JP6121769B2 - マットゴム面の修繕方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献1では、要修繕箇所を研磨する工程が必要である為、基材及び人件費等のコストを増加させていた。更に、研磨工程で粉塵等が発生し、作業員の健康を損なう恐れも生じていた。
更に、修繕用シートを熱プレスしても、ゴム面の上面には、熱プレスされた未加硫ゴムシートが存在し、この未加硫ゴムシート面はゴムとしての弾力性を有しているから、床面に当接状に設置された場合にでも、弾力性を有し、足で踏まれてもその弾力性により破断せず、修理箇所の耐久性を増大できる。
また、第1形態と同様に、この積層シートは未加硫ゴムシートと接着シートの2層シートであり、キズのあるマットゴム面に接合されたとき、未加硫ゴムシート面が表面側に存在し、マットを床面に設置するときには、未加硫ゴムシート面が床面に接地するように配置されるから、床面に対し未加硫ゴムシートが弾力層として作用する。従って、マットに力が作用しても、未加硫ゴムシートの弾力性によって破断することが無く、耐久性に優れた積層シートを提供できる。
図1は、本発明に係るマットの修繕方法に使用される積層シートの製造工程図である。以下では、製造工程順に説明する。(1A)は、未加硫ゴムシート2と接着シート6の説明図であり、第1の工程では、未加硫ゴムシート2の上面に剥離可能なゴム剥離シート4を積層して未加硫ゴムシート積層体3を形成し、接着シート6の下面に剥離可能な接着剥離シート8を積層して接着シート積層体7を形成する。ゴム剥離シート4と接着剥離シート8は、未加硫ゴムシート2と接着シート6の表面にゴミ等が付着するのを防止する。接着シート6には、ポリエステル系ポリウレタン樹脂からなる可塑性ポリウレタンシートを使用している。可塑性ポリウレタンシートは、加熱すれば粘着性が発現するが、常温では粘着性がない為、作業時に作業員が取り扱い易く、塵埃等の付着を防ぐことができる。また、ポリウレタンシートは透明であるため未加硫ゴムシート2と積層したときに透視できる利点を有し、無臭であるため取り扱い易い。軟化温度は130℃を中心に材質によって分布するが、比重は1.2程度であるから軽量で取扱容易である。
(1B)は、未加硫ゴムシート積層体3と接着シート積層体7を積層した剥離シート付の積層シート10の説明図である。第2の工程では、未加硫ゴムシート積層体3と接着シート積層体7を積層する場合に、未加硫ゴムシート面2aと接着シート面6aが接合するように積層される。その結果、未加硫ゴムシート2と接着シート6の2層からなる積層シート10aの上下面をゴム剥離シート4と接着剥離シート8で狭着した4層からなる積層シート10が形成される。ゴム剥離シート4及び接着剥離シート8を積層している理由は、未加硫ゴムシート2と接着シート6の表面にゴミや塵埃が付着するのを防止するためである。ゴム剥離シート4及び接着剥離シート8を剥がし、未加硫ゴムシート2及び接着シート6から成る積層シート10aの状態にして使用する。積層シート10は剥離シート付きの積層シートであり、積層シート10aは剥離シート無しの積層シートを意味する。
(2B)は、キズ28を含む修繕を必要とする修繕領域を示す説明図であり、(2B)ではパイルの図示を省略している。キズ28とその周囲を取り囲む領域を修繕領域30とし、この修繕領域30に、図1の(1B)に示した剥離シート付の積層シート10を、修繕領域30のサイズに適合するように切り取って接着させる。
(3B)は剥離シート付の積層シート10から切り出された剥離シート付きの修繕用シート片32の説明図である。剥離シート付きの修繕用シート片32は、ゴム剥離シート4、未加硫ゴムシート2、接着シート6及び接着剥離シート8の4層構造から成る。ゴム剥離シート4と接着剥離シート8により未加硫ゴムシート2と接着シート6の表面には塵やゴミが付着しないから、修繕直前まで保存・保管することが可能になる。
(3C)は、剥離シート付きの修繕用シート片32からゴム剥離シート4及び接着剥離シート8を剥がした剥離シート無しの修繕用シート片32aの説明図である。修繕の直前に修繕用シート片32からゴム剥離シート4と接着剥離シート8を剥がして、剥離シート無しの修繕用シート片32aの状態にし、図2の(2B)に示した修繕領域30に、修繕用シート片32aの接着シート6側を下面にして、接着させて使用する。
