JP2002227062A - 織機の緯糸給糸方法 - Google Patents

織機の緯糸給糸方法

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JP2002227062A
JP2002227062A JP2001025937A JP2001025937A JP2002227062A JP 2002227062 A JP2002227062 A JP 2002227062A JP 2001025937 A JP2001025937 A JP 2001025937A JP 2001025937 A JP2001025937 A JP 2001025937A JP 2002227062 A JP2002227062 A JP 2002227062A
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Zenji Tamura
善次 田村
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Tsudakoma Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緯糸の給糸トラブルが発生しても、予備の緯
糸給糸手段によって織機の運転を確実に継続できるよう
にすること。 【解決手段】 給糸トラブルに備えて、給糸体1a,1
bと測長貯留装置2a,2bとからなる緯糸給糸手段3
a,3bを選択可能に複数備え、通常運転中にはそのう
ちの一つを選択するとともに他方を待機させ、給糸トラ
ブル発生時には、待機している緯糸給糸手段に切り替え
て給糸することで、織機の運転を継続する織機の緯糸給
糸方法において、通常時に、待機中の緯糸給糸手段から
緯糸を時折り引き出すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緯糸の給糸トラブ
ルに備えて給糸体や緯糸測長貯留装置を選択可能に待機
させる織機で、待機中の緯糸や測長貯留装置の状態を最
適な状態にする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無杼織機が運転を停止する原因の一つと
して緯糸トラブルがあり、その一つとして、給糸体や緯
糸の品質不良などにより、給糸体と緯入れ装置との間で
の緯糸切れが発生する、いわゆる給糸トラブルが発生す
ることがある。そうした給糸トラブルによって織機が長
い期間停止しないようにするために、予備の給糸体なら
びに緯糸測長貯留装置を予め待機させておき、使用中の
緯糸に給糸トラブルが発生した時には、待機させていた
別の装置に切り換えて織機運転を継続する方法が知られ
ている。
【0003】例えば、その方法の1つにヨーロッパ特許
庁に出願されたEP346967A1がある。この技術
は、多色緯入れ織機で、各緯糸毎にそれぞれ設けられた
予備の給糸体と、給糸トラブルに対して待機する1つの
緯糸供給装置(緯糸測長貯留装置)とが配置されてお
り、給糸トラブル発生時には、該トラブル発生した緯糸
に代えて、待機緯糸を待機する緯糸供給装置に受け渡
し、この待機装置を選択するようにして織機運転を継続
させる装置を開示する。
【0004】また、別の方法にヨーロッパ特許庁に出願
されたEP195469B1がある。この技術は、給糸
体と測長貯留装置とを複数組選択可能な状態で準備して
おき、通常運転中には、複数組を交互に選択して緯入れ
するとともに、複数組のうちいずれかで給糸トラブルが
発生したときは、該トラブル発生した装置を切り離すと
ともに、残りの装置を交互選択して織機運転を継続する
装置を開示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者技術によれば、待
機期間が長くなるにつれて給糸体や測長貯留装置などに
風綿が堆積し、その後給糸トラブル発生時に待機側装置
に切り換えた際、その堆積風綿によるトラブル(解舒ト
ラブルによる緯糸切れやノズルの風綿づまり)を起こし
やすく、運転を継続するという当初の目的が確実に達成
できないという問題がある。また、後者技術によれば、
給糸トラブル発生後には、残りの装置で交互選択するこ
