JP6119040B2 - 振分装置、及び遊技機 - Google Patents

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本発明は、たとえば第1遊技球流路と第2遊技球流路との何れかへ遊技球を振り分ける振分装置、及び該振分装置が設置されたパチンコ機等の遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一例であるパチンコ機としては、遊技球が進入可能な進入口と、進入口から分岐する2つ遊技球流路を備えており、進入口から進入してきた遊技球を何れか一方の遊技球流路へ振り分ける振分装置を設置してなるものがある。このような振分装置としては、上方へ延設された塞止リブと、塞止リブの基端部から左右へ夫々延設された第1誘導リブ及び第2誘導リブとを有するとともに、塞止リブの基端部を中心に前後方向を軸として左右へ回動自在に取り付けられた振分手段を備えてなるものが一般的に知られている(たとえば特許文献1)。そして、そのような振分装置では、第1誘導リブと塞止リブとの間を進入口側へ向けた第1傾倒姿勢にある振分手段に対し、当該第1誘導リブと塞止リブとの間へ遊技球が進入すると、第1誘導リブが第1遊技球流路側へ傾倒する方向へ振分手段が回動し、遊技球を第1遊技球流路へ誘導するとともに、第2誘導リブと塞止リブとの間を進入口側へ向けた第2傾倒姿勢をとる。また、該第2傾倒姿勢にある振分手段に対し、第2誘導リブと塞止リブとの間へ遊技球が進入すると、第2誘導リブが第2遊技球流路側へ傾倒する方向(上記方向とは逆方向)へ振分部材が回動し、遊技球を第2遊技球流路へ誘導するとともに、再度第1傾倒姿勢をとるといったようになっている。また、このような振分装置では、遊技球が進入していないにも拘わらず、衝撃が加えられる等したことで振分手段が回動してしまうことがある。そこで、そのような回動を防止するために、特許文献1に記載の発明では、複数の部材からなるリンク機構を介して振分手段を回動させるように構成している。
特開2012−231984号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の振分装置では、リンク機構を介して振分手段を回動させるため、構造が複雑化する、部品点数の増加に伴うコスト高といった問題がある。また、第1傾倒姿勢と第2傾倒姿勢との間を移動中、振分手段とリンク機構との力学的なバランスがとれた状態となって、振分手段が塞止リブを進入口側へ向けた起立姿勢で停止してしまい、結果的に球詰まりを引き起こすという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、簡易な構成で振分手段の不用意な回動を防止することができるとともに、振分手段を第1傾倒姿勢から第2傾倒姿勢へ、そして第2傾倒姿勢から第1傾倒姿勢へ確実に移動させることができる振分装置、及び該振分装置が設置された遊技機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、遊技球が進入可能な進入口と、前記進入口よりも下方に設けられ、前記進入口を介して進入してきた遊技球を検知する第1検知手段及び第2検知手段と、前記進入口と前記第1検知手段や前記第2検知手段とをつなぐように左右へ二股に形成された流路と、前記流路の二股部に前後方向を軸として回動可能に設置され、前記進入口を介して遊技球が進入してくる度に、前記第1検知手段へつながる前記流路側へ傾倒し、遊技球を前記第1検知手段へ導く第1傾倒姿勢と、前記第2検知手段へつながる前記流路側へ傾倒し、遊技球を前記第2検知手段へ導く第2傾倒姿勢とで交互に姿勢をかえながら遊技球を振り分ける振分手段とを備えた振分装置であって、前記振分手段に作用突起が突設されているとともに、前記振分手段が前記姿勢をかえる際における前記作用突起の移動軌跡上に、前記振分手段よりは重く、且つ、遊技球1個よりは軽い錘を有する錘手段が、前後方向を軸として回動自在、且つ、前記振分手段が前記第1傾倒姿勢や前記第2傾倒姿勢にある際、前記作用突起と前記錘手段とが離隔するように吊設されており、前記振分手段が前記第1傾倒姿勢と前記第2傾倒姿勢とで姿勢をかえる途中において、前記作用突起と前記錘手段とが一時的にしか当接しないようにしたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、前面に遊技球が流下する遊技領域を備えた遊技盤に、請求項1に記載の振分装置が設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、振分手段に作用突起を突設するとともに、振分手段が第1傾倒姿勢と第2傾倒姿勢とで姿勢をかえる際における作用突起の移動軌跡上に、振分手段よりは重く、且つ、遊技球1個よりは軽い錘を有する錘手段を前後方向を軸として回動自在に設けており、振分手段が第1傾倒姿勢と第2傾倒姿勢とで姿勢をかえる途中において、作用突起と錘手段とが一時的にでも当接するように構成している。そのため、衝撃等により振分手段が第1傾倒姿勢側(若しくは第2傾倒姿勢側)へと回動を開始したとしても、作用突起が錘手段に当接する姿勢以上の回動が阻止される。したがって、従来の如く複雑なリンク機構を設けずとも、遊技球が進入していないにも拘わらず、振分手段が第2傾倒姿勢から第1傾倒姿勢へ(若しくは第1傾倒姿勢から第2傾倒姿勢)へ姿勢をかえてしまう事態を防止することができる。
また、錘手段を、振分手段が第1傾倒姿勢や第2傾倒姿勢にある際、作用突起と錘手段とが離隔するように吊設しており、振分手段が第1傾倒姿勢と第2傾倒姿勢とで姿勢をかえる途中において、作用突起と錘手段とが一時的にしか当接しないように構成している。したがって、振分手段と錘手段とをリンク機構等により常に連結しているような構造と比較すると、振分手段の移動途中において振分手段と錘手段とが力学的にバランスのとれた状態となってしまい、振分手段が停止してしまうといった事態の発生を確実に防止することができ、ひいては球詰まりの発生を確実に防止することができる。
