作情報を送信することもできる。
次に、図7を用いて、錠剤供給装置10による錠剤取出し動作、および、排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まった場合の錠剤供給装置10の動作の一例について説明する。
図7は、本発明の第1の実施形態における、錠剤供給装置10による錠剤取出し動作、および、排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まった場合の錠剤供給装置10の動作の制御処理についてのフローチャートの一例を示す図である。
図7に示すフローチャートの各ステップの処理は、錠剤取出し装置のCPU11により実行され、実現される。
ステップS701において、錠剤供給装置10は、包装装置5のディスプレイ101に表示された画面(後述する図11)を介してユーザから入力を受け付けた処方内容を包装装置5から受け取る。
なお、本実施例では、ディスプレイ101を包装装置5が備えるとしたが、他の実施例として、錠剤供給装置10がディスプレイ101を備えても良い。
ステップS702において、錠剤供給装置10は、包装装置5のディスプレイ101に表示された画面(後述する図11)を介してユーザから入力を受け付けた分包開始指示(後述する図11の1107)を包装装置5から受け取ったか否かを判定する。ステップS702において、分包開始指示を包装装置5から受け取ったならば、ステップS703に進み、ユーザから入力を受け付けた分包開始指示を包装装置5から受け取らなければ、ステップS701に戻る。
ステップS703において、錠剤供給装置10は、内側押圧体83と外側押圧体84により、錠剤シートから錠剤を取り出す動作(除包動作とも言う)を実行する。
ステップS704において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まったか否かを判定する。
ステップS704は、本発明における、集積手段に集積された前記錠剤シートを廃棄すべきか否かを判定する判定手段の一例である。
ステップS704において、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まったと判定された場合には、ステップS707に進み、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まっていないと判定された場合にはステップS705に進む。
具体的には、図14の錠剤シート検出センサ1401により、錠剤シートを所定時間(例えば、3秒)検出した場合、または他の実施例として錠剤シートを所定枚数検出した場合には、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まったと判定する。
ステップS705において、錠剤供給装置10は、所定数除包済みか否かを判定する。所定数除包済みであれば、ステップS706に進み、所定数除包済みでなければ、ステップS704の処理に戻る。
ステップS705における所定数除包済みか否かの判定方法としては、まず、錠剤供給装置10は、導入シュート24内に設けられた落下センサによる検出結果から、錠剤シートから取り出された錠剤を検出できたか否かを判定する。
次に、錠剤を検出できた場合には、落下センサにより検出された錠剤の数は、メモリに記憶され、当該メモリに記憶された、落下センサにより検出された錠剤の数が、ステップS701でユーザにより入力された処方分の錠剤数(例えば、2個)であるか否かを判定することにより、ステップS705の判定を行う。
ステップS706において、錠剤供給装置10は、除包動作を停止し、本処理を終了する。
ステップS707において、錠剤供給装置10は、除包動作を一時停止し、包装装置5のディスプレイ101に、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まっているので取り出すようにユーザに促すメッセージ(例えば、図12)を表示する(ステップS708)。
ステップS708は、本発明における、判定手段により、前記錠剤シートを廃棄すべきと判定された場合に、前記集積手段に集積された前記錠剤シートの廃棄に係る所定の動作を実行する実行手段の一例である。また、ステップS708は、本発明における、所定の動作として、前記集積手段に前記錠剤シートが所定以上の量集積されている旨の通知を行う実行手段の一例である。
ステップS709において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されたか否かを判定する。排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されていれば、ステップS705に進み、排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されていなければ、錠剤シートが除去されるまで待機する。
排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されたか否かの判定方法としては、本実施例では、包装装置5のディスプレイ101に表示された画面(具体的には図12)を介して、ユーザから錠剤シートを除去した旨の入力(例えば、図12の1201の「OK」ボタン)を受け付けた場合に、錠剤シートが除去されたと判定するが、この方法に限らず、排出ポケット409の底に接触式センサを設け、当該接触式センサが錠剤シートを検出しなければ、錠剤シートが除去されたと判定しても良い。
以上で、図7の説明を終了する。
以上、本発明の第1の実施形態によると、錠剤シートの排出経路からボックスまでの間に錠剤シートが詰まり錠剤供給装置による除包動作が妨げられる可能性を低減することができる。
次に、図8を用いて、錠剤供給装置10による錠剤取出し動作、および、排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まった場合の錠剤供給装置10の動作の第2の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態における、錠剤供給装置10による錠剤取出し動作、および、排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まった場合の錠剤供給装置10の動作の制御処理についてのフローチャートの一例を示す図である。
