JP6115277B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、トリミング回路を有する半導体装置に関する。
半導体集積回路では製造バラツキによる回路特性の変動を補正するためにトリミングという手段で調整が行われる。トリミング用素子としてヒューズ抵抗やツェナーザップダイオードなどが用いられる。
ヒューズ抵抗は、通常はポリシリコン膜で形成されるポリシリコン抵抗であり、このポリシリコン抵抗を溶断することで、ヒューズ抵抗の端子間をショート状態からオープン状態に変化させる。このヒューズ抵抗の溶断方法としては、レーザを使う方法や電流を流してそのジュール熱を利用する方法がある。電流を流す方法は、外部電圧源または集積回路内蔵の電圧源を利用して比較的簡単に実施できるため、広く用いられている。
ツェナーザップダイオードは、電圧を印加してpn接合にアバランシェ電流で短絡破壊を起こさせ、カソード端子−アノード端子間をオープン状態からショート状態に変化させる。
トリミング回路は、前記したトリミング用素子単独もしくはトリミング用素子を含む回路で構成され、トリミング回路の出力端子である第1端子および第2端子の間をショート状態もしくはオープン状態にすることで、回路定数を変更して半導体集積回路の回路特性を補正する。
図12は、直列抵抗回路50をトリミング回路51,52で調整する場合について示した回路図であり、同図(a)はトリミング回路51としてヒューズ抵抗53を用いた場合の図、同図(b)は、トリミング回路52としてツェナーザップダイオード54を用いた場合の図である。
同図(a)において、5個の抵抗R1〜R5で構成される直列抵抗回路50の一端が電源端子61に接続され、他端がグランドGNDに接続され、最上段の抵抗R1と2段目の抵抗R2の接続点に接続する基準電圧端子62から基準電圧VREFを出力させる。最下段の抵抗R5の両端にヒューズ抵抗53の第1端子53aと第2端子53bを接続する。電源端子61に電源電圧VDD0を印加したとき、基準電圧VERF=V1が出力されるように設計する。製造プロセスを終了し、電源端子61にVDD0を印加し、基準電圧VREFを測定してV1より製造バラツキにより低い電圧を示した場合、トリミング回路51のヒューズ抵抗53を溶断する。ヒューズ抵抗53が溶断されることで、第1端子53aと第2端子53bの間がオープン状態になり、基準電圧VREFは高くなる。VREFが高くなることで、VREFは設定電圧であるV1に近づき、調整される。
同図(b)において、5個の抵抗R1〜R5で構成される直列抵抗回路50の一端が電源端子61に接続され、他端がグランドGNDに接続され、最上段の抵抗R1と2段目の抵抗R2の接続点に接続する基準電圧端子62から基準電圧VREFを出力させる。最下段の抵抗R5の両端にトリミング回路52のツェナーザップダイオード54の第1端子54aと第2端子54bを接続する。電源端子61に電源電圧VDD0を印加したとき、基準電圧VERF=V1が出力されるように設計する。製造プロセスを終了し、電源端子61にVDD0を印加し、基準電圧VREFを測定してV1より高い電圧を製造バラツキにより示した場合、トリミング回路52のツェナーザップダイオード54を短絡する。ツェナーザップダイオード54が短絡されることで、第1端子54aと第2端子54bの間がショート状態になり、基準電圧VREFは低くなる。VREFが低くなることで、VREFは設定電圧であるV1に近づき、調整される。
前記の直列抵抗回路50の代わりに、MOSFETが直列接続した直列MOSFET回路の場合も同様にトリミングすることができる。この場合はトリミング回路の第1端子と第2端子はMOSFETのドレインとソースに接続するとよい。
また、特許文献1には、ICチップ面積や外部端子の増加を抑え、最終トリミング調整終了後は再トリミングしない半導体装置およびそのトリミング方法について記載されている。
また、特許文献2には、トリミングの事前確認専用の回路やそのための余分なデータ入力用パッドを設けることなく、トリミング前にトリミング後の動作状態を確認することができる半導体集積回路が記載されている。
前記の特許文献1,2では、ポリシリコンヒューズを使用したトリミング回路例が示されている。
また、特許文献3では、ヒューズ素子を抵抗体の上部に積層することが記載されている。さらに、ヒューズ素子のレーザによって切断される領域下における抵抗体を凹形状とすることで、小面積で抵抗体へのヒューズ素子切断時の損傷がなく、各素子間に生じる接触抵抗なども小さく、安定させる半導体装置とその製造方法が記載されている。
また、特許文献4では、高周波入出力信号線と外部供給電源VDDとの間、および外部接地電圧GNDと前記高周波入出力信号線との間に、高周波入出力信号線から外部供給電
圧VDDへの向き、および外部接地電圧GNDから高周波入出力信号線への向きがそれぞれダイオードの順方向となるようにポリシリコン横方向ダイオードを形成・接続する。これにより、高ESD耐性を持つ高信頼度の高機能高周波Si−MOS半導体デバイスを提供できることが記載されている。
