JP6128053B2 - 車両の車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアやリヤゲート等のための開口部を備える車両の車体構造に関し、特に、開口部の端面にストライカを備える車両の車体構造に関する。
従来、自動車は、ドアやリヤゲート等の閉鎖体を車体の開口部に対して開閉可能とするために、その開口部の端面には、閉鎖体側に設けられたラッチ機構が係合/係脱可能なストライカが設けられている。
このストライカには、閉鎖体を閉鎖する際、ラッチ機構を介して荷重が作用する。そのため、例えば特許文献1、2に記載されているように、この開口部の端面を構成するサイドアウタパネルやリヤエンドパネル等の車体アウタパネル部材におけるストライカ取付面の裏側には、ストライカの支持剛性を高めるためのストライカレインフォースメントがスポット溶接等により接合されている。
一方で、近年、ストライカがその端面に固定される開口部を構成するサイドフレームアウタパネルやリヤエンドパネル等の車体アウタパネル部材について、デザインの観点から、滑らかなラインを有する稜線が少ない形状が採用されている。
もっとも、稜線が少ない形状の場合、車体アウタパネル部材は、その面剛性が低下するので、外力に対して変形しやすくなってしまう。そのため、閉鎖体を閉鎖する際、ラッチの係合時に、この車体アウタパネル部材に固定されたストライカに過大な車体内方の荷重が作用すると、車体アウタパネル部材が変形し、車体アウタパネル部材とストライカレインフォースメントの間の接合部に亀裂が発生して互いに剥離する懸念がある。
この接合部での剥離を防止するために、例えば特許文献1には、ストライカレインフォースメントのストライカに対して車体内方側を接合する技術が開示されている。
特開2007−326462号公報 実開昭61−127270号公報
ところが、上述のような閉鎖体は、閉鎖時に開口部の内周縁に全周に亘って設けられたウエザストリップ(図示しない)をその弾性力に抗して押しつぶしながら、ラッチ機構がストライカに係合する。そのため、この弾性力による反力によって、図8に示すように、ラッチ機構が係合したストライカ201には、車体外方の荷重Fが作用する。通常、この車体外方の荷重Fは、上述のラッチの係合時にストライカ201に作用する車体内方の荷重よりも大きい。また、この車体外方への荷重Fにより、ストライカ201には、図8のように、車体外側に傾倒する方向にモーメントMが生じる。
このモーメントMが過大な場合、従来技術では、ストライカ201よりも車体外方側において、図8の点線に示すように、車体アウタパネル部材202と共にストライカレインフォースメント203が変形し、車体アウタパネル部材202とストライカレインフォースメント203間を接合する接合部Pが剥離するおそれがあった。
この課題を解決するため、車体アウタパネル部材の板厚を増したり、ストライカ取付部周囲の車体アウタパネル部材に段差を設けたりすることで車体アウタパネル部材自体の変形を防止する方法も考えられるが、軽量化の観点からは不利となる、またはデザインの自由度が低下することになる。
さらに、特許文献2のように、ストライカレインフォースメントのストライカ取付面を高剛性とする場合、相対的に車体アウタパネル部材の方が変形しやすくなるので、却って接合部でより剥離しやすくなる。また、特許文献1のようにストライカに対して車体内方側を接合する場合、車体外方側の剛性が低くなり、ドア閉め音に影響するという別の課題も生じる可能性がある。そこで、本発明は、重量増加やデザイン自由度の低下を伴うことなく、開口部の閉鎖時に車体とストライカレインフォースメントの間の接合部で剥離が生じるのをより確実に防止することができる車両の車体構造を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係る車両の車体構造は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
車体に形成された開口部を閉鎖体によって開閉可能に覆う車両において、前記開口部の端面を構成する車体アウタパネル部材の表側に、前記閉鎖体を閉鎖時に前記閉鎖体に設けられたラッチによって係合可能なストライカが設けられた車両の車体構造であって、
前記開口部の端面を構成する前記車体アウタパネル部材の裏側には、前記ストライカの支持剛性を高めるストライカレインフォースメントを備え、
前記ストライカレインフォースメントは、前記ストライカが取り付けられるストライカ取付部と、前記車体アウタパネル部材と接合される複数の接合部と、前記車体の内外方向に延在するその周囲よりも剛性が高い高剛性部と、を備え、
少なくとも1つの前記接合部は、前記ストライカ取付部に対して車体外方側であって、前記高剛性部に対して前記ストライカ取付部と反対側に設けられ、
前記高剛性部は、少なくとも前記ストライカ取付部に対して車体内方側に設けられた
