JP6100572B2 - 噴霧型化粧料 - Google Patents

噴霧型化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP6100572B2
JP6100572B2 JP2013061768A JP2013061768A JP6100572B2 JP 6100572 B2 JP6100572 B2 JP 6100572B2 JP 2013061768 A JP2013061768 A JP 2013061768A JP 2013061768 A JP2013061768 A JP 2013061768A JP 6100572 B2 JP6100572 B2 JP 6100572B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spray
gellan gum
type
mist
type cosmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2013061768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014185118A (ja
Inventor
美穂 澤田
美穂 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=51833032&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6100572(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP2013061768A priority Critical patent/JP6100572B2/ja
Publication of JP2014185118A publication Critical patent/JP2014185118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6100572B2 publication Critical patent/JP6100572B2/ja
Ceased legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、噴霧型化粧料に関し、更に詳細には、化粧料の物性としては粘性がありながら、充填された組成物を均一にミスト状(霧状)に噴霧することのできる噴霧型化粧料に関するものである。
従来、液状化粧料は、使用時の簡便性やみずみずしい清涼感が得られるとして、噴霧可能な容器に充填させた噴霧型化粧料(いわゆるミスト用化粧料)としてよく用いられている。噴霧型化粧料は、化粧水、美容液、抑汗剤、ヘアローション、ヘアトリートメントなどさまざまな目的にあわせて使用することができ、噴霧の方法としては、ポンプ式アトマイザー、トリガー式噴霧器、エアゾールタイプ等が知られている。
一方、粘性のある化粧料は、とろみ感のある外観や使用時の濃厚感、保湿感等が優れているために、商品性が向上するとして利用されることも多い。このような、粘性を有する化粧料を得るには、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤を使用して増粘剤の分子間相互作用によって粘性を付与する技術や、ゲル化剤としてジェランガム、寒天、カラギーナン、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム等を使用して微細なミクロゲル粒子を作成することで粘性を付与する技術等が知られている(特許文献1〜3)。しかしながら、従来から、粘度の高い化粧料をポンプ式アトマイザー等に入れて噴霧すると、容器のノズルに目詰まりを起こしたり、噴霧できたとしてもミストが広く均一に拡散せず、さらに液滴が大きくなってしまうという問題があった。
ところで、粘性のある組成物をミスト状に噴霧し得る技術として、口腔用組成物に関するものが特許文献4に開示されている。しかしながら、口腔用組成物である洗口剤や液体歯磨では、その噴霧対象が口腔内に限定されており、均一な噴霧ができないことや、液滴が大きくなること自体はそれほど問題とならず、肌や毛髪に使用する化粧料とでは、その使用対象および目的が全く異なっており、また、肌や毛髪で必要とされる機能や感触は具現化できないものであった。
また、特許文献5には、粘性のある化粧直し用化粧料をミスト状に塗布することが記載されているが、これは化粧直し部分の化粧効果の持続性やファンデーションの肌への付着性を目的とするものであり、相対的に広い範囲でのミストの拡散や液滴が直接問題となるものではなかった。
特開2005−82527 特開2001−342451 特開2000−119166 特開2005−104966 特開2012−201659
