JP6096622B2 - セラミックヒータ - Google Patents

セラミックヒータ Download PDF

Info

Publication number
JP6096622B2
JP6096622B2 JP2013180764A JP2013180764A JP6096622B2 JP 6096622 B2 JP6096622 B2 JP 6096622B2 JP 2013180764 A JP2013180764 A JP 2013180764A JP 2013180764 A JP2013180764 A JP 2013180764A JP 6096622 B2 JP6096622 B2 JP 6096622B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voids
layer
conductive
heating resistor
ceramic heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013180764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015050025A (ja
Inventor
祥平 田伏
祥平 田伏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2013180764A priority Critical patent/JP6096622B2/ja
Publication of JP2015050025A publication Critical patent/JP2015050025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6096622B2 publication Critical patent/JP6096622B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Description

本発明は、主に半導体ウエハを加熱するために用いるセラミックヒータに関する。
半導体の製造工程における、半導体薄膜の成膜処理、エッチング処理またはレジスト膜の焼付け処理等においては、半導体ウエハ(以下、ウエハと略す)を加熱するためにウエハ加熱装置が用いられている。ウエハ加熱装置は、半導体製造装置に組み込まれて用いられている。このようなウエハ加熱装置としては、例えば、特許文献1に記載のセラミックヒータが挙げられる。特許文献1に記載のセラミックヒータは、セラミックスから成る均熱板と、均熱板の表面に設けられたSiO膜と、SiO膜の表面に設けられたガラスから成る絶縁層と、絶縁層の表面に設けられた発熱抵抗体とを備えている。発熱抵抗体は給電部を介して導電端子に電気的に接続されている。セラミックヒータは、均熱板の上面において被加熱物であるウエハ等を加熱する。
特開2001−244057号公報
しかしながら、特許文献1に記載のセラミックヒータにおいては、発熱抵抗体に電流を流すことによって発熱させたときに、給電部を介して導電端子に熱が伝わってしまう場合があった。導電端子に伝わった熱は、ウエハの加熱に寄与せずに、放熱等によって逃げてしまうことになる。そのため、ウエハの加熱に用いる均熱板において温度むらが生じて、基体の均熱性が低下する可能性があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、基体の均熱性を向上させることができるセラミックヒータを提供することにある。
本発明の一態様のセラミックヒータは、セラミックスから成る基体と、該基体の表面に設けられた発熱抵抗体層と、該発熱抵抗体層上に積層された、内部に複数のボイドを有する導電層と、該導電層に少なくとも一部が重なるように取り付けられた導電端子とを具備しており、前記複数のボイドは、平面視したときに前記導電層のうち前記導電端子と重なる部分に分布しており、前記複数のボイドは、前記導電端子と重なる部分のうちの内側領域に占める割合が、前記導電端子と重なる部分のうちの外側領域に占める割合よりも大きいことを特徴とする。
本発明のセラミックヒータによれば、導電層のうち導電端子と重なる部分にボイドが分布していることによって、導電層による熱の伝導を低減することができる。これにより、発熱抵抗体で生じた熱が導電層を介して導電端子に伝わってしまうことを低減できる。その結果、発熱抵抗体が均熱板を均等に加熱することができるので、基体の均熱性を向上させることができる。
本発明のセラミックヒータの一実施形態の概略断面図である。 図1に示すセラミックヒータの要部拡大縦断面図である。 本発明のセラミックヒータの変形例1の要部を拡大した横断面図である。 本発明のセラミックヒータの変形例2の要部を拡大した横断面図である。 本発明のセラミックヒータの変形例3の要部を拡大した横断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るセラミックヒータについて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明のセラミックヒータの実施形態の概略断面図であり、図2は図1に示すセラミックヒータの要部拡大断面図である。本実施形態のセラミックヒータ1は、セラミックスから成る基体2と、この基体2の表面に設けられた絶縁層4と、この絶縁層4上に積層された発熱抵抗体層5と、この発熱抵抗体層5上に積層された導電層6と、この導電層6に接続された導電端子7とを具備する。
