JP6112638B2 - 吸水性ポリマー組成物 - Google Patents

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    • C08L101/14Compositions of unspecified macromolecular compounds characterised by physical features, e.g. anisotropy, viscosity or electrical conductivity the macromolecular compounds being water soluble or water swellable, e.g. aqueous gels

Description

本発明は、抗菌性を有し、使い捨ておむつ等の吸収性物品における吸水性物質として有用な吸水性ポリマー組成物に関する。
吸水性ポリマーは、ポリマーを構成する分子鎖の間に水を取り込むため、自重の数百倍もの水を吸収する高い吸水性を有し、また、水を吸収して膨潤したハイドロゲルは圧力がかかっても水を離さないため、高い保水性も有している。このような高吸水性、高保水性を有する吸水性ポリマーは、衛生用品分野で、幼児用、大人用、失禁者用の使い捨ておむつや、婦人用の生理用ナプキン等の吸収性物品における吸水性物質として使用されている他、農園芸保水剤等の農園芸分野、止水材、シーリング材等の土木分野、防音材等の建築分野、その他、医療・化粧料分野等、多岐にわたり利用されている。
また、特に吸水性ポリマーを用いた衛生用品においては、衛生用品の着用時に生じる着用者の皮膚と糞尿などの排泄物や体液との接触により、皮膚の刺激症状、例えばおむつかぶれなどの炎症が、衛生用品で覆われた身体部分で発生し、さらに不快な悪臭も発生し得る。このような排泄物に起因する種々の不都合を防止する目的で、吸水性ポリマーに抗菌機能を付与することが行われている。例えば特許文献1には、特定の抗菌剤を溶媒に溶解して得た溶液を、塗布、噴霧、浸漬等の方法により、粒子状の吸水性ポリマーに適用することが記載されており、吸水性ポリマーの全表面が抗菌剤で覆われることが好ましい旨も記載されている。また特許文献2には、特定のシランに共有結合している親水性ゲルを含む抗菌性超吸着剤組成物が記載されており、この組成物の調製法の一例として、3−(トリメトキシシリル)プロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロリド等の特定の抗菌剤により前処理されたコロイド状シリカ粒子と、吸水性ポリマーとを、容器中で混合する方法が記載されている。
また特許文献3には、吸水性ポリマーの表面に抗菌性粒子を付着させることが記載され、該抗菌性粒子として、非晶質リン酸カルシウム粒子に金、銀等の抗菌性金属イオンを吸着させた抗菌性非晶質リン酸カルシウム粒子を用いることが記載されている。この抗菌性非晶質リン酸カルシウム粒子は、従来の有機系抗菌剤が人間に対する毒性を有するものであったり、あるいは抗菌力の弱いものであったりしたことに鑑み採用されたもので、分散剤を使用して非晶質リン酸カルシウム粒子を含むスラリーを調製し、このスラリー中に抗菌性金属粉末又は抗菌性金属化合物を添加混合し、該粒子表面におけるイオン交換可能な金属イオンを抗菌性金属イオンに置換することで得られる。
特表2000−513408号公報 特開平2−14741号公報 特開平7−165981号公報
特許文献1に記載されているように、吸水性ポリマーの表面に抗菌剤を直接付着させると、吸水性ポリマーの吸水性能が低下するおそれがある。また例えば、使い捨ておむつ等の吸収性物品の着用中における排尿等の排泄回数は、1回ではなく複数回であるのが通常であるところ、吸収性物品における吸収体の素材として抗菌性が付与された吸水性ポリマーを用いた場合には、その複数回に亘る排泄の全てにおいて、該吸水性ポリマーによる抗菌効果が発揮されることが理想的である。しかしながら、従来技術では、そのような持続性のある優れた抗菌効果を得ることはできなかった。
また、特許文献3記載の抗菌性粒子(抗菌性非晶質リン酸カルシウム粒子)は、抗菌機能を有する抗菌性金属イオンが、周囲の環境の影響を受けやすく環境変化によって酸化又は還元されやすいため、使用時において本来の抗菌力が十分に発揮されないおそれがある。また、特許文献3記載の抗菌性粒子は、前記したようにその製造過程で分散剤を使用しているため、例えば使用される環境が比較的乾燥していると、凝集を起こすおそれがある。
従って本発明は、抗菌性能及び吸水性能に優れる吸水性ポリマー組成物に関する。
本発明は、無機微粒子の表面に疎水性抗菌剤が付着している抗菌性微粒子と、吸水性ポリマーとを含み、該抗菌性微粒子が該吸水性ポリマーの表面に付着している吸水性ポリマー組成物である。
また本発明は、前記吸水性ポリマー組成物を含む吸収性物品である。
また本発明は、疎水性抗菌剤を無機微粒子の表面に付着させて抗菌性微粒子を得る第1の工程と、この抗菌性微粒子を吸水性ポリマーの表面に付着させて吸水性ポリマー組成物を得る第2の工程とを有する、吸水性ポリマー組成物の製造方法である。
本発明によれば、抗菌性能及び吸水性能に優れる吸水性ポリマー組成物が提供される。本発明の吸収性物品は、抗菌性能及び吸水性能に優れる本発明の吸水性ポリマー組成物を含んでいるため、不快な悪臭や皮膚の刺激症状等の排泄物に起因する不都合を起こし難い。
本発明の吸水性ポリマー組成物の主たる特徴の1つとして、親水性ではなく、疎水性の抗菌剤を使用する点が挙げられる。本発明で用いる抗菌剤が備えるべき「疎水性」は、水と混合した場合に水と完全に分離するような強い疎水性ではなく、一部は水に溶解するが大部分は水に溶解しない程度の疎水性である。より具体的には、本発明で用いる疎水性抗菌剤は、25℃の水に対する溶解度が好ましくは40.0g以下、さらに好ましくは10.0g以下である。抗菌剤の溶解度は次の方法によって測定することができる。25℃の純水100gに対して、十分乾燥させた抗菌剤を投入し、スターラー又は振とう機で撹拌して溶解させ、1時間撹拌しても溶解できない直前の投入量を、当該抗菌剤の25℃の水に対する溶解度とする。
