JP2015073572A - コンピュータ、錠剤供給装置、薬剤包装装置およびその制御方法とプログラム。 - Google Patents

コンピュータ、錠剤供給装置、薬剤包装装置およびその制御方法とプログラム。 Download PDF

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Abstract

【課題】取出ユニットにセットすると錠剤の供給に問題が起こるPTPシートは、取出ユニットでは錠剤を供給せずに、手撒き投入して錠剤する供給するように誘導する。【解決手段】PTPシートの識別データを読み取る読取部5102を具備する錠剤取出ユニットを有する錠剤供給装置と、手撒き錠剤を投入する薬剤包装装置とに通信可能に接続され、錠剤供給装置および薬剤包装装置に動作指示するための指示データを作成するコンピュータが、割れ易い錠剤種別であることを錠剤種別毎に対応づけた手撒きデータを記憶し、読取部からPTPシートの識別データを取得し、識別データを読み取れた場合には、取得した識別データに対応づけられている錠剤種別が、手撒きデータにある割れ易い錠剤種別であるかを判定し、割れ易い錠剤種別であると判定された場合には、投入口に投入されたPTPシートが収容する錠剤は、錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知する。【選択図】図16

Description

本発明は、コンピュータ、錠剤供給装置、薬剤包装装置およびその制御方法とプログラムに関する。
従来、調剤業務の分包作業においてはPTPシートに収容されている錠剤は人の手(手撒き)によって錠剤を取り出してから分包機の錠剤マスに1包分ずつ投入する必要がある。また手撒きせずに分包する装置として、特許文献1の様な錠剤供給装置がある。
例えば特許文献1には、処方データに整数部と小数部を含む薬剤データがある場合には、小数部のみからなる手撒きデータを作成し、手撒き薬剤供給手段の処理データとする技術が開示されている。
特開2004−358266号公報
PTPシートに封入されたシートの錠剤には、割線がある錠剤やOD錠であるものが存在する。作業者がそれらのシートを錠剤取出装置へセットして分包してしまうと、取出装置が押し出してシートから錠剤を1錠ずつ取り出すため、割線を押した時に割れて分包されてしまう場合がある。またOD錠の場合はさらに錠剤が粉々に割れてしまう場合がある。分包機はそのまま薬包紙に分包する為、錠剤が通る経路の汚れや次回分包時に微量ながら割れた錠剤が混入する恐れもある。さらに分包後の薬包紙を監査する際、錠剤をチェックするのだが、割れてしまうと見分けることが難しく、調剤業務の作業者にとってPTPシートの中の錠剤が割れやすいかを錠剤取出装置にセットするまえに毎回確認してPTPシートを錠剤取出装置にセットする作業は手間であった。
特許文献1は、処方データに半錠データがある場合に自動で手撒き分包データを作成するものであり、上記のような問題の解決方法に対しては何ら開示されていない。
本発明は、取出ユニットにセットすると錠剤の供給に問題が起こるPTPシートは、取出ユニットでは錠剤を供給せずに、手撒き投入して錠剤する供給するように誘導することができる仕組みを提供することを目的とする。
本発明は、投入口にPTPシートの識別データを読み取る読取部を具備する錠剤取出ユニットを有する錠剤供給装置と、手撒き錠剤を投入する錠剤マスを有する薬剤包装装置とに通信可能に接続され、前記錠剤供給装置および前記薬剤包装装置に動作指示するための指示データを作成するコンピュータであって、割れ易い錠剤種別であることを錠剤種別毎に対応づけた手撒きデータを記憶する手撒き錠剤記憶手段と、錠剤取出ユニットの前記読取部から、投入されたPTPシートの識別データを取得する取得手段と、前記取得手段が前記識別データを読み取れた場合には、前記取得した識別データに対応づけられている錠剤種別が前記手撒きデータにある前記割れ易い錠剤種別であるかを判定する判定手段と、前記判定手段により前記割れ易い錠剤種別であると判定された場合には、前記投入口に投入されたPTPシートが収容する錠剤は前記錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記手撒き錠剤記憶手段は割線がある錠剤又は口腔内崩壊性の錠剤をそれぞれ区分して前記割れ易い錠剤種別に対応づけて手撒きデータに記憶し、前記判定手段が前記割れ易い錠剤種別であるかいなかを判定する場合には、前記区分されている割線がある錠剤または口腔内崩壊性の錠剤から、前記錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知する錠剤が少なくとも一方であるかを決定する決定手段と、をさらに備え、前記通知手段が、前記錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨と合わせて、前記受け付けた錠剤種別を収容しているPTPシートが前記決定した割線がある錠剤または口腔内崩壊性の錠剤の少なくとも一方を収容していることを通知することを特徴とする。
また、前記通知手段が錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知したあとに、前記割れ易い錠剤種別であると判定されたPTPシートが収容する錠剤を前記錠剤マスから供給する指示データに振り替えて登録する手撒き登録手段をさらに備えることを特徴とする。
また、前記判定手段により前記割れ易い錠剤種別ではないと判定された場合には、前記受け付けた錠剤種別を収容しているPTPシートの錠剤を取出ユニットから供給する指示データとして登録するユニット登録手段をさらに備えることを特徴とする。
また、前記投入されたPTPシートの識別データが前記取得手段により取得できたかいなかを判定する第2の判定手段と、前記投入口に投入されたPTPシートから錠剤を取り出すユニットを設定する画面を表示するユニット設定表示手段と、をさらに備え、前記画面が表示されている間に、前記第2の判定手段が、前記投入されたPTPシートの識別データが前記取得手段により取得できたかを判定することを特徴とする。
また、投入口でPTPシートの画像を撮像する撮像部を具備し、前記撮像部から、投入口に投入されたPTPシートの画像データを取得する画像取得手段と、前記取得した画像データを前記記憶するPTPシート毎の画像データとのマッチングによりPTPシート種別を照合する照合手段と、前記照合手段により照合されたPTPシート種別に従って、投入口に投入されたPTPシートが含んでいる前記錠剤種別を特定する特定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明により、取出ユニットにセットすると錠剤の供給に問題が起こるPTPシートは、取出ユニットでは錠剤を供給せずに、手撒き投入して錠剤する供給するように誘導することができる仕組みを提供することが可能となる。
薬剤包装システムの外観を示す図。 錠剤供給装置の外観を示す図。 錠剤取出ユニットの内部構造を示す図。 錠剤取出ユニットの内部構造を示す図。 錠剤供給装置の内部構造を示す図。 錠剤供給ユニットの内部構造を示す図。 薬剤包装ユニットの内部構造を示す図。 薬剤包装ユニットの内部構造を示す図。 手撒き錠剤部の構造を示す図。 印字コンピュータのハードウエア構成図 シート情報を取得する処理のフローチャートを示す図。 錠剤取出ユニットの登録を判定する処理のフローチャートを示す図。 処方編集画面の処方画面の1例を示す図。 処方編集画面のDrop画面(投入後)の1例を示す図。 処方編集画面のDrop画面(投入前)の1例を示す図。 投入口の内部構造を示す図。 PTPシートの外観を示す図。 薬品マスタの一例を示す図。 メイン操作画面の1例を示す図。 ユニット設定データとPTPシート投入データの一例を示す図。 メッセージ画面を示す図。 指示データの一例を示す図。 確認画面の1例を示す図。 薬品マスタのデータベースファイルを示す図。 薬品マスタ画面の1例を示す図。 処方編集画面の薬剤詳細画面の1例を示す図。
図1を説明する。
図1は、薬剤包装装置5と錠剤供給装置10を示す図である。
錠剤供給装置10及び錠剤供給装置10から供給された錠剤を包装する薬剤包装装置5とで構成されている薬剤包装システムである。
錠剤供給システムは、複数の錠剤をそれぞれ錠剤収容部52に封入した錠剤シート51から錠剤50を取り出して、取り出された錠剤を包装する薬剤包装装置5に供給する。
