JP6850598B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
使い捨ておむつや尿とりパッド等の吸収性物品は、一般に、液透過性の表面シートと、裏面シートとの間に吸収体が配されている。吸収体は、尿等の排泄液を吸収し、外部に漏れ出さないように保持する。
また、尿等の排泄液が発する臭いを低下させるために、消臭剤や抗菌剤を配合した吸収性物品が知られている。
例えば、特許文献1には、透液性の上層シートと、下層シートと、両シートの間に介在する吸収体と、この吸収体を覆うクレープ紙とを備えた吸収性物品であって、前記クレープ紙には、非水溶性であるとともに消臭性または抗菌性の少なくとも一方の性質を有する無機成分が塗工され、この無機成分の塗工量が特定範囲に設定されている吸収性物品が提案されている。
また、消臭とは別の目的で、吸収性物品に液拡散シートを配することが知られている。
例えば、特許文献2には、液透過性シートと、液不透過性シートと、これらの液透過性シートと液不透過性シートとの間に配設された吸収体とを備えた吸収性物品であって、吸収体と液不透過性シートとの間に、該吸収体の長さ方向に延びる液拡散シートが配設されたものが提案されている。また、特許文献3には、表面シートと防漏シートとこれら両シート間に介在する吸液性コアとを有し、吸収性コアが、吸収拡散性シートで被覆されているとともに、吸水性繊維と高吸水性ポリマー粒子とを含む使い捨ておむつが記載されている。
特開2005−095344号公報 特開2015−066377号公報 特開2002−165834号公報
吸収性物品は、使用後に尿等の排泄液によって悪臭が発生することがあり、この悪臭は、吸収性物品の交換時におけるストレスの原因の一つともなっていた。
前述した特許文献1の吸収性物品は、クレープ紙に消臭剤等を特定量添加して、一定の消臭性を有しているものの、悪臭の発生の抑制効果には改善の余地がある。また、特許文献2及び3は、悪臭の発生を抑制するための構成を開示するものではない。
本発明の課題は、従来技術が有する欠点を解決し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、肌対向面を形成する表面シート、非肌対向面を形成する裏面シート及びこれらの間に介在された吸収体を具備する吸収性本体を備える吸収性物品であって、前記吸収体は、第1吸収層と、該第1吸収層の非肌対向面側に位置する第1シートとを具備しており、前記第1シートは、肌対向面側から非肌対向面側に向かって凹んだ凹部を複数有しており、複数の前記凹部のそれぞれに抗菌剤が配されている、吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、尿等の排泄液からの悪臭の発生を効果的に抑制することができる吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である尿とりパッドの平面状態を示す模式平面図である。 図2は、図1のII−II線模式断面図である。 図3(a)は、図2に示す尿とりパッドの吸収体を拡大して示す拡大断面図であり、図3(b)は、図3(a)の一部を示す断面図である。 図4は、本実施形態の尿とりパッドの第1シートの横方向に沿う拡大断面図である。 図5(a)〜(d)は、本発明の吸収性物品に採用し得る吸収体の断面構造の例を示す図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の吸収性物品の一実施形態である尿とりパッド1が示されている。
本実施形態の尿とりパッド1は、図2に示すように、肌対向面を形成する表面シート2、非肌対向面を形成する裏面シート3及びこれら両シート2,3間に介在された吸収体4を具備している。尿とりパッド1は、使用状態において着用者の前後方向に一致する縦方向Yと、該縦方向Yに直交する横方向Xとを有する。また尿とりパッド1は、縦方向Yに長い形状を有している。また尿とりパッド1は、横方向Xの長さを2等分して縦方向Yに延びる縦中心線CLyに対してほぼ左右対称の形状を有している。
尚、本明細書において、肌対向面は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体4)における、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌対向面は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体4)における、着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面である。
本発明の吸収性物品は、股下部M、その前後に位置する前方部F及び後方部Rを有している。股下部Mは、吸収性物品をその縦方向Yにおける全長を3等分して3領域に区分したときの中央の領域であるか、又は図1に示すように、縦方向Yにおけるその前後に当該部分より横方向Xの長さが長い部分を有する場合の当該部分、即ち括れた部分である。本発明の吸収性物品は、着用者の排泄状況により、尿とりパッドの使用方向を異ならせても良く、前方部Fと後方部Rは入れ替わっても問題ない。本明細書においては、図1のように括れた部分を股下部M、該股下部Mの一方の端部側に位置し、且つ吸収性物品において横方向Xに最大長さを有する部分を後方部R、及び股下部Mの他方の端部側に位置する部分を前方部Fと定義する。
本実施形態の尿とりパッド1は、平面状態において、横方向Xの長さが短い股下部Mと、縦方向Yにおいて股下部Mの前後に位置し、それぞれ股下部Mよりも横方向Xの長さが長い前方部F及び後方部Rとを有している。尿とりパッド1等の吸収性物品において、股下部Mは、着用時に着用者の液排泄部に対向配置され、前方部Fは、着用時に股下部Mよりも着用者の腹側に配され、後方部Rは、着用時に股下部Mよりも着用者の背側に配される。ここでいう「着用時」は、適正な着用位置に配された状態を意味し、適正な着用位置から外れた状態に配されている状態は含まない。ただし、本実施形態の尿とりパッド1を男性が使用する場合、モレを防止するために尿とりパッド1の後方部Rを、着用時に股下部Mよりも着用者の腹側に、且つ前方部Fを股下部Mよりも着用者の背側に配されるよう着用してもよい。即ち、女性での前後方向を逆向きに着用してもよい。
