JP6112863B2 - 油性固型化粧料 - Google Patents

油性固型化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP6112863B2
JP6112863B2 JP2012288448A JP2012288448A JP6112863B2 JP 6112863 B2 JP6112863 B2 JP 6112863B2 JP 2012288448 A JP2012288448 A JP 2012288448A JP 2012288448 A JP2012288448 A JP 2012288448A JP 6112863 B2 JP6112863 B2 JP 6112863B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
powder
oil
cosmetics
total amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012288448A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014129294A (ja
Inventor
芳典 降旗
芳典 降旗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2012288448A priority Critical patent/JP6112863B2/ja
Publication of JP2014129294A publication Critical patent/JP2014129294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6112863B2 publication Critical patent/JP6112863B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、油性固型化粧料に関する。
従来、油性化粧料は、化粧効果の持続性に優れた特徴をもつものとして使用されており、その製品剤型は使用部位によって多岐にわたるが、代表的なものとして口紅、マスカラ、アイシャドウ、アイライナー、ほほ紅、ファンデーションといったものが挙げられる。
一般的にこれらの油性化粧料は、ワックスなどの固形油、粉体及び液状油を中心として構成されているが、化粧料としての快適な使用性、使用感及び機能性を持たせるために、種々の配合検討が行われてきた。中でも揮発性油剤と皮膜形成剤を含んだ油性化粧料は揮発性油剤が揮発した後、強固な皮膜をつくり化粧もち効果に優れるためアイライナーやマスカラなどで多く用いられている(特許文献1〜3)。また、ファンデーションや化粧下地など顔の広範囲に塗布する製剤や、コンシーラーや部分下地のように顔の一部分に使用する製剤では、良く動く頬などに使用する場合は皮膜感が強すぎると肌がつっぱるなどの問題があるため、シリコーンエラストマーなどの球状粉体を多く配合するなどして使用感を向上させてきた(特許文献4、5)。
特開2001−187715号公報 特許第5021274号公報 特開2010−70516号公報 特開平9−328409号公報 特開2012−102061号公報
球状粉体の配合量が多くなると感触は良くなり、伸びやすく使用感も良くなるが、皮膜形成性が弱くなり、化粧もちという点では劣る結果となる。また、液状油を増やすことでも伸びは良くなるが、上記と同様に皮膜形成性が弱くなったりべたついたりして化粧もちが劣ってしまう。よって、顔の広範囲や頬などに使用する際に感触と化粧もちを両立することが課題となっていた。
従って、本発明は、顔の広範囲や頬などの良く動く部分に塗布する際に適度な伸びや心地よい使用感を有し、かつ皮膜形成性がよく、化粧もちに優れる油性固型化粧料を提供することを課題とする。
本発明者は、上記事情に鑑み、如何にして適度な伸びと滑らかな使用感と皮膜形成性の両立について、鋭意研究を重ねた結果、粉体の総量を多くして、かつその中の球状粉体の割合を減らし、特定の油剤を配合することで、十分な皮膜形成性を持ち化粧持ちが良いながらも適度な伸びの良さを有する油性固型化粧料の提供を実現するに至った。
即ち、本発明は、下記成分(A)〜(D)を含有する油性固型化粧料を提供するものである。
(A)(a1)酸化チタンを含む粉体を、化粧料総量を基準として40質量%以上60質量%以下
[但し、(a2)球状粉体の含有量は、粉体総量を基準として0質量%以上10質量%以下である。]
(B)皮膜形成剤
(C)揮発性油剤
(D)25℃で液状である分子量500〜1000のエステル油を、化粧料総量を基準として2質量%以上12質量%以下
本発明により、十分な皮膜形成性を持ち化粧持ちが良いながらも適度な伸びの良さを有する油性固型化粧料を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を詳述する。
本発明で用いられる(A)粉体は、(a1)酸化チタンを必須成分として含む。酸化チタンはその形状や粒子径が特に限定されるものではないが、隠ぺい力に優れるという観点から一次粒子径が0.15〜0.3μmであるものが好ましい。酸化チタンの例としてはMP−100(テイカ社製)、JR−800(テイカ社製)、CR−50(石原産業社製)、MT−500SA(テイカ社製)、ST−455(チタン工業社製)などが挙げられる。(a1)酸化チタンの含有量は特に限定されるものではないが、(A)粉体総量を基準として30質量%以上が好ましく、40質量%以下がより好ましく、また、100質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましい。具体的な範囲としては30〜100質量%が好ましく、より好ましくは40〜80質量%である。酸化チタンの含有量がこの範囲内であると高い隠ぺい性をもち、化粧効果持続性に優れるので好ましい。