ととなるため、給糸トラブル発生前に比べ緯糸選択頻度
が多くなり(換言すれば給糸体からの緯糸引き出し速度
が上昇して)、緯糸張力が高くなるため、従来に比べ緯
糸トラブル(緯糸切れ)が頻発して稼働率が低下した
り、緯糸の過張力により織物品質が低下する等の問題が
ある。
【0006】本発明は、以上に述べたような実情に鑑み
てなされたものであって、緯糸の給糸トラブルが発生し
ても、予備の給糸体緯糸によって織機の運転を確実に継
続できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
給糸トラブルに備えて、複数の給糸体と複数の測長貯留
装置とを選択可能に準備しておき、通常運転中には、前
記複数の測長貯留装置のうちいずれかを選択して緯入れ
する一方、残りの測長貯留装置を待機させ、給糸トラブ
ル発生時には、給糸トラブルが発生した測長貯留装置に
代えて前記待機側装置を選択して織機運転を継続する織
機において、前記通常時に対応して設定する、待機する
測長貯留装置の使用割合を、他方装置に対して少なくな
るように設定するとともに、通常時には、その使用割合
に基づいて、待機側装置を作動させ、対応する給糸体か
ら緯糸を引き出すことを特徴とする。このようにするこ
とにより、給糸トラブルが発生する前すなわち通常時に
は、使用割合に従って、待機している測長貯留装置から
緯糸が引き出され、この装置や給糸体に堆積する風綿が
除去される。よって、いざ給糸トラブルが発生したとい
う時に、待機させておいた装置から、緯糸が通常時と比
べ遜色のない状態で供給されるので、織機の運転を確実
に継続できることとなる。
【0008】例えば、待機させる複数の給糸体ならびに
複数の測長貯留装置は、給糸体毎に測長貯留装置をそれ
ぞれ設ける形態のほか、複数の給糸体にまとめて1つの
測長貯留装置を配置し、給糸トラブルに対応する緯糸を
受渡し手段を介して選択的に測長貯留装置に受渡し作動
させる形態などが考えられる。
【0009】また、通常時に対して設定する使用割合
は、待機側装置への切換を定期的に行うようにしたり、
不定期的に行うこともできる。前者の例として、好まし
くは、使用割合として緯糸選択情報とし、この緯糸選択
情報を通常時に経時的に待機側を選択するように設定す
るとともに、通常時には、設定された緯糸選択情報に基
づいて待機側装置を作動させるように構成される。な
お、この使用割合は、緯入れピック数や時間などを基準
に設定することができる。待機側装置への切換は、計測
手段により自動的に行うようにしても良いし、表示を見
た作業者の押しボタン操作などで行うようにしてもよ
い。
【0010】また、後者の例として、好ましくは、使用
割合として緯糸選択情報とし、この緯糸選択情報を、織
機停台原因発生に対応して待機側を選択するように設定
するとともに、通常時における織機停台原因発生時に
は、前記設定された緯糸選択情報に基づいて待機側装置
を作動させるように構成される。
【0011】また、好ましくは、設定された使用割合に
基づいて待機側装置から引き出した緯糸を経糸開口内に
緯入れするようにすれば、前記効果に加え、待機中の緯
糸が織物になるため、緯糸が無駄にならない。また、設
定された使用割合に基づいて待機側装置から引き出した
緯糸を系外に排出するようにすれば、前記堆積した風綿
が緯入れされて織物欠点になったり、緯入れトラブルに
より再度停台するなどの危険がなく、より好ましい。
【0012】なお、使用割合の設定、すなわち待機側装
置を作動させる周期や、待機側装置からの緯糸引き出し
量は、実機の状態を見て設定すれば良いが、例えば、給
糸体の表層が一皮むける程度引き出すようにすれば、よ
り好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態にお
ける構成要素を模式的に表したもので、単色緯入れの流
体噴射式織機に対して、給糸体1a,1bと緯糸測長貯
留装置2a,2bが組みになった緯糸給糸手段3a,3
bを、緯糸の給糸トラブルに備えて、選択可能に2系統
具備する例を示す。そして、給糸トラブルが発生する前
である通常時には、一方の緯糸給糸手段を待機させると
ともに、定期的にこれを作動して緯入れする例である。
