JP6106735B1 - 塗料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】刷毛やローラーを用いて塗装を行う際にもムラなく高輝度な金属調塗膜を形成することが可能な塗料組成物を提供する。【解決手段】(A)ポリオール、(B)鱗片状金属顔料及び(C)有機溶剤を少なくとも含む主剤と、(D)ポリイソシアネートを少なくとも含む硬化剤とを含む2液型の塗料組成物であって、前記(A)ポリオールが、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有アクリルシリコーン樹脂及び水酸基含有ふっ素樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含み、塗料組成物中における不揮発分の含有量が35〜50質量%であり、かつ該不揮発分中における(B)鱗片状金属顔料の含有量が15〜40質量%であることを特徴とする塗料組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、塗料組成物に関し、特には、刷毛やローラーを用いて塗装を行う際にもムラなく高輝度な金属調塗膜を形成することが可能な塗料組成物に関するものである。
高輝度で高意匠の塗膜を形成できるメタリック塗料は、自動車、家庭用電化製品、事務機器、玩具の他、建築物や構築物といった構造物等に幅広く利用されている。メタリック塗料は、一般的にアルミ等の鱗片状の金属顔料が配合されるが、この鱗片状金属顔料が基材に対して平行に配列された状態で塗膜中に存在していると、高輝度な塗膜となる。鱗片状金属顔料を平行に配列させる最も一般的な方法は、スプレー塗装により鱗片状金属顔料の配向を制御する方法である。
特開2013−139508号公報(特許文献1)は、水酸基含有アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、光輝性顔料及び硬化剤を含むメタリック塗料組成物を記載し、該メタリック塗料組成物によれば、1コート塗装によってもメタリック外観、光沢度等の意匠性に優れ、更に被塗物との付着性、耐薬品性、耐水性、耐候性等の塗膜性能にも優れたメタリック塗膜を得ることができることを報告している。
特開2014−79674号公報(特許文献2)は、アルミフレーク顔料及び樹脂成分を含むメタリック塗料組成物によりボカシ塗装を行い、形成される補修メタリック塗膜上にトップクリヤー塗料組成物を塗装する補修塗装方法を記載し、該補修塗装方法によって、補修メタリック塗膜と旧メタリック塗膜との色味やメタリック感が一致し、旧メタリック塗膜に対して違和感のない補修メタリック塗膜を形成できることを報告している。
特開2008−222909号公報(特許文献3)は、鱗片状金属顔料及び含フッ素(メタ)アクリル共重合体を含むメタリック塗料を記載し、該メタリック塗料によれば、高輝度感と良好なレベリング性を実現できることを報告している。
特開平6−145585号公報(特許文献4)は、架橋型含フッ素樹脂、鱗片状アルミニウム顔料及び硬化剤を含んだメタリック光沢感を呈する塗料組成物を記載し、該塗料組成物によれば、耐候性等の諸性能に優れた塗膜が得られることを報告している。
特開2013−139508号公報 特開2014−79674号公報 特開2008−222909号公報 特開平6−145585号公報
特許文献1〜4に記載されるような鱗片状金属顔料を含む塗料組成物は、スプレー塗装により、光輝感のある塗膜を形成することが可能であるが、既に建築・建設された構造物(建築物及び構築物)を塗り替える場合、塗装が困難になる問題があった。例えば、スプレー塗装の中でも、塗着効率の観点から、静電スプレー塗装が好適であるが、屋外での塗装は困難であり、建築物や構築物の塗り替えに対しては不適である。また、エアスプレー塗装やエアレススプレー塗装を屋外で行うと、周囲への塗料の飛散も大きく、コストや環境の面から好ましくない。このため、スプレー塗装を採用する際には屋内での塗装が好ましく、スプレー塗装は屋外での塗装に不適であると言える。
