JP6118572B2 - 流体噴射式織機における緯糸監視方法及び緯糸監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、緯糸供給系列を複数備える緯入装置を含む流体噴射式織機において、その緯糸を監視する緯糸監視方法、及び緯糸監視装置に関する。
流体噴射式織機においては、特許文献1に開示されているように、給糸パッケージ、緯糸測長貯留装置、及び緯入ノズルを含む緯糸供給系列を複数備える緯入装置であって、予め設定された緯入れパターンに従って緯糸供給系列を順次交代させて緯入れを実行すると共に、いずれかの緯糸供給系列で糸切れ(給糸切れ)が緯糸測長貯留装置の緯糸引き出し方向における上流側(以下、単に「上流側」と言う。)で発生したときに、その給糸切れが発生した緯糸供給系列を除外して他の緯糸供給系列のみで緯入れを継続する緯入装置が存在する(特許文献1)。
同様に、特許文献2には、給糸パッケージ、貯留ドラム(緯糸測長貯留装置)、及びメインノズル(緯入ノズル)を含む緯入れチャンネル(緯糸供給系列)を複数備え、特許文献1に開示された前記内容と同様の手法で、緯入れの実行と、緯入れの継続を行うことが開示されている。
このような特許文献1、2に開示された緯入装置では、製織中において、その複数の緯糸供給系列のうちのいずれかに給糸切れが発生したとしても、織機は停止されず、同じ種類の緯糸を緯入れする他の緯糸供給系列による緯入れによって製織が継続される。従って、前記した緯入装置によれば、織機の停台回数を低減させ、織機の稼働率を向上させることができるという利点が得られる。因みに、特許文献1、2に開示されている緯入装置は、全ての緯糸供給系列によって1種類の緯糸を緯入れするものに限らず、複数種類の緯糸のうちの少なくとも1種類の緯糸に対し複数の緯糸供給系列を割り当てるものも含むものとなっている。
特開2008−19515号公報 特開平5−9838号公報
ところで、特許文献1、2の緯入装置においては、前記のようにいずれかの緯糸供給系列において給糸切れが発生したとしても、織機は停止されず、他の緯糸供給系列により緯入れが継続されるため、給糸切れが生じた緯糸供給系列における給糸パッケージに連なる緯糸が、緯入れを継続する他の緯糸供給系列の緯糸に絡まって連れ出され、他の緯糸供給系列の緯糸と共に緯入れされてしまうという問題を生じる場合がある。
詳しくは、給糸切れが発生した緯糸供給系列においては、給糸パッケージに連なる緯糸CC(以下、「切断緯糸」と言う。)は、先端が自由端となっており、給糸パッケージの緯糸引き出し方向における下流側(以下、単に「下流側」と言う。)に設けられた緯糸を案内する部材(給糸センサを含む。)等から、例えば垂れ下がった状態となっている(図1)。
そのため、その垂れ下がった状態にある切断緯糸の先端部が、緯入れを継続する他の緯糸供給系列における給糸パッケージと緯糸測長貯留装置との間の緯糸の部分に接触し、その緯糸部分に絡まる(緯糸同士が絡まったり、あるいは、緯糸の毛羽が絡んで緯糸同士がくっついたりする状態となる)場合がある。
その場合、他の緯糸供給系列の緯糸に絡んだ切断緯糸が、当該他の緯糸供給系列による緯入れに伴う前記緯糸部分の進行に伴って連れ出され、2本の緯糸が絡み合った状態で、緯糸測長貯留装置への巻き付け及び緯入れが行われる状態となってしまう。そして、前記のように切断緯糸が他の緯糸供給系列の緯糸と共に緯入れされる状態になると、本来の状態とは異なる状態で緯入れが行われることとなるため、織物の品質不良を招く。
また、図1のような場合だけを想定すると、複数の緯糸供給系列のうちの一番下側に配置された緯糸供給系列において給糸切れが発生した場合には、前記問題が生じないように思えるが、この場合にでも同様の問題が生じる可能性がある。例えば、横並びに複数の緯糸供給系列が配置されている場合には、どの緯糸供給系列も一番下側に配置されていることになるが、いずれかの緯糸供給系列において給糸切れが発生した場合において、織機で発生する気流や織布工場内の気流に起因し、当該緯糸供給系列における給糸パッケージに連なる切断緯糸が、その横に位置する緯糸供給系列の緯糸の緯入れに伴って連出される可能性がある。
本発明は、前記実情を考慮したもので、前記特許文献1、2と同様の緯入装置を備えた流体噴射式織機において、いずれかの緯糸供給系列に給糸切れが発生した場合であって、その給糸切れが発生した緯糸供給系列における給糸パッケージに連なる切断緯糸が他の緯糸供給系列の緯糸に絡んで連れ出される状態となった場合に、その連出しを検出し、前記のような問題の発生を防ぐことを目的とする。
本発明は、給糸パッケージ、緯糸測長貯留装置、及び緯入ノズルを含む緯糸供給系列を複数備え、予め設定された緯入れパターンに従って前記緯糸供給系列を順次交代させて緯入れを実行すると共に、いずれかの前記緯糸供給系列で給糸切れが発生したときに、その給糸切れが発生した前記緯糸供給系列を除外して他の前記緯糸供給系列のみで緯入れを継続する緯入装置を備えた流体噴射式織機を前提とする。但し、本発明が前提とする流体噴射式織機における緯入装置は、前記の特許文献1、2と同様に、全ての緯糸供給系列によって1種類の緯糸を緯入れするものに限らず、複数種類の緯糸を緯入れすると共に、そのうちの少なくとも1種類の緯糸に対し複数の緯糸供給系列が割り当てられるものも含む。