本発明に係る抗菌性微粒子においては、疎水性抗菌剤はファンデルワールスカによって無機微粒子の表面に付着している。例えば、本発明の吸水性ポリマー組成物を使い捨ておむつにおける吸収体の構成材料として用いた場合において、おむつ着用者が排尿し、その尿が該吸水性ポリマー組成物における疎水性抗菌剤と接触した場合、疎水性抗菌剤の無機微粒子表面から尿中への移行が起こる。しかし、尿は親水性であり疎水性抗菌剤との親和性が低いため、無機微粒子表面に付着している疎水性抗菌剤の大部分はそのまま付着したままであり、無機微粒子表面を離れて尿中に移行する疎水性抗菌剤の量はごくわずかである。また、尿中に移行した疎水性抗菌剤は、尿との親和性の低さ故に、尿中に均一分散されずに、尿の液面及びその近傍に偏在する。
使い捨ておむつにおいて問題となる不快な悪臭や皮膚の刺激症状等は、吸収性物品中に存在する微生物と尿との接触によって引き起こされる。ここで、前述したように、尿の液面及びその近傍に疎水性抗菌剤が偏在している場合、該尿と接触した微生物が最初に主に接触する該尿中の成分は疎水性抗菌剤である。尿中の水分等に先立って疎水性抗菌剤が最初に主に微生物に付着するので、疎水性抗菌剤による抗菌効果が効果的に発現する。そのため、本発明の吸水性ポリマー組成物は、使用量が少量でも高い抗菌効果を発揮し得る。また前述したように、本発明の吸水性ポリマー組成物は、尿との一回の接触において無機微粒子表面から離れて該尿中に移行する疎水性抗菌剤の割合が低く、数回程度の尿との接触を経ても、無機微粒子表面には依然として多量の疎水性抗菌剤が付着したままである。そのため、該吸水性ポリマー組成物が着用者の排尿部近傍に位置する場合や、排尿回数が多数回に及ぶ場合でも、高い抗菌効果を長期にわたって持続し得る。
このように、吸水性ポリマーと併用する抗菌剤として疎水性抗菌剤を選択することで、少ない使用量でも高い抗菌効果が長期に亘って奏されるようになる。仮に、疎水性抗菌剤に代えて親水性抗菌剤を無機微粒子の表面に付着させた場合、親水性抗菌剤は尿との親和性が高いため、尿と接触した際に無機微粒子表面から該尿中に移行する親水性抗菌剤の量は、疎水性抗菌剤の場合に比して多く、且つ尿中に移行した親水性抗菌剤は液面近傍に偏在せずに尿中に均一分散するため、前述の如き疎水性抗菌剤による作用効果は得られず、抗菌効果が低下するおそれがある。
本発明で用いる疎水性抗菌剤の好ましい一例として、下記式(I)で表される物質、即ち、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,4,4−トリメチルペンチル)−2(1H)−ピリドン モノエタノールアミン塩
〔1-Hydroxy-4-methyl-6-(2,4,4-trimethyl-pentyl)-2(1H)-pyridone; combination with 2-aminoethanol(1:1)〕(CAS登録番号68890−66−4)、別名ピロクトンエタノールアミン(Piroctone ethanolamine)が挙げられる。下記式(I)で表される物質としては、クラリアント社により商品名オクトピロックスとして販売されている抗菌剤を用いることができる。
Figure 0006112638
尚、前記式(I)で表されるピロクトンエタノールアミンはピロクトンの一種であり、また、ピロクトンは環状ヒドロキサム酸誘導体の一種であり、また、環状ヒドロキサム酸誘導体はヒドロキサム酸誘導体の一種であるところ、本発明ではこれらの物質全てを疎水性抗菌剤として用いることができ、さらに言えば、最上位概念であるヒドロキサム酸誘導体に属する物質全てを疎水性抗菌剤として用いることができる。
本発明において疎水性抗菌剤として使用可能な前記環状ヒドロキサム酸誘導体としては、例えば、6−シクロヘキシル−1−ヒドロキシ−4−メチル−2(1H)−ピリドン、2−ヒドロキシエタンアミン;ピリドンカルボン酸系(キノロン系、ニューキノロン系)抗菌剤、具体的にはピロミド酸、ピペミド酸 、シノキサシン等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明で用いる疎水性抗菌剤の好ましい他の一例として、セチルリン酸ベンザルコニウム(C3874NOP)が挙げられる。セチルリン酸ベンザルコニウムとしては、花王株式会社より商品名サニゾールPとして販売されている抗菌剤を用いることができる。
尚、セチルリン酸ベンザルコニウムはベンザルコニウムのセチルリン酸塩の一種であり、また、ベンザルコニウムのセチルリン酸塩はベンザルコニウムの一種であり、また、ベンザルコニウムは炭素数1〜18の長鎖アルキル基を有する四級アンモニウム化合物の一種であるところ、本発明ではこれらの物質全てを疎水性抗菌剤として用いることができ、さらに言えば、最上位概念である該四級アンモニウム化合物に属する物質全てを疎水性抗菌剤として用いることができる。
本発明において疎水性抗菌剤として使用可能な前記「炭素数1〜18の長鎖アルキル基を有する四級アンモニウム化合物」としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、セトリモニウム、塩化ドファニウム、臭化テトラエチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、臭化ドミフェン等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の吸水性ポリマー組成物の主たる特徴の他の1つとして、疎水性抗菌剤を吸水性ポリマーの表面に直接付着させるのではなく、吸水性ポリマーとは別体の無機微粒子の表面に付着させて抗菌性微粒子とし、該抗菌性微粒子を吸水性ポリマーの表面に付着させる点が挙げられる。特許文献1に記載されているように、吸水性ポリマーの表面に抗菌剤を直接付着させると、吸水性ポリマーの吸水性能が低下するおそれがある。これに対し、疎水性抗菌剤を無機微粒子の表面に付着させて抗菌性微粒子を得、この抗菌性微粒子を吸水性ポリマーの表面に付着させた場合、吸水性ポリマーと疎水性抗薗剤との接触面積は、疎水性抗薗剤を吸水性ポリマーの表面に直接付着させた場合のそれよりも格段に小さくなるため、吸水性ポリマーの吸水性能の低下を抑制しつつ、疎水性抗薗剤による高い抗菌効果が奏されるようになる。
前記抗菌性微粒子は、疎水性抗菌剤を適当な溶媒(例えばエタノール)に溶解させて抗菌剤溶液を得、該抗菌剤溶液と無機微粒子とを混合した後、その混合物を乾燥させて溶媒を除去することで製造することができる。こうして得られた抗菌性微粒子は、一次粒子である無機微粒子が凝集した二次粒子からなり、無機微粒子よりも粒子径が大きいため、適宜粉砕して粒子径を調整してもよい。
尚、前記の「抗菌剤溶液と無機微粒子との混合工程」においては、抗菌剤溶液と混合させた無機微粒子の全てに疎水性抗菌剤が付着することが理想的であるが、例えば無機微粒子の粒子径が小さい場合、具体的には無機微粒子の平均一次粒子径が100nm以下の場合などは、該混合工程に供した無機微粒子の数や各粒子の表面積、あるいは抗菌剤溶液の投入方法などの影響により、抗菌剤溶液と混合させた無機微粒子の一部にのみ疎水性抗菌剤が付着する場合があり得る。しかし、そのような場合であっても、一般的な大腸菌の大きさが短軸方向で0.4〜0.7μm、長軸方向で2.0〜4.0μm程度であることなどを考慮すると、大腸菌等に対して十分な抗菌効果を発揮し得るようにするためには、抗菌剤溶液と混合させた無機微粒子の全てに疎水性抗菌剤を付着させることは必ずしも必要ではない。本発明者らの知見によれば、前記混合工程において、抗菌剤溶液と混合させた無機微粒子の50質量%以上に疎水性抗菌剤が付着すれば、十分な抗菌効果を発揮し得る。
本発明で用いる無機微粒子としては、例えば、シリカ微粒子、酸化ジルコニア(酸化ジルコニウム)、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化亜鉛、金等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの無機微粒子の中でも特にシリカ微粒子が好ましい。
本発明で用いるシリカ微粒子としては、合成非晶質シリカが好ましい。合成非晶質シリカは、乾式法によって製造されるものと、湿式法によって製造されるものとに大別され、前者には乾式シリカがあり、後者には湿式シリカ、シリカゲル、コロイダルシリカがあるが、シリカ表面に抗菌剤を均一に付着させる観点から、特に好ましいものは乾式シリカである。乾式シリカとしては、例えば、日本エアロジル株式会社より商品名アエロジルとして販売されているものが好ましく用いられる。
無機微粒子の平均一次粒子径は、取扱い性及び吸水性ポリマー表面への無機微粒子付着性の観点から、好ましくは5nm以上、さらに好ましくは10nm以上、そして、好ましくは500nm以下、さらに好ましくは100nm以下、より具体的には、好ましくは5nm以上500nm以下、さらに好ましくは10nm以上100nm以下である。無機微粒子の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡による観察によって測定することができる。
本発明の吸水性ポリマー組成物は、前記抗菌性微粒子を吸水性ポリマーの表面に付着させることで得られる。抗菌性微粒子の吸水性ポリマー表面への付着は、両者を乾式混合することで実施できる。つまり、前述の如き製造方法で得られた乾燥状態の抗菌性微粒子(無機微粒子の二次粒子)を、湿潤状態とせずにそのまま、吸水性ポリマーと混合することで、本発明の吸水性ポリマー組成物を製造することができる。
本発明の吸水性ポリマー組成物においては、吸水性ポリマーの表面全域に前記抗菌性微粒子(無機微粒子の二次粒子)が付着するのではなく、該表面に部分的に付着することが、吸水性ポリマーの吸水性能の低下を抑制する観点から好ましい。即ち、吸水性ポリマー組成物を構成する吸水性ポリマーの表面の一部が露出している、換言すれば、吸水性ポリマーの表面に、抗菌性微粒子が付着していない部分が存在していることが好ましい。この「吸水性ポリマーの表面における抗菌性微粒子が付着していない部分」は、電子顕微鏡などを用いて吸水性ポリマー組成物を観察した場合に、それを構成する吸水性ポリマーの表面が露出している部分であるところ、この「吸水性ポリマーの表面露出部分」には、「何も付着していない吸水性ポリマーの表面そのもの」の他に、「無機微粒子の一次粒子が付着した吸水性ポリマーの表面」が含まれる。つまり、本発明の吸水性ポリマー組成物においては、吸水性ポリマーの表面に、何も付着していないか又は無機微粒子の一次粒子が付着した部分が存在することが好ましい。
本発明の吸水性ポリマー組成物において、これを構成する吸水性ポリマーの表面の露出の程度は、吸水性ポリマーの表面に付着させる抗菌性微粒子(無機微粒子の二次粒子)の大きさなどにもよるが、例えば、平均粒子径が2〜10μmの抗菌性微粒子が吸水性ポリマーの表面に数個程度付着している場合は、該吸水性ポリマーの全表面積の80%以上が露出している。しかし実際には、より小さな抗菌微粒子や無機微粒子の一次粒子が吸水性ポリマーの表面に付着する場合が多く、これを考慮すると、本発明の吸水性ポリマー組成物においては、これを構成する吸水性ポリマーの全表面積の少なくとも30%以上が露出していると考えられる。
このような、吸水性ポリマーの表面に抗菌性微粒子が部分的に付着している形態は、前述したように、抗菌性微粒子と吸水性ポリマーとを乾式混合する方法によって得られ、該抗菌性微粒子を構成する無機微粒子としては、前述したように乾式シリカが好ましい。吸水性ポリマー組成物において吸水性ポリマーの表面に抗菌性微粒子(無機微粒子の二次粒子)が部分的に付着しているか否かは、吸水性ポリマー組成物を電子顕微鏡で観察することで判断することができる。
