JP6108704B2 - 有機金属化合物精製 - Google Patents

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Description

本発明は金属含有化合物の分野に関し、特に金属含有化合物の精製の分野に関する。
金属含有化合物は様々な用途、例えば、触媒および金属膜を成長させるためのソースに使用される。そのような化合物の用途の1つは半導体のような電子デバイスの製造におけるものである。超純粋金属有機(有機金属)化合物を使用する充分に確立された堆積技術、例えば、有機金属気相成長法、有機金属分子線エピタキシー法、有機金属化学蒸着、および原子層堆積などを使用して多くの半導体材料が製造される。これらプロセスにおいて有用であるために、有機金属化合物は汚染物質および/または有害不純物を含まないものでなければならない。除かれない場合には、有機金属ソースに存在するこのような不純物は電子デバイスの電子特性および/または光電子特性に悪影響を生じさせうる。
粗(crude)有機金属化合物は典型的には、反応副生成物、出発材料における不純物、残留溶媒、またはこれらの組み合わせから生じる様々な不純物を含む。このような不純物は、多くの場合、望まれる有機金属化合物から除去するのが非常に困難である。このような粗有機金属化合物を精製するのに様々な方法が使用されてきた。
単一蒸留カラムを使用する有機金属化合物の単一バッチの蒸留が、粗有機金属化合物を精製するのに一般的に使用されている。この従来の蒸留手順は、多くの場合、不純物を除去するのに効率的ではなく、望まれる純度で有機金属化合物を得ようとするには有機金属化合物が複数回蒸留されることを必要とする。また、相対的により低い沸点の不純物を有機金属化合物から分離することが困難であるせいで、各蒸留工程からの前留分(forerun)が廃棄される。このような前留分は通常、蒸留される全有機金属化合物の30〜40%までのような多量の有機金属化合物を含む。複数の蒸留が使用される場合には、前留分の廃棄に起因する有機金属化合物の損失は非常に顕著となり、これは有機金属化合物のコストおよび製造時間を非常に増大させる。
米国特許第7,179,931号は、金属ナトリウムから粗TMAを蒸留し、そして精製されたTMAを留出物として集めることによるトリメチルアルミニウム(TMA)の精製を開示する。この蒸留は好ましくは10トレイ以上で30トレイ以下の充填カラムを用いて行われる。この特許は、高純度のTMAを安定的に得るために、この蒸留が数回繰り返されうることを示す。この方法は金属ナトリウムを使用し、この金属ナトリウムは様々な安全上の懸念をもたらし、かつこの方法は、高純度のTMAを安定的に得るために、精製されたTMAを集める工程をはじめとする蒸留工程を数回繰り返すことを必要とするので、この方法は魅力的ではない。
米国特許第5,951,820号は、三価または二価の金属原子を含む特定の固体有機金属化合物、例えば、トリメチルインジウムを精製する方法を開示する。この方法においては、有機金属化合物は蒸発させられ、熱交換器の内壁上に有機金属化合物が凝結するように冷却される熱交換器を通る。この熱交換器は、次いで、有機金属化合物を蒸発させるために加熱され、次いで、この有機金属化合物は別の熱交換器に運ばれ、この凝結および蒸発プロセスが繰り返される。この方法は特定の固体有機金属化合物に対してのみ適用され、かつこの方法は非常に遅く、繰り返しの凝結および蒸発工程を必要とするので、この方法は商業的に魅力的ではない。
米国特許第7,197,931号明細書 米国特許第5,951,820号明細書
非常に高純度で、かつ高い全収率であって、かつ反応性金属を使用せずに有機金属化合物を提供する必要性が存在している。
本発明は、(a)第1のカラムおよび第2のカラムを含み、それぞれのカラムが上部および下部を有する蒸留装置を提供し;(b)精製される粗有機金属化合物を前記第1の蒸留カラムに提供し;(c)相対的により揮発性の不純物を前記第1の蒸留カラムの上部から取り出すのに充分な条件に、前記第1の蒸留カラムにおける前記有機金属化合物をかけ;(d)前記有機金属化合物を前記第1の蒸留カラムの下部から前記第2の蒸留カラムに運び;並びに(e)精製された有機金属化合物を前記第2の蒸留カラムの上部から集めるのに充分な条件に、前記第2の蒸留カラムにおける前記有機金属化合物をかける;ことを含み、前記第1の蒸留カラムは、相対的により揮発性の不純物を前記有機金属化合物から除去するのに充分なストリッピング理論段数(a number of theoretical stripping stages)を有し;前記第2の蒸留カラムは精製された有機金属化合物を得るのに充分な精留理論段数(a number of theoretical rectification stages)を有し;並びに、前記得られた精製された有機化合物は95%以上の純度を有する、有機金属化合物を連続的に精製する方法を提供する。
粗有機金属化合物のソース;前記粗有機金属化合物を受け取るための入口と、不純物を取り出すための出口を有する上部と、有機金属化合物を取り出すための出口を有する下部とを有する第1の蒸留カラム;有機金属化合物を受け取るための入口と、精製された有機金属化合物を受け取るための受器に流体連通している出口を有する上部と、出口を有する下部とを有する第2の蒸留カラム;を含み、前記第1の蒸留カラムの下部における前記出口は前記第2の蒸留カラムの前記入口と流体連通しており;前記第1の蒸留カラムは、相対的により揮発性の不純物を前記有機金属化合物から除去するのに充分なストリッピング理論段数を有し;並びに、95%以上の純度を有する精製された有機金属化合物を得るのに充分な精留理論段数を前記第2の蒸留カラムが有する、有機金属化合物の連続蒸留に適した装置も本発明によって提供される。