パチンコ機を前面側から示した説明図である。 遊技盤を前面側から示した説明図である。 パチンコ機を後面側から示した説明図である。 パチンコ機の制御機構を示したブロック図である。 dカウンタの数値と「大当たり」の種別との対応を示した説明図である。 eカウンタの数値と「基本変動パターン」との対応を示した説明図である。 「基本変動パターン」と「詳細変動パターン」との対応を示した説明図である。 振分装置を前面側から示した説明図である。 振分装置を前面側から示した説明図である。 振分装置の分解状態を示した斜視説明図である。 前ケースを後面側から示した説明図である。 仕切板を後面側から示した説明図である。 (a)第1傾倒姿勢にある振分部材、及び通常姿勢にある錘部材を前面側(図中の左)と後面側(図中の右)とから夫々示した説明図であり、(b)は、第1傾倒姿勢から第2傾倒姿勢へ移動中の振分部材、及び当該移動に伴い作用突起に押圧されて回動姿勢となった錘部材を前面側と後面側とから夫々示した説明図である。 (a)は、第2傾倒姿勢にある振分部材、及び通常姿勢にある錘部材を前面側(図中の左)と後面側(図中の右)とから夫々示した説明図であり、(b)は、第2傾倒姿勢から第1傾倒姿勢へ移動中の振分部材、及び当該移動に伴い作用突起に押圧されて回動姿勢となった錘部材を前面側と後面側とから夫々示した説明図である。
以下、本発明の一実施形態となる振分装置及びパチンコ機について、図面にもとづき詳細に説明する。
(パチンコ機の全体的な説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
当該遊技領域16は、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール23及び内レール24等によって囲まれており、遊技領域16に左部における両レール23、24間が遊技球を遊技領域16内へ打ち込むための発射通路13とされている。また、遊技領域16の略中央には、「0」〜「9」の数字からなる装飾図柄、及び保留情報の数を表す保留表示を表示するための図柄表示部6が設けられている。さらに、図柄表示部6を囲むように種々の装飾ランプ55、55・・や電動役物(図示せず)を備えたセンター部材26が遊技盤2に設置されており、該センター部材26の下方には、遊技球の通過を検知可能な第1通過検知センサ61aや第2通過検知センサ61bを内蔵した後述する振分装置60が設置されている。また、センター部材26の左方には、遊技球が流下可能な左打ち用スペースSLが形成されており、左打ち用スペースSLを流下する遊技球に限り、振分装置60への進入、すなわち第1通過検知センサ61aや第2通過検知センサ61bでの検知を狙えるようになっている。
一方、センター部材26の右方にも遊技球が流下可能な右打ち用スペースSRが形成されている。また、該右打ち用スペースSRには、遊技球が通過可能なゲート部材20が設けられている。さらに、センター部材26の右部には、開閉動作可能な翼片を備えた翼片付き電動役物17が設けられている。該翼片付き電動役物17は、開状態になると翼片が右打ち用スペースSR内へ突出し、センター部材26の右部に設けられた開口を開放して、センター部材26内部に設けられた入賞口への遊技球の入賞を可能とする一方、閉状態になると翼片が開口を閉塞し、遊技球の入賞を不可能とするようになっている。加えて、右打ち用スペースSRの下部(センター部材26の下方で、振分装置60の右側となる位置)には、開閉可能な扉部材を有する大入賞装置18が設置されている。そして、遊技球を左打ち用スペースSLではなく右打ち用スペースSRを流下させることにより、ゲート部材20を通過させたり、開状態にある翼片付き電動役物17へ入賞させたりすることができるとともに、開成した大入賞装置18へ効率良く入賞させることができる。なお、センター部材26の左右を問わず、遊技領域16の略全面には多数の遊技釘(図示せず)が植設されている。また、遊技領域16外となる遊技盤2の右下部には、特別図柄を表示するための7セグメント表示器からなる特別図柄表示部(図示せず)が設けられている。
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、遊技球を発射装置10へ供給するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が取り付けられており、供給皿7は前扉4の開放に伴い、貯留皿8はミドル枠5の開放に伴い夫々機枠3に対して片開き可能となっている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置10を作動させるためのハンドル9が回動操作可能に設置されている。加えて、供給皿7の前方には、遊技者が任意に押し込み操作可能な押しボタン25が設けられている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14が設けられており、前扉4の側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを備えたランプ部材15、15が設けられている。
一方、機枠3の後面側には、供給皿7へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク11、当該貯留タンク11と連結された払出装置12、払出装置12における払い出し動作を制御する払出制御装置28、及び各制御基板や装置・部材に電源電圧を供給するための電源装置29等が設置されている。また、21は、合成樹脂製のカバー状に形成されたセンターカバーであって、当該センターカバー21の内部には、遊技に係る主たる制御(たとえば、所謂大当たり抽選等)を実行するためのメイン制御装置30(図4に示す)、図柄表示部6における表示動作等を制御する表示制御装置50(図4に示す)、ランプ部材15の点灯/点滅動作等を制御する発光制御装置51(図4に示す)、スピーカ14からの報音動作を制御する音制御装置52(図4に示す)、及び表示制御装置50や音制御装置52等の動作を統合的に制御するサブ制御装置40(図4に示す)等が設置されている。尚、22は、パチンコ機1をトランスに接続するためのプラグであり、27は、アースである。
次に、パチンコ機1の制御機構について、図4をもとに説明する。図4は、パチンコ機1の制御機構を示したブロック図である。
メイン制御装置30には、大当たり抽選の実行とともに下記部材の動作を制御するメインCPU32、ROMやRAM等といった記憶手段33、タイマ34、及びインターフェイス35等が搭載されたメイン制御基板31が内蔵されている。そして、該メイン制御基板31は、インターフェイス35を介して、翼片付き電動役物17や大入賞装置18、第1通過検知センサ61a、第2通過検知センサ61b、ゲート部材20、払出制御装置28、及び電源装置29等と接続されている。また、メイン制御基板31は、サブ制御装置40内に内蔵されたサブ統合基板41とも電気的に接続されている。なお、図4では省略しているが、メイン制御基板31は、インターフェイス35を介して特別図柄表示部とも接続されている。