ことを特徴とする。
また、本願の請求項に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両の車体構造であって、
前記高剛性部は、ビードによって構成された
ことを特徴とする。
以上の構成により、本願各請求項に係る発明によれば、次の効果が得られる。
請求項1に係る発明によれば、ストライカレインフォースメントは、車体の内外方向に延在するその周囲よりも剛性が高い高剛性部を備えるので、閉鎖体の閉鎖時、閉鎖体のラッチ機構を介してストライカに作用する荷重によってストライカレインフォースメントがストライカ取付部において車体アウタパネル部材に対して剥離または圧縮する法線方向に変形した場合にも、この高剛性部はその周囲よりも剛性が高いためほとんど変形しない。さらに、本発明によれば、車体アウタパネル部材との間を接合する少なくとも1つの接合部は、ストライカ取付部に対して車体外方側であって、高剛性部に対してストライカ取付部と反対側に設けられているので、この高剛性部を境として、ストライカレインフォースメントは、ストライカに作用した荷重による変形を許容する領域(ストライカ取付部側)と該変形を最小限とする領域(接合部側)とに分けることができる。よって、特に、開口部の閉鎖時にウエザストリップの弾性力によって閉鎖体に車体外方へ反力が作用した場合にも、この変形を最小限とする領域に設けられた接合部に作用する応力を最小限に抑えることができる。したがって、閉鎖体の閉鎖時に、車体アウタパネル部材とストライカレインフォースメントの間で互いに剥離するのをより確実に抑制することができる。
また、一般に車体の開口部の端面は、ストライカの上方から下方に向かって滑らかな形状で形成されていると共に、ストライカの車体内方から車体外方に向かって複数の稜線が存在する。
ここで、高剛性部は、少なくともストライカ取付部に対して車体内方側に設けられているので、高剛性部を設けない場合と比較して、ストライカレインはストライカ取付部の車体内方側において断面二次モーメントが大きくなることで変形しにくくなり、傾倒しようとするストライカへの反力が大きくなる。そのため、高剛性部がストライカ取付部の車体内方側にしか設けられていない場合にも、ストライカが傾倒しにくくなり、ストライカ取付部の車体外方側の接合部に発生する応力を低減することができる。
また、車体の比較的滑らかな形状であるストライカ取付部の車体外方側に接合部を設けるためのスペースを十分に確保することができる。そのため、ストライカ取付部の車体外方側に、高剛性部と接合部を共に設けるスペースを確保するために、車体の稜線に跨がる複雑な折り曲げ形状部分を形成し、この複雑な折り曲げ形状部分を接合部で接合する必要がない。したがって、比較的単純な形状のストライカレインフォースメントを形成できると共に、車体との接合を容易に行うことができる。
さらに、請求項に係る発明によれば、高剛性部はビードによって構成されているので、公知のビード形成方法を用いて比較的容易に高剛性部を形成して、請求項1に係る発明と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る車体の側部を示す側面図である。 図1に示すドア用開口部の端面に設けられたストライカを車両右方斜め前方から見た斜視図である。 図1に示すドア用開口部の端面に設けられたストライカを車両前方から見た正面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面におけるドア用開口部の断面図である。 図2のV−V線に沿った断面におけるドア用開口部の断面図である。 ドアの閉鎖時にストライカの周辺部材の変形について説明する説明図である。 本発明の他の実施形態に係る車体の後部におけるリヤゲート用開口部の端面に設けられたストライカを車両右方斜め後方から見た斜視図である。 従来技術に係る車両において、ドアの閉鎖時に、ストライカとその周辺部材に作用する力について説明する説明図である。
まず、本発明の実施形態に係る車両1について、図1〜図5を参照しながら説明する。図1は、車両1を構成する車体10の側部を示す側面図であり、ドアの図示が省略されている。
図1に示すように、車体10の側部には、ドアによって開閉可能に覆われるドア用開口部2(以下、「開口部2」という。)が形成されている。開口部2は、その内周縁3から車体外方に向かって延びる端面4を有する。この開口部2の端面4には、ドア側に設けられたラッチ機構(図1に図示しない)が係合または係脱可能なストライカ5が設けられている。以下、端面4のうち、特にストライカ5が設けられている部分をストライカ取付面4aという。
図2は、開口部2の端面4に設けられたストライカ5を車両右方斜め前方から見た斜視図であり、図3は、同ストライカ5を車両前方から見た正面図である。なお、図2、図3は、ドアの図示が省略されている。