本発明の吸水性ポリマー組成物において、吸水性ポリマーの全表面積に対する表面露出部分の面積の割合、即ち、吸水性ポリマーの全表面積に対する、何も付着していない部分の面積と無機微粒子の一次粒子が付着した部分の面積との合計値の割合(以下、「吸水性ポリマー表面露出度」ともいう)は、好ましくは30%以上、さらに好ましくは50%以上、そして、好ましくは90%以下、さらに好ましくは80%以下、より具体的には、好ましくは30%以上90%以下、さらに好ましくは50%以上80%以下である。吸水性ポリマー表面露出度は次のようにして測定することができる。下記の吸水性ポリマー表面露出度の測定方法にはA法とB法とがあり、どちらの方法を用いても良い。
<吸水性ポリマー表面露出度の測定方法(A法)>
X線光電子分光分析(略称XPS (X-ray Photoelectron Spectroscopy)又はESCA(Electron Spectroscopy for Chemical Analysis, エスカ) により、吸水性ポリマーの表面を面分析し、Si−O結合及びN−O結合が検出される領域とされない領域の面積を計測する。Si−O結合は、シリカ微粒子由来のものであり、N−O結合は、疎水性抗菌剤由来のものである。吸水性ポリマーの表面において、Si−O結合及びN−O結合が検出される領域は、疎水性抗菌剤が付着しているシリカ微粒子で覆われており、吸水性ポリマー表面が露出していない領域であり、N−O結合が検出されない領域は、疎水性抗菌剤が付着しておらず吸水性ポリマー表面が露出している領域である。また、Si−O結合及びN−O結合が検出される領域では、N−O結合のピークシフトが見られる。これは、シリカ微粒子表面に疎水性抗菌剤が付着しているために起きる現象であることより、疎水性抗菌剤が付着したシリカ微粒子の存在が確認できる。これらの領域の面積から次式によって、吸水性ポリマー表面露出度を算出する。
吸収性ポリマー露出度(%)=(吸水性ポリマー露出面積/(吸収性ポリマー露出面積+吸水性ポリマー比露出面積))×100
このA法は、無機微粒子がシリカ微粒子の場合に限定される方法ではなく、どの無機微粒子であってもその組成が変わるだけで、同様に測定できる。また、疎水性抗菌剤がオクトピロックスの場合は、その構造よりN−O結合部分が無機微粒子表面に付着するためピークシフトが発生する。従ってサニゾールPの場合は、P−O結合になり、他の疎水性抗菌剤の場合は、その構造から無機微粒子表面と付着する結合部分でピークシフトが起きる。
<吸水性ポリマー表面露出度の測定方法(B法)>
光学顕微鏡を用いた簡易的な測定法により吸水性ポリマー表面が露出していることを確認する。光学顕微鏡により本発明の吸水性ポリマー組成物(表面に抗菌性微粒子が付着した吸水性ポリマー)の表面を観察すると、抗菌性微粒子、即ち、表面に抗菌剤が付着した無機微粒子の二次粒子は、無機微粒子と抗菌剤との屈折率の違いに起因して該抗菌性微粒子の反射光が増加することにより表面形状が明瞭に観察されなくなるため、吸水性ポリマー組成物における抗菌性微粒子の付着領域は、ぼやけて白く発光しているように観察される。従って、光学顕微鏡による観察画像をカメラで撮影し、その写真より、ぼやけていない領域(吸水性ポリマー表面が露出している領域)とぼやけている領域(吸水性ポリマー表面が露出していない領域)とが確認できれば、吸水性ポリマー表面に露出部分があると判断できる。
本発明の吸水性ポリマー組成物における疎水性抗菌剤の含有量は、該吸水性ポリマー組成物中の吸水性ポリマーの全質量に対して、好ましくは0.001質量%以上、さらに好ましくは0.01質量%以上、そして、好ましくは5.0質量%以下、さらに好ましくは1.0質量%以下、より具体的には、好ましくは0.001質量%以上5.0質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以上1.0質量%以下である。疎水性抗菌剤の含有量が少なすぎると、十分な抗菌効果が得られず、疎水性抗菌剤の含有量が多すぎると、疎水性抗菌剤が尿へ分散したり、溶解した後、液戻りにより肌に付着すると発赤やかぶれなど肌トラブルのおそれがある。
また、本発明の吸水性ポリマー組成物における無機微粒子の含有量は、該吸水性ポリマー組成物中の吸水性ポリマーの全質量に対して、好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、そして、好ましくは5.0質量%以下、さらに好ましくは3.0質量%以下、より具体的には、好ましくは0.1質量%以上5.0質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以上3.0質量%以下である。
本発明で用いる吸水性ポリマーとしては、自重の20倍以上の液を吸収・保持でき且つゲル化し得るものが好ましい。そのような吸水性ポリマーの例としては、デンプンや架橋カルボキシルメチル化セルロース、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体等、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体を挙げることができる。ポリアクリル酸塩としては、ナトリウム塩を好ましく用いることができる。また、アクリル酸にマレイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート又はスチレンスルホン酸等のコモノマーを吸水性ポリマーの性能を低下させない範囲で共重合させた共重合体も好ましく使用し得る。
吸水性ポリマーの形状は特に制限されず、例えば、球状、塊状、ブドウ状、繊維状など、何れの形状も用いることができる。吸水性ポリマーの平均粒子径は、好ましくは10μm以上、さらに好ましくは100μm以上、そして、好ましくは1000μm以下、さらに好ましくは800μm以下、より具体的には、好ましくは10μm以上1000μm以下、さらに好ましくは100μm以上800μm以下である。
本発明の吸水性ポリマー組成物は、高い抗菌性能を備えていながら、前述した特徴により吸水性能にも優れている。具体的には、本発明の吸水性ポリマー組成物は、下記方法により測定される2.0kPaでの加圧下通液時間が短くて通液性に優れており、該加圧下通液時間が好ましくは70秒以下、更に好ましくは60秒以下である。
<加圧下通液時間の測定方法>