一方、塗装手段としては刷毛塗装やローラー塗装があり、これら塗装手段は、スプレー塗装と比較して屋外での塗着効率に優れることが知られている。しかしながら、特許文献1〜4に記載されるような鱗片状金属顔料を含む塗料組成物を刷毛塗装やローラー塗装により基材上に塗布すると、金属調塗膜にムラが出てしまい、輝度を低下させる問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決し、刷毛やローラーを用いて塗装を行う際にもムラなく高輝度な金属調塗膜を形成することが可能な塗料組成物を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有アクリルシリコーン樹脂や水酸基含有ふっ素樹脂をポリオールとして含む2液型のメタリック塗料組成物中に、鱗片状金属顔料を高含有量で配合することによって、刷毛やローラーを用いて塗装を行う際にもムラなく高輝度な金属調塗膜を形成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。なお、塗料組成物中での鱗片状金属顔料の割合が高くなると、塗膜のつやを低下させることが知られており、金属調塗膜を形成する目的で塗料組成物を調製する際には鱗片状金属顔料の割合を低くする傾向にあるため、本発明が奏する効果は驚くべきものである。
即ち、本発明の塗料組成物は、(A)ポリオール、(B)鱗片状金属顔料及び(C)有機溶剤を少なくとも含む主剤と、(D)ポリイソシアネートを少なくとも含む硬化剤とを含む2液型の塗料組成物であって、前記(A)ポリオールが、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有アクリルシリコーン樹脂及び水酸基含有ふっ素樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含み、塗料組成物中における不揮発分の含有量が35〜50質量%であり、かつ、該不揮発分中の(B)鱗片状金属顔料の含有量が15〜40質量%であることを特徴とする。
本発明の塗料組成物の好適例においては、塗料組成物中に含まれる有機溶剤が、JIS K 2256に規定される混合アニリン点又はアニリン点が12〜70℃の範囲内にある溶剤を50質量%以上含む。
本発明の塗料組成物の他の好適例においては、前記(B)鱗片状金属顔料が、ノンリーフィングタイプのアルミニウム顔料である。
本発明の塗料組成物の他の好適例においては、前記(D)ポリイソシアネートが、ヘキサメチレンジイソシアネートの変性体及びイソホロンジイソシアネートの変性体の内の少なくとも一方である。
本発明の塗料組成物の他の好適例においては、前記(A)ポリオールは、水酸基価が5〜150mgKOH/gである。
本発明の塗料組成物は、建築物又は構築物に対して塗装を行うための塗料組成物として好適である。
本発明によれば、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有アクリルシリコーン樹脂及び水酸基含有ふっ素樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種の樹脂をポリオールとして含む2液型の塗料組成物において、塗料組成物中における不揮発分の含有量を35〜50質量%とし、かつ、該不揮発分中における鱗片状金属顔料の含有量を15〜40質量%とすることで、刷毛やローラーを用いて塗装を行う際にもムラなく高輝度な金属調塗膜を形成することが可能な塗料組成物を提供することができる。
以下に、本発明の塗料組成物を詳細に説明する。本発明の塗料組成物は、(A)ポリオール、(B)鱗片状金属顔料及び(C)有機溶剤を少なくとも含む主剤と、(D)ポリイソシアネートを少なくとも含む硬化剤とを含む2液型の塗料組成物であって、前記(A)ポリオールが、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有アクリルシリコーン樹脂及び水酸基含有ふっ素樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含み、塗料組成物中における不揮発分の含有量が35〜50質量%であり、かつ、該不揮発分中における(B)鱗片状金属顔料の含有量が15〜40質量%であることを特徴とする。なお、本発明においては、塗料組成物を130℃で60分間乾燥させた際に残存する成分を不揮発分として取り扱う。