そして、前記流体噴射式織機における本発明の流体噴射式織機における緯糸監視方法は、前記した各緯糸供給系列における前記給糸パッケージと前記緯糸測長貯留装置との間に緯糸の走行を検出するセンサを設け、給糸切れが発生した状態にある前記緯糸供給系列で前記センサにより緯糸の走行が検出された場合に、織機停止信号を出力する、ことを特徴とする。
また、このような緯糸監視方法に対応する本発明による流体噴射式織機における緯糸監視装置は、前記した各緯糸供給系列における前記給糸パッケージと前記緯糸測長貯留装置との間に設けられた緯糸の走行を検出するセンサと、そのセンサが含まれる前記緯糸供給系列が給糸切れを発生している状態であることを条件として、前記センサが緯糸の走行を検出した場合に織機停止信号を出力する監視装置と、を備えることを特徴とする。
なお、前記の本発明による緯糸監視方法及び緯糸監視装置によれば、前記センサは、製織中において給糸切れを検出するために前記した各緯糸供給系列に含まれる給糸センサであっても良い。
本発明によれば、給糸切れを発生した状態にある緯糸供給系列において、給糸パッケージから緯糸が引き出されることをセンサによって検出し、その検出に伴って出力される織機停止信号によって織機を停止させることができるため、製織される織物の品質不良の発生を未然に防止することができる。
また、各緯糸供給系列に予め備わっている給糸センサを本発明における監視用のセンサ(緯糸の連出しを検出するセンサ)として兼用するものであれば、装置の簡略化が図られる。
本発明の第1の実施例の緯糸監視装置を含む緯入装置を示す模式図である。 第1の実施例の緯糸監視装置を含む緯入装置の制御ブロック線図である。 第1の実施例の緯糸監視装置を含む緯入装置における設定器の入力画面、及び表示画面を示す説明図である。 第1の実施例の緯糸監視装置における給糸センサの検出機能等を示すタイムチャートである。 緯入装置の給糸切れ検出機能を示すタイムチャートである
図1には、本発明が適用される流体噴射式織機の一例としての空気噴射式織機に用いられる緯入装置60の基本的構成を構造面から具体化した一例が模式図として示されている。本例の緯入装置60は、予め設定された緯入れパターンに従って複数の異なる種類の緯糸Cが緯入れ可能な多色の緯入装置60であって、より詳しくは、複数の緯糸供給系列Lとして6組の緯糸供給系列(L1〜L6)を備えた6色の緯入装置60である。但し、図1は、緯入装置60を側方から視た図面であり、6組の緯糸供給系列L1〜L6は手前側と奥側に3組ずつ配置されている関係上、図1では、手前側の3組の緯糸供給系列L1〜L3のみが示されている。また、緯入装置60は、複数の緯糸供給系列Lがグループ化され、グループ内の緯糸供給系列Lでは互いに同一の種類の緯糸Cが仕掛けられると共に、グループ内の緯糸供給系列Lが順次交代して緯入れがなされるものである。このように、同一の緯糸Cの緯入れに関与する緯糸供給系列Lのグループを、以後、「緯入れグループ」と言う。
各緯糸供給系列Lは、図示しない給糸ペッグに装着される給糸パッケージ1と、給糸パッケージ1から解舒される糸(緯糸C)を給糸パッケージ1の下流側において所定の位置で案内する緯糸ガイド2と、緯糸ガイド2の下流側に設けられた緯糸測長貯留装置4と、緯糸ガイド2と緯糸測長貯留装置4との間に配設される給糸センサ3と、緯糸測長貯留装置4の下流側に配設される緯入ノズル5とを備える。緯入ノズル5は、図示の例では、緯糸測長貯留装置4の下流側に配設される補助メインノズル5aと、補助メインノズル5aの下流側に配設されるメインノズル5bとを備える。このうちメインノズル5bの先端は経糸開口Sに対向して設けられる。
緯糸測長貯留装置4は、1回の緯入れで供給される長さの緯糸Cが巻き付けられる貯留ドラム41と、パイプ状に形成され給糸パッケージ1からの緯糸Cが挿通されると共に、貯留ドラム41の上流側に配設され、下流側の端部が貯留ドラム41の外周面と対向する回転ヤーンガイド42と、回転ヤーンガイド42を駆動するフィーダモータ43と、貯留ドラム41の下流側に配設されてソレノイドによって駆動され貯留ドラム41に対し進退することにより、貯留ドラム41の外周面に巻き付けられている緯糸Cを解舒可能および解舒不能とする係止ピン44とを有する。また、緯糸測長貯留装置4は、図1には示されていないが、緯入れパターンから除外された緯糸供給系列L(以下、「除外緯糸供給系列」とも言う。)を手動操作によって緯入れパターンに復帰させる復帰手段として、押釦6を備えている(図2参照)。
図2には、本例の緯入装置60の基本的構成を制御面から具体化した一例が制御ブロック図として示されている。緯入装置60の緯入制御装置11は、緯入制御回路12と、設定器13と、緯入パターン設定器14とを備える。また、設定器13は、入力画面13aと、表示画面13bと、演算回路13cとを備え、前記のように緯入れグループ内で緯糸供給系列Lの順次交代を行うため、仕掛けられる緯糸C毎に、各緯糸供給系列Lがどの緯入れグループに属するかの設定をするために用いられる。
