JP6095926B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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本発明は、電子制御装置に関し、特に、直流電動モータを利用して電子制御スロットル装置のスロットルバルブを駆動する電子制御装置に関する。
近年、自動二輪車等の車両の内燃機関用の電子制御装置、例えば電子制御スロットル装置においては、アクチュエータに操作量を与えてスロットルバルブを駆動することにより、その制御量を所望の目標量にフィードバック制御することが行われている。
このような電子制御装置においては、アクチュエータとして直流電動ブラシ型電動モータのような直流電動モータを採用した場合、その回転子の角速度に対し逆起電力が発生し、逆起電力が回転子を逆回転方向に回転させようとするから、逆起電力は回転子の回転方向に対する抵抗力となる。この抵抗力は、直流電動モータの駆動の遅れ等の原因となる。このため、アクチュエータとしてこのような直流電動モータを採用する場合には、逆起電力を考慮して直流電動モータへの操作量を補正する必要がある。このような補正の手法としては、逆起電力の大きさを算出し、算出した逆起電力の大きさに応じた補正係数で直流電動モータの操作量を補正することが考えられる。
かかる状況下で、特許文献1は、電制スロットル装置のスライディングモード制御装置に関し、スロットルバルブの回転軸に直結した駆動軸を駆動することによってスロットルバルブを駆動する直動ロータリー式の電動モータを用いた電子制御スロットル装置において、スロットルバルブ開度に基づいてテーブルから逆起電圧係数を検索し、検索された逆起電圧係数を用いてスロットルバルブの開閉速度に乗じる制御係数を算出する構成を開示する。
特開2001−227386号公報
ここで、本発明者が検討するところでは、装置全体の小型化を目的として直流電動モータを小型化し、複数の駆動系ギヤを介して直流電動モータの回転力をスロットルバルブの回転軸に伝達する電子制御スロットル装置においては、直流電動モータを高速で回転させる必要があるために、直流電動モータの回転速度に対応する逆起電力を正確に算出して補正しなければならないと考えられる。特に、自動二輪車等の車両においては、車両の挙動をエンジンで制御すべく、運転者によるアクセルグリップ操作に対してスロットルバルブのレスポンスの良さが要求されるために、逆起電力を正確に算出して補正する必要が高いとも考えられる。
しかしながら、本発明者が更に検討するところでは、特許文献1の構成では、回転子の角速度を直接導き出して逆起電力を算出していないので、逆起電力を正確に算出することはできない傾向があると考えられる。また、かかる構成では、補正に用いるスロットルバルブの開度は逆起電圧係数を検索した時点での検出値であるために、その後の操作量の補正をする時点では過去の値になってしまい、得られる補正値自体が適切な値ではないとも考えられる。このため、かかる構成においては、特にスロットルバルブの動き始めや駆動方向の切換時において、直流電動モータの駆動遅れが発生する可能性があるとも考えられ
る。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、アクチュエータに対する逆起電力補正量を精度高く算出し、スロットルバルブの応答性を向上可能な電子制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、第1の局面において、内燃機関の吸入空気量を制御する電子制御スロットル装置のスロットルバルブの目標開度を、アクセル操作部材に印加されたアクセル操作量に応じて算出する目標開度算出部と、前記目標開度と前記スロットルバルブの実開度との偏差に基づき制御入力量を算出する制御入力量算出部と、前記制御入力量に基づいて前記スロットルバルブを駆動ギヤ系のギヤを介して駆動する電動モータの操作量を算出する操作量処理部と、前記電動モータに対して前記操作量を駆動電力として供給する駆動回路と、前記電動モータが生成する逆起電力を補正自在な逆起電力補正量を算出する逆起電力補正量算出部と、を備え、前記操作量処理部は、前記逆起電力補正量を用いた補正を行って前記操作量を算出する電子制御装置において、前記逆起電力補正量算出部は、前記駆動ギヤ系の前記ギヤの減速比に、前記アクセル操作量に応じて算出された前記目標開度の変化量を乗算することにより算出された電動モータの回転数に基づいて、逆起電力補正量を算出する電子制御装置である。
また、本発明は、かかる第1の局面に加えて、前記電動モータは、直流ブラシ型電動モータであることを第2の局面とする。