図2を参照して、本発明のセラミックヒータ1の基体2の構造を細かく説明する。基体2は、炭化珪素質セラミックスから成る。基体2は上面にウエハ載置面3を有する。基体2の表面のうち、ウエハ載置面3を除く領域には、酸化雰囲気中で熱処理することによって生成したSiO膜21が形成されている。そして、このSiO膜21上にガラスから成る絶縁層4が形成されている。さらにこの絶縁層4上に、金(Au)もしくは白金(Pt)またはこれらの合金から成る発熱抵抗体層5が形成されている。発熱抵抗体層5の下面には、導電層6が設けられている。
導電層6は、例えば、Au粉末を添加したガラスペーストを、スクリーン印刷法を用いて発熱抵抗体層5の下面に塗布して焼結することによって形成される。ここで、図3に示すように、導電層6は、例えば円形状である。
図1に戻って、基体2の下面は、箱状の支持体11に接合されている。支持体11は、基体2の下面に対して主面が平行に位置する板状構造体13を複数備えている。支持体11は、例えば、ステンレス等の金属から成る。ステンレスとしては、例えば、SUS304を用いることができる。
導電端子7は導電層6に押し付けられている。また、ウエハWは、支持ピン(図示せず)によってウエハ載置面3から離して保持される。導電端子7は、絶縁材9を介して板状構造体13に取り付けられている。絶縁材9としては、例えば、SiO−Al−B系またはSiO−BaO系等の無アルカリガラスを用いることができる。
なお、導電端子7の形状は円柱状に限られない。例えば、導電端子7は、四角柱状を含む多角柱状等であってもよい。
SiO膜21の厚みは、例えば、0.05〜2μmとすることが好ましい。さらに好ましくは、0.1〜1μmとするとよい。これにより、SiO膜21の表面に絶縁層4を信頼性高く形成することが可能となる。SiO膜21の厚みを0.05μm以上にすることによって、このSiO膜21の上に絶縁層4と成るガラスの層を形成した場合に、SiO膜21がガラスに吸収されることを抑制できる。その結果、絶縁層4をSiO膜21に良好に広げて形成することができる。
また、SiO膜21の厚みを2μm以下にすることによって、SiO膜21中にクリストバライトから成る結晶相が増えることを抑制できる。その結果、絶縁層4とSiO膜21との間の密着性が低下することを抑制できる。なお、信頼性と生産性との面から考慮すると、SiO膜21の厚みは0.1〜1μmとすることがさらに好ましい。
また、SiO膜21を形成する方法については、炭化珪素質セラミックスから成る基体2の表面を平坦度が10μm以下になるように研磨した後に、酸素雰囲気中で1200
〜1600℃で1〜12時間処理し、冷却過程において少なくとも1000〜600℃の間を200℃/時より速い速度で冷却することにより、クリストバライト結晶の生成を抑えたSiO膜21を形成することができる。なお、載置面3側に形成されたSiO膜に関しては、研磨によって除去する。
基体2は、炭化珪素質セラミックスの他に、窒化珪素、窒化アルミニウム、窒化硼素および炭化硼素のいずれか1種以上を主成分とするセラミックスから成っていてもよい。なお、基体2が絶縁性セラミックスから成る場合には、絶縁層4を形成しなくてもよい。また、基体2を形成する炭化珪素質セラミックスとしては、主成分の炭化珪素に対して焼結助剤として硼素(B)と炭素(C)とを含有したものを焼結したセラミックスを用いることができる。また、炭化珪素質セラミックスの別の例としては、主成分の炭化珪素に対して焼結助剤としてアルミナ(Al)とイットリア(Y)とを含有させたものを焼結したセラミックスを用いることができる。これらのセラミックスは、1900〜2200℃で焼結させることができる。また、炭化珪素としては、α型を主体とするもの、またはβ型を主体とするもののいずれを用いても構わない。
また、炭化硼素質セラミックスとしては、主成分の炭化硼素に対して焼結助剤として炭素を3〜10質量%混合したものを焼結したセラミックスを用いることができる。このセラミックスは、2000〜2200℃で焼結させることができる。
また、窒化硼素質セラミックスとしては、主成分の窒化硼素に対して焼結助剤として30〜45質量%の窒化アルミニウムと5〜10質量%の希土類元素酸化物とを混合したものを焼結したセラミックスを用いることができる。このセラミックスは、1900〜2100℃で焼結させることができる。
また、窒化珪素質セラミックスとしては、主成分の窒化珪素に対して焼結助剤として3〜12質量%の希土類元素酸化物と0.5〜3質量%のAlと、さらにセラミックスに含まれるSiO量が1.5〜5質量%になるように計量したSiOとを混合したものを焼結したセラミックスを用いることができる。このセラミックスは、1650〜1750℃で焼結させることができる。なお、ここで示すSiO量とは、窒化珪素原料中に含まれる酸素から生成されるSiO量と、他の添加物に含まれる不純物としてのSiO量と、意図的に添加したSiO量との総和の量である。