加圧下通液時間は、特開2003−235889号公報に記載されている測定方法及び測定装置を利用して測定される。具体的には以下の手順で2.0kPaでの加圧下通液時間を測定する。下記測定は23±2℃、相対湿度50±5%で行い、測定の前に試料を同環境で24時間以上保存した上で測定する。100mLのガラスビーカーに、測定試料である吸水性ポリマー組成物0.32±0.005gを膨潤するに十分な量の生理食塩水(0.9重量%塩化ナトリウム水)、例えば吸水性ポリマー組成物の飽和吸収量の5倍以上の生理食塩水に浸して30分間放置する。別途、垂直に立てた円筒(内径25.4mm)の開口部の下端に、金網(目開き150μm、株式会社三商販売のバイオカラム焼結ステンレスフィルター30SUS)と、コック(内径2mm)付き細管(内径4mm、長さ8cm)とが備えられた濾過円筒管を用意し、コックを閉鎖した状態で該円筒管内に、膨潤した測定試料を含む前記ビーカーの内容物全てを投入する。次いで、目開きが150μmで直径が25mmである金網を先端に備えた直径2mmの円柱棒を濾過円筒管内に挿入して、該金網と測定試料とが接するようにし、更に測定試料に2.0kPaの荷重が加わるようおもりを載せる。この状態で1分間放置した後、コックを開いて液を流し、濾過円筒管内の液面が60mLの目盛り線から40mLの目盛り線に達する(つまり20mLの液が通過する)までの時間(秒)を計測する。測定は5回行い(n=5)、上下各1点の値を削除し、残る3点の平均値を2.0kPaでの加圧下通液時間とする。尚、加圧下通液時間のさらに詳細な測定方法は、特開2003−235889号公報の段落〔0008〕及び段落〔0009〕に記載されており、また測定装置は、同公報の図1及び図2に記載されている。
本発明の吸収性物品は、身体から排出される液の吸収に用いられる物品であり、前述した本発明の吸水性ポリマー組成物を含むことを特徴とする。本発明の吸収性物品は、斯かる特徴により、高い抗菌性能を有し、不快な悪臭や皮膚の刺激症状等の排泄物に起因する不都合を起こし難く、且つ尿等の排泄物の吸収性能にも優れ、排泄物の漏れを起こし難い。尚、本発明の吸収性物品には、含有する吸水性ポリマーの全てが本発明の吸水性ポリマー組成物である形態のみならず、含有する吸水性ポリマーの一部のみが本発明の吸水性ポリマー組成物であり、他の吸水性ポリマーは本発明の吸水性ポリマー組成物以外のものである形態も含まれる。
本発明の吸収性物品における吸水性ポリマー組成物の含有形態としては、例えば、(1)層状に配置されたパルプ、熱融着性繊維等の繊維状物の層の間に吸水性ポリマー組成物粒子を散粒する形態、(2)パルプ、熱融着性繊維等の繊維状物と混合する形態、(3)2枚以上の吸水シートや不織布でサンドイッチ様に挟んだ形態等が挙げられる。吸収性物品中における吸水性ポリマー組成物の含有量(吸水性ポリマー組成物粒子の散布量)は、吸収性物品の種類やサイズ、目標とする吸収性能に応じて適宜決定することができる。例えば、吸収性物品が使い捨ておむつ等の吸収性物品と重ねて使用される吸収性パッドの場合は、通常50〜400g/mである。
本発明の吸収性物品は、典型的には、着用時に着用者の肌と接触し得る液透過性の表面シートと、液不透過性ないし撥水性の裏面シートと、これら両シート間に介在配置された液保持性の吸収体とを具備している。表面シートとしては、各種の不織布又は多孔質の合成樹脂シート等を用いることができ、裏面シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等からなる合成樹脂フィルム、又は合成樹脂フィルムと不織布との複合材料等を用いることができる。吸収性物品はさらに、該吸収性物品の具体的な用途に応じた各種部材を具備していても良い。そのような部材は当業者に公知である。例えば吸収性物品を使い捨ておむつや生理用ナプキンに適用する場合には、表面シート上の左右両側部に一対又は二対以上の立体ガードを配置することができる。本発明の吸収性物品において、本発明の吸水性ポリマー組成物は通常、吸収体に含有されるが、吸収体以外の構成部材、例えば立体ガードに含有させても良い。
本発明の吸収性物品における吸収体は、本発明の吸水性ポリマー組成物を含んで構成される。吸収体としては、例えば、パルプ繊維等の繊維材料からなる繊維集合体に、本発明の吸水性ポリマー組成物を保持させた吸収性コアを用いることができ、該吸収性コアは、ティッシュペーパーや不織布等の透水性の被覆シートで被覆されていても良い。また、本発明の吸収性物品における吸収体の別の例として、本発明の吸水性ポリマー組成物を含む吸収性シートを有するものが挙げられ、該吸収体は、例えば、1枚の該吸収性シートの折り畳み構造、又は複数枚の該吸収性シートの積層構造を有している。この吸収性シートとしては、湿潤状態の吸水性ポリマー組成物に生じる粘着力や別に添加した接着剤や接着性繊維等のバインダーを介して、構成繊維間や構成繊維と吸水性ポリマー組成物との間を結合させてシート状としたもの等を用いることができる。吸収性シートとして好適なものとしては、パルプ繊維の集合体に吸水性ポリマー組成物を固定させたもの、エアレイド法で製造された乾式パルプシート、2枚の不織布間に粒子状の吸水性ポリマー組成物を散布したものが挙げられる。
本発明の吸収性物品は、人体から排出される体液、例えば尿、経血、軟便、汗等の吸収に用いられる物品を広く包含し、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等が包含される。前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
疎水性抗菌剤を無機微粒子の表面に付着させて抗菌性微粒子を得る第1の工程と、この抗菌性微粒子を吸水性ポリマーの表面に付着させて吸水性ポリマー組成物を得る第2の工程とを有する、吸水性ポリマー組成物の製造方法。
<2>
前記第1の工程は、前記疎水性抗菌剤を溶媒に溶解させて抗菌剤溶液を得、該抗菌剤溶液と前記無機微粒子とを混合した後、その混合物を乾燥させて溶媒を除去することにより前記抗菌性微粒子を得る前記<1>に記載の吸水性ポリマー組成物の製造方法。
<3>
