JP6468544B2 - 水性メタリックベース塗料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は自動車ボディなど既設のメタリック塗膜の補修塗装に用いられる水性メタリックベース塗料組成物に関する。
アルミニウム顔料に代表される金属顔料を配合したメタリックベース塗料組成物では、その金属顔料の塗料中での分散状態や、塗膜中の配向性の状態等によって、メタリックムラが発生したり、目的とする金属光沢感が得られないなどの問題が生じることが知られており、その改良の提案が種々されている。
例えば特許文献1には、特定量の塗膜形成性樹脂に、平均粒子径と平均粒子径厚みが特定範囲のアルミフレーク顔料を含むメタリックベース塗料組成物が開示されている。
特許文献2には、特定のカップリング剤が表面に吸着された金属顔料を含むメタリックベース塗料組成物が開示されている。
特許文献3には3種の異なるアルミニウムフレーク顔料を選択的に用いることにより、光輝感、フリップフロップ性、隠蔽性を満足するメタリックベース塗膜が得られることが記載されている。
特許文献1〜3によれば高い光輝感を与え、また、メタリックムラが防止された優れた外観のメタリック調の塗膜が得られる。
近年、環境に対する配慮から、メタリックベース塗料組成物の分野においても水性化が求められている。
水性メタリックベース塗料組成物による塗膜の外観は湿度に大きく影響され、その塗装が難しいことはよく知られている。
ところで、自動車ボディなどの高品質な塗膜が設けられた対象を補修塗装する場合、補修塗装で形成された補修塗膜を既設の塗膜と同等の仕上がり外観とすることが必要である。
この場合、完成した自動車ボディに対して補修塗装を施すため、ボディ内部の機器等の部品が影響を受けないように補修塗膜を高温で乾燥させることは出来ない。
塗装環境も工業用塗装ラインが管理幅内で安定しているのと比較して各補修塗装現場によって大きく異なるために、塗装環境の異なるすべての補修塗装現場で補修塗膜と既設の塗膜とで違和感のない仕上がり外観とすることが必要とされている。
その上、自動車補修塗装の場合、補修部と未補修部の境界の色差を目立たせなくするために、補修部から未補修部までを厚膜から薄膜で傾斜にぬるボカシ塗装をする場合がある。
従って、メタリック色を有する自動車ボディの補修塗装を水性メタリックベース塗料組成物で行う場合、塗装環境も管理されておらず、補修塗膜を高温で乾燥させることが出来ず、既設のメタリック塗膜の色味だけでなくメタリック感までも補修メタリック塗膜で再現しなければならない上に、上述のボカシ塗装において、薄膜部と厚膜部のメタリック感を合わせることまで求められている。
特許文献1〜3には、メタリック感や隠蔽性などに優れたメタリック塗膜が得られることが記載されているが、それは管理された塗装環境において、中塗りや基材上に新しく塗装するものであり、補修メタリック塗膜を既設のメタリック塗膜に色味だけでなく、メタリックのキラキラ感までも合わせ、さらには、ボカシ塗装をした際に違和感のない自然な外観が得られるための方策については何ら開示されていない。
一方、特許文献4には、水希釈性樹脂を含む特殊効果顔料含有組成物と、無機層状ケイ酸塩、水希釈性ポリウレタン樹脂及び水を含み顔料を含有しない組成物と、で構成された、レオロジー特性が適切な垂れ抵抗性を有する水性コーティング組成物が記載されている。
しかしながら特許文献4に記載の組成物は垂れ抵抗性には優れ、乾燥時間を大幅に削減できるものの、得られる塗膜のメタリックムラが顕著であり、特にボカシ塗装部の仕上がり性を改善する必要がある。
特開平08−170034号公報 特開2012−1598号公報 特開2005−200519号公報 特開2001−316612号公報
本発明の目的は、自動車ボディなどの既設のメタリック塗膜などの旧メタリック塗膜に対して違和感のない補修塗膜を形成するのに適する、水性メタリックベース塗料組成物を提案することにある。
本発明者らは、上記した課題について鋭意検討した結果、特定組成の水性メタリックベース塗料組成物に特定範囲の平均粒子径を有するシリカを含ませることで膜厚差による違和感の少ない自然なメタリック外観の塗膜が得られることを見出し、本発明に到達した。
即ち本発明は、
主剤成分(I)希釈剤成分(II)及び粒子成分(III)を組み合わせてなる多成分系の水性メタリックベース塗料組成物であって、
主剤成分(I)が、ウレタン樹脂エマルション(A)、アクリル樹脂エマルション(B)、光輝性顔料(C)及び水を含み、希釈剤成分(II)が、粘性調整剤及び水を含むものであって、
粒子成分(III)が、二酸化ケイ素化合物のシリカ粒子(D)及び水を含み、シリカ粒子(D)の平均粒子径が0.1〜25.0μmの範囲内にあることを特徴とする多成分系の水性メタリックベース塗料組成物、及び該組成物を用いたことを特徴とする補修塗装方法、に関する。
本発明の水性メタリックベース塗料組成物によれば、膜厚差によるメタリック感の不一致を最小限にすることができ、透明感や平滑性にキラキラ感に優れた外観のメタリックベース塗膜が得られる。
また、本塗料組成物を構成する各成分の貯蔵安定性と、互いの混和性は良好であり、形成される塗膜は下地隠蔽性や耐水性、付着性などの物性にも優れている。
本発明の水性メタリックベース塗料組成物は、主剤成分(I)及び希釈剤成分(II)を組み合わせてなる多成分系の組成物である。
本発明における主剤成分(I)は、ウレタン樹脂エマルション(A)、アクリル樹脂エマルション(B)、光輝性顔料(C)及び水を含む。
<ウレタン樹脂エマルション(A)>
本発明においてウレタン樹脂エマルション(A)としては当該分野で公知のものを制限なく使用することができ、例えば、ポリイソシアネート、ポリオール及びカルボキシル基含有ジオールを反応させてなるウレタンプレポリマーを水中に分散することにより得られる樹脂エマルションを挙げることができる。
ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート化合物;これらのジイソシアネート化合物のビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;イソホロンジイソシアネート、4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,4−(又は−2,6−)ジイソシアネート、1,3−(又は1,4−)ジ(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,2−シクロヘキサンジイソシアネートなどの脂環族ジイソシアネート化合物;これらのジイソシアネートのビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;キシリレンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネート、4,4´−トルイジンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルエーテルイソシアネート、(m−もしくはp−)フェニレンジイソシアネート、4,4´−ビフェニレンジイソシアネート、3,3´−ジメチル−4,4´−ビフェニレンジイソシアネート、ビス(4−イソシアナトフェニル)スルホン、イソプロピリデンビス(4−フェニルイソシアネート)などの芳香族ジイソシアネート化合物;これらのジイソシアネ−ト化合物のビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;トリフェニルメタン−4,4´,4´´−トリイソシアネート、1,3,5−トリイソシアナトベンゼン、2,4,6−トリイソシアナトトルエン、4,4´−ジメチルジフェニルメタン−2,2´,5,5´−テトライソシアネートなどの1分子中に3個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物;これらのポリイソシアネート化合物のビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、ポリアルキレングリコール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールなどのポリオールの水酸基にイソシアネート基が過剰量となる比率でポリイソシアネート化合物を反応させてなるウレタン化付加物;これらのウレタン化付加物のビュ−レットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物等を挙げることができる。
