JP6085475B2 - 固形粉末化粧料 - Google Patents

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本発明は、固形粉末化粧料に関するものである。
パウダーファンデーションやアイシャドウなどに代表される固形粉末化粧料は、粉体成分に油性成分を加えて混合した化粧料基材を、皿等の容器に充填成型してなる化粧料であり、使用方法が簡単で携帯性にも優れるため、消費者に広く受容れられている。これまでに多くの検討がなされており、化粧もちや紫外線防御効果といった機能的要素、仕上がりの均一感や滑らかな感触などの官能的要素の検討が種々行われている。
一方、デキストリン脂肪酸エステルは一般的には油ゲル化剤として知られており、固形粉末化粧料においても、使用感や安定性を向上させるために用いられてきた(特許文献1)。しかし、特定の重合度のデキストリンと分岐鎖をもつ脂肪酸をエステル化することで、液状油のゲル化能がない新規なデキストリン脂肪酸エステルが開発され(特許文献2)、それを配合した湿式成型法による固形粉末化粧料が開発されている(特許文献3)。
特開2003−095847号公報 国際公開第2011−102123号 特開2011−225560号公報
しかし、官能要素を追求して、球状の樹脂粉体を配合してより滑らかにしたり、ツヤを出すためにアスペクト比の高い板状粉体を多く配合したりしようとすると成型性が悪くなり、衝撃で割れやすくなってしまうため、固形粉末化粧料においては滑らかで柔らかい感触と、耐衝撃性を両立させることが困難であった。
本発明の課題は、高い耐衝撃性がありながら滑らかな伸びなどの官能的特徴にも優れた固形粉末化粧料を提供することにある。
上記実状に鑑み、本発明者は鋭意研究を行った結果、特定の構造をもつデキストリン脂肪酸エステル、球状のシリコーン弾性粉体、及びチッ化ホウ素を組み合わせることで、高い耐衝撃性がありながら滑らかな伸びなどの官能的特徴に優れた固形粉末化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)脂肪酸組成について、(a)炭素数12〜22の分岐鎖飽和脂肪酸と(b)炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸との含有モル比が、100:0〜50:50であるデキストリン脂肪酸エステル
(B)球状シリコーン弾性粉体、及び
(C)チッ化ホウ素
を含有し、成分(A)の含有量が化粧料総量を基準として0.5質量%以上5質量%以下である固形粉末化粧料を提供するものである。
本発明の固形粉末化粧料は、優れた耐衝撃性を確保しながら、滑らかな感触をもち、使用時の伸び広がりも良好であり、且つ化粧持続性が良好なものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられる成分(A)のデキストリン脂肪酸エステルは、デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であり、その脂肪酸組成について、(a)炭素数12〜22の分岐鎖飽和脂肪酸と(b)炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸との含有モル比が、100:0〜50:50のものである。
また、本発明で用いられる成分(A)のデキストリン脂肪酸エステルは、液状油と混合したときに液状油をゲル化しない、という特性を有するものが好ましい。
ここで「液状油をゲル化しない」とは、ASTM D445測定方法による40℃における動粘度が8mm2/sである流動パラフィンを液状油とする場合、デキストリン脂肪酸エステルを5質量%含有する該流動パラフィンを100℃で溶解し、24時間後25℃で粘度を測定したとき、粘度が、Yamco DIGITAL VISCOMATE粘度計VM−100A(振動式)(山一電機社製)の検出限界以下であることを意味する。なお、ゲル化する場合には、粘度が検出されることで確認できる。
成分(A)のデキストリン脂肪酸エステルに用いられるデキストリンは、グルコース平均重合度が3〜150であるのが好ましく、さらに10〜100であるのが好ましい。グルコース平均重合度がこの範囲であると、油剤への溶解性が良好であり、加温等をする必要がないのでより好ましい。デキストリンの糖鎖は直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれでもよい。
成分(A)のデキストリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、(a)炭素数12〜22の分岐鎖飽和脂肪酸の1種又は2種以上を必須とし、さらに(b)炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸の1種又は2種以上を含有してもよいものである。
脂肪酸の組成割合は、(a)炭素数12〜22の分岐鎖飽和脂肪酸と(b)炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸との含有モル比が、油剤への溶解性の点から、100:0〜50:50であり、好ましくは100:0〜55:45である。
(a)炭素数12〜22の分岐鎖飽和脂肪酸としては、例えば、イソトリデカン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸、イソヘキサコサン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜選択又は組み合わせて使用することができる。中でも特にイソステアリン酸が好ましく、構造の違い等の限定は特にない。
また、(b)炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜、選択又は組み合わせて使用することができる。
また成分(A)のデキストリン脂肪酸エステルの、デキストリンへの脂肪酸の置換度は、グルコース単位当たり1.0〜3.0であるのが好ましく、より好ましくは1.2〜2.8である。グルコース置換度がこの範囲にあると、100℃以下で液状油に溶解し、着色や臭いもなくより好ましい。
