JP6096829B2 - 学習用デジタルコンテンツ再生表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、学習用デジタルコンテンツ再生表示装置に関し、より詳細には、文字の読みが困難な使用者のそれぞれに対して、最適な状態で学習用デジタルコンテンツの使用を可能にする学習用デジタルコンテンツ再生表示装置に関する。
デジタルコンテンツを再生表示する装置において、画面の色彩条件等を使用者の好みに応じてカスタマイズすることは一般的な表示設定変更機能として広く一般に知られている。このようなデジタルコンテンツを再生表示する装置の表示設定を容易に行うための表示設定変更機能としては、例えば特許文献1に開示されているようなものが提案されている。
特開2011−090240号公報
近年、このようなデジタルコンテンツを再生表示するデジタルコンテンツ再生表示装置を用いて、文字の読みが困難な使用者に対して学習の支援を行う学習支援方法が提案されている。このような文字の読み学習を行うにあたって使用されるデジタルコンテンツ再生表示装置においても、使用者の好みに応じて表示設定がカスタマイズされた状態で用いられているが、使用者が設定した表示状態が使用者の文字の読みを行うにあたっての適合性が客観的に評価されておらず、飽くまでも使用者の好みに合わせた表示設定を行うに留まっているのが現状である。
そこで、本発明は、使用者の好みによる主観的な設定と、使用者が文字の読み学習を行うにあたっての適合性を客観的に評価した客観的な設定と、に基づくことより、使用者の好みを反映しながら使用者の文字の読み学習を効率的に行うことを可能にした表示設定をすることが可能なデジタルコンテンツ再生表示装置の提供を目的としている。
上記課題を解決するために本発明者は鋭意研究を行った結果、以下の構成に想到した。
すなわち、画面と、音声出力部と、少なくとも色彩条件を有する画面出力条件データと画面出力条件確認用テキストデータと学習用デジタルコンテンツと、が記憶された記憶部と、前記画面と前記音声出力部に前記学習用デジタルコンテンツを出力する際において前記学習用デジタルコンテンツの使用者に適合させた出力設定を行う出力設定部と、を有し、前記出力設定部が、前記画面出力条件データに基づいて、前記画面出力条件確認用テキストデータを複数パターンで前記画面に出力させるステップと、前記使用者に、前記画面に出力された複数パターンの前記画面出力条件確認用テキストデータのうち、いずれか一つを選択させるステップと、前記使用者に、選択された前記画面出力条件確認用テキストデータを音読させ、音読内容を録音した録音データを収集すると共に当該録音データを前記画面出力条件データと紐付けした状態で音読録音データとして前記記憶部に記憶させるステップと、を少なくとも2つの前記画面出力条件データについて行い、前記音読録音データの音読時間を算出すると共に、前記画面出力条件データに紐付けした状態で画面出力条件評価用データとして前記記憶部に記憶させるステップと、前記音読時間が最短である前記画面出力条件評価用データに紐付けされている前記画面出力条件データが適用された前記画面に前記学習用デジタルコンテンツを出力するステップと、を実行することを特徴とする学習用デジタルコンテンツ再生表示装置である。
また、画面と、音声出力部と、少なくとも色彩条件を有する画面出力条件データと画面出力条件確認用テキストデータと確認用基準データと学習用デジタルコンテンツと、が記憶された記憶部と、前記画面と前記音声出力部に前記学習用デジタルコンテンツを出力する際において前記学習用デジタルコンテンツの使用者に適合させた出力設定を行う出力設定部と、を有し、前記出力設定部が、前記画面出力条件データに基づいて、前記画面出力条件確認用テキストデータを複数パターンで前記画面に出力させるステップと、前記使用者に、前記画面に出力された複数パターンの前記画面出力条件確認用テキストデータのうち、いずれか一つを選択させるステップと、前記使用者に、選択された前記画面出力条件確認用テキストデータを音読させ、音読内容を録音した録音データを収集すると共に当該録音データを前記画面出力条件データと紐付けした状態で音読録音データとして前記記憶部に記憶させるステップと、を少なくとも2つの前記画面出力条件データについて行い、前記音読録音データの音読内容をテキスト化した音読テキストデータを作成するステップと、前記確認用基準データと前記音読テキストデータとに基づいて、正読率を算出すると共に、前記画面出力条件データに紐付けした状態で画面出力条件評価用データとして前記記憶部に記憶させるステップと、前記正読率が最高である前記画面出力条件評価用データに紐付けされている前記画面出力条件データが適用された前記画面に前記学習用デジタルコンテンツを出力するステップと、を実行することを特徴とする学習用デジタルコンテンツ再生表示装置とすることもできる。
さらには、画面と、音声出力部と、少なくとも色彩条件を有する画面出力条件データと画面出力条件確認用テキストデータと確認用基準データと学習用デジタルコンテンツと、が記憶された記憶部と、前記画面と前記音声出力部に前記学習用デジタルコンテンツを出力する際において前記学習用デジタルコンテンツの使用者に適合させた出力設定を行う出力設定部と、を有し、前記出力設定部が、前記画面出力条件データに基づいて、前記画面出力条件確認用テキストデータを複数パターンで前記画面に出力させるステップと、前記使用者に、前記画面に出力された複数パターンの前記画面出力条件確認用テキストデータのうち、いずれか一つを選択させるステップと、前記使用者に、選択された前記画面出力条件確認用テキストデータを音読させ、音読内容を録音した録音データを収集すると共に当該録音データを前記画面出力条件データと紐付けした状態で音読録音データとして前記記憶部に記憶させるステップと、を少なくとも2つの前記画面出力条件データについて行い、前記音読録音データの音読時間を算出すると共に、前記音読録音データの音読内容をテキスト化した音読テキストデータをそれぞれ作成するステップと、前記確認用基準データと前記音読テキストデータとに基づいて正読率を算出すると共に、前記音読時間と前記正読率とを前記画面出力条件データに紐付けした状態で画面出力条件評価用データとして前記記憶部に記憶させるステップと、前記画面出力条件評価用データにおける前記音読時間および前記正読率に基づいて、前記画面出力条件評価用データの中から前記使用者に最適条件である最適画面出力条件評価用データを選択するステップと、前記最適画面出力条件評価用データに紐付けされている前記画面出力条件データが適用された前記画面に前記学習用デジタルコンテンツを出力するステップと、を実行することを特徴とする学習用デジタルコンテンツ再生表示装置とすることもできる。
また、前記出力設定部が最適画面出力条件評価用データを選択するステップは、前記画面出力条件評価用データにおける前記音読時間を前記正読率で除した値が最小、または、前記正読率を前記音読時間で除した値が最大である前記画面出力条件評価用データを選択するステップであることが好ましい。
以上により、使用者の好みに応じて複数設定した画面表示状態において、使用者によりテキストデータの読み速さ(音読時間)やテキストデータの読み内容の正確性(正読率)に基づいて最適な画面表示状態を提供することができる。このような学習用デジタルコンテンツ再生表示装置を用いることにより、使用者の好みに適合し、かつ、文字の読みを行う際に最適化処理された画面表示を提供することができるので、使用者の文字の読み学習の効率を飛躍的に向上させることができる。
また、前記画面出力条件データは、前記画面の背景色と、前記画面の背景に表示する文字の文字色と、文字へのハイライトの有無およびハイライト色と、の組み合わせを規定する背景色文字色データを含んでいることが好ましい。
また、前記画面出力条件データは、前記画面に表示する文字へのルビ付与に関するルビ付与有無データを含んでいることが好ましい。
また、前記画面出力条件データは、前記画面に表示する文字の書式に関する文字書式データを含んでいることが好ましく、さらに、前記文字書式データは、前記画面に表示する文字のサイズに関する文字サイズデータと、前記画面に表示する文字の字体に関する字体データと、前記画面に表示する文字の縦書きまたは横書きに関する文字列方向データと、前記画面を縦方向使用または横方向使用に関する画面使用方向データと、のうちの少なくとも一つを含んでいることがより好ましい。
以上により、使用者の文字の読み学習を最適化させることに加え、画面出力に対する使用者の特性に関する条件をより多く反映させることもできるため、学習用デジタルコンテンツを用いた使用者の文字の読み学習に関する意欲の増進にも貢献する。
また、前記出力設定部が、音読録音データにおける前記音読時間または前記正読率のうちの少なくとも一方に基づいて前記学習用デジタルコンテンツの基本再生速度を設定するステップをさらに実行することが好ましい。
また、前記出力設定部が、音読録音データにおける前記音読時間または前記正読率のうちの少なくとも一方に基づいて前記学習用デジタルコンテンツの基本再生速度を設定するステップを実行した後に、前記使用者に前記基本再生速度を所要範囲内で調整させるステップと、をさらに実行することが好ましい。
これらの構成により、使用者に対して適切な読み速度で学習用デジタルコンテンツの再生を行うことができるため、学習効率の向上を期待することができる。
本発明にかかるデジタルコンテンツ再生表示装置によれば、使用者の好みによる主観的データに基づく設定と、使用者に効率的な文字の読み学習を行わせるための客観的なデータに基づく設定と、をそれぞれ組み合わせることにより、使用者の好みを反映しつつ、使用者の文字の読み学習効率を最大限に引き上げることが可能になる。また、使用者が自ら選択した学習用デジタルコンテンツの表示状態にて効率的な読み学習が可能になることにより、使用者の学習意欲を大幅に向上させることができる。
第1実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置の概略構造を示す構成説明図である。 第1実施形態におけるデータ群の詳細を示す説明図である。 第1実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。 第1実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。 第2実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。 第2実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。 第3実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。 第3実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。 第4実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。 第4実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。 第5実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。 第5実施形態において音読録音データの音読速度比率に基づいて学習用デジタルコンテンツの基本再生速度を算出するための相関表である。
(第1実施形態)