上記ポリオールとしては、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン−プロピレン(ブロック又はランダム)グリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコール、ポリオクタメチレンエーテルグリコール等のポリエーテルポリオール;ジカルボン酸(アジピン酸、コハク酸、セバシン酸、グルタル酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等)とグリコール(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン等)との縮重合させたポリオール、例えばポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリネオペンチルアジペート、ポリ−3−メチルペンチルアジペート、ポリエチレン/ブチレンアジペート、ポリネオペンチル/ヘキシルアジペート等のポリエステルポリオール;ポリカプロラクトンポリオール、ポリ−3−メチルバレロラクトンポリオール;ポリカーボネートポリオール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、オクタンジオール、トリシクロデカンジメチロール、水添ビスフェノールA、シクロヘキサンジメタノール、1,6ヘキサンジオール等の低分子量グリコール類;等が挙げられ、単独で又は2種以上併用して使用することができる。
上記カルボキシル基含有ジオールとしては、例えばジメチロール酢酸、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸等が挙げられる。
上記ウレタンプレポリマーの製造は、従来公知の方法に基づいて行うことができる。
上記ウレタン樹脂エマルション(A)は中和剤により中和されたものであってもよい。中和剤としては、カルボキシル基を中和することができるものであれば特に制限はなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリメチルアミン、ジメチルアミノエタノール、2−メチル2−アミノ−1−プロパノール、トリエチルアミン、アンモニア等を挙げることができる。
上記ウレタン樹脂エマルション(A)は、メタリックベース塗膜の中研ぎ性が良好であることから、分子中に環状構造を有するものであることが望ましい。
より好ましくは、ウレタン樹脂エマルション(A)を構成するポリイソシアネートが、その成分の一部として脂環族ジイソシアネート化合物に由来する化合物を含むものであることが適している。
また、ウレタン樹脂エマルション(A)は、メタリックベース塗膜の耐水性と塗り重ねなじみ性の観点から、固形分酸価が20mgKOH/g以下、好ましくは5〜18mgKOH/gの範囲内のものであることが望ましい。
尚、本明細書において、固形分とは不揮発分を意味するものであり、試料から、水、有機溶剤等の揮発する成分を除いた残さを意味し、試料の質量に固形分濃度を乗じて算出することができる。固形分濃度は、試料約3グラムを、105℃、3時間乾燥させた残さの質量を、乾燥前の質量で除することにより測定することができ、また、100分率で示す場合もある。
上記ウレタン樹脂エマルション(A)の平均粒子径としては、0.01〜1μm、特に0.05〜0.5μmの範囲内にあることができる。
本明細書において、ウレタン樹脂エマルション(A)及び後述のアクリル樹脂エマルション(B)の平均粒子径は、測定温度20℃において、コールターカウンター法によって測定された体積平均粒子径の値である。コールターカウンター法による測定は、例えば、「COULTER N4型」(ベックマン・コールター社製、商品名)を用いて行うことができる。
<アクリル樹脂エマルション(B)>
本発明においてアクリル樹脂エマルション(B)としては、(メタ)アクリロイル基含有重合性不飽和モノマーを必須成分とし、その他重合性不飽和モノマーを必要に応じて共重合した共重合体が水に分散されてなるものである。
具体的にはアクリル樹脂エマルション(B)の平均粒子径としては0.01〜1.0μm、好ましくは0.05〜0.5μmの範囲内にある。
このようなアクリル樹脂エマルション(B)としては例えば水及び分散安定剤の存在下で上記重合性不飽和モノマー成分を重合開始剤を用いて、1段階で又は多段階で乳化重合することにより得られるものを好適に使用することができる。
本発明では水分散型アクリル樹脂(a1)は、単層型でもコアシェル型などの複層型であってもよいが、単層型であることが塗り重ね馴染み性などの点から適している。
アクリル樹脂エマルション(B)の共重合成分となりうる重合性不飽和モノマーとしては例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等の直鎖又は分岐状アルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等の脂環式アルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート等のアラルキル(メタ)アクリレート;2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;パーフルオロアルキル(メタ)アクリレート;N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートのようなN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリルアミド;(メタ)アクリロニトリル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル化合物;スチレン、α−メチルスチレン等のビニル芳香族化合物;アリル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパントリ(メタ)アクリレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルテレフタレート、ジビニルベンゼン等の1分子中に少なくとも2個の重合性不飽和基を有する多ビニル化合物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、アリルアルコール、上記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのε−カプロラクトン変性体、分子末端が水酸基であるポリオキシエチレン鎖含有(メタ)アクリレート等の水酸基含有重合性不飽和モノマー;(メタ)アクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、β−カルボキシエチルアクリレート等のカルボキシル基含有重合性不飽和モノマー;(メタ)アクロレイン、ホルミルスチロール、炭素数4〜7のビニルアルキルケトン(例えば、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトンなど)、アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、アセトアセトキシアリルエステル、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド等のカルボニル基含有重合性不飽和モノマー;グリシジル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルプロピル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有重合性不飽和モノマー;イソシアナトエチル(メタ)アクリレート、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等のイソシアナト基含有重合性不飽和モノマー;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン等のアルコキシシリル基含有重合性不飽和モノマー;エポキシ基含有重合性不飽和モノマー又は水酸基含有重合性不飽和モノマーと不飽和脂肪酸との反応生成物、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート等の酸化硬化性基含有重合性不飽和モノマーなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
また、アクリル樹脂エマルション(B)を乳化重合せしめるときに用いる分散安定剤としては、特に制限されるものではないが、例えば、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム及びアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム等のアニオン性乳化剤、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等のノニオン性乳化剤及びラジカル重合性二重結合を有するアニオン性又はカチオン性の反応性乳化剤を挙げることができる。