1は錠剤取出ユニットであり、錠剤シートから錠剤を取り出すユニットである。
錠剤供給装置には複数の錠剤取出ユニット1が収納されている。錠剤取出ユニットは、幅方向(左右方向)に6つが並べられ、この6つの錠剤取出ユニットからなる組が上下に3段に配置されている。すなわち、錠剤取出ユニット1は、左右6列、上下3段に配列されている。
錠剤供給装置10は複数の錠剤取出ユニット1を備えているが、錠剤取出ユニット1の数は1でもよい。
5は包装装置であり、錠剤供給装置10の錠剤取出ユニット1から供給された錠剤を包装する装置である。
10は錠剤供給装置であり、錠剤取出ユニット1により錠剤シートから錠剤を取り出して供給する。錠剤供給装置10は複数の錠剤取出ユニット1を備えている。
錠剤供給装置10は、複数の錠剤をそれぞれ錠剤収容部に封入した錠剤シートから錠剤を取り出して供給する。
錠剤供給装置10は、1または複数の錠剤取出しユニット1と、錠剤取出ユニット1で取り出された錠剤を供給する供給ユニットとを備えている。
103は錠剤供給装置10を使用せずに薬剤包装装置5側で錠剤を包装したい場合に人の手によって錠剤が錠剤をセットされる部分である。錠剤供給装置10からの錠剤と手撒き錠剤部からの錠剤を混合して1包にまとめることができる。
104はLCD操作パネルである。作業者による包装数等の入力や、スタートボタンにより包装動作の開始指示を受け付ける部分である。
2は、薬剤包装装置5及び錠剤供給装置10と印字コンピュータ3とが通信する為の通信ケーブルである。
3は、薬剤包装装置5及び錠剤供給装置10と通信する印字コンピュータである。
印字コンピュータは(1)PTPシートから錠剤を取り出す錠剤取出ユニット1を有する錠剤供給装置(2)手撒き錠剤を投入する錠剤マスと取り出された錠剤または投入された錠剤を包装する包装部とを有する薬剤包装装置に通信可能に接続されている。
印字コンピュータは処方箋毎に錠剤供給装置10および薬剤包装装置5に動作指示するための指示データ(分包データ、供給データ、印字データ、除包データ等)を作成(登録)する。作成(登録)した指示データはスタートボタン(開始指示)が押下されると同時に、錠剤供給装置10および薬剤包装装置5の動作指示として錠剤供給装置10および薬剤包装装置5に対して要求する。
4は、印字コンピュータと通信する外部機器(調剤コントローラ)である。
図2を説明する。
図2は、錠剤供給装置10を示す図である。
尚、錠剤供給装置10を前面側から見た図である。
203は半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートの投入口である。
図3を説明する。
図3は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す図である。
尚、錠剤取出ユニット1を前面側から見た図である。
錠剤取出しユニット1は、錠剤シートを搬送する搬送機構と、搬送機構により搬送された錠剤シートが載置される載置台と、載置台上の錠剤シートの錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す押出し機構とを有している。
51は半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートである。
錠剤シートは、錠剤を収容する錠剤収容部を有するシート本体の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤を錠剤収容部に密封したものである。錠剤シートは、シート部上に凸状の錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて2列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部は錠剤シートの長さ方向に沿って並んでいる。
なお、錠剤シートとしては、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シートの長さ方向に1列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて3列以上の複数列に並んだ形態も可能である。
図4を説明する。
図4は、錠剤取出ユニット1の内部構造(断面)を示す図である。
錠剤シート投入口へシートをセットし、PTPシートを除包位置(錠剤の取出位置)まで搬送を行った際の図である。
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートを搬送する錠剤シート搬送機構(搬送機構)と、錠剤シートが載置される載置台18と、半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出機構(押出し機構)とを備えている。
39は下部ローラである。
錠剤シート搬送機構は、錠剤シートを進行方向に向け搬送するものであって、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた下部ローラと、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた上部ローラとを備えている。
搬送機構39は、錠剤収容部の押圧を継続するまえに載置台上の押圧される位置から所定の距離だけ錠剤シートをさらに搬送し、押出し機構が、錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
下部ローラは駆動源により回転駆動可能であり、シート部の下面に当接して錠剤シートに進行方法への力を加えることができる。
上部ローラは、駆動源により回転駆動可能であり、シート部の上面に当接して錠剤シートに進行方向への力を加えることができる。
上部ローラの幅方向の位置は、2列の錠剤収容部の間に相当する位置であるため、上部ローラは錠剤収容部52に当接することはない。
下部ローラと上部ローラはシート部を上下から挟み込んで錠剤シートを進行方向に搬送できる。さらに下部ローラと上部ローラはシート部を上下から挟み込んで錠剤シート51を進行方向とは逆の方向にも搬送できる。
24は導入シュートである。
導入シュート24により半端な数の錠剤が残っていない新品の錠剤シートから押出し機構により取り出された錠剤が供給される(シート錠剤供給機構)。
導出シュート24は、排出口に落とし込まれた錠剤を導くものであって、排出口を含む大きさの上部開口を有し、載置台の下面側に設けられている。
錠剤取出しユニットは、載置台上の錠剤シートの錠剤収容部を押圧する速度を変更させる変更機構をさらに有している。
押出し機構は、より高速に変更された速度で錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
押出し機構は、錠剤収容部の中央付近を押圧する内側押圧体83と、中央付近よりも外側の部分を押圧する外側押圧体84とを含んでいる。
内側押圧体と外側押圧体とが独立して動作することで錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す。
押出し機構は、内側押圧体よりも先に外側押圧体により錠剤収容部を押圧させる。
83は内側押圧体である。内側押圧体の先端は、ほとんどの錠剤シートの錠剤収容部よりも面積が狭いので、内側押圧体は錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出る。
84は外側押圧体である。外側押圧体の先端は、ほとんどの錠剤シートの錠剤収容部よりも面積が広いので、錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出ない。つまり錠剤シートの錠剤収容部を押し潰すためのものである。
錠剤取出機構(押出し機構)は、外側押圧体を昇降させる第1昇降機構と、内側押圧体を昇降させる第2昇降機構とを有する。
第1昇降機構は、外側押圧体が取り付けられた第1昇降体と、回転駆動して第1昇降体を昇降させるカムと、第1昇降体を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第1昇降体は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に外側押圧体が取り付けられている。カムは、外側押圧体の昇降動作を考慮して設計された形状の板状体であり、図示せぬ駆動機構によって回転駆動する軸部に固定されている。カムは、第1昇降体の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第1昇降体を押圧することによって高さ位置を調整し、これによって外側押圧体の高さ位置を調整することができる。第1昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、外側押圧体の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