前記第1の工程において、前記抗菌剤溶液と混合させた前記無機微粒子の50質量%以上に前記疎水性抗菌剤を付着させる前記<2>に記載の吸水性ポリマー組成物の製造方法。
<4>
前記第1の工程によって前記無機微粒子よりも粒子径の大きい前記抗菌性微粒子を得、前記第2の工程の前に、該抗菌性微粒子を粉砕して粒子径を調整する前記<1>又は<2>に記載の吸水性ポリマー組成物の製造方法。
<5>
前記第2の工程において、前記抗菌性微粒子の前記吸水性ポリマー表面への付着は、両者の乾式混合によって実施される前記<1>〜<4>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物の製造方法。
<6>
前記無機微粒子は、シリカ微粒子、酸化ジルコニア、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化亜鉛及び金からなる群から選択される1種又は2種以上である前記<1>〜<5>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物の製造方法。
<7>
前記無機微粒子はシリカ微粒子である前記<1>〜<5>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物の製造方法。
<8>
前記<1>〜<7>の何れか一項に記載の製造方法によって製造された吸水性ポリマー組成物。
<9>
疎水性抗菌剤を無機微粒子の表面に付着させて抗菌性微粒子を得、この抗菌性微粒子が吸水性ポリマーの表面に付着している吸水性ポリマー組成物。
<10>
前記抗菌性微粒子は、前記疎水性抗菌剤を溶媒に溶解させて抗菌剤溶液を得、該抗菌剤溶液と前記無機微粒子とを混合した後、その混合物を乾燥させて溶媒を除去することにより得られたものである前記<9>に記載の吸水性ポリマー組成物。
<11>
前記抗菌性微粒子は、前記疎水性抗菌剤を前記無機微粒子の表面に付着している粒子の粉砕物である前記<9>又は<10>に記載の吸水性ポリマー組成物。
<12>
前記抗菌性微粒子の前記吸水性ポリマー表面への付着は、両者の乾式混合によって実施される前記<9>〜<11>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<13>
前記無機微粒子は、シリカ微粒子、酸化ジルコニア、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化亜鉛及び金からなる群から選択される1種又は2種以上である前記<9>〜<12>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<14>
前記無機微粒子はシリカ微粒子である前記<9>〜<12>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<15>
無機微粒子の表面に疎水性抗菌剤が付着している抗菌性微粒子と、吸水性ポリマーとを含み、該抗菌性微粒子が該吸水性ポリマーの表面に付着している吸水性ポリマー組成物。
<16>
前記吸水性ポリマーの表面の一部が露出している前記<8>〜<15>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<17>
前記疎水性抗菌剤は、ヒドロキサム酸誘導体である前記<8>〜<16>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<18>
前記疎水性抗菌剤は、環状ヒドロキサム酸誘導体である前記<8>〜<17>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<19>
前記疎水性抗菌剤は、ピロクトンである前記<8>〜<18>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<20>
前記疎水性抗菌剤は、炭素数1〜18の長鎖アルキル基を有する四級アンモニウム化合物である前記<8>〜<16>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<21>
前記疎水性抗菌剤は、ベンザルコニウムである前記<8>〜<16>及び<20>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<22>
前記疎水性抗菌剤は、前記式(I)で表される物質であるピロクトンエタノールアミン、セチルリン酸ベンザルコニウム、トリクロサン又はジンクピリチオンである前記<8>〜<21>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<23>
前記無機微粒子は、シリカ微粒子、酸化ジルコニア、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化亜鉛及び金からなる群から選択される1種又は2種以上である前記<8>〜<22>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<24>
前記無機微粒子はシリカ微粒子である前記<8>〜<22>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<25>
前記無機微粒子は乾式シリカである前記<8>〜<24>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<26>
前記疎水性抗菌剤は、25℃の水に対する溶解度が好ましくは40.0g以下、さらに好ましくは10.0g以下である前記<8>〜<25>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<27>
前記無機微粒子の平均一次粒子径は、好ましくは5nm以上、さらに好ましくは10nm以上、そして、好ましくは500nm以下、さらに好ましくは100nm以下である前記<8>〜<26>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<28>