従って、本発明の課題は、粘性を有し、外観にとろみ感を与えながら、使用時の濃厚感等に優れ、充填された組成物を均一に、広範囲に渡ってミスト(霧)として拡散させることが可能であり、液だれ等の問題を解消した噴霧型化粧料を提供することである。
かかる実情に鑑み、本発明者は鋭意検討した結果、脱アシル型ジェランガムを、架橋剤を用いてゲル化の後、崩壊させて微細化したミクロゲル粒子組成物を噴霧型化粧料において使用すると、噴霧時に細かく均一なミストを生成することが可能であり、またミストの拡散性も優れていることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、脱アシル型ジェランガム及びこれを架橋させる架橋剤を含有するミクロゲル粒子組成物を、ミスト状に噴霧する機構を有する容器に充填してなることを特徴とする噴霧型化粧料を提供するものである。
さらに、本発明は、脱アシル型ジェランガムを水性溶媒に溶解し、この溶解液に脱アシル型ジェランガムを架橋させる架橋剤を添加してゲル化を行い、このゲル化物を微細化し、ミクロゲル粒子組成物とする工程を含む噴霧型化粧料の製造方法を提供するものである。
本発明の噴霧型化粧料は、組成物自体は粘性があり、外観にとろみ感を有し、使用時の濃厚感や高分子のヨレが無い商品性の高いものでありながら、噴霧時に均一な液滴を生成させることができ、広範囲に渡って均一に噴霧できるものである。従って、皮膚や毛髪等に噴霧し、使用する新しいタイプの化粧料として利用可能である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の噴霧型化粧料は、脱アシル型ジェランガムと、架橋剤から形成されたミクロゲル粒子組成物を、ミスト状に噴霧する機構を有する容器に充填したものである。
本発明の噴霧型化粧料において使用される脱アシル型ジェランガムは、スフィンゴモナス・エロデア(Sphingomonas elodea)が産生する多糖類である、ネイティブ型ジェランガムから、1−3結合したグルコースに存在するアセチル基とグリセリル基を除去したものである。このものは、既にケルコゲル(CPケルコ社製)としても市販されており、硬くて脆い性質のゲルを形成し、耐熱性および耐酸性を示す特徴を有しているものである。
この脱アシル型ジェランガムを架橋させてゲルを形成する架橋剤としては、水溶液中で金属イオンを生成する化合物を使用することができる。多価金属イオンを生成する化合物としては、二価の陽イオンを持つ塩類で可溶性のカルシウム塩、マグネシウム塩等の溶媒中でカチオンとして存在するものが好ましく、例えば、塩化カルシウム、グルタミン酸カルシウム、乳酸カルシウム、クエン酸カルシウム、水酸化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウムが挙げられる。この中でも、塩化カルシウムはゲル強度という観点から使用するのに好ましい。また、一価金属イオンを生成する化合物を添加することも可能であり、例えば塩化ナトリウムや塩化カリウムを使用することができる。架橋剤としてはこれらを、単独または2種以上組み合わせて使用することも可能である。
本発明においては、上記脱アシル型ジェランガムに架橋剤を作用させてミクロゲル粒子組成物を製造するのであるが、その際の脱アシル型ジェランガムの使用量は、特に限定されず、噴霧した時のミストの細かさや拡散性の観点から、噴霧型化粧料のミクロゲル粒子組成物中に、0.05〜5質量%(以下、単に、「%」とする)であることが好ましく、0.1〜2%であることがより好ましい。
また、架橋剤の使用量は、脱アシル型ジェランガムの濃度によって異なるが、噴霧型化粧料のミクロゲル組成物中に0.005〜0.5%含有することが好ましく、より好ましくは、0.01〜0.1%である。
更に、脱アシル型ジェランガムに対する架橋剤の含有質量割合(架橋剤/脱アシル型ジェランガム)は0.005〜1であることが好ましく、0.05〜0.5であればより好ましい。
本発明の噴霧型化粧料で用いられるミクロゲル粒子組成物は、上記脱アシル型ジェランガムと架橋剤によりゲル化を行い、このゲル化物を崩壊させて微細化することにより得られるが、上記ゲル化は、例えば、脱アシル型ジェランガムを水性溶媒、例えば、水、1,3-ブチレングリコール等のグリコール類及びこれらの混液等に溶解した後、この溶解液中に架橋剤を添加し、ゲル化させることにより行われる。