また、特許文献5では、P型の半導体薄膜で形成されたP型薄膜抵抗体と、N型の半導体薄膜で形成されたN型薄膜抵抗体とから構成し、応力がかかった場合の抵抗値変化を相殺した。これを得る製造方法においては、NMOSトランジスタのソース、ドレインを形成する工程で同時にN型多結晶シリコン抵抗体内の低抵抗領域を形成する。また、PMOSトランジスタ領域のソース、ドレインを形成する工程で同時にP型多結晶シリコン抵抗体内の低抵抗領域を形成するようにすることで、応力に対して抵抗値の変動しないブリーダ抵抗回路を有する半導体装置とすることができることが記載されている。
また、特許文献6には、ゲート酸化膜を複数有するLCDコントローラICのヒューズを使用したトリミング回路において、入力回路のトランジスタのゲート酸化膜に最も薄い
酸化膜以外を使用し、複数有するゲート酸化膜のうち最も薄い酸化膜以外を入力回路のトランジスタに使用することで、ヒューズトリミング時の入力回路のゲート酸化膜の破壊防止し、ヒューズトリミング時の電圧印加でも特性が劣化させないことが記載されている。
また、特許文献7には、トリミングパッドへの静電気印加によりヒューズ抵抗が切断されるのを防止する方法が記載されている。
また、特許文献8には、電源端子と出力端子の間に接続された第1のヒューズと、接地端子と出力端子の間に接続された第2のヒューズと、を備え、出力論理の選択時に第1のヒューズと第2のヒューズのいずれかが必ず切断される論理選択回路を備えたロジック回路および電圧検出回路にすることで、ハイレベルまたはローレベルのいずれの出力論理が選択されたとしても、消費電流が抑えられることが記載されている。
特開2003−110029号公報 第29944573号公報 特開2008−192986号公報 特開2002−100761号公報 特開2001−320019号公報 特開2000−133778号公報 特開2006−294903号公報 特開2013−7619号公報
しかし、前記した図12(a)で示したヒューズ抵抗53のみでは端子53a,53b間をショート状態からオープン状態へ変化させることのみ可能であり、オープン状態からショート状態へ変化させることはできない。
そのため、トリミング回路において、前記の二種類の状態変化をさせる必要がある半導体集積回路の場合には、ショート状態からオープン状態にできるヒューズ抵抗53で構成されるトリミング回路51と、オープン状態からショート状態にできるツェナーザップダイオード54で構成されるトリミング回路52の両者が必要となる。
しかし、この両者を用いる場合には、ヒューズ抵抗53に電流を流して溶断するための電圧源と、ツェナーザップダイオード54のpn接合を破壊するための電圧源が必要になる。2種類の電圧源を集積回路の内部電圧源で実現する場合は、回路規模の増大によるコストの増大をまねき、外部電圧源で実現する場合は、トリミング用設備の増加によるコストの増大を招く。
また、ヒューズ抵抗53を溶断するときやツェナーザップダイオード54を短絡させるときには、図示しないトリミングパッドに高い電圧を印加するために、トリミング回路51,52が接続する各種回路をこの高い電圧から保護する手段が必要になる。
また、前記のツェナーザップダイオード54は、半導体集積回路などの半導体装置を構成する他の素子(例えばMOSFETなど)と同時に形成することが困難であり、製造工程が複雑になり、製造コストが増大する。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、ヒューズ抵抗を用いて、オープン状態からショート状態にできる、トリミング回路を有する低コストで小型の半導体装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明によれば、定電流回路と、該定電流回路に一端が接続するヒューズ抵抗と、前記定電流回路と前記ヒューズ抵抗の一端とを接続する接続点に接続するトリミングパッドと、前記接続点に一端が接続する保護抵抗と、該保護抵抗の他端にカソードが接続する保護ダイオードと、前記保護抵抗の他端にゲートが接続するMOSトランジスタと、前記ヒューズ抵抗の他端および前記保護ダイオードのアノードが接続するグランドと、を有するトリミング回路を備えた半導体装置において、前記ヒューズ抵抗、保護抵抗および保護ダイオードが、半導体基板上に第1の絶縁膜を介して配置されるポリシリコン層により形成される構成とする。
また、特許請求の範囲の請求項記載の発明によれば、前記請求項に記載の発明において、前記ヒューズ抵抗は、前記一層目のポリシリコン層に選択的に形成されるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項記載の発明によれば、前記請求項またはに記載の発明において、前記保護抵抗の端部が前記保護ダイオードのカソード領域を兼ねる共通領域を備えるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項記載の発明によれば、前記請求項ないしに記載の発明において、前記保護抵抗に形成され前記ヒューズ抵抗と前記保護抵抗との接続のための第1の金属配線が通る第1の開口部と、前記保護ダイオードのアノード領域に形成され前記ヒューズ抵抗と前記保護ダイオードとの接続のための第2の金属配線が通る第2の開口部と、を備えるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項記載の発明によれば、前記請求項に記載の発明において、前記第3の絶縁膜は前記第1の開口部および前記第2の開口部に配置され、前記第1の金属配線は、前記第3の絶縁膜上および前記第1の開口部の内側で前記第3の絶縁膜および前記第2の絶縁膜に形成されたコンタクト部に配置され前記保護抵抗と前記ヒューズ抵抗とを接続し、前記第2の金属配線は、前記第3の絶縁膜上および前記第2の開口部の内側で前記第3の絶縁膜および前記第2の絶縁膜に形成されたコンタクト部に配置され前記保護ダイオードのアノード領域と前記ヒューズ抵抗とを接続するとよい。