記憶手段33には、大当たり抽選に使用するcカウンタ(当たり判定用乱数)、生起させる「大当たり」の種別を決定するdカウンタ(当たり種別決定用乱数)、及び主に特別図柄や装飾図柄の変動時間である基本変動パターンを決定するeカウンタ(変動時間決定用乱数)等の複数のカウンタが内蔵されている。各カウンタは、電源投入時から所定の規則に従って所定の数値の間をごく短時間(たとえば1割込2.000ms)のうちに1ずつ加算しながらループカウントするループカウンタであって、当該カウンタを用いた数値の取得は、乱数からの数値の取得とみなすことができる。また、cカウンタは0〜700(701通り)の間を、dカウンタは0〜10(11通り)の間を、eカウンタは0〜30(31通り)の間を夫々ループカウントするようになっている。そして、メインCPU32は、第1通過検知センサ61aや第2通過検知センサ61bによる遊技球の通過検知、翼片付き電動役物17への遊技球の入賞検知を契機として、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタから夫々1つの数値を取得する(大当たり抽選を実行する)。
また、記憶手段33には、特別図柄表示部に表示する特別図柄と、図5に示す如くdカウンタの数値と「大当たり」の種別とを対応づけた当たり種別決定テーブルと、図6に示す如くeカウンタの数値と基本変動パターンとを対応づけた基本変動パターン決定テーブルとが記憶されている。この基本変動パターンとは、主に特別図柄及び装飾図柄の変動時間(変動開始から確定表示までの時間)を規定するものである。さらに、記憶手段33には、たとえば特別図柄表示部において特別図柄が変動表示中に第1通過検知センサ61aや第2通過検知センサ61bによって遊技球が検知されたり、翼片付き電動役物17へ遊技球が入賞したりした場合に、当該検知や入賞に伴うcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を保留情報として最大8つまで記憶する保留情報記憶領域が設けられている。尚、保留情報記憶領域に記憶されている保留情報の数は、後述するようにサブ統合基板41による制御のもと、保留表示部で点灯表示されて遊技者に報知される。また、保留情報は、特別図柄及び装飾図柄が確定表示される度に記憶した順番で順次消化され、該消化に伴って新たな保留情報が記憶可能となる。
サブ制御装置40には、サブ統合CPU42、記憶手段43、タイマ44、及びインターフェイス45等が搭載されたサブ統合基板41が内蔵されている。該サブ統合基板41は、インターフェイス45を介してメイン制御基板31と電気的に接続されているとともに、表示制御装置50、発光制御装置51、及び音制御装置52と電気的に接続されており、サブ統合CPU42は、後述するようにメイン制御基板31から大当たり抽選に係る信号を受信すると、その信号の内容に応じて各制御装置を制御し、スピーカ14やランプ部材15の動作や、図柄表示部6における装飾図柄の表示動作を制御するようになっている。さらに、図4では省略しているが、サブ統合基板41は、インターフェイス45を介して押しボタン25等とも接続されている。
また、記憶手段43には、図柄表示部6に表示する装飾図柄を記憶する図柄記憶領域(図示せず)と、該装飾図柄の詳細な変動表示態様やキャラクタの動画を用いたキャラクタ演出等からなる複数の詳細変動パターンを記憶した表示演出記憶領域(図示せず)とが設けられており、種々の詳細変動パターンが図7に示す如くメイン制御基板31で決定される基本変動パターンと対応づけて記憶されている。
以下、上記パチンコ機1における基本的な遊技動作について、以下簡略に説明する。
まず遊技者は一般的に後述する大当たり抽選の結果が「大当たり」となる確率の低い通常状態(通常遊技状態)から遊技を開始することになり、遊技者によってハンドル9が回動操作されると、発射装置10が作動し、発射通路13を介して遊技球が遊技領域16内へ打ち込まれる。そして、まずは左打ち用スペースSLを流下した遊技球が振分装置60へ進入し、第1通過検知センサ61a又は第2通過検知センサ61bを通過すると、当該
通過がメインCPU32により検知される。すると、メインCPU32は、通過検知のタイミングでcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタから夫々1つの数値を取得するとともに、特別図柄表示部において特別図柄を変動表示中であるか否か、及び保留情報の有無を確認する。そして、特別図柄表示部において特別図柄が変動中でなく、且つ、保留情報が1つも存在しない場合、通常時大当たり判定用テーブルを参照し、今回cカウンタから取得した数値が所定の「大当たり数値(たとえば“0”、“300”の2通り)」であるか否か、及び当該「大当たり数値」であるか否かを踏まえた上でのeカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを先読み判定として一旦判定し、保留情報として記憶する際と同様の制御(たとえば先読みコマンドの作成及びサブ統合CPU42への送信等)を実行した後、再度通常時大当たり判定用テーブルを参照して、今回cカウンタから取得した数値が所定の「大当たり数値」であるか否か、すなわち今回の大当たり抽選の結果が「大当たり」であるか否かを大当たり判定として判定する。
そして、大当たり抽選の結果が「大当たり」である(すなわち、cカウンタからの取得数値が「大当たり数値」である)と、図6(b)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、eカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。また、第1通過検知センサ61aによる遊技球の検知にもとづいて実行した大当たり抽選であると、図5(a)に示す大当たり種別決定テーブルを、第2通過検知センサ61bによる遊技球の検知にもとづいて実行した大当たり抽選であると、図5(b)に示す大当たり種別決定テーブルを夫々用い、dカウンタからの取得数値を対応させることにより大当たりの種別を決定する。一方、大当たり抽選の結果が「外れ」である(すなわち、cカウンタからの取得数値が「大当たり数値」以外の数値である)と、図6(a)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、eカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。