図2、図3に示すように、ストライカ5は、後述するドアのラッチ部が係合するU字状の係合部5aと、該係合部5aが表側の中央部に立設された基部5bを備える。基部5bには、係合部5aに対して上下方向にそれぞれ貫通穴5cが設けられ、該貫通穴5cは、基部5bの表側からボルト5dが挿通可能に構成されている。
ここで、車体10の側部は、図4に示すように、サイドフレームアウタパネル12とサイドフレームインナパネル14で形成されており、上述の端面4は、サイドフレームアウタパネル12により構成されている。
サイドフレームアウタパネル12(ストライカ取付面4a)の裏側、即ち、ストライカ5に対して反対側には、ストライカ5の支持剛性を高めるためのストライカレインフォースメント20(以下、「ストライカレイン20」という。)が設けられている。開口部2の内周縁3において、サイドフレームアウタパネル12とサイドフレームインナパネル14とストライカレイン20が重畳して接合されている。ストライカレイン20は、サイドフレームアウタパネル12の端面4の裏側に、その形状に沿って取り付けられている。
図2、図4に示すように、ストライカレイン20は、略L字状断面に屈曲された形状の板材であり、その屈曲部を境に一方に第1の面部21a、他方に第2の面部21bを備える。
図2、図3に示すように、ストライカレイン20は、ストライカ5が取り付けられるストライカ取付部22と、その周囲よりも剛性が高い第1および第2のビード部24、26と、スポット溶接によりサイドフレームアウタパネル12に接合される第1〜4の接合部41〜44と、を備える。
ストライカ取付部22は、ストライカレイン20の第1の面部21aの中央に設けられている。また、ストライカ取付部22には、ボルト5dを挿通可能な一対の貫通穴23が設けられている。
第1および第2のビード部24、26は、ストライカレイン20の屈曲部が突出するのと同じ側に突出する紐状の突起であり、第1の面部21aからストライカレイン20の屈曲部を跨がって第2の面部21bにかけて車体の内外方向に延在する。具体的には、第1のビード部24は、車体の内外方向において、第1の面部21aのストライカ取付部22の位置から車体内方に向かって第2の面部21bの中央付近まで車体の内外方向に延びている。第2のビード部26は、第1の面部21aの後述する第2の接合部42とストライカ取付部22間の位置から車体内方に向かって第2の面部21bの中央付近まで延びている。
なお、これらビード部24、26は、プレス成形によって形成される。そのビード幅および深さは、ストライカレイン20の板厚、成形性等を考慮して適宜決定される。
図3に示すように、第1〜第3の接合部41〜43は第1の面部21aに設けられ、第4の接合部44は第2の面部21bに設けられおり、各接合部41〜44は、ストライカ取付部22の位置を基準に配置されている。
具体的には、第1の接合部41は、ストライカ取付部22に対して車体外方側(図3の左方)であって、第1のビード部24に対してストライカ取付部22と反対側(図3の上方)に位置する。第2の接合部42は、ストライカ取付部22に対して車体外方側(図3の左方)であって、第2のビード部26に対してストライカ取付部22と反対側(図3の下方)に位置する。第3の接合部43は、ストライカ取付部22に対して車体内方側(図3の右方)であって、第2のビード部26に対してストライカ取付部22と反対側(図3の下方)に位置する。第4の接合部44は、ストライカ取付部22に対して車体内方側(図3の右方)であって、ストライカ取付部22と上下方向で略同じ高さに位置する。
次に、ストライカ5の取付構造について、図4、図5を参照しながら説明する。図4は、図2のIV−IV線に沿った断面における開口部2の断面図であり、図5は、図2のV−V線に沿った断面における開口部2の断面図である。なお、図4は、ドア6の閉鎖時の図面であり、図5は、ドア6の図示が省略されている。
図4、図5に示すように、ストライカ5は、上述のボルト5dと、板状のナットプレート30と、ボルト5dと螺合可能なナット31とを用いて車体10に締結される。
具体的には、サイドフレームアウタパネル12とストライカレイン20をストライカ5の基部5bとナットプレート30の間に挟んだ状態で、ストライカ5の基部5bに形成された貫通穴5cと該貫通穴5cに対向するストライカレイン20に形成された貫通穴23を共に連通するように、各ボルト5dを端面4の表側から挿通する。そして、ナットプレート30の裏側に突出した挿通されたボルト5dの先端部にナット31をそれぞれ螺合する。以上により、ストライカ5は車体10に固定される。
ここで、車体10の開口部2の内周縁3に全周に亘って第1のウエザストリップ32が設けられている。また、端面4の車体外方の端部には、全周に亘って第2のウエザストリップ33が設けられている。これらウエザストリップ32、33は、後述するドア6を閉鎖時に開口部2とドア6間に隙間が生じないように、図4に示すように、ドア6によって押圧されて弾性変形するように構成されている。
