JPS61266691A - 抄紙方法 - Google Patents

抄紙方法

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JPS61266691A
JPS61266691A JP10769585A JP10769585A JPS61266691A JP S61266691 A JPS61266691 A JP S61266691A JP 10769585 A JP10769585 A JP 10769585A JP 10769585 A JP10769585 A JP 10769585A JP S61266691 A JPS61266691 A JP S61266691A
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JP
Japan
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vinyl chloride
paper
latex
weight
chloride resin
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JP10769585A
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English (en)
Inventor
楠堂 三郎
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Mitsubishi Kasei Polytec Co
Nippon Paper Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、パルプ等#&維質基材と塩化ビニルレジンの
混抄方法に係る。
「従来の技術」 木材パルプ、故紙パルプ、合成パルプ、化学繊維または
これらの混合物よりなる繊維質基材、特に故紙パルプま
たは短a維からなる繊維質基材は、しばしば澱粉、変性
ポリビニルアルコール等の水溶性糊剤を繊維質基材スラ
リーに添加した後抄造、乾燥して製紙し、各種用途、例
えば積層紙の製造、成形紙に使用されている。また、抄
紙に際してSBR,アクリル樹脂等のラテックス中繊維
質基材スラリーに混合した後に抄紙する方法(特公昭5
9−51640号)も考えられるが、ラテックス中の樹
脂の粒子径(以下「ラテックス粒子」ということがある
。)、ラテックスの安定性が制御されていないために繊
維質基材、すなわちパルプ等にラテックス粒子が完全に
付着せず、抄造後の排液中にラテックス粒子が残り、経
済的にロスするばかりでなく、排水を汚染する原因とな
る。これらの方法で抄紙を順調に行なうためには、ある
程度多量の糊剤またはラテックスを使用する必要があり
、この場合排水の汚染をさらに増大し、また抄紙機のメ
ツシュの詰り、乾燥ロールへの付1がおこる等の種々の
問題及び欠点があり、特に後者の場合は実用化されるに
到っていない。
さらに、懸濁重合または乳化重合によって製造された塩
化ビニル重合体を、そのまま、または水に再分散して、
繊維質基材スラリーに混合し、抄紙することを試みたが
、分散した塩化ビニル重合体の粒子径が大きすぎて、繊
維質基材への付着が少なくパインダートしての作用が小
さく、かつ排水の汚濁も激しく、通常め抄造乾燥工程を
用いることが出来なかった。すなわち、懸濁重合体は平
均粒子径20〜150μ大で、また乳化重合品は一旦乾
燥工程を経ているため、樹脂粒子同士が凝集し平均粒子
径10〜40μとなり、微粉砕しても5μ大であり、こ
れらを水に再分散しても破砕されずに残り、上述の欠点
の原因となっている。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明者は、故紙パルプ等W1.維質基材に塩化ビニル
レジンをバインダーとして用いる方法について鋭意検討
した結果、乳化重合法または微細懸濁重合法によって!
1i!遺された重合体を乾燥することなく、すなわち塩
化ビニルレジンラテックスの状態で繊維質基材スラリー
に混合することにより、レジン粒子が完全に繊維質基材
に付着することを見いだし、さらにこのレジン粒子が付
着した繊維質基礎材を、通常の方法で抄紙しても、抄紙
機のメツシュ詰り及び乾燥ロールへの付着が生じず、か
つ得られた紙に対して付着した微細な塩化ビニルレジン
が、その後のプレス加工等において良好なバインダーと