第2昇降機構は、内側押圧体が取り付けられた第2昇降体と、回転駆動して第2昇降体を昇降させるカムと、第2昇降体を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第2昇降体は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に内側押圧体が取り付けられている。カムは、第2昇降体の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第2昇降体を押圧して高さ位置を調整し、これによって内側押圧体の高さ位置を調整することができる。第2昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、内側押圧体の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
このため、カム94とカム99は、それぞれ第1昇降体と第2昇降体に対して互いに独立に動作可能であり、内側押圧体と外側押圧体は、互いに独立に昇降動作させることができる。
錠剤取出機構における2つのカムの回転動作のタイミング等は、錠剤位置検出機構の検出部からの信号に基づいて定めることができる。具体的には、検出された錠剤収容部の位置に合わせて内側押圧体と外側押圧体を動作させることができる。
錠剤取出ユニット1は、錠剤収容部の押圧をするまえに、押圧される錠剤収容部の長さを検出する検出機構17をさらに有している。
錠剤供給装置10は、検出した錠剤収容部の長さに基づいて所定の距離を算出する。
検出機構17は、押圧される錠剤収容部の長さを検出するとともに押圧される錠剤収容部の位置をさらに検知する。
錠剤供給装置10は、検知された錠剤収容部の位置に基づいて、押圧される位置までの搬送距離を算出する。
搬送機構39は、搬送距離により載置台上の錠剤収容部が押圧される位置まで錠剤シートを搬送する。
搬送機構39は、所定の距離だけ前方または後方に錠剤シートを搬送する。
図5を説明する。
図5は、錠剤供給装置10の内部構造を示す図である。
尚、錠剤供給装置10を背面側から見た図である。
204は、光学センサ(ビームセンサ)であり、落下物を検知するものである。除包された錠剤が排出ホッパ(導入シュート)内を落下する際、除包された錠剤がビームセンサ上を通過し、ビームセンサを遮光する。このビームセンサが遮光された状態をON状態とし、遮光されていない状態をOFF状態とする。このON/OFF状態を用いて落下物の判定を行っている。
錠剤落下検知機構204は、光学センサと落下錠剤カウンタとを有する。
錠剤供給装置10は、押圧により錠剤収容部から錠剤が取り出されたかいなかを判定するべく、取り出された錠剤を検知する検知機構204を有している。
錠剤供給装置10は、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数(カウント)するべく、取り出された錠剤を検知する検知機構204を有している。
錠剤供給装置10は、検知機構204が、所定の個数を超えた取り出された錠剤の個数を計数した場合には、薬剤包装装置5にエラー処理を実行させるべく要求する。
薬剤包装装置5にエラー処理を実行させるべく要求するエラー処理要求工程。
錠剤供給装置10は、押出し機構が押圧動作中であるかいなかを判断する。
検知機構204は、押圧動作中であると判断されている場合には、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数することで、押圧動作による異物の混入を検知する。
検知機構204は、押圧動作中であると判断されている場合には、所定の個数を少なくとも1に設定する。
検知機構204は、押圧動作中ではないと判断されている場合には、錠剤収容部から取り出された錠剤の個数を計数することで、押圧動作によらない取出しミスを検知する。
検知機構は204は、押圧動作中ではないと判断されている場合には、所定の個数を0に設定することを特徴とする。
押出し機構は、取り出された錠剤が検知されない場合には錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)し、取り出された錠剤が検知された場合には錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)しない。
401は、錠剤導入路である。錠剤シートから取り出され落下した錠剤を導入シュート24から第1集積ホッパに中継する。
図6を説明する。
図6は、錠剤供給ユニット400の内部構造を示す図である。
402は第1集積ホッパである。錠剤シートから取り出され落下した錠剤を集積する。
501は第2集積ホッパである。第1集積ホッパで集積された錠剤をさらに集積する。
502は第1の送り出し機構である。第2集積ホッパで集積された錠剤を第3の集積ホッパに移動させる。
503は第3集積ホッパである。送り出された錠剤を集積する。
504は第2の送り出し機構である。第3集積ホッパで集積された錠剤をメインホッパに移動させる。
505はメインホッパである。送り出された錠剤を集積し、包装シート(分包紙)の中に集積した錠剤を投入する。
図7を説明する。
図7は、薬剤包装ユニット701の内部構造を示す図である。
702は包装シートが連なるロール紙を包装機構に送り出すロール紙送出機構である。
703は加熱溶着により、包装シートの中に投入された錠剤を包装シートの中に封入する(包装部)。
704は加熱溶着により、包装シートの中に投入された錠剤を包装シートの中に封入する(包装部)。
包装機構は、シート錠剤供給機構または手撒き錠剤供給機構901の少なくとも1つから供給された1包に包装される数の錠剤を1包毎の包装シートに包装する。
705は、連なるロール紙を1包毎の包装シートに分断するための分断用ミシン目を包装シートに形成する。(分断機構)
706はプリンタであり、包装シートに、日付、患者データ、エラー情報を印字する(印字機構)。
薬剤包装装置5は、要求を受け付ける。
薬剤包装装置5は、取り出された錠剤を個別の包装シート毎に分けて包装する包装機構704を有している。
薬剤包装装置5は、個別の包装シート毎の情報を印字する印字機構706を有している。
印字機構706は、印字要求を受け付けた場合に、所定の個数を超えた錠剤が包装されている個別の包装シートにエラー処理にかかる情報を印字する。
エラー処理にかかる情報とは、押圧動作による異物の混入を報知する情報である。
エラー処理にかかる情報とは、押圧動作によらない取出しミスを報知する情報である。
薬剤包装装置5または錠剤供給装置10のいずれか1方は、取り出された錠剤が、包装機構704よりに包装されるタイミングを制御する。
印字機構が、包装機構により取り出された錠剤が包装シートに包装されるまえに印字する錠剤供給システム。
図8を説明する。
図8は、薬剤包装ユニット701の内部構造を示す図である。
801は隣り合う一包化された包装シートの境界部分に形成された分断用ミシン目である。
802は一包化された包装シートである。エラー処理が発生した包装シートにはエラー情報の内容が印字(印刷)されている。
50は一包化された錠剤である。
図9を説明する。
図9は薬剤包装装置5を上方から見た図である。
薬剤包装装置5の上部にある手撒き錠剤部103とそれを構成する錠剤マスの拡大図である。
901は手撒きによる錠剤をセットする錠剤マス(ここでは4番目のマス)である。
錠剤マスは手撒きの錠剤をセットして、包装することが出来る。一番左上のマスが1包目に包装されるマスであり、その1つ下のマスが2包目、その下が3包目、1つ右の列に移動してその一番上のマスが4包目・・・と、左上から順に包装動作を行う。包装動作時に、同時に薬剤や錠剤供給装置10を組み合わせて包装して1包化する事が出来る。
予め半端な数の錠剤が残っている錠剤シートから取り出されている錠剤を供給する(手撒き錠剤供給機構)。
50は錠剤(3錠)である。
図10を説明する。