また、上記して得られたゲル化物の微細化方法は、特に制限されず、ゲルを崩壊させて微細化する剪断力を与えることができる装置を用いればよい。具体的には、ゲル化物を公知のホモジナイザー、ディスパー、ミキサー等を使用し微細化すればよい。この際の、ミクロゲル粒子の平均粒径は、ゲルを崩壊させる強度を適宜変更することにより調整することができる。具体的には、細かい粒径のミクロゲル粒子を得るには高速攪拌によりゲルを十分に崩壊させればよく、一方、大きな粒径を得るには崩壊強度を弱めればよい。微細化はゲル形成が完了した後に剪断力を与えて、もしくは、ゲル化を促す冷却中に剪断力を与えて実施する。ゲル化が完了した後に微細化することがミクロゲルの粒径の均一性の観点から好ましい。一方で、ゲル化を促す冷却中に剪断力を与えることで、製造に要する時間を短縮することができる。
このようにして得られるミクロゲル粒子の平均粒径は0.05〜1000μmであることが好ましく、1〜500μmが外観のとろみ感と良好なミストの拡散性の両立という観点でより好ましい。なお、平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−910(堀場製作所製)によりミクロゲル粒子組成物の原液で測定した値である。
本発明で使用するミクロゲル粒子組成物の製造に当たっては、更に、増粘性高分子を加えてもよい。すなわち、上記脱アシル型ジェランガムを水性溶媒に溶解する際に、増粘性高分子を含有せしめ、その後、架橋剤でゲル化してもよい。増粘性高分子を加えることで外観の均一性および経時安定性が向上する。脱アシル型ジェランガムに対する増粘性高分子の含有質量割合(増粘性高分子/脱アシル型ジェランガム)は0.001〜1であることが好ましく、0.005〜0.5であればより好ましい。増粘性高分子は特に限定されるものではないが、具体例として、キサンタンガム、ネイティブ型ジェランガム、グアーガム、ローストビーンガム等の非崩壊性多糖類やカルボキシビニルポリマーおよびその中和塩、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等が挙げられる。
また、上記ミクロゲル粒子組成物には、エモリエントに優れる分子量400以上の油剤と浸透感や肌なじみに優れる分子量400未満の油剤を含有せしめてもよい。分子量400以上の油剤としては、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、オレイン酸オレイル、スクワラン等が挙げられる。また、分子量400未満の油剤としては、2−オクチルドデカノール、ジカプリン酸プロピレングリコール、オレイン酸エチル等が挙げられる。これらの油剤をミクロゲル粒子組成物に含有することにより、本発明の噴霧型化粧料は、肌に塗布した際のうるおい感がより優れたものとなる。
更に、上記ミクロゲル粒子組成物には、必要に応じて上記成分の他、更に任意成分を含有することができる。この任意成分としては、pH調整剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、油剤、ビタミン類、美容成分、保湿剤、香料、殺菌剤、酸化防止剤等を挙げることができ、これらを適宜含有することができる。
斯くして得られるミクロゲル粒子組成物は、25℃における粘度が500〜20000mPa・sであり、外観のとろみ感と良好なミストの拡散性の両立という観点で好ましくは1000〜15000mPa・s、さらに好ましくは2000〜10000mPa・sである。なお、粘度は、25℃の恒温槽に24時間放置したものを単一円筒回転式粘度計(芝浦システム社製)を用いて、ローターを1分間に60回転の速さで1分間回転させた際の測定値を読み取り、それぞれの乗数を乗じた値を意味する。
上記したミクロゲル粒子組成物を充填する、ミスト状に噴霧する機構を有する容器としては、上記ミクロゲル粒子組成物をミスト状(霧状)に噴霧することができるものであれば限定されず、例えば、ポンプ式アトマイザータイプ、トリガータイプ、エアゾールタイプ等を利用することができる。本発明では、特に粘度の高い化粧料を充填すると均一な噴霧が難しいポンプ式アトマイザータイプにおいても均一な噴霧が可能であるという点において優れている。
以上のようにして製造される本発明の噴霧型化粧料は、化粧水、美容液、制汗剤、日焼け止め料、ファンデーション、整髪剤等の用途に使用することができる。その適用箇所としては、顔や身体の皮膚、毛髪等が挙げられる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1〜8および比較例1〜4
噴霧型化粧料:
下記の表1に示す実施例1〜8および表2に示す比較例1〜4の噴霧型化粧料を、下記製造方法により製造した。得られた噴霧型化粧料について、「安定性」、「高分子のヨレのなさ」、「使用時の濃厚感」、「霧の細かさ(均一性)」および「霧の拡散性」について評価した。
(製造方法)
A:成分3〜6を75℃で加熱し、混合溶解させる。
B:Aに75℃加熱をした成分7〜9を添加混合する。
C:Bに成分10〜12を添加混合する。
D:Cに成分1〜2を添加混合した後、20℃まで冷却する。
E:Dを25℃で保管し、ゲル化させる。
F:Eにディスパーで剪断力を与え、微細化する。