して働くことを見い出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明の目的は、バインダーとして作用する
塩化ビニルレジンを、繊維質基材と一緒に抄紙する方法
を提供するにある。
「問題点を解決するための手段」 しかして、本発明の要旨とするところは、繊維質基材を
含有するスラリーと、塩化ビニルレジンラテックスとを
混合し、N&雑質基材に塩化ビニルレジン粒子を付着さ
せた後に、抄造することを特徴とする抄紙方法に存する
本発明方法を詳細に説明するに、本発明方法に用いる塩
化ビニルレジンラテックスは、通常、乳化重合法、微細
懸濁重合法またはこれら方法を利用した播種重合法で製
造される。乳化重合または微細懸濁重合に用いる触媒は
、特に限定されるものではないが、乳化重合の場合には
、水溶性の重合触媒が、微細懸濁重合の場合には油溶性
の重合触媒が用いられ、それぞれ酸化−還元系の触媒と
して用いることもできる。重合の際に使用する乳化剤は
、混合抄紙に用いる塩化ビニルレジンラテックスに適度
の安定性を保ちかつレジン粒子が容易に付着するように
するためアニオン界面活性剤を用いるのが好ましい、7
ニオン界面活性剤としては、アルキル基の炭素原子数8
〜20(以下「Cs〜2゜」のように記す)のアルキル
硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、ア
ルキルアリールエーテル硫酸エステルi:  c、〜I
のフルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸
塩; アルキル基の合計炭素原子数C8〜24のフルキ
ルスルホサクシネート;  08”2゜のアルキルカル
ボン酸塩等が使用され、金属塩ホたけアンモニウム塩の
形で使用される。アルキル基は分岐類を有していてもよ
く、また不飽和基(通常アルキレン基)を含んでいても
よい。具体的には各種の金属石けん、オレイル硫酸ナト
リウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナト
リウム、ラウリルポリオキシエチレン硫酸ナトリウム、
ラウリルグリセリール硫酸ナトリウム、モノオレイルジ
エチレングリコール硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼン
スルホン酸すYリウム、ドデシル7エ7−ルスルホン酸
ナトリウム、ジイソプロピルナフタリンスルホン酸ナト
リウム等を代表例として挙げることができる。勿論、ア
ニオン界面活性剤は、上述の具体例に限定されるもので
はない。
本発明の方法においては、特にラウリル硫酸ナトリウム
、ドデシルベンゼンスルホン ム等で代表されるアルキル硫酸エステル塩及びアルキル
アリールスルホン酸塩を含むラテックスの使用が好まし
い。
しかして、アニオン界面活性剤の使用量は、塩化ビニル
単量体100重量部当り、0.1〜2重量部、好ましく
は0.1〜1.5重量部、特に0.3〜1重量部の範囲
にあるのが望ましい。アニオン界面活性剤の使用量が2
重量部よりも多いと、塩化ビニルの重合時に小粒子の重
合体が生じ易く、また塩化ビニルレジンラテックスの粒
子の繊維質基材への付着が劣り、排水汚濁等の問題が生
ずる。
一方、アニオン界面活性剤の使用量が0.1重量部より
少ないと、ラテックスの貯蔵安定性が充分ではなく、ラ
テックス粒子が沈降し易くなる。要は、繊維質基材スラ
リーに混合する前に、塩化ビニルレジンラテックス中の
レジン100重量部当り、0.1〜2重量部の7ニオン
界面活性剤が存在すればよい。勿論、塩化ビニルの重合
時に、繊維質基材への付着に影響を与えない程度に、非
イオン系界面活性剤、高級アルコール、高級脂肪酸等の
乳化補助剤を併用してもよい。
本発明方法に使用される塩化ビニルレジンラテックスの
レジンは、塩化ビニルを主体とした塩化ビニルと共重合
可能なコモ/マーとの共重合体であってもよい。塩化ビ
ニルに共重合可能なコモノマーとしては、例えば酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル等のビニ
ルエステル類、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタク
リル酸エステル類、ジブチルマレエート、ノエチルマレ
エート等のマレイン酸エステル類、ジブチル7マレート
、ジエチル7マレート等の77−ル酸エステル類、ビニ
ルメチルエーテル、ビニルブチルエーテル、ビニルオク