図1は、本発明の方法で使用するのに適する精製装置の概略図である。
「アルキル」には、直鎖、分岐および環式アルキルが挙げられる。「ハロゲン」はフッ素、塩素、臭素およびヨウ素をいう。以下の略語は以下の意味を有する:ppm=百万分率;m=メートル;mm=ミリメートル;および℃=摂氏度。用語「複数の」とはある品目が2以上であることをいう。用語「カラム」および「塔」は交換可能に使用される。他に示されない限りは、全ての量は重量パーセンテージであり、かつ全ての比率はモル比である。全ての数値範囲は包括的であり、かつそのような数値範囲が合計で100%になることに制約されることが明らかである場合を除いて任意に組み合わせ可能である。
ある要素が別の要素の「上」にあると称される場合には、その要素が別の要素の直接上にあることができるか、または介在する要素がこれらの間に存在してもよいと理解される。これに対して、ある要素が別の要素の「直接上」にまたは「すぐ上」にあると称される場合には、介在する要素は存在していない。
様々な要素、成分、領域、層、ゾーン、部分、またはセクションを説明するために、本明細書において第1の、第2の、第3のなどの用語が使用されうるが、これらの要素、成分、領域、層、ゾーン、部分、またはセクションはこれらの用語によって限定されるべきではないと理解される。これらの用語は1つの要素、成分、領域、層、ゾーン、部分、またはセクションを別の要素、成分、領域、層、ゾーン、部分、またはセクションと区別するだけのために使用される。よって、以下で論じられる第1の要素、成分、領域、層、ゾーン、部分、またはセクションは、本発明の教示から逸脱することなく第2の要素、成分、領域、層、ゾーン、またはセクションと称されることができる。
さらに、「下部」または「底部」および「上部」または「頂部」のような相対的な用語が本明細書において、図面に示されうるような、1つの要素の別の要素に対する関連性を説明するために使用されうる。相対的な用語は、図面に示された向きに加えて、その装置の別の向きも包含することを意図すると理解される。例えば、別の要素の「下部」側にあると説明される要素は、1つの図面における装置が上下逆にされる場合に、ひいてはその別の要素の「上部」側に位置付けられる。よって、典型的な用語「下部」は、その図面の具体的な方向に応じて「下部」および「上部」の方向を両方とも包含しうる。同様に、別の要素の「下」または「下方」と説明される要素は、1つの図面における装置が上下逆にされる場合に、ひいては、その別の要素の「上方」に位置付けられるであろう。よって、典型的な用語「下」または「下方」は、上および下の方向を両方とも包含しうる。
本発明は粗有機金属化合物を精製する方法を提供する。粗有機金属化合物は、複数の蒸留カラムを含む蒸留装置に運ばれる。蒸留カラムは連続して流体連通している。この装置におけるそれぞれの蒸留カラムは、上部、中央部および下部を有する。それぞれの上部およびそれぞれの下部は出口を有する。複数の蒸留カラムは、連続して流体連通している少なくとも第1の蒸留カラムおよび第2の蒸留カラムを含む。第1のカラムの下部における出口は第2の蒸留カラムと流体連通している。第2のカラムの上部における出口は精製された有機金属化合物を受け取るための容器と流体連通している。
本方法においては、複数の蒸留カラムを含む装置を用いた蒸留によって粗有機金属化合物が精製される。第1の蒸留カラムは、相対的により低い沸点の不純物を有機金属化合物から除去して、部分的に精製された有機金属化合物を提供する。この部分的に精製された有機金属化合物は第2の蒸留カラムに運ばれて、この第2の蒸留カラムは、相対的により高い沸点の不純物から精製された有機金属化合物を分離する。本明細書において使用される場合、用語「相対的により低い沸点の不純物」または「相対的により揮発性の不純物」は、精製されるべき有機金属化合物の沸点より低い沸点を有する不純物であって、有機金属化合物よりも揮発性である不純物をいう。同様に、用語「相対的により高い沸点の不純物」または「相対的により低い揮発性の不純物」は、精製されるべき有機金属化合物の沸点より高い沸点を有する不純物であって、有機金属化合物よりも低い揮発性である不純物をいう。本方法は有機金属化合物を精製するための簡単な方法を提供し、この方法は前留分において有意な量の所望の有機金属化合物を廃棄する従来の蒸留方法と比較して、精製された有機金属化合物の全収率を増大させる。
2つより多い蒸留カラム、例えば、3または4つの蒸留カラム、またはそれより多くが使用されうることが当業者によって認識されるであろう。3つの蒸留カラムが使用される場合には、第1および第2の蒸留カラムは相対的により低い沸点の不純物を除去するために使用されることができ、一方で、第3のカラムはこの精製された有機金属化合物を相対的により高い沸点の不純物から分離する。例えば、粗有機金属化合物は第1の蒸留カラムに運ばれ、次いで相対的により低い沸点の不純物を除去するのに充分な条件にかけられる。この部分的に精製された有機金属化合物は、次いで、第1の蒸留カラムの下部から、第2の蒸留カラムに運ばれ、そこでこの部分的に精製された有機金属化合物は、再び、相対的により低い沸点の不純物を除去するのに充分な条件にかけられる。次いで、このさらに精製された有機金属化合物は第3の蒸留カラムに運ばれ、そして精製された有機金属化合物をこの第3の蒸留カラムの上部から集めるのに充分な条件にかけられる。