本実施形態の尿とりパッド1は、表面シート2、裏面シート3及びこれらの間に介在された吸収体4を有する吸収性本体10を備えている。吸収性本体10及び吸収体4は、図1に示すように、尿とりパッド1の平面視において縦方向Yに長い縦長の形状をしている。図2に示すように、尿とりパッド1の肌対向面を形成する表面シート2は、吸収体4の肌対向面の全域を被覆している。また、尿とりパッド1の非肌対向面を形成する裏面シート3は、吸収体4の非肌対向面の全域を被覆し、更に吸収体4の縦方向Yに沿う両側縁それぞれから横方向Xの外方に延出する延出部を有し、その延出部において、後述するサイドシート26と公知の接合手段によって接合されている。また、表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、吸収体4の縦方向Yの両端それぞれから縦方向Yの外方に延出し、それらの延出部において公知の接合手段によって互いに接合されている。公知の接合手段としては、例えば、接着剤、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等があげられる。
吸収体4は、図3(a)に示すように、第1吸収層5と該第1吸収層5の非肌対向面側に位置する第1シート7とを有している。第1吸収層5は、パルプ繊維等の繊維材料を主体として構成されている。第1吸収層5は、パルプ繊維等の繊維材料を含み、吸水性ポリマーを含まないものであっても良いが、吸収能力向上のため、パルプ繊維等の繊維材料に加えて吸水性ポリマーを含むことが好ましい。また、第1吸収層5は、消臭能力向上のため、抗菌剤を含むことが好ましく、抗菌剤が付着した抗菌剤付吸水性ポリマーを含むことがより好ましい。
第1シート7は、図3(a)に示すように、第1吸収層5の非肌対向面側に、吸収体4の厚み方向Zにおいて第1吸収層5と重なるように配されている。第1シート7は、その縦方向Yの長さ及び横方向Xの長さが、それぞれ第1吸収層5の縦方向Yの長さ及び横方向Xの長さと略同じである。また、第1シート7は、少なくとも股下部Mに配されていることが好ましく、股下部Mから、前方部F及び後方部Rの何れか一方に亘って配されていることがより好ましく、前方部Fから後方部Rに亘って配されていることが更に好ましい。また、吸収体4の縦方向Yの全長に亘って配されていることが更に好ましい。例えば、尿とりパッド1における第1シート7は、平面視して矩形状を有しており、横方向Xの長さが、股下部Mにおける第1吸収層5の同方向の長さと略一致し、縦方向Yの全域にわたって、横方向Xの長さが一定である。また、第1シート7は、縦方向Yにおける前後端の位置が、吸収体4の縦方向Yの前後端の位置と略一致していることも好ましい。第1シート7は、平面視矩形状に代えて、第1吸収層5及び第2吸収層6の一方又は双方と平面視形状が一致していても良い。
本実施形態の尿とりパッド1における吸収体4は、図2に示すように、その肌対向面の全域が、肌対向面側コアラップシート51によって形成されており、且つその非肌対向面の全域が、非肌対向面側コアラップシート52により形成されている。これらコアラップシート51,52間は、第1吸収層5及び第1シート7の周縁部より外方において、接着剤等の公知の接合手段により互いに接合されている。本実施形態における吸収体4においては、第1吸収層5(以下、上層吸収層5とも呼ぶ)、第1シート7及び第2吸収層6(以下、下層吸収層6とも呼ぶ)を含むコア部が、2枚のコアラップシート51,52により被覆されているが、該コア部が、1枚のコアラップシートで被覆されていても良く、コアラップシートで被覆されていなくても良い。吸収体4のコア部は、第1吸収層5、第1シート7及び第2吸収層6を含むものに代えて、第1吸収層5及び第1シート7のみを含み、第2吸収層6を含まないものであっても良い。第1吸収層5は、肌対向面側に位置するコアラップシート51と、接着剤等の公知の接合手段により接合されていることが好ましい。
第1シート7は、図3(a)及び図4に示すように、肌対向面側から非肌対向面側に向かって凹んだ凹部71を複数有している。また、図3(a)及び図4に示すように、複数の凹部71のそれぞれに、抗菌剤8が配されている。
本実施形態の尿とりパッド1における吸収体4は、図3(a)に示すように、第2シート9の非肌対向面側に下層吸収層6を有している。より具体的には、下層吸収層6は、吸収体4の厚み方向Zにおいて、上層吸収層5及び第1シート7と重なるように配されている。下層吸収層6の縦方向Yの長さ及び横方向Xの長さは、それぞれ上層吸収層5及び第1シート7の縦方向Yの長さ及び横方向Xの長さと略同じである。また、下層吸収層6は、その厚みが、上層吸収層5の厚みより薄くても厚くてもよい。このように、吸収体4は、第1シート7の非肌対向面側に下層吸収層6を有していることが吸収能力向上のため、好ましい。
本実施形態における下層吸収層6は、上層吸収層5と同様に、パルプ繊維等の繊維材料を主体として構成されている。下層吸収層6も、パルプ繊維等の繊維材料を含み、吸水性ポリマーを含まないものであっても良いが、吸収能力向上のため、パルプ繊維等の繊維材料に加えて吸水性ポリマーを含むものであっても良い。下層吸収層6は、上層吸収層5と同様に、抗菌剤8を含んで構成されていても良く、抗菌剤付吸水性ポリマー81を含んで構成されていても良い。下層吸収層6は、非肌対向面側に位置するコアラップシート52と接着剤等の公知の接合手段により接合されていることが好ましい。
本実施形態の尿とりパッド1における吸収体4は、凹部71を有する第1シート7を具備するため、吸収した液の拡散性に優れており、吸収体4に吸収された排泄液が、第1シート7の凹部に沿って吸収体4中を速やかに拡散して、速やかに第1シート7の凹部に配された抗菌剤と接触する。しかも、第1シート7の凹部71に抗菌剤8が配されており、平坦なシートに抗菌剤を配した場合に比して、排泄液を広い面積において、抗菌剤と接触させることができる。
そのため、排泄液中の細菌や排泄中や排泄後に吸収体に混入した細菌等が、吸収体中で増殖すること、及びそれによる悪臭の発生を効果的に抑制することができる。
なお、第1シート7により吸収体4中の液の拡散性が向上するのは、以下の理由による。
すなわち、排泄液は、凹部71の凹部面によって構成された導水路によって、尿とりパッド1における吸収体4の前後方向に素早く拡散させることが出来る。製品の幅方向のほぼ中央部に排泄された液は、徐々に幅方向に広がって行くが、幅方向に凹部71が複数存在するため、次々に吸収体4の前後方向に液を拡散することができる。
上記の効果をより確実に奏させる観点から、吸収体4中において第1シート7は、以下の構成を有することが好ましい。