G:Fを取り出し、噴霧可能なポンプ式ノズルを装着したアトマイザーに充填し、噴霧型化粧料を得た。なお、今回使用したアトマイザーはポンプ式アトマイザー(Z−155−29−1−(PCV513−8−0)、三谷バルブ社製)である。
また、成分4、5、10及び11は、予めBG(1,3−ブチレングリコール)と各高分子を混合した後、75℃に加温した精製水を加えたものを用いた。
Figure 0006100572
Figure 0006100572
(評価方法)
(1)安定性、(2)高分子のヨレのなさ、(3)使用時の濃厚感、(4)霧の細かさ(均一性)、(5)霧の拡散性の評価項目について、下記の評価基準に従って評価を行った。
(1)安定性:50℃の恒温槽に1ヶ月間保管し、目視によって排液について評価した。
<評価基準>
◎:状態の変化がなかった
○:ごくわずかな排液が確認された
△:著しい排液が確認された
×:著しい排液が確認され、容器を振っても再分散しない沈殿物が生じた
(2)高分子のヨレのなさ:20名の化粧品評価専門パネルを用い、洗顔後の顔面に実施例、比較例の噴霧型化粧料を噴霧し、馴染ませた後に生じる高分子のヨレの程度を評価した。
<評価基準>
5点:全くヨレがなかった
4点:目にはみえないが、指で触るとわずかにザラつきを感じた
3点:わずかに目に見えるヨレが生じるが、さらに馴染ませるとすぐに消えて気になら
なかった
2点:ヨレが生じ、顔面に高分子の凝集物が残った
1点:非常に多くのヨレが生じ、高分子の凝集物が多量に顔面に残った
(3)使用時の濃厚感:20名の化粧品評価専門パネルを用い、洗顔後の顔面に実施例、比較例の噴霧型化粧料を噴霧し、使用時の濃厚感を評価した。
<評価基準>
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不足
1点:不足
高分子のヨレのなさ、使用時の濃厚感の判定は、評価得点をもとに以下の基準で実施した。
<判定>
◎:4.5点以上
○:3.5点以上4.5点未満
△:2.5点以上3.5点未満
×:2.5点未満
(4)霧の細かさ(均一性):実施例、比較例の噴霧型化粧料を机においた黒色の色画用紙に向かって20cmの高さから噴霧し、紙に残った液滴の大きさと数で評価した。なお、評価は3回の噴霧の平均値をもとに実施した。
<評価基準>
◎:直径3mm以上の液滴の数が5個以下で、細かな液滴が均一に存在した
○:直径3mm以上の液滴が5個以上20個未満存在するのものの、それ以外の部分には細かな液滴が均一に存在した
△:直径3mm以上の液滴が20個以上存在するものの、それ以外の部分には細かな液滴が均一に存在した
×:ほとんどの液滴が直径3mm以上であり、また、液滴の大きさが不均一であった。
(5)霧の拡散性:実施例、比較例の噴霧型化粧料を机においた黒色の色画用紙に向かって20cmの高さから噴霧し、噴霧された領域の直径によって評価した。なお、評価は3回の噴霧の平均値をもとに実施した。
<評価基準>
◎:20cm以上
○:10cm以上20cm未満
△:5cm以上10cm未満
×:5cm未満
この結果より、実施例1〜8の噴霧型化粧料はいずれも安定性、高分子のヨレのなさ、使用時の濃厚感、霧の細かさ(均一性)、霧の拡散性において良好なものであった。一方、脱アシル型ジェランガムの代わりにネイティブ型ジェランガムを含有する比較例1は霧の細かさ(均一性)および霧の拡散性が劣り、脱アシル型ジェランガムの代わりにカラギーナン及びスクロースを含有する比較例2は安定性が悪く、高分子のヨレが生じ、霧の細かさ(均一性)および霧の拡散性が非常に悪いものであった。架橋剤を含有しない比較例3は脱アシル型ジェランガムが架橋しないため、特に使用時の濃厚感及び安定性が劣るものであり、比較例3から脱アシル型ジェランガムの含有量を増量させた比較例4は粘度の増加は見られるものの、高分子のヨレが生じ、霧の細かさ(均一性)および霧の拡散性において効果が乏しいものであった。
実施例9
噴霧型化粧水:
下記の処方および製法により噴霧型化粧水を製造した。
(処方) (%)
(1)ポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシプロピレン
(6モル)デシルテトラデシルエーテル 0.2
(2)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(3)エタノール 12.0
(4)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.05
(5)オレイン酸エチル 0.01
(6)香料 0.04
(7)脱アシル型ジェランガム2%(BG20%水溶液) 12.0
(8)ジプロピレングリコール 5.0
(9)精製水 40.0
(10)塩化カルシウム 0.04
(11)精製水 1.0
(12)キサンタンガム1%(BG20%水溶液) 1.0