以下、本実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置100は、本体部1の一面に設けられた画面10と、音声出力部としてのスピーカ20と、記憶部としての不揮発性メモリ30と、不揮発性メモリ30に記憶されているデータ群40と、データ群40の収集および不揮発性メモリ30への記憶、データ群40のデータ処理をそれぞれ実行する出力設定部50と、音声入力部としてのマイク60と、を有している。
本実施形態における不揮発性メモリ30は、本体部1に予め内蔵されているいわゆる内蔵型メモリの形態について例示しているが、本体部1の外表面に配設された外部記録メディア用接続端子(図示せず)に接続して用いるいわゆる着脱型メモリ(図示せず)を採用した形態にすることもできる。
このような構成のデジタルコンテンツ再生表示装置100としては、いわゆるタブレット端末と称されるスレート型のパーソナルコンピュータが好適に用いられる。
本実施形態におけるデータ群40は、図2に示すような構成が採用されている。すなわち、画面10へのデータを出力する際において、少なくとも色彩を特定する色彩条件を有する画面出力条件データ42と、音声出力の設定に関する音声出力条件データ43と、画面出力条件データ42に基づいた画面出力状態を使用者に確認させる際に用いられる画面出力条件確認用テキストデータ44と、使用者に対する画面出力条件データ42に基づいた画面設定の適合性を確認するための確認用基準データ46と、学習用デジタルコンテンツ48と、を有している。ここでは、画面出力条件確認用テキストデータ44と、学習用デジタルコンテンツ48とをそれぞれ別データとしているが、学習用デジタルコンテンツ48における特定部分を抽出したテキストデータを画面出力条件確認用テキストデータ44として用いることもできる。
画面出力条件データ42についてより詳細に説明を行う。
画面出力条件データ42は、画面10に出力する背景の背景色と、画面10の背景上に表示する文字の文字色との組み合わせを規定する背景色文字色データ42Aと、文字へのルビ付与に関するルビ付与有無データ42Bと、文字の書式に関する文字書式データ42Cと、を含んでいる。
背景色文字色データ42Aは、予め背景色と文字色とが組み合わされてなる複数種類の基本データであるデフォルト背景色文字色データ42Aaと、追加背景色文字色データ42Abと、文字に対してハイライト表示の有無を設定すると共に、ハイライト表示を行う場合にはハイライト部分の色に関するハイライト有無,ハイライト色データ42Acとを有している。追加背景色文字色データ42Abは、背景色に関するデータテーブルと文字色に関するデータテーブル(共に図示せず)を有しており、使用者に背景色データテーブルおよび文字色データテーブルからそれぞれの色データを選択または選択した色データを用いた合成色を生成させることもできる。このようにして使用者により選択または生成された背景色と文字色とを組み合わせデータは、追加背景色文字色データ42Abとして不揮発性メモリ30に追加記憶させることもできる。
ルビ付与有無データ42Bは、文字にルビを付与するか否かを設定するのみならず、ルビのフォントおよび大きさの他、ルビの色情報等を含んだ、ルビ全般に関するデータとしてもよい。
文字書式データ42Cには、画面10に表示する文字のサイズに関する文字サイズデータ42Caと、画面10に表示する文字列を縦書き表示にするか、横書き表示にするかを指定する文字列方向データ42Cbと、画面10を縦長方向で使用(縦方向使用)するか、画面10を横長方向で使用(横方向使用)するかに関する画面使用方向データ42Ccと、画面10に表示する文字の字体(フォント)に関する字体データ42Cdと、のうちの少なくとも1つのデータが含まれている。
次に音声出力条件データ43についてより詳細な説明を行う。
本実施形態における音声出力条件データ43は、スピーカ20から出力させる音声データに関する各種の出力条件データにより構成されている。具体的には、音声データのボリュームを設定する音量データ43A、音声データの音質(トーン)を設定する音質データ(トーン)43B、音声データの再生速度を設定する再生速度データ43C、音声データを男性の声で出力するか女性の声で出力するかを設定する声種データ(男性・女性)43D、音声データの再生ピッチを設定するピッチデータ43Eと、のうちの少なくとも一つのデータが含まれている。
次に画面出力条件確認用テキストデータ44についてより詳細な説明を行う。
画面出力条件確認用テキストデータ44は、上述にあるような画面出力条件データ42に基づいた画面10の出力条件を客観的に評価するために用いられるものである。具体的には、年齢毎および性別毎において標準的とされるレベルで文字の読みを行うことができる使用者と、文字の読みを困難とする使用者とによる読みを行った際において、両者の読み時間や正読率において差異が生じ易くなるような文章データが用いられている。ここでは、画面出力条件確認用テキストデータ44に上述のような専用データを用いているが、後述する学習用デジタルコンテンツ48のテキストデータ部分の所定範囲(一部分)を抽出して画面出力条件確認用テキストデータ44とすることもできる。
確認用基準データ46についてより詳細な説明を行う。
確認用基準データ46は、使用者が実際に文字を読むことにより収集されるデータと共に用いられ、使用者に対する画面設定の適合性を客観的に評価するためのデータである。具体的には年齢および性別毎において標準的な文字の読み能力を有する者が画面出力条件確認用テキストデータ44を音読した際における所要時間と正読率をまとめたものである。このような確認用基準データ46は、画面出力条件確認用テキストデータ44と同様の文章データを使用することができる。また、学習用デジタルコンテンツのテキストデータ部分の所定範囲(一部分)を抽出して、標準的な文字の読み能力を有するものに音読させることにより得たデータを用いることもできる。
学習用デジタルコンテンツ48についてより詳細な説明を行う。