凹部71の深さH1(図4参照)は、好ましくは0.8mm以上、より好ましくは1.2mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下であり、また好ましくは0.8mm以上10mm以下、より好ましくは1.2mm以上8mm以下である。凹部71の深さH1は、図4に示すように、凹部71の内方端部71cから、第1シート7の最も肌対向面側に位置する部分72bまでの距離(高低差)であり、厚み方向Zに沿って測定する。本実施形態において第1シート7の最も肌対向面側に位置する部分72bは、後述する凸部72の頂部72bである。深さH1を測定する場合は、製品を幅方向で切断し、凹凸がつぶれないように注意しながら光学顕微鏡を用いて測定する。
本実施形態の尿とりパッド1においては、図3に示すように、第1シート7の非肌対向面側に第2シート9を有しており、第1シート7は、複数の凹部71それぞれの底部の下面71dが、第2シート9と接合されている。
第1シート7の複数の凹部71の底部の下面71dが第2シート9と接合されている場合、個々の凹部71における、第2シート9と接合されている底部の下面71dの横方向Xの長さW1(図4参照)は、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは3mm以下であり、また好ましくは0.1mm以上3mm以下、より好ましくは0.2mm以上3mm以下である。
前述の通り、第1シート7の複数の凹部71のそれぞれに、抗菌剤8が配されている。凹部71に抗菌剤8を配する方法としては、例えば、第1シート7の肌対向面側の面に抗菌剤8を直接塗布し、その塗布面の上に上層吸収層5を重ね合わせる方法や、抗菌剤8を含有する上層吸収層5を、抗菌剤8を含有する部分が第1シート7の凹部71に入り込むように、第1シート7上に重ね合わせる方法等が挙げられる。抗菌剤8の有無については、第1シート7を切り出し、JIS1902(繊維製品の抗菌性試験方法)を実施して確認する。
本実施形態の第1シート7は、図3(a)に示すように、第1シート7の肌対向面側の凹部71に、吸水性ポリマーの少なくとも表面に抗菌剤8が付着した抗菌剤付吸水性ポリマー81が配されている。このように、抗菌剤を、吸水性ポリマーに付着した状態で、凹部71に配することは、排泄液が、吸水性ポリマーに吸収される際に、該吸水性ポリマーに付着した抗菌剤を効率的に菌に接触させることができるので、腐敗臭の発生抑制の観点から好ましい。
吸水性ポリマーに抗菌剤8を付着させる方法としては、特に制限されず、抗菌剤を溶媒や分散媒に溶解又は分散させた液をスプレー等により塗布した後、乾燥させ、吸水性ポリマーの接着力あるいは液中の共存させた粘着剤成分の粘着力を用いて付着させることができる。
抗菌剤8の添加量は、吸水性ポリマーに対して、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上であり、また好ましくは1.2質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下である。
本実施形態における第1シート7においては、図4に示すように、抗菌剤付吸水性ポリマー81は、その表面の一部分が、第1シート7の凹部内に接合している。そのため、尿とりパッド1の流通段階や着用時に、抗菌剤付吸水性ポリマー81が凹部71外に移動することを抑制することができ、即ち、抗菌剤の移動を防止することができ所定の位置に抗菌剤付吸水性ポリマー81が配されることで悪臭の発生抑制効果が一層確実に奏される。このように、第1シートの凹部71は、抗菌剤8と付着した吸水性ポリマーと部分的に接合していることが好ましい。抗菌剤付吸水性ポリマー81が、その表面の一部分を、第1シート7の凹部71と接合した状態とするには、例えば、吸水性ポリマーに、抗菌剤を溶媒や分散媒に溶解又は分散させた液をスプレー等により付着させた状態で、第1シート7と接触させ、その状態で乾燥させる方法、第1シート7に接着剤をスプレー等により塗布しておき、その塗布面上に、抗菌剤付吸水性ポリマー81を散布する方法等の任意の方法を用いることができる。
吸収性物品の吸収性コア中の吸水性ポリマーが、抗菌剤を有している(抗菌剤付吸水性ポリマーである)か否かの確認は下記方法で行うことができる。
まず、コールドスプレーにより吸収性物品の構成部材どうしを接合している接着材を弱化し、構成部材を丁寧に剥がして吸収性コアを取り出す。取り出した吸収性コアを粗いふるい(目開き850μm)にかけて吸水性ポリマーを含む画分を採取する。採取した画分をスクリュー管などのガラス製円筒容器に入れて回転させると、パルプなどの繊維材料と吸水性ポリマーとは比重の違いにより、繊維材料は上層に、吸水性ポリマーは下層に選別される。こうして選別された吸水性ポリマーに対し抗菌剤抽出処理を施す。即ち、メタノールを溶媒として吸水性ポリマーを投入し、その溶媒に対して超音波による振動と撹拌を行った後、該溶媒の上澄み液を溶媒系フィルター(関東化学株式会社製、PTFE樹脂製、孔径0.45μm、25mmφ)でろ過し、そのろ液中の溶媒を揮発させて固形分を得る。この固形分を、液体クロマトグラフィーなどの公知の分析手段を用いて、単一の化合物を得るように分離する。得られた化合物を、赤外吸収分光法、核磁気共鳴分光法などの周知の分析手段を用いて、どのような化学構造を有するものかを特定する。特定した化学構造を有する剤を標準物質とし、ガスクロマトグラフィー、液クロマトグラフィーなどの周知の分析手段を用いて検量線から抗菌剤量を定量する。
第1シート7の個々の凹部71内には、少なくとも抗菌剤8が配されていれば良い。一方、凹部71の内部に繊維材料や吸収性ポリマーが入り込んでおらず空洞を形成していても良いが、本実施形態においては、凹部71の内部には、図3(a)に示すように、上層吸収層5を構成する繊維材料及び吸水性ポリマーが入り込んでいる。より具体的には、凹部71に沿って抗菌剤8が付着した抗菌剤付吸水性ポリマー81が配されている他に、凹部71の内部に上層吸収層5を構成するパルプ等の繊維材料が入り込んでいる。斯かる構成により、吸水性ポリマーによるゲルブロッキングが防止され、吸収体4内に通気性が確保され、吸収効率を高めることができる。このように、凹部71の内部には、上層吸収層5を構成する吸水性ポリマー81と繊維材料とが混在状態で含まれており、且つ吸水性ポリマー81と繊維材料とが、凹部71の内部に接合していることが好ましい。さらに上層吸収層5を構成する吸水性ポリマー81は抗菌剤付吸水性ポリマーであっても良い。