(13)精製水 残量
(製法)
A:成分7〜9を75℃で加熱し、混合溶解させる。
B:Aに75℃加熱をした成分10、11を添加混合する。
C:Bに成分12、13を添加混合する。
D:Cに成分1〜6を添加混合した後、20℃まで冷却する。
E:Dを25℃で保管し、ゲル化させる。
F:Eにディスパーで剪断力を与え、微細化する。
G:Fを取り出し、噴霧可能なポンプ式ノズルを装着したアトマイザーに充填し、噴霧型化粧水を得た。
得られた噴霧型化粧水は、安定性が優れ、高分子のヨレもなく、使用時の濃厚感も有しており、さらにミストの均一な噴霧性および拡散性にも優れていた。さらに肌に塗布した際のうるおい感及び化粧直しに優れ、外観が均一であった。
実施例10
噴霧型日焼け止め料:
下記の処方および製法により噴霧型日焼け止め料を製造した。
(処方) (%)
(1)p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 7.0
(2)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2.0
(3)ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン 2.0
(4)ポリオキシエチレン(30モル)フィトステロール 0.2
(5)ポリオキシエチレン(5モル)フィトステロール 0.1
(6)脱アシル型ジェランガム2%(BG20%水溶液) 12.0
(7)ジプロピレングリコール 5.0
(8)精製水 40.0
(9)塩化カルシウム 0.04
(10)精製水 1.0
(11)キサンタンガム1%(BG20%水溶液) 1.0
(12)フェニルイミダゾールスルホン酸 2.5
(13)トリエタノールアミン 1.4
(14)精製水 残量
(15)エタノール 12.0
(16)香料 0.04
(製法)
A:成分6〜8を75℃で加熱し、混合溶解させる。
B:Aに75℃加熱をした成分1〜5を添加し乳化する。
C:Bに成分9、10を添加混合する。
D:Cに成分11〜16を添加混合した後、20℃まで冷却する。
E:Dを25℃で保管し、ゲル化させる。
F:Eにディスパーで剪断力を与え、微細化する。
G:Fを取り出し、噴霧可能なポンプ式ノズルを装着したアトマイザーに充填し、噴霧型日焼け止め料を得た。
得られた噴霧型日焼け止め料は、既存の噴霧型日焼け止め料と比較してミストの均一な噴霧性および拡散性にも優れており、また肌上でも均一な化粧膜でありべたつきのない噴霧型日焼け止め料であった。
実施例11
噴霧型日焼け止め料:
下記の処方および製法により噴霧型日焼け止め料を製造した。
(処方) (%)
(1)p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 7.0
(2)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2.0
(3)ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン 2.0
(4)微粒子酸化チタン 1.0
(5)ポリオキシエチレン(30モル)フィトステロール 0.2
(6)ポリオキシエチレン(5モル)フィトステロール 0.1
(7)脱アシル型ジェランガム2%(BG20%水溶液) 15.0
(8)ジプロピレングリコール 5.0
(9)精製水 40.0
(10)塩化カルシウム 0.04
(11)精製水 1.0
(12)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー
1%(BG20%水溶液) 2.0
(13)水酸化ナトリウム 0.35
(14)精製水 残量
(15)エタノール 12.0
(16)香料 0.04
(製法)
A:成分7〜9を75℃で加熱し、混合溶解させる。
B:Aに75℃加熱をした成分1〜6を添加し乳化する。
C:Bに成分10、11を添加混合する。
D:Cに成分12〜16を添加混合した後、20℃まで冷却する。
E:Dを25℃で保管し、完全にゲル化させる。
F:Eにディスパーで剪断力を与え、微細化する。
G:Fを取り出し、噴霧可能なポンプ式ノズルを装着したアトマイザーに充填し、噴霧型日焼け止め料を得た。
得られた噴霧型日焼け止め料は、既存の噴霧型日焼け止め料と比較してミストの均一な噴霧性および拡散性にも優れており、また肌上でも均一な化粧膜でありべたつきのない噴霧型日焼け止め料であった。
本発明の噴霧型化粧料は、充填されたミクロゲル粒子組成物に粘性があり、とろみのある外観を有すると共に、保存時の安定性に優れているものであるが、噴霧の際は、上記組成物が細かい霧となり均一で拡散性の良いものである。従って本発明の噴霧型化粧料は、皮膚や毛髪に使用する化粧品分野に広く使用できるものである。

以 上