その後、メインCPU32は、大当たり抽選の結果(「大当たり」であるか「外れ」であるか)、「大当たり」である場合にはその種別、及び読み出した基本変動パターン(特に変動時間)の種類を示す情報を含んだ開始コマンドを作成するとともに、当該開始コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。また、特別図柄表示部において特別図柄を所定の態様で変動させるとともに、タイマ34による計時を開始する。そして、読み出した基本変動パターンの変動時間が経過すると、大当たり抽選の結果、及び「大当たり」である場合にはその種別に対応する特別図柄を確定表示させる(「大当たり」であり、且つ、dカウンタからの取得数値が“0”〜“4”である場合には“1”で、第1通過検知センサ61aによる検知にもとづく大当たり抽選において「大当たり」であり、且つ、dカウンタからの取得数値が“5”〜“8”である場合、及び第2通過検知センサ61bによる検知にもとづく大当たり抽選において「大当たり」であり、且つ、dカウンタからの取得数値が“5”〜“6”である場合には“3”で、第1通過検知センサ61aによる検知にもとづく大当たり抽選において「大当たり」であり、且つ、dカウンタからの取得数値が“9”〜“10”である場合、及び第2通過検知センサ61bによる検知にもとづく大当たり抽選において「大当たり」であり、且つ、dカウンタからの取得数値が“7”〜“10”である場合には“7”で、「外れ」の場合には“−”で夫々確定表示させる)とともに、停止信号を含んだ停止コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。
また、特別図柄表示部において特別図柄を変動表示中であったり、保留情報の有無を確認した際に保留情報が存在した場合には、当該入賞に伴うcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値にもとづく先読み判定を実行し、当該先読み判定の結果を含んだ先読みコマンドをサブ統合CPU42へ送信するとともに、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を保留情報として保留情報記憶領域に記憶する。さらに、保留情報記憶領域に記憶されている保留情報の数が既に最大値に達していると、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値の先読み判定を実行することなく、そしてcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を保留情報として記憶することなく削除する。
一方、サブ統合CPU42では、開始コマンドを受信すると、該開始コマンドに含まれている大当たり抽選の結果に係る情報及び「大当たり」の種別に応じて最終的に確定表示する装飾図柄の表示態様を決定するとともに、基本変動パターンに係る情報に対応する詳細変動パターンを表示演出記憶領域から読み出し、タイマ44により計時しながら、読み出した詳細変動パターンにしたがって図柄表示部6における装飾図柄を変動表示させる。そして、停止コマンドの受信に伴い、上記決定した表示態様で装飾図柄を図柄表示部6に確定表示させる。つまり、大当たり抽選の結果が「大当たり」であり、その種別が「第1確変大当たり」若しくは「第2確変大当たり」であると、同一の奇数装飾図柄を3つ並べる大当たり装飾図柄表示態様(たとえば“7・7・7”)で確定表示させ、大当たり抽選の結果が「大当たり」であり、その種別が「通常大当たり」であると、同一の偶数装飾図柄を3つ並べる大当たり装飾図柄表示態様(たとえば“4・4・4”)で確定表示させる。また、大当たり抽選の結果が「外れ」であると、3つのうち少なくとも1つの装飾図柄が異なる外れ装飾図柄表示態様(たとえば“1・2・3”)で確定表示させる。
そして、大当たり抽選の結果が「外れ」であると、装飾図柄及び特別図柄の確定表示後、保留情報が存在する場合には、メインCPU32が、記憶している保留情報のうち優先順位が最も高い保留情報(ここでは最も古い保留情報)について、該保留情報に係るcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値にもとづき特別図柄の変動を開始する直前に大当たり抽選の結果が「大当たり」であるか否かや「大当たり」である場合にはその種別、更に変動時間を再度大当たり判定として判定し、開始コマンドを作成して送信する等の上記同様の制御を実行するとともに、当該保留情報を保留情報記憶領域から削除する。また、保留情報が存在しない場合には、次の第1通過検知センサ61a又は第2通過検知センサ61bによる遊技球の検知をもって、大当たり抽選等の上記制御を実行する。
一方、大当たり抽選の結果が「大当たり」であると、装飾図柄及び特別図柄の確定表示後、メインCPU32は、大当たり状態の開始を報知する開始デモ、大入賞装置18の所定回数にわたる断続的な開成、及び大当たり状態の終了を報知する終了デモからなる大当たり状態を生起させる。このとき、「大当たり」の種別が「通常大当たり」であると、開成時間が30秒間に達するまで若しくは遊技球が8個入賞するまでの何れかの条件が満たされるまで大入賞装置18を開成させることを断続的に8回繰り返すという大当たり状態を生起させる。また、「大当たり」の種別が「第1確変大当たり」であると、上記条件が満たされるまで大入賞装置18を開成させることを断続的に8回繰り返すという大当たり状態を生起させる。さらに、「大当たり」の種別が「第2確変大当たり」であると、上記条件が満たされるまで大入賞装置18を開成させることを断続的に16回繰り返すという大当たり状態を生起させる。また、大当たり状態を生起させるにあたって、右打ち用スペースSRへと遊技球を打ち込む所謂「右打ち」を行うように、図柄表示部6を利用して遊技者に報知する。そして、右打ち用スペースSRを流下した遊技球が断続的に開成する大入賞装置18へ入賞すると、多くの遊技球を賞品球として遊技者に払い出す。なお、大当たり状態の生起中、サブ統合CPU42は、「大当たり」の種別に対応した図柄表示部6での表示演出を記憶手段43から読み出し、図柄表示部6での表示動作を制御する。