本実施形態の第1シート7においては、横方向Xに並んだ複数の凹部71が、それぞれ縦方向に延びた形状を有している。より具体的には、複数の凹部71は、それぞれ、前方部Fから股下部Mを介して後方部Rまで、縦方向Yに延びた状態で形成されている。排泄液を、速やかに吸収体4に吸収させ、拡散させて広い範囲で抗菌剤に接触させる観点から、抗菌剤が配された凹部71は、少なくとも股下部Mに形成されていることが好ましく、股下部Mから、前方部F及び後方部Rの何れか一方に亘って形成されていることがより好ましく、前方部Fから後方部Rに亘って形成されていることが更に好ましい。また、吸収体4の縦方向Yの全長に亘って形成されていることが更に好ましい。
本実施形態の第1シート7における凹部71は、前方部Fから後方部Rに亘って縦方向Yに連続的に延びている。凹部71は、縦方向Yに連続的に形成されていることが好ましいが、断続的に形成されていても良い。凹部71が断続的に形成されているとは、複数の小凹部が縦方向Yに並んで形成されていることを指す。凹部71が断続的に形成されている場合、個々の小凹部は、それぞれの横方向Xの長さよりも縦方向Yの長さが長い縦長の平面視形状を有していることが好ましい。
本実施形態の第1シート7は、凹部71間に、裏面側が凹部となっている凸部72を有している。具体的には、図4に示すように、隣り合う凹部71の間に、裏面側が空隙となっている凸部72を有している。斯かる構成により、第1シート7に沿って排泄液を一層速やかに拡散することができ、排泄液と抗菌剤8との接触効率をより高めることができる。このように、第1シート7は、凹部71間に、裏面側に空隙を有する凸部を有していることが好ましい。第1シート7の裏面とは、非肌対向部側の面を指す。また、空隙とは、第1シート7の凸部72の間隙72aである。
悪臭の発生抑制効果等が一層確実に奏されるようにする観点から、第1シート7の凸部72の寸法等は、以下の範囲であることが好ましい。
横方向Xに隣り合う凸部72の間隔P1(図4参照)は、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは2mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下であり、また好ましくは1.5mm以上10mm以下、より好ましくは2mm以上8mm以下である。横方向Xに隣り合う凸部72の間隔P1(図4参照)は、横方向Xに隣り合う凸部72の頂部72bどうし間の長さである。
また、横方向Xにおける凸部72の長さW2(図4参照)は、好ましくは1mm以上、より好ましくは1.5mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下である。横方向Xに隣り合う凸部72の間隔P1(図4参照)は、横方向Xに隣り合う凸部72の頂部72bどうし間の長さである。
横方向Xおける凸部72の長さW2とは、第1シート7の凹部下面72dが、第2シート9と接合されている場合、第1シート7における第2シート9と接合されている凹部下面71dどうし間の距離であり、第1シート7の凹部下面71dが第2シート9と接合されていない場合は、第1シート7の凹部下面71dの凹部の最も非肌対向面側に位置する部位71b間の距離とする。
また、凸部72内の間隙72aの厚さH3(図4参照)は、好ましくは0.8mm以上、より好ましくは1.2mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下である。凸部72内の間隙72aの厚さH3は、厚み方向Zにおける凸部72の内方端部72cから、凹部71の最も非肌対向面側の部位71bまでの長さである。
本実施形態において抗菌剤8は、図3(a)に示すように、上層吸収層5の肌対向面側の部分よりも第1シート7の凹部71内に多く配されている。そのため、排泄液と抗菌剤との接触効率を一層高めることができる。このように、第1シート7は、凹部71に配されている抗菌剤8の密度が、上層吸収層5の肌対向面側の部分に配されている抗菌剤8の密度よりも高いことが好ましい。ここで、上層吸収層5の肌対向面側の部分とは、厚み方向Zにおける上層吸収層5の厚みH5〔図3(b)参照〕に対して、該上層吸収層5の上端から50%の範囲の部分である。この部分を以下では上層吸収層5の上部5aともいう。上層吸収層5の厚みH5〔図3(b)参照〕とは、該上層吸収層5の上端から、第1シート7の最も肌対向面側に位置する部分72bまでの高さである。抗菌剤8は、例えば、第1シート7の肌対向面側の面に抗菌剤8を直接散布することで、凹部71に配することができる。
凹部71に配されている抗菌剤8の密度、及び上層吸収層5の上部5aに配されている抗菌剤8の密度差は、吸収体4をカットし電子顕微鏡写真や光学写真によって、抗菌剤8(抗菌剤付吸水性ポリマー)の面積比によって比較することが出来る。
また本実施形態における上層吸収層5は、図3(a)に示すように、上部5aよりも下部5bに吸水性ポリマー81が多く配されている。ここで上層吸収層5の下部5bは、上記の上部5aを除いた部分である。斯かる構成により、第1シート7の凹部71に上層吸収層5の下部5bの吸水性ポリマー81とパルプ等の繊維材料を容易に入り込ませることができる。このように、上層吸収層5は、下部5bにおける吸水性ポリマーの密度が、上部5aよりも大きいことが好ましい。このような構成を具備する上層吸収層5は、その製造時に下部5bの吸水性ポリマーの密度が高くなるよう、繊維材料と吸水性ポリマーとを混合積繊することにより得られる。後述する下層吸収層6においても、下部6bにおける吸水性ポリマーの密度が、上部6aよりも大きいことが好ましい。この下層吸収層6における上部6a及び下部6bは、上層吸収層5における上部5a及び下部5bと同じ構成である。即ち、下層吸収層6の上部6aは、厚み方向Zにおける下層吸収層6の厚みH6〔図3(b)参照〕に対して、該下層吸収層6の上端から50%の範囲の部分である。
また、第1シート7の凹部71に、粒子径の小さい吸収性ポリマーを多く散布し、その上に上層吸収層5を重ね接合することで、上記の上層吸収層5を得ることができる。