反応性乳化剤とは、分子中にノニオン性基、アニオン性基及びカチオン性基のいずれか1種以上の基と重合性不飽和基を共に有する乳化剤であり、重合性不飽和基としては具体的には、(メタ)アリル基、(メタ)アクリロイル基、プロペニル基、ブテニル基等が挙げられる。市販品としては「ラテムル」(商品名、花王(株)製)、「エレミノール」(商品名、三洋化成(株)製)、「アクアロン」(商品名、第一工業製薬(株)製)、「アデカリアソープ」(商品名、旭電化(株)製)、「ANTOX」(商品名、日本乳化剤(株)製)等を挙げることができる。
重合開始剤としては、従来公知のものを制限なく使用することができ、例えば、シクロヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バレレート、クメンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、1,3−ビス(tert−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジイソプロピルベンゼンパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ジ-tert-アミルパーオキサイド、ビス(tert−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、tert-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート等の過酸化物系重合開始剤;2,2´−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2´−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、1,1´−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、アゾクメン、2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2´−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、4,4´−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2−(t−ブチルアゾ)−2−シアノプロパン、2,2´−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、2,2´−アゾビス(2−メチルプロパン)、2,2´−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミド〕、ジメチル2,2´−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、1,1´−アゾビス(1−シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2´−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕、ジメチル−2,2´−アゾビスイソブチレート等のアゾ系重合開始剤を挙げることができる。
本発明では、主剤成分(I)に含まれるアクリル樹脂エマルション(B)として、1分子中に少なくとも2個の重合性不飽和基を有する多ビニル化合物を共重合成分として含むものであることがメタリックベース塗膜の耐水性と中研ぎ性の観点から適している。
上記1分子中に少なくとも2個の重合性不飽和基を有する多ビニル化合物としては、上記例示の化合物が挙げられ、単独で又は2種以上組み合わせて使用することができ、その共重合量としては、アクリル樹脂エマルション(B)の製造に使用される全重合性不飽和モノマーの質量を基準として0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5の範囲内とすることができる。
また、アクリル樹脂エマルション(B)としてはメタリックベース塗膜の耐水性や塗り重ね馴染み性の観点から、固形分酸価が5mgKOH/g以下、好ましくは4mgKOH/g以下の範囲内のものであることが望ましい。
<光輝性顔料(C)>
本発明において光輝性顔料(C)としては、特に制限されず塗料分野で公知の光輝性顔料を使用できる。具体例としては、アルミニウム、酸化アルミニウム、銅、亜鉛、鉄、ニッケル、スズなどの金属または合金などの無着色あるいは着色された金属製光輝材などをあげることができる。また、金属蒸着フィルムフレーク、雲母、金属酸化物で表面被覆した雲母、雲母状酸化鉄、グラファイト顔料、ホログラム顔料などの光干渉性顔料も光輝性顔料(C)に含まれる。光輝性顔料(C)の形状は特に限定されず、更に着色されていても、各種表面処理剤や分散剤などで処理されたものであってもよい。これらの光輝性顔料は単独で又は2種以上を使用することができる。
光輝性顔料(C)は適宜、分散剤、分散樹脂と混合して分散し、ペースト化して塗料組成物に配合してもよい。
特に本発明では、光輝性顔料(C)として、シリカ被覆アルミニウム顔料を使用することが望ましい。安定したメタリック外観の塗膜が得られる効果があるからである。
シリカ被覆アルミニウム顔料としては、「Hydrolanシリーズ」(商品名、エカルト社製)、「アルペーストEMRシリーズ」(商品名、東洋アルミニウム社製等の市販品を使用可能である。
≪主剤成分(I)≫
本発明において主剤成分(I)は樹脂成分としてウレタン樹脂エマルション(A)及びアクリル樹脂エマルション(B)を必須成分として含むものであり、両者の合計量が主剤成分(I)に含まれる樹脂固形分中50質量%以上、好ましくは80質量%以上の範囲内にあることが、メタリックベース塗膜の初期付着性と耐水性の観点から好ましい。
また、ウレタン樹脂エマルション(A)及びアクリル樹脂エマルション(B)の使用割合としては、ウレタン樹脂エマルション(A)/アクリル樹脂エマルション(B)固形分質量割合で95/5〜5/95、好ましくは80/20〜20/80の範囲内がメタリック塗膜の耐水付着性の観点から適している。
また、光輝性顔料(C)の配合量としては、主剤成分(I)に含まれる樹脂固形分を基準として1〜60質量%、好ましくは5〜50質量%の範囲内が適当である。
上記主剤成分(I)は、(A)及び(B)以外の水性樹脂;(C)以外の顔料;粘性調整剤、顔料分散剤、紫外線吸収剤、光安定剤、ポリマー微粒子、分散助剤、防腐剤、シランカップリング剤、消泡剤、硬化触媒、有機溶剤、中和剤など、水性塗料調製の際に通常用いられる塗料用添加剤;などの他の成分を含んでいてもよい。
上記水性樹脂としては、水溶性アクリル樹脂を挙げることができる。本明細書において水溶性アクリル樹脂は、例えば、酸基含有重合性不飽和モノマー、水酸基含有重合性不飽和モノマー及びその他の重合性不飽和モノマーを含む重合性不飽和モノマー成分を、親水性有機溶剤の存在下で重合開始剤により重合させることにより得られる樹脂を挙げることができる。
上記酸基含有重合性不飽和モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、β−カルボキシエチルアクリレート等のカルボキシル基含有重合性不飽和モノマー;2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルスルホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウム塩、スルホエチルメタクリレート及びそのナトリウム塩やアンモニウム塩等のスルホン酸基含有重合性不飽和モノマー;2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−アクリロイルオキシプロピルアシッドホスフェート、2−メタクリロイルオキシプロピルアシッドホスフェート等のリン酸基含有重合性不飽和モノマーなどが挙げられ、これらは1種又は2種以上併用して用いることができる。
特に酸基含有重合性不飽和モノマーとしてカルボキシル基含有重合性不飽和モノマーとリン酸基含有重合性不飽和モノマーを併用することによって、本発明組成物を塗り重ねたときの馴染み性が向上する効果がある。
上記水酸基含有重合性不飽和モノマーとしては、2ーヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2ーヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどの炭素数2〜8個のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;Nーメチロールアクリルアミド;アリルアルコール;炭素数2〜8個のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのε−カプロラクトン変性アクリルモノマー;ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレンポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらは1種又は2種以上併用して用いることができる。