そして、「大当たり」の種別が「通常大当たり」であると、大当たり状態の終了後、再び上記通常状態を生起させる。一方、「大当たり」の種別が「第1確変大当たり」又は「第2確変大当たり」であると、大当たり状態の終了後に、大当たり抽選の結果「大当たり」となる確率が通常状態よりも向上した高確率状態を生起させる。そして、高確率状態では「右打ち」の継続を遊技者に促し、右打ち用スペースSRを流下する遊技球がゲート部材20を通過すると、当該通過がメインCPU32により検知される。すると、メインCPU32は、通過検出のタイミングでaカウンタから1つの数値を取得するとともに、aカウンタからの取得数値が所定の「開放数値(たとえば“0”〜“9”の10通り)であるか否かを判定する。そして、aカウンタからの取得数値が「開放数値」である、すなわち「開放抽選」の結果が「当選」であると、翼片付き電動役物17を特別開放動作態様(たとえば、通常状態と比べると長い1秒間に亘り翼片付き電動役物17を開状態とすることを断続的に3回繰り返す態様)で作動させ、翼片付き電動役物17へ遊技球が入賞しやすい状態とする。また、aカウンタからの取得数値が「開放数値」でない、すなわち「開放抽選」の結果が「外れ」であると、翼片付き電動役物17を作動させない。なお、上述したような通常状態では、「開放抽選」における「開放数値」の数が少なくなっている(たとえば“0”の1通りのみ)とともに、たとえ「開放抽選」の結果が「当選」であったところで、翼片付き電動役物17を通常開放動作態様(たとえば、高確率状態と比べて短い0.2秒間に亘り、しかも1回だけしか翼片付き電動役物17を開状態としない態様)でしか作動させず、翼片付き電動役物17へ遊技球が入賞しづらい状態としている。また、翼片付き電動役物17の作動中等に遊技球がゲート部材20を通過した場合は、上記保留情報と同様、当該通過のタイミングで取得したaカウンタの数値を所定個数まで記憶手段33に記憶するとともに、翼片付き電動役物17の作動が終了する度に記憶した順で「開放抽選」の結果の確認等を実行する。
そして、高確率状態において開放状態にある翼片付き電動役物17へ遊技球が入賞すると、当該入賞がメインCPU32により検出される。すると、メインCPU32は、第1通過検知センサ61a又は第2通過検知センサ61bによる通過検知時と同様、入賞検出のタイミングでcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタから夫々1つの数値を取得するとともに、特別図柄表示部において特別図柄を変動表示中であるか否か、及び保留情報の有無を確認する。そして、特別図柄表示部において特別図柄が変動中でなく、且つ、保留情報が1つも存在しない場合、高確時大当たり判定用テーブルを参照し、今回cカウンタから取得した数値が所定の「大当たり数値」であるか否か、及び当該「大当たり数値」であるか否かを踏まえた上でeカウンタからの取得数値にもとづき決定される基本変動パターンを先読み判定として一旦判定し、保留情報として記憶する際と同様の制御を実行した後、再度高確時大当たり判定用テーブルを参照して今回cカウンタから取得した数値が所定の「大当たり数値」であるか否か、すなわち今回の大当たり抽選の結果が「大当たり」であるか否かを大当たり判定として判定する。この高確時大当たり判定用テーブルは、通常時大当たり判定用テーブルと比べると「大当たり数値」の数が大幅に増やされている(たとえば“0”、“50”、“100”、“150”、“200”、“250”、“300”、“350”、“400”、“450”、“500”、“550”、“600”、“650”、“700”の15通り)。また、上記通常状態と同様、大当たり抽選の結果を踏まえた上でeカウンタからの取得数値をもとに基本変動パターンを決定し、該基本変動パターンを読み出す。その後、メインCPU32は、大当たり抽選の結果(「大当たり」であるか「外れ」であるか)、「大当たり」である場合にはその種別(通常状態同様、図5(c)に示す大当たり種別決定テーブルを用い、dカウンタからの取得数値を基にして決定する)、及び読み出した基本変動パターンの種類を示す情報を含んだ開始コマンドを作成するとともに、当該開始コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。また、特別図柄表示部において特別図柄を所定の態様で変動させるとともに、タイマ34による計時を開始する。そして、読み出した基本変動パターンの変動時間が経過すると、大当たり抽選の結果、及び「大当たり」である場合にはその種別に対応する特別図柄を確定表示させるとともに、停止信号を含んだ停止コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。
また、特別図柄表示部において特別図柄を変動表示中であったり、保留情報の有無を確認した際に保留情報が存在した場合には、通常状態時同様、当該入賞に伴うcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値にもとづく先読み判定を実行し、当該先読み判定の結果を含んだ先読みコマンドをサブ統合CPU42へ送信するとともに、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を保留情報として保留情報記憶領域に記憶する。さらに、保留情報記憶領域に記憶されている保留情報の数が既に最大値に達していると、cカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値の先読み判定を実行することなく、そしてcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値を保留情報として記憶することなく削除する。
そして、翼片付き電動役物17へ入賞したことによる大当たり抽選の結果が「大当たり」であると、特別図柄の確定表示後、上記同様に「大当たり」の種別に対応する大当たり状態を生起させる。また、大当たり抽選の結果が「外れ」であると、特別図柄の確定表示後、保留情報が存在する場合には、メインCPU32が、記憶している保留情報のうち優先順位が最も高い保留情報について、該保留情報に係るcカウンタ、dカウンタ、及びeカウンタからの取得数値にもとづき特別図柄の変動を開始する直前に大当たり抽選の結果が「大当たり」であるか否かや「大当たり」である場合にはその種別、更に変動時間を再度大当たり判定として判定し、開始コマンドを作成して送信する等の上記同様の制御を実行するとともに、当該保留情報を保留情報記憶領域から削除する。また、保留情報が存在しない場合には、次の翼片付き電動役物17への遊技球の入賞をもって、大当たり抽選等の上記制御を実行する。
なお、高確率状態において、遊技球が振分装置60に進入し、第1通過検知センサ61a又は第2通過検知センサ61bにより検知される事態も考えられる。そして、その場合にもメインCPU32は、dカウンタからの取得数値に対応させる大当たり種別決定テーブルは異なるものの、上記翼片付き電動役物17へ遊技球が入賞した場合と同じく「大当たり」となる確率が向上した大当たり抽選に係る制御を実行する。
