JPS61266449A - 混抄紙用塩化ビニルレジンラテツクス - Google Patents

混抄紙用塩化ビニルレジンラテツクス

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JPS61266449A
JPS61266449A JP10769485A JP10769485A JPS61266449A JP S61266449 A JPS61266449 A JP S61266449A JP 10769485 A JP10769485 A JP 10769485A JP 10769485 A JP10769485 A JP 10769485A JP S61266449 A JPS61266449 A JP S61266449A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、バルブ等繊維質基材と混合して抄紙するのに
好適な塩化ビニルレジンラテックスに係る。
「従来の技術J 木材パルプ、故紙バルブ、合成バルブ、化学繊維または
これらの混合物よりなる繊維質基材、特に故紙パルプま
たは短繊維からなる繊維質基材は、しばしば澱粉、変性
ポリビニルアルコール等の水溶性糊剤を繊維質基材スラ
リーに添加した後、抄造、乾燥して製紙し、各種用途、
例えば積層紙の製造、成形紙に使用されている。また、
抄紙に際してSBR、アクリル樹脂等のラテックスを繊
維質基材スラリーに混合した後に抄紙する方法(特公昭
59−51640号)も考えられるが、ラテックス中の
樹脂の粒子(以下「ラテックス粒子」ということがある
。)径、ラテックスの安定性が制御されていないために
、#IIL維質基材質基材わちパルプ等にラテックス粒
子が完全に付着せず、抄造後の排液中にラテックス粒子
が残り、経済的にロスするばかりでなく排水を汚染する
原因となる。これらの方法で抄紙を順調に行なうために
は、ある程度多量の糊剤またはラテックスを使用する必
要があり、この場合排水の汚染をさらに増大し、また抄
紙機のメツシュの詰り、乾燥ロールへの付着がおこる等
の種々の問題及び欠点があり、特に後者の場合は実用化
されるに到っていない。
さらに、懸濁重合または乳化重合によって製造された塩
化ビニル重合体を、そのまま、または水に再分散して、
繊維質基材スラリーに混合し、抄紙することを試みたが
、分散した塩化ビニル重合体の粒子径が大きすぎて、繊
維質基材への付着が少なく、かつ排水の汚濁も激しく、
通常の抄造乾燥工程を用いることが出来なかった。すな
わち、懸濁重合体は平均粒子径20〜150μ大で、ま
た乳化重合品は一旦乾燥工程を経ているため、樹脂粒子
同士が凝集し平均粒子径10〜40μとなり、微粉砕し
ても5μ大であり、これらを水に再分散しても破砕され
ずに残り、上述の欠点の原因となっている。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明者は、故紙パルプ等繊維質基材と塩化ビニル樹脂
との混抄方法について鋭意検討した結果、乳化重合法ま
たは微細懸濁重合法によって製造された重合体を、乾燥
することなく、十なわち、平均粒子径2μ以下のレノン
粒子を含むラテックスを繊維質基材スラリーに混合する
ことにより、レジン粒子が完全にa材質基材に付着する
ことを見いだし、さらにこのレノン粒子が付着したM&
維材質材を通常の方法で抄紙しても、メツシュ詰り及び
乾燥ロールへの付着が生じないことを見い出し、本発明
を完成するに到った。
すなわち、本発明の目的は、繊維質基材スラリー中の繊
維質基材に完全に吸着する塩化ビニル重合体粒子を含有
する混抄紙用塩化ビニルレノンラテックスを提供するに
ある。
「問題点を解決するための手段」 しかして、本発明の要旨とするところは、平均重合度5
00〜3000でかつ平均粒子径0.1〜2μの範囲の
塩化ビニルレジン及びアニオン界面活性剤を含有してな
る混抄紙用塩化ビニルレジンラテックスに存する。
本発明の詳細な説明するに、本発明の混抄紙用塩化ビニ