また、窒化アルミニウム質セラミックスとしては、主成分の窒化アルミニウムに対して焼結助剤としてYまたはYb等の希土類元素酸化物と必要に応じてCaO等のアルカリ土類金属酸化物とを添加して混合したものを焼結したセラミックスを用いることができる。このセラミックスは、窒素ガス中で1900〜2100℃で焼成することによって得られる。
これらのセラミックスは、セラミックヒータ1の用途に応じて材質を選択して使用する。例えば、セラミックヒータ1をレジスト膜の乾燥に使用する場合には、窒化物以外のセラミックスを用いることが好ましい。これにより、水分と反応してアンモニアガスが発生することを抑制できる。また、セラミックヒータ1を800℃程度の高温で使用する可能性のあるCVD用に使用する場合には、窒化硼素系以外のセラミックスを用いることによって、基体2が使用中に変形する可能性を抑制できる。
基体2の載置面3とは反対側の面(下面)は、ガラスまたは樹脂から成る絶縁層4との密着性を高めるために、平面度が20μm以下、算術平均粗さRaが0.1〜0.5μm程度になるように研磨しておくことが好ましい。
炭化珪素質セラミックスを基体2として使用する場合には、基体2が多少の導電性を有することになるために、絶縁層4が必要になる。基体2と発熱抵抗体層5との間の絶縁を保つ絶縁層4としては、例えば、ガラスまたは樹脂を用いることができる。絶縁層4にガラスを用いる場合には、その厚みを30μm以上にすることによって、耐電圧が1.5kVを上回るものにできるため、絶縁性を保つことができる。また、厚みを600μm以下にすることによって、基体2を形成する炭化珪素質セラミックスとの間または窒化アルミニウム質セラミックスとの間で生じる熱応力を小さく抑えることができる。さらに好ましくは、絶縁層4の厚みを100〜350μmの範囲で形成することがよい。
なお、ガラスまたは樹脂から成る絶縁層4を基体2上に被着する手段としては、ガラスペーストまたは樹脂ペーストを基体2の中心部に適量滴下してスピンコーティング法にて延ばして均一に塗布するか、あるいはスクリーン印刷法、ディッピング法またはスプレーコーティング法等にて均一に塗布した後に焼結させればよい。ガラスペーストの場合には600℃の温度で焼結させることができ、樹脂ペーストの場合には300℃以上の温度で硬化させることができる。また、絶縁層4としてガラスを用いる場合には、あらかじめ炭化系素質セラミックスまたは炭化硼素質セラミックスから成る基体2を1200℃程度の温度に加熱して、絶縁層4を被着する表面を酸化処理しておくことで、ガラスから成る絶縁層4の基体2への密着性を高めることができる。
また、絶縁層4上に被着する発熱抵抗体層5は、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)またはパラジウム(Pd)等の金属単体を蒸着法またはメッキ法にて直接被着するか、あるいは、酸化レニウム(Re)またはランタンマンガネート(LaMnO)等の酸化物を導電材として含む樹脂ペーストまたはガラスペーストを用意し、所定のパターン形状にスクリーン印刷法等にて印刷した後に焼結することによって形成することができる。
さらに、発熱抵抗体層5は、絶縁層4との密着性を高めるためにガラスを含み、このガラスの軟化点が絶縁層4に含まれるガラスの転移点よりも低いことが好ましい。これにより、発熱抵抗体層5の加工精度を向上させることができる。ガラスは転移点以上の温度では高粘度の粘性流体であると考えられる。このため、絶縁層4に含まれるガラスの転移点よりも発熱抵抗体層5に含まれるガラスの軟化点を低くすることによって、発熱抵抗体層5の焼結時に基材となる絶縁層4に生じる影響を抑制できる。
発熱抵抗体層5のパターン形状としては、円弧状の電極部と直線状の電極部とから成る略同心円状のもの、または渦巻き状のものなどを用いることができる。均熱性を向上させるために、発熱抵抗体層5を複数のパターンに分割することも可能である。また、発熱抵抗体層5としては、金、銀、パラジウムまたは白金族の金属等の材質のものを使用することができる。また、必要に応じて発熱抵抗体層5をトリミングすることにより、均熱性を向上させてもよい。
また、基体2は、基体2と支持体11の外周部分とにボルト17を貫通させて、基体2側より弾性体8および座金18を介在させてナット19で締め付けることによって弾性的に固定している。これにより、基体2の温度を変更したり、載置面3にウエハWを載せることによって基体2の温度が変動したりした場合に支持体11に変形が発生したとしても、弾性体8によってこれを吸収して、基体2に反りが生じることを抑制できる。その結果、基体2のウエハ載置面3の均熱性を向上できる。
熱電対10は、基体2の中央部のウエハ載置面3の直近に設置されている。熱電対10で温度を測定することによって、基体2の温度を調整することができる。発熱抵抗体層5が複数のブロックに別れており、個別に温度制御する場合には、それぞれの発熱抵抗体層
5のブロックに測温用の熱電対10を設置する。熱電対10としては、外径1mm以下のシース型の熱電対10を使用することが好ましい。また、基体2に埋め込まれた先端部に力がかからないように、熱電対10の中央付近が板状構造部13によって保持されている。この熱電対10の先端部は、基体2に孔が形成され、この中に設置された円筒状の金属体の内壁面にバネ材によって押し付けられて固定されている。これにより、測温の信頼性を向上させることができる。また、図1には、熱電対10を1本しか示していないが、発熱抵抗体層5を分割制御する場合は、その数に応じて熱電対10の数を増やすことが好ましい。