また、特許請求の範囲の請求項記載の発明によれば、前記請求項に記載の発明において、前記ヒューズ抵抗は、溶断部とその両側に配置され前記溶断部の幅より幅が大きい第1、第2のコンタクト領域とを備え、前記共通領域は、前記溶断部の上部から前記溶断部が形成されていない前記第1のコンタクト領域と前記第2のコンタクト領域との間の領域に亘って前記第2の絶縁膜上に形成され、前記MOSトランジスタのゲートと前記共通領域とを接続する第3の金属配線を備え、前記共通領域と前記第3の金属配線とは前記溶断部が形成されていない前記第1のコンタクト領域と前記第2のコンタクト領域との間の領域で接続されるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項記載の発明によれば、定電流回路と、該定電流回路に一端が接続するヒューズ抵抗と、前記定電流回路と前記ヒューズ抵抗の一端とを接続する接続点に接続するトリミングパッドと、前記接続点に一端が接続する保護抵抗と、該保護抵抗の他端にカソードが接続する保護ダイオードと、前記保護抵抗の他端にゲートが接続するMOSトランジスタと、前記ヒューズ抵抗の他端および前記保護ダイオードのアノードが接続するグランドと、を有するトリミング回路を備えた半導体装置において、
前記保護抵抗および保護ダイオードが形成される一層目のポリシリコン層が半導体基板上に第1の絶縁膜を介して配置され、前記一層目のポリシリコン層に少なくとも一部が重なるように第2の絶縁膜を介して前記ヒューズ抵抗が形成される二層目のポリシリコン層が配置されるとよい。
また、特許請求の範囲の請求項記載の発明によれば、前記請求項1ないし7のいずれか1つに記載の発明において、前記一層目のポリシリコン層の大きさが前記二層目のポリシリコン層の大きさ以上であるとよい。
この発明では、トリミング回路をMOSFET、保護回路およびヒューズ抵抗で構成し、トリミング回路を構成する保護回路およびヒューズ抵抗を二層構造で形成することで、低コストで小型の半導体装置とすることができる。
この発明の第1実施例に係るトリミング回路100の要部回路図である。 図1のトリミング回路100においてトリミング前後について説明する図であり、(a)はトリミング前の図、(b)はトリミング後の図である。 図1の保護回路の動作を説明する図である。 この発明の第2実施例に係る半導体装置200の構成図である。 この発明の第3実施例に係る半導体装置300の要部構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のX1−X1線で切断した断面図、(c)は(a)のX2−X2で切断した断面図である。 図5を各層に分解した平面図であり、(a)は、下層のポリシリコンで形成されたヒューズ抵抗の図、(b)は上層のポリシリコンで形成された保護ダイオードと保護抵抗の図、(c)は、最上層のメタル配線の図である。 図5の保護ダイオード、保護抵抗およびヒューズ抵抗の模式的な説明図であり、同図(a)は断面図、同図(b)は回路図である。

この発明の第4実施例に係る半導体装置400の要部構成図であり、(a)はヒューズ抵抗の平面図、(b)は保護ダイオードと保護抵抗の平面図、(c)は(a)、(b)のX1−X1線で切断した断面図、(d)は(a)、(b)のX2−X2で切断した断面図である。 この発明の第5実施例に係る半導体装置500の要部構成図であり、(a)は保護ダイオードと保護抵抗の平面図、(b)はヒューズ抵抗の平面図、(c)は(a)、(b)のX1−X1線で切断した断面図、(d)は(a)、(b)のX2−X2で切断した断面図である。 この発明の第65実施例に係る半導体装置600の要部構成図であり、(a)は保護ダイオードと保護抵抗の平面図、(b)はヒューズ抵抗の平面図、(c)は(a)、(b)のX1−X1線で切断した断面図、(d)は(a)、(b)のX2−X2で切断した断面図である。 ヒューズ抵抗とMOSFETからなるトリミング回路100とヒューズ抵抗のみのトリミング回路100aを用いた半導体装置200〜400の要部回路図である。 直列抵抗回路をトリミング回路で調整する場合について示した回路図であり、(a)はトリミング回路としてヒューズ抵抗を用いた場合の図、(b)は、トリミング回路としてツェナーザップダイオードを用いた場合の図である。
実施の形態を以下の実施例で説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係るトリミング回路100の要部回路図である。
図1のトリミング回路100は、電源1に接続する定電流回路2と、定電流回路2に一端が接続するヒューズ抵抗3とを備える。定電流回路2とヒューズ抵抗3の一端を接続する接続点4(ノード)に接続するトリミングパッド5とを備える。また、この接続点4に一端が接続する保護抵抗6と、保護抵抗6の他端にカソード8が接続する保護ダイオード7と、保護抵抗6の他端にゲート11が接続するnチャネル型MOSFET10とを備える。MOSFET10のドレイン12に接続する第1端子14と、ソース13に接続する第2端子15を備える。前記のヒューズ抵抗3の他端および保護ダイオード7のアノード9はグランド16に接続する。前記のヒューズ抵抗3はポリシリコン膜で形成されたポリシリコン抵抗である。B部は保護抵抗6と保護ダイオード7からなる保護回路17である。