また、本発明は、かかる第1又は第2の局面に加えて、前記逆起電力補正量算出部は、前記目標開度の前記変化量の使用を前記実開度の変化量の使用に切り替えて、前記実開度の前記変化量に基づいて前記逆起電力補正量を算出自在であることを第3の局面とする。
本発明の第1の局面における電子制御装置によれば、内燃機関の吸入空気量を制御する電子制御スロットル装置のスロットルバルブの目標開度を、アクセル操作部材に印加されたアクセル操作量に応じて算出する目標開度算出部と、目標開度とスロットルバルブの実開度との偏差に基づき制御入力量を算出する制御入力量算出部と、制御入力量に基づいてスロットルバルブを駆動ギヤ系のギヤを介して駆動する電動モータの操作量を算出する操作量処理部と、電動モータに対して操作量を駆動電力として供給する駆動回路と、電動モータが生成する逆起電力を補正自在な逆起電力補正量を算出する逆起電力補正量算出部と、を備え、操作量処理部が、逆起電力補正量を用いた補正を行って操作量を算出する電子制御装置において、逆起電力補正量算出部が、駆動ギヤ系のギヤの減速比に、アクセル操作量に応じて算出された目標開度の変化量を乗算することにより算出された電動モータの回転数に基づいて、逆起電力補正量を算出するものであるため、アクチュエータである電動モータに関する逆起電力補正量を精度高く算出し、スロットルバルブの応答性を向上させることができる。
また、本発明の第2の局面における電子制御装置によれば、逆起電力による直流ブラシ型電動モータの駆動力を相殺するような逆起電力補正量を精度高く算出し、スロットルバルブの応答性を確実に向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態における電子制御装置の構成を示すブロック図であり、併せてスロットルバルブ装置の模式図をも示す。 図2は、本実施形態の電子制御装置におけるスロットル制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における電子制御装置につき、詳細に説明する。
〔電子制御装置の構成〕
まず、図1を参照して、本発明の実施形態における電子制御装置の構成につき、詳細に説明する。
図1は、本実施形態における電子制御装置の構成を示すブロック図であり、併せてスロットルバルブ装置の模式図をも示す。
図1に示すように、本実施形態における電子制御装置1は、図示を省略する車両、典型的には自動二輪車や自動四輪車に搭載され、車両に搭載されたバッテリから供給される電力を利用して動作し、車両の各種構成要素を制御自在な制御装置であり、図示を省略するメモリ等を備える。また、電子制御装置1は、電子制御スロットル装置10に電気的に接続されたコントローラ部20を備えている。
電子制御スロットル装置10は、図示を省略する自動二輪車や自動四輪車等の車両に搭載された内燃機関に対して空気量を制御するものであり、スロットルバルブ11を駆動してその開度を可変とするアクチュエータである電動モータMと、スロットルバルブ11の開度を検出するスロットル開度センサ12と、を備えている。電動モータMは、回転子の回転に伴う磁界の変化によって誘導電流による逆起電力が生じるタイプの直流電動モータであり、典型的には直流ブラシ型電動モータである。スロットルバルブ11は、吸気管13の内部に配設されており、スロットルバルブ11に接続されたスロットルレバー14aを介してスロットルシャフト14が全開位置ストッパ15と全閉位置ストッパ16との間の制御範囲θ内でその軸周りに回動することにより、吸気管13の内壁面とスロットルバルブ11との間に形成される空隙を変化させて車両の内燃機関の吸入空気量を調節自在である。スロットルシャフト14は、駆動ギヤ系のギヤG1、G2を介して電動モータMに接続され、電動モータMによってこれらは駆動される。また、スロットルレバー14aには、スロットルバルブ11を全閉位置ストッパ16に向かって回動するように付勢するリターンスプリング17が配設されている。なお、図1中では、スロットルレバー14aが全閉位置ストッパ16に当接した状態を実線で示し、スロットルレバー14aが全開位置ストッパ15に当接した状態を点線で示す。
コントローラ部20は、電源電圧検出部21、電源電圧算出部22、電圧補正量算出部23、制御入力算出部24、逆起電力補正量算出部25、操作量処理部26及び駆動回路27を備えている。電源電圧検出部21、電源電圧算出部22、電圧補正量算出部23、制御入力算出部24、逆起電力補正量算出部25、及び操作量処理部26は、いずれも演算処理装置の機能ブロックとして示す。
電源電圧検出部21は、車両に搭載されているバッテリに電気的に接続されて、その端子間電圧に相当する電圧を検出し、検出した電圧をデジタル電気信号に変換して電源電圧算出部22に出力する。電源電圧算出部22は、電源電圧検出部21から出力された電気信号を用いてバッテリの電源電圧値を算出し、算出した電源電圧値を電圧補正量算出部23に出力する。