また、支持体11は板状構造体13と板状構造体13に対して垂直な方向に設けられた側壁部14とからなり、板状構造体13には発熱抵抗体層5に電力を供給するための導電端子7が絶縁材9を介して設置されている。そして、導電端子7は、弾性体8によって導電層6に押圧される構造となっている。
ここで、本実施形態のセラミックヒータ1は、図3に示すように、導電層6が内部に複数のボイド24を有している。さらに、このボイド24は、平面視したときに導電端子7と重なる部分Xに分布している。図3においては、導電端子7と重なる部分Xは破線で囲まれた部分である。導電層6のうち導電端子7と重なる部分Xにボイド24が分布していることによって、導電層6による熱の伝導を低減することができる。これにより、発熱抵抗体層5で生じた熱が導電層6を介して導電端子7に伝わってしまうことを低減できる。その結果、発熱抵抗体層5が基体2を均等に加熱することができるので、基体2の均熱性を向上させることができる。
本実施形態のセラミックヒータ1においては、導電端子7が円柱状である。したがって、導電端子7と重なる部分Xは円形状である。導電端子7と重なる部分Xは、例えば、直径が4mmの円形状である。また、ここでいうボイド24とは、径が0.07mm以上のボイドを意味しており、径が0.07mm未満の大きさのものは含まない。これは、0.07mm未満のものは、導電層6における熱の伝導の低減にほとんど寄与しないためである。また、本実施形態のセラミックヒータ1においては、ボイド24の平均の径が0.2mm程度であって、最も大きいボイド24の径が1mm程度である。ボイド24の形状は、例えば、それぞれ歪な形状をした円形状、楕円形状または長円形状等である。
ボイド24の粒径は、以下の方法で確認することができる。具体的には導電層6を発熱抵抗体層5と導電層6の積層方向に対して垂直な面で切断する。そして、切断面に存在しているボイド24の平均の径を求めることによって、これを導電層6中のボイド24の平均の粒径として見なすことができる。
また、導電層6がガラスペーストから成る場合には、ボイド24は以下の方法によって形成することができる。具体的には、スクリーン印刷法によってガラスペーストを印刷する前に、ガラスペーストを10分程度大気中で放置することによって、ガラスペーストの流動性を低下させる。これは、ガラスペースト内に含まれる有機溶剤が大気中に気化して、ガラスペーストの粘度が高くなるためである。この状態で、ガラスペーストの塗布を行なうことで、スクリーン印刷時にペーストが空気を含みやすくなることから、導電層6の内部にボイド24を形成することができる。
さらに、図4に示すセラミックヒータ1においては、複数のボイド24が、導電端子7と重なる部分Xのうち外側領域Yに占める割合よりも内側領域Zに占める割合が大きいように分布している。これにより、外側領域Yにおける絶縁層6と発熱抵抗体層5との密着性を内側領域Zにおける密着性よりも高めることができる。そのため、絶縁層6と発熱抵抗体層5との間に剥がれが生じてしまう可能性を低減できる。その結果、セラミックヒー
タ1の耐久性を向上できる。なお、ここでいうボイド24が内側領域Zに占める割合が大きいとは、単位面積当たりのボイド24の占める面積の合計が、外側領域Yにおけるよりも内側領域Zにおいて大きいということを意味している。
具体的には、内側領域Zのうちボイド24が占める割合は、例えば、50〜70%に設定することができる。また、外側領域Yのうちボイド24が占める割合は、例えば、1〜10%程度に設定することができる。より好ましくは、内側領域Zのうちボイド24が占める割合を55〜60%、外側領域Yのうちボイド24が占める割合を5〜7%程度にするとよい。さらに、内側領域Zに位置するボイド24の粒径は、例えば、0.21〜0.26mm程度である。また、外側領域Yに位置するボイド24の粒径は、例えば、0.1〜0.13mm程度である。
ここで、内側領域Zとは、導電端子7と重なる部分Xの外周を、中心位置をそのままに80%縮小して得られた図形の内側の領域を意味している。また、外側領域Yとは、導電端子7と重なる部分Xのうち内側領域X以外の領域を意味している。例えば、導電端子7と重なる部分Xが直径4mmの円形状である場合には、内側領域Zは直径3.2mmの円形状であり、外側領域Yは幅0.4mmのリング形状である。
さらに、図5に示すセラミックヒータ1においては、複数のボイド24が導電端子7と重なる部分Xのうち内側領域Zにのみ分布している。これにより、外側領域Yにおける導電層6と発熱抵抗体層5との密着性をさらに高めることができる。そのため、導電層6と発熱抵抗体層5との間に剥がれが生じてしまう可能性をさらに低減できる。その結果、セラミックヒータ1の耐久性をさらに向上できる。
そして、図5に示すセラミックヒータ1においては、内側領域Zのうち複数のボイド24が分布している領域Z2が円形状である。具体的には、複数のボイド24のうち最外周に位置するボイド24が、同一円上に位置するとともに、この円の全体にわたって分布している。これにより、ヒートサイクル下において、熱応力が生じたとしても、特定のボイド24に応力が集中する可能性を低減できる。その結果、ボイド24を起点とするクラックが導電層6に生じる可能性を低減できる。図5に示すセラミックヒータ1において、内側領域Zが例えば、直径3.2mmの円形状である場合には、ボイド24が分布している領域Z2が、直径3mmの円形状である。