ルレシンラテックスは、通常、乳化重合法、微細懸濁重
合法またはこれら方法を利用した播種重合法で製造され
る。乳化重合または微細懸濁重合に用いる触媒は、特に
限定されるものではないが、乳化重合の場合には水溶性
の重合触媒が、微細懸濁重合の場合には油溶性の重合触
媒が用いられ、それぞれ酸化−還元系の触媒として用い
ることもできる6重合の際に使用する乳化剤は、混合抄
紙に用いる塩化ビニルレジンラテックスに適度の安定性
を保ちかつレジン粒子が容易に付着するようにするため
アニオン界面活性剤を用いるのが好ましい。アニオン界
面活性剤としては、アルキル基の炭素原子数8〜20(
以下「C8〜2゜」のように記す)のアルキル硫酸エス
テル塩、アルキルニーfA[酸エステル塩、アルキルア
リールエーテル硫酸エステル塩; C1〜、8のアルキ
ルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩; フ
ルキル基の合計炭素原子数C11〜2.のアルキルスル
ホサクシネー);  C,〜2゜のアルキルカルボン酸
塩等が使用され、金属塩またはアンモニウム塩の形で使
用される。アルキル基は分岐鎖な有していでもよく、ま
た不飽和基(通常アルキレン基)を含んでいてもよい。
具体的には各種の金属石けん、オレイル硫酸ナトリウム
、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム
、ラウリルポリオキシエチレン硫酸ナトリウム、ラウリ
ルグリセリール硫酸ナトリウム、モノオレイルジエチレ
ングリコール硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、ドデシル7エ7−ルスルホン酸ナトリ
ウム、ジイソプロピルナフタリンスルホン酸ナトリウム
等を代表例として挙げることができる。勿論、アニオン
界面活性剤は、上述の具体例に限定されるものではない
本発明においては、特にラウリル硫酸ナトリウム、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム等で代表されるアル
キル硫酸エステル塩及びアルキルアリールスルホン酸塩
が好ましい。
しかして、アニオン界面活性剤の使用量は、塩化ビニル
単量体100重量部当り、0.1〜2重量部、好ましく
はo、i〜1.5重量部、特に0.3〜1重量部の範囲
にあるのが望ましい。アニオン界面活性剤の使用量が2
重量部よりも多いと、塩化ビニルの重合時に小粒子の重
合体が生じ易く、また塩化ビニルレジンラテックスの粒
子の#&維材質材への付着が劣り、排水汚濁等の問題が
生ずる。
一方、アニオン界面活性剤の使用量が0.1重量部より
少ないと、ラテックスの貯蔵安定性が充分ではなく、ラ
テックス粒子が沈降し易くなる。要は、*、iu質基材
スラリーに混合する前に、塩化ビニルレノンラテックス
中のレジン100重量部当り、0.1〜2重量部の7ニ
オン界面活性剤が存在すればよい。勿論、塩化ビニルの
重合時に、繊維質基材への付着に影響を与えない程度に
、非イオン系界面活性剤、高級アルコール、高級脂肪酸
等の乳化補助剤を併用してもよい。
本発明の混抄紙用塩化ビニルレジンラテックスのレノン
は、塩化ビニルを主体とした塩化ビニルと共重合可能な
コモノマーとの共重合体であってもよい。塩化ビニルに
共重合可能なコモノマーとしては、例えば酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル等のビニルエス
テル類、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート等のメタクリル酸
エステル類、ジブチルマレエート、ノエチルマレエート
等のマレイン酸エステル類、シフチル7マレート、ジエ
チル7マレート等の7マール酸エステル類、ビニルメチ
ルエーテル、ビニルブチルエーテル、ビニルオクチルエ
ーテル等のビニルエーテル類、アクリロニトリル、メタ