図8に示すフローチャートの各ステップの処理は、錠剤取出し装置のCPU11により実行され、実現される。
なお、ステップS801〜ステップS806までの各処理は、それぞれ図7のステップS701〜ステップS706までの処理と同様であるため、説明は省略する。
ステップS804で、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まったと判定された場合に、ステップS807において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51を図13の廃棄ボックス1304に廃棄し、ステップS806の処理に移行する。
ステップS807は、本発明における、判定手段により、前記錠剤シートを廃棄すべきと判定された場合に、前記集積手段に集積された前記錠剤シートの廃棄に係る所定の動作を実行する実行手段の一例である。また、ステップS807は、本発明における、所定の動作として、当該錠剤シートを前記回収手段に排出する実行手段の一例である。
ステップS807において、排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まった場合に、自動で錠剤シート51を廃棄することにより、錠剤シートの排出経路からボックスまでの間に錠剤シートが詰まり錠剤供給装置による除包動作が妨げられる可能性を低減し、かつ、ユーザが排出ポケット409から錠剤シート51を取り出す手間を省くことが可能となる。
以上で、図8の説明を終了する。
次に、図9を用いて、錠剤供給装置10による錠剤取出し動作、および、排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まった場合の錠剤供給装置10の動作の第3の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態における、錠剤供給装置10による錠剤取出し動作、および、排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まった場合の錠剤供給装置10の動作の制御処理についてのフローチャートの一例を示す図である。
錠剤供給装置10を使用する薬局などでは、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51を監査する(例えば、錠剤シート51に錠剤が残っていないかや、処方と異なる種類の錠剤の錠剤シートを錠剤取出しユニット1にセットして分包を行っていないか等を監査する)場合がある。その場合、排出ポケット409に溜まった錠剤シートを図13の廃棄ボックス1304に自動で廃棄してしまうと、監査対象でない錠剤シートと監査対象の錠剤シートが混ざっている廃棄ボックス1304の中から、監査対象の錠剤シートをユーザが探さなければならなくなり、監査の妨げになる恐れがある。
そこで、第3の実施例では、錠剤シート51が監査対象である場合には、廃棄ボックス1304に錠剤シート51を自動で廃棄することなく、ユーザが手動で取り出すように通知することで、錠剤シートの監査を効率的に行うことができるようにする。
図9に示すフローチャートの各ステップの処理は、錠剤取出し装置のCPU11により実行され、実現される。
なお、ステップS901〜ステップS906までの各処理は、それぞれ図7のステップS701〜ステップS706までの処理と同様であるため、説明は省略する。
ステップS904で、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まったと判定された場合に、ステップS907において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51が監査対象か否かを判定する。排出ポケット409に溜まった錠剤シート51が監査対象であれば、ステップS908に進み、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51が監査対象でなければステップS911に進む。
具体的には、ステップS901で、包装装置5のディスプレイ101に表示された画面(後述する図11)を介して処方内容の入力と一緒に、当該処方で使用する錠剤シート51が監査対象であるという入力(図11の1105がユーザにより押下される)をユーザから受け付け、当該錠剤シート51から除包を開始した後に、ステップS905で排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まったと判定された場合に、ステップS907で錠剤供給装置10は、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51が監査対象であると判定する(ステップS907でYES)。
ステップS908において、錠剤供給装置10は、除包動作を一時停止し、包装装置5のディスプレイ101に、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まっているので取り出すようにユーザに促すメッセージ(例えば、図12)を表示する(ステップS909)。
なお、図12の画面に、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まっているので取り出すようにユーザに促すメッセージに加えて、当該錠剤シートが監査対象である旨のメッセージを表示しても良い。
ステップS910において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されたか否かを判定する。排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されていれば、ステップS905に進み、排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されていなければ、錠剤シートが除去されるまで待機する。