また本発明で用いられる(A)粉体は、(a2)球状粉体の含有割合が低いものであり、(a2)球状粉体の含有量は、(A)粉体総量を基準として0質量%以上10質量%以下である。(a2)球状粉体の含有量が10質量%を超えると皮膜形成性が弱くなり、化粧料が肌上で伸びすぎるため好ましくない。(A)粉体総量中の(a2)球状粉体の含有量の好ましい範囲は、0〜10質量%であり、より好ましくは0〜9質量%である。
ここでいう球状粉体とは形状が球状である粉体を意味しており、例えば金平糖のような、球状ではあるが表面に突起のついたような形状の粉体は除く。球状粉体としては、例えば、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、シリコーンパウダー、シリカ、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルパウダー、セルロースパウダーなどが挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。また、球状粉体の粒子径は、皮膜形成性を妨げないという点から、0.1〜30μmが好ましく、1〜15μmがより好ましい。
本発明で用いられる(A)粉体は通常化粧料に用いられるものを用いることができ、例えば、赤色226号、赤色201号、赤色202号、黄色4号、黒色401号等の色素、青色1号アルミニウムレーキ、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、黄色203号バリウムレーキ等のレーキ色素;ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルパウダー、セルロースパウダー、ポリエチレン末等の高分子;タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料;雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、紺青被覆雲母チタン、黒酸化鉄被覆雲母チタン等のパール顔料;硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩;シリカ、アルミナ等の無機粉体;ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素、ラウロイルリジン等が挙げられる。これらの粉体のうち、(a1)酸化チタン及び(a2)球状粉体以外はその形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)、大きさに特に制限はない。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
このような(A)粉体を化粧料の総量を基準として40質量%以上60質量%以下含むことで、皮膜形成剤と粉体により均一で強固な化粧塗膜が形成され、化粧もちが良くなる。含有量が40質量%よりも少ないと、皮膜が弱くなってしまい化粧もちが悪くなり、また含有量が60質量%よりも多いと化粧料の流動性が悪くなり、肌上での伸びが悪くなる。好ましい、(A)粉体の含有量は42質量%以上であり、また好ましくは55質量%以下である。具体的な範囲としては、40〜60質量%必要であり、好ましくは42〜55質量%である。
また本発明で用いられる(A)粉体は全部またはその一部が表面処理されていても良く、そのような表面処理の例としては、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等が挙げられる。
本発明で用いられる(B)皮膜形成剤は、特に限定されるものではなく、揮発性油剤に溶解し、揮発性油剤が揮発した後に皮膜を形成する成分であればよい。そのような例としては、トリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマーなどのシリコーン系樹脂、水添ロジン酸ペンタエリスリチルなどのロジン系樹脂、アルキル変性プルランなど多糖類系樹脂が挙げられ、市販品としてはBY11−018(東レ・ダウコーニング社製)、KF−7312J(信越化学工業社製)、670FLUID(東レ・ダウコーニング社製)などが挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
(B)皮膜形成剤の含有量は、化粧料総量を基準で有効成分として1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、また15質量%以下が好ましく、12質量%以下が好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、1〜15質量%が好ましく、2〜12質量%がより好ましく、3〜10質量%がさらに好ましい。当該範囲内であると、化粧もちに優れ、またつっぱり感もない。
本発明で用いられる(C)揮発性油剤は常温(25℃)で揮発性を持つものであれば特に限定されるものではなく、イソドデカン、イソトリデカン、イソヘキサデカンなどの揮発性炭化水素、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどの環状シリコーン油、ジメチコン、メチルトリメチコンなどのシリコーン油、エチルパーフルオロブチルエーテルなどのフッ素油などが挙げられる。中でも他の油剤との相溶性や粉体の分散性に優れる環状シリコーン油が好ましい。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
(C)揮発性油剤の含有量は、化粧料総量を基準として5質量%以上が好ましく、8質量%以上が好ましく、10質量%以上がさらに好ましい。また、40質量%以下が好ましく、38質量%以下がより好ましく、35質量%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、5〜40質量%が好ましく、8〜38質量%がより好ましく、10〜35質量%がさらに好ましい。当該範囲内であると、皮膜形成性が良好となる。なお、(C)揮発性油剤の含有量には、粉体が分散液として供給される場合には、その分散媒の量も含まれる。