(振分装置の構造)
ここで、本発明の要部となる振分装置60に関し、まず構造について図8〜図12にもとづき詳細に説明する。
図8及び図9は、振分装置60を前面側から示した説明図であり、図8では振分部材63が第1傾倒姿勢をへ、図9では第2傾倒姿勢を夫々とった状態となっている。図10は、振分装置60の分解状態を示した斜視説明図である。図11は、前ケース64aを後面側から示した説明図である。図12は、仕切板64cを後面側から示した説明図である。
振分装置60は、進入口62を介して本体ケース64内部へ進入した遊技球を振分部材63によって振り分け、左側の第1通過検知センサ61aを通過させた後に左側の排出口65aから、又は、右側の第2通過検知センサ61bを通過させた後に右側の排出口65bから、夫々本体ケース64外へと排出させる装置であって、前ケース64a、仕切板64c、及び後ケース64bからなる本体ケース64と、前後方向を軸として回動可能に組み付けられる振分部材63と、こちらも前後方向を軸として回動自在に組み付けられる錘部材66と、遊技球の通過を検出可能な2つの通過検知センサ(第1通過検知センサ61a、第2通過検知センサ61b)とを有している。
前ケース64aは、後面が開口する箱状体であって、その上面には遊技球を本体ケース64内へ進入させるための進入口62が開設されている。また、前ケース64aの後面で、進入口62の下方となる位置には、振分部材63を軸支するための軸受け67が設けられているとともに、該軸受け67から左右方向へ延設された後、下方へ折り曲げられてなるリブ68が設けられている。そして、リブ68の軸受け67よりも左側(図11では右側)と前ケース64aの周面との間のスペースが、遊技球を第1通過検知センサ61aへと導く第1流路69a、リブ68の軸受け67よりも右側(図11では左側)と前ケース64aの周面との間のスペースが、遊技球を第2通過検知センサ61bへと導く第2流路69bとなっている。また、リブ68の軸受け67との連結部は、上方へ折り曲げられた形状となっており、振分部材63が第1傾倒姿勢や第2傾倒姿勢となった際に第1誘導リブ89aや第2誘導リブ89bが当接し、振分部材63のそれ以上の回動を規制するための規制部68a、68bとして機能するようになっている。さらに、第1流路69a及び第2流路69bは、前ケース64a(本体ケース64)の底面に開設された排出口65a、65bまで夫々延設されており、各流路69a、69bの下流端には、第1通過検知センサ61a又は第2通過検知センサ61bを保持するための前側保持部70と、各通過検知センサ61a、6bの前側保持部70での保持状態を維持するための掛止片72が夫々設けられている。なお、71は、前ケース64aと仕切板64cとをネジ止めするためのネジ止め部である。また、第1通過検知センサ61a、及び第2通過検知センサ61bは、遊技球が通過可能な通過孔を有するものであって、従来よりゲート部材20等において一般的に使用されているものと同じものである。
また、仕切板64cは、前ケース64aと後ケース64bとの間を仕切るように組み付けられる板体であって、前ケース64aをネジ止めするためのネジ止め部81、81・・が設けられているとともに、該ネジ止め部81よりも周縁となる部位が、前ケース64aを組み付けた際に前ケース64aよりも外方へ鍔状に突出するようになっており、該鍔状部に振分装置60を遊技盤2へ設置するための設置部73、73・・が設けられている。また、仕切板64cの前面上部には、振分部材63の後部を収容可能な収容凹部74が設けられているとともに、該収容凹部74内で、前ケース64aを組み付けた際に軸受け67と対向する位置には、振分部材63を回動可能に軸支するための軸受け75が設けられている。さらに、収容凹部74内の軸受け75よりも上方側には貫通孔76が設けられており、振分部材63の作用突起77を仕切板64cよりも後方へ突出可能となっている。さらにまた、仕切板64cの下部で、前ケース64aを組み付けた際に前側保持部70、70と対向する位置には、第1通過検知センサ61aや第2通過検知センサ61bを掛止片72ごと挿通させるための挿通孔82、82が設けられている。加えて、仕切板64cの後面には、錘部材66を軸支するための軸受け(図示せず)や、振分部材63の作用突起77や錘部材66の可動スペースを囲むリブ79、後ケース64bをネジ止めするためのネジ止め部80、80・・、各挿通孔82の周縁部から後方へ突設され、第1通過検知センサ61aや第2通過検知センサ61bを保持するための後側保持部78等が設けられている。
さらに、後ケース64bは、仕切板64cの後方からリブ79によって囲まれるスペースを覆うように組み付けられる板体であって、仕切板64cのネジ止め部80、80・・と対応する位置に、ネジ孔83、83・・が設けられている。また、後ケース64bの上部には、錘部材66を軸支するための軸孔84が設けられている。
一方、振分部材63は、前面視略三角形に成形された基板85を有してなり、該基板85の下部で中心線上となる位置には、振分部材用軸86を取り付けるために前後方向へ貫通する軸取付孔を備えた軸取付部87が設けられている。また、基板85の前面には、軸取付孔を中心として120°間隔で放射方向へ延びる3つのリブが立設されており、上方へ延びるリブは、先端が先細り状に形成された塞止リブ88となる一方、塞止リブ88の左右に位置するリブのうち第1流路69a側のリブは第1誘導リブ89a、第2流路69b側のリブは第2誘導リブ89bとなっている。さらに、基板85の後面上部で中心線上となる位置には、作用突起77が後方へ突設されている。該作用突起77は、上部が上方へ向かって先細り状に形成されており、後方から見て右側の平坦なテーパ面(前方から見ると左側のテーパ面)が第1作用面77a、後方から見て左側の平坦なテーパ面(前方から見ると右側のテーパ面)が第2作用面77bとなっている。加えて、振分部材63は、重心が中心線上に位置するような左右対称形状に形成されている。なお、基板85の前後方向での厚みは、収容凹部74の前後方向での深さと略同じとなっている。
さらに、錘部材66は、前面視略「8」字状に成形されたフレーム部材を有しており、下側の丸孔部に、振分部材63よりは重く、且つ、遊技球1個の重さよりは軽い錘90が設置されてなる。また、フレーム部材の上側の丸孔部は、錘部材用軸91を取り付けるための軸取付部となっている。
