JP6123395B2 - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、帯電装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、プリンタ、ファクシミリ、複写機、プロッタ等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の、電子写真方式の画像形成装置などに用いられる帯電装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、像担持体としての感光体ドラムを用いて、その表面を帯電して露光することで静電潜像を形成し、その静電潜像にトナーを付着させて可視像化し、用紙に転写して画像形成を行うものが知られている。
こうした画像形成装置では、感光体ドラムを帯電する帯電装置として、コロナ放電を利用したコロトロン帯電装置やスコロトロン帯電装置が実用化されている。これらの装置では、コロナ放電部材・放電電極として、例えば、細径の放電ワイヤを張設(張った状態に設けることを意味する)して高電圧を印加することでコロナ放電を発生させ、放電により生じたイオンによって感光体ドラム表面を帯電するようにしている。放電ワイヤに正極または負極の高電圧を印加すると、空気中に浮遊する微粒子で逆極性に帯電したもの、例えば、トナー粒子や紙粉等の異物が放電ワイヤに引き寄せられて付着するようになる。そのため、放電ワイヤに高電圧を印加し続けると、付着した異物が蓄積して放電ワイヤが汚れていき、コロナ放電が正常に行われなくなるといった問題点がある。
上記問題点に対処するため、コロナ放電ワイヤに電圧を印加する定電流電源、コロナ放電ワイヤの印加電圧を検出する手段および清掃制御手段を備えた画像形成装置においては、コロナ放電ワイヤをクリーニングさせる機構も備わっているものもある。このような画像形成装置では、経時においてはクリーニングの影響によりワイヤ表面を傷付けてしまい、ワイヤの寿命を縮めてしまう結果となる。
上記問題点に対処するため、以下の技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。すなわち、従来の電子写真方式の画像形成装置において、帯電装置への気流はシールドプレートの上部開口部から放電ワイヤへ流れる気流の流れからエアカーテンを生じさせ、排気側の流れを抑制し帯電装置内への異物汚れを防止する特徴があった。また、気流流れの特徴として放電ワイヤを支持する絶縁性ブロック近傍のみ他所より流速を高めている特徴がある。
また、上記以外では帯電器上側から気流を流す構成のみで、放電ワイヤへの異物汚れを防止させる構成となっている(例えば、特許文献3参照)。この技術では、流速差による気流の流れや、気流を流し込む範囲や位置は特定されていない。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、異物汚れによる放電ワイヤ寿命低下に対して、気流を上手く活用することで異物が放電ワイヤに引き寄せられて付着しない気流効果を持った構成の帯電装置を提供することを主な目的とする。
上述した課題を解決するとともに上述した目的を達成するために、本発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、像担持体の表面を帯電させる放電電極と、前記放電電極を囲み該放電電極の長手方向に渡って前記像担持体の表面に対向して設けられた帯電用の開口部を備えた帯電装置本体と、少なくとも前記帯電装置本体の前記開口部全体を囲み、その囲んだ範囲内で気流を導入し排気することが可能に構成された帯電ダクト部材と、前記帯電ダクト部材内に導かれる気流を生成する吸気手段と、前記帯電ダクト部材内に導かれた気流を排気する排気手段と、を有する帯電装置であって、前記帯電ダクト部材は、前記開口部における前記像担持体の回転方向の上流端から前記開口部における前記像担持体の回転方向の下流端までの前記開口部の全体を気流の気流壁で覆う気流壁形成手段を具備し、前記吸気手段に連通する前記帯電ダクト部材の吸気口は、2分化されており、前記各吸気口は、前記帯電ダクト部材内において独立して形成された独立気流経路にそれぞれ連通しており、前記各吸気口のうちの一方の独立気流経路は、前記気流壁を形成すべく前記像担持体の表面側寄りに形成されており、前記各吸気口のうちの他方の独立気流経路は、気流が前記放電電極を経由して前記気流壁に合流すべく形成されており、前記各独立気流経路を流れる気流の流速の大きさは、前記一方の独立気流経路の流速が、前記他方の独立気流経路の流速よりも大きく設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成により、開口部における像担持体の回転方向の上流端から開口部における像担持体の回転方向の下流端までの帯電装置本体の開口部の全体を気流の気流壁(エアバリア)で覆うことにより、外部からの異物(例えばトナー粒子や紙粉等)を放電電極に付着することを防ぐことができ、放電電極の高寿命化を図ることができる。さらには、帯電ダクト部材の吸気口を2分化し、一方の独立気流経路を形成することで気流壁(エアバリア)を作ることができる。また、吸気手段は1つで対応することができるため、吸気手段(例えばファン)使用数や吸気ダクト部材などの設置における省スペース化にも貢献できる。また、気流効果の役割として放電電極の高寿命効果と、放電電極から発生するオゾン除去効果とを同時に実現することが可能となる。
本発明の第1の実施形態を示す帯電装置を備えた画像形成装置の全体構成図である。 図1の画像形成装置に配置された吸気・排気ファンと帯電ダクトを含むダクト経路を示す要部の背面図である。 感光体ドラムを中心とした帯電装置内部の正面側のレイアウト配置を示す一部断面正面図である。 (a)は、帯電チャージャを斜め上方から見た斜視図、(b)は、(a)のC−C断面を拡大して示す斜視図である。 帯電ダクトを後側から見た斜視図である。 図5のA−A断面の形状と気流の流れを示す要部の断面図である。 帯電ダクトを前側から見た斜視図である。 図7のB−B断面の形状と気流の流れを示す一部断面斜視図である。 上下気流経路を示す帯電ダクトを後側から見た断面図である。 帯電ダクトの下気流経路におけるダクト高さ、上気流経路のスリット穴の幅寸法を説明する断面図である。 帯電ダクトの仕切り板の吸引口側の入口幅を説明する平面図である。 帯電ダクトで発生する逆流対策用の吸気穴とその吸気穴に気流を導くためのスポンジダクトの構成例を示す斜視図である。 (a)は比較例の帯電ダクトで吸気穴を設けない場合の、(b)は本発明の帯電ダクトで吸気穴を設けた場合の、気流シミュレーション結果を示す平断面図である。 帯電ダクトと接続される吸気ダクト、排気ダクトの画像形成装置本体後側の斜視図である。 帯電ダクトの画像形成装置本体への位置決め、固定方法を説明する斜視図である。 第2の実施形態を示す画像形成装置における帯電装置に配置された吸気・排気ファンと帯電ダクトを含むダクト経路を示す要部の斜視図である。 感光体ドラムを中心とした第2の実施形態の帯電装置内部の正面側のレイアウト配置を示す一部断面正面図である。 第2の実施形態の帯電ダクトの構成部品を説明する分解斜視図である。 第2の実施形態の帯電装置内の上気流経路を流れる気流を説明するための斜視図である。 (a)は第2の実施形態の帯電装置および帯電ダクトを前側から見た斜視図、(b)は(a)のC−C断面の形状と気流の流れを示す断面図である。 スポンジダクトを除去した状態の第2の実施形態の帯電ダクトを後側から見た背面図である。 第2の実施形態の帯電ダクトの長手方向の気流の流れ難さを説明する帯電ダクトを後側から見た斜視図である。 (a)は第2の実施形態の第1ガイド板の配置箇所を示す要部の斜視図、(b)は第1ガイド板の配置箇所、形状寸法の詳細を説明する斜視図である。 (a)は第1ガイド板が無い場合の帯電ダクト内の気流の流れ方を、(b)は第1ガイド板が有る場合の帯電ダクト内の気流の流れ方を、それぞれ示す斜視図である。 第2の実施形態の第2ガイド板の配置箇所、形状寸法の詳細を説明する斜視図である。 第2ガイド板が無い場合の気流の流れ方を示す帯電ダクトの要部の斜視図である。 第2ガイド板が有る場合の気流の流れ方を示す帯電ダクトの要部の斜視図である。 (a)は第2ガイド板が無い場合の気流の流れ方を示す帯電ダクト周りの断面図、(b)は第2ガイド板が有る場合の気流の流れ方を示す帯電ダクト周りの断面図である。 (a)は、第1の実施形態の第1ないし第3仕切り板の改良すべき問題点を説明する補強リブの斜視図、(b)は、同第1ないし第3仕切り板の根元太さを説明する帯電ダクトを後側から見た背面図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を詳細に説明する。実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品等)については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
(第1の実施形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施形態の帯電装置を備えた画像形成装置の全体構成を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態を示す帯電装置を備えた画像形成装置の全体構成図である。