電圧補正量算出部23は、電源電圧算出部22から出力された電気信号が担持する電源電圧値に基づいて、電動モータMに与えられる操作量に関した補正量を電圧補正量として算出し、算出した電圧補正量を操作量処理部26に出力する。このような電圧補正量を算出するのは、電動モータMに与えられる操作量が、電源電圧値が変動することによって変
動する可能性があることを考慮したものである。このため、電源電圧値に基づいて電動モータMの操作量を適宜補正する電圧補正量を算出して操作量に加味することにより、電源電圧値の変動に伴うスロットルバルブ11の開度の不要な変動を抑制し得ることになる。
また、電子制御装置1は、それが自動二輪車や自動四輪車といった車両に搭載される場合には、典型的には、運転者がアクセル操作量を与える入力機器であるアクセルグリップやアクセルペダルのアクセル開度を電気的に検出し図示を省略する入力量検出器に電気的に接続される。つまり、入力量検出器は、電子制御装置1の図示を省略する目標量算出部に電気的に接続して、かかる目標量算出部は、入力検出器からの入力検出値、典型的には、アクセルグリップやアクセルペダルに印加されたアクセル操作量に応じてスロットルバルブ11の目標開度量を算出する。
制御入力算出部24は、目標開度算出部及びスロットル開度センサ12に電気的に接続され、これらからの各々の電気信号を受け、目標開度算出部がアクセルペダルやアクセルグリップの操作量に応じて算出したスロットルバルブ11の目標開度量である目標量、及びスロットル開度センサ12が検出したスロットルバルブ11の実開度である制御量に応じて、制御入力量を算出する。具体的には、目標量と制御量との偏差量を算出し、算出した偏差量が小さくなるように制御入力量を算出する。制御入力算出部24は、算出した制御入力量を電気信号として操作量処理部26に出力する。
逆起電力補正量算出部25は、目標開度算出部及び電源電圧算出部22に電気的に接続され、これらからの各々の電気信号を受け、スロットルバルブ11の目標開度量(目標量)及び電源電圧算出部22から出力された電気信号が担持する電源電圧値を用いて、スロットルバルブ11の目標開度の変化量に基づいた電動モータMの回転数を算出し、算出した電動モータMの回転数に基づいて電動モータMの逆起電力を算出し、算出した電動モータMの逆起電力に基づいて電動モータMの操作量の補正量を逆起電力補正量として算出する。また、経年変化等によりスロットルバルブ11の機械的な回動抵抗が増大する等して電動モータMの駆動対象が高負荷になった場合に、目標開度の変化量が所定値以下又はゼロになったときには、スロットルバルブ11のハンチング的な挙動は発生することも考えられるが、かかる挙動の発生を防ぐために、目標開度の変化量の代わりに制御量であるスロットルバルブ11の実開度の変化量を用いてもよい。逆起電力補正量算出部25は、算出した逆起電力補正量を電気信号として操作量処理部26に出力する。
操作量処理部26は、電圧補正量算出部23、制御入力算出部24及び逆起電力補正量算出部25に電気的に接続され、制御入力算出部24によって算出された制御入力量を用いて電動モータMのデューティ比等の操作量を算出すると共に、電圧補正量算出部23によって算出された電圧補正量、及び逆起電力補正量算出部25によって算出された逆起電力補正量を用いて、算出した電動モータMの操作量を補正する。操作量処理部26は、補正して算出した操作量を電気信号として駆動回路27に出力する。
駆動回路27は、操作量処理部26に電気的に接続され、操作量処理部26が算出した操作量に応じた駆動電力を生成する。駆動回路27は、生成した駆動電力を電動モータMに供給する。
電動モータMは、駆動回路27に電気的に接続されており、駆動回路27からの駆動電力を受け、操作量処理部26が算出した操作量に応じてスロットルバルブ11を目標位置に向かって移動させ、対応して、スロットルバルブ11は、目標位置に向かって移動される。スロットル開度センサ12は、電動モータMによって移動させられたスロットルバルブ11の制御量を検出して、検出した制御量を電気信号として切制御入力算出部24に出力する。
ここで、電動モータMは、それが駆動されて回転することによりその磁界が変化して、誘導電流による逆起電力が発生するタイプの直流電動モータであればよく、典型的には、一般的な直流電動モータである直流ブラシ型電動モータである。
さて、以上のような構成を有する電子制御装置1では、特に、逆起電力補正量算出部25及び操作量処理部26が、以下に示すスロットル制御処理を実行することによって、逆起電力補正量を精度高く算出し、スロットルバルブ11の応答性を向上させる。以下、図2に示すフローチャートをも参照して、スロットル制御処理を実行する際の電子制御装置の動作について、より詳細に説明する。