上述したような構成を有する前ケース64a、仕切板64c、後ケース64b、振分部材63、及び錘部材66は、以下のように振分装置60として組み立てられる。すなわち、まず振分部材63に振分部材用軸86を取り付け、仕切板64cの前面側から振分部材用軸86を軸受け75へ差し込む一方、錘部材66に錘部材用軸91を取り付け、仕切板64cの後面側から錘部材用軸91を軸受けへ差し込むことにより、振分部材63及び錘部材66を仕切板64cに取り付ける。次に、第1通過検知センサ61a及び第2通過検知センサ61bを夫々掛止片72に掛止させた状態で前側保持部70、70に保持させた後、第1通過検知センサ61a及び第2通過検知センサ61bを掛止片72ごと挿通孔82、82へ挿通させて、前ケース64aを仕切板64cの前面側に組み付ける。最後に、後ケース64bを仕切板64cの後面側に組み付けるとともに、ネジを用いて前ケース64a、仕切板64c、及び後ケース64bを一体化すれば、振分装置60は組み立て完了となる。
そして、上述の如く組み立てられた振分装置60では、振分部材63は、仕切板64cの前面側において進入口62の下方で第1流路69aと第2流路69bとを左右に仕切る位置(すなわち、流路の二股部)にあり、基板85を収容凹部74内へ収容させた状態で、第1誘導リブ89aの下面が規制部68aに当接する第1傾倒姿勢と、第2誘導リブ89bの下面が規制部68bに当接する第2傾倒姿勢との間を、振分部材用軸86を軸として回動可能となっている。また、振分部材63の作用突起77は、貫通孔76を介して仕切板64cよりも後方へ突出している。一方、錘部材66は、仕切板64cの後側において錘部材用軸91を軸として回動自在に吊設されており、振分部材63が第1傾倒姿勢と第2傾倒姿勢との間を回動する際の作用突起77の移動軌跡上に錘部材66の錘90が位置している、そして、振分部材63が第1傾倒姿勢や第2傾倒姿勢にある際には、振分部材63と錘部材66とは離隔している一方、振分部材63が第1傾倒姿勢と第2傾倒姿勢との間を回動する際には、作用突起77と錘部材66とが一時的に当接するようになっている。また、第1通過検知センサ61a及び第2通過検知センサ61bは、掛止片72、72による掛止状態のまま、前部は前側保持部70、70に、後部は後側保持部78、78に夫々保持されている。
次に、振分装置60による遊技球の振分動作について、図13及び図14をもとに説明する。
図13(a)は、第1傾倒姿勢にある振分部材63、及び通常姿勢にある錘部材66を前面側(図中の左)と後面側(図中の右)とから夫々示した説明図であり、図13(b)は、第1傾倒姿勢から第2傾倒姿勢へ移動中の振分部材63、及び当該移動に伴い作用突起77に押圧されて回動姿勢となった錘部材66を前面側と後面側とから夫々示した説明図である。図14(a)は、第2傾倒姿勢にある振分部材63、及び通常姿勢にある錘部材66を前面側(図中の左)と後面側(図中の右)とから夫々示した説明図であり、図14(b)は、第2傾倒姿勢から第1傾倒姿勢へ移動中の振分部材63、及び当該移動に伴い作用突起77に押圧されて回動姿勢となった錘部材66を前面側と後面側とから夫々示した説明図である。
当初、振分部材63は第1傾倒姿勢にあるとする。振分部材63は、第1傾倒姿勢にあると、塞止リブ88と第2誘導リブ89bとの間を上方(すなわち進入口62側)へ向けており、塞止リブ88が第1流路69aの通路幅の略半分を塞いだ状態となっている(図8、図13(a)左)。また、上述したように振分部材63が第1傾倒姿勢にあると、作用突起77と錘部材66とは離隔している(図13(a)右)。ここで、遊技球Pが進入口62から進入し振分部材63上へ落下すると、振分部材63は、塞止リブ88と第2誘導リブ89bとの間で受け止めた後、遊技球の重さ及び流下してきた勢いにより第2誘導リブ89bが押圧され、第2傾倒姿勢側へと回動を開始する。そして、塞止リブ88が垂直上方を向く起立姿勢へと達するまでの間に、垂直下方へ錘90が垂れた通常姿勢にある錘部材66の周面に作用突起77の第2作用面77bが当接するものの、錘90の重さは遊技球Pの重さよりも軽いため、錘部材66は作用突起77に押し上げられて回動し、振分部材63の第2傾倒姿勢側への回動を許容する(図13(b))。その後、錘部材66が作用突起77の頂点を超えるまで振分部材63が回動すると、振分部材63は、遊技球Pの重さに加え、自身の重心が振分部材用軸86の垂直上方から第2傾倒姿勢側へ移動していることにより、そのまま回動を続けて遊技球Pを第2流路69bへ流入させるとともに、第2誘導リブ89bが規制部68bに当接したことをもって第2傾倒姿勢で停止する一方、錘部材66は、錘90の自重によって上記通常姿勢へと復帰する。なお、振分部材63は、第2傾倒姿勢にあると、塞止リブ88と第1誘導リブ89aとの間を上方(すなわち進入口62側)へ向けており、塞止リブ88が第2流路69bの通路幅の略半分を塞いだ状態となっている(図9、図14(a)左)。また、振分部材63が第2傾倒姿勢にあると、作用突起77と錘部材66とは離隔している(図14(a)右)。
そして、次に遊技球Qが進入口62から進入し振分部材63上へ落下すると、振分部材63は、今度は塞止リブ88と第1誘導リブ89aとの間で受け止めた後、遊技球の重さ及び流下してきた勢いにより第1誘導リブ89aが押圧され、第1傾倒姿勢側へと回動を開始する。そして、塞止リブ88が垂直上方を向く起立姿勢へと達するまでの間に、通常姿勢にある錘部材66の周面に作用突起77の第1作用面77aが当接するものの、上記同様に錘部材66は作用突起77に押し上げられて回動し、振分部材63の第1傾倒姿勢側への回動を許容する(図14(b))。その後、錘部材66が作用突起77の頂点を超えるまで振分部材63が回動すると、振分部材63は、遊技球Qの重さに加え、自身の重心が振分部材用軸86の垂直上方から第1傾倒姿勢側へ移動していることにより、そのまま回動を続けて遊技球Qを第1流路69aへ流入させるとともに、第1誘導リブ89aが規制部68aに当接したことをもって第1傾倒姿勢で停止する一方、錘部材66は、錘90の自重によって上記通常姿勢へと復帰する。
また、前扉4を叩く等して振動を与えることにより、遊技球が進入していないにも拘わらず、たとえば第2傾倒姿勢にある振分部材63が第1傾倒姿勢側へと回動しようとする状況も考えられる。しかしながら、振分装置60では、作用突起77の移動軌跡上に振分部材63よりも重い錘部材66が吊設されているため、たとえ振分部材63が第1傾倒姿勢側(若しくは第2傾倒姿勢側)へと回動を開始したとしても、作用突起77が錘部材66に当接する姿勢以上の回動が阻止され、結果として遊技球が進入していないにも拘わらず、振分部材63が第2傾倒姿勢から第1傾倒姿勢へ(若しくは第1傾倒姿勢から第2傾倒姿勢)へ姿勢をかえてしまう事態は防止される。
(本実施形態のパチンコ機による効果)