本発明の塗料組成物は、主剤と硬化剤から構成される2液型の塗料組成物であり、例えば塗装時に主剤と硬化剤とを混合することで使用されるが、塗料の粘度を調整する目的で更に有機溶剤を加える場合もある。本発明の塗料組成物の塗装によって得られる塗膜は、ポリオールとポリイソシアネートとの反応によって合成されるウレタン結合を有する樹脂を含む。このような2液型の塗料組成物は、常温乾燥型の塗料組成物として好適に使用され、基材への塗装後に常温にて乾燥させて塗膜を形成することができる。ここでいう「常温」とは5〜35℃である。
本発明の塗料組成物において、主剤は、(A)ポリオール、(B)鱗片状金属顔料及び(C)有機溶剤を少なくとも含む。
ポリオールは、1分子中に水酸基を2個以上有する化合物であり、ポリイソシアネートのイソシアネート基と反応することでウレタン結合を形成するが、本発明の塗料組成物に用いるポリオールは、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有アクリルシリコーン樹脂及び水酸基含有ふっ素樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含む。これら水酸基含有樹脂は、市販品を好適に使用できるが、例えばアクリル樹脂、アクリルシリコーン樹脂又はふっ素樹脂の合成の際に、水酸基含有モノマーを用いることで容易に得られる。
本発明の塗料組成物において、ポリオールに占める上記水酸基含有樹脂(即ち、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有アクリルシリコーン樹脂及び水酸基含有ふっ素樹脂)の割合は、50質量%以上であることが好ましく、その上限は100質量%である。なお、上記水酸基含有樹脂以外のポリオールとしては、特に限定されるものではなく、従来から公知の各種ポリオール、例えばポリエステルポリオール、ポリウレタンポリオール、ポリエーテルポリオール等を使用できる。
ポリオールは、数平均分子量が300〜10,000であることが好ましく、400〜2,000であることが更に好ましい。ポリオールの数平均分子量が300未満であると、不粘着性が十分な塗膜が得られない場合があり、一方、数平均分子量が10,000を超えると塗装作業性が低下する場合がある。なお、数平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーによって測定されるポリスチレン換算した数平均分子量である。
また、ポリオールは、水酸基価が5〜150mgKOH/gであることが好ましい。なお、水酸基価は、試料1g中の遊離水酸基を無水酢酸で完全にアセチル化した後、それを中和するのに要する水酸化カリウムのmg数である。
本発明の塗料組成物において、ポリオールの含有量は、塗料組成物中20〜42質量%であることが好ましい。
鱗片状金属顔料は、箔のような薄く平らな形状をした金属顔料であり、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、錫、銅、銀、白金、金等の金属顔料が挙げられ、更にはステンレス等の合金の顔料も含まれる。これらの中でも、アルミニウム顔料が好適に使用される。なお、これら金属顔料は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記鱗片状金属顔料は、50%体積平均径が0.1〜60μmであることが好ましく、5〜50μmであることが更に好ましい。鱗片状金属顔料の50%体積平均径が60μm以下であれば、金属光沢により優れる塗膜を形成することができる。一方、鱗片状金属顔料の50%体積平均径が0.1μm未満では、鱗片状金属顔料のアスペクト比が小さくなる傾向にあり、金属光沢が十分に得られない場合がある。