図1において、符号50は、電子写真方式の画像形成装置の一例としてのレーザ複写機の装置本体(以下、「画像形成装置本体」という)を示す。画像形成装置本体50内には、像担持体の一例としてのドラム状の感光体ドラム2が配置されている。感光体ドラム2の周りには、感光体ドラム2の回転方向(矢印で示す反時計回り)に順に、帯電装置100、現像装置3、1次転写ローラ61、クリーニング装置60が配置されている。作像ユニット4は、感光体ドラム2、帯電装置100、後述する露光装置、現像装置3で主に構成されている。1次転写ローラ61は、中間転写ベルト62を挟んで感光体ドラム2の下方に配置されている。なお、帯電装置100は、後述の図3等に示すように帯電器とも呼ばれる帯電チャージャ1および帯電ダクト7を備えている。
上記各装置の上部には、露光装置としてのレーザ書込装置52が配置されている。レーザ書込装置52には、それぞれ図示しない、レーザダイオード等の光源、走査用の回転多面鏡、ポリゴンモータ、fθレンズを含む走査レンズ等の走査光学系などの周知の構成部品が備えられている。
画像形成装置本体50内の上部には、原稿読取装置53が配置されている。原稿読取装置53には、それぞれ図示しない、光源、複数のミラー、結像レンズ、CCD等のイメージセンサなどの周知の構成部品が備えられている。
感光体ドラム2の下方近傍には、中間転写装置が配置されている。中間転写装置は、3つの支持ローラ63,64,65に巻き掛けられた無端状の中間転写ベルト62が図中矢印方向(時計回り)に走行・回転可能に設けられている。
3つの支持ローラ63,64,65のうちの何れか1つが駆動ローラとして構成され、他は従動ローラとして構成されている。中間転写ベルト62は、逆バイアス(+)電圧を印加し、感光体ドラム2表面に形成された潜像に付着したトナー像を転写・搬送する機能を有する。支持ローラ65は、2次転写ローラを兼ねており、中間転写ベルト62を2次転写装置67に押し付けて2次転写ニップ部を形成する。2次転写ローラを兼ねる支持ローラ65は、2次転写装置67により2次転写バイアスが印加される。
2次転写装置67の図中左側には、ベルト式の搬送装置68と定着装置80が配置されている。定着装置80には、ヒータを内蔵する加熱ローラ81と、定着ローラ82と、加熱ローラ81と定着ローラ82とに巻き掛けられた無端状の定着ベルト83と、定着ベルト83を介して定着ローラ82に下方から押し当てる加圧ローラ84とが設けられている。
画像形成装置本体50内の下部には、両面ユニット88を備える。両面ユニット88には、2次転写装置67へと延長された給紙路75に連通する再給紙路87が設けられている。両面ユニット88は、定着装置80の出口から延長された排紙路85途中から分岐して反転路86が形成されている。なお、給紙路75には、手差し給紙トレイ(図示せず)から水平方向に延びた手差し給紙路が接続されている。
画像形成装置本体50の上面には、コンタクトガラス54が設置されている。コンタクトガラス54を被うように、装置本体50上には、自動原稿搬送装置(ADF)51が開閉自在に取り付けられている。
自動原稿搬送装置51の右側には、トナーボトル78が設けられている。さらに、トナーボトル78の上部には、画像形成装置を操作するための操作パネル79が設けられている。トナーボトル78は、2本搭載されており、現像装置3へ自動的に供給される。一方のトナーボトル78内のトナーを消費したときに他方のトナーボトル78に切り替わるようになっている。
画像形成装置本体50は、給紙テーブル69上に載置されるようになっている。給紙テーブル69内には、給紙部70として、シート状の記録媒体の一例としての用紙等のシートSを収納・積載した給紙カセット71が多段(本実施形態例では3段)に装備されている。各給紙カセット71には、それぞれに対応して給紙ローラ72が設けられている。給紙ローラ72は、繰り出したシートSを、給紙路75に接続された搬送路73に導入するようになっている。搬送路73には、複数対の搬送ローラ74が設けられている。
給紙テーブル69の図において右側には、使用済みのトナーを溜めて破棄するための廃トナータンク89が配置されている。
上記構成を備えたレーザ複写機を用いてコピーを取るときは、自動原稿搬送装置51に原稿をセットし、または自動原稿搬送装置51を開いてコンタクトガラス54上に直接原稿をセットする。そして、不図示のスタートスイッチを押し、自動原稿搬送装置51を駆動してコンタクトガラス54上に搬送した原稿を、またはあらかじめコンタクトガラス54上にセットしてある原稿を、原稿読取装置53で画素単位で読み取る。
原稿読み取り動作に合わせて給紙テーブル69内の適宜の給紙カセット71段の給紙ローラ72が回転され、対応する給紙カセット71内からシートSを繰り出し、搬送路73に入れて搬送ローラ74で搬送し、給紙路75に入れてレジストローラ76に突き当てて止める。その後、中間転写ベルト62に転写されたトナー画像の回転にタイミングを合わせて該レジストローラ76を回転し、中間転写ベルト62と2次転写ローラ65とのニップ部へとシートが送り込まれる。
操作パネル79に設けられたスタートスイッチが押されたとき、同時に感光体ドラム2が図中反時計方向に回転するとともに、中間転写ベルト62が図中矢印方向に走行・回転する。そして、その感光体ドラム2の回転とともに、先ず帯電装置100内の帯電チャージャ1で感光体ドラム2の表面を一様に帯電する。次いで、上述した原稿読取装置53で読み取った読取り内容に応じてレーザ光Lを照射してレーザ書込装置52で書込みを行い、感光体ドラム2の表面に静電潜像を形成し、その後、現像装置3でトナーを付着してその静電潜像を可視像化する。
感光体ドラム2の表面に付着したトナー画像は、1次転写ローラ61によって中間転写ベルト62に1次転写される。中間転写ベルト62に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト62と2次転写装置67とのニップ部へ送り込まれたシートに対して、2次転写装置67の2次転写ローラ65でそのトナー画像を一括転写する。画像転写後の感光体ドラム2表面は、残留トナーをクリーニング装置60で除去して清掃し、図示しない除電装置で除電して、その後の再度の画像形成に備える。また、画像転写後の中間転写ベルト62表面は、残留トナーや紙粉をベルトクリーニング装置66で除去して清掃し、その後の再度の画像形成に備える。
一方、画像転写後のシートは、ベルト式の搬送装置68で搬送して定着装置80に入れ、定着ベルト83を介して定着ローラ82と加圧ローラ84とで熱と圧力とを加えて転写画像(トナー画像)を定着する。その後、排紙路85を通して、例えば装置本体50に取り付けた不図示の排紙トレイ上に排出する。なお、この複写機を用いてシートの裏面にも記録を行うときには、片面に記録後、反転路86を通して両面ユニット88へと入れ、そこで反転して再給紙路87を搬送して給紙路75に導き、再び中間転写ベルト62と2次転写ローラ65とのニップ部へと送り込み、別途感光体ドラム2上に形成したトナー画像および中間転写ベルト62上に1次転写したトナー画像を同様に裏面にも2次転写してから、例えば不図示の排紙トレイ上に排出する。
図2を参照して、帯電装置100周りの吸排気経路を説明する。図2は、図1の画像形成装置の要部を背面(後)から見た図であり、吸気・排気ファンとそのダクト経路を示した図である。
図2において、符号5は、画像形成装置本体50の後側に配置される帯電ダクト7内に導かれる吸気流を生成する吸気手段の一例としての吸気ファンを示す。吸気ファン5は、単一で設けられ、生成された吸気流(以下、単に「気流」ともいう)を帯電ダクト7に導くために吸気ダクト部材としての吸気ファンダクト6に連通・接続されている。
帯電ダクト7は、排気ダクト部材としての排気ファンダクト8に連通・接続されている。排気ファンダクト8の最下流側には、帯電ダクト7内に導かれた気流(吸気流)を排気する排気手段の一例としての単一の排気ファン9が配置されている。
吸気ファン5の作動により生成された吸気流15は吸気ファンダクト6を介して帯電ダクト7内に導かれる。帯電ダクト7内に導かれた吸気流15は排気ファン9の作動によって排気流15’となり、この排気流15’は排気ファンダクト8を介して画像形成装置本体50の外部に排出・排気される。排気ファンダクト8には、オゾンを除去するフィルタなどが適宜配設(配置して設けること、位置を決めて設けることを意味する。以下同じ)される。
図3を参照して、帯電装置100と感光体ドラム2のレイアウト配置および構成について説明する。図3は、感光体ドラム2を中心とした帯電装置100内部の正面側のレイアウト配置を一部断面にして示す図である。
本実施形態の帯電装置100は、上記した帯電ダクト7と、この帯電ダクト7の中に配置され、感光体ドラム2の外周表面を帯電させる図4および図6等に示す放電ワイヤ30を備えた帯電チャージャ1とから主に構成されている。
帯電チャージャ1は、本発明の帯電装置本体としての機能を有し、感光体ドラム2の上部近傍に配置されている。帯電チャージャ1は、帯電ダクト7に保持されている。帯電ダクト7は、帯電チャージャ1の全体を上方から囲むように配置され、吸気ファン5から送られてきた吸気流を帯電チャージャ1へ分流して流す役割をしている。