学習用デジタルコンテンツ48は、使用者が文字の読み学習等に用いるデータである。学習用デジタルコンテンツ48は、テキストデータ、音声データ、画像データ等の公知のデータを適宜組み合わせて作成することができる。このような学習用デジタルコンテンツとしては、各種学校で用いられる教科書の内容をDAISY規格に沿った形式にてデータ化したものを採用することが好ましいが、学習用デジタルコンテンツ48は、教科書ベースで作成されていることが必須要件ではない。他の形態例としては、教科書用学習補助書籍等をDAISY規格に沿った形式にてデータ化したものを学習用デジタルコンテンツ48として用いることもできる。
本実施形態における出力設定部50は、不揮発性メモリ30に予め記憶させた出力設定用プログラム52と、本体部1に内蔵され、出力設定用プログラム52に記載されているコマンドのそれぞれを実行するCPU54と、を有している。CPU54は、出力設定用プログラム52に基づいて、画面10、音声出力部としてのスピーカ20、記憶部としての不揮発性メモリ30、データ群40、音声入力部としてのマイク60の動作をそれぞれ制御し、デジタルコンテンツ再生表示装置100の設定処理を実行するものである。
次に、デジタルコンテンツ再生表示装置100の設定方法について説明する。図3および図4は、第1実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。
使用者が画面10に表示された図示しないセットアップ開始ボタンをタップする(使用者による設定開始の指示がなされる)と、CPU54は、不揮発性メモリ30から出力設定用プログラム52の読み出しを行うと共に、出力設定用プログラム52において指定されたデジタルコンテンツ再生表示装置100の設定処理を開始(S1)する。
まず、CPU54は、不揮発性メモリ30から画面出力条件データ42を読み出し、画面10の表示領域の一部の領域にデフォルト背景色文字色データ42Aaにより指定された背景色と文字色の組み合わせで学習用デジタルコンテンツ48の一部を表示させる(S2)。デフォルト背景色文字色データ42Aaは、複数の組み合わせのデータを有しているので、画面10には、複数の所定領域に、同一または異なる色彩の背景上に異なるまたは同一の色彩の学習用デジタルコンテンツ48の一部が表示されることになる。
デフォルト背景色文字色データ42Aaの他に、CPU54は、不揮発性メモリ30から背景色データテーブルと文字色データテーブルとを読み出し、画面10にそれぞれのデータテーブルを出力し、使用者に背景色データテーブルおよび文字色データテーブル内の色をそれぞれ選択させ、画面10の特定領域における背景色と学習用デジタルコンテンツ48(文字色)の表示色として、使用者が選択した色を反映させた出力を行うようにしてもよい。
さらに、CPU54は、使用者が選択した背景色データテーブルおよび文字色データテーブル内において、複数の色をそれぞれ選択させて合成色を背景色と学習用デジタルコンテンツ48の表示色についてそれぞれ作成し、作成した合成色を不揮発性メモリ30に記憶させると共に、作成した合成色に基づいた背景色および文字色を画面10に表示させてもよい。
次にCPU54は、画面10に出力した特定領域における背景色と学習用デジタルコンテンツ48(文字色)の表示色の組み合わせから使用者にいずれか1つを選択させる(S3)。使用者が背景色と学習用デジタルコンテンツ48の表示色の組み合わせを選択すると、CPU54は、画面10の全面において、使用者により選択された背景色と文字色との組み合わせで、画面出力条件確認用テキストデータ44の画面出力を行う(S4)。このときCPU54は、画面出力条件確認用テキストデータ44に使用に代えて、学習用デジタルコンテンツ48の一部を画面10に出力させてもよい。つづいてCPU54は、使用者に画面出力条件確認用テキストデータ44の音読を要求するように画面10へのメッセージを表示する(S5)。
使用者が画面10に表示された音読を促すメッセージ部分をタップすると、CPU54は、音声入力部としてのマイク60を起動し、使用者による音読をマイク60で録音して音読録音データを収集する(S6)。つづいてCPU54は、音読録音データと使用者により選択された背景色と文字色との組み合わせ(画面出力条件データ42)とを紐付けして作成した第1紐付けデータを不揮発性メモリ30に記憶させる(S7)。
このようにしてCPU54は、(S3)〜(S7)のステップを繰り返し実行し、少なくともデフォルト背景色文字色データ42Aa内の2つのデータのそれぞれに対して、音読録音データを紐付けした(対にした)状態の第1紐付けデータの不揮発性メモリ30への蓄積を行う。
以上のようにして画面出力条件データ42と音読録音データとを紐付けした第1紐付けデータの収集が少なくとも2回繰り返されると、CPU54は、第1紐付けデータの収集(音読録音データの収集)をストップするか否かの表示を画面10に出力する。使用者が第1紐付けデータの収集(音読録音データの収集)をストップすることを選択する(S8)と、CPU54は、各々の第1紐付けデータの音読録音データを用いて、音読時間の算出を行う(S9)。つづいてCPU54は、作成した音読時間データと画面出力条件データ42(デフォルト背景色文字色データ42Aa)に紐付けして作成した第2紐付けデータ(音読時間についての画面出力条件評価用データ)を不揮発性メモリ30に記憶させる(S10)。このとき、CPU54は、音読時間データの最短時間データを算出し、第2紐付けデータを作成する際に、最短音読時間データが紐付けされた第2紐付けデータ(音読時間選抜画面出力条件評価用データ)にフラグを付けておくことが好ましい。