本発明において、50%体積平均径は、体積基準粒度分布の50%粒子径(D50)を指し、粒度分布測定装置(例えばレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置)を用いて測定される粒度分布から求めることができる。そして、本発明における粒子径は、レーザ回折・散乱法による球相当径で表される。
また、上記鱗片状金属顔料は、アスペクト比が1以上であることが好ましく、3以上であることが更に好ましい。鱗片状金属顔料のアスペクト比が1以上であれば、塗膜の金属光沢を更に向上させることができる。なお、鱗片状金属顔料のアスペクト比の上限は通常400程度である。ここで、鱗片状金属顔料のアスペクト比は、50%体積平均径(D)と平均厚み(T)との比(D/T)である。なお、本発明においては、SEM(走査電子顕微鏡)を用いて鱗片状金属顔料の厚みを測定し、100個以上の粒子を対象にして平均厚みを求めた。
なお、本発明の塗料組成物によれば、上記鱗片状金属顔料がノンリーフィングタイプのアルミニウム顔料である場合でも、刷毛やローラーを用いて塗装を行う際にムラなく高輝度な金属調塗膜を形成することができる。アルミニウム顔料としては、リーフィングの性質を持つアルミニウム顔料(リーフィングタイプ)やノンリーフィングの性質を持つアルミニウム顔料(ノンリーフィングタイプ)が知られる。なお、リーフィングとは、塗膜を作製したとき、塗膜表面にアルミニウム顔料が浮上し平行に配列する現象を指し、ノンリーフィングとは、塗膜を作製しても塗膜表面にアルミニウム顔料が浮上せず塗膜中に分散している現象を指す。このため、金属調塗膜を形成する目的で塗料組成物を調製する際には、通常、リーフィングタイプのアルミニウム顔料の使用が好ましい。しかしながら、塗膜表面にアルミニウム顔料が浮上すると、塗膜からアルミニウム顔料が剥がれ易くなるため、触れた場合に衣服や身体にアルミニウム顔料が付着しやすい。このため、通常人の触れない用途に使用される。一方で、ノンリーフィングタイプのアルミニウム顔料は、平行に配列された状態で塗膜中に分散させることが困難であるため、金属調塗膜にムラが出てしまい、輝度を低下させる問題がある。しかしながら、本発明の塗料組成物によれば、鱗片状金属顔料を高含有量で配合することによって、かかる問題を解決することができる。
リーフィングタイプのアルミニウム顔料やノンリーフィングタイプのアルミニウム顔料は、いずれも市販品を使用できるが、これらアルミニウム顔料は、通常、脂肪酸で表面処理することによって、リーフィングの性質やノンリーフィングの性質を付与されている。具体例としては、オレイン酸で表面処理したアルミニウム顔料がノンリーフィングタイプとして使用されている。
本発明の塗料組成物において、不揮発分中における鱗片状金属顔料の含有量は15〜40質量%であり、20〜35質量%であることが好ましい。不揮発分中における鱗片状金属顔料の含有量が15質量%以上であれば、刷毛やローラーを用いて塗装を行う際にもムラなく高輝度な金属調塗膜を形成することができる。塗料組成物中における鱗片状金属顔料の含有量が高いと、鱗片状金属顔料の自由度が低くなり、基材に対して平行に配列された状態で塗膜中に存在することで、このような効果が達成できるものと推定される。一方、不揮発分中における鱗片状金属顔料の含有量が40質量%を超えると、鱗片状金属顔料の量が多くなりすぎ、その他の塗膜物性を悪化させることになる。
本発明の塗料組成物において、有機溶剤は、鱗片状金属顔料を分散させる観点から、少なくとも主剤に含まれる。なお、有機溶剤は、粘度を調整する等の目的で、主剤の他、硬化剤に配合されていてもよいし、塗装時に主剤と硬化剤を混合する際に得られる混合物に対して加えてもよい。有機溶剤としては、特に限定されるものではないが、JIS K 2256に規定される混合アニリン点又はアニリン点が12〜70℃の範囲内にある溶剤が好ましい。かかる溶剤は、環境に対する負荷が比較的少ない有機溶剤であり、塗料業界においては一般的に弱溶剤として分類され、常温乾燥にて除去できる。アニリン点及び混合アニリン点は、溶剤の溶解力を表す指標の一種であり、アニリン点又は混合アニリン点が高いほど溶解力が弱くなる。アニリン点は、等容積の溶剤とアニリンとが均一な溶液として存在する最低温度であり、混合アニリン点は、溶剤1容積、ヘプタン1容積及びアニリン2容積が均一な溶液として存在する最低温度である。混合アニリン点又はアニリン点が12℃未満では、溶剤の溶解力が強すぎるため、塗料組成物を被覆基材に塗装する場合、基材を既に覆っている塗膜(旧塗膜)が溶剤に侵され(具体的には旧塗膜が溶解したり膨潤したりして)、リフティング等の不具合が発生する恐れがあるので好ましくない。また、混合アニリン点又はアニリン点が70℃を超えると、溶剤の溶解力が弱すぎるため、実用的な性能を有する水酸基含有樹脂を溶解し難くなり好ましくない。