上記その他の重合性不飽和モノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート(ラウリル(メタ)アクリレート)、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロドデシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート等のアルキル又はシクロアルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族環含有重合性不飽和モノマー;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン等のアルコキシシリル基を有する重合性不飽和モノマー;パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート等のパーフルオロアルキル(メタ)アクリレート;フルオロオレフィン等のフッ素化アルキル基を有する重合性不飽和モノマー;マレイミド基等の光重合性官能基を有する重合性不飽和モノマー;N−ビニルピロリドン、エチレン、ブタジエン、クロロプレン、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル等のビニル化合物;アリル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパントリ(メタ)アクリレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルテレフタレート、ジビニルベンゼン等の重合性不飽和基を1分子中に少なくとも2個有する重合性不飽和モノマー;(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)アクリレートとアミン類との付加物等の含窒素重合性不飽和モノマー;グリシジル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルプロピル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有重合性不飽和モノマー;2−イソシアナトエチル(メタ)アクリレート、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等のイソシアナト基含有重合性不飽和モノマー;分子末端がアルコキシ基であるポリオキシエチレン鎖を有する(メタ)アクリレート;アクロレイン、ダイアセトンアクリルアミド、ダイアセトンメタクリルアミド、アセトアセトキシエチルメタクリレート、ホルミルスチロール、4〜7個の炭素原子を有するビニルアルキルケトン(例えば、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン)等のカルボニル基含有重合性不飽和モノマー等が挙げられる。これらの重合性不飽和モノマーはそれぞれ単独でもしくは2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、上記水溶性アクリル樹脂は、酸基を中和剤により中和することが望ましい。かかる中和剤としては、上記例示の化合物を挙げることができる。
上記水溶性アクリル樹脂としては、一般に固形分酸価が5〜150mgKOH/g、好ましくは10〜100mgKOH/g、固形分水酸基価が10〜150mgKOH/g、好ましくは20〜100mgKOH/g、重量平均分子量が5000〜10,0000好ましくは8,000〜70,000の範囲内であることが望ましい。
本明細書において、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(東ソー(株)社製、「HLC8120GPC」)で測定した重量平均分子量をポリスチレンの重量平均分子量を基準にして換算した値である。カラムは、「TSKgel G−4000H×L」、「TSKgel G−3000H×L」、「TSKgel G−2500H×L」、「TSKgel G−2000H×L」(いずれも東ソー(株)社製、商品名)の4本を用い、移動相;テトラヒドロフラン、測定温度;40℃、流速;1ml/分、検出器;RIの条件で行ったものである。
また、数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(東ソー(株)社製、「HLC8120GPC」)で測定した数平均分子量をポリスチレンの数平均分子量を基準にして換算した値である。カラムは、「TSKgel G−4000H×L」、「TSKgel G−3000H×L」、「TSKgel G−2500H×L」、「TSKgelG−2000H×L」(いずれも東ソー(株)社製、商品名)の4本を用い、移動相;テトラヒドロフラン、測定温度;40℃、流速;1ml/分、検出器;RIの条件で行ったものである。
重合に用いられる親水性有機溶剤としては、厳密に区別されるものではないが例えば20℃において水100g中に少なくとも20g溶解する有機溶剤を挙げることができ、具体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール等のアルコール系有機溶剤;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノtert−ブチルエーテル等のエチレングリコールエーテル系有機溶剤;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノn−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノtert−ブチルエーテル等のジエチレングリコールエーテル系有機溶剤;プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノn−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル等のプロピレングリコールエーテル系有機溶剤;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノn−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル等のジプロピレングリコールエーテル系有機溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、3−メトキシブチルアセテート等のエステル系有機溶剤等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
上記水溶性アクリル樹脂を使用する場合、その配合量としては、主剤成分(I)に含まれる樹脂固形分中に1〜30質量%、好ましくは1〜20質量%の範囲内にあることができる。
本発明では、主剤成分(I)を安定に貯蔵でき、後述の希釈剤成分(II)と混合することで得られる水性メタリックベース塗料組成物がムラやタレなどの発生のない良好な仕上がり外観の塗膜を形成できるように主剤成分(I)が粘性調整剤を含む。
粘性調整剤としては従来公知のものを制限なく使用することができ、具体的にはポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のポリアクリル酸系粘性調整剤;プルロニックポリエーテル、ポリエーテルジアルキルエステル、ポリエーテルジアルキルエーテル、ポリエーテルエポキシ変性物等のポリエーテル系粘性調整剤;ウレタン会合型粘性調整剤;モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、スチブンサイト、マイカおよびベントナイト等の無機系粘性調整剤;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の繊維素誘導体系粘性調整剤;カゼイン、カゼイン酸ソーダ、カゼイン酸アンモニウム等のタンパク質系粘性調整剤;アルギン酸ソーダ等のアルギン酸系粘性調整剤;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルベンジルエーテル共重合体等のポリビニル系粘性調整剤;ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合体の部分エステル等の無水マレイン酸共重合体系粘性調整剤;ポリアマイドアミン塩等のポリアマイド系粘性調整剤等が挙げられる。
これらの中でも、ポリアクリル酸系粘性調整剤がメタリックベース塗膜中での光輝性顔料(C)の配向性の観点からよい。