帯電ダクト7は、適宜の樹脂で一体的に形成され、画像形成装置本体50に対して着脱自在に構成されている。帯電ダクト7の上部は、画像形成装置本体50に配設された薄板状の部材である本体板金24により蓋をされた状態で取り付けられている。帯電ダクト7の画像形成装置本体50に対する取り付け詳細は、図14および図15を参照して後述する。帯電ダクト7と本体板金24との取り付けにおいて、シール性が要求される部位はシール材でシールされている。
帯電チャージャ1は、帯電ダクト7に対して着脱自在に構成されている。帯電チャージャ1のチャージャ本体1Aは、シールド部材としての導電性の金属であるステンレススチールなどの板金で形成されている。チャージャ本体1Aには、図3、図4および図6にも示すように、帯電チャージャ1の着脱のために、チャージャ本体1Aの左右外壁から上方に延びて形成された板金製の被保持部28a,28bが一体的に取り付けられている。
一方、帯電ダクト7には、感光体ドラム2の軸線方向(長手方向でもある)に延びて左右に形成された保持部26a、26bが一体的に形成されている。
帯電チャージャ1は、帯電ダクト7の保持部26a、26bにチャージャ本体1Aの被保持部28a,28bが保持されることで、帯電ダクト7に対して放電ワイヤ30の長手方向(紙面を貫通する方向)に着脱自在、すなわち挿脱自在となっている。これにより、帯電チャージャ1を帯電ダクト7から引き出して帯電チャージャ1の交換や保守清掃作業などを容易に行える。
なお、符号25で示す部材は、送りネジであり、帯電チャージャ1を構成する放電ワイヤ30および図4に示すグリッド43を清掃するために設けられている。
図4を参照して、帯電チャージャ1の細部構成を説明する。図4は、帯電チャージャ1を斜め上方から見た斜視図である。
帯電チャージャ1は、図4等に示すように、チャージャ本体1Aと、放電ワイヤ30と、グリッド43と、絶縁性支持部材27とを有するスコロトロン型の帯電器である。チャージャ本体1Aは、各放電ワイヤ30を仕切るように放電ワイヤ30の長手方向に渡って設けられている。放電ワイヤ30は、感光体ドラム2の表面を一様に帯電させる放電電極の一例として機能し、複数本(本実施形態では3本)配設されている。
チャージャ本体1Aの両端部は、絶縁性支持部材27で支持・固定されている。各放電ワイヤ30の端部は、絶縁性支持部材27内に設けられた給電子(図示せず)に係わり合って止められている。各放電ワイヤ30には、上記図示しない給電子を介して高圧電源(図示せず)により高電圧が印加される。
なお、帯電チャージャ1は帯電装置とも呼ばれる。
グリッド43は、板厚0.1mmのステンレススチールでメッシュ状に形成されており、放電電流制御部材として機能する。すなわち、グリッド43は、放電ワイヤ30からの放電を均一にして感光体ドラム2の外表面を帯電させる働きがある。グリッド43は、感光体ドラム2の外周面と所定の隙間を以って湾曲して形成され、各放電ワイヤ30の下方を仕切るチャージャ本体1Aの下部に一体的に取り付けられている。
各放電ワイヤ30の下方を仕切っているチャージャ本体1Aの上方は、開口穴41を形成しており、チャージャ本体1Aの下方は、気流通過可能なメッシュ状のグリッド43で開口部31が形成されている。すなわち、チャージャ本体1Aの上方に形成された開口穴41と、チャージャ本体1Aの下方に取り付けられたメッシュ状のグリッド43とは連通している。
図5〜図11を参照して、帯電ダクト7の細部構成および動作を説明する。図5は、帯電ダクト7を後側から見た図、図6は、図5のA−A断面の形状と気流の流れを示す図、図7は、帯電ダクト7を前側から見た図、図8は、図7のB−B断面の形状と気流の流れを示す図、図9は、上下気流経路を示す帯電ダクト7を後側から見た図、図10は、帯電ダクト7の下気流経路におけるダクト高さ、上気流経路のスリット穴19a,19b,19cの幅寸法を説明する図、図11は、帯電ダクト7の仕切り板13−1,13−2,13−3の吸引口側の入口幅を説明する図である。
図5〜図9に示すように、吸気流は帯電ダクト7の吸気口11から入り、排気口12から抜けるように構成されている。スポンジダクト10は、図2に示した吸気ファンダクト6と接続する際に吸気漏れを防ぐために吸気口11の周囲に取り付けられる。スポンジダクト10については後で詳述する。
帯電ダクト7は、図6、図9に示すように、チャージャ本体1Aの開口部31における感光体ドラム2の表面と対向した対向開口部を除くチャージャ本体1Aの開口部31の全体を囲み、その囲んだ範囲内で吸気流を導入し排気することが可能に構成されている。帯電ダクト7は、チャージャ本体1Aの開口部31における感光体ドラム2の回転方向(図6では時計回り)の上流端から開口部31における感光体ドラム2の回転方向の下流端までの開口部31(厳密には対向開口部)の全体を吸気流17の気流壁(エアバリア)29で覆う気流壁形成手段(以下、「エアバリア形成手段」ともいう)を具備することを特徴としている。
前記気流壁形成手段(エアバリア形成手段)は、開口部31における感光体ドラム2の回転方向(図6では時計回り)の上流端部側のチャージャ本体1Aと帯電ダクト7との間に形成された吸気出口32と、開口部31における感光体ドラム2の回転方向の下流端部側のチャージャ本体1Aと帯電ダクト7との間に形成された排気入口33とを具備する。
吸気出口32および排気入口33は、放電ワイヤ30および開口部31の長さ方向に渡り形成されている。
帯電ダクト7の吸気流の入口である吸気口11は、仕切り板16により、第1の吸気口としての下吸気口34と第2の吸気口としての上吸気口35とに2分化されている。下吸気口34には図2に示した吸気ファン5により生成された吸気流15の一部である吸気流17(以下、「気流17」ともいう)が送り込まれ、上吸気口35には図2に示した吸気ファン5により生成された吸気流15の一部である吸気流18(以下、「気流18」ともいう)が送り込まれる。各吸気口34,35は、帯電ダクト7内において独立して形成された独立気流経路にそれぞれ連通している。
帯電ダクト7の仕切り板16の上部は、複数枚(本実施形態では3枚)の仕切り板13−1,13−2,13−3で仕切られている。3枚の仕切り板13−1,13−2,13−3は、上吸気口35から送り込まれた気流18を放電ワイヤ30の長手方向に均一に行き渡らせるように分配するために設けられている。
帯電ダクト7内は、中央壁23により、吸気エリアと排気エリアとに仕切られている。さらに排気エリアは、仕切り板14により仕切られている。
帯電ダクト7の上部は、図3、図6および図9等に示したように、本体板金24に密着させて取り付けられており、カバー(蓋)の役目を果たしている。専用のカバーを帯電ダクト7の上部に設けることも可能であるが、本実施形態ではレイアウト上のスペース確保の点やコストアップを避ける点から本体板金24を利用している。本体板金24の取付け面には気流が漏れないようシールがされている。
上述のとおり、帯電ダクト7は、吸気口11、吸気出口32、排気入口33を除きほぼ密閉されている。
下吸気口34は、図6、図8および図9において、気流17の流れで示すように、帯電ダクト7内において独立して形成された一方の独立気流経路(もしくは第1の独立気流経路)としての、図9に括弧を付して示す下気流経路36に連通している。すなわち、下気流経路36は、下吸気口34から下側ダクト壁に形成された開口穴38を通り吸気出口32、気流壁29、排気入口33から排気口12に至る経路で形成されている。下気流経路36は、気流壁29を形成すべく感光体ドラム2の表面側寄りに形成されている。
下気流経路36は、チャージャ本体1Aの外壁面39と帯電ダクト7の内壁面40とを利用して形成されている。チャージャ本体1Aの外壁面39と帯電ダクト7の内壁面40とは、気流壁29が確実に形成できるよう感光体ドラム2表面に対して鈍角に傾斜して設けられている。
上吸気口35は、図6、図8および図9において、気流18の流れで示すように、帯電ダクト7内において独立して形成された他方の独立気流経路(もしくは第2の独立気流経路)としての、図9に括弧を付して示す上気流経路37に連通している。すなわち、上気流経路37は、上吸気口35から仕切り板13−1,13−2,13−3に分配・導入されて上側ダクトに形成されたスリット穴19a,19b,19cを通り、チャージャ本体1Aの上部壁に形成された各開口穴41から各放電ワイヤ30を経由し、気流壁29と合流し、排気入口33から排気口12に至る経路で形成されている。
図6および図9において、下気流経路36を流れる気流17の流速V1の大きさは、上気流経路37を流れる気流18の流速V2よりも大きく設定されている。具体的には、気流17の流速V1は約0.6〜0.8m/secに、気流18の流速V2は、約0.2〜0.4m/secに、それぞれ設定されている。気流18の流速V2は、放電ワイヤ30で発生するオゾンを除去できる最低限の気流が確保されていれば問題ない。逆に、気流17は、外部からの異物、特には感光体ドラム2の回転などにより運ばれてくるクリーニング装置60などからの紙粉等の異物や、現像装置3からの飛散トナー等がチャージャ本体1A内に浸入してこないように流速を高めておく必要性がある。
図10において、気流17の流速V1を得るために、具体例を挙げれば下吸気口34を形成しているダクト高さh1=22mmに、下気流経路36を形成している下流側のダクト高さh2=5mmに、それぞれ設定している。このようにダクト高さh1,h2を変えることにより、気流17の下流側に向かうほどその断面積が小さくなるようにしている。