上記混合アニリン点又はアニリン点が12〜70℃の範囲内にある溶剤には、例えば、脂肪族系溶剤、ナフテン系溶剤、芳香族ナフサ等の炭化水素系有機溶剤が挙げられる。上記炭化水素系有機溶剤の具体例としては、メチルシクロヘキサン(アニリン点:40℃)、エチルシクロヘキサン(アニリン点:44℃)、ミネラルスピリット(アニリン点:56℃)、テレビン油(アニリン点:44℃)が挙げられる。また、上記炭化水素系有機溶剤には、石油系炭化水素として市販されるものがあり、例えば、HAWS(シェルケミカルズジャパン社製、アニリン点:17℃)、LAWS(シェルケミカルズジャパン社製、アニリン点:44℃)、エッソナフサNo.6(エクソンモービル社製、アニリン点:43℃)、ペガゾール3040(エクソンモービル社製、アニリン点:55℃)、ペガゾールAN45(エクソンモービル社製、アニリン点42℃)、Aソルベント(新日本石油社製、アニリン点:45℃)、クレンゾル(新日本石油社製、アニリン点:64℃)、ミネラルスピリットA(新日本石油社製、アニリン点:43℃)、ハイアロム2S(新日本石油社製、アニリン点:44℃)、エクソールD30(エクソンモービル社製、アニリン点:64℃)、エクソールD40(エクソンモービル社製、アニリン点:69℃)、ニューソルDXハイソフト(新日本石油社製、アニリン点:68℃)、ソルベッソ100(エクソンモービル社製、混合アニリン点:14℃)、ソルベッソ150(エクソンモービル社製、混合アニリン点:18.3℃)、スワゾール100(丸善石油化学社製、混合アニリン点:24.6℃)、スワゾール200(丸善石油化学社製、混合アニリン点:23.8℃)、スワゾール1000(丸善石油化学社製、混合アニリン点:12.7℃)、スワゾール1500(丸善石油化学社製、混合アニリン点:16.5℃)、スワゾール1800(丸善石油化学社製、混合アニリン点:15.7℃)、出光イプゾール100(出光興産社製、混合アニリン点:13.5℃)、出光イプゾール150(出光興産社製、混合アニリン点:15.2℃)、ペガゾールARO−80(エクソンモービル社製、混合アニリン点:25℃)、ペガゾールR−100(エクソンモービル社製、混合アニリン点:14℃)、昭石特ハイゾール(シェルケミカルズジャパン社製、混合アニリン点:12.6℃)、日石ハイゾール(新日本石油社製、混合アニリン点:17℃以下)等が挙げられる。なお、これら弱溶剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を混合して用いてもよい。
本発明の塗料組成物において、有機溶剤の含有量は、例えば50〜65質量%であることが好ましい。また、本発明の塗料組成物において、有機溶剤に占める「JIS K 2256に規定される混合アニリン点又はアニリン点が12〜70℃の範囲内にある溶剤」の割合は、50質量%以上であることが好ましく、その上限は100質量%である。なお、その他の有機溶剤は、特に限定されるものではなく、従来から公知の各種有機溶剤、例えばケトン類、エステル類、エーテル類、アルコール類等を使用できる。
本発明の塗料組成物において、硬化剤は、(D)ポリイソシアネートを少なくとも含む。なお、本発明の塗料組成物において、ポリイソシアネートは、ポリオールの水酸基に対してイソシアネート基が0.5〜1.5当量であることが好ましく、0.8〜1.2当量であることが更に好ましい。このように、ポリイソシアネートの含有量は、ポリオールの官能基の量に応じて適宜調整されるものであるが、例えば、本発明の塗料組成物中におけるポリイソシアネートの含有量は、0.5〜15質量%であることが好ましい。