図3には、各緯糸供給系列Lをどの緯入れグループに属させるか設定するための設定器13の入力画面13a、表示画面13bが示されている。これら入力画面13aと表示画面13bとは、操作盤に設定されている運転条件の入力・表示液晶パネルにおいて、同一画面に設けられている。
入力画面13aには、個々の緯糸供給系列Lを選択する選択部として「緯糸供給系列No.」欄13aaが設けられ、該「緯糸供給系列No.」欄13aaの該当する番号の円形領域を触ることにより、その番号の緯糸供給系列Lが選択される。また、入力画面13aの緯糸Cの欄、即ち、「第1緯糸C1」、「第2緯糸C2」、「第3緯糸C3」、「第4緯糸C4」、「第5緯糸C5」、「第6緯糸C6」欄のそれぞれの左方に、各緯糸Cの識別色を表示する円形の印が設けられており、各緯糸Cの円形の印には、識別色としてそれぞれ異なる色が用いられている。但し、便宜上、円形内の模様によって各色を表現している。
また、表示画面13bは、1から6の番号が表示されている6つの円形領域を有しており、1番の円形領域が第1緯糸供給系列L1に対応し、2番の円形領域が第2緯糸供給系列L2に対応するように、各円形領域は、それぞれの番号の緯糸供給系列Lに対応させるかたちで表示画面13b上に表示されている。そして、各円形領域は、対応する緯糸供給系列Lに仕掛けられる緯糸Cの識別色で点灯する。これにより、作業者は、その番号の緯糸供給系列Lにいずれの緯糸Cが仕掛けられているかを、色覚で認識することができる。
織物仕様に基づき、緯入れ頻度や緯糸Cの物性等を考慮して、緯糸C毎に仕掛けられる緯糸供給系列Lの数、及びどの緯糸Cがどの緯糸供給系列Lに仕掛けられるかが予め決定され、各緯糸Cの給糸パッケージ1が、決定された数だけ決定された緯糸供給系列Lに仕掛けられる。例えば、本例では、製織される織物の仕様を、第1緯糸C1、第2緯糸C2および第3緯糸C3の3種類の緯糸を使用して製織されるものとし、更に、C1→C2→C3の順序の緯入れが1繰り返しとされる緯入れパターンに従って緯入れが行われて製織されるものとする。また、この緯入れパターンでは、各緯糸Cの緯入れ頻度が何れも等しいものとする。そこで、本例では、第1緯糸C1が仕掛けられる緯糸供給系列Lが2系列設けられると共に、第2緯糸C2及び第3緯糸C3が仕掛けられる緯糸供給系列Lも2系列ずつ設けられるように決定されるものとする。その上で、各緯糸Cをどの緯糸供給系列Lで緯入れするか、すなわち、各緯糸Cと緯糸供給系列Lとの対応関係が決定され、それに基づき、それぞれ2個ずつの各緯糸Cの給糸パッケージ1が、作業者によって対応する緯糸供給系列数に仕掛けられる。その結果、本例では、第1緯糸C1が第1、第2緯糸供給系列L1、L2に、第2緯糸C2が第3、第4緯糸供給系列L3、L4に、第3緯糸C3が第5、第6緯糸供給系列L5、L6にそれぞれ仕掛けられているものとする。
そして、前記のように緯入装置60における各緯糸供給系列Lに緯糸Cが仕掛けられると、それに基づき、設定器13により、緯入制御装置11に対して、同一の緯糸Cが仕掛けられた緯糸供給系列Lを、1つの緯入れグループにする設定が行われる。すなわち、各緯糸Cが前記のように緯糸供給系列Lに仕掛けられた結果として、第1緯糸C1が仕掛けられた第1、第2緯糸供給系列L1、L2を2つの緯糸供給系列Lから構成される第1の緯糸C1の緯入れに関与する1つの緯入れグループに設定し、同様に、第2緯糸C2が仕掛けられた第3、第4緯糸供給系列L3、L4を第2の緯糸C2の緯入れに関与する1つの緯入れグループに設定する。また、第3緯糸C3が仕掛けられた第5、第6緯糸供給系列L5、L6を第3緯糸C3の緯入れに関与する1つの緯入れグループに設定する。
緯入制御装置11に対する緯入れグループの設定は、具体的には、入力画面13aから以下1)〜3)のように行われる。
1)作業者は、まず、入力画面13aの「第1緯糸」の「設定開始」欄13adにタッチする。これにより、第1緯糸C1の設定、即ち、緯入れパターンの第1緯糸C1の選択時に緯入れを実行する緯糸供給系列Lを設定可能となる。次に「緯糸供給系列No.」欄13aaの1の数字の円形領域をタッチして選択してから、「加入」欄13abをタッチする。これにより、第1緯糸供給系列L1は第1緯糸C1の選択時に緯入れを実行する緯糸供給系列Lに設定されると共に、表示画面13bの1番の円形領域が第1緯糸C1の識別色に変化する。同様に、「緯糸供給系列No.」欄13aaの2の数字の円形領域をタッチしてから「加入」欄13abをタッチする。これにより、第2緯糸供給系列L2も第1緯糸C1の選択時に緯入れを実行する緯糸供給系列Lに設定され、表示画面13bの2の数字の円形領域が1の数字の円形領域と同色に点灯する。
また、この状態において、他の数字の円形領域が第1緯糸C1の識別色に点灯してないことを確認する。例えば、他の数字の円形領域が第1緯糸C1の識別色に点灯している場合、すなわち、操作ミス等により、選択したつもりの無い緯糸供給系列Lが第1緯糸C1の選択時に緯入れを実行するように設定され、表示画面13bにおけるその緯糸供給系列Lに対応する数字の円形領域が第1緯糸C1の識別色に点灯している場合、これを修正すべく、「緯糸供給系列No.」欄13aaにおけるその数字の円形領域をタッチして選択してから、「削除」欄13acをタッチする。これにより、上記の誤った設定状態が解除されると共に、表示画面13bにおけるその数字の円形領域の点灯が解除される(消灯される)。