成分(A)のデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸として分岐鎖飽和脂肪酸単独の場合のデキストリン脂肪酸エステルとしては、例えば、デキストリンイソパルミチン酸エステル、デキストリンイソステアリン酸エステル、デキストリンイソアラキジン酸エステル、デキストリンイソヘキサコサン酸エステル、デキストリン(イソパルミチン酸/イソステアリン酸)エステル等が挙げられる。
成分(a)のデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸として分岐鎖飽和脂肪酸と直鎖飽和脂肪酸との混合脂肪酸を用いた場合のデキストリン脂肪酸エステルとしては、例えば、デキストリン(イソパルミチン酸/ラウリン酸/ベヘン酸)エステル、デキストリン(イソステアリン酸/ミリスチン酸)エステル、デキストリン(イソヘキサコサン酸/ミリスチン酸)エステル、デキストリン(イソステアリン酸/パルミチン酸/ベヘン酸)エステル、デキストリン(イソパルミチン酸/ステアリン酸)エステル、デキストリン(イソステアリン酸/アラキジン酸)エステル、デキストリン(イソステアリン酸/ステアリン酸)エステル等が挙げられる。
これらの中でも特にデキストリンイソステアリン酸エステルが好ましく、市販品としては、ユニフィルマHVY(千葉製粉社製)等が挙げられる。
本発明における成分(A)デキストリン脂肪酸エステルの含有量は、化粧料総量を基準として0.5質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、また5質量%以下であり、3.5質量%以下が好ましい。具体的な範囲としては、0.5〜5質量%であり、1〜3.5質量%が好ましい。この範囲内であれば、成分(A)のデキストリン脂肪酸エステルの持つ柔軟な皮膜性が発揮され、耐衝撃性が飛躍的に向上し、伸び広がりが良好であり、化粧膜が均一で、化粧持続性が良好な固形粉末化粧料となる。
本発明に用いられる成分(B)球状シリコーン弾性粉体は固形粉末化粧料の伸び広がりを良くしたり、柔らかい感触を付与したりするためのものであり、シリコーン樹脂粉体、シリコーンゴム粉体、シリコーン樹脂被覆シリコーンゴム粉体などが挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
シリコーン樹脂粉体は、多官能性シロキサン成分を共重合させたシリコーン樹脂を粉末化したものであり、シロキサン結合が三次元網目状に架橋した構造を持つ。市販品としては、例えばトスパール145A(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)などを挙げることができる。
シリコーンゴム粉体は、直鎖状のジメチルシリコーンを架橋した構造を持つシリコーンゴムを粉末化したものであり、市販品としては、例えばトレフィルE508(東レ・ダウコーニング社製)などを挙げることができる。
シリコーン樹脂被覆シリコーンゴム粉体は、シリコーンゴム粉体の表面をシリコーンレジンで被覆したものであり、市販品としては、例えばKSP−100、KSP−300(信越化学工業社製)、などを挙げることができる。
本発明に用いられる成分(B)の含有量は、特に限定されないが、化粧料総量を基準として5質量%以上が好ましく、7質量%以上がより好ましく、また15質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましい。具体的な範囲としては、5〜15質量%が好ましく、7〜12質量%がより好ましい。この範囲内で用いれば、伸び広がりや耐衝撃性が良好な固形粉末化粧料が得られる。
本発明に用いられる成分(C)チッ化ホウ素としては、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限はなく、市販品を用いることもできる。市販品としては、例えばPUHP3008J(サンゴバン社製)、SHP−3、SHP−5(水島合金鉄社製)などが挙げられる。なお、分散性や付着性を改良するために、シリコーン類、フッ素化合物類、金属石鹸類、油剤類等の表面処理剤で通常公知の方法により、表面処理して用いても良い。
本発明に用いられる成分(C)チッ化ホウ素の含有量は、特に限定されないが、化粧料総量を基準として5質量%以上が好ましく、8質量%以上がより好ましく、また20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい。具体的な範囲としては、5〜20質量%が好ましく、8〜15質量%がより好ましい。この範囲内であれば、耐衝撃性と使用感に優れる。
本発明の固型粉末化粧料には、上記成分以外に、通常化粧料に用いられる油剤、前記以外の粉体、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤等の成分を使用することができる。
上記の粉体の例としては、赤色104号、赤色102号、赤色226号、赤色201号、赤色202号、黄色4号、黒色401号等の色素、青色1号アルミニウムレーキ、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、黄色203号バリウムレーキ等のレーキ色素;ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、ポリエチレン末等の高分子;タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料;雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、紺青被覆雲母チタン、黒酸化鉄被覆雲母チタン等のパール顔料;硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩;シリカ、アルミナ等の無機粉体;ベントナイト、スメクタイト、ラウロイルリジン等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)、大きさに特に制限はない。これら各種の粉体は、それぞれ単独で処理したものを混合しても、混合物としてまとめて処理しても構わない。また、混合物の色を肌色などに調色したものを処理することも可能である。