次いで、相対的により高い沸点の不純物は下部における出口から第3の蒸留カラムを出る。あるいは、3つの蒸留カラムが使用される場合には、第1の蒸留カラムは相対的により低い沸点の不純物を除去し、一方で、第2および第3の蒸留カラムは精製された有機金属化合物を、相対的により高い沸点の不純物から分離する。例えば、粗有機金属化合物は第1の蒸留カラムに運ばれ、次いで相対的により低い沸点の不純物を除去するのに充分な条件にかけられうる。この部分的に精製された有機金属化合物は、次いで、第1の蒸留カラムの下部から、第2の蒸留カラムに運ばれることができ、そこでこの部分的に精製された有機金属化合物は、さらに精製された有機金属化合物を第2の蒸留カラムの上部から第3の蒸留カラムに運ぶのに充分な条件にかけられる。次いで、そのさらに精製された有機金属化合物は、再び、精製された有機金属化合物を第3の蒸留カラムの上部から集めるのに充分な条件にかけられる。相対的により高い沸点の不純物は、第2および第3の蒸留カラムのそれぞれの下部における出口から第2のおよび第3の蒸留カラムを出る。4つ以上の蒸留カラムが使用されうることが当業者によって認識されるであろう。例えば、4つの蒸留カラムが使用される場合には、1つ、2つまたは3つの蒸留カラムが、相対的により低い沸点の不純物を所望の有機金属化合物から除去するために使用されることができ、並びに1つ、2つまたは3つの蒸留カラムが、上述のように、精製された有機金属化合物を相対的により高い沸点の不純物から分離するために使用されうる。2つの蒸留カラムが好ましい。
図1は下部16および上部17を有する第1の蒸留カラム15を有する本発明の方法に使用するのに適する蒸留装置10の概略図である。第1の蒸留カラム15は場合によっては、物質移動装置(mass transfer device)(示されていない)を含むことができる。粗有機金属化合物は入口20を経由して第1の蒸留カラム15に運ばれる。第1の蒸留カラム15は上部17に位置する出口25および下部16に位置する出口30を有する。場合によっては、第1の蒸留カラム15はストリッピングガスを利用することができ、このストリッピングガスは下部16における入口(示されていない)を経由して第1の蒸留カラム15に入り、そして出口25を経由して出る。あるいは、ストリッピングガスは入口20を経由して第1の蒸留カラム15に、粗有機金属化合物と共に共供給されてもよい。出口30は第2の蒸留カラム35における入口31と流体連通している。第2の蒸留カラム35は、場合によっては、物質移動装置(示されていない)を含むことができ、かつ第2の蒸留カラム35は上部37に位置する出口40および下部36に位置する出口50を有する。出口40は受器45と流体連通している。
操作においては、粗有機金属化合物は入口20を経由して第1の蒸留カラム15に運ばれる。図1においては、入口20は第1の蒸留カラム15の中央部分に示されているが、入口20は蒸留カラム15における任意の適切な場所、例えば、下部16、上部17または中央部に配置されることができる。粗有機金属化合物が第1の蒸留カラムに入る具体的な場所は粗有機金属化合物および供給流れの温度に応じて変化する。第1の蒸留カラム15は、相対的により揮発性の(より低い沸点の)不純物を除去するのに充分なストリッピング理論段数(示されていない)を含む。粗有機金属化合物はこの有機金属化合物から、(望まれる有機金属化合物と比較して)相対的により低い沸点の不純物を除去するのに充分な、第1蒸留カラム15における条件にかけられる。この相対的により低い沸点の不純物は上部17における出口25から第1の蒸留カラム15を出る。部分的に精製された有機金属化合物は、次いで、下部16における出口30を経由して第2の蒸留カラム35に運ばれる。第2の蒸留カラム35は、精製された有機金属化合物を得るのに充分な精留理論段数(示されていない)を含む。部分的に精製された有機金属化合物は入口31から第2の蒸留カラム35に入り、この入口31は任意の適切な場所、例えば、下部36、上部37または中央部に配置されることができ、これは具体的な装置設計に従って当業者によって容易に決定される。図1においては、入口31は第2の蒸留カラム35の中央部に示されている。部分的に精製された有機金属化合物は、精製された有機金属化合物が出口40を経由して第2の蒸留カラム35を出るようにするのに充分な、第2の蒸留カラム35における条件にかけられる。精製された有機金属化合物は、次いで、受器45に集められる。相対的により高い沸点の不純物は下部36における出口50から第2の蒸留カラム35を出る。
第1の蒸留カラム15および第2の蒸留カラム35のような複数の蒸留カラムのそれぞれは、1以上の熱伝達部分(図1には示されていない)を含む。この熱伝達部分は蒸留カラムに沿ってどの部分に存在していてもよい。例えば、熱伝達部分は下部、上部、中央部の部分またはこれらの部分の任意の組み合わせの部分であってよい。この熱伝達部分には熱交換器、例えば、凝縮器、冷却装置およびヒーターが挙げられる。具体的な熱伝達部分の選択および蒸留カラムにおけるその位置は、蒸留カラムのサイズ、精製されるべき粗有機金属化合物の体積、具体的な蒸留に必要とされる温度、具体的な精製されるべき粗有機金属化合物、並びに当業者に知られている他の要因に応じて変化するであろう。熱伝達部分およびストリッピングカラムにおけるその位置のこのような選択は当業者の能力の範囲内のことである。
