JP6115023B2 - 塩化ビニル樹脂ラテックスおよびその製造方法 - Google Patents
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塩化ビニル樹脂ラテックスをレーザー透過率が84〜86%となるように水を添加して濃度調整を行った測定用試料を、レーザー回折/散乱式粒径測定装置(商品名LA−920、堀場製作所(株)製)を用いて、メジアン径を測定し、平均粒子径とした。
塩化ビニル樹脂ラテックス5gをアルミ皿にとり、重量を測定後、40℃の乾燥機で24hr乾燥して水分を蒸発させた。その後、乾燥物の重量を測定し、重量比から固形分濃度を算出した。
pHメーター(商品名D−12、堀場製作所(株)製)を用いて、濃度調整をせず室温にて塩化ビニル樹脂ラテックスのpHを測定した。
ラテックス250gにクロロホルム1.25g、消泡剤3gを入れ、ホモジナイザー(IKA社製ULTRA−TURRAX T−50 T−50 basic)で6400rpm撹拌し、ラテックス全体が増粘するまでの時間を測定する。
塩化ビニル樹脂ラテックスを1wt%の水酸化ナトリウム水溶液でpH10に調整し、さらに水で希釈し固形分を30重量%に調整した。そのうち500gを透明なガラス瓶に入れ、40℃で2ヶ月間静置し、ラテックスのpHを測定した。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270g(単量体に対して1.80重量部)を360分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、5重量%ラウリン酸カリウム15g(単量体に対して0.1重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2.56重量部、ラウリン酸カリウム:0.11重量部)。ラテックスのpHは4.2、平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270g(単量体に対して1.80重量部)を360分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、5重量%ラウリン酸カリウム75g(単量体に対して0.5重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2.56重量部、ラウリン酸カリウム:0.56重量部)。ラテックスのpHは8.3、平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270g(単量体に対して1.80重量部)を360分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、15重量%ラウリン酸カリウム100g(単量体に対して2.0重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2.56重量部、ラウリン酸カリウム:2.22重量部)。ラテックスのpHは9.6、平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270g(単量体に対して1.80重量部)を360分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、5重量%ステアリン酸カリウム75g(単量体に対して0.5重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2.56重量部、ステアリン酸カリウム:0.56重量部)。ラテックスのpHは8.3、平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、5重量%ラウリン酸カリウム75g(単量体に対して0.5重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:0.56重量部、ラウリン酸カリウム:0.56重量部)。ラテックスのpHは8.2、平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270g(単量体に対して1.80重量部)を360分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、5重量%ラウリン酸カリウム75g(単量体に対して0.5重量部)、15重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液125g(単量体に対して2.50重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:5.33重量部、ラウリン酸カリウム:0.56重量部)。ラテックスのpHは8.4、平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270g(単量体に対して1.80重量部)を360分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、5重量%ラウリン酸カリウム7.5g(単量体に対して0.05重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2.56重量部、ラウリン酸カリウム:0.06重量部)。ラテックスのpHは3.3、平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液162g(単量体に対して1.08重量部)と5重量%ラウリン酸カリウム水溶液57g(単量体に対して0.38重量部)を290分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収した。これに5重量%濃度のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム40.5g(単量体に対して0.27重量部)、5重量%濃度のラウリン酸カリウム13.5g(単量体に対して0.09重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2.06重量部、ラウリン酸カリウム:0.53重量部)。ラテックスのpHは8.4、平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270g(単量体に対して1.80重量部)を360分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2.56重量部)。ラテックスのpHは3.0、平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270g(単量体に対して1.80重量部)を360分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、5重量%ラウリン酸カリウム3g(単量体に対して0.02重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2.56重量部、ラウリン酸カリウム:0.02重量部)。ラテックスのpHは3.1、平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液15g(単量体に対して0.10重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、5重量%ラウリン酸カリウム75g(単量体に対して0.50重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:0.11重量部、ラウリン酸カリウム:0.56重量部)。ラテックスのpHは8.2、平均粒子径を測定したところ0.14μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270g(単量体に対して1.80重量部)を360分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、10重量%炭酸カリウム7.5g(単量体に対して0.10重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2.56重量部、炭酸カリウム:0.11重量部)。ラテックスのpHは6.2、平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水830g、塩化ビニル単量体750g、3重量%過硫酸カリウム6.8g及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液75g(単量体に対して0.50重量部)を仕込み、温度を66℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を66℃に保ち、重合開始後60分後より、5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液270g(単量体に対して1.80重量部)を360分間かけて連続添加した。66℃におけるオートクレーブ内の圧力が0.7MPaまで低下した後、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、15重量%ラウリン酸カリウム150g(単量体に対して3.0重量部)を追加添加し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:2.56重量部、ラウリン酸カリウム:3.33重量部)。ラテックスのpHは10.5とpH10を超えていた。平均粒子径を測定したところ0.1μmであった。
1m3オートクレーブ中に脱イオン水400kg、塩化ビニル単量体350kg、16重量%ラウリン酸カリウム水溶液2kg(単量体に対して0.09重量部)及び16重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液5kg(単量体に対して0.23重量部)を仕込み、温度を54℃に上げて重合反応を開始した。そして、圧力が低下した後、未反応塩化ビニル単量体を回収し、塩化ビニル樹脂ラテックスを得た(塩化ビニルホモポリマー100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:0.25重量部、ラウリン酸カリウム:0.10重量部)。ラテックスのpHは4.1、平均粒子径を測定したところ0.15μmであった。
Claims (5)
- 塩化ビニルホモポリマー100重量部に対して、スルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物0.20〜10.0重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を含有し、塩化ビニルホモポリマーの平均粒子径が0.12μm以下であり、pH3.2〜10であり、高級脂肪酸塩が、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸から選択される高級脂肪酸とカリウム、ナトリウム、アンモニア、トリエタノールアミンのいずれかとの塩である、ことを特徴とする塩化ビニル樹脂ラテックス。
- スルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物が、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩及びジアルキルスルホコハク酸塩から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の塩化ビニル樹脂ラテックス。
- スルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物が、スルホン酸又は硫酸エステルを有する有機化合物と、カリウム、ナトリウム、アンモニア、トリエタノールアミンのいずれかとの塩であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塩化ビニル樹脂ラテックス。
- 塩化ビニル単量体を水性媒体中で重合する際に、塩化ビニル単量体100重量部に対して、スルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物0.20〜10.0重量部の存在下で乳化重合することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の塩化ビニル樹脂ラテックスの製造方法。
- 塩化ビニル単量体を水性媒体中で重合する際に、塩化ビニル単量体100重量部に対して、高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を、重合中、重合終了後のいずれかで添加することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の塩化ビニル樹脂ラテックスの製造方法。
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