図6、図11において、気流18の流速V2を得るとともに放電ワイヤ30長手方向に均一に行き渡せるように、仕切り板16を感光体ドラム2の回転方向上流側から下流側に向けて斜め上方に傾けて分配している。このように仕切り板16上部のダクト高さを変えることにより、気流18の下流側に向かうほどその断面積が小さくなるようにしている。
加えて、スリット穴19a、19b,19cの形状と幅の大きさを、気流シミュレーションの結果より感光体ドラム2の回転方向上流側と下流側とにおいて変えている。スリット穴19aの幅寸法をb1、スリット穴19bの幅寸法をb2,スリット穴19cの幅寸法をb3とした場合、b1>b2>b3となるように設定している。
図11において、上吸気口35における仕切り板13−1,13−2,13−3の各入口幅については、c1=8mm、c2=c3=6mmに設定するとともに、各入口の断面積を、c1部分=175.2mm、c2部分=c3部分=131.4mmに設定している。このような入口の断面積により、放電ワイヤ30長手方向の流速バランスが変わることを気流シミュレーションで確認済みである。
図6、図9を参照して、帯電ダクト7の上記構成により各気流17,18の動作について説明する。下吸気口34から送り出される気流17は下気流経路36のダクト高さh1,h2(断面積)の違いにより流速V1が増し、さらに吸気出口32より送り出される気流17は、開口部31における感光体ドラム2の回転方向(図6では時計回り)の上流端の吸気出口32から開口部31における感光体ドラム2の回転方向の下流端の排気入口33までの開口部31の全体を覆う気流壁(エアバリア)29を形成することとなる。この際、特には感光体ドラム2の回転により生じる層流42などにより運ばれてくる感光体ドラム2のクリーニング装置60から飛散したトナーや紙粉、感光体ドラム2の表面を保護するステアリン酸亜鉛、現像装置3からの飛散トナー等の異物が気流壁(エアバリア)29によって遮られることで、外部の異物の浸入を防ぐことができる。
一方、上吸気口35から送り出される気流18は上気流経路37の仕切り板16の傾斜によって流速V2(気流17の流速V1よりも小さい)が増すとともに、各仕切り板13−1,13−2,13−3の吸気入口幅およびスリット穴19a,19b,19cの上記設定により放電ワイヤ30の長さ方向に均一に行き渡るようになる。
上記した事項および図6、図9から、下気流経路36の流路断面積は、上気流経路37の流路断面積よりも小さくなっている。
放電ワイヤ30部分に送られる気流18の流速V2よりも、気流壁29を形成する気流17の流速V1が速いことで、ベルヌーイの定理によって気流18側から気流17側へ負圧が生じることとなり、気流18によって放電ワイヤ30周囲で発生したオゾンを感光体ドラム2側へ移動させるとともに、気流17によって外部の異物が放電ワイヤ30に付着することを防止できる。
なお、感光体ドラム2の回転による気流差は、気流シミュレーションの結果では感光体ドラム2の回転(線速差)による気流の影響は小さいものになっていることを確認済みであるが、感光体ドラム2の回転(線速差)によって気流17の流速を変更してもよい。
図12に示すように、帯電ダクト7の吸気口11(上吸気口35)近傍に、逆流防止用の吸気穴20が設けられている。図13(a)に示す比較例の帯電ダクト7’のように吸気穴20穴を設けない場合、気流18が流れない空間が生じ、この位置で逆流が発生することになる。これは、後述の第2の実施形態で詳述するが、帯電ダクト7は、下気流経路36の下吸気口34とともに上気流経路37の上吸気口35が帯電ダクト7の長手方向の一端側である後側に設けられている構成上、帯電ダクト7の長手方向に渡り確実に気流18を行き渡らせることが困難な傾向にあるからである。
図13(b)に示す本発明の帯電ダクト7のように、吸気穴20穴を開けることで、気流18が流れ込み、放電ワイヤ側へ気流18を流し込むことができる。これにより、逆流の発生を防止することが気流シミュレーションで確認済みである。
また、帯電ダクト7の排気口12の開口面積は、帯電ダクト7の吸気口11の開口面積よりも小さくなっている。これにより、異物の集約力および排気ファンダクト8へ引き込む吸引力を大きくすることができる。
図12、図14に示すように、画像形成装置本体50側の吸気ファンダクト6は、帯電ダクト7の吸気口11と弾性発泡体の一例としてのスポンジダクト10を介して連通している。また、画像形成装置本体50側の排気ファンダクト8は、図示しないはスポンジダクトを介して帯電ダクト7の排気口12と連通している。
図12のスポンジダクト10は、図14の画像形成装置本体50側の後側板22と帯電ダクト7の隙間21に挟まれる。それ故に、吸気ファンダクト6の形状は、そのままに隙間21内でスポンジダクトの形状を変更できる利点がある。スポンジダクト10および図示しないスポンジダクトは、気流漏れを防ぐため潰し代を設けて使用することが肝要である。
スポンジダクト10にすることで、帯電装置100に最適な位置での吸気穴を追加した場合においても、ダクトがスポンジ形状であるため、ある程度柔軟に対応させることができる。本実施形態では当初、帯電ダクト7の吸気口11は長方形の角穴形状であったが、帯電ダクト7内で発生した逆流対策において斜め横位置に吸気穴を設定する必要性が生じたため、気流18を逃がすスポンジダクト10の効果でその形状に合ったダクト効果、すなわち逆流による気流18の淀みを解消することができた。
帯電ダクト7は、図15に示すように、画像形成装置本体50側の前側板45と後側板22との間に挟まれる状態で着脱可能に固定される。帯電ダクト7の本体後側の端部には、図12および図14に示すように、後側板22に形成された穴と嵌合する位置決め用の2本の爪47が一体的に形成されている。帯電ダクト7は、前側板45に対してネジなどの締結手段(図示せず)を介して固定され、後側板22に対しては2本の爪47が後側板22の穴と嵌合することで位置決めされて固定される。
(第2の実施形態)
図16〜図29を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。まず、図16、図17を参照して、第2の実施形態の帯電装置の全体構成について説明する。図16は、第2の実施形態を示す画像形成装置における帯電装置に配置された吸気・排気ファンと帯電ダクトを含むダクト経路を示す要部の斜視図、図17は、感光体ドラムを中心とした帯電装置内部の正面側のレイアウト配置を示す一部断面正面図である。
第2の実施形態は、図1〜図3に示した第1の実施形態の帯電装置100に代えて、図16および図17に示すように、帯電装置100Aを用いる点のみ相違する。帯電装置100Aは、第1の実施形態と同様の帯電チャージャ1と、第2の実施形態特有の帯電ダクト7Aとから主に構成される。以下、第1の実施形態と相違する第2の実施形態特有の帯電ダクト7Aを中心にその構成および動作について説明し、両実施形態に共通する内容(同じ構成および動作)はできる限り省略する。
帯電装置100A周りの吸排気経路の構成および動作は、図2において、帯電ダクト7に代えて帯電ダクト7Aと、帯電装置100に代えて帯電装置100Aと、それぞれ読み替えれば容易に理解し実施できる。すなわち、図16に示すように、吸気ファン5の作動により生成された吸気流15は吸気ファンダクト6を介して帯電ダクト7A内に導かれる。帯電ダクト7A内に導かれた吸気流15は排気ファン9の作動によって排気流15’となり、この排気流15’は排気ファンダクト8を介して画像形成装置本体50の外部に排出・排気される。
図17を参照して、帯電装置100Aと感光体ドラム2のレイアウト配置および構成について説明する。図17は、感光体ドラム2を中心とした帯電装置100A内部の正面側のレイアウト配置を一部断面にして示す図である。
帯電ダクト7Aの上部は、第1の実施形態と同様に、図17に括弧を付して示す画像形成装置本体50に配設された本体板金24により蓋をされた状態で取り付けられている。帯電ダクト7Aと本体板金24との取り付けにおいて、気流漏れを防ぐためシール性が要求される部位は、ポリウレタンスポンジ等のシール材からなる隙間シール46が両面テープで貼り付けられることでシールされている。本体板金24としては、具体的には図1に示すレーザ書込装置52の天板(レーザ書込装置52の底壁部)を利用している。
なお、説明が前後するが、図3に示した第1の実施形態の帯電ダクト7と本体板金24との取り付けにおいても上記と同様の方法でシールされている。
帯電チャージャ1は、第1の実施形態と同様に、帯電ダクト7Aに対して着脱自在に構成されている。すなわち、図20において、帯電チャージャ1は、帯電ダクト7Aの保持部26a、26bにチャージャ本体1Aの被保持部28a,28bが保持されることで、帯電ダクト7Aに対して放電ワイヤ30の長手方向(紙面を貫通する方向)に着脱自在となっている。換言すれば、図3、図6および図9において、帯電ダクト7に代えて帯電ダクト7Aと読み替えれば容易に理解できる。
帯電ダクト7Aは、適宜の樹脂で一体的に形成されている他、一部が金属製の薄板である板金で形成されており、帯電ダクト7と同様に画像形成装置本体50に対して着脱自在に構成されている。帯電ダクト7Aの画像形成装置本体50に対する取り付け詳細は、図14および図15を参照して説明した第1の実施形態と同様であり、両図において帯電ダクト7に代えて帯電ダクト7Aと読み替えればよい。