次にCPU54は、第1紐付けデータに紐付けされている音読録音データを用いて音読テキストデータを作成(S11)する。そしてCPU54は、作成した音読テキストデータと確認用基準データ46のテキストデータとを用いて、第1紐付けデータのそれぞれにおける音読テキストデータの正読率を算出する(S12)。CPU54は、算出した正読率を画面出力条件データ42(デフォルト背景色文字色データ42Aa)に紐付けした第3紐付けデータ(正読率についての画面出力条件評価用データ)を作成し、第3紐付けデータを不揮発性メモリ30に記憶させる(S13)。これをすべての第1紐付けデータに対して実行する。このときCPU54は、最も正読率が高いデータが紐付けされている第3紐付けデータ(正読率選抜画面出力条件評価用データ)にフラグを付けておくことが好ましい。
次にCPU54は、不揮発性メモリ30から確認用基準データ46の読み出しをする(S14)。続いてCPU54は、不揮発性メモリ30から音読時間が最短である音読時間データが紐付けされている第2紐付けデータと、正読率が最高である第3紐付けデータと、を読み出しする。これと同時に、CPU54は、これらの第2紐付けデータ及び第3紐付けデータに紐付けされている画面出力条件データ42(デフォルト背景色文字色データ42Aa)に基づいた色彩条件が適用された画面10の出力表示を実行する(S15)。このときCPU54は、それぞれの画面10の出力表示の脇に、最短音読時間データに基づいた画面10の出力表示である旨、および、最高正読率データに基づいた画面10の出力表示である旨を画面10に標準的な物(使用者の音読録音データ内における平均音読時間データや平均正読率データに基づいた画面10の出力表示)と合わせて表示させることが好ましい。
CPU54は、使用者にS15において出力した画面10の出力状態のいずれかを選択するよう使用者を促す画面表示を行う(S16)。使用者がいずれかの画面出力を選択すると、CPU54は画面10に選択条件を適用するか否かを確認する表示を画面10に出力し、使用者が適用を選択すると、CPU54は、選択された画面出力条件データ42に基づいてデジタルコンテンツ再生表示装置100の設定を実行して(S17)、設定フローを終了させる(END)。
このようにして設定を行ったデジタルコンテンツ再生表示装置100を用いることにより、使用者は、自分の好みが反映されていると共に使用者に対して文字が読みやすい状態で学習用デジタルコンテンツ48を画面10に表示させて文字の読み学習を行うことができる。すなわち、使用者に対する文字の読み学習効率が向上するのはもちろんのこと、文字の読み学習における意欲の向上にも寄与することができる点において好都合である。
(第2実施形態)
第1実施形態においては、画面出力条件データ42と音読録音データとを紐付けした第1紐付けデータから最短の音読時間と最高の正読率データのそれぞれに紐付けされた音読時間により選抜した画面出力条件データ42と、正読率により選抜した画面出力条件データ42の両方を画面10に出力して、使用者にいずれかを選択させる形態を説明しているが、この形態に限定されるものではない。図5および図6は、第2実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。
本実施形態においては、図5および図6に示すように、(S1)〜(S9)までのステップは第1実施形態における(S1)〜(S9)までのステップと共通であるため、ここでは各ステップについての詳細な説明は省力している。CPU54は、音読録音データが最短音読時間となる第1紐付けデータに基づいた画面10の出力設定を実行するか否かの決定を使用者に促す画面表示を行い(S10)、使用者が適用を選択すると、CPU54は、音読録音データが最短音読時間である第1紐付けデータに基づいてデジタルコンテンツ再生表示装置100の設定を実行(S11)して、設定フローを終了させる(END)。
このように、本実施形態においては、客観的設定条件として音読時間のみに注目した画面出力条件データ42を採用していることが特徴点である。本実施形態を採用することにより、デジタルコンテンツ再生表示装置100のセットアップ時間を短縮させつつも、使用者の主観的設定条件に使用者に対する客観的設定条件を付加したデジタルコンテンツ再生表示装置100のセットアップを実行することができる。
(第3実施形態)
図7および図8は、第3実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。本実施形態においては、図7および図8に示すように、(S1)〜(S8)までのステップが、第1実施形態における(S1)〜(S8)までのステップと共通であるため、ここでは各ステップについての詳細な説明は省力している。CPU54は、音読録音データから音読テキストデータを作成し(S9)、音読テキストデータの正読率を算出する(S10)。正読率の算出方法は第1実施形態と同様にして行うことができる。
CPU54は、正読率が最高になる画面出力条件データ42に基づいた画面10の出力設定を実行するか否かの決定を使用者に促す画面表示を行い(S11)、使用者が適用を選択する(S12)と、CPU54は、最高正読率となる画面出力条件データ42に基づいてデジタルコンテンツ再生表示装置100の設定を実行(S13)して、設定フローを終了させる(END)。
このように、本実施形態においては、客観的設定条件として正読率のみに注目した画面出力条件データ42を採用していることが特徴点である。本実施形態を採用することにより、デジタルコンテンツ再生表示装置100のセットアップ時間を短縮させつつも、使用者の主観的設定条件に使用者に対する客観的設定条件を付加したデジタルコンテンツ再生表示装置100のセットアップを実行することができる。
(第4実施形態)