該ポリアクリル酸系粘性調整剤の有効成分酸価としては、例えば30〜350mg/KOH、好ましくは100を超えて且つ300mg/KOH以下の範囲内であることができる。市販品として、例えば、ロームアンドハース社製の「プライマルASE60」、「プライマルTT615」、「プライマルRM5」(以上、商品名)、サンノプコ社製の「SNシックナー613」、「SNシックナー618」、「SNシックナー630」、「SNシックナー634」、「SNシックナー636」(以上、商品名)等が挙げられる。
本明細書において、有効成分とは、試料から、水、有機溶剤などの希釈剤を除いた残さを意味する。
ポリアクリル酸系粘性調整剤の配合量としては、主剤成分(I)に含まれる樹脂固形分を基準として0.5〜20質量%、好ましくは1〜10質量%程度である。
上記主剤成分(I)の固形分濃度は、一般に10〜50質量%、好ましくは15〜40質量%の範囲内に調整されることが塗装作業性と隠蔽性、及び仕上がり外観の観点から適している。
また、上記主剤成分(I)の粘度としては、特に制限されるものではないが、貯蔵安定性及び後述の希釈剤成分(II)等との混合性の点から、100〜3000mPa・sec、好ましくは600〜2000mPa・secの範囲内であることができる。
本明細書において、粘度は、試料を25℃に調製してから10分以内に、粘度計デジタル式ビスメトロン粘度計VDA型(芝浦システム株式会社製)を用いて回転速度60rpmにて測定した値とする。
≪希釈剤成分(II)≫
本発明において、希釈剤成分(II)は、粘性調整剤及び水を含む。
本発明では上記主剤成分(I)に希釈剤成分(II)を塗装直前に混合することで、塗装環境に応じて水性メタリックベース塗料組成物のレオロジー特性を制御することができるものであり、水性メタリックベース塗料組成物をこのように構成することで各成分の貯蔵安定性を保ち、タレることなく、ムラなどの発生のない仕上がり外観に優れたメタリック塗膜を形成することができるものである。
希釈剤成分(II)に含まれ得る粘性調整剤としては、上記主剤成分(I)に含まれる粘性調整剤の説明で例示した中から適宜選択して使用することができる。
本発明においては希釈剤成分(II)には無機系粘性調整剤が適している。
かかる無機系粘性調整剤としては、当該分野で公知のものを制限なく使用することができ、例えば層状ケイ酸塩等の鉱物が挙げられ、これらは天然、合成品、加工処理品のいずれであってもよい。具体例としては、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、スチブンサイト、マイカおよびベントナイト等が挙げられる。これらは有機溶剤や水等の希釈媒体で希釈されたものであってもよい。
市販品としては「Bentone 27」、「Bentone34」、「Bentone 38」、「Bentone SD−1」、「Bentone SD−2」、「Bentone SD−3」、「Bentone52」、「Bentone 57」(以上いずれもRheox社製、商品名)、「Tixogel VP」、「Tixogel TE」、「Tixogel UN」、「Tixogel EZ100」、「Tixogel MP100」、「Tixogel MP250」(以上いずれもSud Chemical社製、商品名)、「Claytone 40」、「Claytone 34」、「ClaytoneHT」、「Claytone APA」、「Claytone AF」、「ClaytoneHY」(以上いずれもSouthern Clay Products社製、商品名)、「Laponite RD」、「LaponiteRDS」、「Laponite HW」、「Laponite EP」、「Laponite S482」、「LaponiteOG」、「Laponite LV」(以上いずれもRochwood Additives Limited社製、商品名)などを挙げることができる。
希釈剤成分(II)中における無機系粘性調整剤の有効成分含有量としては、希釈剤成分(II)質量を基準として0.1〜3.0質量%、好ましくは0.3〜2.0質量%の範囲内が適当である。
上記希釈剤成分(II)は、水性樹脂、紫外線吸収剤、光安定剤、ポリマー微粒子、表面調整剤、分散助剤、防腐剤、シランカップリング剤、消泡剤、硬化触媒、有機溶剤、中和剤など、水性塗料調製の際に通常用いられる塗料用添加剤などの他の成分を含んでいてもよい。
また、上記希釈剤成分(II)の粘度としては、特に制限されるものではないが、貯蔵安定性及び前述の主剤成分(II)等との混合性の点から、10〜300mPa・sec、好ましくは10〜100mPa・sec、の範囲内であることができる。
<シリカ粒子(D)>
本発明の水性メタリックベース塗料組成物は、平均粒子径が0.1〜25μmの範囲内のシリカ粒子(D)を含むことを特徴とする。
シリカ粒子(D)は球状、粒状、多面体状、針状、紡錘状、米粒状、フレーク状、鱗片状及び板状等のいずれの形状であってもよいがその平均粒子径が0.1μm未満では、メタリックベース塗膜の膜厚による光輝感の差が大きく異なり、一方、シリカ粒子(D)の平均粒子径が25μmを超えるとメタリックベース塗膜のムラが顕著となり、好ましくない。
シリカ粒子(D)の好ましい平均粒子径としては0.5〜10μmの範囲内にある。
かかるシリカ粒子(D)としては、微粉末シリカ、コロイダルシリカ等が挙げられ、「サイロイド」シリーズ(商品名、グレース・ジャパン社製)、「AEROSIL」シリーズ(商品名、日本アエロジル社製)、「ACEMATT 」シリーズ(商品名、DEGUSSA社製)、「サイリシア」シリーズ、「サイロホービック」シリーズ、「サイロスフェア」シリーズ(以上、商品名、富士シリシア化学(株)社製)「クォートロン」シリーズ(商品名、扶桑化学(株)社製)「ファインシール」シリーズ(商品名、(株)トクヤマ製)「NIPSIL」シリーズ(商品名、東ソーシリカ(株)社製)、「ミズカシル」シリーズ(商品名、水澤化学(株)社製)等が挙げられる。
本明細書においてシリカ粒子(D)の平均粒子径は、体積基準の平均粒子径(D50)のことであり、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定される粒度分布の50%の値である。
本発明において上記シリカ粒子(D)は、主剤成分(I)又は希釈剤成分(II)のいずれにも含ませることが可能である。
≪粒子成分(III)≫
本発明の水性メタリックベース塗料組成物は、上記主剤成分(I)及び希釈剤成分(II)に加えて粒子成分(III)をさらに組み合わせてなる多成分系、すなわち3成分系とすることもできる。
そしてこの粒子成分(III)が上記シリカ粒子(D)を含む形態にあることが、形成されるメタリックベース塗膜の光輝感、透明感などの観点から好ましい。
粒子成分(III)中におけるシリカ粒子(D)の有効成分含有量としては、粒子成分(III)質量を基準として1〜50質量%、好ましくは3〜40質量%の範囲内が適当である。
粒子成分(III)はシリカ粒子(D)に加えて水性樹脂を含むことが好ましい。粒子成分(III)が水性樹脂を含むことによって粒子成分(III)の貯蔵安定性が良好になる効果がある。
上記水性樹脂としては、従来公知のものを制限なく使用することができるが、ウレタン樹脂エマルション及びアクリル樹脂エマルションを使用することが好ましい。かかるウレタン樹脂エマルション及びアクリル樹脂エマルションとしては上記主剤成分(I)に含まれるウレタン樹脂エマルション(A)及びアクリル樹脂エマルション(B)の説明で列記したものの中から適当な樹脂エマルションをそれぞれ使用することができる。
粒子成分(III)が水性樹脂を含む場合の水性樹脂の固形分含有量としては、シリカ粒子(D)100質量部を基準として1〜300質量部、好ましくは10〜200質量部の範囲内にあることが適している。
粒子成分(III)に含まれる水性樹脂の量が多すぎると、水性メタリックベース塗料の粘度が高くなり、各成分(I)〜(III)混和時に攪拌が困難となることがある。
粒子成分(III)がウレタン樹脂エマルション及びアクリル樹脂エマルションを含む場合、その割合としてはウレタン樹脂エマルション/アクリル樹脂エマルション固形分割合で5/95〜95/5、好ましくは30/70〜70/30の範囲内にあることが望ましい。
この範囲よりウレタン樹脂エマルションが少ない場合、メタリックベース塗膜の初期付着性が劣り、一方多すぎると塗料粘度が高くなり、塗料作成時に攪拌が困難となることがある。
粒子成分(III)はその成分の一部として粘性調整剤を含むことが望ましい。これにより、主剤成分(I)及び希釈剤成分(II)との混和性が良好で、光輝感に優れたメタリックベース塗膜が得られる効果がある。
かかる粘性調整剤としては、特に制限されるものではなく、主剤成分(I)に含まれる粘性調整剤の説明で例示した中から適宜選択して使用することができるが、ポリアクリル酸系粘性調整剤を使用することが粒子成分(III)の貯蔵安定性の観点から適している。