尚、本発明における「揮発性」とは、大気圧下、25℃で揮発する性質を意味し、好ましくは、大気圧における沸点が260℃以下で、25℃における蒸気圧が1.3×10-2Pa以上のものである。
本発明で用いられる(D)エステル油は分子量が500〜1000のものである。分子量がこの範囲のエステル油を用いると皮膜形成剤の皮膜形成性を阻害することなく、かつ化粧料に適度な伸びを付与することができる。500より小さいと皮膜形成性を阻害してしまい、1000を超えると粘度が高くなり、肌に塗布する際ののびが悪くなるため好ましくない。エステル油のより好ましい分子量は550〜900である。
本発明で用いられる(D)エステル油の例としては、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパンなどが挙げられ、特に好ましくは、IOB値が0.2以下である、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシルである。IOB値が0.2以下のものを選択することで、化粧料の保存安定性が増し、また化粧もちにも優れる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
尚、本発明においてIOB値とは、Inorganic/Organic Balance(無機性/有機性比)の略であって、無機性値の有機性値に対する比率を表す値であり、有機化合物の極性の度合いを示す指標となるものである。IOB値は、具体的には、IOB値=無機性値/有機性値として表される。ここで、「無機性値」、「有機性値」のそれぞれについては、例えば、分子中の炭素原子1個について「有機性値」が20、同水酸基1個について「無機性値」が100といったように、各種原子又は官能基に応じた「無機性値」、「有機性値」が設定されており、有機化合物中の全ての原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することによって、当該有機化合物のIOB値を算出することができる(例えば、甲田善生著、「有機概念図−基礎と応用−」p11〜17、三共出版1984年発行参照)。
本発明で用いられる(D)エステル油の含有量は、化粧料の総量を基準として2質量%以上であり、3質量%以上が好ましい。また、べたつき防止、化粧持ちの点から、12質量%以下であり、10質量%以下が好ましい。具体的な範囲としては、2〜12質量%であり、3〜10質量%が好ましい。当該範囲内であれば、皮膜形成性を阻害することなく、適度な伸びを有する化粧料となる。
本発明の油性固型化粧料には、上記成分以外に、通常化粧料に用いられる油剤、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤等の成分を使用することができる。
上記の油剤としては、通常化粧料に用いられる成分(C)及び(D)以外の揮発性及び不揮発性の油剤、溶剤、ならびに樹脂等が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体のいずれであっても構わない。油剤の例としては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸;グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール;ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類;流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウ、セレシン、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス等のロウ;ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂;ポリエチレンワックス、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー、エチレンプロピレンポリマー等が挙げられる。
また、別の形態の油剤の例としては、例えばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合物;パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合物が挙げられる。
溶媒の例としては、精製水、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、次世代フロン等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばアニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤、ベタイン型界面活性剤を用いることができる。
粘剤、樹脂の例としては、ポリアクリル酸ナトリウム、セルロースエーテル、アルギン酸カルシウム、カルボキシビニルポリマー、エチレン/アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン系ポリマー、ビニルアルコール/ビニルピロリドン共重合体、窒素置換アクリルアミド系ポリマー、ポリアクリルアミド、ジメチルアクリルアンモニウム系ポリマー、アクリル酸メタクリル酸アクリル共重合体、POE/POP共重合体、ポリビニルアルコール、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、ガーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン、セルロース、ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリコール、カチオン化シリコーン重合体、合成ラテックス等が挙げられる。