前記吸水性ポリマーの全表面積に対する表面露出部分の面積の割合、即ち、吸水性ポリマーの全表面積に対する、何も付着していない部分の面積と前記無機微粒子の一次粒子が付着した部分の面積との合計値の割合(以下、「吸水性ポリマー表面露出度」ともいう)は、好ましくは30%以上、さらに好ましくは50%以上、そして、好ましくは90%以下、さらに好ましくは80%以下である前記<8>〜<27>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<29>
前記疎水性抗菌剤の含有量は、前記吸水性ポリマー組成物中の前記吸水性ポリマーの全質量に対して、好ましくは0.001質量%以上、さらに好ましくは0.01質量%以上、そして、好ましくは5.0質量%以下、さらに好ましくは1.0質量%以下である前記<8>〜<28>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<30>
前記無機微粒子の含有量は、前記吸水性ポリマー組成物中の前記吸水性ポリマーの全質量に対して、好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、そして、好ましくは5.0質量%以下、さらに好ましくは3.0質量%以下である前記<8>〜<29>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<31>
前記吸水性ポリマーの平均粒子径は、好ましくは10μm以上、さらに好ましくは100μm以上、そして、好ましくは1000μm以下、さらに好ましくは800μm以下である前記<8>〜<30>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<32>
2.0kPaでの加圧下通液時間は、好ましくは70秒以下、更に好ましくは60秒以下である前記<8>〜<31>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
<33>
前記<8>〜<32>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物を含む吸収性物品。
<34>
前記<8>〜<32>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物の抗菌剤としての使用。
<35>
前記<8>〜<32>の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物の吸収体としての使用。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
疎水性抗菌剤として、前記式(I)で表される物質であるクラリアント社製の商品名オクトピロックス(ピロクトンエタノールアミン)を用い、エタノール10質量部に対してオクトピロックス1質量部を溶解させて抗菌剤溶液を調製した。この抗菌剤溶液を、無機微粒子であるシリカ微粒子としての乾式シリカ(日本エアロジル株式会社製、商品名「アエロジル200」、平均一次粒子径12nm、BET比表面積平均200m/g)に、シリカ10質量部に対して該抗菌剤溶液10質量部となるように滴下して混合し、その混合物を常温で乾燥させて、シリカ微粒子の表面に疎水性抗菌剤が付着している、抗菌性微粒子を得た。そして、吸水性ポリマー粒子(日本触媒株式会社製、商品名「アクアリックCA」、平均粒子径300μm)とこの抗菌性微粒子とを、前者100質量部に対して後者1質量部の割合で混合して、実施例1の吸水性ポリマー組成物を製造した。
〔実施例2〕
疎水性抗菌剤としてセチルリン酸ベンザルコニウムを用いた。具体的には、市販の抗菌剤(花王株式会社製、商品名「サニゾールP」)を乾燥機で乾燥させることにより、その溶媒成分である水及びエタノールを蒸発させて、純度100%のセチルリン酸ベンザルコニウムを得、これを疎水性抗菌剤として用いた。エタノール10質量部に対して、純度100%のセチルリン酸ベンザルコニウムを3.6質量部溶解させて抗菌剤溶液を調製した。この抗菌剤溶液を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例2の吸水性ポリマー組成物を製造した。
〔実施例3〕
無機微粒子として酸化ジルコニウム(和光純薬工業株式会社製、平均一次粒子径10nm)を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例3の吸水性ポリマー組成物を製造した。
〔実施例4〕
無機微粒子として酸化チタン(和光純薬工業株式会社製、平均一次粒子径数十nm(10nm以上100nm以下))を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例4の吸水性ポリマー組成物を製造した。
尚、各実施例において、抗菌性微粒子の製造工程で抗菌剤溶液を無機微粒子に滴下後に強い凝集が生じた場合は、その凝集物を乾燥機によって乾燥させて該抗菌剤溶液の溶媒を蒸発させた後、乳鉢等を用いて該凝集物を比較的弱い粉砕力で粉砕することで微粒子とした。
〔比較例1〕
実施例1で吸水性ポリマー組成物の原材料として用いた吸水性ポリマー粒子(アクアリックCA)をそのまま比較例1とした。
〔比較例2〕
実施例1において、シリカ微粒子を使用せず、吸水性ポリマー粒子の表面にオクトピロックスを直接付着させた以外は、実施例1と同様にした。即ち、実施例1で吸水性ポリマー組成物の原材料として用いた吸水性ポリマー粒子(アクアリックCA)と、エタノール10質量部に対してオクトピロックス1質量部を溶解させて調製した抗菌剤溶液とを、前者100質量部に対して後者1質量部の割合で混合し、その混合物を常温で乾燥させて、比較例2の吸水性ポリマー組成物を製造した。