粒子成分(III)中における粘性調整剤の有効成分含有量としては、粒子成分(III)質量を基準として0.1〜20質量%、好ましくは0.1〜10質量%の範囲内が適当である。
また、粒子成分(III)は、ポリエーテル変性シリコーン化合物を含むことが好ましい。水性メタリックベース塗料組成物を複数回塗り重ねたときの塗り重ねなじみ性に効果があるからである。
かかるポリエーテル変性シリコーン化合物としては、ポリシロキサンの末端および/または側鎖に、ポリエーテル鎖が導入された化合物等が挙げられ、ポリシロキサンにポリエーテル鎖以外のエポキシ基、アミノ基、(メタ)アクリロイル基の如き有機基の導入が併用された共変性シリコーン化合物であっても差し支えない。
前記ポリエーテル変性シリコーン化合物としては、例えば、KF−351、KF−352、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−618、KF−6011、KF−6015、KF−6004、X−22−4272、X−22−4952、X−22−6266、X−22−3667、X−22−4741、X−22−3939A、X−22−3908A〔以上;信越化学工業(株)製〕、BYK−018、BYK−019、BYK−021、BYK−022、BYK−023、BYK−024、BYK−025、BYK−028、BYK−300、BYK−302、BYK−306、BYK−320、BYK−325、BYK−330、BYK−331、BYK−333、BYK−337、BYK−375、BYK−377、BYK−UV3510、BYK−307、BYK−342、BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348、BYK−349、BYK−3455、BYK−UV3500、BYKUV3530(以上;ビックケミー社製)、SILWET L−77、SILWET L−720、SILWET L−7001、SILWET L−7002、SILWET L−7604、SILWET Y−7006、SILWET FZ−2101、SILWETFZ−2104、FZ−2105、SILWET FZ−2110、SILWET FZ−2118、SILWET FZ−2120、SILWET FZ−2122、SILWETFZ−2123、SILWET FZ−2130、SILWET FZ−2154、SILWET FZ−2161、SILWET FZ−2162、SILWET FZ−2163、SILWET FZ−2164、SILWET FZ−2166、SILWET FZ−2191、SILWET FZ−2203、SILWET FZ−2207、SILWET 2208、SILWET FZ−3736、SILWET Y−7499、SILWET FZ−3789、SF8472、BY16−004、SF8428、SH3771、SH3746、BY16−036、SH3749、SH3748、SH8400、SF8410〔以上;東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製〕、L032、L051、L066〔以上;旭化成ワッカーシリコーン(株)製〕等の市販品を使用することができ、これらは単独でまたは2種以上組み合わせることができる。
上記ポリエーテル変性シリコーン化合物は、シリカ粒子(D)の質量を基準として0.5〜40質量%、好ましくは2.0〜20質量%の範囲内で使用することがメタリックベース塗膜の初期付着性の点から適している。
シリカ粒子(D)を粒子成分(III)として別個に保管する形態において、上記粒子成分(III)は有機溶剤を含むことが適している。粒子成分(III)の貯蔵安定性の観点からである。また、粒子成分(III)を保管する容器の注ぎ口にはシリカ粒子(D)が原因のシリカ膜が付くことがあり、それが原因となって水性メタリックベース塗料による塗膜の造膜性に問題が生じることがあるが、粒子成分(III)が有機溶剤を含むことによってその現象が改善されるからである。
有機溶剤としては従来公知の有機溶剤を使用することができるが特に本発明では、有機溶剤(B)に占める沸点が150℃以下であり且つ水溶解度が10以上の水酸基含有有機溶剤が好ましい。
かかる溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、メトキシプロパノール等のアルコール系有機溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル等のエチレングリコールエーテル系有機溶剤;プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプリピルエーテル等のプロピレングリコールエーテル系有機溶剤;等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
粒子成分(III)中の有機溶剤の含有量としては、シリカ粒子(D)の質量を基準として1〜300質量%、好ましくは10〜200質量%の範囲内にあることが好ましい。
粒子成分(III)には、シリカ粒子(D)以外の粒子、水、紫外線吸収剤、光安定剤、分散助剤、防腐剤、シランカップリング剤、消泡剤、硬化触媒、中和剤など、水性塗料調製の際に通常用いられる塗料用添加剤などの他の成分を含んでいてもよい。
上記粒子成分(III)の粘度としては、特に制限されるものではないが、粒子成分(III)の貯蔵安定性並びに水性メタリックベース塗料組成物の塗装作業性の点から、10〜2000mPa・sec、好ましくは10〜1000mPa・secの範囲内にあることができる。
≪水性メタリックベース塗料組成物≫
本発明では主剤成分(I)と希釈剤成分(II)及び必要に応じて使用される粒子成分(III)はそれぞれ別々に保管されるものであり、塗装業者が塗装直前に各成分を攪拌混合し、必要に応じて水などで粘度調整することにより本発明の水性メタリックベース塗料組成物を調製することができる。尚、本明細書において、塗装直前とは、塗装業者や塗装現場により一概に定義できるものではないが、例えば、塗装を行う3時間前までの間を挙げることができる。
上記水性メタリックベース塗料組成物における主剤成分(I)及び希釈剤成分(II)の質量比としては塗装環境等により適宜調整できるが、一般に、これら主剤成分(I)100質量部を基準として希釈剤成分(II)が30〜400質量部、好ましくは40〜350質量部範囲内、或いは
主剤成分(I)、希釈剤成分(II)及び粒子成分(III)の質量比としては一般に、主剤成分(I)100質量部を基準として希釈剤成分(II)が30〜400質量部、好ましくは40〜350質量部、粒子成分(III)が0.01〜105質量部、0.1〜50質量部、好ましくは1〜35質量部の範囲内にあることが、メタリック塗膜の外観と塗膜物性の観点から適している。
また、本発明では必要に応じてポリイソシアネート硬化剤、ブロックイソシアネート硬化剤、メラミン硬化剤、オキサゾリン硬化剤、カルボジイミド硬化剤などの硬化剤を上記主剤成分(I)、希釈剤成分(II)及び粒子成分(III)のいずれかに含ませること、あるいは別個の成分として使用することもできる。
上記の通り得られる本発明の水性メタリックベース塗料組成物の固形分濃度は、一般に5〜50質量%、好ましくは10〜40質量%の範囲内にあることが塗装作業性と隠蔽性、及び仕上がり外観の観点から適している。
また、上記水性メタリックベース塗料組成物の塗装時の粘度としては、特に制限されるものではないが、50〜800mPa・sec、好ましくは100〜600mPa・secの範囲内にあることが塗装作業性が良好であり、さらにはメタリックベース塗膜の仕上がり外観の点から適している。
≪塗装≫
本発明の水性メタリックベース塗料組成物は、スプレー塗装、静電塗装、ハケ塗装、ローラー塗装等公知の塗装手段で塗装することができるが、塗膜の仕上がり外観の点からスプレー塗装を行うことが好ましい。
塗装回数としては一回でもよいが、仕上がり外観と隠ぺい性を両立させる点から同一塗料を複数回、例えば2〜6回程塗り重ねて塗装をすることが望ましい。
塗り重ね塗装の場合、必要に応じて各塗装の間にフラッシュオフ(塗装後塗膜を常温で静置)、常温でのエアーブローや60℃以下、10分以下の予備加熱などの工程を設けてもよい。
水性メタリックベース塗料組成物の塗装が終了した後の乾燥は、特に制限されるものではないし、後述のトップクリヤーを塗り重ねる場合は未乾燥の状態であってもよいが、例えば20〜100℃、好ましくは40〜80℃の温度条件で、5〜60分間乾燥させることが好ましい。膜厚は、被塗面の状態に応じて適宜調整できるが、一般には乾燥膜厚として、5〜100μm、特に10〜60μmの範囲内が適している。