クリレートリル等のシアン化ビニル類、エチレン、プロ
ピレン、スチレン等のα−オレフィン類、[化)’ニリ
デン、臭化ビニル等の塩化ビニル以外のハロゲン化ビニ
リデンまたはハロゲン化ビニル類が挙げられ、これらコ
モノマーは、塩化ビニルレジンの構成成分中30重量%
以下、好まシ、<は20重1%以下の範囲で用いられる
本発明のラテックスでは、酢酸ビニルとの共重合体であ
る場合が多く、このとき、レノンの構成成分中酢酸ビニ
ルが5重量%以下であるのが望ましい。
本発明の混抄紙用塩化ビニルレジンラテックスのレジン
の平均重合度は、500〜3000の範囲にあることが
必要である。平均重合度が500よりも小さいか、また
は塩化ビニルに共重合可能であるコモ/マーの量が5重
量%よりも多いと、繊維質基材スラリーとラテックスを
混合して抄造、乾燥する工程で乾燥ロールにべたつき易
く、連続的な操業をする上で好ましくない。平均重合度
が3000よりも大きくなると、製紙工程は良好であっ
ても、得られた紙を後加工、例えば熱プレスをする際ま
たはこの紙を積層して熱プレスするときに、加熱温度を
高くする必要があり、塩化ビニルレジンの分解を起す虞
れがあり、また経済的に不利となる。
また、本発明の混抄紙用塩化ビニルレジンラテックス中
のレジンの平均粒子径は、ラテックスの安定性、繊維質
基材への付着性、排水汚濁の問題から、0.1μ以上か
つ2μ以下、特に0.2μ〜2μの範囲に限定される。
0.1μよりも小さいか、または2μよりも大きくなる
と、繊維質基材への付着が不充分となり、排水汚濁を起
し易い。
本発明の混抄紙用塩化ビニルレジンラテックスを製造す
るには、例えば乳化重合の場合、温水及び必要に応じ水
溶性重合触媒の一部、乳化補助剤、pH調節剤等を密閉
型反応器に仕込んだ後、減圧脱気し、次いで塩化ビニル
または塩化ビニルと共重合可能なコモ/マーを追加する
。反応器を加熱し、所定温度に到達したら、重合触媒の
水溶液、次いで乳化剤としてアニオン界面活性剤の水溶
液の連続添加を開始する。以後、所定の重合速度を保つ
ように、重合触媒の添加速度を制御しながら、反応を完
結する。反応終了後のラテックスは、通常固形分35〜
60重量%程度の濃度で製造され、アニオン界面活性剤
もレノン100重量部当り0.1〜2重量部の範囲にな
るように製造されるのが好ましい6本発明のラテックス
は、ベーストレジン製造時、乾燥前に通常添加される非
イオン界面活性剤等を添加することなく、そのまま混抄
紙用として適用される。該ラテックスは、a材質基材ス
ラリーに混合するとき、固形分1〜60重量%、好まし
くは3〜40重量%、特に3〜10重量%の濃度に稀釈
して用いられる。経済的には製造したラテックスをその
*まの濃度で繊維質基材スラリーに添加するのが望まし
い。
混抄紙用塩化ビニルレジンラテックスを微細懸濁重合法
で製造するには、水、塩化ビニルまたはコモノマー、油
溶性重合触媒及びアニオン界面活性剤等を一緒に機械的
攪拌例えばホモジナイザー等を用いて微分散後、重合反
応を行なう。
本発明の混抄紙用塩化ビニルレジンラテックスを用いて
混抄しうる繊維質基材は、砕氷パルプ、亜硫酸パルプ、
ンーグパルブ、クラフトパルプ、セミケミカルパルプ、
塩素パルプ、合成パルプ、化学繊維、繊維屑、故紙パル
プ等いかなる基材であってもよい。特に本発明のラテッ
クスは、故紙パルプ、短繊維パルプでの利用価値が高い
混抄紙用塩化ビニルレジンラテックスと上述のwhm質
基材とを混抄するには、例えば、まずam質基材をヒー
ター等で充分にこう(叩)解し、こう解を終った基材は
、抄紙工程から発生した損紙を加えて、M&維材質材分
3〜5重量%のスラリーに調製し、これに好ましくは3
〜10重量%のレジン分を有するラテックスを、amm
箔基材100重量部り、5〜200重量部の範囲で任意
の量を加える。ラテックス粒子が均一にかつ完全に繊維
質基材に吸着されるように撹拌し、抄紙原料スラリー、
すなわち紙料を調合する。紙料調合の際の液温は、5〜
60℃の範囲に保ち、出来るだけ均一に撹拌して、ラテ