蒸留カラムは、精製されるべき有機金属化合物と反応しないであろう適切な材料から構成されることができる。適切な材料には、限定されないが、ガラス、例えば、ホウケイ酸ガラスおよびパイレックス(登録商標)ガラス;プラスチック、例えば、過フッ素化プラスチック、例えば、ポリ(テトラフルオロエチレン);石英または金属が挙げられる。金属が好ましく、特に好ましい金属には、限定されないが、ニッケル合金、チタンおよびステンレス鋼が挙げられる。適切なステンレス鋼には、限定されないが、304、304L、316、316L、321、347および430が挙げられる。適切なニッケル合金には、これに限定されないが、インコネル、モネルおよびハステロイ耐腐食性合金が挙げられる。各蒸留カラムはガラスライニングステンレス鋼のような材料の混合物から構成されていて良い。蒸留カラムに適する材料の選択は充分に当業者の能力の範囲内のことである。
蒸留カラム15および35の寸法は重要ではない。これらカラムはあらゆる適切な高さおよび直径を有することができる。このような高さおよび直径の選択は、精製されるべき粗有機金属化合物の体積、有機金属化合物と存在する不純物との間の沸点の差、並びに使用される充填材料、当業者の能力の範囲内の他の要因などに応じて変化しうる。カラム高さは使用される充填材料の選択によって影響される。典型的な高さは2〜30m、好ましくは2.5〜25m、より好ましくは2.5〜20m、さらにより好ましくは3〜15m、最も好ましくは3〜12mの範囲である。特に好ましい高さは、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、9.5、10、12および15mである。使用されるカラムの直径は、望まれるカラムの容量に応じて変化する。典型的な直径は、20mm〜3m、好ましくは20mm〜2m、より好ましくは20mm〜1m、さらにより好ましくは20mm〜500mm、さらにより好ましくは25mm〜500mm、さらにより好ましくは25〜400mm、最も好ましくは25〜250mmの範囲である。特に好ましい直径は、25、30、35、40、50、60、75、100、125、150、175、200および250mmである。複数の蒸留カラムのそれぞれの寸法が同じであってもまたは異なっていてもよいことは、当業者によって認識されるであろう。
それぞれの蒸留カラムは、場合によっては、有機金属化合物と反応しないであろう適切な物質移動装置を含むことも可能である。好ましくは、それぞれのカラムが物質移動装置を含む。このような物質移動装置はランダム充填、構造化充填、トレイまたはこれらの組み合わせであることができる。ランダム充填材料は様々な形状、例えば、これに限定されないが、バッフル、ビーズ、ロッド、チューブ、馬蹄形、プレート、環状、サドル状、ディスク、ソーサー、または任意の他の適切な形状、例えば、針状、十字形状、およびらせん状(コイルおよびスパイラル)などのいずれであってもよい。形状の混合が使用されても良い。使用されるランダム充填材料のサイズは多くの考慮事項、例えば、ストリッピングカラムのサイズ、および有機金属化合物から不純物を分離するのに望まれる理論段数などに応じて変化するであろう。適切なランダム充填材料は2mm以上のような様々なサイズ(例えば、直径)を有することができる。ランダム充填材料のサイズの適切な範囲は直径で2〜50mmである。構造化充填材料には、ワイヤガーゼ、波板、モノリシックハニカム、格子などが挙げられる。ワイヤガーゼは織られたまたは編まれたものであることができ、かつ穴あきおよび/または波形であることができる。波板は場合によっては穴が開けられているかおよび/またはテクスチャー化されていてよい。構造化充填がワイヤガーゼであることが好ましい。充填材料は均一なサイズのものであることができまたはサイズの混合であっても良い。様々なトレイが場合によっては本発明のストリッピングカラムに使用されて良い。典型的なトレイには、限定されないが、バッフル、フローティングバルブ、固定バルブ、シーブトレイ、デュアルフロートレイ、並流フロートレイ、などが挙げられる。それぞれのカラム内の物質移動装置の種類、サイズ、量および位置の決定は充分に当業者の能力の範囲内のことである。物質移動装置は概して、ラシヒ(Raschig)、HATインターナショナル、コッホ−グリッシュ(Koch−Glitsch)、ACSセパレーションズ、およびサルザーケムテック(Sulzer Chemtech)のような様々なソースから入手可能である。
物質移動装置は、精製されるべき有機金属化合物と反応しない適切な材料、または材料の混合物から構成されることができる。プレートまたは充填に有用な典型的な材料には、限定されないが、セラミックス、例えば、アルミナ、アルミナシリケート、シリカ、炭化ケイ素、および窒化ケイ素;ガラス、例えば、ホウケイ酸ガラス;石英;グラファイトボール、例えば、バッキー(Bucky)ボール;プラスチック、例えば、熱硬化性プラスチック;並びに、金属、例えば、上述のステンレス鋼およびニッケル合金、並びにチタンおよびジルコニウムが挙げられる。ニッケルおよびクロムのような特定の金属は第13族有機金属化合物の分解を促進することが知られており、そして第13族有機金属化合物が精製される際に避けた方がよい。しかし、ニッケルまたはクロムを含む合金は第13族有機金属化合物が精製される際に使用されることができる。