このトリミング回路100は、外部電圧源(または内部電圧源、たとえば電源1)からトリミングパッド5に高い電圧が印加され、この電圧によってヒューズ抵抗3に電流を流して、そのジュール熱でヒューズ抵抗3を溶断する方式である。
図2は、図1のトリミング回路100においてトリミング前後について説明する図であり、同図(a)はトリミング前の図、同図(b)はトリミング後の図である。
同図(a)に示すように、トリミング前には、ヒューズ抵抗3でMOSFET10のゲート11はグランド16にプルダウンされている。定電流源の電流値は十分小さく設定されているため、ヒューズ抵抗の両端に発生する電圧は小さく、MOSFET10はオフ状態にある。そのため、第1端子14と第2端子15の間はオープン状態にある。
同図(b)に示すように、トリミング実施時には、トリミングパッド5で高い電圧を印加して、ヒューズ抵抗3に電流を流してヒューズ抵抗3を溶断させて、オープン状態にする。従って、トリミング後には、ヒューズ抵抗3が溶断されオープン状態になっているので、定電流回路2によってMOSFET10のゲート11がVDD電位にプルアップされる。このプルアップにより、MOSFET10はオン状態になり第1端子14と第2端子15の間はショート状態になる。
トリミングパッド5に印加される高い電圧は、保護回路17を介してMOSFET10のゲート11に低い電圧となって印加されるため、MOSFET10のゲート絶縁膜が絶縁破壊を起こすことはない。
図3は、図1の保護回路17の動作を説明する図である。トリミングパッド5に電圧(Vo)を印加した場合、保護ダイオード7のI−V曲線18と保護抵抗6のI−V曲線19(負荷直線)の交点20よりMOSFET10のゲート11に印加される電圧Vgoが決定される。また、ヒューズ抵抗3のI−V直線21からヒューズ抵抗3に流れる電流Ioが決定される。
図3において、ヒューズ抵抗3に流れる電流Ioがヒューズ溶断電流Im以上となり、かつMOSFET10のゲート11に印加される電圧VgoをMOSFET10のゲート酸化膜の破壊電圧Vb以下とする。すなわち、保護ダイオード7と保護抵抗6の効果により、ヒューズ抵抗3の溶断と、MOSFET10のゲート酸化膜の保護を同時に実現している。
ゲート酸化膜を適切に保護するためには、図3に示す関係を満たすように高抵抗の保護抵抗6や動作抵抗の小さな保護ダイオード7が必要となる。
図4は、この発明の第2実施例に係る半導体装置200の構成図である。この図はトリミング回路100のA部の要部平面図と回路構成図を示す。
この半導体装置200は、半導体基板22上に配置されるLOCOS酸化膜などの図示しない絶縁膜と、この絶縁膜上に保護ダイオード7、保護抵抗6およびヒューズ抵抗3を備える。さらに、電源1に接続される定電流回路2と、トリミングパッド5と第1端子14および第2端子15を備える。
ヒューズ抵抗3、保護抵抗6および保護ダイオード7はそれぞれ点線で示すコンタクト部25を介して点線で示すメタル配線24に接続する。ここでは、半導体装置200を構成するトリミング回路100のA部のみレイアウトのみ示し、その他は回路で示した。
保護ダイオード7と保護抵抗6およびヒューズ抵抗3は1層のポリシリコン層で形成される。ヒューズ抵抗3は溶断し易いように中央部の幅Wを狭くしている。定電流回路2は、例えば、デプレッションMOSFETで構成される。電源1は半導体装置200内に形成される内部電源である。
トリミングパッド5にVoの電圧を印加して、ヒューズ抵抗3に電流Ioを流すことでヒューズ抵抗3を溶断する。ヒューズ抵抗3が溶断されることで、MOSFET10の第1端子14と第2端子15の間をオープン状態からショート状態にする。この状態変化により、第1端子14と第2端子15に接続する図示しない半導体集積回路を構成する抵抗やMOSFETがトリミング(調整)される。
ヒューズ抵抗3の溶断で印加される高い電圧Voは保護回路17を構成する保護抵抗6と保護ダイオード7で抑制されるため、MOSFET10のゲート11には低い電圧Vgoが印加され、高い電圧Voから保護される。
つぎに、トリミング回路100のA部の占有面積を小さくした実施例について説明する。
図5は、この発明の第3実施例に係る半導体装置300の要部構成図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のX1−X1線で切断した断面図、同図(c)は同図(a)のX2−X2で切断した断面図、同図(d)はMOSFET10の断面図である。この図はトリミング回路100のA部の平面図と断面図と前記A部とは異なる領域に形成され同一の半導体基板31上に形成されたMOSFET10の断面図である。
図6は、図5(a)の各層を分解した平面図であり、同図(a)は、ポリシリコン層33で形成されたヒューズ抵抗3の図、同図(b)はポリシリコン層36で形成された保護ダイオード7と保護抵抗6の図、同図(c)は、最上層のメタル配線44,45,46の図である。
図7は、図5の保護ダイオード7、保護抵抗6およびヒューズ抵抗3の模式的な説明図であり、同図(a)は断面図、同図(b)は回路図である。
