JP2018095116A - 車両後部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】パネル部材の剛性を向上させることができる車両後部構造を提供する。【解決手段】クォータアッパパネル2の延長部23が最後方ピラー3に接合されて閉断面部4が構成されることにより、クォータアッパパネル2(特に延長部23近傍)の剛性を向上させることができる。従って、クォータアッパパネル2の振動を抑制し、ルーフパネル100との接合部に加わる負荷を低減することができる。これにより、この接合部に設けられる止水部材のひび割れや剥離を抑制することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、車両後部構造に関するものである。
従来、車両側方における後方側に設けられる板状のサイドインナアッパやサイドインナロアと、ホイールハウスと、をダンパ支持部によって連結する構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載された構造では、後輪を支持するサスペンションダンパからの入力荷重が、サイドインナアッパやサイドインナロアに伝達されて分散されるようになっている。
しかしながら、サイドインナアッパやサイドインナロアに過大な荷重が入力されて振動すると、他の部材との接合箇所に負荷が加わってしまうことがある。サイドインナアッパはルーフパネルと接合され、これらの接合箇所にはコーキング剤等の止水部材が設けられることがあるが、この接合箇所に対して振動による負荷が加わってしまうと、止水部材がひび割れしたり剥離したりする可能性があった。このため、車両側方における後方側に設けられるパネル部材の剛性の向上が望まれていた。
本発明の目的は、パネル部材の剛性を向上させることができる車両後部構造を提供することにある。
本発明の車両後部構造は、車両側方における後方側に設けられてルーフパネルに接合されるパネル部材と、車両の最後方部において上下方向に延びる最後方ピラーと、を備えた車両後部構造であって、前記最後方ピラーは、底板部と一対の立設板部とを有して車幅方向外側に向かって開口した形状を有し、前記パネル部材は、前記最後方ピラーの開口を覆うように後方側に延長された延長部を有し、前記延長部が前記最後方ピラーに接合されることにより、前記パネル部材と前記最後方ピラーとによって、上下方向から見て環状の閉断面部が構成されることを特徴とする。
本発明の車両後部構造によれば、パネル部材の剛性を向上させることができる。
請求項1に記載された発明は、車両側方における後方側に設けられてルーフパネルに接合されるパネル部材と、車両の最後方部において上下方向に延びる最後方ピラーと、を備えた車両後部構造であって、最後方ピラーは、底板部と一対の立設板部とを有して車幅方向外側に向かって開口した形状を有し、パネル部材は、最後方ピラーの開口を覆うように後方側に延長された延長部を有し、延長部が最後方ピラーに接合されることにより、パネル部材と最後方ピラーとによって、上下方向から見て環状の閉断面部が構成されることを特徴とする。
このような本発明によれば、パネル部材の延長部が最後方ピラーに接合されて閉断面部が構成されることにより、パネル部材(特に延長部近傍)の剛性を向上させることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例の車両後部構造10は、図1に示すように、パネル部材としてのクォータアッパパネル2と、最後方ピラー3と、を備える。尚、図1は、車両後部構造10を車室内側から見た側面図である。本実施例では、車両前後方向をX方向とし、車幅方向をY方向とし、上下方向をZ方向とする。また、Y方向において、車両の中心側を「内側」とし、車外側を「外側」とする。
クォータアッパパネル2は、例えば板金等によって構成され、車両側方における後方側に設けられる。クォータアッパパネル2の上端縁は、ルーフパネル100のY方向端縁に接合され、これらの間には、コーキング剤等の止水部材が充填される。クォータアッパパネル2の前端縁は、サイドパネル200に接合される。サイドパネル200は、後部ドアが設けられる乗降用開口部300の上方に配置される。即ち、クォータアッパパネル2は乗降用開口部300の後方に配置される。
クォータアッパパネル2は、ZX平面に沿って延びる板状のパネル本体21と、パネル本体21から下方側に延びるピラー部22と、パネル本体21から後方側に延長される延長部23と、を有し、全体が略均一な板厚を有している。尚、クォータアッパパネル2は、ピラー部22またはその下方側において、ロアパネル等の他のパネル部材に接合されていてもよい。
パネル本体21は、サイドパネル200の後端縁に重ねられて例えばスポット溶接によって接合される前端接続部211と、最後方ピラー3の後述する前方フランジ部34に接合されるピラー接続部212と、を有する。前端接続部211およびピラー接続部212はZ方向に沿って延びる。
ピラー部22は、パネル本体21の下端縁のうち前端接続部211よりも後方側の位置から下方側に向かって延び、乗降用開口部300と、後述する開口部5と、の間に配置される。
延長部23は、最後方ピラー3の後述する開口を覆うように、パネル本体21のピラー接続部212よりも後方側に延びる。延長部23の後端部には、Y方向内側に向かうように折り曲げられた折り返し部231が形成されている。また、延長部23の下端部には、Y方向内側から見て凸状の凸部232が形成されている。
最後方ピラー3は、車両側方に配置されてZ方向に延びる複数のピラーのうち、車両の最後方部に設けられたものであって、例えばDピラーである。最後方ピラー3は、Z方向を長辺方向とするとともにX方向を短辺方向とする帯板状の底板部31と、底板部31のX方向前端縁から立設されてY方向外側に向かって延びる前方立設板部32と、底板部31のX方向後端縁から立設されてY方向外側に向かって延びる後方立設板部33と、前方立設板部32の先端が前方側に折り曲げられて形成された前方フランジ部34と、後方立設板部33の先端が後方側に折り曲げられて形成された後方フランジ部35と、を有する。即ち、最後方ピラー3は、底板部31と一対の立設板部32、33とを有してY方向外側に向かって開口した形状(Y方向外側から見て谷状の形状)を有している。
最後方ピラー3の上端部は、ルーフパネル100の下面に沿うようにY方向内側に向かって折り曲げられ、ルーフパネル100に接合される。
前方フランジ部34は、パネル本体21のピラー接続部212の内面に重ねられ、例えばスポット溶接によって接合される。
後方立設板部33の前面には、延長部23の折り返し部231が重ねられ、例えばスポット溶接によって接合される。