相対的により揮発性の不純物を除去するためのカラムである第1の蒸留カラムは、有機金属化合物から相対的により揮発性の不純物を除去するのに充分なストリッピング理論段数を含む。好ましくは、第1の蒸留カラムは30理論段以上、より好ましくは30を超える理論段、例えば、31以上の理論段を有する。第1の蒸留カラムが過半数のストリッピング理論段および半分未満の精留理論段を有することがさらに好ましい。第1の蒸留カラムにおけるストリッピング理論段数:精留理論段数の比率は>1:1〜20:1、好ましくは>1:1〜10:1、より好ましくは>1:1〜4:1である。例えば、第1の蒸留カラムにおいて30理論段が使用される場合には、20〜25ストリッピング理論段および5〜10精留理論段が使用されるのが好ましい。好ましくは、純粋な有機金属化合物を得るためのカラムである第2の蒸留カラムは、精製された有機金属化合物を得るのに充分な精留理論段数を有する。好ましくは、第2の蒸留カラムは30以上の理論段、より好ましくは30より大きい理論段、例えば、31以上の理論段を有する。第2の蒸留カラムが過半数の精留理論段および半分未満のストリッピング理論段を有することが好ましい。第2の蒸留カラムにおける精留理論段数:ストリッピング理論段数の比率は>1:1〜20:1、好ましくは>1:1〜10:1、より好ましくは>1:1〜4:1である。例えば、第2の蒸留カラムにおいて30理論段が使用される場合には、5〜10ストリッピング理論段および20〜25精留理論段が使用されるのが好ましい。2つより多い蒸留カラムが使用される場合には、相対的により低い沸点の不純物を除去するために使用されるそれぞれの蒸留カラムは上述の第1の蒸留カラムに類似の設計を有するべきであり、そして相対的により高い沸点の不純物を除去するために使用されるそれぞれのカラムは上述の第2の蒸留カラムに類似の設計を有するべきである。このような蒸留カラムの設計は当業者の能力の範囲内のことである。
粗有機金属化合物は入口を経由して第1の蒸留カラムに入る。典型的には、粗有機金属化合物は気相または液相で、好ましくは液相で、または気相と液相との混合で第1の蒸留カラムに供給される。相対的に低い融点の固体有機金属化合物は、その有機金属化合物の融点を超える温度まで蒸留装置を適切に加熱することにより精製されることができる。取り扱いの容易さのために、有機金属化合物はその融点より5℃高い温度からその沸点より5℃低い温度で第1の蒸留カラムに運ばれるのが好ましく、より好ましくはその融点より10℃高い温度からその沸点より10℃低い温度である。この温度の選択は精製されるべき有機金属化合物の融点、除去されるべき不純物の沸点、および当業者に知られた他の要因に応じて変化する。
蒸留されうるあらゆる粗有機金属化合物が本方法によって精製されうる。本明細書において使用される場合、「有機金属化合物」とは少なくとも1つの金属−炭素、金属−酸素、金属−窒素、または金属−リン結合を有する化合物をいう。本明細書において使用される場合、用語「金属」は「メタロイド」を含む。本明細書において使用される、用語「メタロイド」とは、ホウ素(第13族)、ゲルマニウム(第14族)、リン(第15族)、アンチモン(第15族)およびヒ素(第15族)をいう。適切な有機金属化合物は、第2族〜第15族から選択される、好ましくは第3族〜第15族から選択される、より好ましくは第4族〜第15族から選択される少なくとも1種の金属原子を含む。本明細書において使用される場合、第14族金属は炭素およびケイ素を含まず、第15族金属は窒素を含まない。特に好ましい金属は、第3、4、5、8、9、10、11、12、13および15族のものであり、さらにより好ましくは第4、8、11、12、13および15族のものである。典型的な金属原子には、限定されないが、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、スカンジウム、イットリウム、ルテニウム、ローレンシウム、ランタン、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、セリウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガン、ルテニウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、白金、パラジウム、銅、銀、金、亜鉛、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ケイ素、ゲルマニウムおよびスズが挙げられる。好ましい金属原子には、マグネシウム、ストロンチウム、スカンジウム、イットリウム、ルテニウム、ローレンシウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデン、タングステン、マンガン、ルテニウム、コバルト、イリジウム、ニッケル、白金、パラジウム、銅、銀、金、亜鉛、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ゲルマニウム、アンチモンおよびヒ素が挙げられる。金属原子が、マグネシウム、スカンジウム、イットリウム、ルテニウム、ローレンシウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、タンタル、モリブデン、タングステン、ルテニウム、コバルト、イリジウム、ニッケル、白金、パラジウム、銅、銀、金、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ゲルマニウム、アンチモンおよびヒ素であるのがより好ましく、さらにより好ましいのはマグネシウム、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、タンタル、モリブデン、タングステン、ルテニウム、コバルト、イリジウム、ニッケル、銅、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ゲルマニウム、アンチモンおよびヒ素であり、さらにより好ましいのは、マグネシウム、ジルコニウム、ハフニウム、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ゲルマニウム、アンチモンおよびヒ素である。