図10は印字コンピュータ3のハードウエア構成図を示す図である。
図10において、2501はCPUで、システムバス2504に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM2502あるいは外部メモリ2511には、CPU2501の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
2503はRAMで、CPU2501の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2501は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM2502あるいは外部メモリ2511からRAM2503にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
2505は入力コントローラで、キーボード(KB)2509や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。2506はビデオコントローラで、表示部2510への表示を制御する。なお、表示部2510はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。また表示部は指やペン等にてユーザが表示画面内の対象位置を指定するタッチパネル機能を含むものであってもよい。
2507はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ2511へのアクセスを制御する。
2508は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(通信貝回線)2を介して外部装置と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
なお、CPU2501は、例えばRAM2503内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT上での表示を可能としている。また、CPU2501は、CRT上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ2511に記録されており、必要に応じてRAM2503にロードされることによりCPU2501によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ2511または記憶部に格納されている。
また、本発明におけるプログラムは、フローチャートの処理を印字コンピュータ3のCPUが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はフローチャートの処理方法を実行可能なプログラムとして記憶している。
なお、本発明におけるプログラムは、フローチャートの処理を錠剤供給装置のCPUまたは薬剤包装装置のCPUが実行してもよい。
(本発明の他の実施形態)
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、薬剤包装システムあるいは薬剤包装装置や錠剤供給装置に供給し、そのシステムあるいは装置内のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
また、読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
一連の作業の流れを説明する。
以下のような薬品を一包化する例を用いて今回の発明における一連の流れを説明する。
錠剤AのPTPシート 毎食後 各1錠 21日分 : 錠剤取出しユニットNo.1で除包したい。
なお、薬品マスタにはあらかじめこれら錠剤のバーコード情報、および画像ビットマップデータが登録されているものとする。
まず、使用者は処方編集画面(図13)で用法欄に「毎食後」を設定し、日数欄に21日を設定する。毎食後が示す服用時期は1日に朝、昼、夕の3回なので包数はPCの演算により63包にセットされる。
次に、Drop画面(図14及び図15)を表示させ、シート情報を取得可能な状態とする。この後、使用者が錠剤AのPTPシートを錠剤取出しユニットNo.1へセットする。
予約ボタン3005を選択すると、入力した処方内容を予約リストに登録する。
作業者は、スタートボタンを選択することにより、プログラムが分包機または除包機へ指示データを送信する。
分包機(薬剤包装装置)は、プログラムから受け取った指示データ(分包データや手撒き供給データ)を元に分包動作を行う。
除包機(錠剤供給装置)は、プログラムから受け取った指示データ(除包供給データ)を元に除包動作を行う。
図11を説明する。
図11は、分包を行うための準備として、ユーザ(調剤師)が好きな位置の錠剤取出ユニットへPTPシートをセットすることで、錠剤取出ユニットの番号が設定されるフローを示す図である。
ステップS5301では、ユーザの指示により印字コンピュータ3が処方編集画面(図13)を表示する。この画面は用法入力欄と日数入力欄を備えている。
ステップS5302はユーザが処方編集画面の用法欄で用法を選択する。
ステップS5303はユーザが処方編集画面の日数欄に日数を入力する。
ステップS5304はユーザが処方編集画面の上部にあるDropタブを選択する。
ステップS5305では印字コンピュータ3がDrop画面(図15)を表示する(ユニット設定表示手段)。
つまりPTPシートから錠剤を取り出すユニットを設定する画面を表示する。
ステップS5306はユーザが好きな位置の錠剤取出ユニットの投入口へ1枚または複数枚のPTPシートを重ねてセット(投入)する。
ステップS5307では錠剤供給装置10はDrop画面が表示されているので、投入されたPTPシートの中で最下層にあるPTPシート裏面からバーコード情報を取得しようとする(取得手段)。つまりバーコードスキャナ5102が読み取るバーコード情報である。
つまり、錠剤取出ユニット1の読取部5102から、投入されたPTPシートの識別データ(バーコード情報)を取得する。
さらにここでは、錠剤供給装置10はDrop画面が表示されているので、投入されたPTPシートの中で最上層にあるPTPシート表面から画像を撮影しようとする。つまりCCDカメラ5101が撮影する画像(PTPシートの写真)である。
つまり撮像部(CCDカメラ)から、投入口に投入されたPTPシートの画像データを取得する(画像取得手段)。
ここでCCDカメラ5101とバーコードスキャナ5102の双方から情報を得ているのは、いずれかのPTPシート投入認識が失敗しても図12の処理で薬品No.を取得できるようにするためである。
ここで、ユーザによりPTPシートがセットされてからシート情報(PTPシートのバーコードやPTPシートの写真)を印字コンピュータ3が取得するまでの流れを説明する。
錠剤取出ユニットはシート検出センサ5103がONになることによりPTPシートが投入口にセットされたことを検知する。その後、CCDカメラによる画像の取得、バーコードの読み取りを実行し、錠剤供給装置10は結果(シート情報)として印字コンピュータ3へ送信する。印字コンピュータ3が結果(シート情報)を受信する。
つまり印字コンピュータ3は結果(シート情報)を受信することで複数の錠剤取出ユニットのいずれかの読取部5102から、投入口に投入されたPTPシートの識別データ(バーコード情報)を取得している。
さらに、つまり印字コンピュータ3は結果(シート情報)を受信することで複数の錠剤取出ユニットのいずれかの撮像部から、投入口に投入されたPTPシートの画像データを取得している。
ステップS5308は印字コンピュータ3が錠剤供給装置から受信したシート情報(PTPシートのバーコードやPTPシートの写真)を利用してDrop画面での錠剤取出ユニットに登録すべきかを判定するステップである。具体的な処理については図12で説明する。
ステップS5309はユーザが他の錠剤取出ユニットへセットしたい別の種類のPTPシートがあるかを判断している。他の錠剤取出ユニットにもセットしたいPTPシートがあればS5306へ分岐しユニット設定を継続し、無ければS5310へ分岐してユニット設定を終了する。
ステップS5310はユーザが必要な操作を完了したことによりDrop画面(処方編集画面)にあるOKボタン1801を押している。
ステップS5311はS5310の操作によりPCがDrop画面(処方編集画面)を閉じている。これにより、処方データの編集作業が終了しここまでに設定したPTPシート投入データ(図20)が保存される。分包を開始する準備ができたことになる。