図9および図10は、第4実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。図9および図10に示すように、本実施形態における(S1)〜(S14)は、第1実施形態における(S1)〜(S14)までのステップと共通であるため、ここでは各ステップについての詳細な説明は省力している。CPU54は、不揮発性メモリ30から互いに同一の画面出力条件データ42が紐付けされている第2紐付けデータおよび第3紐付けデータを読み出しする(S15)と共に、第2紐付けデータにおける音読時間を第3紐付けデータにおける正読率で除した値V1(第3紐付けデータにおける正読率を第2紐付けデータにおける音読時間で除した値V2でもよい)をすべての組み合わせについて算出する(S16)。
CPU54は、V1が最小値(またはV2が最大値)となる画面出力条件データ42を抽出する(S17)。そしてCPU54は、V1が最小値(またはV2が最大値)となる画面出力条件データ42に基づいた画面10の出力設定を実行するか否かの決定を使用者に促す画面表示(S18)を行い、使用者が適用を選択する(S19)と、CPU54は、V1が最小値(またはV2が最大値)となる画面出力条件データ42に基づいてデジタルコンテンツ再生表示装置100の設定を実行(S20)して、設定フローを終了させる(END)。
本実施形態によれば、音読時間と正読率のバランスが最高になる画面出力条件データ42が採用されることになるので、使用者の主観的設定条件に使用者に対する客観的設定条件を最適化した状態で付加したデジタルコンテンツ再生表示装置100のセットアップを実行することができる。
(第5実施形態)
図11は、第5実施形態におけるデジタルコンテンツ再生表示装置における設定フローを示す説明図である。図12は、第5実施形態において音読録音データの音読速度比率に基づいて学習用デジタルコンテンツの基本再生速度を抽出するための相関表である。
本実施形態における(S1)〜(S14)は、第1実施形態における(S1)〜(S14)までのステップと共通であるため、ここでは各ステップについての詳細な説明は省力している。
本実施形態においては、CPU54が不揮発性メモリ30から第2紐付けデータと第3紐付けデータとを読み出すと共に、音読録音データにおける平均音読時間を算出する(S15)。つづいてCPU54は、(S15)で算出した平均音読時間に基づいて音読録音データの音読速度比率を算出する(S16)。ここで、音読速度比率は、音読録音データを収集した際のテキストデータをTTS(Text To Speech)による読み上げ時間を平均音読時間で除して得た値(音読録音データを収集した際のテキストデータのTTSによる読み上げ時間と使用者による平均音読時間との商)である。CPU54は、音読録音データの音読速度比率(音読録音データの音読時間)に基づいて図12に示す相関表から学習用デジタルコンテンツ48の基本再生速度を抽出する(S17)。なお、この基本再生速度は、音読録音データの音読速度比率に基づいて統計的に算出された使用者に対する最適再生速度(推奨再生速度)のことである。
次にCPU54は、使用者に対して学習用デジタルコンテンツ48の再生速度を基本再生速度から変更させるか否かについて選択を要求する画面出力を行う(S18)。使用者が学習用デジタルコンテンツ48の基本再生速度の変更を選択すると、CPU54は、基本再生速度から所要範囲に制限した条件(例えば、基本再生速度に対してプラスマイナス30%の範囲を調整可能範囲に設定する)の下で学習用デジタルコンテンツ48の再生速度を調整するための画面表示を行う(S19)。CPU54により画面10に表示された再生速度調整スイッチ(図示せず)を使用者が画面10上でスライド操作することにより学習用デジタルコンテンツ48の再生速度を基本再生速度から増減させる(S20)ことができる。このとき、CPU54は、再生速度調整スイッチの動作に合わせて、その時の再生速度で学習用デジタルコンテンツ48の一部をスピーカ20から出力させることが好ましい。
使用者が学習用デジタルコンテンツ48の再生速度の調整を終えた後、または、使用者が学習用デジタルコンテンツ48の基本再生速度の変更を選択しない(相関表から抽出された基本再生速度を選択する)際、使用者は画面10に出力されている調整完了ボタン(図示せず)をタップする。すると、CPU54は学習用デジタルコンテンツ48の再生速度調整ステップを終了し(S21)、調整後再生速度または相関表から抽出された基本再生速度に基づいて学習用デジタルコンテンツ48の再生を行うよう設定してセットアップを完了させる(END)。
このように音読録音データの音読速度比率(音読録音データの平均音読時間)に基づいてCPU54が学習用デジタルコンテンツ48の基本再生速度を決定し、基本再生速度に対して所定範囲内で使用者の好みを反映可能にすることで、使用者の読み学習の習熟度に適する範囲内で学習用デジタルコンテンツ48の再生速度の調整を行うことができる。これにより、使用者の読み学習における学習効率の向上と学習意欲の向上を期待することができる。また、本実施形態に示すように学習用デジタルコンテンツ48の基本再生速度に対して所定範囲内においてのみ再生速度の調整を可能にすることで、使用者が基本再生速度を極端に変化させることによる悪ふざけを防止することができる点においても好都合である。
なお、本実施形態においては、CPU54が音読録音データの音読速度比率(音読録音データの平均音読時間)に基づいて学習用デジタルコンテンツ48の基本再生速度を統計データから抽出しているが、音読録音データの音読時間だけでなく、正読率の平均値に基づいて学習用デジタルコンテンツ48の基本再生速度を統計データから抽出することもできる。さらには、音読録音データの音読時間と正読率の両方の平均値に基づいて学習用デジタルコンテンツ48の基本再生速度を統計データから抽出することもできる。
ここで、音読録音データの音読時間と正読率についてはそれぞれ平均値を用いる説明をしているが、平均値ではなくそれぞれの音読時間および正読率のうちの少なくとも一方に基づいて学習用デジタルコンテンツ48の基本再生速度を統計データから適宜抽出する形態を採用してもよい。
