JP6123037B2 - ゴム組成物の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、ゴム組成物及びその製造方法に関する。
補強材等として、ゴム組成物にセルロース微細繊維を配合することが行われている。例えば特許文献1では、微細片性セルロース繊維の水又は極性溶媒分散液と、ゴムラテックスとを混合した後、少なくとも水又は溶媒の一部を除去して微細変性セルロース繊維/ゴム複合体を得た後、これをゴムと混合してゴム組成物を製造することが開示されている。
特開2014−125607号公報
セルロース系微細繊維の水や極性溶媒への分散液を用いる場合、ゴム組成物を得る過程において水や溶媒の少なくとも一部を除去する必要がある。このためにはエネルギーを必要とし、また、製造されるゴム組成物には含まれない水や溶媒を用いているので、費用及び環境負荷の観点から望ましくない。
以上に鑑み、本開示の技術の目的は、費用及び環境負荷を低減できるゴム組成物の製造方法を提供することである。
本開示のゴム組成物の製造方法は、疎水化セルロース繊維をオイルに混合した後、機械的な解繊処理を行って疎水化セルロースを解繊し、セルロース系微細繊維のオイル分散体を作製する工程と、セルロース系微細繊維のオイル分散体をゴムと共に混練する工程とを備える。
本開示のゴム組成物の製造方法によると、水や溶媒の使用を削減し、これらを除去する工程も不要とすることができるので、費用及び環境負荷を削減できる。
以下、本開示の実施形態について説明する。
<ゴム組成物の製造方法>
本実施形態のゴム組成物の製造方法は、疎水化セルロース系微細繊維のオイル分散体を作製する工程と、当該分散体をゴム成分に混練する工程とを備える。
(オイル分散体の作製)
オイルに疎水化セルロース繊維を混合した後、機械的な解繊手段を用いて疎水化セルロース繊維を微細繊維に解繊し、疎水化セルロース系微細繊維がオイルに分散したゲル状のオイル分散体を得る。疎水化処理されたセルロース繊維を用いるので、オイルに対して良好に分散させることができる。
セルロース繊維は、植物繊維から得られる植物細胞壁の骨格成分で構成されたセルロース繊維を由来とする繊維材料である。セルロース繊維の原料植物としては、例えば、木、竹、稲(稲わら)、じゃがいも、サトウキビ(バガス)、水草、海藻等が挙げられる。これらのうち木が好ましい。
また、疎水化セルロース繊維としては、限定するものではないが、セルロースの水酸基の一部又は全部が疎水性基に置換されたセルロース繊維、及び表面処理剤によって疎水化表面処理されたセルロース繊維等が挙げられる。
セルロースの水酸基の一部又は全部が疎水性基に置換されたセルロース繊維を得るための疎水化としては、例えば、エステル化(アシル化)(アルキルエステル化、複合エステル化、β−ケトエステル化など)、アルキル化、トシル化、エポキシ化、アリール化等が挙げられる。これらのうちエステル化が好ましい。具体的には、エステル化された疎水化セルロース繊維は、セルロースの水酸基の一部又は全部が、酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、酪酸等のカルボン酸、若しくは、そのハロゲン化物(特に塩化物)によりアシル化されたセルロース繊維である。表面処理剤によって疎水化表面処理されたセルロース繊維を得るための表面処理剤としては、例えば、シランカップリング剤等が挙げられる。
また、オイルとしては、非揮発性のプロセスオイルや可塑剤を用いることが好ましい。具体的には、パラフィンオイル、ナフテンオイル、アロマオイル、エーテル・エステル系オイル等が挙げられる。揮発性のオイルは加工時の温度上昇により揮発するので、オイル中のセルロース繊維濃度が変化すること、揮発したオイルを回収、処理する必要が生じること等が問題となる。従って、このような問題の生じない非揮発性のオイルを用いるのが良い。
また、セルロース繊維の分散性、分散体作製の作業性等から、オイルの粘度は、好ましくは25cSt(センチストークス)以上、より好ましくは100cSt以上、更に好ましいのは200cSt以上、特に好ましいのは300cSt以上であり、また、好ましくは600cSt以下、より好ましくは550cSt以下、更に好ましくは500cSt以下、特に好ましくは450cSt以下である。尚、ここで言う粘度は40℃にてJIS K2283に従って測定した値である。