上記の油剤としては、通常化粧料に用いられる揮発性及び不揮発性の油剤、溶剤、ならびに樹脂等が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体のいずれであっても構わない。油剤の例としては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸;グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール;ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類;流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウ、セレシン、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス等のロウ;ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂;ポリエチレンワックス、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー、エチレンプロピレンポリマー等が挙げられる。
また、別の形態の油剤の例としては、例えばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合物;パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合物が挙げられる。
溶媒の例としては、精製水、環状シリコーン、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばアニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤、ベタイン型界面活性剤を用いることができる。
粘剤、樹脂の例としては、ポリアクリル酸ナトリウム、セルロースエーテル、アルギン酸カルシウム、カルボキシビニルポリマー、エチレン/アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン系ポリマー、ビニルアルコール/ビニルピロリドン共重合体、窒素置換アクリルアミド系ポリマー、ポリアクリルアミド、カチオン化ガーガム等のカチオン系ポリマー、ジメチルアクリルアンモニウム系ポリマー、アクリル酸メタクリル酸アクリル共重合体、POE/POP共重合体、ポリビニルアルコール、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、ガーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン、セルロース、ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリコール、カチオン化シリコーン重合体、合成ラテックス等が挙げられる。
本発明の固形粉末化粧料は、特に限定されないが、ファンデーション、アイシャドウ、頬紅、白粉、コンシーラー、アイブロウ等のメーキャップ化粧料に好適に用いられる。またその製造方法としては、乾式成型法や半湿式製法が好ましく、乾式成型法がより好ましい。すなわち、ミキサーやブレンダー等の攪拌混合機を用いて粉体原料と、結合剤としての油剤原料等を混合し、該混合物をパルペライザーやアトマイザー等の粉砕機にて粉砕したのち、金属や樹脂製の金皿に充填し、乾式プレス成型する方法や、粉体原料と油剤原料の他に水、低級アルコールなどの溶剤を少量加えて混合し、粉砕機にて粉砕したのち、乾燥機で溶剤を揮発させてから、金皿に充填し、プレス成型する半湿式製法が好ましい。
上述の実施形態に関し、本発明はさらに以下の実施態様を開示する。
<1>次の成分(A)〜(C);
(A)脂肪酸組成について、(a)炭素数12〜22の分岐鎖飽和脂肪酸と(b)炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸との含有モル比が、100:0〜50:50であるデキストリン脂肪酸エステル
(B)球状シリコーン弾性粉体、及び
(C)チッ化ホウ素
を含有し、成分(A)の含有量が化粧料総量を基準として0.5質量%以上5質量%以下である固形粉末化粧料。
<2>(A)デキストリン脂肪酸エステルが、液状油と混合したときに液状油をゲル化しないものである<1>の固形粉末化粧料。
<3>(A)デキストリン脂肪酸エステルのデキストリンが、好ましくはグルコース平均重合度3〜150のもの、より好ましくはグルコース平均重合度10〜100のものである<1>又は<2>の固形粉末化粧料。
<4>(A)デキストリン脂肪酸エステルの脂肪酸の組成割合が、(a)炭素数12〜22の分岐鎖飽和脂肪酸と(b)炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸との含有モル比が100:0〜50:50であり、好ましくは100:0〜55:45である<1>〜<3>のいずれかの固形粉末化粧料。
<5>(a)炭素数12〜22の分岐鎖飽和脂肪酸が、好ましくはイソトリデカン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸及びイソヘキサコサン酸から選ばれる1種又は2種以上であり、(b)炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸がラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸及びベヘン酸から選ばれる1種又は2種以上である<1>〜<4>のいずれかの固形粉末化粧料。