また、図3に示すセラミックヒータ1においては、ボイド24は、導電層6の内側領域Zにおける径が外側領域Yにおける径よりも大きい。これにより、導電層6の内側領域Zの柔軟性を向上させることができる。その結果、導電端子7から導電層6に力が加わったときに、導電層6において力を吸収することができる。導電端子7から導電層6に力が加わる場合としては、例えば、セラミックヒータ1に外部から振動が加えられた場合等が挙げられる。具体的には、図3に示すセラミックヒータ1においては、内側領域Zにおけるボイド24の平均の径が0.21〜0.26mmであって、外側領域Yにおけるボイド24の平均の径が0.1〜0.13mmである。
また、ボイド24は、導電層6のうち発熱抵抗体層5に近い領域よりも導電端子7に近い領域に多く分布していることが好ましい。これにより、導電端子7から導電層6に力が加わったときに、導電層6において力を吸収しやすくすることができる。
ここでいうボイド24が導電端子7に近い領域に多く分布していることは、以下の方法で確かめることができる。まず、導電層6を上下方向に切断する。次に、得られた導電層6の縦断面のうち、発熱抵抗体層5と接する面と導電端子7に接する面との丁度中間に、これらの面に平行な線を引く。そして、この線よりも導電端子7側に位置するボイド24
の数が、発熱抵抗体層5側に位置するボイド24の数が多いことを確認すればよい。
特に、導電層6において発熱抵抗体層5側に位置するボイド24の占める割合は、20〜70%であることが好ましい。70%以下であることによって、導電層6の強度を確保することができる。さらに、20%以上であることによって、導電層6において導電端子7から伝わった力を吸収しやすくすることができる。
1:セラミックヒータ
2:基体
3:載置面
4:絶縁層
5:発熱抵抗体層
6:導電層
7:導電端子
8:弾性体
10:熱電対
11:支持体
13:板状構造体
20:支持ピン
21:SiO
24:ボイド
W:ウエハ

Claims (6)

  1. セラミックスから成る基体と、該基体の表面に設けられた発熱抵抗体層と、該発熱抵抗体層上に積層された、内部に複数のボイドを有する導電層と、該導電層に少なくとも一部が重なるように取り付けられた導電端子とを具備しており、
    前記複数のボイドは、平面視したときに前記導電層のうち前記導電端子と重なる部分に分布しており、
    前記複数のボイドは、前記導電端子と重なる部分のうちの内側領域に占める割合が、前記導電端子と重なる部分のうちの外側領域に占める割合よりも大きいことを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 前記複数のボイドが前記内側領域にのみ分布していることを特徴とする請求項に記載のセラミックヒータ。
  3. 前記内側領域のうち前記複数のボイドが分布している領域が円形状であることを特徴とする請求項に記載のセラミックヒータ。
  4. 前記複数のボイドは、前記導電層の前記内側領域における径が前記外側領域における径よりも大きいことを特徴とする請求項に記載のセラミックヒータ。
  5. 前記複数のボイドは、断面視したときに前記導電層のうち前記発熱抵抗体層に近い領域よりも前記導電端子に近い領域に多く分布していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のセラミックヒータ。
  6. セラミックスから成る基体と、該基体の表面に設けられた発熱抵抗体層と、該発熱抵抗体層上に積層された、内部に複数のボイドを有する導電層と、該導電層に少なくとも一部が重なるように取り付けられた導電端子とを具備しており、
    前記複数のボイドは、平面視したときに前記導電層のうち前記導電端子と重なる部分に分布しており、
    前記複数のボイドは、断面視したときに前記導電層のうち前記発熱抵抗体層に近い領域よりも前記導電端子に近い領域に多く分布していることを特徴とするセラミックヒータ。
JP2013180764A 2013-08-31 2013-08-31 セラミックヒータ Active JP6096622B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013180764A JP6096622B2 (ja) 2013-08-31 2013-08-31 セラミックヒータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013180764A JP6096622B2 (ja) 2013-08-31 2013-08-31 セラミックヒータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015050025A JP2015050025A (ja) 2015-03-16
JP6096622B2 true JP6096622B2 (ja) 2017-03-15

Family