チルエーテル等のビニルエーテル類、アクリロニトリル
、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル類、エチレン
、プロピレン、スチレン等のα−オレフィン類、塩化ビ
ニリデン、臭化ビニル等の塩化ビニル以外のハロゲン化
ビニリデンまたはハロゲン化ビニル類が挙げられ、これ
らコモ/マーは、塩化ビニルレシンの構成成分中30重
量%以下、好ましくは20重量%以下の範囲で用いられ
る。
本発明方法で用いるラテックスでは、ホモポリマーを除
き、酢酸ビニルとの共重合体である場合が多く、このと
き、レジンの構成成分中酢酸ビニルが5重量%以下であ
るのが望ましい。
塩化ビニルレジンラテックスのレシンの平均重合度ハ、
500〜3000の範囲にあるのが好ましい。平均重合
度が500よりも小さいか、またハ塩化ビニルに共重合
可能であるコモ/マーの量が5重量%よりも多いと、繊
維質基材スラリーとラテックスを混合して抄造、乾燥す
る工程で乾燥ロールにべたつき易く、連続的な操業をす
る上で好ましくない。平均重合度が3000よりも大き
くなると、製紙工程は良好であっても、得られた紙を後
加工、例えば熱プレスをする際またはこの紙を積層して
熱プレスするときに、加熱温度を高くする必要があり、
塩化ビニルレジンの分解を起す虞れがあり、また経済的
に不利となる。
また、本発明方法に用いる塩化ビニルレジンラテックス
中のレノンの平均粒子径は、ラテックスの安定性、a継
質基材への付着性、排水汚濁の問題から、0.1μ以上
かつ2μ以下、特に0.2μ〜2μの範囲にあるのが望
ましい。0.1μよりも小さいか、または2μよりも太
き(なると、繊維質基材への付着が不充分となり、排水
汚濁を起し易い。
上述の塩化ビニルレジンラテックスを製造するには、例
えば乳化重合の場合、温水及び必要に応じ水溶性重合触
媒の一部、乳化補助剤、pH調節剤等を密閉型反応器に
仕込んだ後、減圧脱気し、次いで塩化ビニルまたは塩化
ビニルと共重合可能なコモノマーを追加する。反応器を
加熱し、所定温度に到達したら、重合触媒の水溶液、次
いで乳化耐としてアニオン界面活性剤の水溶液の連続添
加を開始する。以後、所定の重合速度を保つように、重
合触媒の添加速度を制御しながら、反応を完結する。反
応終了後のラテックスは、通常固形分35〜60重量%
程度の濃度でS!!遺され、アニオン界面活性剤もレジ
ン100重i部当り0.1〜2重置部の範囲になるよう
に製造されるのが好ましい。ラテックスは、ペーストレ
ノン製造時、乾燥前に通常添加される非イオン界面活性
剤等を添加することなく、そのまま混抄紙用として適用
される。該ラテックスは、繊維質基材スラリーに混合す
るとき、固形分1−u60重量%、好ましくは3〜40
重景%置部に3〜10重量%の濃度に稀釈して用いられ
る。経済的には製造したラテックスをそのままの濃度で
繊維質基材スラリーに添加するのが望ましい。
塩化ビニルレジンラテックスを微細懸濁重合法で製造す
るには、水、塩化ビニルまたはコモノマー、油溶性重合
触媒及V7ニオン界面活性剤等を一緒に機械的撹拌例え
ばホモジナイザー等を用いて微分散後、重合反応を行な
う。
本発明の方法で塩化ビニルレジンラテックスと混抄しう
る繊維質基材は、砕木パルプ、亜硫酸パルプ、ソーダパ
ルプ、クラフトパルプ、セミケミカルパルプ、塩素パル
プ、合成パルプ、化学繊維、kai屑、故紙パルプ等い
かなる基材であってもよい。特に本発明の方法は、故紙
パルプ、短繊維パルプでの利用価値が高い。
塩化ビニルレシンラテックスと」二連の繊維質基材とを
混抄するには、例えば、まず繊維質基材をヒーター等で
充分にこう(叩)解し、こう解を終った基材は、抄紙工
程から発生した損紙を加えて、繊維質基材分3〜5重量
%のスラリーにWR1Il!シ、これに好ましくは3〜
10重量%のレジン分を有するラテックスを、繊維質基
材100重量部当り、5〜200重!部の範囲で任意の
量を加える。ラテックス粒子が均一にかつ完全に繊維質
基材に吸着されるように撹拌し、抄紙原料スラリー、す
なわち紙料を調合する1紙料調合の際の液温は、5〜6
0℃の範囲に保ち、出来るだけ均一に撹拌して、ラテッ
クス粒子を繊維質基材に付着させる。
ラテックス粒子を均一に付着させるためには、スラリー
またはラテックスの固形分濃度にもよるが、適度の温度
に保つのが好ましく、付着速度を速やかにするためには
、スラリーの温度を高める方法を採用する。紙料調合の
とき、必要に応じ、サイジング剤、湿潤剤、紙力増強剤