その後、印字コンピュータ3は処方編集画面(図13)を閉じる処理である。処方編集画面を閉じるとメイン画面(図19)に戻る。
図12を説明する。
図12は、印字コンピュータ3が実行する、投入したPTPシートをそのまま錠剤取出ユニットに登録すべきかを判定する詳細なフローを示す図である。この処理は図11のS5308で呼び出されるサブフローである。なお、印字コンピュータ3のモニターにDrop画面(図15)が表示されていない状態では、S5307においてシート情報は取得されないので図12の処理は実行されない。
また、図12は、印字コンピュータ3が実行する錠剤取出ユニット設定の禁止チェック処理のフローチャートである。
なお、図12の処理は、錠剤供給装置の本体内部のCPUが実行し、追加設置された図示しないモニターに表示してもよく、薬剤包装装置の本体内部のCPUが実行し、表示モニター104に表示してもよい。
画面(図15)を表示されている間だけ、S5501で投入されたPTPシートの識別データ(バーコード情報)が取得できた(成功)かいなかを判定している(第2の判定手段)。
これはユニット設定しないときにPTPシートが投入されても誤作動を起こさないためである。
画面(図15)を表示されている間だけ、S5502で投入されたPTPシートの画像データが照合できた(成功)かいなかを判定している。これはユニット設定しないときにPTPシートが投入されても誤作動を起こさないためである。
ステップS5501では、印字コンピュータ3はシート検出センサ5103がONになり投入されたと判断したPTPシートの識別データがS5307において取得できた(成功)かいなか(失敗)を判定する。無事に取得できた(成功)と判定した場合にはS2201に進む。バーコード情報が記載されていない場合等、取得できない(失敗)と判定した場合にはS5502に進む。
ステップS5502では、印字コンピュータ3は取得したシート情報に含まれる撮影したビットマップデータが薬品マスタ内の基準画像と一致するかを確認して照合している(照合手段)。ここで、画像一致の判断方法については、取得した画像と基準画像とを照合すればよい。一般化されている種々のパターン画像マッチング方式を利用するものとするが、別の手法としてはPTPシート表面には薬品名が記されていることが多いため、これを光学文字認識(OCR)の手法を利用して照合する方法であってもよい。
つまり取得した画像データを記憶するPTPシート毎の画像データとのパターン画像マッチングにより照合している。
取得されたPTPシートの画像がここで照合できた(成功)かいなか(失敗)を判定する。
ここで照合できた(成功)場合にはS2201に進み、ここで照合できない(失敗)場合にはS5503に進む。
ステップS5503は図21に示すメッセージ画面を表示し、セットされたPTPシートが薬品マスタに登録されていない旨をユーザへ通知している。
ステップS2201は、選択したPTPシート種別(錠剤種別)の禁止チェックする処理である。
ステップS2202では、印字コンピュータ3はステップS5501とステップS5502において照合成功できた錠剤種別(錠剤名)を受け付けた場合には、受け付けた錠剤種別が手撒きデータ(図24)にある割れ易い錠剤種別であるかいなかを判定する(判定手段)。
つまりS5307において、識別データ(バーコード情報)を読み取れた場合に、取得した識別データに対応づけられている錠剤種別が手撒きデータにある割れ易い錠剤種別であるかを判定している。
さらに印字コンピュータ3はステップS2202で割れ易い錠剤種別であるかいなかを判定する場合には、錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知する錠剤が、区分されている(1)割線がある錠剤または(2)口腔内崩壊性の錠剤または(3)液体を含んだカプセル錠の中から何れの錠剤タイプであるかを少なくとも一つ決定する(決定手段)。
さらに、印字コンピュータ3はステップS5501とステップS5502において照合成功できたPTP種別(PTPシートのタイプを識別できる情報)を受け付けた場合には、PTPの形状を特定するための情報としてPTP種別を受け付けた場合には、受け付けたPTP種別が第2の手撒きデータ(図24)にある取り出しには適さないPTP種別であるかいなかをも判定する。
YES(割れやすい錠剤である)判定の場合、S2204へ遷移する。そうでない場合、S5504へ遷移する。
ステップS5504では、印字コンピュータ3は薬品リスト中から一致した調剤包装単位コードまたは画像ビットマップデータを用いてより薬品名を取得する。
ここでは照合されたPTPシート種別に従って、投入口に投入されたPTPシートが含んでいる錠剤種別(錠剤名)を特定する(特定手段)。
S5501またはS5502において(照合成功)と判定された場合には、シートデータから読み取られた識別データに対応する錠剤情報(錠剤の名称)を薬品マスタ(図18)から検索する。
ここで薬品マスタ(図18)から検索された錠剤情報を、特定された錠剤取出ユニット番号から取り出される錠剤として、図14に示すように特定された錠剤取出ユニット番号と対応づけて表示する。
ステップS5505では、印字コンピュータ3はS5501において(成功)と判定された場合には、識別データを読み取れた読取部に固有の番号と読取部データに従って、PTPシートが投入された錠剤取出ユニット番号を特定する。図14に示すように特定された錠剤取出ユニット番号(または位置)を、錠剤供給装置が錠剤を取り出す錠剤取出ユニットとして、複数の錠剤取出ユニットの中から識別可能に表示する。
このように該当する錠剤取出ユニットの設定を更新する(ユニット登録手段)。
つまり、S2202においてに割れ易い錠剤種別ではないと判定された場合には、何も問題はないので、受け付けた錠剤種別を収容しているPTPシートの錠剤を取出ユニットから供給する指示データとして登録している。
具体的には、図15に示すDrop画面で、シート情報が示す錠剤取出ユニット番号に対応する錠剤取出しユニットボタンを選択状態とし、さらにボタン上に薬品名を表示する。
ステップS2204では、印字コンピュータ3はステップS2202で割れ易い錠剤種別であると判定された場合には、受け付けた錠剤種別を収容しているPTPシートは収容する錠剤を錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を図23のような画面でユーザに通知する。
図23では、錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨と合わせて、受け付けた錠剤種別を収容しているPTPシートがステップS2202で決定した割線がある錠剤または口腔内崩壊性の錠剤の少なくとも一方を収容していることを併せて通知している。これによりユーザはどのような性質の錠剤をPTPシートが収容しているのかを認識することができる。
また図示しない画面で、錠剤マスから供給すべきPTP種別である旨と合わせて、受け付けたPTP種別がS2202で決定したPTPシートの寸法または錠剤ポケットの列数の少なくとも一方による理由で錠剤マスから供給すべきPTP種別であることを通知してもよい。これによりユーザはどのような規格に外れたPTPシートであるか認識することができる。
ステップS2205では、印字コンピュータ3は図23のボタンが選択されたかの判断する処理である。2001(いいえ)または2002(はい)が選択されたかどうかを判定する処理である。選択されたらS2206へ遷移する。選択されない場合は、S2205へ遷移する。
ステップS2206では、印字コンピュータ3ははい2002を選択したかの判断する処理である。S2205で選択されたボタンが、はいの場合、S2207へ遷移する。そうでない(いいえ)場合、S2210へ遷移する。
ステップS2207では、印字コンピュータ3は図23で錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知したあとに、S2201で割れ易い錠剤種別であると判定されたPTPシートが収容する錠剤を錠剤マスから供給する指示データ(分包データ)に振り替えて登録する(手撒き登録手段)。
ステップS2208では、印字コンピュータ3は分包モードを手撒きとして登録する処理である。S2209へ遷移する。
図13を説明する。
図13は、処方編集画面の処方画面である。