図5〜図7を用いて、図5に示した半導体装置300に形成されたトリミング回路100の要部構成について説明する。
半導体基板31上に形成された絶縁膜(LOCOS酸化膜)32上に、ポリシリコン層33で形成されたヒューズ抵抗3(ポリシリコンヒューズ)が配置されている。ヒューズ抵抗3は溶断し易いように幅Wが狭い溶断部3aとその両端に溶断部の幅Wより広い幅で形成されているコンタクト領域3b,3cから構成されている。ヒューズ抵抗3のコンタクト領域3b,3cはそれぞれコンタクト部34により、上部のメタル配線44〜46と接続されている。ポリシリコン層33は成膜時に高濃度のリンがドープされたドープドポリシリコンであり、ヒューズ抵抗3の面積(電流通路の幅)を増大させずに、比較的小さな抵抗値になるように設計されている。図5(d)に記載のMOSFET10のゲート11も比較的小さな抵抗値のドープドポリシリコンで作成されるため、ポリシリコン層33とゲート11とを同時に形成することができる。具体的には、半導体基板31上にゲート酸化膜11aとLOCOS酸化膜などからなるゲート酸化膜11aより厚い絶縁膜32とを形成した後にポリシリコン層33を形成すればよい。
ポリシリコン層33の上には絶縁膜35が形成されており、さらにその上にポリシリコン層36が配置されている。図に示す例では、ポリシリコン層33とポリシリコン層36の間の絶縁膜35としてHTO(High Temperature Oxide)が使用されている。ポリシリコン層36は、前記のポリシリコン層33で形成されたヒューズ抵抗3の全体を覆うように配置されている。しかし、ポリシリコン層36には絶縁膜35が露出する開口部37が形成されている。ポリシリコン層36に形成される第1のn拡散領域38、第1のn拡散領域39、第2のn拡散領域40、第2のn拡散領域41、p拡散領域42はイオン注入によって形成される。
第1,第2のn拡散領域38,40は保護抵抗6の両端子となり、これらに挟まれた第1のn拡散領域39を含めて保護抵抗6を構成する。第1のn拡散領域39の不純物濃度を低くして、シート抵抗値を高くすることで、高抵抗で小さなサイズの保護抵抗6を実現している。
また、第2のn拡散領域40、第2のn拡散領域41、p拡散領域42は、p拡散領域42をアノード9、第2のn拡散領域40をカソード8とする保護ダイオード7(ポリシリコンダイオード)を構成している。第2のn拡散領域40とp拡散領域42の間に第2のn拡散領域41を形成することで、n拡散領域とp拡散領域でダイオードを作る場合より、高い降伏電圧をもたせることが可能となり、設計の自由度が高くなる。ここでは、第2のn拡散領域41の濃度は、降伏時に電流が流れ過ぎず、かつ降伏電圧がゲート酸化膜の破壊耐圧を越えないような適切な濃度に設定されている。その濃度は、例えば、1×1016cm−3〜1×1018cm−3程度である。
また、図に示す例では、A部の占有面積を小さくするのために、保護抵抗6(ポリシリコン抵抗)の片側端子と保護ダイオード7のカソード8が第2のn拡散領域40として共通化された共通領域とし、各拡散領域はポリシリコン層36に形成されている。
ポリシリコン層36上には層間絶縁膜43が形成されていて、さらにその上にメタル配線44〜46が形成されている。図に示す例では層間絶縁膜43はBPSG(ボロン・リンガラス)が使用されている。第1のメタル配線44は、同図(c)に示すように層間絶縁膜43および絶縁膜35に形成されたコンタクト部34に配置されポリシリコン層33のヒューズ抵抗3の一方の端子と接続している。このコンタクト部34は、保護抵抗6の一方の端子である第1の第1のn拡散領域39に形成された開口部37の内側に形成されている。
さらに、層間絶縁膜43に形成された別のコンタクト部34に配置されポリシリコン層36の保護抵抗6の一方の端子である第1のn拡散領域38と接続している。図5には図示されていないが、第1のメタル配線44は図1に示すトリミング回路100のトリミングパッド5に接続している。第2のメタル配線45は、図5(b)に示すように層間絶縁膜43に形成されたコンタクト部34に配置されポリシリコン層36の第2のn拡散領域40と接続している。
すなわち、第2のメタル配線45は保護抵抗6のもう一方の端子と保護ダイオード7のカソード8が共通化された第2のn拡散領域40に接続している。第2のメタル配線45と第2のn拡散領域40との接続のためのコンタクト部34は、ヒューズ抵抗3の溶断部3aの上方を避けて配置する。溶断部3aの上方にコンタクト部34を形成することは、溶断部に発生した熱がコンタクト部を通して配線へ放熱しやすくなるため、ヒューズが溶断しにくくなるという点で好ましくない。また、コンタクト部の幅と溶断部の幅によっては、段差のあるところにコンタクト部を形成することになり、加工性の点でも好ましくない。第2のメタル配線45は図5(d)に示すゲート11に電気的に接続される。第3のメタル配線46は、図5(c)に示すように層間絶縁膜43および絶縁膜35に形成されたコンタクト部34に配置されポリシリコン層33のヒューズ抵抗3のもう一方の端子と接続している。このコンタクト部34は、保護ダイオードのアノード9であるp拡散領域42に形成された開口部37の内側に形成されている。さらに、層間絶縁膜43に形成された別のコンタクト部34に配置されポリシリコン層36の保護ダイオード7のアノード9であるp拡散領域42と接続している。