以上に、複数の実施形態に基づいて本発明にかかるデジタルコンテンツ再生表示装置100について変形例を交えて説明を行ったが、本発明の技術的範囲は以上の実施形態および変形例に限定されるものではない。例えば、以上の実施形態に加えて、CPU54がデジタルコンテンツ再生表示装置100による学習用デジタルコンテンツ48の再生速度の候補を上記実施形態と同様にして自動的に複数種類作成する機能およびステップと、使用者にCPU54が作成したいずれかの再生速度を選択させる機能およびステップと、使用者に選択された再生速度に基づいて学習用デジタルコンテンツ48の再生をする機能およびステップとを含めてもよい。このように使用者にとって聞き取りしやすい速度での学習用デジタルコンテンツ48の再生を行うことにより、文章の読み学習のみならず文章の聞き取り学習においても効率的な学習支援をすることが可能になる点において好都合である。
また、以上の実施形態においては、使用者が選択した画面10の背景色と文字色のみにより画面出力条件データ42を作成する実施形態について説明しているが、画面出力条件データ42は、デジタルコンテンツ再生表示装置100の説明部分において記載されているとおり、画面10の背景色と文字色のみにより構成されるものではない。
例えば、画面10に表示する文字のルビの有無を指定するルビ付与有無データ42Bの他に、画面10に表示する文字のサイズに関する文字サイズデータ42Ca、画面10に表示する文字列を縦書き表示にするか、横書き表示にするかを指定する文字列方向データ42Cb、画面10を縦長方向で使用するか、画面10を横長方向で使用するかに関する画面使用方向データ42Ccを有する文字書式データ42Cについても、CPU54がそれぞれのデータによる画面10の出力状態を表示させながら、使用者に各データを画面出力条件データ42に付加させる機能およびステップをさらに実行させてもよい。このように、使用者の好みに関連する設定条件データを増やすことにより、使用者の好みによる主観的データおよび、使用者による文字の読み時間や正読率に関する客観的データがより多く反映された状態でデジタルコンテンツ再生表示装置100の設定をすることができ好都合である。
以上の実施形態においては、音読録音データにおける音読時間と正読率については、それぞれ最短音読時間と最高音読率とを用いてCPU54が画面出力条件データ42や学習用デジタルコンテンツ48の再生速度を算出する構成について説明しているが、これら実施形態は例示である。すなわち、音読録音データにおける音読時間と正読率の取り扱いについては、適宜の方法により音読時間と正読率とのバランスを取った状態で使用者に対する画面出力条件データ42や学習用デジタルコンテンツ48の再生速度をCPU54に算出させることも可能である。
また、以上に示した実施形態および各種変形例を適宜組み合わせた構成を採用することも可能である。
要は、使用者の文字の読み学習における学習効率を最大限に高めた状態を使用者に提供することができればよいのである。
10 画面,20 スピーカ(音声出力部),30 不揮発性メモリ(記憶部),
40 データ群,
42 画面出力条件データ,
42A 背景色文字色データ,
42Aa デフォルト背景色文字色データ,42Ab 追加背景色文字色データ,
42B ルビ付与有無データ,
42C 文字書式データ,
42Ca 文字サイズデータ,42Cb 文字列方向データ,
42Cc 画面使用方向データ,
44 画面出力条件確認用テキストデータ,46 確認用基準データ,
48 学習用デジタルコンテンツ,
50 出力設定部,52 出力設定用プログラム,54 CPU,
60 マイク(音声入力部),
100 デジタルコンテンツ再生表示装置

Claims (10)

  1. 画面と、音声出力部と、少なくとも色彩条件を有する画面出力条件データと画面出力条件確認用テキストデータと学習用デジタルコンテンツと、が記憶された記憶部と、前記画面と前記音声出力部に前記学習用デジタルコンテンツを出力する際において前記学習用デジタルコンテンツの使用者に適合させた出力設定を行う出力設定部と、を有し、
    前記出力設定部が、
    前記画面出力条件データに基づいて、前記画面出力条件確認用テキストデータを複数パターンで前記画面に出力させるステップと、
    前記使用者に、前記画面に出力された複数パターンの前記画面出力条件確認用テキストデータのうち、いずれか一つを選択させるステップと、
    前記使用者に、選択された前記画面出力条件確認用テキストデータを音読させ、音読内容を録音した録音データを収集すると共に当該録音データを前記画面出力条件データと紐付けした状態で音読録音データとして前記記憶部に記憶させるステップと、を少なくとも2つの前記画面出力条件データについて行い、
    前記音読録音データの音読時間を算出すると共に、前記画面出力条件データに紐付けした状態で画面出力条件評価用データとして前記記憶部に記憶させるステップと、
    前記音読時間が最短である前記画面出力条件評価用データに紐付けされている前記画面出力条件データが適用された前記画面に前記学習用デジタルコンテンツを出力するステップと、
    を実行することを特徴とする学習用デジタルコンテンツ再生表示装置。
  2. 画面と、音声出力部と、少なくとも色彩条件を有する画面出力条件データと画面出力条件確認用テキストデータと確認用基準データと学習用デジタルコンテンツと、が記憶された記憶部と、前記画面と前記音声出力部に前記学習用デジタルコンテンツを出力する際において前記学習用デジタルコンテンツの使用者に適合させた出力設定を行う出力設定部と、を有し、
    前記出力設定部が、
    前記画面出力条件データに基づいて、前記画面出力条件確認用テキストデータを複数パターンで前記画面に出力させるステップと、