排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されたか否かの判定方法としては、本実施例では、包装装置5のディスプレイ101に表示された画面(具体的には図12)を介して、ユーザから錠剤シートを除去した旨の入力(例えば、図12の1201の「OK」ボタン)を受け付けた場合に、錠剤シートが除去されたと判定するが、この方法に限らず、排出ポケット409の底に接触式センサを設け、当該接触式センサが錠剤シートを検出しなければ、錠剤シートが除去されたと判定しても良い。
ステップS911において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51を図13の廃棄ボックス1304に廃棄し、ステップS905の処理に移行する。
ステップS909とステップS911は、本発明における、判定手段により、前記錠剤シートを廃棄すべきと判定された場合に、前記集積手段に集積された前記錠剤シートの廃棄に係る所定の動作を実行する実行手段の一例である。また、ステップS909は、本発明における、受付手段により前記錠剤取出し装置により錠剤が取り出される錠剤シートが、監査対象であるという入力を受け付けた場合に、前記所定の動作として、監査対象である前記錠剤シートが当該集積手段に集積された旨の通知を含む、当該集積手段に前記錠剤シートが所定以上集積されている旨の通知を行う通知手段の一例である。
以上、第3の実施例によると、錠剤シートの排出経路からボックスまでの間に錠剤シートが詰まり錠剤供給装置による除包動作が妨げられる可能性を低減し、かつ、錠剤シート51が監査対象である場合には、廃棄ボックス1304に錠剤シート51を自動で廃棄することなく、ユーザが手動で取り出すように通知することで、錠剤シートの監査を効率的に行うことができる。
以上で、図9の説明を終了する。
次に、図10を用いて、錠剤供給装置10による錠剤取出し動作、および、排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まった場合の錠剤供給装置10の動作の第4の実施形態について説明する。
図10は、本発明の第4の実施形態における、錠剤供給装置10による錠剤取出し動作、および、排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まった場合の錠剤供給装置10の動作の制御処理についてのフローチャートの一例を示す図である。
本発明における錠剤供給装置10では、錠剤シート51から錠剤をすべて取り出していない場合であっても、分包処理を完了するために必要な所定の錠剤数分錠剤が取り出された場合には、当該錠剤がすべて取り出されていない錠剤シート51(半端なシートとも呼ぶ)と、錠剤取出しユニット1に当該錠剤シート51の他に、全く錠剤が取り出されていない錠剤シート51(未使用シートとも呼ぶ)がある場合には、それらの錠剤シート51を排出ポケット409に排出する仕組みとなっている。
なぜなら、本錠剤供給装置10を使用するユーザは、毎回同じ錠剤取出しユニット1に同じ錠剤シート51をセットするとは限らず、同じ錠剤取出しユニット1であっても、処方箋の内容によって、違う種類の錠剤シート51と入れ替える場合があるからである。
そのため、仮に、錠剤取出しユニット1に半端なシートや未使用シートを、分包処理を完了するために必要な所定の錠剤数分錠剤が取り出された後も排出しなかった場合、ユーザが錠剤シート51を入れ替え忘れる可能性がある。
すると、処方箋で指定された錠剤の錠剤シート51と異なる錠剤の錠剤シート51から錠剤を取り出し、分包してしまう恐れがあり、問題となることが考えられる。
上記のような問題を未然に防ぐため、本錠剤供給装置10は、分包処理を完了するために必要な所定の錠剤数分錠剤が取り出された場合に、錠剤取出しユニット1にセットされた半端なシートや未使用シートを排出するが、そうすると、排出ポケット409に、錠剤がすべて取り出された錠剤シート51(除包済みシートとも言う)、半端なシート、および未使用シートが、排出ポケット409を介して廃棄ボックス1304に混在して溜まることになり、その中から、半端なシートと未使用シートを今後使用するためにユーザが取り出す作業が非常に手間となるという新たな課題が発生する恐れがあった。
そこで、第4の実施形態では、排出ポケット409に少なくとも半端なシート(廃棄すべきでない錠剤シート)が溜まっている場合には、当該排出ポケット409に錠剤シート51が所定以上の量溜まっても、廃棄ボックス1304に廃棄することなく、ユーザに手動で取り出させるようにすることで、ユーザによる廃棄すべきでない錠剤シートの回収を容易にすることを可能とする。
図10に示すフローチャートの各ステップの処理は、錠剤取出し装置のCPU11により実行され、実現される。
なお、ステップS1001〜ステップS1006までの各処理は、それぞれ図7のステップS701〜ステップS706までの処理と同様であるため、説明は省略する。
ステップS1004で、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まったと判定された場合に、ステップS1007において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シート51があるか否かを判定する。
排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シート51があれば、ステップS1008に進み、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シート51がなければステップS1011に進む。
ステップS1007における排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シート51があるか否かを判定するための前提として、まず、錠剤供給装置10による錠剤シート51からの錠剤取出し動作中に、現在錠剤を取り出している錠剤シート51の錠剤収容部に錠剤が残っているかを判定する。