本発明の油性固型化粧料は、固形状に成型された油性化粧料であり、粉体分散、混合等通常の製法に従って半製品を製造した後、成形を行い、製造することができる。粉体と油剤からなる化粧料であり、粉体を40質量%以上60質量%以下と多量に含有する化粧料である。本発明の油性固型化粧料としては、ファンデーション、コンシーラー、ハイライトなどが挙げられる。
上述の実施形態に関し、本発明はさらに以下の実施態様を開示する。
〔1〕下記成分(A)〜(D)を含有する油性固型化粧料。
(A)(a1)酸化チタンを含む粉体を、化粧料総量を基準として40質量%以上60質量%以下
[但し、(a2)球状粉体の含有量は、粉体総量を基準として0質量%以上10質量%以下である。]
(B)皮膜形成剤
(C)揮発性油剤
(D)25℃で液状である分子量500〜1000のエステル油を、化粧料総量を基準として2質量%以上12質量%以下
〔2〕(a1)酸化チタンが、一次粒子径0.15〜0.30μmのものである〔1〕の油性固型化粧料。
〔3〕(a1)酸化チタンの含有量が、(A)粉体総量を基準として、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以下であり、また好ましくは100質量%以下、より好ましくは80質量%以下である〔1〕又は〔2〕の油性固型化粧料。
〔4〕(a1)酸化チタンの含有量が、粉体総量を基準として、好ましくは30〜100質量%、より好ましくは40〜80質量%である〔1〕〜〔3〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔5〕(A)粉体中の(a2)球状粉体の含有量が、好ましくは0〜10質量%、より好ましくは0〜9質量%である〔1〕〜〔4〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔6〕(a2)球状粉体が、好ましくは、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、シリコーンパウダー、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルパウダー及びセルロースパウダーから選ばれる1種又は2種以上である〔1〕〜〔5〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔7〕(a2)球状粉体の粒子径が、好ましくは0.1〜30μm、より好ましくは1〜15μmである〔1〕〜〔6〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔8〕(A)粉体の含有量が、化粧料の総量を基準として、好ましくは42質量%以上であり、また好ましくは55質量%以下であり、好ましい範囲が42〜55質量%である〔1〕〜〔7〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔9〕(A)粉体の全部又はその一部が好ましくは、表面処理されており、より好ましくはフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理及びメカノケミカル処理から選ばれる処理で表面処理されている〔1〕〜〔8〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔10〕(B)皮膜形成剤が、好ましくはシリコーン系樹脂、ロジン樹脂及び多糖系樹脂から選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはトリメチルシロキシケイ酸、ポリプロピルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー、水添ロジン酸ペンタエリスリチル及びアルキル変性プルランから選ばれる1種又は2種以上である〔1〕〜〔9〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔11〕(B)皮膜形成剤の含有量が、化粧料総量を基準で有効成分量として、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、さらに好ましくは3質量%以上であり、また好ましくは15質量%以下、より好ましくは12質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である〔1〕〜〔10〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔12〕(B)皮膜形成剤の含有量が、化粧料総量を基準で有効成分量として、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは2〜12質量%、さらに好ましくは3〜10質量%である〔1〕〜〔11〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔13〕(C)揮発性油剤が、好ましくは揮発性炭化水素油、環状シリコーン油、シリコーン油及びフッ素油から選ばれるものであり、より好ましくは環状シリコーン油である〔1〕〜〔12〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔14〕(C)揮発性油剤の含有量が、化粧料総量を基準として、好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上であり、また好ましくは40質量%以下、より好ましくは38質量%以下、さらに好ましくは35質量%以下である〔1〕〜〔13〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔15〕(C)揮発性油剤の含有量が、化粧料総量を