図18を参照して、帯電ダクト7Aの構成部品を説明する。図18は、帯電ダクト7Aの構成部品を説明する分解斜視図である。同図に示すように、帯電ダクト7Aは、後述する3つの構成部品を収容するダクト本体55と、それぞれ3つの構成部品を構成する、排気ダクト56、吸気ダクト57、仕切り板58の4つの部品構成で成り立っている。
帯電ダクト7Aは、帯電ダクト7と比較して、第1ガイド板48が下気流経路36側のダクト本体55に一体的に形成されている点(図23(b)、図24(b)参照)、吸気ダクト57を用いる点、図5等に示す樹脂製の仕切り板13−1,13−2,13−3に代えて、板金製の3枚の仕切り板58−1,58−2,58−3を備えた仕切り板58を用いる点が主に相違する。さらに、仕切り板58−2は、第2ガイド板49を備えている点が相違する。帯電ダクト7Aの長手方向に渡り上気流経路37(括弧を付して示す)に設けられた板金製の3枚の仕切り板58−1,58−2,58−3は、本発明の仕切り部材として、また第2ガイド板49は、本発明の流速バランス改善および逆流防止用の第2のガイド部材として、それぞれ機能する。これら相違点以外の帯電ダクト7Aの構成は、帯電ダクト7と同様である。
逆に言えば、第1の実施形態の帯電ダクト7は、第1ガイド板48の無い、帯電ダクト7Aと同様の樹脂製のダクト本体55と、樹脂製の排気ダクト56と、樹脂製の吸気ダクト57と、樹脂製の仕切り板13−1,13−2,13−3を備えた仕切り板13を用いて組み立てられている。
図19、図20および図21を参照して、帯電装置100A内の気流経路および気流の流れを説明する。図19は、帯電装置100A内の上気流経路37を流れる気流18を説明するための斜視図であり、同図には図17に示した本体板金24の図示を省略した状態の帯電ダクト7Aが示されている。図20(a)は、帯電装置100Aおよび帯電ダクト7Aを前側から見た斜視図、図20(b)は、図20(a)のC−C断面の形状と気流の流れを示す要部の断面図である。図21は、スポンジダクト10(図5参照)を除去した状態の帯電ダクト7Aを後側から見た背面図である。図21において、ハッチを施して示す59は、スポンジダクト10(図5参照)を貼り付けるための両面テープの貼り付け部位を示している。なお、第1の実施形態と同様の構成部分は、適宜、第1の実施形態で説明した図を引用して説明する。
図19〜図21に示すように、吸気ファン5の作動により生成された吸気流15は吸気ファンダクト6を介して帯電ダクト7A内に導かれる。帯電ダクト7Aの吸気口11に導かれた気流は、2分化された下吸気口34と上吸気口35とによって、括弧を付して示す下気流経路36を通り気流壁(エアバリア)29を形成する気流17と、括弧を付して示す上気流経路37を通り放電ワイヤ30へ送られる気流18とに分流される。この際、気流18は吸気穴20によって逆流を防止されつつ送られる。
下吸気口34から送り出される気流17は下気流経路36のダクト高さh1,h2(断面積、図10参照)の違いにより流速V1が増し、さらに吸気出口32より送り出される気流17は、開口部31における感光体ドラム2の回転方向(図20では反時計回り)の上流端の吸気出口32から開口部31における感光体ドラム2の回転方向の下流端の排気入口33までの開口部31の全体を覆う気流壁(エアバリア)29を形成することとなる。これらの気流17は帯電ダクト7Aの長手方向で同様の流れを形成する。
一方、上吸気口35から送り出される気流18は上気流経路37の仕切り板16の傾斜によって流速V2(気流17の流速V1よりも小さい)が増すとともに、各仕切り板58−1,58−2,58−3の吸気入口幅およびスリット穴19a,19b,19cの上記設定により放電ワイヤ30の長さ方向に行き渡るようになる。これらの気流18は帯電ダクト7Aの長手方向で同様の流れを形成する。
図22を参照して、帯電ダクト7Aの長手方向(前後方向でもある)の気流17の流れ難さを説明する。図22は、帯電ダクト7Aの長手方向の気流17の流れ難さを説明する帯電ダクト7Aを後側から見た斜視図である。
第1の実施形態の帯電ダクト7を含め、帯電ダクト7Aは、下気流経路36の下吸気口34が帯電ダクト7Aの長手方向の一端側である後側に設けられている構成上、図22に破線で囲んで示すとおり、帯電ダクト7Aの後側が流れ難い傾向にある。つまり、帯電ダクト7の長手方向に渡り確実に気流17を行き渡らせることが困難な傾向にある。この傾向は、第1の実施形態の帯電ダクト7の改良のための多数回の試験によって確認済みの現象である。
図18に示したように、追加した2箇所の第1のガイド部材としての第1ガイド板48と、第2のガイド部材としての第2ガイド板49により、帯電ダクト7Aの後側の気流の流れ難さを改善し、流速バランスの改善および逆流防止を図る。第1ガイド板48は、主に図22の下吸気口34の入口近傍における下気流経路36の気流17の流速アンバランスを対策したものである。以下、第1ガイド板48および第2ガイド板49の配置箇所、形状寸法等の詳細を説明する。
まず、図23および図24を参照して、1つ目の第1ガイド板48の配置箇所、形状寸法等の詳細および気流の流れ方を説明する。図23(a)は、第1ガイド板48の配置箇所を示す要部の斜視図、図23(b)は、第1ガイド板48の配置箇所、形状寸法の詳細を説明する斜視図である。図24(a)は、第1ガイド板48が無い場合の気流17の流れ方を、図24(b)は、第1ガイド板48が有る場合の気流17の流れ方を、それぞれ試験した結果で示す帯電ダクト7,7Aの要部の斜視図である。
第1ガイド板48は、図23(a)、図23(b)に示すように、下吸気口34の入口近傍に所定の形状を有して配置されている。具体的には、第1ガイド板48は、長方形状の薄板状をなし、下吸気口34の入口位置から下気流経路36の下流側(帯電ダクト7Aの長手方向の前側)へ距離d=60mmだけ入り込んだ位置に、樹脂で一体的に形成されて配置されている。第1ガイド板48の寸法・サイズは、幅bが11mm、高さhが15mmの長方形状をなす。第1ガイド板48の上記配置位置までの距離dは、試験の結果、60mmより長くても短くても流速バランスに影響するため、最適な位置として60mmに設定した。
図24(a)に示すように、第1ガイド板48が無い帯電ダクト7の場合には、気流17の流れ方が破線で囲んで示す吸気口34の入口近傍において、正圧状態に近くなるため気流17が流れなくなってしまう状態が確認された。一方、図24(b)に示すように、第1ガイド板48が有る帯電ダクト7Aの場合には、吸気口34の入口近傍において、負圧状態が保たれて気流17の正常な流れが確認された。このように、上記した特有の形状・寸法の第1ガイド板48の所定位置への配置により、下吸気口34から入ってきた気流17が第1ガイド板48に当り流れを変化させ、図22の流れ難い箇所に気流を流すことによって、帯電ダクト7の長手方向に渡り確実に均一に気流17を行き渡らせることができる。なお、図24(b)は、図18の吸気ダクト57を取り外した状態を示している。
次に、図25〜図28を参照して、2つ目の第2ガイド板49の配置箇所、形状寸法等の詳細および気流の流れ方を説明する。図25は、第2ガイド板49の配置箇所、形状寸法の詳細を説明する斜視図である。図26は、第2ガイド板49が無い場合の気流18の流れ方を示す帯電ダクト7の要部の斜視図である。図27は、第2ガイド板49が有る場合の気流18の流れ方を示す帯電ダクト7Aの要部の斜視図である。図28(a)は、第2ガイド板49が無い場合の気流18の流れ方を示す帯電ダクト7周りの断面図、図28(b)は、第2ガイド板49が有る場合の気流18の流れ方を示す帯電ダクト7A周りの断面図である。
図26および図28(a)に示すように、第2ガイド板49が無い帯電ダクト7で気流18の流れ方を確認するため、帯電ダクト7内にある3つのスリット穴19a、19b、19cを通り帯電チャージャ1内にある3つの放電ワイヤ30へ気流18を流す試験を行った。この際、帯電ダクト7の上吸気口35付近から逆流が発生する現象が確認された。特にスリット穴19a(図において右側)とスリット穴19b(図において中央)からの逆流量(気流18’で示す)が多い傾向にあった。この原因は、図22、図26の上吸気口35付近で気流18が流れ難く、正圧状態になることでスリット穴19a、19bから気流18が抜け出てしまうためと考える。すなわち、第1の実施形態の帯電ダクト7を含め、帯電ダクト7Aは、上気流経路37の上吸気口35が帯電ダクト7Aの長手方向の一端側である後側に設けられている構成上、図26に示すとおり、帯電ダクト7の後側で逆流が発生し易い傾向にある。つまり、帯電ダクト7の長手方向に渡り確実に気流18を行き渡らせることが困難な傾向にある。
本実施形態では上記逆流対策として、第2ガイド板49を所定の位置に所定の形状を有して配置する。すなわち、第2ガイド板49は、図25に示すように、図18に示した帯電ダクト7Aにある仕切り板58のうちの第2仕切り板58−2の先端に位置するよう配置される。このような特有の位置に第2ガイド板49を配置することにより、図27に示すように、上吸気口35から流れてきた気流18を第2ガイド板49に当て、スリット穴19b(図において中央)とスリット穴19c(図において右側)に押し戻す効果を狙っている。第2ガイド板49は、上記した第1ガイド板48とセットで帯電ダクト7Aに設置する必要性がある。