図5には図示されていないが、第3のメタル配線46は図1に示すトリミング回路100のグランド16(GND)に接続される。
図5(d)のMOSFET10は、半導体基板31の表面層に拡散形成されたドレイン12およびソース13を備える。さらに、半導体基板31の表面に形成されたゲート酸化膜11aと、ポリシリコン層33により形成されたゲート11を備える。さらに、このゲート11を覆うように形成された絶縁膜35および層間絶縁膜43と、ドレイン12と接続されるメタル配線77およびソース13と接続されるメタル配線78とを備えている。
この発明では、保護ダイオード7および保護抵抗6で構成される保護回路17をすべてポリシリコン層36で形成し、ヒューズ抵抗3を形成するポリシリコン層33上に積層することにより構成している。このような構成により、図1のトリミング回路100のA部を図4のA部よりも小面積で実現している。図5の例は保護抵抗6と保護ダイオード7の端子を共通化し、各拡散領域をポリシリコン層36で形成しているが、それぞれ別のポリシリコン層で形成してメタル配線で接続してもよい。
図5の例では、保護ダイオード7と保護抵抗6で構成される保護回路17(ポリシリコン保護素子)の面積を縮小化するため、拡散領域を横方向拡散の少ないイオン注入で形成している。しかし、これらを気相拡散で形成しても構わない。
図5の例では、保護抵抗6をn/n/n、保護ダイオード7をn/n/pという構成にしているが、各素子の拡散領域の濃度はこれに限定されるものではない。
図5の例では、コンタクト部34を除くポリシリコン層33の全面をポリシリコン層36で覆っているが、ポリシリコン層36が部分的にポリシリコン層33に重なっていてもかまわない。
図5の例では、ポリシリコン層33とポリシリコン層36の間の絶縁膜35をHTO(High Temperature Oxide)としているが、絶縁膜35はこれに限定されるものではない。また、ポリシリコン層33のヒューズ抵抗3の形状およびポリシリコン層36の保護抵抗6と保護ダイオード7の形状は図5に示す例に限定されるものではない。
トリミング回路100を二層構造とすることで、トリミング回路100の占有面積を小さくできる。また、このトリミング回路100を有する半導体装置300の占有面積を小さくできて、低コスト化できる。
また、前記のMOSFET10を除いて、ヒューズ抵抗3、保護抵抗6および保護ダイオード7を絶縁膜32(LOCOS酸化膜)上に形成することで、トリミング電圧印加時に半導体基板31内に形成される他の素子(デバイス)の寄生誤動作を抑制することができる。
図8は、この発明の第4実施例に係る半導体装置400の要部構成図であり、同図(a)はヒューズ抵抗の平面図、同図(b)は保護ダイオードと保護抵抗の平面図、同図(c)は同図(a)、(b)のX1−X1線で切断した断面図、同図(d)は同図(a)、(b)のX2−X2で切断した断面図である。この図は図1に記載のトリミング回路100のAの箇所の要部平面図と要部断面図である。
図5の半導体装置300との違いは、ヒューズ抵抗3をMOSFET10のゲート11とは別に形成されたノンドープドポリシリコンからなるポリシリコン層33aにマスクを用いて選択的に不純物をイオン注入し、図5と同様の形状のヒューズ抵抗3を形成した点である。ポリシリコン層33aの大きさはポリシリコン層36の大きさ以上にする。こうすることで、ポリシリコン層36の中央部に段差が形成されなくなり、ポリシリコン層36や第2のメタル配線45が段差部で断線しにくくなる。
尚、実施例3と実施例4において、一層目のポリシリコン層33,33aと二層目のポリシリコン層36を入れ替えてトリミング回路100を形成しても同様の効果が得られる。以下の実施例では、一層目にポリシリコン層36を形成し、二層目にポリシリコン層33,33aを形成する場合について説明する。
図9は、この発明の第5実施例に係る半導体装置500の要部構成図であり、同図(a)は保護ダイオードと保護抵抗の平面図、同図(b)はヒューズ抵抗の平面図、同図(c)は同図(a)、(b)のX1−X1線で切断した断面図、同図(d)は同図(a)、(b)のX2−X2で切断した断面図である。この図は図1に記載のトリミング回路100のAの箇所の要部平面図と要部断面図である。
この実施例は、図5と同様にヒューズ抵抗3をドープドポリシリコンにより形成し、保護抵抗6および保護ダイオード7をポリシリコン層36に不純物をイオン注入により形成したものである。図5と異なる点は、ポリシリコン層36の上に絶縁膜を介してポリシリコン層33が形成されている点である。また、ポリシリコン層36には開口部37が形成されていない。
第1のメタル配線44は、図9(d)に示すように層間絶縁膜43に形成されたコンタクト部34に配置され、ポリシリコン層33のヒューズ抵抗3の一方の端子と接続している。さらに、層間絶縁膜43および絶縁膜35に形成された別のコンタクト部34に配置され、ポリシリコン層36の保護抵抗6の一方の端子である第1のn拡散領域38と接続している。
第2のメタル配線45は、図9(c)に示すように層間絶縁膜43および絶縁膜35に形成されたコンタクト部34に配置され、ポリシリコン層36の第2のn拡散領域40と接続している。第2のメタル配線45と第2のn拡散領域40との接続のためのコンタクト部34は、ヒューズ抵抗3の溶断部3aの上方を避けて配置する。