ID=52699885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013180764A Active JP6096622B2 (ja) 2013-08-31 2013-08-31 セラミックヒータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6096622B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6555922B2 (ja) * 2015-04-28 2019-08-07 日本特殊陶業株式会社 加熱装置
US10772354B2 (en) 2016-05-31 2020-09-15 Altria Client Services Llc Heater and wick assembly for an aerosol generating system
JP6965313B2 (ja) * 2018-08-13 2021-11-10 エスケーシー ソルミックス カンパニー,リミテッド エッチング装置用リング状部品及びこれを用いた基板のエッチング方法
CN116457903A (zh) * 2020-11-17 2023-07-18 京瓷株式会社 电路基板以及电子装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0719643B2 (ja) * 1984-10-26 1995-03-06 日本電装株式会社 セラミツクスヒ−タおよびその製造方法
JP3847045B2 (ja) * 2000-02-28 2006-11-15 京セラ株式会社 セラミックヒーターとその製造方法及びこれを用いたウエハ加熱装置
JP2003077781A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Ibiden Co Ltd 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
JP2005026120A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Ibiden Co Ltd セラミックヒータ
JP2004214213A (ja) * 2004-02-23 2004-07-29 Ibiden Co Ltd セラミックヒーター
JP4421595B2 (ja) * 2006-11-16 2010-02-24 日本碍子株式会社 加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015050025A (ja) 2015-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6096622B2 (ja) セラミックヒータ
JP3565496B2 (ja) セラミックヒータ、静電チャックおよびウエハプローバ
JP6306722B2 (ja) ヒータ
JP4845389B2 (ja) ヒータ及びウェハ加熱装置
JP4146707B2 (ja) ウェハ加熱装置
JP4025497B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP3872256B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP4593770B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP4975146B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP2006210932A (ja) ウエハ加熱装置
JP3559549B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP4480354B2 (ja) ウェハ加熱装置
JP3771795B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP3906026B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP4325894B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP2014186872A (ja) セラミックヒータ
JP3563728B2 (ja) ウェハ加熱装置
JP4189243B2 (ja) ウェハ支持部材
JP3909266B2 (ja) ウェハ支持部材
JP4332059B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP3921433B2 (ja) ウェハ加熱装置
JP3929840B2 (ja) ウェハ加熱装置
JP4325902B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP4051305B2 (ja) ウェハ支持部材
JP2005050820A (ja) ホットプレート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6096622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150