本実施形態の吸収体4は、図3(a)に示すように、第1シート7の非肌対向面側に第2シート9を有している。この第2シート9は、図3(a)に示すように、凹凸がないか、第1シート7に比して凹凸の程度が顕著に小さいシートであり、好ましくは平坦なシートである。第2シート9は、第1シート7における凹部71の底部の下面71dと、接着剤や熱接着、超音波接着等の公知の接合手段により接合されている。斯かる構成により、凹部71の剛性を向上させ、凹部71をより潰れ難くすることができ、液の拡散性向上効果や、通気性の向上による嫌気性菌の増殖抑制効果が一層確実に奏される。このように、吸収体4は、第1シート7の非肌対向面側に位置する第2シート9を有しており、第1シート7の凹部71の底部の下面71dと、第2シート9とが接合されていることが好ましい。この際、第2シート9は、横方向Xの数個所において、第1シート7の凹部71の底部の下面71dと間欠的に接合していることが好ましい。
第2シート9には、第1シート7と同様に、抗菌剤8が配されていても良い。抗菌剤8は、上述したように吸収性ポリマーの表面に付着した状態で配されていても良い。また、第2シート9の、肌対向面及び非肌対向面のどちらにも抗菌剤8を配することができるが、下層吸収層6との接触しやすさの観点から、非肌対面に抗菌剤8を配することが好ましい。第2シート9には、肌対向面及び非肌対向面の何れかに抗菌剤8を散布することで、抗菌剤8を配することができる。抗菌剤8の散布前後で、第2シート9に接着剤を塗布すると、抗菌剤8を接合することができるため好ましい。
本実施形態の上層吸収層5は、図3(a)に示すように、股下部Mに、厚み方向Zに貫通する貫通孔50を複数有している。そして、貫通孔50を含めて、繊維材料の存在しない部分が、第1シート7の下端、即ち凹部71の底部71aまで達している。
上層吸収層5が貫通孔50を有することにより、排泄液を、素早く吸収体4内に取り込ませることができ、第1シート7に沿う液の拡散、及び抗菌剤との接触による悪臭発生抑制効果を一層効率的に発現させることができる。上層吸収層5は、着用者の股間部に配される股下部Mに、厚み方向Zに貫通する貫通孔50が設けられていることが好ましい。本実施形態の貫通孔50は、第1シート7の凹部71の底部71aまで貫通したものであるが、第1シート7の凸部72の頂部72bまで貫通したものであっても良い。
尚、上層吸収層5は、股下部Mが吸収性物品の縦方向Yにおける全長を3等分して3領域に区分したときの中央の領域である場合においても、該股下部Mに貫通孔50を有していることが好ましい。
上記の効果をより確実に奏させる観点から、横方向Xにおける貫通孔50の幅W5〔図3(a)参照〕は、好ましくは5mm以上、より好ましくは7.5mm以上であり、また好ましくは30mm以下、より好ましくは25mm以下である。
また、縦方向Yにおける貫通孔50の長さL5(図1参照)は、好ましくは70mm以上、より好ましくは90mm以上、また好ましくは350mm以下、より好ましくは300mm以下である。
上層吸収層5に設けられる貫通孔50は、図1に示すように、複数あることが好ましく、好ましくは1個以上、より好ましくは2個以上であり、好ましくは5個以下、より好ましくは4個以下である。吸収性物品装着時に排泄部での排泄液吸収の吸収速度を高め、拡散性を高める観点から、貫通孔50は、少なくとも股下部Mに配されていることが好ましく、股下部Mから前方部F及び後方部Rの何れか一方に亘って配されていることがより好ましく、前方部Fから後方部Rに亘って配されていることがさらに好ましい。また、貫通孔50は、図1に示すように、少なくとも尿とりパッド1を横方向Xに二等分する縦中心線CLyの両側それぞれに配されていることが好ましい。
貫通孔50の平面視形状は特に制限されず、矩形状、円形状、楕円状、多角形状等の任意の形状とすることができる。
下層吸収層6は、図5(d)に示すように、上層吸収層5における貫通孔50と同様の構成の貫通孔60を有していることが好ましい。横方向Xにおける下層吸収層6の貫通孔60の長さW6は、上層吸収層5の貫通孔50の長さW5と同じ範囲であることが好ましい。
また、図5(d)に示すように、上層吸収層5及び下層吸収層6の両層は、それぞれ貫通孔50,60を有しており、それらの貫通孔50,60が、横方向Xにおいてそれぞれの両側縁の位置が一致するように重なっている。上層吸収層5の貫通孔50と下層吸収層6の貫通孔60とは、少なくとも部分的に重なっていることが、排泄液の拡散性を一層向上させることができる観点から、好ましい。
吸収体4の構成は、吸収性物品の製品形態等に応じて適宜変更可能である。
例えば、図5(a)に示す吸収体4は、第1吸収層5及び抗菌剤が配された第1シート7を具備している。このような形態の吸収体4は、例えば薄型の尿とりパッドに好ましく用いることができる。
また、図5(b)に示す吸収体4は、第1吸収層5、抗菌剤が配された第1シート7、及び第2シート9を具備しており、第2吸収層6を備えていない。この第1吸収層5は、複数の貫通孔50を有している。このような形態の吸収体4は、例えば吸収量が比較的少ない尿とりパッド(例えば排泄液の吸収容量150cc)や軽失禁パッドに好ましく用いることができる。
また、図5(c)に示す吸収体4は、上層吸収層5、抗菌剤が配された第1シート7、第2シート9、及び下層吸収層6を具備している。この上層吸収層5は、図3(b)に示した吸収体4と同様に貫通孔50を複数有しているが、貫通孔50は無くすこともできる。このような形態の吸収体4は、例えば排泄液の吸収量の目安が300cc〜600ccの尿とりパッドに好ましく用いることができる。
さらに、図5(d)に示す吸収体4は、上層吸収層5、抗菌剤が配された第1シート7、第2シート9、及び下層吸収層6を具備している。この上層吸収層5及び下層吸収層6は、複数の貫通孔50,60を有している。このような形態の吸収体4は、例えば排泄液の吸収量の目安が600cc〜1500ccの尿とりパッドに好ましく用いることができる。
図5(a)〜図5(d)に示す吸収体4は、図3(b)に示した吸収体4と同様のコアラップシート51,52を備えたものであることが好ましいが、肌対向面側に位置するコアラップシート又は非肌対向面側に位置するコアラップシートを有しないものであっても良く、肌対向面側に位置するコアラップシート及び非肌対向面側に位置するコアラップシートを有しないものであっても良い。
本実施形態の尿とりパッド1について更に説明すると、図1及び図2に示すように、吸収性本体10の縦方向Yに沿う左右両側部には、少なくとも股下部Mにおいて着用時に着用者の肌側に向かって起立する一対の防漏カフ16,16が設けられている。防漏カフ16は、吸収性本体10側を基端とし着用者の肌側に自由端をなすように起立するものであり、その自由端には縦方向Yに沿って弾性部材16cが伸長状態で配されている。弾性部材16cは、少なくとも股下部Mの縦方向Yの全長に亘り、本実施形態では更に、前方部F及び後方部Rそれぞれの股下部M寄りの部分にも亘っている。