適用される被塗面としては従来公知の基材面や該基材に設けられた塗膜面を例示することができ、該基材としては、特に制限されるものではないが、例えば、鉄、アルミニウム等の金属;プラスチック等の有機基材;コンクリート、木材等の無機質基材等が挙げられ、また該基材に設けられる塗膜としては特に制限はないが、例えば自動車車体などに設けられている着色ベース塗料組成物によるベース塗膜及びトップクリヤー塗膜から形成されてなる複層塗膜を挙げることができ、該ベース塗膜の下層にプライマー塗膜、電着塗膜、中塗り塗膜等の塗膜が適宜設けられたものであってもよい。
また、本発明の水性メタリックベース塗料組成物は上記被塗面にすでに形成されている塗膜に対する補修用塗料として用いてもよい。この場合、予めパテやプライマーサーフェーサー等で被塗面を予め処理をすることができる。また、上記水性メタリックベース塗料組成物を塗装した後、該塗膜上にトップクリヤー塗料組成物を塗装してもよい。
かかるトップクリヤー塗料組成物としては、従来公知のものが特に制限なく使用でき、例えば水酸基などの架橋性官能基を含有するアクリル樹脂やフッ素樹脂を主剤成分とし、ブロックポリイソシアネート、ポリイソシアネートやメラミン樹脂などを硬化剤として含有する硬化型塗料、あるいはセルロースアセテートブチレート変性のアクリル樹脂を主成分とするラッカー塗料などが好適に使用できる。
これらの中でも、水酸基含有樹脂を含む成分を主剤成分とし、ポリイソシアネート化合物を含む成分を硬化剤成分とする2液型塗料を使用することが、所望の塗膜外観が得られ強制乾燥の条件でも耐水性等の物性に優れた塗膜が得られるので好ましい。
上記トップクリヤー塗料組成物は、さらに必要に応じて顔料類、繊維素誘導体類、添加樹脂、紫外線吸収剤、光安定剤、表面調整剤、硬化触媒などの塗料用添加剤を含有することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、下記例中の「部」及び「%」はそれぞれ「質量部」及び「質量%」を意味する。
<ウレタン樹脂エマルションの製造:>
製造例1
反応容器に、数平均分子量2000のポリブチレンアジペート115.5部、数平均分子量2000のポリカプロラクトンジオール115.5部、ジメチロールプロピオン酸23.2部、1,4−ブタンジオール14.5部およびイソホロンジイソシアネート120.1部を重合容器に仕込み、撹拌下に窒素気流中、85℃で7時間反応せしめてNCO含有量4.0%のプレポリマーを得た。次いで該プレポリマーを50℃まで冷却し、アセトン165部を加え均一に溶解した後、撹拌下にトリエチルアミン15.7部を加え、50℃以下に保ちながら脱イオン水600部を加え、得られた水分散体を50℃で2時間保持し水伸長反応を完結させた後、減圧下70℃以下でアセトンを留去し、トリエチルアミンと脱イオン水でpHを8.0に調整し、固形分酸価が17mgKOH/g、固形分30%、平均粒子径が0.15μmのウレタン樹脂エマルション(A−1)を得た。
<アクリル樹脂エマルションの製造:>
製造例2
反応容器に脱イオン水100部、「Newcol707SF」(日本乳化剤社製、ポリオキシエチレン鎖を有するアニオン性乳化剤、固形分30%)2.5部およびモノマー混合物(スチレン9部、n−ブチルアクリレート39部、2−エチルヘキシルアクリレート40部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、メタクリル酸1部、アリルメタクリレート1部)のうちの1部を加え、窒素気流で攪拌混合し、60℃で3%過硫酸アンモニウム水溶液3部を加えた。次いで、80℃に昇温して前記モノマー混合物の残りの99部、「Newcol707SF」2.5部、3%過硫酸アンモニウム4部および脱イオン水100部からなるプレエマルションを4時間かけて定量ポンプを用いて反応容器に加え、添加終了後1時間熟成を行った。その後、脱イオン水33部を加え、ジメチルエタノールアミンでpH7.5に調整し、ガラス転移温度が−44℃、平均粒子径が0.1μm、固形分30%のアクリル樹脂エマルション(B−1)を得た。
<アルミニウム顔料ペーストの製造:>
製造例3
攪拌混合容器にアルミニウム顔料ペースト「Hydrolan2156」(エカルト社製、シリカ被覆アルミニウムフレーク顔料ペースト、顔料含有量60%)45.5部、プロピレングリコールモノメチルエーテル35部、リン酸基含有樹脂溶液(注1)17.5部を添加し、攪拌混合してアルミニウム顔料ペースト(C−1)を得た。
(注1)リン酸基含有樹脂溶液:攪拌器、温度調節器および冷熱器を備えた4リットルのフラスコにメトキシプロパノール27.5部、イソブタノール27.5部の混合溶剤を入れ、110℃に加熱し、スチレン25部、n−ブチルメタクリレート27.5部、「イソステアリルアクリレート」(大阪有機化学社製)20部、ヒドロキシブチルアクリレート7.5部、リン酸基含有重合性モノマー(注2)15部、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート12.5部、イソブタノール10部、t−ブチルパーオキシオクタノエート4部からなる混合物121.5部を4時間で上記の混合溶剤に加え、さらにt−ブチルパーオキシオクタノエート0.5部とイソプロパノール20部からなる混合物を1時間で滴下した。その後、1時間攪拌熟成して固形分50%のリン酸基含有樹脂溶液を得た。
(注2)リン酸基含有重合性モノマー:反応容器にモノブチルリン酸57.5部、イソブタノール41.1部を入れ、空気通気下でグリシジルメタクリレート42.5部を2時間で滴下した後、さらに1時間攪拌熟成した。その後、イソプロパノ−ル5.9部を加えて、固形分50%のリン酸基含有重合性モノマー溶液を得た。
製造例4
攪拌混合容器にアルミニウム顔料ペースト「Hydrolan2156」(エカルト社製、シリカ被覆アルミニウムフレーク顔料ペースト、顔料含有量60%)40.4部、「ニップシールE−1009」11.1部、プロピレングリコールモノメチルエーテル31部、リン酸基含有樹脂溶液(注1)15.5部を添加し、攪拌混合してアルミニウム顔料ペースト(C−2)を得た。
<ベース塗料の製造:>
製造例5
製造例3で得たアルミニウム顔料ペースト(C−1)83.5部を攪拌混合容器中に加え、1時間攪拌した後、製造例1で得たウレタン樹脂エマルション(A−1)150部とさらに製造例2で得たアクリル樹脂エマルション(B−1)150部を混合し、「プライマルASE60」(注3)17.8部を添加し、さらに1時間攪拌を続け、ジメチルエタノールアミンでpHを調整した後脱イオン水を添加し、固形分20%のベース塗料(I−1)を得た。このベース塗料(I−1)の粘度、pHを明細書記載の方法に従って測定したところ、それぞれ1000mPa・sec、8.0であった。
(注3)「プライマルASE60」:商品名、ロームアンドハース社製、ポリアクリル酸系増粘剤、酸価270mgKOH/g、有効成分28%。
製造例6
製造例4で得たアルミニウム顔料ペースト(C−2)83.5部を攪拌混合容器中に加え、1時間攪拌した後、製造例1で得たウレタン樹脂エマルション(A−1)150部とさらに製造例2で得たアクリル樹脂エマルション(B−1)150部を混合し、「プライマルASE60」(注3)17.8部を添加し、さらに1時間攪拌を続け、ジメチルエタノールアミンでpHを調整した後脱イオン水を添加し、固形分20%のベース塗料(I−2)を得た。このベース塗料(I−2)の粘度、pHを明細書記載の方法に従って測定したところ、それぞれ1500mPa・sec、8.0であった。
<希釈剤の製造:>
製造例7
撹拌混合容器に、水995部、「LaponiteRD」(注4)5部を添加し、撹拌混合して希釈剤(II−1)を得た。粘度は15mPa・secであった。
(注4)「LaponiteRD」:商品名、(RochwoodAdditivesLimited社製、無機系増粘剤、合成ヘクトライト、
製造例8
撹拌混合容器に、水980部、「LaponiteRD」(注4)5部、「ニップシールE−1009」15.0部、を添加し、撹拌混合して希釈剤(II−2)を得た。粘度は200mPa・secであった。
<粒子含有塗料の製造:>
製造例9
撹拌混合容器に、水87部、「ニップシールE−1009」(注5)10部を撹拌混合し、「プライマルASE60」3部を添加し、さらに1時間撹拌を続け、ジメチルエタノールアミンでpHを調整した後脱イオン水を添加し、粒子含有塗料(III−1)を得た。
この粒子含有塗料(III−1)の粘度、pHを明細書記載の方法に従って測定したところ、それぞれ2000mPa・sec、8.0であった。
(注5)「ニップシールE−1009」:商品名、東ソー・シリカ製、平均粒子径1.5μm、二酸化ケイ素。
製造例10〜18
配合組成を下記表に示す通りとする以外は製造例9と同様にして粒子含有塗料(III−2)〜(III−10)を得た。
Figure 0006468544
(注6)「ACEMATTOK607」:商品名、EvonikDegussa製、平均粒子径2.5μm、二酸化ケイ素、
(注7)「サイロイドC305」:商品名、グレース・ジャパン製、平均粒子径5.0μm、二酸化ケイ素、