錠剤を取り出している錠剤シート51の錠剤収容部に錠剤が残っているかを判定する方法としては、特開2013−241220号公報に記載の技術を用いる。具体的には、錠剤取出しユニット1の投入口203にセットされた錠剤シート51が、所定距離(錠剤シート51の全長、又は錠剤シート51のポケット間の距離)搬送されたか否かを判定することにより、現在搬送している錠剤シート51のポケットに錠剤が残っているか否かを判定することができる。
なお、所定距離として説明している錠剤シート51の全長、又は錠剤シート51のポケット間の距離は、メモリに記憶されている。
ここで、錠剤シート51のポケット間の距離を、所定の距離として用いる場合、現在搬送している錠剤シート51に錠剤があるか否かの判定は、当該錠剤シート51を搬送して、前回検出したポケットの位置から、錠剤シート51のポケット間の距離(所定距離)以上、搬送したとしても、新たなポケットを検出できたか否かを判定することにより、現在搬送している錠剤シート51のポケットに錠剤が残っているか否かを判定することができる。
また、錠剤シート51のポケット間の距離については、錠剤シート51を搬送する際に、ポケット位置センサ(特開2013−241220の図23の2301)によりポケット間の距離を計測して得られる値を用いるようにすることもできる。このように、錠剤シート51を搬送する際に、ポケット位置センサによりポケット間の距離を計測して得られる値を用いると、複数のポケット間の距離の異なる錠剤シート51に柔軟に対応することが可能となる。
なお、錠剤シートの距離の検出には、検出機構17を用いる。
次に、錠剤シート51のポケットに錠剤が残っていると判定された場合に、その状態で、ステップS1005で、分包処理を完了するために必要な所定の錠剤数分錠剤が取り出されたと判定されると、当該錠剤収容部に錠剤が残っている状態の錠剤シート51は、排出ポケット409に排出されるので、その際に、錠剤収容部に錠剤が残っている状態の錠剤シート51が排出ポケット409に排出されたという情報を錠剤供給装置10のメモリに記憶しておく。
錠剤供給装置10のメモリに記憶した、錠剤収容部に錠剤が残っている状態の錠剤シート51が排出ポケット409に排出されたという情報は、ステップS1010で、排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されたと判定された場合に(ステップS1010でYES)、メモリから消去される。
以上が、ステップS1007における、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シート51があるか否かを判定するための前提である。
ステップS1007では、錠剤供給装置10は、錠剤収容部に錠剤が残っている状態の錠剤シート51が排出ポケット409に排出されたという情報を錠剤供給装置10のメモリに記憶されている場合に、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シート51があると判定する(ステップS1007でYES)。
ステップS1008において、錠剤供給装置10は、除包動作を一時停止し、包装装置5のディスプレイ101に、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まっているので取り出すようにユーザに促すメッセージ(例えば、図12)を表示する(ステップS1009)。
なお、図12の画面に、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まっているので取り出すようにユーザに促すメッセージに加えて、当該錠剤シート51の中に、錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シート51がある旨のメッセージを表示しても良い。
ステップS1010において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されたか否かを判定する。排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されていれば、ステップS1005に進み、排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されていなければ、錠剤シートが除去されるまで待機する。
排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されたか否かの判定方法としては、本実施例では、包装装置5のディスプレイ101に表示された画面(具体的には図12)を介して、ユーザから錠剤シートを除去した旨の入力(例えば、図12の1201の「OK」ボタン)を受け付けた場合に、錠剤シートが除去されたと判定するが、この方法に限らず、排出ポケット409の底に接触式センサを設け、当該接触式センサが錠剤シートを検出しなければ、錠剤シートが除去されたと判定しても良い。
ステップS1011において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51を図13の廃棄ボックス1304に廃棄し、ステップS1005の処理に移行する。
ステップS1009とステップS1011は、本発明における判定手段により、前記錠剤シートを廃棄すべきと判定された場合に、前記集積手段に集積された前記錠剤シートの廃棄に係る所定の動作を実行する実行手段の一例である。また、ステップS1009は、本発明における、第2の判定手段により錠剤収容部に錠剤が残っている前記錠剤シートが前記集積手段に集積されたと判定される場合に、前記所定の動作として、錠剤収容部に錠剤が残っている前記錠剤シートが当該集積手段に集積された旨の通知を含む、当該集積手段に前記錠剤シートが所定以上集積されている旨の通知を行う実行手段の一例である。