防漏カフ16は、弾性部材16cに加えて更に、縦方向Yに一定の幅を有する1枚のサイドシート26を含んで構成されており、該サイドシート26は、図2に示すように、横方向Xにおいて吸収性本体10の外方へ延出している。
尿とりパッド1における各部の形成材料について説明すると、表面シート2及び裏面シート3としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。表面シート2としては、例えば、親水化処理が施された各種不織布や開孔フィルム等の液透過性のシートを用いることができる。また、裏面シート3としては、液難透過性でも液透過性でも良く、例えば液難透過性の裏面シートとしては透湿性を有しない樹脂フィルムや、微細孔を有し、透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布等の不織布、これらと他のシートとのラミネート体等を用いることができ、液透過性の裏面シートとしては表面シートと同様のものを用いることができる。また、裏面シート12として、液難透過性のシートと、液透過性のシート(例えば不織布)との積層体を用いることもできる。
上層吸収層5及び下層吸収層6の構成材料としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、木材パルプ等の天然セルロース繊維、親水性合成繊維等の繊維材料;粒子状、繊維状等の所定形状の吸水性ポリマー等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。上層吸収層5及び下層吸収層6は、パルプ等の繊維材料及び吸水性ポリマーを含んで構成されていることが好ましく、これらに加えて抗菌剤を含んで構成されていることがより好ましい。抗菌剤は、上述したように、吸収性ポリマーの表面に付着した状態であることが好ましい。
上層吸収層5の坪量は、好ましくは100g/m以上、より好ましくは150g/m以上、また好ましくは400g/m以下、より好ましくは350g/m以下である。
下層吸収層6の坪量は、好ましくは200g/m以上、より好ましくは250g/m以上、また好ましくは700g/m以下、より好ましくは650g/m以下である。
上層吸収層5と下層吸収層6とは、坪量が同じでも異なっていても良い。
また、上層吸収層5と下層吸収層6とは、組成が同じでも異なっていても良く、後者の場合、上層吸収層5と下層吸収層6とで尿等の排泄液に対する機能を異ならせることができる。例えば、上層吸収層5は、木材パルプが吸水性ポリマーよりも多く含有されているようにし、下層吸収層6は、吸水性ポリマーが木材パルプがよりも多く含有されているようにすると、上層吸収層5は液拡散機能、下層吸収層6は液保持機能に優れるようになり、上層吸収層5では主として液拡散、下層吸収層6では主として液保持というような機能分担が可能となる。
上層吸収層5における木材パルプ等の繊維材料と吸水性ポリマーとの含有質量比(繊維材料/吸水性ポリマー)は、好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上、また好ましくは6以下、より好ましくは5.5以下である。
下層吸収層6における木材パルプ等の繊維材料と吸水性ポリマーとの含有質量比(繊維材料/吸水性ポリマー)は、好ましくは0.65以上、より好ましくは0.8以上、また好ましくは4以下、より好ましくは3.5以下である。
肌対向面側コアラップシート51及び非肌対向面側コアラップシート52としては、それぞれ、液透過性のシートを用いることができ、例えば、ティッシュペーパー等の紙や各種不織布、メッシュシート、開孔フィルム等を用いることができる。これら各シート51,52の坪量は、好ましくは8g/m以上30g/m以下である。
第1シート7としては、繊維集合体からなるシート、例えば各種製法によって得られた不織布等を好ましく用いることができる。不織布としては、例えば、カード法又はエアレイド法により得た繊維ウエブにエアスルー法で繊維どうしの熱融着点を形成したエアスルー不織布、カード法により得た繊維ウエブにヒートロール法で繊維どうしの熱融着点を形成したヒートロール不織布、ヒートエンボス不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、レジンボンド不織布等の種々の不織布を用いることができる。特に、エアスルー不織布やヒートロール不織布を用いることが好ましい。また、第1シート7として、親水性の不織布を用いることが好ましい。第1シート7の親水性は、親水化剤を施す量や、親水化剤の種類によって調整することができる。さらに、第1シート7として、凹凸形状を有する不織布を用いることが好ましい。
第1シート7の凹部71及び凸部72は、任意の方法によって凹凸形状に変形させた状態の第1シート7を、その状態を維持しつつ第2シート9と部分的に接合させる方法、各種の不織布に、互いに噛み合う加熱された一対のロール間に挿通する方法、各種の不織布に、エンボス加工を施す方法等、各種公知の方法によって形成することができる。
第1シート7の剛性と通液性の観点から、第1シート7の繊度は、原料の段階で、好ましくは1dtex以上、より好ましくは1.5dtex以上であり、好ましくは6dtex以下、より好ましくは5dtex以下である。
第2シート9としては、繊維集合体からなるシート、例えば各種製法によって得られた不織布等を好ましく用いることができる。不織布としては、例えば、上記の第1シート7と同様、各種製法によって得られた不織布を用いることができる。特に、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、スパンレース不織布を用いることが好ましい。また、第2シート9としては、熱可塑性の合成パルプや、パルプを含む吸水紙であっても良い。
第2シート9として、親水性の不織布を用いることが好ましいが、液の拡散性を高める観点から第2シート9は、親水性が、第1シート7よりも高いことが好ましい。この親水性の高低は、クレム吸水法に基づき測定したクレム吸水高さを対比して決定する。クレム吸水高さの測定は、JISP8141の紙及び板紙−吸水度試験方法−クレム法に順じて実施しているが、測定方向は、各シートの長手方向のみを計測している。試験片は幅15mmの2ヶ所から採取して計測し、平均値を用いる。また、第2シート9の構成材料は、親水性が、パルプよりも低いことが好ましい。このパルプとしては、架橋化パルプ、酸性化パルプ、マーセル化パルプ等を用いることができる。