本方法によって精製されうる適切な有機金属化合物は蒸留されうるあらゆるものである。このような化合物は室温(25℃)で液体であることができ、または室温で固体であってかつ相対的に低い融点(100℃以下)を有する化合物でありうる。好ましい有機金属化合物は、100℃以下、より好ましくは80℃以下、さらにより好ましくは75℃以下、さらにより好ましくは60℃以下、さらにより好ましくは50℃以下の融点を有するものである。
本方法に従って精製されうる好ましい有機金属化合物は、メタロセン;遷移金属のシクロペンタジエニル化合物;メチルアルミノキサン;第13族〜第15族金属のジメチルアミノ化合物;第13族〜第15族金属の(C−C)アルキル化合物;第13族〜第15族の遷移金属および金属の(C−C)アルコキシド;遷移金属およびランタニド金属のβ−ジケトナート化合物;並びに銅およびコバルトのアミジナート化合物である。メタロセンは2つのシクロペンタジエニル基を有する金属サンドイッチ化合物である。遷移金属のシクロペンタジエニル化合物には、遷移金属と、シクロペンジエニル、メチルシクロペンタジエニル、およびペンタメチルシクロペンタジエニルから選択される少なくとも1種の基とを含む化合物が挙げられる。好ましいアルコキシドには、メトキシド、エトキシド、プロポキシド、ブトキシドおよびこれらの混合物が挙げられる。第13族〜第15族金属の(C−C)アルキル化合物には、第13族および第15族金属のモノ−、ジ−およびトリ−(C−C)アルキル化合物、並びに第14族金属のモノ−、ジ−、トリ−およびテトラ−(C−C)アルキル化合物が挙げられる。好ましいアルキル基はメチル、エチル、プロピル、ブチルおよびこれらの組み合わせである。遷移金属およびランタニド金属のβ−ジケトナート化合物は、場合によっては、β−ジケトナート化合物を液体にするために、別の配位子、例えば、ヘキサフルオロアセトニルアセトナート(hfac)を有することができる。銅およびコバルトの典型的なアミジナート化合物は、国際公開第2004/046417号に開示されているものである。
より好ましい有機金属化合物は、トリアルキルインジウム化合物、例えば、トリメチルインジウム、トリエチルインジウム、トリ−n−プロピルインジウム、トリ−イソ−プロピルインジウム、ジメチルイソ−プロピルインジウム、ジメチルエチルインジウム、ジメチルtert−ブチルインジウム、メチルジ−tert−ブチルインジウム、メチルジ−イソプロピルインジウム、およびトリ−第三級ブチルインジウム;トリアルキルインジウム−アミン付加物;トリアルキルインジウム−トリアルキル−ホスフィン付加物、例えば、トリメチルインジウム−トリメチルホスフィン付加物;トリアルキルガリウム化合物、例えば、トリメチルガリウム、トリエチルガリウム、トリ−イソ−プロピルガリウム、トリ−tert−ブチルガリウム、ジメチルイソ−プロピルガリウム、ジエチルtert−ブチルガリウム、メチルジ−イソ−プロピルガリウム、ジメチルtert−ブチルガリウム、ジメチルneo−ペンチルガリウム、およびメチルエチルイソ−プロピルガリウム;トリアルキルガリウム−アミン付加物;トリアルキルガリウム−ホスフィン付加物;トリアルキルアルミニウム化合物、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリ−イソ−プロピルアルミニウム、トリ−tert−ブチルアルミニウム、ジメチルイソ−プロピルアルミニウム、ジメチルエチルアルミニウム、ジメチルtert−ブチルアルミニウム、メチルジ−tert−ブチルアルミニウム、およびメチルジ−イソ−プロピルアルミニウム;金属ベータ−ジケトナート、例えば、ハフニウムのベータジケトナート、ジルコニウムのベータジケトナート、タンタルのベータジケトナートおよびチタンのベータジケトナート;並びに金属アミジナート、例えば、銅のアミジナート、およびコバルトのアミジナートである。
粗有機金属化合物は第1の蒸留カラムに入る。粗有機金属化合物は相対的により低い沸点の不純物を除去するのに充分な条件にかけられる。この条件は当業者の能力の範囲内のことであり、かつ相対的により低い沸点の不純物の沸点より高い温度に第1の蒸留カラムを維持し、かつ≧45:1(還流:留出物)の還流比を提供することを含む。好ましくは、この還流比は≧50:1である。場合によっては、第1の蒸留カラムにおいてストリッピングガスが使用され、そして下部における入口を通ってカラムに入るか、または有機金属化合物と共供給され、そしてこのカラムを通って上方に運ばれ、そして上部における出口からこのカラムを出る。好ましくは、ストリッピングガスが使用される。ストリッピングガスは典型的には不活性である。典型的なストリッピングガスには、窒素、ヘリウム、アルゴンおよびメタンが挙げられる。ストリッピングガスの混合物が使用されうる。相対的により低い沸点の不純物が下部の出口から第1の蒸留カラムを出て、廃棄物流れまたは他の収集装置に運ばれる。第1の蒸留カラムに入ってくる有機金属化合物と比較して、下部における出口から第1の蒸留カラムを出る有機金属化合物は部分的に精製されており、第1の蒸留カラムにおいては、相対的により低い沸点の不純物の少なくとも一部分が除去されていた。好ましくは、相対的により低い沸点の不純物の90%以上、より好ましくは95%以上、さらにより好ましくは97%以上が第1の蒸留カラムにおいて除去され、さらにより好ましくは相対的により低い沸点の不純物の99%以上が除去された。