上記ポリイソシアネートは、イソシアネート基を2個以上有する化合物であり、例えば、脂肪族、芳香族又は芳香脂肪族のポリイソシアネートが含まれ、具体例としては、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の他、これらポリイソシアネートの変性体が挙げられる。変性体の具体例としては、ビウレット変性体、イソシアヌレート変性体、アダクト変性体(例えばトリメチロールプロパン付加物)、アロファネート変性体、ウレトジオン変性体等が挙げられる。これらの中でも、ヘキサメチレンジイソシアネートの各種変性体やイソホロンジイソシアネートの各種変性体が、硬化性や塗膜特性の観点から好ましい。なお、これらポリイソシアネートは、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の塗料組成物には、鱗片状金属顔料以外の顔料や、反応触媒、防錆剤、分散剤、消泡剤、脱水剤、レベリング剤、表面調整剤、沈降防止剤、ダレ止め剤、防藻剤、防カビ剤、防腐剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を必要に応じて適宜配合してもよい。
本発明の塗料組成物において、主剤及び硬化剤は、必要に応じて適宜選択される各種成分を混合することによって調製できる。
本発明の塗料組成物は、塗装作業性や塗膜の仕上がり外観を向上させる観点から、不揮発分含有量が35〜50質量%であることを要する。
本発明の塗料組成物は、せん断速度0.1s−1の粘度が0.1〜10,000Pa・sであり、且つせん断速度1,000s−1の粘度が0.05〜10Pa・sであることが好ましい。なお、本発明において、粘度はTAインスツルメンツ社製レオメーターARESを用い、液温を23℃に調整した後測定される。
塗装方法は、特に限定されず、既知の塗装手段、例えば、刷毛塗装、ローラー塗装、コテ塗装、ヘラ塗装、スプレー塗装等が利用できるが、本発明の塗料組成物は、刷毛塗装やローラー塗装での使用に好適である。
また、本発明の塗料組成物を塗装する対象としては、特に限定されるものではなく、土地に定着した構造物の塗り替えに対しても、本発明の塗料組成物を塗装することで、ムラなく高輝度な金属調塗膜を形成することが可能である。従って、本発明の塗料組成物は、建築物又は構築物に対して塗装を行うための塗料組成物として好適である。なお、本発明において、建築物とは、人間が居住又は滞在する目的で建築された構造物を意味し、例えば住宅やビル、工場等が挙げられ、構築物とは、人間が居住又は滞在する目的以外のために建設された構造物を意味し、例えば煙突、立体駐車場等が挙げられる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
<主剤1>
混合器に入ったヒタロイド6500B(日立化成社製水酸基含有アクリル樹脂のミネラルスピリット溶液、不揮発分50質量%、不揮発分の水酸基価30mgKOH/g)100質量部の中に、アルペースト7675NS(東洋アルミ社製ノンリーフィングタイプのアルミニウムペースト、不揮発分65質量%、D50=16μm)50質量部を攪拌環境下で徐々に投入し20分間攪拌を行った。さらに、フローレンAO−82(共栄社化学社製消泡剤)0.3質量部、ポリフローKL−401(共栄社化学社製レベリング剤)0.6質量部を投入し、10分間撹拌を行い、主剤1を調製した。
<主剤2〜14>
上記主剤1の調製方法と同様に、以下の表1に示す配合処方に従って主剤2〜14を調製した。
Figure 0006106735
(注1)アクリディックA871(DIC社製水酸基含有アクリルシリコーン樹脂のミネラルスピリット分散液、不揮発分55質量%、不揮発分の水酸基価53mgKOH/g)
(注2)ルミフロンLF800(旭硝子社製水酸基含有ふっ素樹脂のミネラルスピリット溶液、不揮発分60質量%、不揮発分の水酸基価35mgKOH/g)
(注3)ルミフロンLF200(旭硝子社製水酸基含有ふっ素樹脂のキシレン溶液、不揮発分60質量%、不揮発分の水酸基価50mgKOH/g)
(注4)アルペースト54−452(東洋アルミ社製ノンリーフィングタイプのアルミニウムペースト、不揮発分65質量%、D50=37μm)