ックス粒子を繊維質基材に付着させる。ラテックス粒子
を均一に付着させるためには、スラリーまたはラテック
スの固形分濃度にもよるが、適度の温度に保つのが好ま
しく、付着速度を速やかにするためには、スラリーの温
度を高める方法を採用する。紙料調合のとき、必要に応
じ、サイノング剤、湿潤剤、紙力増強剤、充填材、染料
等の補助添加材を加えることは何ら差支えない。このよ
うにして調製された紙料は、例えば長網抄紙機、円網抄
紙機等で抄造し、w4部から遊離した濡れた紙をフェル
トの間にはさんで水を絞り、次いで蒸気で加熱されたロ
ールで乾燥する。また抄き合せて板紙を製造するには、
先ず紙料を長網で抄造し、次いで円網抄造したものを、
長網抄造紙の上に重ねて、抄き合せをする。抄き合せ回
数が多くなる程、板紙は厚くなり、板紙の用度は上昇す
る。このようにして製造した混抄紙または板紙は、これ
を熱プレスすることによって、その性質が一段と向上し
、良好な性能を発揮する。
この方法によって製造された混抄紙または板紙は、その
まままたは一旦熱プレスした後、成形用型で熱プレス成
形し、自動車用部品または内装芯材、天井板、壁板等の
建築用材、カバンまたはハンドパック等の芯材等の用途
として、または包装用紙、段ボール原紙、防火紙等の用
途として使用される。
混抄紙または板紙の成形は、具体的には混抄紙または板
紙の含水率を10〜30重量%に調製したのち、130
〜230℃の温度、30 kg/ cha2以上及び1
0秒以上の範囲で適宜選択して熱プレスする。この熱プ
レスによって、繊維質基材に付着していた塩化ビニルレ
ジンが溶融して、a材質基材同士のバイングーとして作
用するとともに、耐水変形性の良好な成形品となり、こ
れを水中に浸漬しても体積変化が極めて少なく、充分な
強度が保持できる。この強度は、通常実施されている紙
の熱硬化性樹脂による含浸処理後の成形物に比較して、
勝るとも劣らない性質である。
「効果」 本発明の塩化ビニルレジンラテックスは、抄紙の際故紙
パルプ等の繊維質基材にそのレノン粒子が完全に付着す
る。従って、排水(白水)中にレジン粒子は残らず、排
水中の固形分6少なく、従来の塩化ビニルレノンラテッ
クスを混合せず抄紙したときの排水と変らない。たとえ
、排水を紙料の調合の稀釈用に循環使用したとしても、
レノン粒子は繊維質基材に付着したままで次の紙料とな
るので、レジン粒子が水中に遊離することはなく問題を
生じない。また、抄造工程、乾燥工程でのメツシュ詰り
、ロールへの粘着、ロール汚れは生じず、良好に混抄紙
または板紙を得ることができる。
このようにレジン粒子が完全に付着される理由は、必ず
しも明らかではないが、ラテックス状態で適度に安定化
されているレノン粒子が繊維質基材スラリーに添加され
るとき、レジン周辺のアニオン界面活性剤の濃度が稀釈
されてラテックスの安定性が損われ、繊維質基材にレジ
ン粒子が容易に付着することによるものと推察される。
ノニオン界面活性剤を用いて重合した塩化ビニルレジン
ラテックスは、ノニオン界面活性剤のレジンに対する乳
化力が強いためか、レノン粒子が繊維質基材に完全に付
着することがなく、排水が白濁してしまう。
また、本発明の塩化ビニルレジンラテックスを用いて抄
紙すると、塩化ビニルレノンゆえに混抄紙に難燃性が付
与される特徴もある。
「実施例」 本発明を、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本
発明は、その要旨を逸脱しない限り、以下の実施例に限
定されるものではない。
実施例1、参考例 撹拌機を備えた重合槽に54℃の脱イオン水150重I
′i1.部、過硫酸カリウム0.01重量部、重亜硫酸
す) l)ラム0.125重量部および重炭酸す) l
)ラム0.08重@部を添加し、約20分間撹拌後、重
合槽内を減圧脱気を施こし、更に30分間54°Cの温
度に保持しながら撹拌した。
次に、塩化ビニル1. O0重量部を添加し、重合槽内
の温度を50℃にした。塩化ビニル添加15分後、0.