第3のメタル配線46は、図9(d)に示すように層間絶縁膜43に形成されたコンタクト部34に配置され、ポリシリコン層33のヒューズ抵抗3のもう一方の端子と接続している。さらに、層間絶縁膜43および絶縁膜35に形成された別のコンタクト部34に配置され、ポリシリコン層36の保護ダイオード7のアノード9であるp拡散領域42と接続している。
図10は、この発明の第6実施例に係る半導体装置600の要部構成図であり、同図(a)は保護ダイオードと保護抵抗の平面図、同図(b)はヒューズ抵抗の平面図、同図(c)は同図(a)、(b)のX1−X1線で切断した断面図、同図(d)は同図(a)、(b)のX2−X2で切断した断面図である。この図は図1に記載のトリミング回路100のAの箇所の要部平面図と要部断面図である。
この実施例は、図8と同様にヒューズ抵抗3をノンドープドポリシリコンからなるポリシリコン層33aに不純物をイオン注入することにより形成し、保護抵抗6および保護ダイオード7をポリシリコン層36に不純物をイオン注入することにより形成したものである。図8と異なる点は、ポリシリコン層36の上に絶縁膜を介してポリシリコン層33aが形成されている点である。ポリシリコン層33aを二層目に形成することで、ポリシリコン層33aには絶縁膜35が露出する開口部71が形成されている。
第1のメタル配線44は、図10(d)に示すように層間絶縁膜43に形成されたコンタクト部34に配置され、ポリシリコン層33aのヒューズ抵抗3の一方の端子と接続している。さらに、層間絶縁膜43および絶縁膜35に形成された別のコンタクト部34に配置され、ポリシリコン層36の保護抵抗6の一方の端子である第1のn拡散領域38と接続している。
第2のメタル配線45は、図10(c)に示すように開口部71の内側で層間絶縁膜43および絶縁膜35に形成されたコンタクト部34に配置され、ポリシリコン層36の第2のn拡散領域40と接続している。第2のメタル配線45と第2のn拡散領域40との接続のためのコンタクト部34は、ヒューズ抵抗3の溶断部3aの上方を避けて配置する。
第3のメタル配線46は、図10(d)に示すように層間絶縁膜43に形成されたコンタクト部34に配置され、ポリシリコン層33aのヒューズ抵抗3のもう一方の端子と接続している。さらに、層間絶縁膜43および絶縁膜35に形成された別のコンタクト部34に配置され、ポリシリコン層36の保護ダイオード7のアノード9であるp拡散領域42と接続している。
図11は、トリミング回路100とヒューズ抵抗49のみのトリミング回路100aを備えた半導体装置200〜600の要部回路図である。この図を用いてトリミング回路100,100aの動作を説明する。
例えば、5個の抵抗R1〜R5で構成される直列抵抗回路の一端が電源端子に接続され、他端がグランドに接続され、最上段の抵抗R1と2段目の抵抗R2の接続点から基準電圧VREFを出力させる。最上段から4段目の抵抗R4と5段目の抵抗R5に並列にトリミング回路100aが接続され、最上段から4段目の抵抗R4の両端にトリミング回路100の第1端子14と第2端子15を接続する。電源端子47に電源電圧VDD0を印加したとき、基準電圧端子48から基準電圧VERF=V1が出力されるように設計する。
製造プロセスを終了し、電源端子47にVDD0を印加し、基準電圧端子48の基準電圧VREFを測定してV1より低い電圧を示した場合、トリミング回路100aのヒューズ抵抗49を溶断する。ヒューズ抵抗49が溶断されることで、短絡されていたR5が復活し、基準電圧VREFは高くなる。VREFが高くなることで、VREFは設定電圧であるV1に近づき、調整される。
一方、製造プロセスを終了し、電源端子47にVDD0を印加し、基準電圧VREFを測定してV1より高い電圧を示した場合、トリミング回路100のヒューズ抵抗3を溶断する。ヒューズ抵抗3が溶断されることで、MOSFET10がオン状態になり第1端子14と第2端子15の間がショート状態になる。その結果、基準電圧VREFは高くなり、VREFが高くなることで、VREFは設定電圧であるV1に近づき、調整される。
このように、ヒューズ抵抗49のみのトリミング回路100aおよびヒューズ抵抗3とMOSFET10からなるトリミング回路100の両者を用いることで、ショート状態からオープン状態のトリミングとオープン状態からショート状態のトリミングの二種類の状態のトリミングをヒューズ抵抗3,49の溶断のみで行なうことができる。そのため、トリミングパッド5に電圧を印加する電源電圧は一つでよく、例えば、トリミング回路100aの内部電源電圧をトリミング回路100に用いることで、集積回路全体を小型化することができる。
また、トリミング回路100を構成するMOSFET10は、半導体装置200〜600を構成する他のMOSFETと同時に形成することができるので、ツェナーザップダイオードでトリミング回路を構成する場合に比べて製造コストを低減できる。
また、保護回路17を有しているのでトリミング回路100を構成するMOSFET10のゲート11には高い電圧が印加されず、MOSFET10のゲート絶縁膜の絶縁破壊を防止することができる。
尚、前記実施例2〜6の半導体装置200〜600において、トリミング回路100を構成する定電流回路2は、例えば、デプレッション型MOSFETの場合は半導体基板31に形成される。また、トリミング回路100を構成するMOSFET10も半導体基板31に形成される。
1 電源
2 定電流回路
3,49 ヒューズ抵抗
3a 溶断部
3b,3c コンタクト領域