2)前記設定後、「第1緯糸」項目の「設定完了」欄15aeをタッチする。これにより、第1緯糸C1の選択時に緯入れを実行する緯糸供給系列Lの設定が、第1、第2緯糸供給系列L1、L2に確定される。即ち、第1、第2緯糸供給系列L1、L2は、緯入れパターンの第1緯糸C1の選択時に対応して順次交代して緯入される緯入れグループとされる。
3)次いで、入力画面13aの「第2緯糸」、及び「第3緯糸」においても、「第1緯糸」と同様の操作を行う。これによって、第3、第4緯糸供給系列L3、4は、緯入れパターンの第2緯糸C2の選択時に対応して順次交代して緯入される緯入れグループとされる。また、第5、第6緯糸供給系列L5、6は、緯入れパターンの第3緯糸C3の選択時に対応して順次交代して緯入される緯入れグループとされる。なお、緯糸供給系列L毎に選択して、対応する緯糸Cに設定しているが、前回の製織条件の一部が今回の製織条件と一致しており、そのため既に対応する緯糸Cに設定されている緯糸供給系列Lは、選択操作と加入操作とを省略してもよい。
このような緯入れグループの設定がなされた緯入装置60の作用を、図2に基づいて以下に説明する。
設定器13において、入力画面13aで緯糸C毎に選択された緯糸供給系列Lは、演算回路13cで、緯糸C毎の緯入れグループとして設定される。また、演算回路13cは、表示画面13bにおいて、各円形領域を、各緯糸供給系列Lに仕掛けられた緯糸C毎に異なる識別色で点灯させる。
緯入制御回路12は、演算回路13cから入力される緯入れの動作態様の情報に基づき、各緯糸Cの緯入れグループ毎に、緯入れを順次交代する緯糸供給系列Lの順番を決定する。本例では、緯入制御回路12は、第1緯糸C1の緯入れにおいて、第1緯糸供給系列L1→第2緯糸供給系列L2→第1緯糸供給系列L1→第2緯糸供給系列L2と、L1→L2の順番で、緯入れを順次交代する緯糸供給系列Lの順番を決定する。また、第2緯糸C2の緯入れにおいても、第1緯糸C1の順番と同様に、第3から第4緯糸供給系列L3→L4の順番で、緯入れを順次交代する緯糸供給系列Lの順番を決定する。更に、第3緯糸C3の緯入れにおいても、第1緯糸C1の順番と同様に、第5から第6緯糸供給系列L5→L6の順番で、緯入れを順次交代する緯糸供給系列Lの順番を決定する。
また、緯入制御回路12は、緯入パターン設定器14が接続されると共に、図示しない記憶器を有しており、緯入パターン設定器14から入力された緯入パターン情報を記憶器に記憶する。更に、緯入制御回路12には、各緯糸供給系列L毎に設けられている押釦6、給糸センサ3、フィーダモータ43、係止ピン44のソレノイド、および図示しない圧力空気源からのエアを補助メインノズル5a及びメインノズル5bに断続して供給する電磁開閉弁が、それぞれ接続されている。
織機の運転が開始されると、緯入制御回路12は、織機の1サイクル(織機主軸の1回転)毎に、記憶している緯入パターン情報から次に緯入れすべき緯糸Cを読み出すと共に、その緯糸Cの緯入れにおいて順次交代する緯糸供給系列Lの順番に基づき、緯入れ動作を行う緯糸供給系列Lを求める。そして、緯入制御回路12は、図示しない織機主軸を駆動するメインモータMに接続されるエンコーダENからの織機主軸回転角情報に基づき、緯入れ動作を行う緯糸供給系列Lの電磁開閉弁を、所定の時期に駆動し、補助メインノズル5a及びメインノズル5bからエア噴射開始とエア噴射終了を行わせる。
いずれかの緯糸供給系列Lにおいて給糸切れが発生すると、緯入制御回路12は、給糸センサ3からの糸検出信号に基づき、その緯糸供給系列Lにおいて給糸切れが発生したと判断する。そして、緯入制御回路12は、その緯糸供給系列Lを、その緯糸供給系列Lに仕掛けられている緯糸Cの緯入れグループ(緯入れの順次交代)から除外して、残った他の緯糸供給系列Lを用いてその緯糸Cの緯入れを継続する。例えば、第1緯糸C1の緯入れグループに所属する第1緯糸供給系列L1において給糸切れが発生した場合には、以後の第1緯糸C1の緯入れでは、第1緯糸C1の緯入れグループを構成する他の緯糸供給系列である第2緯糸供給系列L2のみで緯入れが継続される。
また、この緯糸供給系列Lの除外に伴い、緯入制御回路12は、緯糸供給系列Lの除外を示す除外情報を、設定器13における演算回路13cに向けて出力する。これにより、演算回路13cは、表示画面13bにおける除外された緯糸供給系列Lの番号の円形領域の点灯形態を、例えば、連続点灯から点滅点灯に変更する。これにより、作業者は、いずれの緯糸供給系列Lが除外されているかを容易に把握することができる。
また、給糸切れが発生して緯入れグループから除外されていた緯糸供給系列Lの補修作業が完了し、作業者によって押釦6が操作されると、緯入制御回路12に対し補修完了信号が出力される。それにより、緯入制御回路12は、その補修完了信号に基づき、その緯糸供給系列Lを、仕掛けられている緯糸Cの緯入れの順次交代に復帰させると共に、演算回路13cへ向けて緯糸供給系列Lの復帰を示す復帰信号を出力する。これにより、演算回路13cは、表示画面13bにおける除外されていた緯糸供給系列Lの番号の円形領域の点灯態様を元の状態に戻す。