1701は、自動錠剤ボタンである。選択されると錠剤取出ユニットのみが供給動作をする。
1702は、総包数(21包等)を入力する欄である。
1703は、用法(朝、昼、夕の1日3回)を選択する欄である。
1704は、処方タブである。選択すると図13を表示する。
図14および図15を説明する。
図14および図15は、投入口に投入されたPTPシートから錠剤を取り出すユニットを設定する画面である(ユニット設定表示手段)。
図14および図15は、処方データを編集する為のDrop画面であり、使用する錠剤取出ユニットについて設定する画面である。図15は錠剤取出ユニットへPTPシートをセットする前の状態であり、図14はPTPシートをセットした後の状態である。錠剤取出ユニットへPTPシートをセットすることにより、画面上の対応するユニット番号が選択状態となるが、この詳細については図11及び図12で説明する。
1701は端数の手撒き錠剤数設定である。ユニット選択エリア1704で選択されたユニットの端数の手撒き錠剤数を設定する。また設定を変更するとユニット選択エリア1704のユニット上に端数の手撒き錠剤数を表示する。端数の手撒き錠剤数設定とは、選択されたユニットと手撒き錠剤を組み合わせて包装動作させる設定である。
1702は服用パターンエリアである。錠剤取出しユニット選択エリア1704で選択されたユニットの服用パターンを設定する。設定を変更するとユニット選択エリア1704のユニット上に内容を表示する。
1703は薬品の選択ボタンであるが、図11及び図12でユニット選択エリア(たとえばユニット番号1)1704にPTPシートが投入されて設定された場合には、そのユニット番号が取り出す錠剤名を表示する。もし錠剤名の表示設定を変更したい場合には、押下すると薬品選択画面に移行して、手動で別の錠剤名を選択することもできる。
1704は錠剤取出しユニット設定エリアである。このエリアの中にはユニット番号が表示されたユニットボタンが実際の錠剤取出ユニットの配置通りに配列して複数存在する。また、実際の錠剤供給装置の並び方と対応したボタン配置である。
図11及び図12でPTPシートが投入されてそのままユニット設定された場合には、そのユニット番号の色が変わる。
さらにPTPシートが投入されてユニット設定された場合には、そのユニット番号の枠内に取り出す錠剤名を表示することで、ユーザはPTPシートが投入されてユニット設定されたことを認識することができる。
また、投入口にPTPシートが投入されていなくても、ユニット設定エリア(いずれかのユニット番号)がユーザにより押下されると取り出し動作させるユニットNoを手動で選択指定することもできる。
図16を説明する。
図16は錠剤取出ユニット1の内部構造(断面)である。
5101はCCDカメラ(撮像部)である。投入口203にセットされたPTPシートの表面を上部から撮影し、投入口203に投入されたPTPシートの画像データを取得する。
5102はバーコードスキャナ(読取部)である。投入口にセットされたPTPシート裏面に記載されているバーコードを読み取る位置に設置されている。
5103はシート検出センサである。小型のマイクロスイッチで構成されており、PTPシートがセットされるとスイッチが外側へ押されることによりONを出力しセットされていなければOFFを出力する。
図17を説明する。
5201はPTPシートを表面から見た図である。
5202はPTPシートを裏面から見た図であり、シート後端付近にバーコード(調剤包装単位コード)5203が記されている例である。なお、バーコード(調剤包装単位コード)5203が記されていないPTPシートもあり、5202とは異なる場所にバーコード(調剤包装単位コード)5203が記載されて、バーコードスキャナの位置ではバーコードが読み取れないPTPシートもある。
図18を説明する。
図18は、薬品マスタのデータベースファイルの内容である。
薬品マスタは、PTPシート種別毎の画像データを記憶している(PTPシート画像記憶手段)。
薬品マスタのデータベースファイル内の1行ごとに錠剤データまたは散薬データが記述されている。
1つの薬品と対応づけて一意に対応する各種関連情報を持つことが出来き、各薬剤に対して各種関連情報設定を登録することが出来る。登録は、薬剤マスタ画面で行う。
11401は薬品(錠剤)Noである。登録されている薬剤を1つ1つ管理するための番号である。値は重複しない。値は1以上の値を設定する。
11402は薬品(錠剤)の販売名である。
薬品(錠剤)Noと、この薬剤(錠剤)の販売名との対応表を表している。
11403は薬品(錠剤)の調剤包装単位コード(バーコード情報)である。PTPシート等に印字されているPTPシートを識別するコード情報である。コード情報が存在しない薬品の場合には空白を設定する。
薬品(錠剤)Noと、この薬品のPTPシートの調剤包装単位コードとの対応表を表している。
このように印字コンピュータ3はPTPシート毎の識別データと、当該PTPシートが収容する錠剤情報(錠剤名)とを関連づけたシートデータを記憶している。
11410は、薬品(錠剤)Noと、この薬剤のPTPシートを上面から撮影した基準画像のビットマップデータとの対応表を表している。
なお、PTPシート毎に予め撮影された基準画像のデータは、BMPファイル形式で保存されている。撮影された画像との照合(マッチング)の際に基準画像として使用される。
このように印字コンピュータ3はPTPシート毎の画像データを記憶している。
図19を説明する。
図19は、メイン操作画面である。
3001は、処理スタートボタンである。ユーザが予約リストから指示データ(予約1等)を選択してからスタートボタン3001が押下されると、選択された指示データに従って錠剤供給装置10には除包動作のスタートコマンドを送信し、薬剤包装装置5には手撒き動作、分包動作のスタートコマンドを送信する。
3002は、スタート予約リストである。ユーザが処方リストから指示データ(処方1等)を選択してから予約ボタン3005が押下されると、選択された指示データが予約リストに一覧表示される。
3003は、処方リストである。ユーザが処方リストから指示データ(処方1等)を選択してから処方編集ボタン3004が押下されると、選択された指示データを編集または設定するために処方編集画面(図13)に遷移し、指示データの手動編集または手動設定が可能となる。
図20を説明する。
図20の上段はユニット設定データであり、どの番号のユニットに対応するバーコードスキャナが設置されたかや、どの番号のユニットに対応するCCDカメラが設置されたかやかを管理する。
5401は錠剤取出ユニットの番号(No)である。複数(18ユニット)の錠剤取出ユニットそれぞれには連番(1〜18)の番号が付与されている。
5404はユニットNoと、このユニットNoに設置されたバーコードリーダNoとの対応表を表している。
印字コンピュータ3は錠剤取出ユニット毎に固有の番号と、投入口の読取部毎に固有の番号とを一意に関連づけた読取部データを記憶している。
5405はユニットNoと、このユニットNoに設置されたCCDカメラNoとの対応表を表している。
印字コンピュータ3は錠剤取出ユニット毎に固有の番号と、投入口の撮像部毎に固有の番号とを一意に関連づけた撮像部データを記憶している。
図20の下段はPTPシート投入データであり、どの番号のユニットにPTPシートがセットされたかやそこにどのようなPTPシートが投入されたのかを管理する。
5401は錠剤取出ユニットの番号(No)である。複数(18ユニット)の錠剤取出ユニットそれぞれには連番(1〜18)の番号が付与されている。
5402はPTPシートのバーコードが示す調剤包装単位コードがセットされる部分である。バーコードの読み取りに失敗した場合は0(または空欄)がセットされる。
S5501でPTPシートのバーコート情報を読み取れた(成功)場合に、バーコート情報を読み取ったユニットの番号に対応づけて読み取った調剤包装単位コードを一時記憶する。逆にバーコード情報を読み取っていない際には空欄となる。
5403はPTPシートを上面から撮影した画像と照合した基準画像のビットマップデータがセットされる部分である
S5502でPTPシートの画像と照合した基準画像がある(成功)場合に、投入口のPTPシート画像を取得したユニットの番号に対応づけて、照合した基準画像コードを一時記憶する。逆に基準画像と照合できていない際には0(または空欄)となる。
図21を説明する。
5601は検索した錠剤名が薬品マスタ(図18)に存在しないやS5503で錠剤名が照合できなかった場合に場合に制御コンピュータが表示するメッセージ画面である。