2重量%の過硫酸カリウム水溶液の添加を開始し、所定
の重合速度を保つように、連続的に、添加される過酸化
カリウム水溶液の添加速度を制御した。重合率がほぼ1
5%に達したとき、10重素形のラウリル硫酸ソーダ水
溶液を塩化ビニル100重量部当り毎時0.1重量部の
速度で、全うワリル硫酸ソーグの添加量が0.5重量部
になるまで添加した。反応は、50℃の温度で塩化ビニ
ルの飽和圧よりも2 、0 kg/ 0m2降下したと
きに停止し、未反応の塩化ビニルを回収し、塩化ビニル
レノンラテックスを得た。反応に要した過硫酸カリウム
水溶液は6重量部であった。
得られたラテックスの塩化ビニルレジンは、平均粒子径
0.5μであり、平均重合度(JISK6721に基き
測定)1500であった。またラテックスの固形分濃度
は38重責務であり、ラテックスの安定性は良好であっ
た。
4重量%の故紙パルプを含有するスラリーに、上述の塩
化ビニルレノンラテックスを、レジン)農度でパルプ1
00重量部当ワ5.20.50.150及び200重量
部、それぞれ添加し、30°Cで5分間撹拌した。レノ
ン粒子はパルプに速やかに均一に付着し、ラテックス固
有の白濁はなくなった。
該スラリーを、JIS  P8209に準じて試験用抄
紙装置を用いて抄造した後、これをシートプレス機にて
脱水しヒートドラムで乾燥を行な(1、厚さ1 、5 
mmの混抄紙を製造した。
この混抄紙を170℃、200 kg/ c+a”で数
分間熱プレス成形し、平板を製造した。この平板の耐水
性及び難燃性を調べ表1にまとめた。
また、抄紙排液の水不溶の全固形分、塩化ビニルレジン
の濃度及び排液の白濁性を調べ、表1に併記した。
なお、排液中の固形分測定方法、試験方法等は次の通り
測定した。
く排液中の水不溶の全固形分濃度〉 0.1μ(目開き)の濾紙で抄紙排液を濾過し、乾燥後
の重量増によって算出した く塩化ビニルレノンの濃度〉 全固形分測定後の乾燥濾紙全体をテトラヒドロフラン(
THF)で塩化ビニルレジンを抽出し、濾紙乾燥後の重
量を測定し、排液中に残った塩化ビニルレノンの濃度に
換算した。(主に抄造残バルブに付着したものからの抽
出) 〈排液の白濁性〉 抄造直後の残液を目視にて判断 く耐水性〉 プレス成形平板を20″Cの水に24時間浸漬し、その
前後の厚み変化を測定(浸漬後の厚さ/浸漬前の厚さ) 〈難燃性〉 プレス成形平板の短冊を懸垂し、その下に着火し、自然
燃焼させ、その状態を目視で判断(表1は次のべ一)) 実施例2、比較例1〜2 撹拌機を備えた重合槽に54℃の脱イオン水150重量
部、過硫酸ナトリウム0.01重量部、重亜硫酸ナトリ
フム0.125重量部、重炭酸ナトリウム0.08重量
部及びラウリル硫酸ソーダ0.1重量部を添加後、脱気
処理を施したほかは、実施例1と同様の方法で、平均粒
子径0.1μ、平均重合度1500のレシン粒子を含む
塩化ビニルレノンラテックスを得た。ラテックスの安定
性は良好であった。
このラテ・ンクスを、実施例1、N082と同様の方法
で抄製紙を製造し、次いで熱プレスして平板を得た。こ
の平板について、実施例1と同様のテストを行ない表2
に記した。
このラテックスは、平均粒子径が本発明の範囲の下限ぎ
りぎりの0.1μであるため、排液中への塩化ビニルレ
ジンの損失が0.5%と多く、混抄紙用ラテックスとし
て使用しうる極限であろう。
また、比較のため、実施例1で製造したラテックスを一
旦噴霧乾燥したのち、粉砕を繰り返して製造じた平均粒
子径5μの塩化ビニルペーストレジン、及び平均粒子径
150μ、平均重合度1000の市販の懸濁重合塩化ビ
ニルレジンを水に再分散して、実施例INo’、2の方
法で抄紙し比較例とした。
表  2 実施例2で得られた平板は、実施例1、N002とほぼ
同等の耐水性を示すが、比較例1及び2は崩壊には到ら
ないまでも、レジンの付着量が少ないためかくずれ易い
傾向を示し、また容易に燃焼する。また、比較例は、抄
造時に塩化ビニルレジンの沈降する割合が多く、抄造後
の排液には抄紙残パルプよりも塩化ビニルレジンの残る
割合が高くなり、パルプ残重量は誤差範囲(上記水)に
なってしまう。
実施例3〜5 実施例1において、重合率が15%に到達した後に添加
するラウリン酸ナトリウムに変えドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム(実施例3)、ラウリン酸アンモニウ
ム(実施例4)及びポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル硫酸エステルナトリウム(実施例5)に変更したほか