また、本実施形態において用いる機械的な解繊手段としては、特に限定するものではないが、例えば、ジェットミル、2本ロールミル、ミキサー、ジェットミキサー又はボールミル等を挙げることができる。中でも、ジェットミルを用いることが好ましい。
また、疎水化セルロース繊維は、オイル分散体において好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上含まれており、また、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下含まれている。これにより、オイル分散体をゴム成分に混練してゴム組成物を作製する際に、オイル及びセルロース系微細繊維の配合量を適正な範囲に設定しやすくなり、また、取り扱い易いオイル分散体を得ることができる。
(ゴム組成物の作製)
天然ゴム等のゴム成分を素練りした後、ここに、上記のように作製した疎水化セルロース系微細繊維のオイル分散体を投入し、混練する。オイル分散体の投入量は、疎水化セルロース系微細繊維が望ましい配合量となるように決定する。例えば、ゴム成分100質量部に対して疎水化セルロース系微細繊維が好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上、更に好ましくは5質量部以上となり、また、好ましくは40質量部以下、より好ましくは30質量部以下、更に好ましくは20質量部以下となるように決定する。
更に、ゴム成分及び疎水化セルロース系微細繊維を混練すると共に、補強材、加工助剤、架橋剤等の配合剤をそれぞれ投入して混練することにより、未架橋ゴム組成部を得る。混練には、ニーダー、バンバリーミキサー等の一般的な混練器を用いることができる。
ゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、エチレン・プロピレンコポリマー(EPR)、エチレン・プロピレン・ジエンターポリマー(EPDM)、エチレン・オクテンコポリマー、エチレン・ブテンコポリマー等のエチレン−α−オレフィンエラストマー;クロロプレンゴム(CR);クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM);水素添加アクリロニトリルゴム(H−NBR)等が挙げられる。ゴム成分は、これらのうち1種又は2種以上のブレンドゴムであることが好ましい。
ゴム配合剤としては、補強材、オイル、加硫促進助剤、加工助剤、架橋剤、加硫促進剤等が挙げられる。
補強材としては、カーボンブラックでは、例えば、チャネルブラック;SAF、ISAF、N−339、HAF、N−351、MAF、FEF、SRF、GPF、ECF、N−234などのファーネスブラック;FT、MTなどのサーマルブラック;アセチレンブラック等が挙げられる。補強材としてはシリカも挙げられる。補強材は、これらのうち1種又は2種以上であることが好ましい。補強材の含有量は、ゴム組成物のゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは10質量部以上であり、また、好ましくは50質量部以下、より好ましくは40質量部以下である。
オイルとしては、例えば、石油系軟化剤、パラフィンワックスなどの鉱物油系オイル、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落下生油、木ろう、ロジン、パインオイルなどの植物油系オイル等が挙げられる。オイルは、これらのうち1種又は2種以上であることが好ましい。オイルの含有量は、ゴム組成物のゴム成分100質量部に対して例えば5〜15質量部である。
加工助剤としては、例えば、ステアリン酸、ポリエチレンワックス、脂肪酸の金属塩等が挙げられる。加工助剤は、単一種で構成されていても、また、複数種で構成されていても、どちらでもよい。加工助剤の含有量は、ゴム組成物のゴム成分100質量部に対して例えば0.1〜3質量部である。
加硫促進助剤としては、例えば、酸化亜鉛(亜鉛華)や酸化マグネシウムなどの金属酸化物、金属炭酸塩、脂肪酸及びその誘導体等が挙げられる。加硫促進助剤は、これらのうち1種又は2種以上であることが好ましい。加硫促進助剤の含有量は、ゴム組成物のゴム成分100質量部に対して例えば5〜15質量部である。