各実施例及び比較例の吸水性ポリマー組成物について、前記<吸水性ポリマー表面露出度の測定方法>のB法に従って、吸水性ポリマー表面の光学顕微鏡写真を撮影してその露出状態を観察した。その結果、実施例1については、撮影写真にぼやけていない領域(吸水性ポリマー表面が露出している領域)とぼやけている領域(吸水性ポリマー表面が露出していない領域)との両方を観察することができ、これにより実施例1においては、吸水性ポリマー組成物を構成する吸水性ポリマーの表面に抗菌性微粒子が部分的に付着していることが確認できた。一方、比較例1は、表面に何も付着していない通常の吸水性ポリマー粒子そのものであり、その表面の撮影写真から観察できるのはぼやけていない領域のみであった。また、比較例2は、比較例1とは逆に、その表面の撮影写真から観察できるのはぼやけている領域のみであり、これにより比較例2においては、吸水性ポリマー組成物を構成する吸水性ポリマーの表面全域に疎水性抗菌剤が付着していることが確認できた。
〔対照例〕
実施例1において、疎水性抗菌剤を使用しなかった以外は、実施例1と同様にした。即ち、実施例1で吸水性ポリマー組成物の原材料として用いた吸水性ポリマー粒子(アクアリックCA)と、乾式シリカとを、前者100質量部に対して後者1質量部の割合で混合して、対照例の吸水性ポリマー組成物を製造した。
〔評価試験〕
実施例、比較例及び対照例の吸水性ポリマー組成物又は吸水性ポリマー粒子について、前記方法により2.0kPaでの加圧下通液時間を測定することで吸水性能を評価した。また、実施例及び比較例の吸水性ポリマー組成物又は吸水性ポリマー粒子について、下記方法により尿の変色度合いΔLを測定することで抗菌性能を評価した。その結果を下記表1に示す。
<尿の変色度合いΔLの測定方法>
縦20cm、横10cmの矩形形状の不織布を水で適度に湿らせ、その湿った不織布を用いて成人男性の排泄部(肛門)及びその周辺を清拭した後、その不織布を10mlの液温36℃の人尿中に浸漬し、その状態で6時間放置する。次いで、人尿中から不織布を取り出し、別途用意した150mlの人尿中に入れて撹拌しつつ、さらにXG試薬(PhytoTechnology Laboratories、LLC製、酵素検出試薬X−GLUC, MONOCYCLOHEXYL AMMONIUM SALT)200mmpを添加して、試験液を得る。評価対象物(吸水性ポリマー組成物又は吸水性ポリマー粒子)1質量部に対して、この試験液を50質量部用意し、両者を混合して室温36℃の環境下で保管する。保管開始当初は、試験液は人尿本来の色である黄色であるが、経時により試験液中の排泄部由来の菌が増殖すると、XG試薬の作用によりその菌増殖部分が緑色に変色する。保管開始から6時間経過した時点での試験液の変色部分の最表面の色を、Adobe社のPhotoshopを用いて計測する。色の規定はCIELに従った。対照例の吸水性ポリマー組成物、即ち、吸水性ポリマー粒子とその表面に付着した無機微粒子(シリカ微粒子)とから構成され且つ抗菌剤を含んでいない吸水性ポリマー組成物を評価対象物とした場合の変色部分の最表面の色を基準として、その基準色と、各実施例及び比較例のうちの1つを評価対象物とした場合の変色部分の最表面の色との色差ΔLを算出し、当該実施例又は比較例の尿の変色度合いとする。尿の変色度合いΔLの値が小さいほど、抗菌性能に優れると判断され高評価となる。
Figure 0006112638
表1に示す通り、各実施例の吸水性ポリマー組成物は、尿の変色度合いΔLの値が、抗菌剤を含んでおらず抗菌性能を有していない通常の吸水性ポリマー粒子である比較例1に比して小さいことから、高い抗菌性能を有しており、さらには、2.0kPaでの加圧下通液時間が比較例1よりも短いことから、高い吸水性能を有していることもわかる。尚、比較例1と各実施例及び対照例との対比から、吸水性ポリマー粒子の表面にシリカ微粒子を付着させると、2.0kPaでの加圧下通液時間が短縮され、吸水性能が向上することがわかる。
比較例2の吸水性ポリマー組成物は、吸水性ポリマー粒子の表面に疎水性抗菌剤が直接付着しているため、尿の変色度合いΔLの値は実施例1よりも小さく高い抗菌性能を有しているものの、2.0kPaでの加圧下通液時間は比較例1に比して長く、抗菌機能の付加によって吸水性能が大幅に低下する結果となった。
以上のことから、抗菌性能及び吸水性能に優れる吸水性ポリマー組成物を得るためには、疎水性抗菌剤をシリカ微粒子(無機微粒子)の表面に付着させ、そのシリカ微粒子(抗菌性微粒子)を吸水性ポリマーの表面に付着させることが有効であることがわかる。

Claims (8)

  1. 無機微粒子の表面に疎水性抗菌剤が付着している抗菌性微粒子と、吸水性ポリマーとを含み、該抗菌性微粒子が該吸水性ポリマーの表面に付着しており、該疎水性抗菌剤は、25℃の純水に対する溶解度が10.0g/100g以下である吸水性ポリマー組成物。
  2. 前記吸水性ポリマーの表面の一部が露出している請求項1に記載の吸水性ポリマー組成物。
  3. 前記疎水性抗菌剤は、下記式(I)で表される物質、セチルリン酸ベンザルコニウム、トリクロサン又はジンクピリチオンである請求項1又は2に記載の吸水性ポリマー組成物。
    Figure 0006112638
  4. 前記無機微粒子はシリカ微粒子である請求項1〜3の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
  5. 前記無機微粒子は乾式シリカである請求項1〜4の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の吸水性ポリマー組成物を含む吸収性物品。
  7. 疎水性抗菌剤を無機微粒子の表面に付着させて抗菌性微粒子を得る第1の工程と、この抗菌性微粒子を吸水性ポリマーの表面に付着させて吸水性ポリマー組成物を得る第2の工程とを有し、
    前記疎水性抗菌剤は、25℃の純水に対する溶解度が10.0g/100g以下である、吸水性ポリマー組成物の製造方法。
  8. 前記第1の工程は、疎水性抗菌剤を溶媒に溶解させて抗菌剤溶液を得、該抗菌剤溶液と無機微粒子とを混合した後、その混合物を乾燥させて溶媒を除去することにより前記抗菌性微粒子を得る請求項7に記載の吸水性ポリマー組成物の製造方法。
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