Claims (7)

  1. 脱アシル型ジェランガムこれを架橋させる架橋剤及びキサンタンガムを含有するミクロゲル粒子組成物を、ミスト状に噴霧する機構を有する容器に充填してなることを特徴とする噴霧型化粧料。
  2. ミクロゲル粒子組成物の25℃における粘度が1000〜15000mPa・sである請求項1記載の噴霧型化粧料。
  3. 架橋剤が、水溶液中で多価金属イオンを生成する化合物である請求項1又は請求項2記載の噴霧型化粧料。
  4. ミクロゲル粒子組成物中におけるミクロゲル粒子の平均粒径が0.05〜1000μmである請求項1ないし請求項3の何れかの項記載の噴霧型化粧料。
  5. 脱アシル型ジェランガムに対するキサンタンガムの含有質量割合が0.001〜1である請求項1〜4の何れかの項記載の噴霧型化粧料。
  6. ミスト状で皮膚に噴霧されるものである請求項1ないし請求項の何れかの項記載の噴霧型化粧料。
  7. 脱アシル型ジェランガムを水性溶媒に溶解し、この溶解液に脱アシル型ジェランガムを架橋させる架橋剤及びキサンタンガムを添加してゲル化を行い、このゲル化物を微細化し、ミクロゲル粒子組成物とする工程を含む噴霧型化粧料の製造方法。
JP2013061768A 2013-03-25 2013-03-25 噴霧型化粧料 Ceased JP6100572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061768A JP6100572B2 (ja) 2013-03-25 2013-03-25 噴霧型化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061768A JP6100572B2 (ja) 2013-03-25 2013-03-25 噴霧型化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014185118A JP2014185118A (ja) 2014-10-02
JP6100572B2 true JP6100572B2 (ja) 2017-03-22

Family

ID=51833032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013061768A Ceased JP6100572B2 (ja) 2013-03-25 2013-03-25 噴霧型化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6100572B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160046405A (ko) * 2014-10-20 2016-04-29 한국전력공사 누설전류 측정장치
KR101849525B1 (ko) * 2013-11-19 2018-04-17 이현창 이동식 누전원 탐사장치
KR20200081059A (ko) * 2018-12-27 2020-07-07 주식회사 한국인삼공사 홍삼 추출물 및 젤란검을 포함하는 분사용 화장료 조성물
KR102241402B1 (ko) * 2019-01-30 2021-04-16 (주) 제이엠피바이오 젤형 화장료 조성물 제조방법 및 그에 따른 화장료 조성물
KR20210058432A (ko) * 2019-11-14 2021-05-24 코렐테크놀로지(주) 회전형의 기준 전극 구조 어셈블리

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6334646B2 (ja) * 2016-10-31 2018-05-30 株式会社 資生堂 液状皮膚外用組成物
JP6770279B2 (ja) * 2017-04-04 2020-10-14 株式会社ノエビア ミスト化粧料

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3933805B2 (ja) * 1998-10-06 2007-06-20 株式会社ナリス化粧品 粘性または、固形水系化粧料
JP3531735B2 (ja) * 2000-01-11 2004-05-31 株式会社資生堂 増粘剤の製造方法および化粧料
JP4182348B2 (ja) * 2003-09-08 2008-11-19 ライオン株式会社 化粧料組成物及びその製造方法
JP3797431B2 (ja) * 2003-09-08 2006-07-19 ライオン株式会社 口腔用組成物及びその製造方法