以上で説明した本例の空気噴射式織機において、緯入装置60は、本発明による緯糸監視装置を備えている。また、この緯糸監視装置は、各緯糸供給系列Lにおける給糸パッケージ1と緯糸測長貯留装置4との間に設けられて緯糸Cの走行を検出するセンサと、緯糸供給系列Lが給糸切れを発生している状態であることを条件として前記センサが緯糸Cの走行を検出した場合に織機停止信号を出力する監視装置15とを備えている。但し、本例では、前記センサとして、製織中における給糸切れを判別するために設けられている前述の給糸センサ3が兼用されているものとする。
また、本例では、図2に示すように、監視装置15については緯入制御装置11に含まれているものとする。なお、監視装置15については、緯入制御装置11に含まれる構成に限らず、緯入制御装置11と独立して設けられる構成であっても良いし、緯入制御装置11における緯入制御回路12に含まれる(緯入制御回路が監視装置15としての機能を有する)等であっても良い。
図2に示すように、監視装置15は、緯入制御回路12に接続されている。そして、監視装置15には、給糸センサ3からの信号が緯入制御回路12を介して入力されるものとなっている。また、緯入制御回路12から監視装置15に出力される糸検出信号は、どの緯糸供給系列Lに含まれる給糸センサ3からの糸検出信号かを判別可能なものとなっている。更に、いずれかの緯糸供給系列Lで給糸切れが発生したことに伴って緯入制御回路12から設定器13における演算回路13cへ向けて出力される前記の除外信号が、監視装置15に対しても出力されるものとなっている。また、給糸切れが発生して緯入れグループから除外されていた緯糸供給系列Lの補修作業が完了し、作業者によって押釦6が操作されることに伴って緯入制御回路12から演算回路13cへ出力される前記の復帰信号についても、監視装置15に対しても出力されるものとなっている。
監視装置15は、前記除外信号を受け、緯入れグループから除外された緯糸供給系列L(除外緯糸供給系列)がL1〜L6のいずれの緯糸供給系列であるかを、内蔵するメモリに一時的に記憶する。また、監視装置15は、前記復帰信号を受け、そのメモリに記憶された内容をクリアする。
給糸センサ3は、緯糸Cの走行を検出して糸検出信号を出力するものであって、緯糸Cの走行(移動)を検出した場合のハイレベルの糸検出信号と、緯糸Cの走行を検出しない場合のローレベルの糸検出信号を出力する。具体的には、図1に示すように、給糸センサ3は、緯糸ガイド2と緯糸測長貯留装置4との間の緯糸ガイド2寄りに設けられると共に、緯糸Cが挿通される環状の糸ガイド部3aを有し、その糸ガイド部3aに緯糸Cが挿通されている。但し、給糸センサ3は、圧電式の緯糸通過センサ(摺動センサ)であり、緯糸Cが糸ガイド部3aの内周面に若干押接された状態となるように、緯糸ガイド2と緯糸測長貯留装置4における回転ヤーンガイド42の緯糸導入口42aとで確定される緯糸Cの経路よりも糸ガイド部3aが若干上方に位置するように配置される。そして、緯糸Cが引き出されることに伴って緯糸Cの張力が上昇することによる接触圧力の上昇を糸ガイド部3aを介して検出し、緯糸Cの走行を検出する。
図5には、給糸切れ検出機能がタイムチャートとして示されている。図5に基づいて、以下、緯糸供給系列Lの動作時(緯入れグループからの非除外時)における給糸センサ3を用いた給糸切れの検出機能について、参考として説明する。
給糸切れについては、主として緯糸測長貯留装置4によって緯糸Cが引き出されているとき(緯糸Cが走行しているとき)に発生するものであり、前記緯糸Cの引き出しは、緯糸測長貯留装置4における回転ヤーンガイド42の回転に伴って生じるものであるため、給糸切れの検出期間は、回転ヤーンガイド42が回転駆動される期間に基づいて定められる。具体的には以下の通りである。
緯糸測長貯留装置4においては、内蔵される駆動モータ(図2でのフィーダモータ43)によって回転ヤーンガイド42が回転駆動される。また、前記駆動モータには、パルスジェネレータ(図示略)が付設されており、パルスジェネレータは、駆動モータの回転に応じた検出パルス信号(フィーダパルス)を緯入制御回路12へ出力する。
給糸切れの監視の開始(検出期間の開始時点)は、図示の例では、回転ヤーンガイド42の回転駆動が開始された後の所定条件達成後に設定されている。具体的には、パルスジェネレータからパルス信号のパルス数が所定数(図示の例では3個)となった時点で給糸切れの監視が開始される。また、給糸切れの監視の終了(検出期間の終了時点)については、フィーダモータ43による回転ヤーンガイド42の駆動終了に伴い、フィーダモータ43が減速され、その回転速度が予め設定された設定回転速度に達した時点までとなっている。
フィーダモータ43による回転ヤーンガイド42の回転駆動に伴い、緯糸Cが緯糸測長貯留装置4における貯留ドラム41に巻き付けられ、それによって給糸パッケージ1から緯糸Cが引き出される。この緯糸測長貯留装置4による給糸パッケージ1からの緯糸Cの引き出しに伴い、給糸パッケージ1と緯糸測長貯留装置4との間で緯糸Cが走行し、その緯糸Cの走行が給糸センサ3によって検出され、給糸センサ3から緯入制御回路12へ向けて糸検出信号が出力される。