以上、第4の実施例によると、錠剤シートの排出経路からボックスまでの間に錠剤シートが詰まり錠剤供給装置による除包動作が妨げられる可能性を低減し、かつ、ユーザによる廃棄すべきでない錠剤シートの回収を容易にすることができる。
以上で、図10の説明を終了する。
次に、図11を用いて、図7のステップS701、図8のステップS801、図9のステップS901、図10のステップS1001で、包装装置5のディスプレイ101に表示される画面について説明する。
図11は、図7のステップS701、図8のステップS801、図9のステップS901、図10のステップS1001で、包装装置5のディスプレイ101に表示される画面の一例を示す図である。
図7のステップS701、図8のステップS801、図9のステップS901、図10のステップS1001において、包装装置5は、ディスプレイ101に図11に示す設定画面を表示する。そして、包装装置5は、設定画面を介して、ユーザの操作に従って、錠剤取出し装置を識別(特定)する錠剤取出し装置番号(処方箋に含まれる錠剤が収容された錠剤シート51をセットする錠剤取出しユニット1の番号)、及び処方データを入力する。
ここで、処方データとは、何日分の薬(錠剤)を分包するのか(1102)、1回あたりの錠剤数(1103)、1日あたり何回、薬を飲まなければならないのか(1104)、を示す情報である。
図11の例では、錠剤取出し装置番号が「1」番の錠剤取出しユニット1が、3日分の錠剤を、1日あたり3回で、1回あたり2錠ごと、患者が飲めるように、錠剤を分包することが設定されている。
1105と1106は、処方箋に含まれる錠剤を収容する錠剤シート51が監査対象であるか否かをユーザが選択するボタンであり、1105のボタンをユーザが選択すると、当該処方箋に含まれる錠剤を収容する錠剤シート51が監査対象であるということになり、1106のボタンをユーザが選択すると、当該処方箋に含まれる錠剤を収容する錠剤シート51が監査対象でないということになる。
なお、本発明の第1、第2、第4実施形態では、1105と1106のボタンはなくとも良い。
1106は、分包開始ボタンであり、ユーザが1101〜1105の入力を行った後に、1106のボタンを押下すると、錠剤供給装置10は、除包動作を開始する。
なお、図11の画面でユーザ操作に従って入力された1101〜1106の情報は、包装装置のメモリに記憶される。
次に、図16を用いて、錠剤供給装置10による錠剤取出し動作、および、排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まった場合の錠剤供給装置10の動作の第5の実施形態について説明する。
図16は、本発明の第5の実施形態における、錠剤供給装置10による錠剤取出し動作、および、排出ポケット409に錠剤シート51が所定量溜まった場合の錠剤供給装置10の動作の制御処理についてのフローチャートの一例を示す図である。
第3の実施形態および第4の実施形態ではそれぞれ、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まったと判定された場合に、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51が監査対象か否かを判定したり(図9のステップS907)、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シートがあるか否かを判定したり(図10のステップS1007)する実施形態であるが、本実施形態では、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まったと判定される前に、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51が監査対象か否かを判定したり、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シートがあるか否かを判定したりする。
つまり、第5の実施形態では、監査対象の錠剤シートや錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シートが排出ポケット409に廃棄された時点で、当該錠剤シートを取り出すようにユーザに促すことが可能となるため、第3の実施形態および第4の実施形態のように排出ポケット409一杯に溜まった錠剤シートの中から当該錠剤シートを探し出すよりも、当該錠剤シートをユーザが探し出しやすくなる、つまり、ユーザによる廃棄すべきでない錠剤シートの回収を容易にすることができるという効果を奏することが可能となる。
図16に示すフローチャートの各ステップの処理は、錠剤取出し装置のCPU11により実行され、実現される。
ステップS1601〜ステップS1603までの各処理は、それぞれ図7のステップS701〜ステップS703までの処理と同様であるため、説明は省略する。
ステップS1604において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、監査対象の錠剤シート、または錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シート51があるか否かを判定する。
排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、監査対象の錠剤シート、または錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シートがあれば、ステップS1605に進み、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、監査対象の錠剤シート、または錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シートがなければステップS1608に進む。
ステップS1604において、錠剤供給装置10が排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、監査対象の錠剤シート、または錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シート51があるか否かを判定する方法は、図9のステップS907や図10のステップS1007と同様である。