<6>(A)のデキストリン脂肪酸エステルの、デキストリンへの脂肪酸の置換度が、グルコース単位当たり好ましくは1.0〜3.0であり、より好ましくは1.2〜2.8である<1>〜<5>のいずれかの固形粉末化粧料。
<7>成分(A)の含有量が、化粧料総量を基準として0.5質量%以上であり、好ましくは1質量%以上であり、また5質量%以下であり、好ましくは3.5質量%以下である<1>〜<6>のいずれかの固形粉末化粧料。
<8>成分(A)の含有量が、化粧料総量を基準として0.5〜5質量%であり、好ましくは1〜3.5質量%である<1>〜<7>のいずれかの固形粉末化粧料。
<9>成分(B)が、シリコーン樹脂粉体、シリコーンゴム粉体及びシリコーン樹脂被覆シリコーンゴム粉体から選ばれる1種又は2種以上である<1>〜<8>の固形粉末化粧料。
<10>成分(B)の含有量が、化粧料総量を基準として好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上であり、また好ましくは15質量%以下、より好ましくは12質量%以下である<1>〜<9>のいずれかの固形粉末化粧料。
<11>成分(B)の含有量が化粧料総量を基準として、好ましくは5〜15質量%、より好ましくは7〜12質量%である<1>〜<10>のいずれかの固形粉末化粧料。
<12>成分(C)の含有量が、化粧料総量を基準として好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上であり、また好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下である<1>〜<11>のいずれかの固形粉末化粧料。
<13>成分(C)の含有量が、化粧料総量を基準として、好ましくは5〜20質量%、より好ましくは8〜15質量%である<1>〜<12>のいずれかの固形粉末化粧料。
<14>乾式成型法により得られるものである<1>〜<13>のいずれかの固形粉末化粧料。
以下に実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(耐衝撃性の評価)
固形粉末化粧料(金皿充填物)を50cmの高さから、厚み25mmのベニヤ板上に繰り返し落下させ、欠け、割れ、ひび等の異常が生じるまでの回数で評価した。評価基準は下記の通りである。
(評価基準)
◎:11回以上
○:7〜10回
△:5〜6回
×:4回以下
(化粧料の皮膚有用性評価)
専門パネラーを各評価項目ごとに10名ずつ用意し(但し、項目によりパネラーが重複する場合もある)、表1に示す評価基準に従って評価を行い、全パネラーの合計点数を以て評価結果とした。従って、点数が高いほど評価項目に対する有用性が高いことを示す。(満点:50点)
Figure 0006085475
実施例1〜4および比較例1〜4 パウダーファンデーション
下記表2に示す組成のパウダーファンデーションを下記製造方法に従って作製した。得られたパウダーファンデーションについて、「耐衝撃性」および官能(「塗布時の滑らかさ」「伸び広がりの良さ」、「化粧持続性」)の評価を行った。その結果を併せて表2に示す。
Figure 0006085475
(製造方法):実施例1〜4、比較例1〜4
(1)〜(8)の粉体原料をミキサーにて均一混合する。(9)〜(14)の油剤原料を90℃に加熱し、均一混合したのち、粉体原料と混合した。得られた粉末をアトマイザーにて粉砕し、メッシュを通した後、金型を用いてアルミ金皿(直径4.5cm、厚さ5mm)に打型して製品を得た。
(結果)
表2の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1〜4のパウダーファンデーションは、耐衝撃性、滑らかさ、伸び広がり、化粧もち、全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。一方、成分(A)のデキストリン脂肪酸エステルを含有していない比較例1は耐衝撃性が著しく悪くなっており、逆に含有量の多い比較例2は耐衝撃性こそ優れるものの、滑らかさや伸び広がりに欠ける品質となってしまった。また、シリコーン弾性粉体やチッ化ホウ素を含有していない比較例3、4は滑らかさや伸び広がりにかける結果となってしまっている。
下記実施例5〜6についても、上記試験において優れた結果を示すものである。
実施例5(アイシャドウ)
(製造方法)
(1)〜(13)の粉体原料をミキサーにて均一混合する。(14)〜(19)の油剤原料を90℃に加熱し、均一混合したのち、粉体原料と混合した。得られた粉末をアトマイザーにて粉砕し、メッシュを通した後、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
Figure 0006085475
実施例6(プレストパウダー)
(製造方法)
(1)〜(11)の粉体原料をミキサーにて均一混合する。(12)〜(21)の油剤原料を90℃に加熱し、均一混合したのち、粉体原料と混合した。得られた粉末をアトマイザーにて粉砕し、メッシュを通した後、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
Figure 0006085475
本発明は使用時の伸び広がりが良好であり、化粧膜が均一で、耐衝撃性に優れる固形粉末化粧料を提供することができる。

Claims (1)

  1. 次の成分(A)〜(C);
    (A)脂肪酸組成について、(a)炭素数12〜22の分岐鎖飽和脂肪酸と(b)炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸との含有モル比が、100:0〜50:50であるデキストリン脂肪酸エステル
    (B)球状シリコーン弾性粉体、及び
    (C)チッ化ホウ素
    を含有し、成分(A)の含有量が化粧料総量を基準として0.5質量%以上5質量%以下、成分(B)の含有量が化粧料総量を基準として5〜15質量%、
    成分(C)の含有量が化粧料総量を基準として8〜20質量%
    である固形粉末化粧料。
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