第1および第3仕切り板58−1、58−3には、逆流していないため第2ガイド板は設けない。第2ガイド板49の形状・サイズは、図25に示すように、幅bが9mm、高さhaが仕切り板58のべース板58a面上から6mm浮いた位置(べース板58a面上から6mmの隙間がある)で、高さhb=26.4mmの長方形状に設定されている。この第2ガイド板49の幅bが9mm以上であると、スリット穴19cからの逆流量が多くなり帯電ダクト7A長手方向の流速バランスも悪くなる。第2ガイド板49の下辺を、べース板58a面上から6mm浮いた位置に設置した狙いは、帯電ダクト7A長手方向の流速バランスを考慮している。上記の隙間がないと帯電ダクト7Aの長手方向手前側への流速バランスが悪くなる。
また、第1ないし第3仕切り板58−1、58−2、58−3自体は、帯電ダクト7の第1ないし第3仕切り板13−1、13−2、13−3と同様別部品化としている。図29(a)、図29(b)に示すように、帯電ダクト7の第1ないし第3仕切り板13−1、13−2、13−3は樹脂で作製していたが、第1ないし第3仕切り板13−1、13−2、13−3の機能確保上からその高さが上吸気口35の上下方向の間口よりも高い34.4mmとなるなど高くなっていた。そのため、図29(b)に示すように加工上仕切り板13−1、13−2、13−3の根元13aが太くなり、かつ、図29(a)に示すように、剛性を持たせるために補強リブ44が必要となる。これにより、気流が流れ難く流速バランスに不利となっていた。
このような点を改良すべく、本実施形態の帯電ダクト7Aの第1ないし第3仕切り板58−1、58−2、58−3および第2ガイド板49は、金属製の薄板である板金で形成している。本実施形態では第1ないし第3仕切り板58−1、58−2、58−3を板金製にしたことでこれらの問題点は改善されている。第2ガイド板49は、第2仕切り板58−2の先端に板金の曲げ加工で一体形成されている。
本実施形態の帯電ダクト7A(第2ガイド板49および第1ないし第3仕切り板58−1、58−2、58−3が有る)を用いて、気流18の流れ方を確認する試験を行った。この試験結果、図28(b)に示すように、帯電ダクト7内にある3つのスリット穴19a、19b、19cを通り帯電チャージャ1内にある3つの放電ワイヤ30へ気流18が逆流することなく正常に流れる効果が確認された。
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果を奏することは元より、帯電ダクト7Aの後側の下吸気口34の入口近傍に第1ガイド板48を設置することにより、正圧状態の気流の流れを改善して逆流を防止することは無論のこと、特に帯電ダクト7Aの長手方向後側の流速バランスを改善することができる。また、第1ガイド板48の設置位置、形状を上記したように所定の位置、所定の形状に最適化することによって、正圧状態となっていた下吸気口34付近に強制的に気流17を流すことが可能となり、帯電ダクト7Aの長手方向の流速バランスを改善することができる。
また、板金製の第1ないし第3仕切り板58−1、58−2、58−3を備えた帯電ダクト7Aを有することにより、仕切り部材としての仕切り板を薄肉化し上吸気口35内の配置性の自由度が上がる。また樹脂製では必要である補強リブが無くなり、気流の流れを大幅に改善することができる。また仕切り板の高さの制約、加工性、強度も同時に解消できる(樹脂であると先端部が細くなるため、組付け時に欠ける場合がある)。さらに、板金製の第2ガイド板49を第2仕切り板58−2の先端(気流18の下流側先端)に追加することにより、スリット穴(特にはスリット穴19a、19b)からの逆流を低減できる。なお、第2ガイド板49は、第1ガイド板48とセットで用いないと上記効果が得られないことが分かっている。
第1および第2の実施形態では、吸気手段としての吸気ファン5を吸気ファンダクト6を介して帯電ダクト7に連通するとともに、排気手段としての排気ファン9を排気ファンダクト8を介して帯電ダクト部材としての帯電ダクト7に連通する構成としたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、吸気ファンダクト6や排気ファンダクト8を除去し、吸気手段および排気手段を直接的に帯電ダクト部材に取り付けて気流を連通する構成であってもよい。
第1および第2の実施形態は、これに限らず、帯電ダクト部材が気流壁形成手段だけを形成する構成であってもよい。
また、第1および第2の実施形態では、吸気ファン5、排気ファン9の種類を特定しなかったが、それぞれの目的、機能に合わせ軸流送風機である軸流ファンや遠心送風機である多翼ファン(シロッコファン)などを用いてもよい。さらには、吸気手段および排気手段は、それぞれ単一で配設される第1および第2の実施形態例に限らず、単一および複数の組み合せまたはそれぞれ複数で用いる例であってもよい。
第1の実施形態では帯電装置100が帯電ダクト7と帯電チャージャ1とから構成され、第2の実施形態では帯電装置100Aが帯電ダクト7Aと帯電チャージャ1とから構成される例で説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、放電電極および帯電用の開口部を備えた帯電装置と、帯電ダクト部材とを分離し、像担持体とともに帯電ダクト部材、吸気手段、排気手段を画像形成装置本体側に取り付ける。そして、帯電ダクト部材と分離した上記帯電装置が、画像形成装置本体に対して着脱自在な帯電ユニットを構成する構成例であってもよい。
第1および第2の実施形態の気流壁形成手段は、これに限らず、極論すれば気流壁だけを形成する構成であって、帯電ダクト部材を必須の構成としない構成でもよく、本発明の技術思想にはこのような構成例も含まれる。すなわち、例えば気流壁を形成すべく、チャージャ本体1Aの開口部31における感光体ドラム2の回転方向の上流端から開口部31における感光体ドラム2の回転方向の下流端までの開口部31(厳密には対向開口部)の全体を気流壁で覆うように気流を流す送風ダクトを備えた送風手段と、気流壁の気流を排気する排気ダクトを備えた排気手段とを有する例が挙げられる。本発明の第1および第2の実施形態では、異物汚れによる放電ワイヤ寿命低下に対して、気流を上手く活用することで異物が放電ワイヤに引き寄せられて付着しない気流効果を持った構成の他に、従来と同様にオゾン生成物を除去する気流効果を持つ構成を同時に満たすために帯電ダクト部材が必要であった。
以上説明した実施形態は本発明の一例であり、本発明は次の態様ごとに特有の効果を奏する。
[態様
感光体ドラム2などの像担持体の表面を帯電させる放電ワイヤ30などの放電電極と、放電電極を囲み該放電電極の長手方向に渡って像担持体の表面に対向して設けられた開口部31などの帯電用の開口部を備えたチャージャ本体1Aなどの帯電装置本体と、少なくとも帯電装置本体の開口部全体を囲み、その囲んだ範囲内で気流を導入し排気することが可能に構成された帯電ダクト7、7Aなどの帯電ダクト部材と、帯電ダクト部材内に導かれる気流を生成する吸気ファン5などの吸気手段と、帯電ダクト部材内に導かれた気流を排気する排気ファン9などの排気手段と、を有する帯電装置100、100Aなどの帯電装置であって、帯電ダクト部材は、開口部における像担持体の回転方向の上流端から開口部における像担持体の回転方向の下流端までの開口部の全体を気流の気流壁29などの気流壁で覆う気流壁形成手段(吸気出口32、排気入口33)を具備し、吸気ファン5などの吸気手段に連通する帯電ダクト7、7Aなどの帯電ダクト部材の吸気口11などの吸気口は、2分化されており、各吸気口は、帯電ダクト部材内において独立して形成された独立気流経路にそれぞれ連通しており、各吸気口のうちの下気流経路36などの一方の独立気流経路は、気流壁29などの気流壁を形成すべく感光体ドラム2などの像担持体の表面側寄りに形成されており、各吸気口のうちの上気流経路37などの他方の独立気流経路は、吸気流が放電ワイヤ30などの放電電極を経由して気流壁に合流すべく形成されており、下気流経路36などの一方の独立気流経路、上気流経路37などの他方の独立気流経路を流れる気流の流速の大きさは、一方の独立気流経路の流速が、他方の独立気流経路の流速よりも大きく設定されている。
この態様によれば、上記実施形態で説明したように、開口部31などの開口部における像担持体の回転方向の上流端から開口部における像担持体の回転方向の下流端までの帯電装置本体の開口部の全体を吸気流の気流壁(エアバリア)で覆うことにより、外部からの異物(例えばトナー粒子や紙粉等)を放電電極に付着することを防ぐことができ、放電電極の高寿命化を図ることができる。さらには、帯電ダクト部材の吸気口を2分化し下気流経路36などの一方の独立気流経路を形成することで気流壁29などの気流壁(エアバリア)を作ることができる。また、吸気ファン5などの吸気手段は1つで対応することができるため、吸気手段(ファン)使用数や吸気ダクト部材などの設置における省スペース化にも貢献できる。また、気流効果の役割として放電電極の高寿命効果と、放電電極から発生するオゾン除去効果とを同時に実現することが可能となる。
[態様