4 接続点
5 トリミングパッド
6 保護抵抗
7 保護ダイオード
8 カソード
9 アノード
10 MOSFET
11 ゲート
11a ゲート酸化膜
12 ドレイン
13 ソース
14 第1端子
15 第2端子
16 グランド
17 保護回路
18 保護ダイオードのI−V曲線(逆方向)
19 保護抵抗のI−V曲線(負荷抵抗)
20 交点
21 ヒューズ抵抗のI−V直線
22,31 半導体基板
23,32,35 絶縁膜
24,77,78 メタル配線
25,34 コンタクト部
33 ポリシリコン層
33a ポリシリコン層
36 ポリシリコン層
37,71 開口部
38 第1のn拡散領域
39 第1のn拡散領域
40 第2のn拡散領域
41 第2のn拡散領域
42 p拡散領域
43 層間絶縁膜
44 第1のメタル配線
45 第2のメタル配線
46 第3のメタル配線
47 電源端子
48 基準電圧端子
100 トリミング回路
200,300,400 半導体装置

Claims (8)

  1. 定電流回路と、該定電流回路に一端が接続するヒューズ抵抗と、前記定電流回路と前記ヒューズ抵抗の一端とを接続する接続点に接続するトリミングパッドと、前記接続点に一端が接続する保護抵抗と、該保護抵抗の他端にカソードが接続する保護ダイオードと、前記保護抵抗の他端にゲートが接続するMOSトランジスタと、前記ヒューズ抵抗の他端および前記保護ダイオードのアノードが接続するグランドと、を有するトリミング回路を備えた半導体装置において、
    前記ヒューズ抵抗が形成される一層目のポリシリコン層が半導体基板上に第1の絶縁膜を介して配置され、前記一層目のポリシリコン層に少なくとも一部が重なるように第2の絶縁膜を介して前記保護抵抗および保護ダイオードが形成される二層目のポリシリコン層が配置され、前記二層目のポリシリコン層の上に第3の絶縁膜が配置されることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ヒューズ抵抗は、前記一層目のポリシリコン層に選択的に形成されたことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  3. 前記保護抵抗の端部が前記保護ダイオードのカソード領域を兼ねる共通領域を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記保護抵抗に形成され前記ヒューズ抵抗と前記保護抵抗との接続のための第1の金属配線が通る第1の開口部と、
    前記保護ダイオードのアノード領域に形成され前記ヒューズ抵抗と前記保護ダイオードとの接続のための第2の金属配線が通る第2の開口部と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記第3の絶縁膜は前記第1の開口部および前記第2の開口部に配置され、
    前記第1の金属配線は、前記第3の絶縁膜上および前記第1の開口部の内側で前記第3の絶縁膜および前記第2の絶縁膜に形成されたコンタクト部に配置され前記保護抵抗と前記ヒューズ抵抗とを接続し、
    前記第2の金属配線は、前記第3の絶縁膜上および前記第2の開口部の内側で前記第3の絶縁膜および前記第2の絶縁膜に形成されたコンタクト部に配置され前記保護ダイオードのアノード領域と前記ヒューズ抵抗とを接続することを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  6. 前記ヒューズ抵抗は、溶断部とその両側に配置され前記溶断部の幅より幅が大きい第1、第2のコンタクト領域とを備え、
    前記共通領域は、前記溶断部の上部から前記溶断部が形成されていない前記第1のコンタクト領域と前記第2のコンタクト領域との間の領域に亘って前記第2の絶縁膜上に形成され、
    前記MOSトランジスタのゲートと前記共通領域とを接続する第3の金属配線を備え、
    前記共通領域と前記第3の金属配線とは前記溶断部が形成されていない前記第1のコンタクト領域と前記第2のコンタクト領域との間の領域で接続されることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  7. 定電流回路と、該定電流回路に一端が接続するヒューズ抵抗と、前記定電流回路と前記ヒューズ抵抗の一端とを接続する接続点に接続するトリミングパッドと、前記接続点に一端が接続する保護抵抗と、該保護抵抗の他端にカソードが接続する保護ダイオードと、前記保護抵抗の他端にゲートが接続するMOSトランジスタと、前記ヒューズ抵抗の他端および前記保護ダイオードのアノードが接続するグランドと、を有するトリミング回路を備えた半導体装置において、
    前記保護抵抗および保護ダイオードが形成される一層目のポリシリコン層が半導体基板上に第1の絶縁膜を介して配置され、前記一層目のポリシリコン層に少なくとも一部が重なるように第2の絶縁膜を介して前記ヒューズ抵抗が形成される二層目のポリシリコン層が配置されることを特徴とする半導体装置
  8. 前記一層目のポリシリコン層の大きさが前記二層目のポリシリコン層の大きさ以上であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の半導体装置。
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