さて、図1には、メインノズル10a、10bからの流
体噴射によって緯糸4a,4bを経糸関口5に緯入れす
る織機を示している。メインノズル10a,10bは、
各緯糸給糸手段3a,3bに対応して備えてある。
【0014】測長貯留装置2a,2bは、固定ドラム1
1a,11bと、糸巻付け管12a,12bと係止ピン
13a,13bとで構成され、糸巻付け管12a,12
bが図示しないモータにより回転して緯糸4a,4bを
給糸体1a,1bから引き出して固定ドラム11a,1
1bに巻き付け、固定ドラム11a,11b上の緯糸を
係止する係止ピン13a,13bを進退させることで、
緯糸4a,4bを所定の長さずつメインノズル10a,
10bへ供給する。給糸体1a,1bと測長貯留装置2
a,2bの間の緯糸経路には、緯糸4a,4bの有無を
検出する給糸切れセンサ14a,14bと、緯糸4a,
4bに適度な張力を与えるテンサ15a,15bとを設
けている。なお、図中の符号16は、緯入れした緯糸を
筬打ち後切断するカッターである。
【0015】制御装置17には、織機の主軸18に設け
た角度検出器19からの角度信号が入力されるとともに
設定器20が接続されており、係止ピンやメインノズル
噴射などの緯入れ条件等の各種制御条件が運転プログラ
ムとして設定されている。制御装置17は、運転プログ
ラムや角度信号に基づいて、前記の糸巻付け管12a,
12bの回転量や係止ピン13a,13bの進退駆動の
指令や、メインノズル10a,10bをはじめとする緯
入れノズルの流体噴射指令、さらには図示しない織機の
各種モータ、アクチェータに指令を出して織機全体の動
作を制御する。
【0016】先に述べた通り、この織機には3a,3b
の二組の緯糸給糸手段を有するが、運転プログラムに
は、どちらの緯糸給糸手段を選択して緯入れするかを決
める緯糸選択情報が、設定器20を介して制御装置17
に設定されている。制御装置17は、角度検出器19か
らの角度信号を基に主軸18の回転回数すなわち緯入れ
ピック数をカウントし、また、緯糸選択情報は、前記カ
ウントしたピック数に対応して設定されている。より詳
しくは、どちらかの緯糸給糸手段をメインに選択すると
ともに、待機側となるもう一方の方を、カウントしたピ
ック数に従って、メインのものに割り込ませて選択する
ように設定してある。
【0017】なお、使用割合である緯糸選択情報につい
て、メイン側に対し待機側が異なるように、例えば数1
0ピック〜数万ピック毎に待機側装置を作動させるよう
に、より具体的には、緯糸給糸手段3aを選択して50
0ピック分緯入れを行う毎に、緯糸給糸手段3bを選択
して10ピック分緯入れするといった具合に、通常時に
待機側からも時折り緯糸が引き出されるように設定す
る。この設定は、給糸トラブル発生時の緯糸給糸手段3
a,3bの切り替わりが、確実に行われるかどうかを確
認して決定すればよい。好ましくは、実機の状態を見
て、給糸の切り替わり後に給糸トラブルが再発するよう
であれば、待機側の使用割合を増加させるように設定を
変更する。このような緯糸選択情報は、設定器20を介
して設定できる。また、緯糸選択情報は、緯入れピック
に代えて時間を基に設定しても良い。例えば、数分〜数
10分毎に待機側装置を作動させるように設定すること
もできる。
【0018】従って、制御装置17は、織機運転中、前
述の条件や緯糸選択情報に従って、対応する測長貯留装
置2a,2bおよびメインノズル10a,10bを選択
的に作動させ、対応する緯糸4a,4bを経糸開口内5
に緯入れすることができる。このようにして、給糸トラ
ブルが発生するまでのいわゆる通常時には、周期的に待
機側の緯糸測長貯留装置が作動して緯糸が引き出される
ことにより、待機側の測長貯留装置及び給糸体に堆積し
た風綿が取り除かれ、給糸トラブルに備えて常に好まし
い状態で待機することになる。
【0019】その後、現在選択中の緯糸に給糸トラブル
が起こった際には、制御装置17は、緯糸給糸手段さら
には緯入れノズルを、それまで待機側であったものに切
り換えて連続的に緯入れすることにより運転を継続す
る。具体的には、メインに選択している緯糸給糸手段3
a側で給糸トラブルが起った際、センサ14aから信号
が出力され、制御装置17は、測長貯留装置2aならび
