JP5927383B2 - パチンコ機 - Google Patents
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請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記振分部材を所定方向へ回転可能に取り付けるとともに、付勢力によって前記振分部材の回転動作を規制する付勢部材を設けており、前記振分部材は、遊技球に押圧されることにより前記付勢部材の付勢力に抗して回転するとともに、前記遊技球が前記振分部材から離れて前記第1経路又は前記第2経路へ進むことにより前記付勢部材の付勢力で回転を停止することによって、前記姿勢を一段階変更する一方、前記振分部材に、前記第1経路側へ突出して前記第1経路への遊技球の進入を阻止する第1阻止部と、前記第2経路側へ突出して前記第2経路への遊技球の進入を阻止する第2阻止部とを設けており、前記第1姿勢は、前記第2阻止部が前記第2経路側へ突出する姿勢である一方、前記第2姿勢は、前記第1阻止部が前記第1経路側へ突出する姿勢であることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明によれば、振分部材を所定方向へ回転可能に取り付けるとともに、付勢力によって振分部材の回転動作を規制する付勢部材を設けており、振分部材は、遊技球に押圧されることにより付勢部材の付勢力に抗して回転するとともに、遊技球が振分部材から離れて第1経路又は第2経路へ進むことにより付勢部材の付勢力で回転を停止することによって、その姿勢を一段階変更するように構成している。さらに、振分部材に、第1経路側へ突出して第1経路への遊技球の進入を阻止する第1阻止部と、第2経路側へ突出して第2経路への遊技球の進入を阻止する第2阻止部とを設けており、第1姿勢を、第2阻止部が第2経路側へ突出する姿勢とする一方、第2姿勢を、第1阻止部が第1経路側へ突出する姿勢としている。したがって、複雑な構造を採用することなく、少ない部品点数による簡素な構造で確実に遊技球を振り分けることができる。
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14が設けられており、前扉4の側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを備えたランプ部材15、15が設けられている。
ここで、本発明の要部となる振分装置30について、まず振分装置30の構造を図4〜図7にもとづき詳細に説明する。
図4は、振分装置30を前方から示した説明図であり、図5は、振分装置30の外観を示した斜視説明図である。図6は、振分装置30を分解して示した斜視説明図であり、図7は、振分装置30の振分部材33を拡大して示した斜視説明図である。
仕切り板50は、ケース部材52の下面開口を左右で第1経路43側と第2経路42側とに仕切る板状部材であって、振分部材33の下方に隣接して取り付けられており、振分部36を収納部41に収納すると、仕切り板50によって仕切られた下面の開口の左側は第2経路42に、右側は第1経路43に夫々連通するようになっている。
次に、以上のような構成を有する振分装置30の作用、すなわち遊技球の振分動作について、図8〜図13をもとに説明する。図8〜図13は、それぞれ振分部材33の回転姿勢が異なる状態を示した断面説明図である。
まず図8に示すように、振分部材33が、第2阻止壁57を有する凹状面が誘導路46の下流端に対向するような姿勢で停止していたとする。当該状態にある振分装置30に対し、遊技領域16を流下する遊技球が進入口34から振分装置30内部へ進入すると、当該遊技球は誘導路46により導かれた後、誘導路46の下流端から放出される。そして、放出された遊技球は、振分部材33の凹状面(ここでは、第2阻止壁57を有する凹状面)に衝突して凹状面で受け止められた後、重力によって振分部材33を下方へ押圧する。すると、振分部材33は、バネ部材51の付勢力に抗して回転し、凹状面で受け止めている遊技球を下面開口側へ移動させる。このとき、振分部材33の回転に伴い第2阻止壁57が第2経路42と連通する側の開口内へ入り込み、振分部材33が、第2経路42への遊技球の進入を阻止するとともに第1経路43への遊技球の進入を許容する第1姿勢をとるため、遊技球は第1経路43と連通する側の開口から排出される。したがって、遊技球は第1経路43及び第1経路43と連通する排出路48を介して、右側の排出口32から振分装置30外部へと排出される。そして、右側の排出口32の下方に設置されたゲート部材20を通過する。一方、振分部材33は、遊技球が凹状面から離れるに伴い、バネ部材51の付勢力によって上記排出時の姿勢、すなわち第2阻止壁57を有する凹状面の回転方向で後隣にある第1阻止壁56を有する凹状面を誘導路46の下流端に対向させた姿勢(図9に示す姿勢)で停止する。
