JP6941446B2 - ゴム組成物の製造方法及びそれを含む伝動ベルトの製造方法 - Google Patents
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Description
<酸化処理パルプA>
ソフトブリーチクラフトパルプを0.1Mの塩酸とイオン交換水とで十分に洗浄した。その洗浄したパルプ(固形分13質量%)400gを4000mlのイオン交換水と混合し、それに2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルラジカル(TEMPO)0.78g及びNaBr5.0gを添加して1時間撹拌した。撹拌したパルプ混合液に2Mの次亜塩素酸ナトリウム水溶液125mlを加え、pHをモニタリングしながらpHが10.0を維持するように0.5Mの水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、pHの変動が無くなった時点で滴下を終了してそのまま1時間撹拌した。以上の操作によって、TEMPO酸化触媒法により、パルプに含まれるセルロース分子中のC6位の水酸基を選択的にカルボキシル基に酸化した。このパルプ混合液を濾過し、濾物をイオン交換水で十分に洗浄した後、100℃の温度雰囲気下で24時間乾燥させた。得られたTEMPO酸化処理パルプを酸化処理パルプAとした。
酸化処理パルプAを作製するのと同様の操作で濾物を得た後、その濾物を4000mlのイオン交換水に加えて撹拌した。撹拌したパルプ混合液にpHをモニタリングしながらpHが2.0になるまで1Mの塩酸を滴下し、パルプに含まれるセルロース分子中に導入されたカルボキシル基のNaをプロトン化した。このパルプ混合液を濾過し、濾物をイオン交換水で十分に洗浄した。
以下の実施例1〜4及び比較例1〜4のゴム組成物を作製した。それぞれの構成は表1にも示す。
酸化処理パルプA30g及び解繊助剤Aとしてパラフィン誘導体(サンパー2280 日本サン石油社製)270gを粉砕機(アブソルートブレンダー 大阪ケミカル社)に投入し、粉砕機のカッターを10000rpmで回転させて酸化処理パルプA及び解繊助剤Aの粘土状の混練物を得た。
酸化処理パルプAの代わりに酸化処理パルプBを用いたことを除いて実施例1と同様の構成のシート状のゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を実施例2とした。
解繊助剤Aの代わりに解繊助剤Bとしてクロロプレンゴムと反応性を有するトリメチロールプロパントリメタクリレート(ライトエステルTMP 共栄社化学社製)を用いたことを除いて実施例1と同様の構成のシート状のゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を実施例3とした。
解繊助剤Aの代わりに解繊助剤Bを用いたことを除いて実施例2と同様の構成のシート状のゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を実施例4とした。
ゴム成分のクロロプレンゴムをオープンロールで素練りし、そこにゴム成分100質量部に対して、酸化処理パルプA2質量部、解繊助剤A18質量部、酸化亜鉛5質量部、及び酸化マグネシウム4質量部を投入して混練することにより未架橋ゴム組成物を調製した。この未架橋ゴム組成物を、成形温度170℃及び成形時間20分としてプレス成形により架橋させてシート状のゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を比較例1とした。
酸化処理パルプAの代わりに酸化処理パルプBを用いたことを除いて比較例1と同様の構成のシート状のゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を比較例2とした。
解繊助剤Aの代わりに解繊助剤Bを用いたことを除いて比較例1と同様の構成のシート状のゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を比較例3とした。
解繊助剤Aの代わりに解繊助剤Bを用いたことを除いて比較例2と同様の構成のシート状のゴム組成物を得た。得られたゴム組成物を比較例4とした。
実施例1〜4及び比較例1〜4のそれぞれについて、JISK6253:2012に基づいて、タイプAデュロメータを用いてゴム硬さを測定した。
試験結果を表1に示す。
10 ベルト本体
11 圧縮ゴム層
12 接着ゴム層
13 心線
14 補強布
15 Vリブ
16 RFL接着層
17 ゴム糊接着層
18 RFL接着層
191 第1ゴム糊接着層
192 第2ゴム糊接着層
Claims (10)
- 酸化処理パルプ及び液状の解繊助剤を混合して混練するステップと、得られた混練物をゴム成分に加えて更に混練するステップとを含む、前記酸化処理パルプが解繊されて形成されたセルロース微細繊維が前記ゴム成分に分散したゴム組成物の製造方法であって、
前記液状の解繊助剤は、共架橋剤及び/又は可塑剤を含むゴム組成物の製造方法。 - 請求項1に記載されたゴム組成物の製造方法において、
前記酸化処理パルプがアミン変性されたものであるゴム組成物の製造方法。 - 請求項2に記載されたゴム組成物の製造方法において、
前記アミンが炭素数8以上のアルキル基を有するゴム組成物の製造方法。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載されたゴム組成物の製造方法において、
前記液状の解繊助剤は、前記共架橋剤であるアクリル酸誘導体、メタクリル酸誘導体、及び液状ポリマーのうちの1種又は2種以上を含むゴム組成物の製造方法。 - 請求項4に記載されたゴム組成物の製造方法において、
前記ゴム成分がクロロプレンゴムを含有するとともに、前記液状の解繊助剤の前記共架橋剤が、前記メタクリル酸誘導体のトリメチロールプロパントリメタクリレートを含むゴム組成物の製造方法。 - 請求項4又は5に記載されたゴム組成物の製造方法において、
前記液状の解繊助剤の前記共架橋剤が、前記液状ポリマーの液状イソプレン又は液状ブタジエンを含むゴム組成物の製造方法。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載されたゴム組成物の製造方法において、
前記液状の解繊助剤は、前記可塑剤であるフタル酸誘導体、イソフタル酸誘導体、テトラヒドロフタル酸誘導体、アジピン酸誘導体、アゼライン酸誘導体、セバシン酸誘導体、ドデカン−2−酸誘導体、マレイン酸誘導体、フマル酸誘導体、トリメリット酸誘導体、ピロメリット酸誘導体、クエン酸誘導体、イタコン酸誘導体、オレイン酸誘導体、リシノール酸誘導体、ステアリン酸誘導体、スルホン酸誘導体、リン酸誘導体、グルタール酸誘導体、グリコール誘導体、グリセリン誘導体、パラフィン誘導体、及びエポキシ誘導体のうちの1種又は2種以上を含むゴム組成物の製造方法。 - 請求項7に記載されたゴム組成物の製造方法において、
前記ゴム成分がクロロプレンゴムを含有するとともに、前記液状の解繊助剤の前記可塑剤が前記パラフィン誘導体を含むゴム組成物の製造方法。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載されたゴム組成物の製造方法において、
前記酸化処理パルプの前記解繊助剤に対する質量混合比が1/20以上1/1以下であるゴム組成物の製造方法。 - 請求項1乃至9いずれかに記載されたゴム組成物の製造方法を含む伝動ベルトの製造方法。
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