にメインノズル10aを、それまで待機側であった測長
貯留装置2bならびにメインノズル10bに切り換えて
緯入れすることで運転を継続する。なお、このように給
糸トラブルが発生した装置を待機側装置に切り換え使用
すれば、緯糸引き出し速度(換言すれば緯糸巻付け張
力)は、給糸トラブル発生前と変わらない状態で運転が
継続され、安定した織物品質が確保される。
【0020】より好ましくは、給糸トラブルの修復が完
了した時に操作する図示しないリセットボタンと、給糸
トラブルの発生を表示する図示しない表示灯を、制御装
置17に接続して設ける。この場合、表示灯を見た作業
者は、緯糸給糸手段が待機側に切り替わって運転を継続
している間に給糸トラブルを修復し、リセットボタンを
操作する。すると、表示灯は消灯し、制御装置17は、
給糸トラブル時の動作から、先の通常時の動作、すなわ
ち測長貯留装置2aを500ピック作動させる毎に、待
機側装置である測長貯留装置2bを10ピック作動させ
るという動作に戻る。あるいは、緯糸選択情報を、メイ
ン側と待機側が逆転した設定に切り替わる、すなわち測
長貯留装置2bを500ピック作動させる毎に、待機側
装置である測長貯留装置2aを10ピック作動させる設
定に変更するようにしてもよい。
【0021】図2に示したのは、本発明の第2実施形態
であって、設定された使用割合に従って待機側装置から
引き出された緯糸を、系外に排出する例であり、図1の
構成に加えて、メインノズル10a,10bと経糸開口
5との間に、緯糸を系外に排出する排出手段6を設けて
ある。より詳しくは、排出手段6は、吸引装置21と、
メインノズル10a,10bの噴出口近傍に設けられ、
流体噴射により緯糸を吸引装置21に導く案内ノズル2
2と、同じくメインノズル先端部近傍に設けられ、吸引
された緯糸をメインノズル先端位置で切断するカッタ2
3とを有してなり、いずれも制御装置17からの指令に
より駆動される。
【0022】緯糸の引き出し、並びに系外への排出は、
先に述べた第1実施形態のように、織機の運転中に定期
的に行うこともできるが、停止している間に行うことも
できるので、以下はその方法について述べる。
【0023】織機は、緯糸の給糸トラブル以外にも、経
糸切れや緯入れミスといった停台原因がある。織機に
は、これらを検出する図示しないセンサが設けられ、そ
の検出信号は制御装置17に入力されている。そして制
御装置17に、センサから、例えば経糸切れ信号や緯入
れミス信号が入力されると、制御装置17は製織を中断
させるべく織機を停止させるとともに、以下に示す待機
側装置からの緯糸排出動作を行う。
【0024】待機側の緯糸給糸手段が3aであったとす
ると、まず、待機側の測長貯留装置2aの係止ピン13
aを退避させ、案内ノズル22を噴射するとともに、吸
引装置21の吸引を開始する。すると、緯糸4aは、案
内ノズル22からの噴射流に乗って、吸引装置21に導
かれて吸引され、固定ドラム11aに続いて給糸体1a
からも緯糸4aが引き出されていき、これら表面に堆積
していた風綿が取り除かれる。次に係止ピン13aを進
出させるとともに、糸巻付け管12aを回転させ、固定
ドラム11aに新しい緯糸4aを給糸体1aから引き出
して巻き付ける。最後に、カッタ23で緯糸4aをメイ
ンノズル10aの先端付近でカットし、吸引装置21の
吸引を停止する。こうして、待機側の給糸体1aの表面
と固定ドラム11aに巻かれた緯糸4aが新しいものに
入れ替わることで、待機中に堆積した風綿が除去され、
給糸トラブルに備えた待機状態に戻る。この一連の緯糸
排出動作は、停台原因が発生する度に行っても良いが、
何らかの理由で頻繁に織機が停止するような場合には、
ある一定の時間連続運転した後に停止した時のみ行うよ
うにしても良い。
【0025】排出手段6の具体的構成、例えば緯糸を引
き出し、排出する具体的構成については、前記内容に限
らず、他の公知の方法を用いることができる。また、前
記したように織機停止中に排出する構成に限らず、織機
の運転中に織機の稼働を妨げない形で排出する手段を構
成することもできる。排出手段6をそれ専用に別個に設
けるほか、例えば緯入れミス糸除去など、他の自動補修
装置と兼用させることも可能である。