基準として、好ましくは5〜40質量%、より好ましくは8〜38質量%、さらに好ましくは10〜35質量%である〔1〕〜〔14〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔16〕(D)エステル油の分子量が、好ましくは550〜900である〔1〕〜〔15〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔17〕(D)エステル油が、好ましくはミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル及びトリイソステアリン酸トリメチロールプロパンから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくは、IOB値が0.2以下である、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル及びステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシルから選ばれる1種又は2種以上である〔1〕〜〔16〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔18〕(D)エステル油の含有量が化粧料の総量を基準として、好ましくは3質量%以上であり、また好ましくは10質量%以下である〔1〕〜〔17〕のいずれかの油性固型化粧料。
〔19〕(D)エステル油の含有量が、化粧料の総量を基準として、好ましくは3〜10質量%である〔1〕〜〔18〕のいずれかの油性固型化粧料。
以下、実施例、及び比較例に基づいて本発明を詳明する。まず、実施例及び比較例の化粧料の処方とその評価を表1に示す。表中の「分子量」の項目に○がある成分は本発明の(D)に該当する分子量500〜1000のエステル油である。製造方法及び評価方法については下記に示す。
Figure 0006112863
(製造方法)
(7)〜(21)の原料を90℃で溶解混合したのち、(1)〜(6)の原料を予め粉砕混合したものを加えてホモミキサーを用いて混合した。再溶解、脱気を行い、容器に充填して製品(油性固型ファンデーション)を得た。
上記の各実施例及び比較例で得られた化粧料の評価は下記のように行った。
[化粧料の有用性評価試験(伸びのよさ)]
専門パネラーを評価品目ごとに10名ずつ用意し(但し、品目によりパネラーが重複する場合もある)、表2に示す評価基準に従って評価を行い、全パネラーの合計点数を以って評価結果とした。従って、点数が高いほど評価項目に対する有用性が高いことを示す(満点:50点)。


Figure 0006112863
[化粧料の有用性評価試験(化粧もち、べたつきのなさ)]
専門パネラーを評価品目ごとに10名ずつ用意し(但し、品目によりパネラーが重複する場合もある)、表3に示す評価基準に従って評価を行い、全パネラーの合計点数を以って評価結果とした。従って、点数が高いほど評価項目に対する有用性が高いことを示す(満点:50点)。
Figure 0006112863
表1の結果より、本発明の各実施例は比較例と比べてより高い効果を示していることが判った。実施例1〜3は各評価項目に関して高い評価を得ている。これに対して、比較例1は、球状粉体の割合が多くなり、べたつきはないものの皮膜形成性が弱く伸びすぎてしまい、化粧持ちが悪い結果となっている。比較例2では粉体の総量が少ないため、油剤の割合が多くなっており、伸びすぎてしまい、べたつき、化粧もちも悪いという評価になった。比較例3は(D)成分のエステル油を多量に配合しており、べたつきがあり、化粧もちも悪いという結果になった。比較例4は(D)成分の配合量が少なく、べたつきは少ないものの、皮膜形成性に劣り化粧持ちが悪い結果となった。
下記実施例4〜5についても、上記試験において優れた結果を示すものである。
実施例4(油性固型ファンデーション)
(製造方法)
(7)〜(14)の原料を100℃で溶解混合したのち、(1)〜(6)の原料を予めミキサーで粉砕混合したものを加えてホモミキサーを用いて混合した。脱気を行い、容器に充填して製品(油性固型ファンデーション)を得た。
Figure 0006112863
実施例5(油性固型コンシーラー)
(5)〜(11)の原料を100℃で溶解混合したのち、(1)〜(4)の原料を予めミキサーで粉砕混合したものを加えてホモミキサーを用いて混合した。脱気を行い、容器に充填して製品(油性固型コンシーラー)を得た。
Figure 0006112863
本発明の、油性固型化粧料は、顔の広範囲や頬などの良く動く部分に塗布する際に適度な伸びや心地よい使用感を有し、かつ皮膜形成性がよく、化粧もちに優れる化粧料を提供することができる。

Claims (2)

  1. 下記成分(A)〜(D)を含有する油性固型化粧料。
    (A)(a1)酸化チタンを含む粉体を、化粧料総量を基準として40質量%以上60質量%以下
    [但し、(a2)球状粉体の含有量は、粉体総量を基準として0質量%以上10質量%以下である。]
    (B)皮膜形成剤
    (C)揮発性油剤
    (D)25℃で液状である分子量500〜1000かつIOB値が0.2以下であるエステル油を、化粧料総量を基準として2質量%以上12質量%以下
  2. 成分(A)中の(a1)酸化チタンの含有量が、粉体総量を基準として30〜100質量%である請求項1記載の油性固型化粧料。
JP2012288448A 2012-12-28 2012-12-28 油性固型化粧料 Active JP6112863B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012288448A JP6112863B2 (ja) 2012-12-28 2012-12-28 油性固型化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012288448A JP6112863B2 (ja) 2012-12-28 2012-12-28 油性固型化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014129294A JP2014129294A (ja) 2014-07-10