感光体ドラム2などの像担持体の表面を帯電させる放電ワイヤ30などの放電電極と、放電電極を囲み該放電電極の長手方向に渡って像担持体の表面に対向して設けられた開口部31などの帯電用の開口部を備えたチャージャ本体1Aなどの帯電装置本体と、少なくとも帯電装置本体の開口部全体を囲み、その囲んだ範囲内で気流を導入し排気することが可能に構成された帯電ダクト7、7Aなどの帯電ダクト部材と、帯電ダクト部材内に導かれる気流を生成する吸気ファン5などの吸気手段と、帯電ダクト部材内に導かれた気流を排気する排気ファン9などの排気手段と、を有する帯電装置100、100Aなどの帯電装置であって、帯電ダクト部材は、開口部における像担持体の回転方向の上流端から開口部における像担持体の回転方向の下流端までの開口部の全体を気流の気流壁29などの気流壁で覆う気流壁形成手段(吸気出口32、排気入口33)を具備し、吸気ファン5などの吸気手段に連通する帯電ダクト7、7Aなどの帯電ダクト部材の吸気口11などの吸気口は、2分化されており、各吸気口は、帯電ダクト部材内において独立して形成された独立気流経路にそれぞれ連通しており、各吸気口のうちの下気流経路36などの一方の独立気流経路は、気流壁29などの気流壁を形成すべく感光体ドラム2などの像担持体の表面側寄りに形成されており、各吸気口のうちの上気流経路37などの他方の独立気流経路は、吸気流が放電ワイヤ30などの放電電極を経由して気流壁に合流すべく形成されており、下気流経路36などの一方の独立気流経路の流路断面積は、上気流経路37などの他方の独立気流経路の流路断面積よりも小さい。
この[態様2]によれば、上記実施形態で説明したように、開口部31などの開口部における像担持体の回転方向の上流端から開口部における像担持体の回転方向の下流端までの帯電装置本体の開口部の全体を吸気流の気流壁(エアバリア)で覆うことにより、外部からの異物(例えばトナー粒子や紙粉等)を放電電極に付着することを防ぐことができ、放電電極の高寿命化を図ることができる。さらには、帯電ダクト部材の吸気口を2分化し下気流経路36などの一方の独立気流経路を形成することで気流壁29などの気流壁(エアバリア)を作ることができる。また、吸気ファン5などの吸気手段は1つで対応することができるため、吸気手段(ファン)使用数や吸気ダクト部材などの設置における省スペース化にも貢献できる。また、気流効果の役割として放電電極の高寿命効果と、放電電極から発生するオゾン除去効果とを同時に実現することが可能となる
[態様3]
感光体ドラム2などの像担持体の表面を帯電させる放電ワイヤ30などの放電電極と、放電電極を囲み該放電電極の長手方向に渡って像担持体の表面に対向して設けられた開口部31などの帯電用の開口部を備えたチャージャ本体1Aなどの帯電装置本体と、少なくとも帯電装置本体の開口部全体を囲み、その囲んだ範囲内で気流を導入し排気することが可能に構成された帯電ダクト7、7Aなどの帯電ダクト部材と、帯電ダクト部材内に導かれる気流を生成する吸気ファン5などの吸気手段と、帯電ダクト部材内に導かれた気流を排気する排気ファン9などの排気手段と、を有する帯電装置100、100Aなどの帯電装置であって、帯電ダクト部材は、開口部における像担持体の回転方向の上流端から開口部における像担持体の回転方向の下流端までの開口部の全体を気流の気流壁29などの気流壁で覆う気流壁形成手段(吸気出口32、排気入口33)を具備し、排気ファン9などの排気手段に連通する帯電ダクト7、7Aなどの帯電ダクト部材の排気口12などの排気口の開口面積は、吸気ファン5などの吸気手段に連通する帯電ダクト部材の吸気口11などの吸気口の開口面積よりも小さい
この[態様3]によれば、上記実施形態で説明したように、開口部31などの開口部における像担持体の回転方向の上流端から開口部における像担持体の回転方向の下流端までの帯電装置本体の開口部の全体を吸気流の気流壁(エアバリア)で覆うことにより、外部からの異物(例えばトナー粒子や紙粉等)を放電電極に付着することを防ぐことができ、放電電極の高寿命化を図ることができる。また、異物の集約力および例えば排気ファンダクト8へ引き込む吸引力を大きくすることができる
[態様
[態様ないし[態様3]の何れか一つの帯電装置において、気流壁形成手段は、開口部における感光体ドラム2などの像担持体の回転方向の上流端部側の帯電チャージャ1Aなどの帯電装置本体と帯電ダクト7、7Aなどの帯電ダクト部材との間に形成された吸気出口32などの吸気出口と、開口部における像担持体の回転方向の下流端部側の帯電装置本体と帯電ダクト部材との間に形成された排気入口33などの排気入口とを具備する
[態様
[態様または[態様2]の帯電装置において、下気流経路36などの一方の独立気流経路の流速は、約0.6〜0.8m/secに、上気流経路37などの他方の独立気流経路の流速は、約0.2〜0.4m/secに、それぞれ設定されている。
この[態様]によれば、上記実施形態で説明したように、帯電ダクト7、7Aなどの帯電ダクト部材の吸気口を2分化することで最適流速値に調整することができ、気流効果の役割として放電電極の高寿命効果と、放電電極から発生するオゾン除去効果とを同時に実現できる
[態様
[態様、[態様2]または[態様5]の帯電装置において、下気流経路36などの一方の独立気流経路は、帯電チャージャ1Aなどの帯電装置本体の外壁面と帯電ダクト7、7Aなどの帯電ダクト部材の内壁面40などの内壁面とを利用して形成されている。
この態様によれば、上記実施形態で説明したように、下気流経路36などの一方の独立気流経路を成立させているので、部品点数の削減と省スペース化に貢献できる。
[態様
[態様]ないし[態様]の何れか一つの帯電装置において、帯電ダクト部材の吸気口11などの吸気口近傍に、吸気穴20などの逆流防止用の吸気穴を設けた。
この態様によれば、上記実施形態で説明したように、吸気穴を追加することで帯電ダクト部材内の逆流対策ができる。またそのときのダクト部材の形状も弾性体であるスポンジダクトの形状を変更させることで容易にダクトを作ることができる。
[態様
[態様]の帯電装置において、吸気口11などの吸気口および吸気穴20などの吸気穴は、弾性発泡体を介して接続されるべきダクト部材に接続されている。
この態様によれば、上記実施形態で説明したように、吸気穴20などの吸気穴を追加したことに伴い、ダクト部材との接続形状が従来のような例えば四角形などのような単純な形状で済まず一般的に複雑になるが、弾性発泡体を介して接続されるようにしたので、複雑なダクト部材の形状でも対応することができ、容易にダクト部材との接続形状を作ることができる。
[態様
[態様、[態様2]、[態様5]または[態様6]の帯電装置において、下気流経路36などの一方の独立気流経路側の下吸気口34などの吸気口は、帯電ダクト7Aなどの帯電ダクト部材の長手方向の一端側に設けられ、一方の独立気流経路に、流速バランス改善用の第1ガイド板48などの第1のガイド部材を設けた。
この態様によれば、上記実施形態で説明したように、正圧部の気流の流れを改善し、帯電ダクト部材の長手方向の一端側(例えば上記した後側)の流速バランスを改善することができる。
[態様10
[態様]の帯電装置において、第1ガイド板48などの第1のガイド部材は、下気流経路36などの一方の独立気流経路の下吸気口34などの吸気口の入口近傍の所定の位置に所定の形状を有して配置されている。
この態様10によれば、上記実施形態で説明したように、第1のガイド部材の形状、設置位置を最適化することにより、正圧となっていた第1の吸気口付近に強制的に気流を流すことが可能となり、帯電ダクト部材の長手方向の一端側(例えば上記した後側)の流速バランスを改善することができる。
[態様11
[態様、[態様2]、[態様5]、[態様6]、[態様9]または[態様10]の帯電装置において、上気流経路37などの他方の独立気流経路側の上吸気口35などの吸気口は、帯電ダクト7Aなどの帯電ダクト部材の長手方向の一端側に設けられ、他方の独立気流経路には、帯電ダクト部材の長手方向に渡り3枚の仕切り板58−1,58−2,58−3などの複数の仕切り部材が設けられ、複数の仕切り部材の少なくとも1枚である第2の仕切り板58−2などに、流速バランス改善および逆流防止用の第2ガイド板49などの第2のガイド部材を設けた。
この態様11によれば、上記実施形態で説明したように、例えばスリット穴19a、19b、19cからの逆流を低減できる。
[態様12
[態様11]の帯電装置において、3枚の仕切り板58−1,58−2,58−3などの複数の仕切り部材および第2ガイド板49などの第2のガイド部材は、金属製の薄板で形成されている。
この態様12によれば、上記実施形態で説明したように、吸気口部内の配置性の自由度が上がる。また、樹脂製では必要であった補強リブを無くすることができ、気流の流れを大幅に改善できる。また、樹脂製であると先端部が細くなるため、組付け時に欠ける場合があるが、このような破損も未然に防止できるとともに仕切り部材の高さの制約、加工性、強度も解消できる。
[態様13
[態様11]または[態様12]の帯電装置において、3枚の仕切り板58−1,58−2,58−3などの複数の仕切り部材は、3枚設けられており、第2ガイド板49などの第2のガイド部材は、3枚の仕切り部材のうちの1枚の先端部に所定の形状を有して設けられている。
この態様13によれば、上記実施形態で説明したように、上記実施形態で説明したように、第2のガイド部材の形状、設置位置を最適化することにより、上記[態様11または[態様12]の効果を確実に奏する。
[態様14
[態様]ないし[態様13]の何れか一つの帯電装置において、帯電チャージャ1Aなどの帯電装置本体は、帯電ダクト7、7Aなどの帯電ダクト部材に対して着脱自在に設けられている。
この[態様14]によれば、帯電装置本体の交換、清掃・保守整備などの操作性を向上できる。
[態様15
[態様]ないし[態様14]の何れか一つの帯電装置を有する画像形成装置である。
この態様15によれば、上記実施形態で説明したように、[態様]ないし[態様14]の何れか一つに記載の上記効果を奏する画像形成装置を実現し提供することができる。