部分的に精製された有機金属化合物は下部における出口から第1の蒸留カラムを出て、そして第2の蒸留カラムに運ばれる。部分的に精製された有機金属化合物は、精製された有機金属化合物を得るのに充分な条件にかけられる。すなわち、有機金属化合物は相対的により高い沸点の不純物から分離される。この条件は当業者の能力の範囲内のことであり、かつ有機金属化合物の沸点より高い温度に第2の蒸留カラムを維持し、そして≧1:1(還流:留出物)の還流比を提供することを含む。好ましくは、この還流比は≧10:1である。精製された有機金属化合物は上部における出口から第2の蒸留カラムを出て、そして受器に運ばれる。適切な受器は、精製された有機金属化合物が集められうる任意のものである。第2の蒸留カラムに入ってくる前記部分的に有機金属化合物と比較して、集められた有機金属化合物は精製されており、第2の蒸留カラムにおいては、相対的により高い沸点の不純物の少なくとも一部分が除去された。好ましくは、相対的により高い沸点の不純物の90%以上、より好ましくは95%以上、さらにより好ましくは97%以上が第2の蒸留カラムにおいて除去され、さらにより好ましくは相対的により高い沸点の不純物の99%以上が除去された。相対的により高い沸点の不純物は、下部における出口から第2の蒸留カラムを出て、そして廃棄物流れまたは他の収集装置に運ばれる。
本方法から得られる精製された有機金属化合物は低減されたまたは非常に除去された量の不純物しか有さない。例えば、有機金属化合物が有機アルミニウム化合物、具体的にはアルキルアルミニウム化合物、例えば、ジアルキルアルミニウムハライドまたはトリアルキルアルミニウムである場合には、ケイ素含有不純物が本方法によって除去される。精製された有機アルミニウム化合物はケイ素含有不純物を実質的に含まないことが好ましい。有機ガリウム化合物がアルミニウム含有不純物を実質的に含まないことがさらに好ましい。「実質的に含まない」とは、精製された有機金属化合物が、特定の不純物を5ppm未満、好ましくは3ppm未満、より好ましくは2ppm未満、さらにより好ましくは1ppm未満、さらにより好ましくは0.5ppm未満しか含まないことを意味する。好ましくは、精製された有機金属化合物は、ケイ素、ゲルマニウムおよびスズから選択される金属不純物を0.5ppm以下しか含まない。
本蒸留方法は粗有機金属化合物の連続精製を提供する。しかし、本方法はバッチ精製方法において使用されることもできる。本蒸留方法は純度90%以上、好ましくは純度95%以上、より好ましくは純度97%以上、さらにより好ましくは純度99%以上である有機金属化合物を提供する。有機金属化合物が純度99.9999%以上であるのが特に好ましい。本方法から得られた精製された有機金属化合物はそのままで使用されることができ、または必要な場合には何らかの適切な方法、例えば、蒸留、分別結晶化、昇華などによってさらに精製されることができる。本蒸留方法は廃棄されるべき前留分がないので、従来の蒸留方法と比較して、有機金属化合物のより高い全収率という利点を有する。好ましくは、第1の蒸留カラムにおいて有機金属化合物の5%以下しか失われない。これは、30〜40%までの有機金属化合物が前留分において廃棄される従来の蒸留手順と比較して、有機金属化合物の損失の有意な低下をあらわす。好ましくは、精製された有機金属化合物は90%以上、より好ましくは95%以上の全収率で得られる。
本発明の精製された有機金属化合物は、高純度有機金属化合物の使用を要求する様々な用途において、例えば、特定の触媒用途において、および発光ダイオードまたは他の半導体用途のような電子装置の製造において使用されうる。本発明の精製された有機金属化合物は他の有機金属化合物の製造における中間体として使用されることもできる。
実施例1
約15〜20重量%のトリメチルガリウム(TMG)を含み、残部が炭化水素溶媒、および塩化アルミニウム錯体の混合物である供給流れが連続して第1の蒸留カラムに95〜100℃で、約55単位/時間の流量で導入された。第1の蒸留カラムは、過半がストリッピング理論段でありかつ半分未満が精留理論段である30以上の理論段、ストリッピングおよび精留床を含んでいた。第1の蒸留カラムは一定の温度および圧力で操作され、相対的により高い沸点の不純物の過半量を除去するのに充分な約0.5単位/時間流れのオーバーヘッド流れがカラムの上部から流し出された。このオーバーヘッドは3より大:1の還流:供給比を生じさせるのに充分に還流された。塔の下部は一定の温度およびレベルで、熱の添加および残留供給物の連続ボトム(bottoms)流出を伴って操作された。TMGを含んでいたボトム流出物は第2の蒸留カラムに送られた。第2の蒸留カラムも30以上の理論段を含んでおり、過半の精留段および半分未満のストリッピング段を有していた。第2の蒸留カラムは一定の圧力で操作され、3より大:1の還流:供給比を有していた。TMGと比較して相対的により低い揮発性の不純物を含んでいた第2の蒸留カラムからのボトム流れは、連続的に取り出され、ボトム温度は一定に維持された。高純度TMGの連続オーバーヘッド生成物流れが第2の蒸留カラムの上部から流し出された。精製されたTMGの全収率は85%を超えていた。精製されたTMGの分析はそれが99%を超える純度であることを示した。このTMGは様々な金属について誘導結合プラズマ(ICP)発光分析法によって分析され、各金属は検出限界(LOD)未満であった。具体的には、このTMGはAlを0.3ppm未満、Siを0.07ppm未満、Geを0.9ppm未満、およびSnを5.4ppm未満しか含んでいなかった。このTMGはH−NMR(400MHz、収集時間48分)によっても分析され、検出可能な炭化水素不純物を有していないこと(LOD=10ppm)も認められた。この蒸留システムは24時間を超えて成功裏に操作された。