JP6112863B2 true JP6112863B2 (ja) 2017-04-12

Family

ID=51408061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012288448A Active JP6112863B2 (ja) 2012-12-28 2012-12-28 油性固型化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6112863B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3122832A1 (fr) 2021-05-13 2022-11-18 Tombow Pencil Co., Ltd. Fond de teint en poudre à base d’huile

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6553886B2 (ja) * 2015-02-10 2019-07-31 紀伊産業株式会社 固形化粧料

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0789826A (ja) * 1993-09-21 1995-04-04 Shiseido Co Ltd 固型油性化粧料
JPH10338618A (ja) * 1997-06-04 1998-12-22 Kose Corp 油性固型化粧料
JP3689381B2 (ja) * 2002-03-28 2005-08-31 株式会社コーセー 油性化粧料
JP2004051500A (ja) * 2002-07-17 2004-02-19 Noevir Co Ltd 固形状油性化粧料
JP2006111543A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Kanebo Cosmetics Inc 油性化粧料
JP2006290877A (ja) * 2005-03-15 2006-10-26 Kose Corp 油性化粧料
JP2006282517A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kose Corp ゲル組成物及びそれを含有する化粧料
JP4563854B2 (ja) * 2005-03-31 2010-10-13 株式会社コーセー 油性化粧料
JP2009102251A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Shiseido Co Ltd 油性固形化粧料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3122832A1 (fr) 2021-05-13 2022-11-18 Tombow Pencil Co., Ltd. Fond de teint en poudre à base d’huile

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014129294A (ja) 2014-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6517511B2 (ja) カルボシロキサンデンドリマー単位を伴うポリマーおよび大量のモノアルコールを含有する組成物
JP6172964B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
KR20150023843A (ko) 피지-펌프 필러 및 소수성 필름-형성 중합체를 포함하는 피부 메이크업을 위한 화장용 조성물
CN112969506B (zh) 多层型彩妆保护化妆料
JP5908674B2 (ja) 油性化粧料
US20150366782A1 (en) Lipstick composition having improved gloss and wear
JP5782256B2 (ja) 粉末化粧料
JP6085475B2 (ja) 固形粉末化粧料
JP5784932B2 (ja) 油性固形化粧料
JP6112863B2 (ja) 油性固型化粧料
JP2008273943A (ja) 水性メイクアップ化粧料
JP6487252B2 (ja) 油性アイライナー化粧料
WO2017170217A1 (ja) 化粧料セット
JP6468891B2 (ja) 油性メイクアップ化粧料
JP2016113446A (ja) 固形粉末化粧料
JP7299811B2 (ja) 睫用化粧料
JP7356094B2 (ja) W/o型乳化化粧料
JP2002128628A (ja) 粉体化粧料
JP4463672B2 (ja) 表面処理粉体及びその粉体を含有する化粧料
JP7212563B2 (ja) 睫毛用化粧料
JPH08283605A (ja) 改質粉体および配合化粧料
JP6796007B2 (ja) 粉末化粧料
JP3652617B2 (ja) 粉体化粧料
JP4842689B2 (ja) メイクアップ化粧料
JP2015193564A (ja) メークアップ化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170314

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6112863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250