ステップS1605において、錠剤供給装置10は、除包動作を一時停止し、包装装置5のディスプレイ101に、監査対象の錠剤シート、または錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シートが排出ポケット409にあるので取り出すようにユーザに促すメッセージ(例えば、後述する図17)を表示する(ステップS1606)。
ここで、図17について説明する。図17は、ステップS1606において、包装装置5のディスプレイ101に表示される画面であり、ステップS1604において、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、監査対象の錠剤シートがあると判定された場合には、図17(a)の画面が包装装置5のディスプレイ101に表示され、ステップS1604において、排出ポケット409に溜まった錠剤シート51の中に、錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シート51があると判定された場合には、図17(b)の画面が包装装置5のディスプレイ101に表示される。図16の説明に戻る。
ステップS1607において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に溜まっている監査対象の錠剤シート、または錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シートが除去されたか否かを判定する。
排出ポケット409に溜まっている監査対象の錠剤シート、または錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シートが除去されていれば、ステップS1005に進み、排出ポケット409に溜まっている監査対象の錠剤シート、または錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シートが除去されていなければ、錠剤シートが除去されるまで待機する。
排出ポケット409に溜まっている監査対象の錠剤シート、または錠剤収容部に錠剤が残っている錠剤シートが除去されたか否かの判定方法としては、本実施例では、包装装置5のディスプレイ101に表示された画面(具体的には図17)を介して、ユーザから錠剤シートを除去した旨の入力(例えば、図17の1701の「取り出し完了」ボタン)を受け付けた場合に、錠剤シートが除去されたと判定する。
ステップS1608において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まったか否かを判定する。
ステップS1608において、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まったと判定された場合には、ステップS1609に進み、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まっていないと判定された場合にはステップS1611に進む。
ステップS1608において、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まったか否かを判定する方法は、図7のステップS704と同様であるため、説明は省略する。
ステップS1609において、錠剤供給装置10は、除包動作を一時停止し、包装装置5のディスプレイ101に、排出ポケット409に錠剤シートが所定の量溜まっているので取り出すようにユーザに促すメッセージ(例えば、図12)を表示する(ステップS1609−2)。
ステップS1610において、錠剤供給装置10は、排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されたか否かを判定する。
排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されていれば、ステップS705に進み、排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されていなければ、錠剤シートが除去されるまで待機する。
排出ポケット409に所定の量溜まっている錠剤シートが除去されたか否かの判定方法は、図7のステップS709と同様であるため、説明は省略する。
ステップS1611において、錠剤供給装置10は、所定数除包済みか否かを判定する。所定数除包済みであれば、ステップS1612に進み、所定数除包済みでなければ、ステップS1604の処理に戻る。
ステップS1611における所定数除包済みか否かの判定方法は、ステップS705と同様であるため、説明は省略する。
ステップS1612において、錠剤供給装置10は、除包動作を停止し、本処理を終了する。以上で図16の説明を終了する。
以上で、実施例の説明を終了する。
以上、本発明によると、集積手段に集積された錠剤シートにより、錠剤取出し動作が妨げられる可能性を低減することができる。
上述した本発明の実施形態を構成する各手段及び各ステップは、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。装置が読み取り実行可能なこのプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、一又は複数の機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム又は装置に直接、又は遠隔から供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。更に、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
更に、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。