マットシート積層体34が加熱押圧部42により受圧部44の方へ押圧されるとき、接着シート6がゴム面14に加熱接着されて未加硫ゴムシート2がゴム面14に強力に接合される様に配置されている。加熱押圧部42の表面には、凸点48aを全面に形成したエンボスシート48が配置されている。加熱押圧部42の押圧時に、エンボスシート48が前記未加硫ゴムシート2の未加硫ゴムシート面2aに圧接され、未加硫ゴムシート面2aに多数の凸点を形成するエンボス加工を施すことができる。受圧部44の上側に圧力分散シート50が配置され、この圧力分散シート50は、プレス時に、マットシート積層体34に対して均一に分散した圧力を印加し、積層シート32aの全面をゴム面14に均一に圧接することができる。圧力分散シート50の上側には、凸点52aが形成されたエンボスシート52が配置されている。エンボス加工されていないマット12のマット端部の修繕を行う際には、前記熱プレスにより、マット12のマット端部にエンボス加工が施される。このエンボスシート52の上側に、前記マット12が配置されている。
台座部47の台座下面47aの左右に配設された光源46,46からゴム面14に光線46a,46aが照射され、ゴム面14に光領域54を形成する。この光領域54の内部中央に修繕用シート片32aを配置すると、図2(2B)で説明した修繕領域30が自動的に光領域54の中央位置に配置されるようになる。このように、マットシート積層体34が配置されれば、加熱押圧部42により修繕用シート片32aが均一な押圧力により確実に加熱押圧されることができる。
(5B)は、修繕後にプレス装置から取り出された修繕完了後のマットの説明図である。キズ28に接着シート6及び未加硫ゴムシート2が上方から接着固定されている。未加硫ゴムシート2は、圧接時の加圧及び加熱により、その未加硫ゴムシート面2aが、多数の凸点2bを形成されたエンボス面2cに加工され、マット12のゴム面14と接着一体化されている。換言すれば、加熱押圧部42に配置されたエンボスシート48を未加硫ゴムシート面2aにプレスすることにより、未加硫ゴムシート面2aは、エンボス面2cに形成される。
2a 未加硫ゴムシート面
2b 凸点
2c エンボス面
3 未加硫ゴムシート積層体
4 ゴム剥離シート
6 接着シート
6a 接着シート面
7 接着シート積層体
8 接着剥離シート
10 積層シート
10a 積層シート
12 マット
14 ゴム面
16 パイル
18 凸点
20 エンボス面
22 柱
24 切断縁
25 角部
26 パンチ孔
28 キズ
30 修繕領域
31 切り出し線
32 剥離シート付きの修繕用シート片
32a 修繕用シート片
34 マットシート積層体
40 プレス装置
42 加熱押圧部
44 受圧部
46 光源
46a 光線
47 台座
47a 台座下面
48 エンボスシート
48a 凸点
50 圧力分散シート
52 エンボスシート
52a 凸点
54 光領域
56 加熱押圧領域
101 マット
102 ゴム板部材
104 固体接着剤
105 修理用ゴムシート
121 クラック
131 パイル
203 マット基材
205 基材本体部
207 接着剤
222 パイル
261 破れ
271 塗布部
281 未加硫ゴムシート
Claims (3)
- マットのゴム面のキズを修繕する方法であり、未加硫ゴムシートと接着シートを積層した積層シートを用意し、前記積層シートから前記キズを被覆するサイズに切り出された修繕用シート片を使用し、又は前記積層シートそのものを修繕用シート片として使用し、前記修繕用シート片の接着シートが前記キズを被覆して当接するように前記修繕用シート片を前記マットのゴム面に配置したマットシート積層体を形成し、加熱押圧部と受圧部を有するプレス装置の前記加熱押圧部に前記修繕用シート片が対向するように前記マットシート積層体を前記加熱押圧部と前記受圧部の間に配置し、前記受圧部の受圧面に圧力分散シートを積層し、前記加熱押圧部の押圧時に、前記未加硫ゴムシートに対する押圧力を全面で均一化させ、前記圧力分散シートの上面に多数の凸点を突設したエンボスシートを積層配置し、前記加熱押圧部を所定温度に加熱して所定時間だけ前記受圧部に押圧することにより前記接着シートを介して前記未加硫ゴムシートを前記キズのあるゴム面に加熱接着させることを特徴とするマットゴム面の修繕方法。
- 修繕される前記ゴム面が多数の凸点を形成したエンボス面であるとき、前記加熱押圧部の押圧面に多数の凸点を突設したエンボスシートを積層配置し、前記加熱押圧部の押圧時に、前記エンボスシートが前記未加硫ゴムシートを押圧し、前記未加硫ゴムシートの表面に多数の凸点を形成するエンボス加工を施す請求項1に記載のマットゴム面の修繕方法。
- 前記加熱押圧部周辺から前記受圧部の方へ光照射して前記加熱押圧部による加熱押圧領域に相当する光領域を形成し、前記光領域の内部に前記修繕用シート片を位置させて、前記加熱押圧部に前記修繕用シート片が対向するようにした請求項1又は2に記載のマットゴム面の修繕方法。
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