前記検出期間内において給糸切れが発生すると、緯糸Cの走行が停止するため、糸検出信号が、図5において二点鎖線で示すようにローレベルとなり、緯入制御回路12において給糸切れと判断される。但し、緯糸Cの一時的な停止を給糸切れと誤って判断しないように、糸検出信号がローレベルとなっている期間が予め設定された時間以上継続した場合に、緯入制御回路12は給糸切れと判断する。従って、糸検出信号が、図5において点線で示すように一時的にローレベルとなった場合には、緯入制御回路12は給糸切れと判断しない。
前記のようにして給糸切れが判断されると、緯入制御回路12は、その給糸切れと判断された緯糸供給系列Lを、当該緯糸供給系列Lが仕掛けられた緯糸Cを緯入れする緯入れグループから除外すると共に、前記除外信号を演算回路13c及び監視装置15へ向けて出力する。
図4には、切断緯糸CCの連出し監視機能が示されている。なお、この図4において「検出期間」は、動作時(非除外時)における給糸切れの検出(監視)期間であり、「監視期間」は、緯入れグループから除外された状態での切断緯糸CCの連出しを監視する期間である。以下、図4に基づいて、前記した緯糸監視装置による緯糸監視方法を説明する。
前記のようにして給糸切れが判断された後、その給糸切れによって緯入れグループから除外された緯糸供給系列Lについて、切断緯糸CCの他の緯糸供給系列Lにおける緯糸Cによる連出しの監視が開始される。具体的には以下の通りである。
先ず、監視期間の開始時点について、本実施例では、緯糸Cの動きを考慮し、緯糸測長貯留装置4におけるフィーダモータ43が完全に停止した時点から監視期間が開始されるものとなっている。
前記のように、監視装置15においては、前記除外信号に基づき、緯糸給糸系列L1〜L6のうちの除外緯糸供給系列が記憶されている。そして、監視装置15は、例えばある緯糸供給系列(ここでは第1緯糸供給系列L1とする。)が緯入れグループから除外されている場合において、緯入制御回路12を介して入力される給糸センサ3からの糸検出信号が、緯糸供給系列L1に含まれる給糸センサ3からの糸検出信号である場合には、除外緯糸供給系列において切断緯糸CCの連出しが発生したと判断する。より詳しくは、除外緯糸供給系列は、その緯糸供給系列Lに仕掛けられている緯糸Cの緯入れを実行する緯入れグループから除外されており、緯入れグループに復帰するまでは緯入れ動作を行わないため、本来なら給糸パッケージ1からの緯糸Cの引き出しは行われないはずであるが、このような緯糸供給系列Lにおいて緯糸Cの引き出しが検出されたことに伴い、すなわち、その緯糸供給系列Lにおける給糸センサ3から緯糸Cの走行を検出する糸信号が出力されたことに伴い、監視装置15が、その緯糸供給系列Lにおいて切断緯糸CCの連出しが発生したと判断するものである。
このように、監視装置15は、除外緯糸供給系列の存在を条件として、当該緯糸供給系列Lに含まれる給糸センサ3から緯糸Cの走行が検出されたことを示す糸検出信号が出力されたことに伴い、当該緯糸供給系列Lにおいて切断緯糸CCの連出しが発生したことを判断する。そして、監視装置15は、切断緯糸CCの連出し発生の判断に伴い、図示しない織機制御回路へ織機停止信号(1ショット)を出力し、その結果として織機が停止される。なお、図示のように、監視装置15においても、前記した緯糸供給系列Lの動作時(緯入れグループからの非除外時)における給糸切れの検出と同様に、一時的な緯糸Cの動作に伴う誤った判断が行われないように、除外緯糸供給系列に含まれる給糸センサ3から糸検出信号が出力された場合において、その出力が予め設定された設定時間以上継続した場合にのみ、前記織機停止信号が出力されるものとなっている。
また、本実施例では、緯糸監視装置は、監視装置15による監視機能を停止させる(無効(OFF)とする)ための監視機能停止手段を有しているものとする。そして、本実施例では、図2に示すように、この緯糸監視機能停止手段として、監視機能停止釦13dが設定器13に設けられているものとする。因みに、この監視機能停止釦13dは、タッチパネル式の入力画面13aに表示されるボタンであっても良い。
この監視機能停止釦13dは、給糸切れが発生した(緯入れグループから除外された)緯糸供給系列Lに対し、給糸切れの補修作業を行う際に操作される。すなわち、給糸切れが発生している緯糸供給系列Lに対し給糸切れの補修を行う場合には、作業者による給糸パッケージ1からの緯糸Cの引き出し等が行われるため、それに伴って給糸センサ3が緯糸Cの走行を検出し、その結果として監視装置15が現実に即していない誤った判断(切断緯糸CCの連出しが発生したという判断)をしてしまう可能性がある。そこで、そのような給糸切れの補修時においては、監視装置15による監視機能を停止させることにより、前記のような誤った判断の発生を防止するものである。
作業者による給糸切れの補修作業が完了し、作業者によって押釦6が操作されると、緯入制御回路12から、除外されていた緯糸供給系列Lを元の緯入れグループに復帰させるための復帰信号が出力される。そして、それに伴い、除外されていた緯糸供給系列Lが元の緯入れグループに復帰し、監視装置15の記憶内容がクリアされると共に、監視機能停止釦13dの操作によって無効となっていた監視装置15による監視機能が再び有効な状態となる。但し、その状態では、切断緯糸CCの連出しを判断する条件としての除外緯糸供給系列が存在していない(記憶されていない)ため、監視装置15に糸検出信号が入力されても、切断緯糸CCの連出しの判断は行われない。