FR2862222B1 (fr) * 2003-11-18 2008-10-10 Oreal Composition cosmetique comprenant de la gomme de gellane ou un de ses derives, un compose solide et un sel monovalent, procedes mettant en oeuvre cette composition et utilisations
JP2005281133A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Shiseido Co Ltd 皮膚外用剤
JP5434023B2 (ja) * 2007-09-14 2014-03-05 サンスター株式会社 口腔用組成物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101849525B1 (ko) * 2013-11-19 2018-04-17 이현창 이동식 누전원 탐사장치
KR20160046405A (ko) * 2014-10-20 2016-04-29 한국전력공사 누설전류 측정장치
KR102257439B1 (ko) * 2014-10-20 2021-06-03 한국전력공사 누설전류 측정장치
KR20200081059A (ko) * 2018-12-27 2020-07-07 주식회사 한국인삼공사 홍삼 추출물 및 젤란검을 포함하는 분사용 화장료 조성물
KR102209708B1 (ko) 2018-12-27 2021-01-29 주식회사 한국인삼공사 홍삼 추출물 및 젤란검을 포함하는 분사용 화장료 조성물
KR102241402B1 (ko) * 2019-01-30 2021-04-16 (주) 제이엠피바이오 젤형 화장료 조성물 제조방법 및 그에 따른 화장료 조성물
KR20210058432A (ko) * 2019-11-14 2021-05-24 코렐테크놀로지(주) 회전형의 기준 전극 구조 어셈블리
KR102287197B1 (ko) * 2019-11-14 2021-08-09 코렐테크놀로지(주) 회전형의 기준 전극 구조 어셈블리

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014185118A (ja) 2014-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6100572B2 (ja) 噴霧型化粧料
WO2001051558A1 (fr) Microgels et preparations d'application externe contenant ces microgels
JP5632604B2 (ja) ハイドロゲル粒子
JP4823675B2 (ja) ハイドロゲル粒子の製造方法、並びに、それによって製造されるハイドロゲル粒子及びそれを用いた分散体
KR101256819B1 (ko) 분사용 젤타입 화장료 조성물
JP2001342451A (ja) 増粘剤の製造方法および化粧料
JP2003073229A (ja) セルロースを含有するスプレー剤
JPWO2004061043A1 (ja) スプレー用組成物
JP2007153835A (ja) ハイドロゲル粒子
TW201717900A (zh) 透明度得到改善的高含量神經醯胺的奈米乳液、 包括其的化妝品組成物及其製備方法
JP5809956B2 (ja) ハイドロゲル粒子の製造方法
JP2016222577A (ja) 外用剤組成物
JP6121887B2 (ja) 噴霧型化粧料
JP4901344B2 (ja) 油性粒子及びその製造方法
JP2016065030A (ja) スプレー用組成物およびそれを用いたスプレー噴霧装置
JP2010018645A (ja) 後発泡性エアゾール組成物および該後発泡性エアゾール組成物を用いるエアゾール製品
JP5806478B2 (ja) 皮膚外用剤
TW201306873A (zh) 膠狀毛髮化妝料
JP6843549B2 (ja) 化粧料、その製造方法および水素ガス含有粘性組成物
JP2001097819A (ja) マイクロカプセル及びその製造方法
JP5010077B2 (ja) エラグ酸分散物及び外用剤組成物
TW202023525A (zh) 水凝膠面膜組成物、利用此組成物製成的水凝膠面膜以及製備水凝膠面膜的方法
JP2012171892A (ja) 皮膚外用剤
JP2008230995A (ja) 化粧料
JP6334646B2 (ja) 液状皮膚外用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6100572

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RVOP Cancellation by post-grant opposition