、充填材、染料等の補助添加材を加えることは何ら差支
えない。このようにして調製された紙料は、例えば長網
抄紙機、円網抄紙機等で抄造し、綱部から遊離した濡れ
た紙をフェルトの間にはさんで水を絞り、次いで蒸気で
加熱されたロールで乾燥する。また抄き合せて板紙を製
造するには、先ず紙料を!X網で抄造し、次いで円網抄
造したものを、長網抄造紙の上に重ねて、抄き合せをす
る。抄き合せ回数が多くなる程、板紙は厚くなり、板紙
の剛度は上昇する。このようにして製造した混抄紙また
は板紙は、これを熱プレスすることによって、その性質
が一段と向上し、良好な性能を発揮する。
本発明方法によって製造された混抄紙または板紙は、そ
のまままたは一旦熱プレスした後、成形用型で熱プレス
成形し、自動車用部品または内装芯材、天井板、壁板等
の建築用材、カバンまたはハンドパック等の芯材等の用
途として、または包装用紙、段ボール原紙、防火紙等の
用途として使用される。
混抄紙または板紙の成形は、具体的には混抄紙または板
紙の含水率を10〜30重量%に調製したのち、130
〜230℃の温度、30 kl?/ 0m2以上及び1
0秒以上の範囲で適宜選択して熱プレスする。この熱プ
レスによって、繊vE、質基材に付2i L−でいた塩
化ビニルレジンが溶融して、aJ4I質基材開基材同士
ングーとして作用するとともに、耐水変形性の良好な成
形品となり、これを水中に浸漬しても体積変化が極めて
少なく、充分な強度が保持できる。この強度は、通常実
施されている紙の熱硬化性樹脂による含浸処理後の成形
物に比較して、勝るとも劣らない性質である。
[効果」 本発明方法によれば、塩化ビニルレジンラテックスのレ
ジン粒子が、抄紙の際故紙パルプ等の繊維質基材に完全
に付着する。従って、七ト水(白水)中にレジン粒子は
残らず、排水中の固形分も少なく、従来の塩化ビニルレ
ジンラテックスを混合せず抄紙したときの排水と変らな
い。たとえ、排水を紙料の調合の稀釈用に循環使用した
としても、レジン粒子は繊m質基材に付着したままで次
の紙料となるので、レジン粒子が水中に遊離することは
なく問題を生じない、また、抄造工程、乾燥工程でのメ
ツシュ詰り、ロールへの粘着、ロール汚れは生じず、良
好に混抄紙または板紙を得ることができる。
このようにレノン粒子が完全に付着される理由は、必ず
しも明らかではないが、ラテックス状態で適度に安定化
されているレジン粒子が繊維質基材スラリーに添加され
るとき、レジン周辺の7ニオン界面活性剤の濃度が稀釈
されてラテックスの安定性が損われ、繊m質基材にレノ
ン粒子が容易に付着することによるものと推察される。
7ニオン界面活性剤を用いて重合した塩化ビニルレジン
ラテックスは、ノニオン界面活性剤のレノンに対する乳
化力が強いためか、レノン粒子が繊維質基材に完全に付
着することがなく、排水が白濁してしまう。
また、本発明方法によって抄紙すると、塩化ビニルレジ
ンゆえに混抄紙に難燃性が付与される特徴があり、さら
に混抄紙または板紙を熱プレスすることによって耐水性
を著しく向上させることができる。
「実施例」 本発明を、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本
発明方法は、その要旨を逸脱しない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。
実施例1、参考例 撹拌機を備えた重合槽に54℃の脱イオン水150重量
部、過硫酸カリウム0.01重量部、重亜硫酸す) I
Jウム0.125重量部および重炭酸す) IJウム0
.08重量部を添加し、約20分間撹拌後、重合槽内を
減圧脱気を施こし、更に30分間54℃の温度に保持し
ながら撹拌した。
次に、塩化ビニル100重を部を添加し、重合槽内の温
度を50℃にした。塩化ビニル添加15分後、0.2重
量%の過硫酸カリウム水溶液の添加を開始し、所定の重
合速度を保つように、連続的に、添加される過酸化カリ
ツム水溶液の添加速度を制御した6重合率がほぼ15%
に達したとき、10重量%のラウリル硫酸ソーダ水溶液
を塩化ビニル100重量部当り毎時0.1重量部の速度
で、全ラウリル硫酸ソーダの添加量が0.5重量部にな
るまで添加した。反応は、50℃の温度で塩化ビニルの
飽和圧よりも2.0kg/c論2降下したときに停止し
、未反応の塩化ビニルを回収し、塩化ビニルレジンラテ
ックスを得た。反応に要した過硫酸カリウム水溶液は6
重量部であった。
得られたラテックスの塩化ビニルレクンは、平均粒子径
0.5μであり、平均重合度(JrSK6721に基き