    前記使用者に、前記画面に出力された複数パターンの前記画面出力条件確認用テキストデータのうち、いずれか一つを選択させるステップと、
    前記使用者に、選択された前記画面出力条件確認用テキストデータを音読させ、音読内容を録音した録音データを収集すると共に当該録音データを前記画面出力条件データと紐付けした状態で音読録音データとして前記記憶部に記憶させるステップと、を少なくとも2つの前記画面出力条件データについて行い、
    前記音読録音データの音読内容をテキスト化した音読テキストデータを作成するステップと、
    前記確認用基準データと前記音読テキストデータとに基づいて、正読率を算出すると共に、前記画面出力条件データに紐付けした状態で画面出力条件評価用データとして前記記憶部に記憶させるステップと、
    前記正読率が最高である前記画面出力条件評価用データに紐付けされている前記画面出力条件データが適用された前記画面に前記学習用デジタルコンテンツを出力するステップと、
    を実行することを特徴とする学習用デジタルコンテンツ再生表示装置。
  3. 画面と、音声出力部と、少なくとも色彩条件を有する画面出力条件データと画面出力条件確認用テキストデータと確認用基準データと学習用デジタルコンテンツと、が記憶された記憶部と、前記画面と前記音声出力部に前記学習用デジタルコンテンツを出力する際において前記学習用デジタルコンテンツの使用者に適合させた出力設定を行う出力設定部と、を有し、
    前記出力設定部が、
    前記画面出力条件データに基づいて、前記画面出力条件確認用テキストデータを複数パターンで前記画面に出力させるステップと、
    前記使用者に、前記画面に出力された複数パターンの前記画面出力条件確認用テキストデータのうち、いずれか一つを選択させるステップと、
    前記使用者に、選択された前記画面出力条件確認用テキストデータを音読させ、音読内容を録音した録音データを収集すると共に当該録音データを前記画面出力条件データと紐付けした状態で音読録音データとして前記記憶部に記憶させるステップと、を少なくとも2つの前記画面出力条件データについて行い、
    前記音読録音データの音読時間を算出すると共に、前記音読録音データの音読内容をテキスト化した音読テキストデータをそれぞれ作成するステップと、
    前記確認用基準データと前記音読テキストデータとに基づいて正読率を算出すると共に、前記音読時間と前記正読率とを前記画面出力条件データに紐付けした状態で画面出力条件評価用データとして前記記憶部に記憶させるステップと、
    前記画面出力条件評価用データにおける前記音読時間および前記正読率に基づいて、前記画面出力条件評価用データの中から前記使用者に最適条件である最適画面出力条件評価用データを選択するステップと、
    前記最適画面出力条件評価用データに紐付けされている前記画面出力条件データが適用された前記画面に前記学習用デジタルコンテンツを出力するステップと、
    を実行することを特徴とする学習用デジタルコンテンツ再生表示装置。
  4. 前記出力設定部が最適画面出力条件評価用データを選択するステップは、
    前記画面出力条件評価用データにおける前記音読時間を前記正読率で除した値が最小、または、前記正読率を前記音読時間で除した値が最大である前記画面出力条件評価用データを選択するステップであることを特徴とする請求項3記載の学習用デジタルコンテンツ再生表示装置。
  5. 前記画面出力条件データは、前記画面の背景色と、前記画面の背景に表示する文字の文字色と、文字へのハイライトの有無およびハイライト色と、の組み合わせを規定する背景色文字色データを含んでいることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の学習用デジタルコンテンツ再生表示装置。
  6. 前記画面出力条件データは、前記画面に表示する文字へのルビ付与に関するルビ付与有無データを含んでいることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の学習用デジタルコンテンツ再生表示装置。
  7. 前記画面出力条件データは、前記画面に表示する文字の書式に関する文字書式データを含んでいることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の学習用デジタルコンテンツ再生表示装置。
  8. 前記文字書式データは、
    前記画面に表示する文字のサイズに関する文字サイズデータと、
    前記画面に表示する文字の字体に関する字体データと、
    前記画面に表示する文字の縦書きまたは横書きに関する文字列方向データと、
    前記画面を縦方向使用または横方向使用に関する画面使用方向データと、のうちの少なくとも一つを含んでいることを特徴とする請求項7記載の学習用デジタルコンテンツ再生表示装置。
  9. 前記出力設定部が、
    前記音読録音データにおける前記音読時間または前記正読率のうちの少なくとも一方に基づいて前記学習用デジタルコンテンツの基本再生速度を設定するステップをさらに実行することを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の学習用デジタルコンテンツ再生表示装置。
  10. 前記出力設定部が、
    前記音読録音データにおける前記音読時間または前記正読率のうちの少なくとも一方に基づいて前記学習用デジタルコンテンツの基本再生速度を設定するステップを実行した後、
    前記使用者に前記基本再生速度を所要範囲内で調整させるステップ、をさらに実行することを特徴とする請求項9記載の学習用デジタルコンテンツ再生表示装置。
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