実施例2
実施例1の手順が繰り返された、そしてTMGが93%を超える全収率で得られた、そしてTMGは99%を超える純度を有していた。
実施例3
TMGがトリエチルガリウムで置換えられることを除いて、実施例1の手順が繰り返される。
実施例4
TMGがトリエチルアルミニウムで置換えられることを除いて、実施例1の手順が繰り返される。
実施例5
TMGがトリメチルアルミニウムで置換えられることを除いて、実施例1の手順が繰り返される。
実施例6
TMGがトリメチルアルミニウム−トリプロピルアミン付加物で置換えられることを除いて、実施例1の手順が繰り返される。
実施例7
TMGがトリエチルインジウム付加物で置換えられることを除いて、実施例1の手順が繰り返される。
実施例8
TMGがジメチル亜鉛で置換えられることを除いて、実施例1の手順が繰り返される。
実施例9
TMGがトリメチルアンチモンで置換えられることを除いて、実施例1の手順が繰り返される。
実施例10
TMGがトリメチルヒ素で置換えられることを除いて、実施例1の手順が繰り返される。
実施例11
TMGがトリメチルビスマスで置換えられることを除いて、実施例1の手順が繰り返され、同様の収率および純度が予想される。
10 蒸留装置
15 第1の蒸留カラム
16、36 下部
17、37 上部
20、31 入口
25、30、40、50 出口
35 第2の蒸留カラム
45 受器

Claims (9)

  1. (a)第1のカラムおよび第2のカラムを含み、それぞれのカラムが入口、上部、下部および出口を有する蒸留装置を提供し;
    (b)精製される粗有機金属化合物を前記第1の蒸留カラムに提供し;
    (c)相対的により揮発性の不純物の97%以上を前記第1の蒸留カラムの上部から取り出すのに充分な条件に、前記第1の蒸留カラムにおける前記有機金属化合物をかけ、ここで前記第1の蒸留カラムは45以上:1の還流比を有し;
    (d)前記有機金属化合物を前記第1の蒸留カラムの下部から前記第2の蒸留カラムに運び;並びに
    (e)精製された有機金属化合物を前記第2の蒸留カラムの上部から得るのに充分な条件に、前記第2の蒸留カラムにおける前記有機金属化合物をかけ、ここで前記第2の蒸留カラムは10以上:1の還流比を有する;
    ことを含み、
    前記第1の蒸留カラムは、相対的により揮発性の不純物を前記有機金属化合物から除去するのに充分なストリッピング理論段数を有し、ここで前記第1の蒸留カラムは1より大:1〜20:1のストリッピング理論段数:精留理論段数の比率を有し;
    前記第2の蒸留カラムは精製された有機金属化合物を得るのに充分な精留理論段数を有し、ここで前記第2の蒸留カラムは1より大:1〜20:1の精留理論段数:ストリッピング理論段数の比率を有し;並びに、
    前記得られた精製された有機金属化合物は99%以上の純度および95%以上の全収率を有する、
    有機金属化合物を連続的に精製する方法。
  2. 相対的により揮発性の不純物の99%以上が前記第1の蒸留カラムの上部から取り出される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の蒸留カラムが、前記カラムを通って上方に運ばれ前記出口を通って前記カラムを出るストリッピングガスをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の蒸留カラムが30以上の理論段を有する請求項1に記載の方法。
  5. 前記第2の蒸留カラムが30以上の理論段を有する請求項1に記載の方法。
  6. 前記有機金属化合物がトリメチルガリウムまたはトリエチルガリウムである請求項1に記載の方法。
  7. 粗有機金属化合物のソース;
    相対的により揮発性の不純物の97%以上を前記粗有機金属化合物から取り出すための第1の蒸留カラムであって、前記粗有機金属化合物を受け取るための入口と、不純物を取り出すための出口を有する上部と、有機金属化合物を取り出すための出口を有する下部とを有し、かつ45以上:1の還流比を有する第1の蒸留カラム;
    有機金属化合物を受け取るための入口と、精製された有機金属化合物を受け取るための受器に流体連通している出口を有する上部と、出口を有する下部とを有し、かつ10以上:1の還流比を有する第2の蒸留カラム;
    を含み、
    前記第1の蒸留カラムの下部における前記出口は前記第2の蒸留カラムの前記入口と流体連通しており;
    前記第1の蒸留カラムは、相対的により揮発性の不純物を前記有機金属化合物から除去するのに充分なストリッピング理論段数を有し、ここで前記第1の蒸留カラムは1より大:1〜20:1のストリッピング理論段数:精留理論段数の比率を有し;並びに、
    99%以上の純度を有する精製された有機金属化合物を得るのに充分な精留理論段数を前記第2の蒸留カラムが有し、ここで前記第2の蒸留カラムは1より大:1〜20:1の精留理論段数:ストリッピング理論段数の比率を有し、かつ前記得られた精製された有機金属化合物は95%以上の全収率を有する、
    有機金属化合物の連続蒸留に使用する装置。
  8. 前記第1の蒸留カラムが30以上の理論段を有する請求項7に記載の装置。
  9. 前記第2の蒸留カラムが30以上の理論段を有する請求項7に記載の装置。
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