架橋剤としては、有機過酸化物及び硫黄が挙げられる。架橋剤として、有機過酸化物が配合されていてもよく、また、硫黄が配合されていてもよく、更には、それらの両方が併用されていてもよい。架橋剤の配合量は、有機過酸化物の場合、ゴム組成物のゴム成分100質量部に対して例えば1〜5質量部であり、硫黄の場合、ゴム組成物のゴム成分100質量部に対して例えば1〜5質量部である。
加硫促進剤としては、例えば、チアゾール系(例えばMBT、MBTSなど)、チウラム系(例えばTT、TRAなど)、スルフェンアミド系(例えばCZなど)、ジチオカルバミン酸塩系(例えばBZ−Pなど)のもの等が挙げられる。加硫促進剤は、これらのうち1種又は2種以上であることが好ましい。加硫促進剤の含有量は、ゴム組成物のゴム成分100質量部に対して例えば2〜5質量部である。
作製された未架橋ゴム組成物において、疎水化セルロース系微細繊維は、その効果を確実に発揮するために、その繊維径の分布の下限は、好ましくは10nm以上、より好ましくは20nm以上である。上限は、好ましくは1μm以下、より好ましくは700nm以下、更に好ましくは500nm以下である。疎水化セルロース系微細繊維の繊維径の分布範囲は、表面ゴム層11aの補強効果を高める観点から、20nm〜1μmを含むことが好ましく、20〜700mmを含むことがより好ましく、20〜500nmを含むことが更に好ましい。
尚、疎水化セルロース系微細繊維の繊維径の分布は、ゴム組成物の試料を凍結粉砕した後、その断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察すると共に、50本のセルロース系微細繊維を任意に選択して繊維径を測定し、その測定結果に基づいて求められる。また、セルロース系微細繊維の平均繊維径は、その任意に選択した50本のセルロース系微細繊維の繊維径の数平均として求められる。
混練工程により得られた未架橋ゴム組成物を、通常通りの成形架橋工程によって成形及び架橋することにより、架橋済みゴム組成物が得られる。
以上のようなゴム組成物の製造方法によると、費用及び環境負荷を低減してゴム組成物を製造することができる。
セルロース微細繊維を水に分散したものを用いる場合、水分を除去(乾燥)させる工程を要し、必要なエネルギー及び工数が増加する。また、製造工程においてゴム中の水分が多くなり、被着材成分が湿熱劣化する原因ともなる。
また、有機溶媒中にてセルロースの解繊を行う場合、有機溶媒の多くは揮発性であるから混練中等に引火のおそれがあり、重量減少の発生も考えられる。また、有機溶媒は一般に粘性が低いので、繊維との親和性が低いと混練時にローターの隙間等から液漏れすることがあり、機械の汚染及び故障の原因となる。更に、有機溶媒は一般にオイルに比べると分子量が小さいので、ゴムからのブリードが生じやすいと考えられる。
これら問題は、本実施形態のようにオイルを用いて疎水化セルロース繊維の解繊を行うことにより解消される。
成形架橋工程については、例えばプレス、加硫缶、連続加硫機等を用いてもよいし、高周波架橋、放射線架橋又は電子線架橋により架橋する特殊架橋基等を用いても良い。
温度、圧力、及び時間等の成形架橋条件については、フィラー含有未架橋ゴムの組成、ゴム成形品の要求品質等に基づいて適宜設定する。成形架橋工程により、未架橋ゴム組成物に含まれるポリマーの分子間が架橋剤により架橋されてネットワーク構造が形成される。これにより、架橋済みゴム組成物が得られる。
以下に、実施例のゴム組成物の製造法について説明する。
まず、以下のセルロースの分散体1〜8を作製した。分散の程度は様々であり、また、液状のものもあるが、ここではいずれも分散体と呼ぶことにする。個々の分散体については、表1にも記載している。
(分散体1)
セルロース繊維の原料として、疎水化処理された粉末セルロース(星光PMC社製、商品名:T−NP101)を用いた。
パラフィンオイル(出光興産製、商品名:ダイアナフレシアP22)に上記の粉末セルロースを分散させて、セルロース繊維濃度が50質量%である分散液を作製した。2本ロールを用いて粉末セルロースをセルロース微細繊維に解繊し、オイルに疎水化セルロース微細繊維が分散したゲル状のオイル分散体を得た。
(分散体2)