このように、本実施例の緯糸監視装置では、緯糸供給系列Lの動作時(緯入れグループからの非除外時)において緯糸Cが正常に給糸パッケージ1から引き出されていることを示す給糸センサ3からの糸検出信号が、その緯糸供給系列Lが緯入れグループから除外されている場合には、異常(切断緯糸CCの連出し)を示すものとして用いられ、その糸検出信号の出力に基づいて緯糸CCの連出しを判断するものであり、それにより、切断緯糸CCが他の緯糸供給系列における緯糸Cに絡まり、その緯糸Cと共に緯入れされることに起因する織物の品質不良の発生を未然に防止することができる。また、本実施例では、緯糸監視装置におけるセンサとして、緯糸供給系列Lの動作時に給糸切れを検出するために設けられている給糸センサ3を兼用しているため、緯糸監視装置に関係する構成を含む緯糸供給系列Lの構成を簡略化することができる。
以上では、本発明について、その一実施例を説明したが、本発明による緯糸監視方法及び緯糸監視装置前記実施例は以上のものに限らず、以下のような変形も可能である。
例えば、前記実施例では、除外緯糸供給系列における切断緯糸CCの監視を行うためのセンサとして、緯糸供給系列Lの動作時における給糸切れを検出するために用いられる給糸センサ3を兼用するものとしたが、これに代えて、給糸センサ3とは別のセンサであって、自身の所属する緯糸供給系列Lが緯入れグループから除外された場合にのみ検出動作を行うセンサとしても良い。この場合、各センサは、例えば、給糸パッケージ1と給糸センサ3との間、又は給糸センサ3と緯糸測長貯留装置4との間に配置され、前記の除外信号/復帰信号の入力に伴って検出機能がON/OFFされるものとすれば良い。また、この場合、各センサは、自身が所属する緯糸供給系列Lが緯入れグループから除外されている(給糸切れが発生している)ことを条件として検出動作を行うものであるため、各センサから出力される検出信号は、切断緯糸CCの走行(連出し)のみを示すものとなっており、この場合においては、監視装置15における除外緯糸供給系列を記憶する機能を省略することができる。
また、前記実施例では、緯入れグループから除外された緯糸供給系列Lにおける切断緯糸CCの監視について、その監視期間の開始を緯糸測長貯留装置4におけるフィーダモータ43が完全に停止した時点からとしていたが、その監視期間については、給糸切れが発生した時点から、あるいは給糸切れが発生した時点から予め設定された所定時間経過後から開始されるものとしても良い。
また、前記実施例では、切断緯糸CCの監視を行うための緯糸Cの走行を検出するセンサ(給糸センサ3)として、圧電式の緯糸通過センサを用いているが、これに代えて、光電センサ(光学式のセンサ)を用いるものであっても良い。より詳しくは、例えば光電センサは、投受光器を有するものであって、投受光器間の光軸を緯糸Cが通過するように配置されるものとする。その上で、センサからの信号を処理する検出手段に対し受光器における受光量の変化(受光量に基づく信号の振れ幅)に対する閾値を設定しておき、受光量の変化が所定の閾値を超えた場合には、緯糸Cが走行していると判断して糸検出信号が出力されるものとすれば良い。すなわち、織機上に設けられた光電センサ(光学式センサ)における光軸を緯糸Cが通過するようにした場合、緯糸Cの停止時と走行時とでは、走行時の方が受光量の変化の幅(受光量に基づく信号の振れ幅)が大きくなるため、閾値を設定しておき、受光量の変化の幅が閾値を超えたか否を判別することにより、緯糸Cが停止しているか走行しているかを検出することが可能となる。
また、前記実施例では、除外緯糸供給系列における給糸切れの補修作業時において監視装置15による監視機能を停止する監視機能停止手段として、監視機能停止釦13dを設け、監視装置15自体の監視機能をOFFにするものとしたが、これに代えて、次の1)、2)のような変形例が考えられる。
1)前記補修作業時においては、センサ(給糸センサ3)から糸検出信号が出力されないように、センサ自体に検出機能をON/OFFするスイッチをセンサに付設する構成としても良い。この場合、このセンサに付設されたON/OFFスイッチが監視機能停止手段となる。
2)前記実施例のように緯入制御回路12を介してセンサ(給糸センサ3)からの糸検出信号が監視装置15に出力される場合において、前記補修作業時には、給糸センサ3から出力される糸検出信号が緯入制御回路12から監視装置15へ出力されないように、緯入制御回路12において糸検出信号の出力を停止する構成としても良い。この場合には、緯入制御回路12に糸検出信号の出力を停止させるための指令スイッチを設定器13等に設け、その指令スイッチが操作されることに伴い、緯入制御回路12が糸検出信号の出力を停止する状態となる。そして、この場合には、その指令スイッチ及び緯入制御回路12における糸検出信号の出力を停止する機能が、監視機能停止手段となる。