抗菌剤8としては、最近の増殖を抑制可能なものを特に制限無く用いることができ、臭いの発生源を絶つ作用をするもの、即ち臭気発生原因の肌常在菌や腸内細菌、これらの細菌由来の酵素の増殖を抑える作用を奏するものが好ましい。例えば、尿臭の発生に関わる細菌の増殖、生育を抑制又は死滅させる無機系抗菌剤、有機系抗菌剤等が挙げられる。
無機系抗菌剤の具体例としては、例えば、銀、亜鉛、銅、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、アンチモン、ビスマスの抗菌性金属イオン又は塩等を担体である、ゼオライト、シリカゲル、低分子ガラス、リン酸カルシウム、リン酸ジルコニウム、ケイ酸塩、酸化チタンに担持させた微粒子粉末または針状結晶が挙げられる。
有機系抗菌剤の具体例としては、ピロクトンオラミン[1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,4,4−トリメチルペンチル)−2(1H)−ピリドンモノエタノールアミン塩](商品名:オクトピロックス)、オレイン酸K、1−ペンタスルホン酸Na、1−デカンスルホン酸Na、ブチルナフタレンスルホン酸Na、ドデシル硫酸Na、ドデシルベンゼンスルホン酸Na、およびヘキサデシル硫酸Na等の陰イオン界面活性剤、セチルリン酸ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム等の陽イオン界面活性剤、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、トリクロカルバン、トリクロサン、ハロカルバン及びパラオキシ安息香酸エステル等が挙げられる。
これらの抗菌性物質は単独で用いても、又は2種以上を混合して用いてもよい。特に、抗菌効果と吸収性能の観点から、ピロクトンオラミン、セチルリン酸ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウムなどの第四級アンモニウム塩型の界面活性剤が好ましく、とりわけ、ピロクトンオラミン、セチルリン酸ベンザルコニウムが好ましい。
防漏カフ16を構成するサイドシート26としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、例えば、撥水性の不織布(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド不織布(いわゆるSMS、SMMS,SSMMS不織布)、スパンボンド・メルトブローン不織布(SM不織布)、スパンボンド不織布)、樹脂フィルム製のシート、不織布と樹脂フィルムとのラミネート体等を用いることができる。また、防漏カフ形成用弾性部材25としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、糸状でも帯状またはフィルム状でも良い。
本発明の吸収体4の製造方法について説明する。本発明の吸収体4は、吸収性物品の製造に従来用いられている公知の製造装置を特に制限なく用いることができる。例えば、上層吸収層5及び下層吸収層6は、所定形状の混合繊維体を製造するドラム式積繊装置によって製造することができる。具体的には、ダクトを介して飛散状態で供給されるパルプ等の繊維材料や抗菌剤を、積繊ドラムの外周面の凹部に吸引積させることで、所定形状の混合繊維からなる堆積物を製造することができる。この際、抗菌剤が上層吸収層5の肌対向面側よりも非肌対向面側に多く配されるように、上層吸収層5の非肌対向面側寄りの層に、抗菌剤を含有した混合繊維を吸引堆積させることが好ましい。例えば、上層吸収層5の肌対向面側から非肌対向面側にかけて抗菌剤の含有量が漸次大きくなるように、抗菌剤の含有量が異なる混合繊維を順次吸引積させても良い。抗菌剤は、上述のように、吸水性ポリマーに付着させた状態で、繊維材料と混合積繊されることが好ましい。
また、繊維材料のみを空気流に乗せて供給し、該繊維材料を吸引堆積させて堆積体を得た後、その堆積体に、抗菌剤を散布する方法もある。散布される抗菌剤は、上述のように、吸水性ポリマーに付着させた状態で散布されることが好ましい。下層吸収層6も、上記と同様にドラム式積繊装置によって製造することができる。
このようにして得られた上層吸収層5及び下層吸収層6には、上述の貫通孔50,60を設けることが好ましい。貫通孔50,60は、積繊装置の凹部に繊維材料等を堆積させる際に一部に堆積しない部分を設ける方法や、積繊装置の凹部から離型した繊維材料等の堆積物に、打ち抜きや切り抜き等により貫通孔50,60を形成する方法等の各種公知の方法によって形成することができる。
また、本発明の吸収体4は、第1シート7の肌対向面側の面に抗菌剤を直接散布し、第1シート7の抗菌剤散布面上に、上層吸収層5を重ね合わせて接合することによって、製造することもできる。抗菌剤の散布方法は、従来公知の方法を用いることができるが、スロットスプレー法、カーテンスプレー法、スパイラルスプレー法、コーター法、ストライプコーター法を用いることが好ましい。また、第1シート7の抗菌剤散布面に、ホットメルト接着剤を塗布することが好ましい。この接着剤の塗布は、抗菌剤の散布前に行っても良いし、散布後に行っても良い。ホットメルト接着剤の塗布量は、好ましくは2g/m以上15g/m以下である。接着剤は、抗菌剤散布面の全面に塗布しても良く、ストライプ状等のように部分的に塗布しても良い。
本発明においては、上層吸収層5等の吸収体4における各構成部材を接着剤等の公知の手段を用いて接合することができる。
以上、本発明の各構成部材を、本発明の好ましい実施形態である尿とりパッド1に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態では、本発明の吸収性物品の適用例の一つとしていわゆる尿とりパッド1を挙げたが、展開型の使い捨ておむつ、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン等にも適用することができる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