本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術内容は、上述した実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
上記実施形態では、いわゆる放電電極の他に放電電流制御部材としてのグリッド電極等を備えたスコロトロン型の帯電装置例で説明したが、これに限らず、放電電極を備えたコロトロン型の帯電装置などにも本発明を適用できる。
また、帯電装置に限らず、除電装置にも適用ないしは応用可能である。
1 帯電チャージャ(帯電装置本体の一例)
1A チャージャ本体(帯電装置本体)
2 感光体ドラム(像担持体、潜像担持体、被帯電体の一例)
3 現像装置
4 作像ユニット
5 吸気ファン(吸気手段の一例)
6 吸気ダクト(吸気ダクト部材の一例)
、7A 帯電ダクト(帯電ダクト部材の一例)
8 排気ダクト(排気ダクト部材の一例)
9 排気ファン(排気手段の一例)
10 スポンジダクト(弾性発泡体の一例)
11 吸気口
12 排気口
13−113−213−3 仕切り板(仕切り部材)
14 仕切り板
15 吸気流
15’ 排気流
17 吸気
18 吸気流
19a、19b、19c スリット穴
20 吸気穴
24 本体板金
29 気流壁、エアバリア
30 放電ワイヤ(放電電極の一例)
31 開口部
32 吸気出口(気流壁形成手段を構成する一例)
33 排気入口(気流壁形成手段を構成する一例)
34 下吸気口(2分化された一方の吸気口、第1の吸気口)
35 上吸気口(2分化された他方の吸気口、第2の吸気口)
36 下気流経路(2分化された一方の独立気流経路)
37 上気流経路(2分化された他方の独立気流経路)
39 外壁面
40 内壁面
41 開口穴
42 層流
43 グリッド(放電電流制御部材)
48 第1ガイド板(第1のガイド部材の一例)
49 第2ガイド板(第2のガイド部材の一例)
50 画像形成装置本体
55 ダクト本体
56 排気ダクト
57 吸気ダクト
58−1、58−2、58−3 仕切り板(仕切り部材の一例)
100、100A 帯電装置
特開昭61−015163号公報 特開昭61−084665号公報 特開平7−134532号公報

Claims (15)

  1. 像担持体の表面を帯電させる放電電極と、
    前記放電電極を囲み該放電電極の長手方向に渡って前記像担持体の表面に対向して設けられた帯電用の開口部を備えた帯電装置本体と、
    少なくとも前記帯電装置本体の前記開口部全体を囲み、その囲んだ範囲内で気流を導入し排気することが可能に構成された帯電ダクト部材と、
    前記帯電ダクト部材内に導かれる気流を生成する吸気手段と、
    前記帯電ダクト部材内に導かれた気流を排気する排気手段と、
    を有する帯電装置であって、
    前記帯電ダクト部材は、前記開口部における前記像担持体の回転方向の上流端から前記開口部における前記像担持体の回転方向の下流端までの前記開口部の全体を気流の気流壁で覆う気流壁形成手段を具備し、
    前記吸気手段に連通する前記帯電ダクト部材の吸気口は、2分化されており、
    前記各吸気口は、前記帯電ダクト部材内において独立して形成された独立気流経路にそれぞれ連通しており、
    前記各吸気口のうちの一方の独立気流経路は、前記気流壁を形成すべく前記像担持体の表面側寄りに形成されており、
    前記各吸気口のうちの他方の独立気流経路は、気流が前記放電電極を経由して前記気流壁に合流すべく形成されており、
    前記各独立気流経路を流れる気流の流速の大きさは、前記一方の独立気流経路の流速が、前記他方の独立気流経路の流速よりも大きく設定されていることを特徴とする帯電装置。
  2. 像担持体の表面を帯電させる放電電極と、
    前記放電電極を囲み該放電電極の長手方向に渡って前記像担持体の表面に対向して設けられた帯電用の開口部を備えた帯電装置本体と、
    少なくとも前記帯電装置本体の前記開口部全体を囲み、その囲んだ範囲内で気流を導入し排気することが可能に構成された帯電ダクト部材と、
    前記帯電ダクト部材内に導かれる気流を生成する吸気手段と、
    前記帯電ダクト部材内に導かれた気流を排気する排気手段と、
    を有する帯電装置であって、
    前記帯電ダクト部材は、前記開口部における前記像担持体の回転方向の上流端から前記開口部における前記像担持体の回転方向の下流端までの前記開口部の全体を気流の気流壁で覆う気流壁形成手段を具備し、
    前記吸気手段に連通する前記帯電ダクト部材の吸気口は、2分化されており、
    前記各吸気口は、前記帯電ダクト部材内において独立して形成された独立気流経路にそれぞれ連通しており、
    前記各吸気口のうちの一方の独立気流経路は、前記気流壁を形成すべく前記像担持体の表面側寄りに形成されており、
    前記各吸気口のうちの他方の独立気流経路は、気流が前記放電電極を経由して前記気流壁に合流すべく形成されており、
    前記一方の独立気流経路の流路断面積は、前記他方の独立気流経路の流路断面積よりも小さいことを特徴とする帯電装置。
  3. 像担持体の表面を帯電させる放電電極と、
    前記放電電極を囲み該放電電極の長手方向に渡って前記像担持体の表面に対向して設けられた帯電用の開口部を備えた帯電装置本体と、
    少なくとも前記帯電装置本体の前記開口部全体を囲み、その囲んだ範囲内で気流を導入し排気することが可能に構成された帯電ダクト部材と、
    前記帯電ダクト部材内に導かれる気流を生成する吸気手段と、
    前記帯電ダクト部材内に導かれた気流を排気する排気手段と、
    を有する帯電装置であって、
    前記帯電ダクト部材は、前記開口部における前記像担持体の回転方向の上流端から前記開口部における前記像担持体の回転方向の下流端までの前記開口部の全体を気流の気流壁で覆う気流壁形成手段を具備し、
    前記排気手段に連通する前記帯電ダクト部材の排気口の開口面積は、前記吸気手段に連通する前記帯電ダクト部材の吸気口の開口面積よりも小さいことを特徴とする帯電装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の帯電装置において、
    前記気流壁形成手段は、前記開口部における前記像担持体の回転方向の上流端部側の前記帯電装置本体と前記帯電ダクト部材との間に形成された吸気出口と、前記開口部における前記像担持体の回転方向の下流端部側の前記帯電装置本体と前記帯電ダクト部材との間に形成された排気入口とを具備することを特徴とする帯電装置。
  5. 請求項1または2記載の帯電装置において、
    前記一方の独立気流経路の流速は、約0.6〜0.8m/secに、前記他方の独立気流経路の流速は、約0.2〜0.4m/secに、それぞれ設定されていることを特徴とする帯電装置。
  6. 請求項1、2または5記載の帯電装置において、
    前記一方の独立気流経路は、前記帯電装置本体の外壁面と前記帯電ダクト部材の内壁面とを利用して形成されていることを特徴とする帯電装置。
  7. 請求項ないし6の何れか一つに記載の帯電装置において、
    前記吸気手段に連通する前記帯電ダクト部材の吸気口近傍に、逆流防止用の吸気穴を設けたことを特徴とする帯電装置。
  8. 請求項記載の帯電装置において、
    前記吸気口および前記吸気穴は、弾性発泡体を介して接続されるべきダクト部材に接続されていることを特徴とする帯電装置。
  9. 請求項1、2、5または6記載の帯電装置において、
    前記一方の独立気流経路側の前記吸気口は、前記帯電ダクト部材の長手方向の一端側に設けられ、
    前記一方の独立気流経路に、流速バランス改善用の第1のガイド部材を設けたことを特徴とする帯電装置。
  10. 請求項9記載の帯電装置において、
    第1のガイド部材は、前記一方の独立気流経路の前記吸気口の入口近傍の所定の位置に所定の形状を有して配置されていることを特徴とする帯電装置。
  11. 請求項1、2、5、6、9または10記載の帯電装置において、
    前記他方の独立気流経路側の前記吸気口は、前記帯電ダクト部材の長手方向の一端側に設けられ、
    前記他方の独立気流経路には、前記帯電ダクト部材の長手方向に渡り複数の仕切り部材が設けられ、
    前記複数の仕切り部材の少なくとも1枚に、流速バランス改善および逆流防止用の第2のガイド部材を設けたことを特徴とする帯電装置。
  12. 請求項11記載の帯電装置において、
    前記複数の仕切り部材および第2のガイド部材は、金属製の薄板で形成されていることを特徴とする帯電装置。
  13. 請求項11または12記載の帯電装置において、
    前記複数の仕切り部材は、3枚設けられており、第2のガイド部材は、前記3枚の仕切り部材のうちの1枚の先端部に所定の形状を有して設けられていることを特徴とする帯電装置。
  14. 請求項1ないし13の何れか一つに記載の帯電装置において、
    前記帯電装置本体は、前記帯電ダクト部材に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする帯電装置。
  15. 請求項1ないし14の何れか一つに記載の帯電装置を有することを特徴とする画像形成装置
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