測定)1500であった。またラテックスの固形分濃度
は38重量%であり、ラテックスの安定性は良好であっ
た。
4重量%の故紙バルブを含有するスラリーに、上述の塩
化ビニルレジンラテックスを、レジン濃度でパルプio
o重量部当り5.20..50.150及び200重量
部、それぞれ添加し、30℃で5分間撹拌した。レジン
粒子はバルブに速やかに均一に付着し、ラテックス固有
の白濁はなくなった。
該スラリーを、JIS  P8209に準じて試験用抄
紙装置を用いて抄造した後、これをシートプレス機にて
親水しヒートドラムで乾燥を行ない、厚さ1 、5 m
+iの混抄紙を製造した。
この混抄紙を170℃、200kg/cm”で数分間熱
プレス成形し、平板を製造した。この平板の耐水性及び
難燃性を調べ表1にまとめた。
また、抄紙排液の水不溶の全固形分、塩化ビニルレジン
の濃度及び排液の白濁性を調べ、R1に併記した。
なお、排液中の固形分測定方法、試験方法等は次の通り
測定した。
〈排液中の水不溶の全固形分濃度〉 0.1μ(目開き)の濾紙で抄紙排液を濾過し、乾燥後
の重量増によって算出した <塩化ビニルレジンの濃度〉 全固形分測定後の乾燥−紙全体をテトラヒドロ7ラン(
THF)で塩化ビニルレジンを抽出し、濾紙乾燥後の重
量を測定し、排液中に残った塩化ビニルレジンの濃度に
換算した。(主に抄造残パルプに付着したものからの抽
出) く排液の白濁性〉 抄造直後の残液を目視にて判断 く耐水性〉 プレス成形平板を20℃の水に24時間浸漬し、その前
後の厚み変化を測定(浸漬後の厚さ/浸漬前の厚さ) 〈難燃姓〉 プレス成形平板の短冊を@垂し、その下に着火し、自然
燃焼させ、その状態を目視で判断3実施例2、比較例1
〜2 撹拌機を備えた重合槽に54℃の脱イオン水150重量
部、過硫酸ナトリウム0.01重量部、重亜硫酸す) 
IJフム0.125重を部、重炭酸ナトリウム0.08
重量部及びラウリル硫酸ソーダ0.1重量部を添加後、
脱気処理を施したほかは、実施例】と同様の方法で、平
均粒子径0.1μ、平均重合度1500のレノン粒子を
含む塩化ビニルレジンラテックスを得た。ラテックスの
安定性は良好であった。
このラテックスを、実施例1、No、2と同様の方法で
抄混紙を91遺し、次いで熱プレスして平板を得た。こ
の平板について、実施例1と同様のテストを行ない表2
に記した。
このラテックスは、平均粒子径が0.1μで極めて小さ
いため、バルブに完全付着せず、排液中への塩化ビニル
レジンの損失が0.5%と多くなり、粒子径0.1μの
ラテックスが混抄紙用として使用しうる極限であろう。
また、比較のため、実施例1で製造したラテックスを一
旦噴霧乾燥したのち、粉砕を繰り返して製造した平均粒
子径5μの塩化ビニルベーストレノン、及び平均粒子径
150μ、平均重合度1000の市販の懸濁重合塩化ビ
ニルレジンを水に再分散して、実施例INo、2の方法
で抄紙し比較例とした。
表  2 実施例2で得られた平板は、実施例1、N002とほぼ
同等の耐水性を示すが、比較例1及び2は崩壊には到ら
ないまでも、レシンの付着量が少ないためかくずれ易い
傾向を示し、また容易に燃焼する。また、比較例は、抄
造時に塩化ビニルレジンの沈降する割合が多く、抄造後
の排液には抄紙残バルブよりも塩化ビニルレジンの残る
割合が高くなり、バルブ残重量は誤差範囲(上記水)に
なってしまう。
実施例3〜5 実施例1において、重合率が15%に到達した後に添加
するラウリン酸ナトリウムに変えドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム(実施例3)、ラウリン酸アンモニウ
ム(実施例4)及びポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル硫酸エステルナトリウム(実施例5)に変更したほか
は、実施例1と同様にしてラテックス固形分濃度38重
量%の塩化ビニルレジンラテックスを製造した。ラテッ
クス中のレジンの重合度は1500で、平均粒子径は0
.5μであった。
このラテックスを実施例1.No、3と同様の方法で混
抄紙を製造し、その際の抄紙排液中の全固形分、塩化ビ
ニルレジン分、排液の濁り、混抄紙熱プレス平板の耐水
性及び難燃性を調べ表3に示した。抄造時、メツシュの
詰り、乾燥ロールへの粘着はなかった。
表  3 実施例6〜8、比較例3〜5 実施例1で製造した塩化ビニルレジンラテックスに後述
の7ニオン界面活性剤をレジン100重量部当1)0.