<実施例1>
先に調製した主剤1 100質量部にデュラネートTSA−100(旭化成ケミカルズ社製ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体、不揮発分100質量%)3.6質量部を混合撹拌し、実施例1の塗料組成物を調製した。塗料組成物中における不揮発分の含有量は49質量%、不揮発分中における鱗片状金属顔料の含有量は37質量%であった。
<実施例2〜10>
上記実施例1の調製方法と同様に、表2に示す配合処方に従って実施例2〜10の塗料組成物を調製した。各実施例の塗料組成物中における不揮発分の含有量と、不揮発分中における鱗片状金属顔料の含有量は表2に示す通りであった。
Figure 0006106735
(注5)タケネートD−140N(三井化学社製イソホロンジイソシアネートのビュレット変性体の酢酸エチル溶液、不揮発分75質量%)
<比較例1〜8>
上記実施例1の調製方法と同様に、表3に示す配合処方に従って比較例1〜8の塗料組成物を調製した。各比較例の塗料組成物中における不揮発分の含有量と、不揮発分中における鱗片状金属顔料の含有量は表3に示す通りであった。
Figure 0006106735
実施例1〜10、比較例1〜8の塗装作業性、仕上がり外観及び輝度、塗り替え適性を測定及び評価した。結果を表4に示す。
Figure 0006106735
<塗装作業性>
ブリキ板に調製した塗料組成物を短毛ローラーで塗装し、下記の基準に従って評価した。
〇:塗装作業に問題がない。
×:ローラーが転がりにくく、塗装しにくい。
<仕上がり外観及び輝度>
ブリキ板に調製した塗料組成物を短毛ローラーで塗装し、常温で24時間乾燥した塗装面について目視で観察を行い、下記の基準に従って評価した。
〇:全体に輝度があり、ムラなく均一に仕上がる。
×:輝度にムラがあり、均一に仕上がらない。
<塗り替え適性>
ブリキ板に以下の塗料を塗装したそれぞれの板に対して、調整した塗料組成物を短毛ローラーで塗装し、その塗装性と仕上がり外観を評価した。
1)デュラクロンCW 白(大日本塗料社製アクリル樹脂塗料)
2)ビニローゼ 白(大日本塗料社製塩化ビニル樹脂塗料)
○:いずれの板にも異常が見られない。
△:1)の板は異常がないが、2)の板に異常がある。
×:いずれの板にも異常がある。

Claims (5)

  1. (A)ポリオール、(B)鱗片状金属顔料及び(C)有機溶剤を少なくとも含む主剤と、(D)ポリイソシアネートを少なくとも含む硬化剤とを含む2液型の塗料組成物であって、前記(A)ポリオールが、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有アクリルシリコーン樹脂及び水酸基含有ふっ素樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含み、塗料組成物中における不揮発分の含有量が35〜50質量%であり、かつ、該不揮発分中における(B)鱗片状金属顔料の含有量が15〜40質量%であり、塗料組成物中に含まれる有機溶剤が、JIS K 2256に規定される混合アニリン点又はアニリン点が12〜70℃の範囲内にある溶剤を50質量%以上含むことを特徴とする塗料組成物。
  2. 前記(B)鱗片状金属顔料が、ノンリーフィングタイプのアルミニウム顔料であることを特徴とする請求項1に記載の塗料組成物。
  3. 前記(D)ポリイソシアネートが、ヘキサメチレンジイソシアネートの変性体及びイソホロンジイソシアネートの変性体の内の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗料組成物。
  4. 前記(A)ポリオールは、水酸基価が5〜150mgKOH/gであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の塗料組成物。
  5. 建築物又は構築物に対して塗装を行うための、請求項1〜のいずれか一項に記載の塗料組成物。
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