粉末セルロースの解繊手段としてミキサーを用いたことを除き、分散体1と同様にして分散体2を作製した。
(分散体3)
粉末セルロースの解繊手段としてジェットミルを用いたことを除き、分散体1と同様にして分散体3を作製した。
(分散体4)
粉末セルロースの解繊手段としてボールミル(ポットミル回転台:日陶科学株式会社製、商品名BALL MILL ANZ-51S、ジルコニアボール:YTZ-5)を用いたことを除き、分散体1と同様にして分散体4を作製した。
(分散体5)
トルエンに粉末セルロースを分散させて、セルロース繊維濃度が50質量%である分散液を作製した。高圧ホモジナイザーを用い、その分散液同士を衝突させて粉末セルロースをセルロース微細繊維に解繊し、トルエンにセルロース微細繊維を分散させた分散液を得た。当該分散液を、分散体5とした。
(分散体6)
解繊処理されたセルロース繊維(スギノマシン社製、商品名:BiNFi-s cellulose Wma-10010)を水に分散させた分散液(セルロース微細繊維濃度10質量%)を作製し、これを分散体6とした。
(分散体7)
分散体6と同様の分散液と、スチレン・ブタジエン(SBR)ラテックス(JSR社製、商品名:JSR 2108)を溶解させた溶液とを混合して、分散体7とした。
(分散体8)
分散体6と同様の分散液と、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)ラテックス(住友精化製 商品名:セポレックスCSM)を溶解させた溶液と混合して、分散体8とした。
Figure 0006123037
(ゴム組成物の作製)
上記のように作製した分散体1〜8を用いて、実施例1〜8及び比較例1〜8のゴム組成物を作製した。各組成物については、表2及び表3にも記載している。
(実施例1)
天然ゴム(ALMA社製、マレーシア産天然ゴム、商品名:SMR CV60)を素練りした後、分散体1を投入して混練した。分散体1の投入量は、天然ゴム100質量部に対してセルロース微細繊維の含有量が10質量部となる量とした。
続いて、天然ゴムとセルロース微細繊維とを混練すると共に、天然ゴム100質量部に対して、補強材のGPFカーボンブラック(三菱化学社製、商品名:ダイアブラックG)を70質量部、加硫促進助剤の酸化亜鉛(堺化学工業社製、商品名:酸化亜鉛3種)を3質量部、加工助剤のステアリン酸(花王製、商品名:ルナックS−50V)を3質量部、架橋剤の硫黄(細井化学工業社製)を4質量部、及びチウラム系の加硫促進剤(大内新興化学工業社製、商品名:ノクセラーTET−G)を2質量部それぞれ投入して混練することにより、実施例1の未架橋ゴム組成物を作製した。
(実施例2)
分散体2を用いたことを除いて、実施例1と同様にして実施例2の未架橋ゴム組成物を作製した。
(実施例3)
分散体3を用いたことを除いて、実施例1と同様にして実施例3の未架橋ゴム組成物を作製した。
(実施例4)
分散体4を用いたことを除いて、実施例1と同様にして実施例4の未架橋ゴム組成物を作製した。
(実施例5)
ゴム成分としてEPDM(JSR社製、商品名:EP33)を用いたことを除いて、実施例1と同様にして実施例5の未架橋ゴム組成物を作製した。
(実施例6)
ゴム成分としてEPDMを用い、分散体2を用いたことを除いて、実施例1と同様にして実施例6の未架橋ゴム組成物を作製した。
(実施例7)
ゴム成分としてEPDMを用い、分散体3を用いたことを除いて、実施例1と同様にして実施例7の未架橋ゴム組成物を作製した。
(実施例8)
ゴム成分としてEPDMを用い、分散体4を用いたことを除いて、実施例1と同様にして実施例8の未架橋ゴム組成物を作製した。
(比較例1)
天然ゴムを素練りした後、分散体5を投入して混練した。分散体5の投入量は、天然ゴム100質量部に対してセルロース微細繊維の含有量が10質量部となる量とした。
続いて、実施例1と同じ配合剤を同じ量(補強材のGPFカーボンブラックを70質量部、加硫促進助剤の酸化亜鉛を3質量部、加工助剤のステアリン酸を3質量部、架橋剤の硫黄を4質量部、及びチウラム系の加硫促進剤を2質量部)投入して混練することにより、比較例1の未架橋ゴム組成物を作製した。
(比較例2)
比較例1と同様に、分散体6を天然ゴムに投入して混練した後、各配合剤を投入して更に混練した。その後、減圧乾燥を行って分散体6に由来する水分を除去し、比較例2の未架橋ゴム組成物を作製した。