5602はOKボタンであり、押下すると元の画面(Drop画面)に戻る。
図22を説明する。
印字コンピュータ3が作成した指示データの1例である。2301はS5310の設定保存の結果、ユニット番号1に投入されたPTPシートから21包分の錠剤を取り出すための除包供給データである。
図23を説明する。
図23は、手撒き振替え確認画面である。
図23では、S2202において割れ易い錠剤種別であると判定された場合には、投入口に投入されたPTPシートが収容する錠剤は錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知する(通知手段)している。
図23では、さらに錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨と合わせて、受け付けた錠剤種別を収容しているPTPシートが、S2201で決定した割線がある錠剤または口腔内崩壊性の錠剤の少なくとも一方を収容していることも通知する。
2001は、いいえボタンである。
2002は、はいボタンである。
図24を説明する。
図24は、薬品マスタ(手撒きデータ)のデータベースファイルの内容である。
薬品マスタのデータベースファイル内の1行毎に薬品名1550が記述されている。
1種類の錠剤に一意に対応する各種設定情報を関連づけすることができ、錠剤種別毎に対応して各種フラグ設定を登録することが出来る。なお各種フラグ設定の登録は薬品マスタ設定画面1405で行う。
割れ易い錠剤種別であることを錠剤種別毎1501に対応づけた手撒きデータを記憶している(手撒き錠剤記憶手段)。
1種類のPTPシートに一意に対応する各種設定情報を関連づけすることができ、PTP種別毎に対応して各種フラグ設定を登録することが出来る。なお各種フラグ設定の登録は薬品マスタ設定画面1405で行う。
手撒き錠剤記憶手段は、錠剤取出ユニットによる錠剤の取り出しには適さないPTP種別であることをPTP種別毎に対応づけた第2の手撒きデータをさらに記憶している。
1501は薬品(錠剤)の販売名であり、個々の錠剤を識別するための錠剤種別である。また薬剤(錠剤)Noでもよく、薬剤マスタに登録されている薬剤を1つ1つ管理するための番号として値は重複しない1以上の値を設定してもよい。
1505は錠剤の割線フラグである。割線のある錠剤にはON(有り)が設定される。この割線フラグは、錠剤取出ユニットによるPTPシートの除包動作の衝撃等で破損しやすい場合や、錠剤取出ユニットから取り出されたあとの落下の衝撃等で錠剤が割れ易い場合を想定して、錠剤取出ユニットから除包して供給せずに手撒きして錠剤マスから供給させる錠剤を抽出するためのフラグである。
1508は錠剤のOD錠フラグである。OD(口腔内崩壊性)錠である崩壊しやすい錠剤にはON(有り)が設定される。このOD錠フラグは、錠剤取出ユニットによるPTPシートの除包動作の衝撃等で破損しやすい場合や、錠剤取出ユニットから取り出されたあとの落下の衝撃等で錠剤が割れ易い場合を想定して、錠剤取出ユニットから除包して供給せずに手撒きして錠剤マスから供給させる錠剤を抽出するためのフラグである。
割線がある錠剤フラグ1505又は口腔内崩壊性の錠剤フラグ1508をそれぞれ区分して割れ易い錠剤種別1501に対応づけて手撒きデータに記憶している。
1514は錠剤の液体カプセルフラグである。カプセル内部が液体である錠剤にはON(有り)が設定される。この液体カプセルフラグは、錠剤取出ユニットによるPTPシートの除包動作の衝撃等で液体が破裂しやすい場合や、錠剤取出ユニットから取り出されたあとの落下の衝撃等で錠剤が割れ易い場合を想定して、錠剤取出ユニットから除包して供給せずに手撒きして錠剤マスから供給させる錠剤を抽出するためのフラグである。
このような割れやすいフラグにより、取出ユニットから供給すると除包動作により破損の可能性のある錠剤は、取出ユニットから供給しないように誘導することができる。
1503はPTPシートの調剤包装単位コードであり、PTPシート等に印字されているバーコード情報である。また個々のPTPシートタイプを識別するためのPTP種別である。またPTPシートNoでもよく、薬剤マスタに登録されているPTPシートを1つ1つ管理するための番号として値は重複しない1以上の値を設定してもよい。散薬やPTPシートが存在しない錠剤の場合には空白(番号なし)が設定される。
1516はPTP長規格外フラグである。PTPシート長が長すぎて錠剤取出ユニットにおいて正常搬送できないPTPシートにはON(規格外)が設定される。このPTP長規格外フラグは、錠剤取出ユニットによるPTPシートの除包動作においてPTPシートの搬送エラーが発生しやすい場合を想定して、錠剤取出ユニットから除包して供給せずに手撒きして錠剤マスから供給させる錠剤を抽出するためのフラグである。
1515はPTP幅規格外フラグである。PTPシート幅が広すぎて錠剤取出ユニットにおいて正常搬送できないPTPシートにはON(規格外)が設定される。このPTP幅規格外フラグは、錠剤取出ユニットによるPTPシートの除包動作においてPTPシートの搬送エラーが発生しやすい場合を想定して、錠剤取出ユニットから除包して供給せずに手撒きして錠剤マスから供給させる錠剤を抽出するためのフラグである。
1502はPTPポケット配列数規格外フラグである。PTPシートの錠剤ポケットの列数(例えば幅方向に3列のPTPシート等)が多すぎて錠剤取出ユニットにおいて正常搬送できないPTPシートにはON(規格外)が設定される。このPTP幅規格外フラグは、錠剤取出ユニットによるPTPシートの除包動作においてPTPシートの搬送エラーが発生しやすい場合を想定して、錠剤取出ユニットから除包して供給せずに手撒きして錠剤マスから供給させる錠剤を抽出するためのフラグである。
PTPシートの寸法(1516,1515)または錠剤ポケットの列数1502をそれぞれ区分して取り出しには適さないPTP種別1503に対応づけて第2の手撒きデータに記憶している。
その他のON(規格外)フラグとしては、
(1)PTPシートの表面と裏面がアルミであることを表すフラグ。
(2)PTPシート上に錠剤が包装されている箇所以外に凹凸有を表すフラグ。
(3)PTPシートのポケットの並び方が特殊な配列であることを表すフラグ。
(4)PTPシートの裏面がシールをはがして錠剤を取り出す形状であることを表すフラグ。
(5)PTPシートに包装されている薬剤がカプセルで、サイズが00号サイズ(小さくて除包ミスが発生しやすい)であるかを表すフラグ。等でもよい。
このような規格外フラグにより、取出ユニットから除包する場合に形状が規格外であるPTPシートは搬送エラーや除包ミスを引き起こすので、取出ユニットに設定しないように誘導することができる。
図25を説明する。
図25は、薬品の選択画面である。
1901は、OKボタンである。選択された薬剤の禁止チェック処理が始まる。詳細は図12で説明する。薬剤の禁止チェックを終了したら画面を閉じる。禁止チェック処理後に確定したPTPシートは、すでに選択されているユニットNo1802に錠剤を割り当てる。
1902は、薬品マスタを参照して表示される薬品リストである。リストから選択することにより薬品を1つ選択する。
図26を説明する。
図26は、処方編集画面の薬剤詳細画面である。
2103は、OKボタンである。選択すると、処方編集画面で入力した処方内容(指示データ)を確定して画面を閉じる。
錠剤2102とはPTPシートをセットまたは錠剤を投入する位置を表している。錠剤2102は錠剤マスからの供給を示す。図示しないユニット1と表示されている場合にはユニット番号の錠剤取り出しユニットからの供給を示す。
2100は、薬剤詳細タブである。選択すると図17を表示する。
1 錠剤取出ユニット
3 印字コンピュータ(情報処理装置)
4 調剤コントローラ(情報処理装置)
5 薬剤包装装置
10 錠剤供給装置
50 錠剤
51 錠剤シート(PTPシート)
203 PTPシートの投入口
901 錠剤マス

Claims (10)

  1. 投入口にPTPシートの識別データを読み取る読取部を具備する錠剤取出ユニットを有する錠剤供給装置と、手撒き錠剤を投入する錠剤マスを有する薬剤包装装置とに通信可能に接続され、前記錠剤供給装置および前記薬剤包装装置に動作指示するための指示データを作成するコンピュータであって、
    割れ易い錠剤種別であることを錠剤種別毎に対応づけた手撒きデータを記憶する手撒き錠剤記憶手段と、