1.0.3及び0.5重量部それぞれ添加して混抄紙用
塩化ビニルレジンラテックスとし、これを実施例1、N
o、3と同様の方法で混抄紙を製造した。
実施例6、比較例3ソルビタンモ/ラウレ一ト実施例7
、比較例4ポリエチレングリコールオクチル7ヱノール
エーテル 実施例8、比較例5ポリエチレングリコールラウリルエ
°−チル 抄造時の排液中の全固形分、塩化ビニルレジン分、排液
の白濁性及び混抄紙から得た平板の耐水性及び難燃性を
調べ表4に記した。
表4から明らかなように7ニオン界面活性剤が塩化ビニ
ルレジン100重量部に対し、0.1重量部までの範囲
なら排液の濁りはないが、ノニオン界面活性剤が増量さ
れるに従い乳化力が増大し、排液が白濁する。耐水性は
、いずれも良好であるけれども、排液汚濁の点から7ニ
オン界面活性剤の添加量は0.1重量部前後までの範囲
であれば実用上問題なく、本発明方法の目的を達し得る
ことがわかる。
実施例9 攪拌機を備えた2001 容の予備混合槽に水100k
g、ラウロイルパーオキサイド(以下LPOという)6
00g、ラウリル硫酸ソーダー400g、ラウリルアル
コール200gを添加し、次いで予備混合槽を脱気し、
塩化ビニル60に、を添加し、攪拌しながら35℃に保
持した。均一に撹拌後、乳化機を使用し、所望の液滴径
に分散しながら、あらかじめ脱気しておいた攪拌機を備
えた2001容の反応槽に移送した。分散液の移送完了
後、反応槽の温度を昇温し、公知の方法で表 5 重合を行なった。得られたラテックス中のレジン粒子の
平均粒子径は乳化機の乳化圧によって変更した。平均重
合度は1500であった。
乳化圧   平均    ラテックス (kg/c論2)  粒子径μ   固形分%No、1
  100   0.70   31.ONo、2  
150   0.60   31.ONo、3  20
0  0.5    31.4No、4  250  
 0.4    31.5上述のようにして得られたラ
テックスを実施例1、No、3の方法と同様の抄造方法
によって混抄紙をgl遺し、抄造後の排液中の全固形分
、塩化ビニルレクン分、排液の白濁性及び平板の耐水性
、難燃性を調べ表5に記した。抄造中メツシュ詰り、乾
燥ロールの汚れ等は生じなかった。
手続?+1nLE書(自発) 出願人 三更モンサント化成ビニル株式会社代理人  
弁理士  長径用 − (ほか1名) 1 事件の表示   昭和60年特許願第107695
号2 発明の名称   抄紙方法 3 補正をする者 4代理人 5 補正命令の日付 自発補正 6 補正により増加する発明の数    07 補正の
対象 明m書の「発明の詳細な説明1の欄 −、、、;= \:′ 8 補正の内容 (2)同第11頁第19行目の「塩素バルブ」を削除す
る。
(3)同第11頁第20行目に「故紙バルブ」とあるの
を[故紙バルブ、無機質繊維]に訂正する。
以上

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維質基材を含有するスラリーと塩化ビニルレジ
    ンラテックスとを混合し、繊維質基材に塩化ビニルレジ
    ン粒子を付着させた後に抄造することを特徴とする抄紙
    方法。
  2. (2)繊維質基材に塩化ビニルレジン粒子を付着させた
    後に抄き合せする特許請求の範囲第1項記載の抄紙方法
  3. (3)繊維質基材100重量部当り塩化ビニルレジンの
    付着量が5〜200重量部の範囲である特許請求の範囲
    第1項記載の抄紙方法。
  4. (4)塩化ビニルレジンの平均粒子径が0.1〜2μで
    ある特許請求の範囲第1項または第2項記載の抄紙方法
  5. (5)塩化ビニルレジンラテックスに含まれる乳化剤が
    アニオン系乳化剤である特許請求の範囲第1項記載の抄
    紙方法。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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