なお、前記実施例では、停止(無効)状態にある監視装置15による監視機能を再び有効(ON)にする手段として、緯入制御回路12から出力される復帰信号(除外緯糸供給系列を緯入れグループに復帰させる信号)を用いるものとしたが、これに代えて、作業者によって手動操作される復帰釦を設定器13等に設け、復帰釦が操作されることによって設定器13等から出力される信号に基づき、監視装置15による監視機能を再び有効になる構成としても良い。
また、前記実施例では、複数の緯糸供給系列Lに共通の1つの監視装置15によって除外緯糸供給系列における切断緯糸CCの連出しの監視を行うものとしたが、これに代えて、各緯糸供給系列Lが監視装置15の一部に相当する監視手段を有するものとしても良い。この場合には、各緯糸供給系列Lに設けられて複数存在する監視手段を合せたものが、本発明による「監視装置」に相当するものとなる。そして、この場合においては、例えば、除外緯糸供給系列において、各監視手段が所属する緯糸供給系列Lにおいて切断緯糸CCの連出しを判断した場合に、各監視手段が緯入制御回路12に対し異常信号を出力し、それに基づいて緯入制御回路12が織機制御回路へ織機停止信号を出力するものとすればよい。この場合、緯入制御回路12における前記異常信号を受けて織機停止信号を出力する機能も、監視装置15の一部となる。
また、前記のように緯入制御回路12を介して織機停止信号が出力されるものに限らず、各監視手段から織機制御回路へ織機停止信号が出力されるものとしても良い。なお、この場合も、各監視手段は、前記実施例の監視装置15のような除外緯糸供給系列を記憶する機能を省略しても良い。また、各緯糸供給系列Lに前記監視手段を設けるのに代えて、緯糸供給系列Lの全数よりも少ない数(全数の1/n(n:整数))の複数の緯糸供給系列L毎に監視手段を設ける構成としても良い。
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1給糸パッケージ
2緯糸ガイド
3給糸センサ
3a糸ガイド部
4緯糸測長貯留装置
41貯留ドラム
42回転ヤーンガイド
42a緯糸導入口
43フィーダモータ
44係止ピン
5緯入ノズル
5a補助メインノズル
5bメインノズル
6押釦
6a信号伝達路
11緯入制御装置
12緯入制御回路
13設定器
13a入力画面
13aa緯糸供給系列No.欄
13ab加入欄
13ac削除欄
13ad設定開始欄
13ae設定完了欄
13b表示画面
13c演算回路
13d監視機能停止釦
14緯入パターン設定器
15監視装置
60緯入装置
S経糸開口
L緯糸供給系列
L1第1緯糸供給系列
L2第2緯糸供給系列
L3第3緯糸供給系列
L4第4緯糸供給系列
L5第5緯糸供給系列
L6第6緯糸供給系列
C緯糸
C1第1緯糸
C2第2緯糸
C3第3緯糸
C4第4緯糸
C5第5緯糸
C6第6緯糸
CC切断緯糸
Mメインモータ
ENエンコーダ

Claims (4)

  1. 給糸パッケージ、緯糸測長貯留装置、及び緯入ノズルを含む緯糸供給系列を複数備え、予め設定された緯入れパターンに従って前記緯糸供給系列を順次交代させて緯入れを実行すると共に、いずれかの前記緯糸供給系列で給糸切れが発生したときに、その給糸切れが発生した前記緯糸供給系列を除外して他の前記緯糸供給系列のみで緯入れを継続する緯入装置を備えた流体噴射式織機において、
    前記した各緯糸供給系列における前記給糸パッケージと前記緯糸測長貯留装置との間に緯糸の走行を検出するセンサを設け、
    給糸切れが発生した状態にある前記緯糸供給系列で前記センサにより緯糸の走行が検出された場合に、織機停止信号を出力する、
    ことを特徴とする流体噴射式織機における緯糸監視方法。
  2. 前記センサは、製織中において給糸切れを検出するために前記した各緯糸供給系列に含まれる給糸センサである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の流体噴射式織機における緯糸監視方法。
  3. 給糸パッケージ、緯糸測長貯留装置、及び緯入ノズルを含む緯糸供給系列を複数備え、予め設定された緯入れパターンに従って前記緯糸供給系列を順次交代させて緯入れを実行すると共に、いずれかの前記緯糸供給系列で給糸切れが発生したときに、その給糸切れが発生した前記緯糸供給系列を除外して他の前記緯糸供給系列のみで緯入れを継続する緯入装置を備えた流体噴射式織機において、
    前記した各緯糸供給系列における前記給糸パッケージと前記緯糸測長貯留装置との間に設けられた緯糸の走行を検出するセンサと、
    そのセンサが含まれる前記緯糸供給系列が給糸切れを発生している状態であることを条件として、前記センサが緯糸の走行を検出した場合に織機停止信号を出力する監視装置と、
    を備えることを特徴とする流体噴射式織機における緯糸監視装置。
  4. 前記センサは、製織中において給糸切れを検出するために前記した各緯糸供給系列に含まれる給糸センサである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の流体噴射式織機における緯糸監視装置。
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