このように、最後方ピラー3がパネル本体21および延長部23に接合されることにより、図3に模式的に示すように、クォータアッパパネル2と最後方ピラー3とによって上下方向から見て環状の閉断面部4が構成される。
また、クォータアッパパネル2と最後方ピラー3とが接合されることにより、ピラー部22と、パネル本体21の下端縁と、最後方ピラー3と、によって三方から囲まれた開口部5が形成される。尚、開口部5の下方側には、例えばクォータアッパパネル2の下方側に接続された部材が配置されていればよい。
延長部23の凸部232は、最後方ピラー3の前方立設板部32および底板部31に沿うように形成され、これらの外面に重ねられて例えばスポット溶接によって接合される。
このような本実施例によれば、以下のような効果がある。即ち、クォータアッパパネル2の延長部23が最後方ピラー3に接合されて閉断面部4が構成されることにより、クォータアッパパネル2(特に延長部23近傍)の剛性を向上させることができる。従って、クォータアッパパネル2の振動を抑制し、ルーフパネル100との接合部に加わる負荷を低減することができる。これにより、この接合部に設けられる止水部材のひび割れや剥離を抑制することができる。また、既存のパネル部材を延長して剛性を向上させることにより、別体の補強部材等を設けて剛性を向上させる構成と比較して、部品点数を削減することができる。
また、延長部23の凸部232が、最後方ピラー3の前方立設板部32および底板部31に重ねられて接合されることで、単に閉断面部4のみを構成する場合と比較して、クォータアッパパネル2の剛性をさらに向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、クォータアッパパネル2全体が略均一な板厚を有するものとしたが、図4に示すように、板厚の異なる複数の板部材によって構成されたクォータアッパパネル6をパネル部材として用いてもよい。クォータアッパパネル6は、板厚の薄い第1の板部材61と、板厚の厚い第2の板部材62と、が例えばテーラードブランク溶接によって接合されたテーラードブランク材からなるものである。クォータアッパパネル6のうち最後方ピラー3に接合されるピラー接続部63は、第2の板部材62に設けられる。即ち、クォータアッパパネル6の延長部64は、第2の板部材62によって構成され、ピラー接続部63の前方側のパネル本体60よりも大きな板厚を有する。
また、前記実施例では、延長部23の凸部232が、最後方ピラー3の前方立設板部32および底板部31に重ねられて接合されるものとしたが、延長部の凸部は、後方立設板部33にも重ねられて接合されてもよいし、前方立設板部32にのみ重ねられて接合されてもよい。また、延長部には凸部が形成されなくてもよく、このような構成によれば、延長部の形状を簡略化することができる。
また、前記実施例では、延長部23の折り返し部231が最後方ピラー3の後方立設板部33に重ねられて接合されるものとしたが、延長部が最後方ピラー3に接合されて閉断面部が形成されればよく、延長部は、最後方ピラー3の適宜な位置に接合されればよい。例えば、図4に示すように、延長部64の後端部が最後方ピラー3の後方フランジ部35に重ねられて接合されることにより、閉断面部7が形成される構成としてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施例に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施例に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
10 車両後部構造
2、6 クォータアッパパネル(パネル部材)
21 パネル本体
23 延長部
232 凸部
3 最後方ピラー
31 底板部
32、33 立設板部
4 閉断面部
61、62 板部材
2、6 クォータアッパパネル(パネル部材)
21 パネル本体
23 延長部
232 凸部
3 最後方ピラー
31 底板部
32、33 立設板部
4 閉断面部
61、62 板部材
Claims (3)
- 車両側方における後方側に設けられてルーフパネルに接合されるパネル部材と、車両の最後方部において上下方向に延びる最後方ピラーと、を備えた車両後部構造であって、
前記最後方ピラーは、底板部と一対の立設板部とを有して車幅方向外側に向かって開口した形状を有し、
前記パネル部材は、前記最後方ピラーの開口を覆うように後方側に延長された延長部を有し、
前記延長部が前記最後方ピラーに接合されることにより、前記パネル部材と前記最後方ピラーとによって、上下方向から見て環状の閉断面部が構成されることを特徴とする車両後部構造。 - 前記延長部には、車幅方向内側から見て凸状の凸部が形成され、
前記凸部は、前記底板部および前記一対の立設板部のうち少なくとも1つに重ねられて接合されることを特徴とする請求項1に記載の車両後部構造。 - 前記パネル部材は、板厚の異なる複数の板部材によって構成され、前記延長部がパネル本体よりも大きな板厚を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両後部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016242539A JP2018095116A (ja) | 2016-12-14 | 2016-12-14 | 車両後部構造 |
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JP2016242539A JP2018095116A (ja) | 2016-12-14 | 2016-12-14 | 車両後部構造 |
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JP2016242539A Pending JP2018095116A (ja) | 2016-12-14 | 2016-12-14 | 車両後部構造 |
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JP (1) | JP2018095116A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019099010A (ja) * | 2017-12-05 | 2019-06-24 | 本田技研工業株式会社 | 車体構造 |
-
2016
- 2016-12-14 JP JP2016242539A patent/JP2018095116A/ja active Pending
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