以上のようなパチンコ機1によれば、振分部材33が、その姿勢を多段階で周期的に変更可能に、且つ、振分装置30内へ進入してきた遊技球により振分部材33が押圧されることで一段階ずつ変更可能となっている。そして、その姿勢の変更に伴い、第1阻止壁56又は第2阻止壁57が第1経路43と第2経路42との何れか一方の対応する経路への当該遊技球の進入を阻止し、開放している側の経路へと進入させる、すなわち遊技球を第1経路43と第2経路42との何れかに振り分けるように構成している。したがって、従来の振分装置と比較してモータ等の駆動装置を必要とせず、部品点数の削減に伴う低コスト化、及び振分装置30の小型化やモータの設置スペースが必要ないことによる設計自由度の向上等といった効果がある。
なお、本発明のパチンコ機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、パチンコ機全体の構成、振分装置の構造や振分装置の下方にどのような部材を設けるのか等について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
さらに、上記実施形態では、振分部材33の軸方向で両端に鍔状に設けた第1阻止壁56及び第2阻止壁57を第1阻止部及び第2阻止部としているが、鍔状の各阻止壁56、57に代えて、各凹状面の端部から棒状の突起を放射状に配設して第1阻止部及び第2阻止部としてもよいし、第1経路43や第2経路42に連通する開口内へ進入して遊技球の進入を阻止するのではなく、第1経路43や第2経路42の入口を被覆することにより各経路42、43への遊技球の進入を阻止するように第1阻止部及び第2阻止部を構成することも可能である。
またさらに、振分装置30の遊技領域16内での設置位置についても適宜変更可能であって、センター部材26の下方に、チューリップ式電動役物17に代えて振分装置30及び2つの入賞装置を設けてもよい。
加えて、進入口34へ流入する遊技球をセンサ37で検出すると、振動検出センサをONとし、パチンコ機に対して衝撃を加える等の不正行為が行われていないかを検出するように構成してもよい。
Claims (2)
- 遊技盤の前面に形成された遊技領域を流下する遊技球が進入可能な進入口と、前記進入口よりも下方に設けられ、前記進入口から進入してきた遊技球を排出する2つの排出口と、前記進入口と両前記排出口との間に設けられ、前記進入口から進入してきた遊技球を、一方の前記排出口に連通する第1経路と他方の前記排出口に連通する第2経路との何れか一方に振り分ける振分部材とを備えた振分装置が設置されている一方、
両前記排出口に夫々設けられ、遊技球の各前記排出口の通過を検出する遊技球検出手段と、前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能であるとともに開閉動作する可動部を備えた可動入賞手段と、前記遊技球検出手段での遊技球の検出に伴い抽選を実行し、当該抽選の結果が所定の結果であると前記可動部を開動作させ、前記可動入賞手段を遊技球が入賞しやすい状態とする制御手段とが設置されてなるパチンコ機であって、
前記振分部材は、その姿勢を多段階で周期的に変更可能となっており、進入してきた遊技球に押圧されることによって、前記姿勢を一段階変更するとともに、
前記多段階のうちの少なくとも1つの段階において、前記振分部材は遊技球を前記第1経路へ進めさせる第1姿勢をとり、残りの段階において前記第2経路へ進めさせる複数の第2姿勢をとる一方、
遊技球が前記第1経路の前記排出口を通過した場合と、前記第2経路の前記排出口を通過した場合とで、前記可動入賞手段の前記可動部が開動作する確率が異なることを特徴とするパチンコ機。 - 前記振分部材を所定方向へ回転可能に取り付けるとともに、付勢力によって前記振分部材の回転動作を規制する付勢部材を設けており、
前記振分部材は、遊技球に押圧されることにより前記付勢部材の付勢力に抗して回転するとともに、前記遊技球が前記振分部材から離れて前記第1経路又は前記第2経路へ進むことにより前記付勢部材の付勢力で回転を停止することによって、前記姿勢を一段階変更する一方、
前記振分部材に、前記第1経路側へ突出して前記第1経路への遊技球の進入を阻止する第1阻止部と、前記第2経路側へ突出して前記第2経路への遊技球の進入を阻止する第2阻止部とを設けており、
前記第1姿勢は、前記第2阻止部が前記第2経路側へ突出する姿勢である一方、前記第2姿勢は、前記第1阻止部が前記第1経路側へ突出する姿勢であることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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