ドア6は、車両前方(図4の上方)が車体10にヒンジ(図示しない)を介して接続されており、開口部2を図4の矢印Aの方向に閉鎖および矢印Aと反対方向に開放可能に構成されている。ドア6の車両後方(図4の下方)の端面には、閉鎖時にストライカ5に係合可能なラッチ部64が設けられている。
次に、本実施形態の作用効果について、図6を参照しながら説明する。図6は、ストライカレイン20を車両前方から見た正面図である。なお、図6は、サイドフレームアウタパネル12の図示を省略している。
図6に示すように、ストライカレイン20は、第1および第2のビード部24、26の長手方向に沿って延びる線L1、L2を境として、上下方向に3つの領域A、B、Cに分けられる。さらに、これら領域A〜Cは、ストライカ取付部22の上下方向に延びる中心線L3によって車体内方側と車体外方側に分けられる。
本実施形態の場合、第1の接合部41は、第1のビード部24に対してストライカ取付部22と反対側(第1のビード部24の長手方向に沿って延びる線L1の上方)にある領域Aにおける車体外方側(ストライカ取付部22の中心線L3の左側)の領域に位置する。また、第2の接合部42は、第2のビード部26に対してストライカ取付部22と反対側(第2のビード部26の長手方向に沿って延びる線L1の上方)にある領域Cにおける車体外方側(ストライカ取付部22の中心線L3の左側)の領域に位置する。
ここで、ドア6の閉鎖時、ドア6のラッチ部64を介してストライカ5に作用する荷重によってストライカ5が傾倒するようにストライカ5にモーメントが生じた場合、このストライカ取付部22の周辺にある領域Bは、サイドフレームアウタパネル12に対して剥離または圧縮する方向に荷重が作用するので、このモーメントの大きさに応じて変形する。
これに対して、領域Bの上下端にあるビード部24、26とその近傍は、その周囲よりも剛性が高いためほとんど変形しない。そのため、これらビード部24、26に対してストライカ取付部22と上下方向で反対側にある領域A、Cにおいて、ストライカレイン20の変形を最小限に抑えることができる。
したがって、この第1および第2のビード部24、26を境として、ストライカレイン20は、ストライカ5に作用した荷重Fに応じた変形が許容される領域Bと、該変形が抑制される領域A、Cに分けられる。
特に、開口部2の閉鎖時に、ドア6に車体外方へウエザストリップ32、33の弾性力による反力が作用した場合、ストライカ5を車体外方側に傾倒させる方向にモーメントが作用する。
しかし、本実施形態によれば、第1のビード部24がストライカ取付部22に対して車体内方側に設けられているので、第1のビード部24を設けない場合と比較して、ストライカレイン20はストライカ取付部22の車体内方側において断面二次モーメントが大きくなることで変形しにくくなり、傾倒しようとするストライカ5への反力が大きくなる。そのため、本実施形態のように第1のビード部24がストライカ取付部22の車体内方側にしか設けられていない場合にも、ストライカ5が傾倒しにくくなり、ストライカ取付部22の車体外方側の第1の接合部41に発生する応力を低減することができる。同様に、第2のビード部26によって第2の接合部42に発生する応力を低減することができる。
したがって、本実施形態によれば、端面4が滑らかなラインを有する稜線が少ない形状であっても、ドア6の閉鎖時に、サイドフレームアウタパネル12とストライカレイン20の間の接合部41〜44で剥離が生じるのをより確実に防止することができる。
また、本実施形態によれば、第1のビード部24がストライカ取付部22に対して車体内方側にのみ設けられているので、車体10の比較的滑らかな形状であるストライカ取付面4aの車体外方側に接合部41を設けるためのスペースを十分に確保することができる。そのため、ストライカ取付部22の車体外方側に、第1のビード部24と接合部41を共に設けるスペースを確保するために、車体10の稜線に跨がる複雑な折り曲げ形状部分を形成し、この複雑な折り曲げ形状部分を接合部41で接合する必要がない。したがって、比較的単純な形状のストライカレイン20を形成できると共に、車体10との接合を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態によれば、高剛性部である第1、第2のビード部24、26は、公知のビード形成方法を用いて比較的容易に形成することができる。
次に、本発明の他の実施形態に係る車両101の後部におけるリヤゲート用開口部102の端面104に設けられたストライカ105について、図7を参照しながら説明する。図7は、車体110の後部におけるリヤゲート用開口部102の端面104に設けられたストライカ105を車両右方斜め後方から見た斜視図である。なお、図7は、リヤゲートの図示が省略されている。また、先の実施形態と同様の機能を有する構成については、詳細な説明を省略する。