【0026】停台原因発生時に待機側装置から引き出し
た緯糸は、前記のように系外排出する代わりに、先に述
べた第1実施形態のごとく、緯入れするように構成して
もよいことは言うまでもない。より詳しくは、停台原因
修復後の織機再起動時、待機側装置を所望期間作動させ
て緯入れすることも可能である。
【0027】本発明は以上に述べた実施形態に限定され
るものではない。例えば、給糸トラブルに備えて選択可
能に準備される給糸体ならびに測長貯留装置は、給糸体
毎に緯糸測長貯留装置を設ける例を示したが、待機させ
る方の装置について、複数の給糸体に対し1つの測長貯
留装置と、選択指令に基づき各給糸体からの緯糸のいず
れかを選択し、測長貯留装置に導く公知の手段とにより
構成することもできる。より詳しくは、引き出し時期に
なれば、待機中の各給糸体および測長貯留装置から順次
緯糸を引き出すようにする。
【0028】また、単色緯入れ織機に限らず多色緯入れ
織機に対しても応用可能である。また、待機させる給糸
体ならびに測長貯留装置も1つに限らず、2以上として
もよい。また、実施例として流体噴射式織機を例示した
が、緯入れ手段がレピアやグリッパなどの無杼織機に適
用することもできる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、通常運転時に、予め設
定した使用割合に従って、給糸トラブルに備えて待機し
ている給糸体及び測長貯留装置からも緯糸が引き出され
るようにしたので、待機側装置が、待機期間が長くなっ
ても従来のように風綿の堆積の影響を受けることなく、
常に最適な状態に維持される。従って給糸トラブルが発
生しても、待機側装置により織機の運転を確実に継続で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における構成要素を示す
説明図である。
【図2】本発明の第2実施形態における構成要素を示す
説明図である。
【符号の説明】
1a,1b 給糸体 2a,2b 測長貯留装置 3a,3b 緯糸給糸手段 4a,4b 緯糸 5 経糸開口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給糸トラブルに備えて、複数の給糸体と
    測長貯留装置とを選択可能に準備しておき、通常運転中
    には、前記複数の測長貯留装置のうちいずれかを選択し
    て緯入れする一方、残りの測長貯留装置を待機させ、給
    糸トラブル発生時には、給糸トラブルが発生した測長貯
    留装置に代えて前記待機側装置を選択して運転を継続す
    る織機において、 前記通常時に対して設定する、前記待機する測長貯留装
    置の使用割合を、他方装置に対して少なくなるように設
    定するとともに、通常時には、その使用割合に基づいて
    前記待機側装置を作動させ、対応する給糸体から緯糸を
    引き出すことを特徴とする織機の緯糸給糸方法。
  2. 【請求項2】 前記使用割合として、緯糸選択情報が前
    記通常時に経時的に待機側を選択するように設定してあ
    り、通常時には、設定された前記緯糸選択情報に基づい
    て前記待機側装置を作動させることを特徴とする請求項
    1に記載の織機の緯糸給糸方法。
  3. 【請求項3】 前記使用割合として、緯糸選択情報が織
    機停台原因発生に対応して待機側を選択するように設定
    してあり、通常時における停台原因発生時には、設定さ
    れた緯糸選択情報に基づいて前記待機側装置を作動させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の織機の緯糸給糸方
    法。
  4. 【請求項4】 前記使用割合に基づいて待機側装置から
    引き出した緯糸を、経糸開口に緯入れすることを特徴と
    する請求項1、2又は3に記載の織機の緯糸給糸方法。
  5. 【請求項5】 前記使用割合に基づいて待機側装置から
    引き出した緯糸を、系外に排出することを特徴とする請
    求項1、2又は3に記載の織機の緯糸給糸方法。
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