(比較例3)
分散体7を用いたことを除いて、比較例1と同様にして比較例3の未架橋ゴム組成物を作製した。
(比較例4)
分散体8を用いたことを除いて、比較例1と同様にして比較例4の未架橋ゴム組成物を作製した。
(比較例5)
ゴム成分としてEPDMを用いたことを除いて、比較例1と同様にして比較例5の未架橋ゴム組成物を作製した。
(比較例6)
ゴム成分としてEPDMを用い、分散体6を用いたことを除いて、比較例1と同様にして比較例6の未架橋ゴム組成物を作製した。
(比較例7)
ゴム成分としてEPDMを用い、分散体7を用いたことを除いて、比較例1と同様にして比較例7の未架橋ゴム組成物を作製した。
(比較例8)
ゴム成分としてEPDMを用い、分散体8を用いたことを除いて、比較例1と同様にして比較例8の未架橋ゴム組成物を作製した。
Figure 0006123037
Figure 0006123037
(試験評価)
実施例1〜8及び比較例1〜8の未架橋ゴム組成物について、プレス成形により架橋したゴム組成物から試料を採取した。当該試料を凍結粉砕した後、その断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察すると共に、50本のセルロース系微細繊維を任意に選択して繊維径を測定し、疎水化セルロース系微細繊維の繊維径の分布を求めた。また、その任意に選択した50本のセルロース系微細繊維の繊維径の数平均を求め、平均繊維径とした。また、セルロース微細の分散の状態を観察した。結果は表1及び表2に示す。
オイル分散体を用いる実施例1〜8のゴム組成物において、疎水化セルロース微細繊維は良好に分散していた(表2にて○で表す)。また、水や溶媒を除去することは不要である。これに対し、比較例2〜4及び6〜8の非疎水化セルロースの分散体を用いたゴム組成物において、微細繊維の分散性は悪かった(表3では×で表す)。また、比較例1及び比較例5については、分散性は良好であるが、有機溶剤を用いているため作業中曝露や引火の可能性がある。
尚、実施例1〜8の分散体を作製するためにプロセルオイル(パラフィンオイル)を用いたが、可塑剤を用いても良い。例えば、田岡化学工業株式会社製の商品名DOA及びDBP、JNC株式会社製の商品名DOP、新日本理化株式会社製の商品名DOS等を用いても良い。
本開示の技術は、ゴム組成物の製造方法として有用である。

Claims (6)

  1. ゴム組成物の製造方法であって、
    疎水化セルロース繊維をオイルに混合した後、機械的な解繊処理を行って疎水化セルロースを解繊し、セルロース系微細繊維のオイル分散体を作製する工程と、
    前記セルロース系微細繊維のオイル分散体をゴムと共に混練する工程とを備えることを特徴とするゴム組成物の製造方法。
  2. 請求項1のゴム組成物の製造方法において、
    前記解繊処理のための解繊手段は、ジェットミル、2本ロールミル、ミキサー、ジェットミキサー又はボールミルであることを特徴とするゴム組成物の製造方法。
  3. 請求項1又は2のゴム組成物の製造方法において、
    前記疎水化セルロースは、セルロースの水酸基の一部又は全部が疎水性基に置換されているか、又は、表面処理剤により疎水表面化されているセルロース系微細繊維であることを特徴とするゴム組成物の製造方法。
  4. 請求項3のゴム組成物の製造方法において、
    前記水酸基の一部又は全部は、エステル化、アルキル化、トシル化、エポキシ化又はアリール化されていることを特徴とするゴム組成物の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つのゴム組成物の製造方法において、
    前記オイルは、非揮発性のオイルであることを特徴とするゴム組成物の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つのゴム組成物の製造方法において、
    前記オイル分散体において、前記セルロース系微細繊維を10質量%以上で且つ50質量%以下とすることを特徴とするゴム組成物の製造方法。
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