図7に示すように、車体110の後部には、リヤゲートによって開閉可能に覆われるリヤゲート用開口部102(以下、「開口部102」という。)が形成されている。開口部102は、その内周縁103から車体外方に向かって延びる端面104を有する。この開口部102の端面104には、リヤゲート側に設けられたラッチ機構(図示しない)が係合または係脱可能なストライカ105が設けられている。
リヤエンドパネル116の裏側には、ストライカ105の支持剛性を高めるためのストライカレイン120が設けられている。ストライカレイン120は、ストライカ105が取り付けられるストライカ取付部122と、その周囲よりも剛性が高い第1および第2のビード部124、126と、スポット溶接によりリヤエンドパネル116に接合される第1〜4の接合部141〜144と、を備える。
ストライカ取付部122は、車両幅方向に長い略矩形のストライカレイン120の中央に設けられている。
第1および第2のビード部124、126は、ストライカレイン120の裏側に突出し、車両前後方向に延びる紐状の突起である。第1のビード部124は、車両前後方向において、後述する第1の接合部141から第2の接合部142の位置まで延びている。第2のビード部126は、車両前後方向において、後述する第3の接合部143から第4の接合部144の位置まで延びている。
第1の接合部141は、ストライカ取付部122に対して車体内方側(図7の上方)であって、第1のビード部124に対してストライカ取付部122と反対側(図7の右方)に位置する。第2の接合部142は、ストライカ取付部122に対して車体外方側(図7の下方)であって、第1のビード部124に対してストライカ取付部122と反対側(図7の右方)に位置する。第3の接合部143は、ストライカ取付部122に対して車体内方側(図7の上方)であって、第2のビード部126に対してストライカ取付部122と反対側(図7の左方)に位置する。第4の接合部144は、ストライカ取付部122に対して車体外方側(図7の下方)であって、第2のビード部126に対してストライカ取付部122と反対側(図7の左方)に位置する。
この他の実施形態によれば、先の実施形態と同様に、端面104が滑らかなラインを有する稜線が少ない形状であっても、リヤゲートの閉鎖時に、リヤエンドパネル116とストライカレイン120の間の接合部141〜144で剥離が生じるのをより確実に防止することができる。
なお、本発明は例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良および設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述の実施形態では、ストライカレインの高剛性部をビード部で構成したが、これに限るものではなく、ストライカレインにリブを立設したり、部分的に板厚を厚くしてもよい。さらに、熱処理を行うことで部分的に剛性を向上させてもよい。
以上のように、本発明によれば、ドア等の閉鎖体の閉鎖時に、車体とストライカレインフォースメントの間の接合部で剥離が生じるのをより確実に防止することができるので、自動車の車体の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 車両
2 開口部
4 端面
5 ストライカ
6 ドア(閉鎖体)
10 車体
20 ストライカレインフォースメント
22 ストライカ取付部
24、26 ビード部(高剛性部)
41、42 接合部
64 ラッチ部(ラッチ)

Claims (2)

  1. 車体に形成された開口部を閉鎖体によって開閉可能に覆う車両において、前記開口部の端面を構成する車体アウタパネル部材の表側に、前記閉鎖体を閉鎖時に前記閉鎖体に設けられたラッチによって係合可能なストライカが設けられた車両の車体構造であって、
    前記開口部の端面を構成する前記車体アウタパネル部材の裏側には、前記ストライカの支持剛性を高めるストライカレインフォースメントを備え、
    前記ストライカレインフォースメントは、前記ストライカが取り付けられるストライカ取付部と、前記車体アウタパネル部材と接合される複数の接合部と、前記車体の内外方向に延在するその周囲よりも剛性が高い高剛性部と、を備え、
    少なくとも1つの前記接合部は、前記ストライカ取付部に対して車体外方側であって、前記高剛性部に対して前記ストライカ取付部と反対側に設けられ、
    前記高剛性部は、少なくとも前記ストライカ取付部に対して車体内方側に設けられた
    ことを特徴とする車両の車体構造。
  2. 前記高剛性部は、ビードによって構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の車体構造。
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