以上のような構成を有する振分装置60によれば、振分部材63に作用突起77を突設するとともに、振分部材63が第1傾倒姿勢と第2傾倒姿勢とで姿勢をかえる際における作用突起77の移動軌跡上に、振分部材63よりは重く、且つ、遊技球1個よりは軽い錘90を有する錘部材66を前後方向を軸として回動自在に設けており、振分部材63が第1傾倒姿勢と第2傾倒姿勢とで姿勢をかえる途中において、作用突起77と錘部材66とが一時的にでも当接するように構成している。そのため、衝撃等により振分部材63が第1傾倒姿勢側(若しくは第2傾倒姿勢側)へと回動を開始したとしても、作用突起77が錘部材66に当接する姿勢以上の回動が阻止される。したがって、従来の如く複雑なリンク機構を設けずとも、遊技球が進入していないにも拘わらず、振分部材63が第2傾倒姿勢から第1傾倒姿勢へ(若しくは第1傾倒姿勢から第2傾倒姿勢)へ姿勢をかえてしまう事態を防止することができる。
また、錘部材66を、振分部材63が第1傾倒姿勢や第2傾倒姿勢にある際、作用突起77と錘部材66とが離隔するように吊設しており、振分部材63が第1傾倒姿勢と第2傾倒姿勢とで姿勢をかえる途中において、作用突起77と錘部材66とが一時的にしか当接しないように構成している。したがって、振分部材63と錘部材66とをリンク機構等により常に連結している構造と比較すると、起立姿勢近傍において振分部材63と錘部材66とが力学的にバランスのとれた状態となってしまい、振分部材63が移動途中で停止してしまうといった事態の発生を確実に防止することができ、ひいては球詰まりの発生を確実に防止することができる。
さらに、作用突起77を、上部が上方へ向かって先細り状に形成し、錘部材66との当接面を平坦なテーパ面(第1作用面77a、第2作用面77b)としている。したがって、振分部材63が第1傾倒姿勢と第2傾倒姿勢とで姿勢をかえる途中において、作用突起77と錘部材66とが当接した際に、上述したように起立姿勢近傍において振分部材63と錘部材66との力学的なバランスがとれてしまうといった事態を一層確実に防止することができる。
(本発明の変更例について)
なお、本発明の振分装置及び遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機の全体的な構成は勿論のこと、振分装置の設置位置や振分装置を用いた遊技に係る構成、振分装置の構造に係る構成等について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
たとえば、上記実施形態では、作用突起77の上部にテーパ状の第1作用面77a及び第2作用面77bを設け、上方へ向かって先細りとなる形状に形成しているが、そのようなテーパ状の第1作用面77aや第2作用面77bを有する突起ではなく、円柱状の作用突起を設けても何ら問題はない。
また、上記実施形態では、振分装置60に進入した遊技球を第1通過検知センサ61aや第2通過検知センサ61bで検知すると大当たり抽選を行うとともに、特別図柄表示部の図柄の変動を開始するとしており、所謂図柄始動口やチューリップ式電動役物の代わりに振分装置60を設けているが、ゲート部材20の代わりに振分装置60を設けてもよく、第1通過検知センサ61aや第2通過検知センサ61bで遊技球を検知すると翼片付き電動役物17の開放抽選を実行するように構成してもよい。
さらに、排出口65a、65bに代えて入賞口を設け、第1通過検知センサ61aや第2通過検知センサ61bにより検知した遊技球を入賞球として扱う(すなわち所定個数の賞球を払い出す)ように構成しても何ら問題はない。
さらにまた、上記実施形態では、遊技機の一例であるパチンコ機について説明しているが、本発明に係る振分装置を、たとえば封入式パチンコ機等といった他の遊技機に設置することも当然可能である。
加えて、特許請求の範囲の請求項、明細書、及び図面に記載される全ての要素は、明確に個数を限定する記載がない限り、単一であっても、複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われてもよい。また、それらの要素を各々別体で構成するか、適宜一体的に構成するかは当業者であれば容易に考えられる設計的事項である。したがって、本発明に係る遊技機を製作するにあたり、上記範囲内での構成上の差異を、実施形態に記載がなされていないからといって採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。
1・・パチンコ機(遊技機)、2・・遊技盤、16・・遊技領域、60・・振分装置、61a・・第1通過検知センサ(第1検知手段)、61b・・第2通過検知センサ(第2検知手段)、62・・進入口、63・・振分部材(振分手段)、64・・本体ケース、66・・錘部材(錘手段)、69a・・第1流路、69b・・第2流路、77・・作用突起、77a・・第1作用面、77b・・第2作用面、86・・振分部材用軸、88・・塞止リブ、89a・・第1誘導リブ、89b・・第2誘導リブ、90・・錘、91・・錘部材用軸。

Claims (2)

  1. 遊技球が進入可能な進入口と、前記進入口よりも下方に設けられ、前記進入口を介して進入してきた遊技球を検知する第1検知手段及び第2検知手段と、前記進入口と前記第1検知手段や前記第2検知手段とをつなぐように左右へ二股に形成された流路と、前記流路の二股部に前後方向を軸として回動可能に設置され、前記進入口を介して遊技球が進入してくる度に、前記第1検知手段へつながる前記流路側へ傾倒し、遊技球を前記第1検知手段へ導く第1傾倒姿勢と、前記第2検知手段へつながる前記流路側へ傾倒し、遊技球を前記第2検知手段へ導く第2傾倒姿勢とで交互に姿勢をかえながら遊技球を振り分ける振分手段とを備えた振分装置であって、
    前記振分手段に作用突起が突設されているとともに、
    前記振分手段が前記姿勢をかえる際における前記作用突起の移動軌跡上に、前記振分手段よりは重く、且つ、遊技球1個よりは軽い錘を有する錘手段が、前後方向を軸として回動自在、且つ、前記振分手段が前記第1傾倒姿勢や前記第2傾倒姿勢にある際、前記作用突起と前記錘手段とが離隔するように吊設されており、
    前記振分手段が前記第1傾倒姿勢と前記第2傾倒姿勢とで姿勢をかえる途中において、前記作用突起と前記錘手段とが一時的にしか接触しないようにしたことを特徴とする振分装置。
  2. 前面に遊技球が流下する遊技領域を備えた遊技盤に、請求項1に記載の振分装置が設置されていることを特徴とする遊技機。
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