    錠剤取出ユニットの前記読取部から、投入されたPTPシートの識別データを取得する取得手段と、
    前記取得手段が前記識別データを読み取れた場合には、前記取得した識別データに対応づけられている錠剤種別が前記手撒きデータにある前記割れ易い錠剤種別であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記割れ易い錠剤種別であると判定された場合には、前記投入口に投入されたPTPシートが収容する錠剤は前記錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とするコンピュータ。
  2. 前記手撒き錠剤記憶手段は割線がある錠剤又は口腔内崩壊性の錠剤をそれぞれ区分して前記割れ易い錠剤種別に対応づけて手撒きデータに記憶し、
    前記判定手段が前記割れ易い錠剤種別であるかいなかを判定する場合には、前記区分されている割線がある錠剤または口腔内崩壊性の錠剤から、前記錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知する錠剤が少なくとも一方であるかを決定する決定手段と、
    をさらに備え、
    前記通知手段が、前記錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨と合わせて、前記受け付けた錠剤種別を収容しているPTPシートが前記決定した割線がある錠剤または口腔内崩壊性の錠剤の少なくとも一方を収容していることを通知することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
  3. 前記通知手段が錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知したあとに、前記割れ易い錠剤種別であると判定されたPTPシートが収容する錠剤を前記錠剤マスから供給する指示データに振り替えて登録する手撒き登録手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンピュータ。
  4. 前記判定手段により前記割れ易い錠剤種別ではないと判定された場合には、前記受け付けた錠剤種別を収容しているPTPシートの錠剤を取出ユニットから供給する指示データとして登録するユニット登録手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコンピュータ。
  5. 前記投入されたPTPシートの識別データが前記取得手段により取得できたかいなかを判定する第2の判定手段と、
    前記投入口に投入されたPTPシートから錠剤を取り出すユニットを設定する画面を表示するユニット設定表示手段と、
    をさらに備え、
    前記画面が表示されている間に、前記第2の判定手段が、前記投入されたPTPシートの識別データが前記取得手段により取得できたかを判定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のコンピュータ。
  6. 投入口でPTPシートの画像を撮像する撮像部を具備し、
    前記撮像部から、投入口に投入されたPTPシートの画像データを取得する画像取得手段と、
    前記取得した画像データを前記記憶するPTPシート毎の画像データとのマッチングによりPTPシート種別を照合する照合手段と、
    前記照合手段により照合されたPTPシート種別に従って、投入口に投入されたPTPシートが含んでいる前記錠剤種別を特定する特定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のコンピュータ。
  7. 手撒き錠剤を投入する錠剤マスと、PTPシートから錠剤を取り出す錠剤取出ユニットとを有する錠剤供給装置であって、
    投入口にPTPシートの識別データを読み取る読取部を具備し、
    割れ易い錠剤種別であることを錠剤種別毎に対応づけた手撒きデータを記憶する手撒き錠剤記憶手段と、
    錠剤取出ユニットの前記読取部から、投入されたPTPシートの識別データを取得する取得手段と、
    前記取得手段が前記識別データを読み取れた場合には、前記取得した識別データに対応づけられている錠剤種別が前記手撒きデータにある前記割れ易い錠剤種別であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記割れ易い錠剤種別であると判定された場合には、前記投入口に投入されたPTPシートが収容する錠剤は前記錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする錠剤供給装置。
  8. 手撒き錠剤を投入する錠剤マスと、PTPシートから錠剤を取り出す錠剤取出ユニットと、前記錠剤取出ユニットから取り出された錠剤または前記投入された錠剤を包装する包装部とを有する薬剤包装装置であって、
    投入口にPTPシートの識別データを読み取る読取部を具備し、
    割れ易い錠剤種別であることを錠剤種別毎に対応づけた手撒きデータを記憶する手撒き錠剤記憶手段と、
    錠剤取出ユニットの前記読取部から、投入されたPTPシートの識別データを取得する取得手段と、
    前記取得手段が前記識別データを読み取れた場合には、前記取得した識別データに対応づけられている錠剤種別が前記手撒きデータにある前記割れ易い錠剤種別であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記割れ易い錠剤種別であると判定された場合には、前記投入口に投入されたPTPシートが収容する錠剤は前記錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする薬剤包装装置。
  9. 投入口にPTPシートの識別データを読み取る読取部を具備する錠剤取出ユニットを有する錠剤供給装置と、手撒き錠剤を投入する錠剤マスを有する薬剤包装装置とに通信可能に接続され、割れ易い錠剤種別であることを錠剤種別毎に対応づけた手撒きデータを記憶する手撒き錠剤記憶手段を備え、前記錠剤供給装置および前記薬剤包装装置に動作指示するための指示データを作成するコンピュータの制御方法であって、
    前記コンピュータの取得手段が、錠剤取出ユニットの前記読取部から、投入されたPTPシートの識別データを取得する取得工程と、
    前記コンピュータの判定手段が、前記取得工程が前記識別データを読み取れた場合には、前記取得した識別データに対応づけられている錠剤種別が前記手撒きデータにある前記割れ易い錠剤種別であるかを判定する判定工程と、
    前記コンピュータの通知手段が、前記判定工程により前記割れ易い錠剤種別であると判定された場合には、前記投入口に投入されたPTPシートが収容する錠剤は前記錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知する通知工程と、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  10. 投入口にPTPシートの識別データを読み取る読取部を具備する錠剤取出ユニットを有する錠剤供給装置と、手撒き錠剤を投入する錠剤マスを有する薬剤包装装置とに通信可能に接続され、前記錠剤供給装置および前記薬剤包装装置に動作指示するための指示データを作成するコンピュータで読み取り実行可能なプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    割れ易い錠剤種別であることを錠剤種別毎に対応づけた手撒きデータを記憶する手撒き錠剤記憶手段と、
    錠剤取出ユニットの前記読取部から、投入されたPTPシートの識別データを取得する取得手段と、
    前記取得手段が前記識別データを読み取れた場合には、前記取得した識別データに対応づけられている錠剤種別が前記手撒きデータにある前記割れ易い錠剤種別であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記割れ易い錠剤種別であると判定された場合には、前記投入口に投入されたPTPシートが収容する錠剤は前記錠剤マスから供給すべき錠剤種別である旨を通知する通知手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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