(注8)「ACEMATTTS100」:商品名、EvonikDegussa製、平均粒子径10.0μm、二酸化ケイ素、
(注9)「MIN−U−SIL30」:商品名、U.S.SILICACOMPANY製、平均粒子径30.0μm、二酸化ケイ素、
(注10)「AEROSILR−972」:商品名、日本アエロジル株式会社製、平均粒子径0.02μm、二酸化ケイ素、
(注11)「HI−DISPERA−512」:商品名、岐阜セラック製、平均粒子径5.0μm、ポリエチレン。
(注12)「BYK−348」:商品名、BYK−CHEMIE社製、ポリエーテル変性シリコーン化合物、有効成分100%
<希釈塗料の製造:>
実施例1〜18および比較例1〜4
ベース塗料(I−1)〜(I−2)、希釈剤(II−1)〜(II−2)、粒子含有塗料(III−1)〜(III−10)を下記表に示す配合組成で手攪拌によって十分に混合し、希釈塗料(D−1)〜(D−22)を得た。また、表には各希釈塗料の粘度を併記した。粘度の測定は、明細書記載の方法に準じて行い、ベース塗料と希釈剤と粒子含有塗料を混合した後、5分経過後に行った。
Figure 0006468544
<ボカシ性評価用の評価塗板の作成:>
電着塗装がされたドアパネル(約90×70cm)をイソプロピルアルコールで脱脂し、「レタンPGハイブリッドエコフィラー」(商品名、関西ペイント社製、2液ウレタンプライマーサーフェーサー)を乾燥膜厚50μmになるようにドアパネル全面にスプレー塗装し、60℃20分間乾燥させ、P600ペーパーで研磨、脱脂を行った。その後市販の有機溶剤系メタリックベース塗料を乾燥膜厚が15μmとなるようにドアパネル全面にスプレー塗装し、5分間インターバルをおき、クリヤー塗料「レタンPGエコクリヤーHX(Q)」(商品名、関西ペイント製、水酸基含有樹脂及びポリイソシアネートを含む2液ウレタンクリヤー)を乾燥膜厚40μmとなるようにドアパネル全面にスプレー塗装し、60℃20分乾燥させ、旧塗膜を有するドアパネルを作成した。
このドアパネルの旧塗膜に対し、P1500ペーパーで軽く研磨し、イソプロピルアルコールで脱脂を行った。ドアパネルの長手方向の端部に大きさ(10cm×10cm)の白黒隠蔽紙を貼り付け、補修部位と仮定した。補修部位と仮定した部分は白黒隠蔽紙が完全に隠蔽するまで厚く(乾燥膜厚15μm程度)、そして白黒隠蔽紙上の補修部位の外周部分からドアパネル長手方向の2/3くらいまでの部分まで徐々に膜厚が薄くなるように各希釈塗料(D−1)〜(D−22)を用いて膜厚傾斜塗装を行った。このときの最小膜厚は2μm程度である。各希釈塗料(D−1)〜(D−22)の塗装後、5分間のインターバルをおき、クリヤー塗料「レタンPGエコクリヤーHX(Q)」(商品名、関西ペイント製、水酸基含有樹脂及びポリイソシアネートを含む2液ウレタンクリヤー)を乾燥膜厚がほぼ40μmとなるように、ドアパネル全面にスプレー塗装し、60℃20分間乾燥させ、評価塗板とした。
<評価試験:>
実施例19〜36および比較例5〜8
上記の通り作成した試験塗板に関し、以下の各項目について評価試験を行った。結果を表に示す。
Figure 0006468544
(1)光輝感一致性:各評価塗板の補修部位(厚膜部分)とその周辺部位(薄膜部分)のアルミの配向差に起因する光輝感について、暗い部屋の中で、調色用光源(商品名;ルミナス、関西ペイント製)で評価塗板を照らしながら、スカシ方向(斜め方向)から目視評価を行った。
◎;補修部位と周辺部位の光輝感の差は全く見られない。
○;補修部位と周辺部位の光輝感の差は若干見られるが、許容範囲である。
△;補修部位と周辺部位の光輝感の差が見られ、違和感がある。
×;補修部位と周辺部位の光輝感の差が著しく、両者で全く異なる。
(2)ムラ性:各評価塗板の補修部位(厚膜部分)のメタリックムラの目視評価を行った

◎;メタリックムラの発生が全く認められない。
○;メタリックムラの発生が若干認められたが、許容範囲である。
△;メタリックムラの発生が認められた。
×;メタリックムラの発生が多く認められた。
(3)ΔE*値:各評価塗板を右端から、3cm間隔で分光測色計CM−512m3(商品名、ミノルタ社製)を用いて、スカシ方向にあたる75°の受光角で測色した。表中の数値は補修部位と周辺部位とのΔE*の最大値である。ΔE*は値が低いほど良好であり、ΔE*=2.0以内であれば、ボカシ塗装で違和感のない範囲であり、本発明の目的に適合する。
(4)IV値:各評価塗板の補修部位をアルコープLMR−200(関西ペイント社製、レーザー式メタリック感測定装置)を用いてIV値を測定した。IV値が低いほど、正面の光輝感が低く、粒子含有塗料によるアルミ配向の制御効果が大きい。
(5)塗膜概観:各評価塗板の塗膜面を目視で評価した。
◎;塗面が平滑である。
○;塗面にわずかに凹凸がある。
△;塗面に凹凸がある。
×;塗面に大きな凹凸がある。
(6)隠蔽性:各希釈塗料を2ステージスプレー塗装した段階での下地隠蔽性を目視で評価した。
◎;下地が完全に隠蔽している。
○;下地がわずかに透けて見える。
△;下地が透けて見える。
×;下地が激しく透けて見える。
(7)透明性:各評価塗板の色味(濁り)を目視で評価した。
◎;塗膜の透明性が高く、濁りが全くない。
○;塗膜の透明性が若干低く、濁りが若干みられる。
△;塗膜の透明性が低く、濁りがみられる。
×;塗膜の透明性が著しく低く、濁りの色味への影響が大きい。
(8)耐水性:各評価塗板を40℃の温水に10日間浸漬後、塗膜表面を観察した。
◎;非常に良好
○;良好
△;塗膜が膨潤している。
×;塗膜が膨潤し、フクレ・白化などの異常がみられる。
(9)初期付着性:各評価塗板に素地に達するようにカッターで切り込みを入れ、大きさ1mm×1mmのゴバン目を100個作り、その表面に粘着セロハンテープを貼着し、20℃においてそのテープを急激に剥離した後のゴバン目塗膜の残存数を調べた。
◎;100個残存
○;99〜90個残存
△;89〜41個残存
×;40個以下残存
(10)塗り重ね馴染み性:各希釈塗料を、スプレー塗装、次いで光沢がなくなるまでエアーブローする作業を4回行い、塗り重ねたときの塗料のなじみ性を目視評価した。
◎;光沢があり、ウェット塗面が平滑である。
○;光沢はあるが、ウェット塗面にわずかに凹凸がある。
△;わずかに光沢があるが、ウェット塗面に凹凸がある。
×;光沢がなく、ウェット塗面に大きな凹凸がある。

Claims (11)

  1. 主剤成分(I)希釈剤成分(II)及び粒子成分(III)を組み合わせてなる多成分系の水性メタリックベース塗料組成物であって、
    主剤成分(I)が、ウレタン樹脂エマルション(A)、アクリル樹脂エマルション(B)、光輝性顔料(C)及び水を含み、希釈剤成分(II)が、粘性調整剤及び水を含むものであって、
    粒子成分(III)が、二酸化ケイ素化合物のシリカ粒子(D)及び水を含み、シリカ粒子(D)の平均粒子径が0.1〜25.0μmの範囲内にあることを特徴とする多成分系の水性メタリックベース塗料組成物。
  2. アクリル樹脂エマルション(B)が、1分子中に少なくとも2個の重合性不飽和基を有する多ビニル化合物を共重合成分として含む請求項1に記載の組成物。
  3. 光輝性顔料(C)が、シリカで被覆されたアルミニウムフレークである請求項1または2に記載の組成物。
  4. 粒子成分(III)が、水性樹脂をさらに含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 粒子成分(III)が、粘性調整剤をさらに含む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 粒子成分(III)が、ポリエーテル変性シリコーン化合物をさらに含む、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 粒子成分(III)が、有機溶剤をさらに含む、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 主剤成分(I)及び希釈剤成分(II)の質量比が、主剤成分(I)100質量部を基準として希釈剤成分(II)が30〜400質量部の範囲内にある請求項1ないしのいずれか1項に記載の組成物。
  9. 主剤成分(I)、希釈剤成分(II)及び粒子成分(III)の質量比が、主剤成分(I)100質量部を基準として、希釈剤成分(II)が30〜400質量部、粒子成分(III)が0.1〜105質量部の範囲内にある請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の組成物を用いたことを特徴とする補修塗装方法。
  11. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の組成物を塗装した後、クリヤー塗装をする補修塗装方法。
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