前述した実施形態の吸収性本体10と同様の構成を有する評価用サンプル、即ち図3(a)に示す吸収体4を備えた評価用サンプルを作製し、これを実施例1のサンプルとした。表面シート2として坪量20g/mの親水性スパンボンド不織布を用い、裏面シート3として18g/mの液難透過性のシートを用いた。吸収体4は、次のようにして作製した。第1吸収層5(上層吸収層5)及び第2吸収層6(下層吸収層6)として、パルプ及び抗菌剤付吸水性ポリマーの組成の各混合積繊体を用いた。パルプとして、フラッフパルプを用いた。また、抗菌剤付吸水性ポリマーは、吸水性ポリマー(商品名「アクアリック」、株式会社日本触媒製)に対して、抗菌剤ピロクトンオラミンを0.1質量%添加して作製した。第1シート7としては、エアスルー不織布(構成繊維:ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンの複合繊維 坪量18g/m)を、互いに噛み合う一対の凹凸ロール間に挿通して一方向に延びる凹部及び凸部を形成し、その複数の凹部の底部を、第2シート9にヒートシールにより接合したものを用いた。第2シート9として、平坦なエアスルー不織布(構成繊維:構成繊維ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンの複合繊維 坪量25g/m)を用いた。
第1シート7と第2シート9とが結合した複合シートの第1シート7側の面に、ホットメルト接着剤を塗布し、その接着剤塗布面に、抗菌剤付吸水性ポリマーを下記表1に示す密度となるように均一に散布した。接着剤は、乾燥後の坪量が5g/mであった。
そして、上層吸収層5を、複合シートの第1シート7側の面に重ねて、ホットメルト接着剤により接合した。次に、複合シートの第2シート9側の面と下層吸収層6の片面とをホットメルト接着剤により接合した。
このようにして得られた、上層吸収層5、第1シート7、第2シート9及び下層吸収層6が一体化されたものをコアラップシート51,52で被覆して、寸法が100mm×150mmの矩形状の吸収体4を得た。コアラップシート51,52として、坪量14g/mのパルプ繊維からなるティッシュペーパーを用いた。さらに、この吸収体4を、表面シート2及び裏面シート3で被覆することで、寸法が140mm×190mmの矩形状の評価用サンプルを得た。
〔比較例1〕
第1シート7及び第2シート9を用いなかった以外は、実施例1と同様にして吸収体4を作製し、この吸収体を用いる以外は、実施例1と同様にして、評価用サンプルを作成した。これを比較例1のサンプルとした。
〔評価〕
実施例及び比較例のサンプルについて、液の拡がり面積、液の拡がり率及び消臭性を、下記方法により評価した。排泄液からの悪臭の発生を抑制する効果はこの消臭性の評価によって示される。その結果を下記表1に示す。
〔液の拡がり面積及び液拡がり率の測定〕
前記実施例1及び比較例1の評価用サンプルに、その中央部に漏斗を用いて50ccの生理食塩水を注入した。そして、注入3分後に液拡がり面積を測定した。また、比較例1の液拡がり面積を基準(100%)として、実施例1の液拡がり面積から、液拡がり率を求めた。測定結果を表1に示す。
〔消臭性の評価方法〕
成人男性5名の尿を各100ml混合した人尿500mlを調製した。前記実施例1及び比較例1の各評価用サンプルに人尿50gを吸収させ、容積1.2リットルの密閉容器(商品名「タイトボックスNo.3」、蝶プラ工業株式会社製)中に素早く入れて気密状態にして、36℃の恒温槽に6時間保管した後に該容器を取り出し、その蓋を開け、容器中の臭いを5名のモニター(臭気判定士の指導を受け6段階臭気強度表示法にのっとって臭気評価が実施できる者)に評価させた。その評価基準は以下の通りである。即ち、臭いの強度を0〜5の評価スコアによる6段階臭気強度表示法に基づいて行った。評価スコアは、「0」無臭、「1」やっと感知できる臭い(検知閾値)、「2」尿臭であることわかるが弱い臭い(認知閾値)、「3」楽に尿臭であると感じられる臭い、「4」強い尿臭、「5」強烈な尿臭を示す。臭いの強度の判定は0.5刻みで行い、5人の評価の平均値を6段階臭気強度表示法による評価として表1に示した。この平均値が小さいほど、消臭性に関して高評価となる。
また、比較例1を基準として、下記の評価基準により消臭性の評価し、その評価結果を表1に示した。
Figure 0006850598
1 尿とりパッド(吸収性物品)
10 吸収性本体
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 第1吸収層(上層吸収層)
50 貫通孔
6 第2吸収層(下層吸収層)
60 貫通孔
51 肌対向面側のコアラップシート
52 非肌対向面側のコアラップシート
7 第1シート
8 抗菌剤
81 抗菌剤付吸水性ポリマー
9 第2シート
16 防漏カフ
16c 弾性部材
26 サイドシート
F 前方部
M 股下部
R 後方部
X 横方向
Y 縦方向
Z 厚み方向

Claims (6)

  1. 肌対向面を形成する表面シート、非肌対向面を形成する裏面シート及びこれらの間に介在された吸収体を具備する吸収性本体を備える吸収性物品であって、
    前記吸収体は、第1吸収層と、該第1吸収層の非肌対向面側に位置する第1シートとを有しており、
    前記第1シートは、肌対向面側から非肌対向面側に向かって凹んだ凹部を複数有しており、
    複数の前記凹部のそれぞれに、抗菌剤が配されており、
    前記抗菌剤は、吸水性ポリマーの表面に付着している、吸収性物品。
  2. 前記第1シートは、前記凹部間に、裏面側に空隙を有する凸部を有している、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体は、前記第1シートの非肌対向面側に第2シートを有しており、
    前記第1シートは、複数の前記凹部それぞれの底部の下面が前記第2シートと接合されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収性物品は、着用者の股間部に配される股下部を有しており、
    前記第1吸収層は、前記股下部に、厚み方向に貫通する貫通孔を有している、請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収体は、前記第1シートの非肌対向面側に第2吸収層を有している、請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記抗菌剤が付着した前記吸水性ポリマーは、その表面の一部分が、前記第1シートの前記凹部内に接合している、請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
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