は、実施例1と同様にしてラテックス固形分濃度38重
量%の塩化ビニルレジンラテックスを製造した。ラテッ
クス中のレジンの重合度は1500で、平均粒子径はこ
のラテックスを実施例1.No、3と同様の方法で混抄
紙を製造し、その際の抄紙排液中の全固形分、塩化ビニ
ルレジン分、排液の濁り、混抄紙熱ブンス平板の耐水性
及1難燃性を調べ表3に示した。抄造時、メツシュの詰
り、乾燥ロールへの粘着はなかった。
表  3 実施例6〜8、比較例:3へ・5 実施例1で製造した塩化ビニルレノンラテックスに後述
の7ニオン界面活性剤をレジン100重量部当’)O,
,1,0,3及び0.5重量部それぞれ添加して混抄紙
用塩化ビニルレノンラテックスとし、これを実施例1、
No、3と同様の方法で混抄紙を製造した。
実施例6、比較例3ソルビタンモノラウレ一ト実施例7
、比較例4ポリエチレングリコールオクチル7エメール
エーテル 実施例8、比較例5ポリエチレングリコールラウリルエ
ーテル 抄造時の排液中の全固形分、塩化ビニルレジン分、排液
の白濁性及び混抄紙から得た平板の耐水性及び難燃性を
調べ表4に記した。
表4から明らかなように7ニオン界面活性剤が塩化ビニ
ルレジン100重を部に対し、0.1重量部までの範囲
なら排液の濁りはないが、/ニオン界面活性剤が増量さ
れるに従い乳化力が増大し、排液が白濁する。耐水性は
、いずれも良好であるけれども、排液汚濁の点から7ニ
オン界面活性剤の添加量は0.1重量部前後までの範囲
であれば実用上問題なく、本発明の目的を達し得ること
がわかる。
実施例9 撹拌機を備えた2001 容の予備混合槽に水1、OO
k、、ラウロイルバーオキザイド(以下LPOという)
600g、ラウリル硫酸ソーダー400g、ラウリルア
ルコール200gを添加し、次いで予備混合槽を脱気し
、塩化ビニル60kgを添加し、撹拌しなから35°C
に保持した。均一に撹拌後、乳化機を使用し、所望の液
滴径に分散しながら、あらかじめ脱気しておいた撹拌機
を備えた2001容の反応槽に移送した。分散液の移送
完了後、反応槽の温度を¥+温し、公知の方法で重合を
行なった。得られたラテックス中のレジン粒子の平均粒
子径は乳化機の乳化圧によって変更した。平均重合度は
1500であった。
No、1  100   0.70   31.ONo
、2  150   0.60   31.ONo、3
  200   0.5    31.4No、4  
250   0.4    31.5上述のようにして
得られたラテックスを実施例1、No、3の方法と同様
の方法によって混抄紙を製造し、抄造後の排液中の全固
形分、塩化ビニルレジン分、排液の白濁性及び平板の耐
水性、難燃性を調べ衰5に記した。抄造中メツシュ詰り
、乾燥ロールの汚れ等は生じなかった。
表5 出願人 三菱モンサント化成ビニル株式会社代理人  
弁理士  長谷用 − (ほか1名) QW正の山宛 昭和60年11 月22日 特許庁長官 宇 賀 通 部 殿 1 事件の表示   昭和60年特許願第107694
号2 発明の名称   混抄紙用塩化ビニルレジンラテ
ックス3 補正をする者 4代理人 5 補正命令の日付 自発補正 6 補正により増加する発明の数    07 補正の
対象 Onu[’)VMe (1)明細書第11頁第13行目の「塩素バルブ」を削
除する。
以上

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均重合度500〜3000でかつ平均粒子径0
    .1〜2μの範囲の塩化ビニルレジン及びアニオン界面
    活性剤を含有してなる混抄紙用塩化ビニルレジンラテッ
    クス。
  2. (2)固形分濃度が1〜60重量%の範囲にある特許請
    求の範囲第1項記載の混抄紙用塩化ビニルレジンラテッ
    クス。
  3. (3)アニオン系乳化剤の含有量が塩化ビニルレジン1
    00重量部当り0.1〜2重量部の範囲にある特許請求
    の範囲第1項または第2項記載の混抄紙用塩化ビニルレ
    ジンラテックス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013163799A (ja) * 2012-01-13 2013-08-22 Tosoh Corp 塩化ビニル樹脂ラテックスおよびその製造方法
JP2018184522A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 有限会社テクノアーツ 可剥離性水性樹脂組成物

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