〔スロットル制御処理〕
図2は、本実施形態の電子制御装置におけるスロットル制御処理の流れを示すフローチャートである。なお、かかるフローチャートを実行するプログラムや数式やテーブル、マップ等に関するデータは、電子制御装置1内のメモリに予め格納されている。
図2に示すフローチャートは、車両のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り換えられて電子制御装置1の制御処理が実質的に開始したタイミングで開始となり、スロットル制御処理はステップS1の処理に進む。かかる制御処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS1の処理では、逆起電力補正量算出部25が、電動モータMの回転数REV[rpm]を算出する。具体的には、電動モータMは、駆動ギヤ系を介して、ここでは一例としてギヤG1、G2を介して、スロットルバルブ11を駆動することから、逆起電力補正量算出部25は、ギヤG1、G2間の減速比にスロットルバルブ11の目標開度の変化速度dTH[rpm]を乗算した値を電動モータMの回転数REV[rpm]として算出する。スロットルバルブ11の目標開度の変化速度は、典型的には、今回の制御周期で得られた現在の目標開度からn制御周期前の制御周期で得られた以前の目標開度を減算し、減算値をn制御周期分の時間で除算することによって算出できる。ここで、nは自然数である。
また、ステップS1の処理で、スロットルバルブ11の機械的な回動抵抗が増大する等して電動モータMの駆動対象が高負荷になったことが検出又は予想されている場合に、目標開度の変化量が所定値以下又はゼロになったときには、電動モータMの回転数REVを算出する際に、目標開度の変化量を使用することから制御量であるスロットルバルブ11の実開度の変化量を使用することに切り替えて、電動モータMの回転数REVを算出してもよい。
このように、ステップS1の処理では、逆起電力補正量算出部25は、スロットルバルブ11の目標開度の変化量から電動モータMの回転子の角速度を算出する。これにより、ステップS1の処理は完了し、スロットル制御処理はステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、逆起電力補正量算出部25が、ステップS1の処理によって算出された電動モータMの回転数REVに逆起電力定数により定められる所定の係数を乗算した値を、電動モータMの逆起電力MDBとして算出する。これにより、ステップS2の処理は完了し、スロットル制御処理はステップS3の処理に進む。
ステップS3の処理では、逆起電力補正量算出部25が、ステップS2の処理によって算出された逆起電力MDBに起因して電動モータMに発生する逆方向への回転力を打ち消すための電動モータMの操作量の補正量を逆起電力補正量として算出し、算出した逆起電
力補正量を操作量処理部26に出力する。これにより、ステップS3の処理は完了し、スロットル制御処理はステップS4の処理に進む。
ステップS4の処理では、操作量処理部26が、制御入力算出部24によって算出された制御入力量を用いて電動モータMの操作量を算出すると共に、電圧補正量算出部23によって算出された電圧補正量、及び逆起電力補正量算出部25によって算出された逆起電力補正量を用いて、電動モータM用の操作量を補正する。ここで、電圧補正量及び逆起電力補正量は、それらの単位次元に対応して、制御入力算出部24によって算出された制御入力量を用いて算出された電動モータMの操作量に加算又は乗算等の四則演算が施されて、補正された電動モータM用の操作量が算出される。そして、操作量処理部26は、このように算出した操作量を、駆動回路27を介して電動モータMに供給することによって、スロットルバルブ11の開度を制御する。これにより、ステップS4の処理は完了し、今回の一連のスロットル制御処理は終了する。
なお、本実施形態では、ステップS4の処理で、操作量処理部26は、電動モータMの操作量を補正することとしたが、制御入力部24によって算出された制御入力量を補正するようにしてもよい。また、ステップS4の処理で、電圧補正量及び逆起電力補正量の双方を用いて、電動モータM用の操作量を補正することとしたが、電圧補正量が実質必要ない場合には、もちろん、逆起電力補正量のみを用いて、電動モータM用の操作量を補正してもかまわない。
以上の本実施形態における電子制御装置1では、逆起電力補正量算出部25が、スロットルバルブ11の目標開度の変化量から電動モータMの回転子の角速度を算出し、算出した角速度から電動モータMの操作量に対する逆起電力補正量を算出する。そして、操作量処理部26が、逆起電力補正量算出部25によって算出された逆起電力補正量を用いて電動モータMに与える操作量を補正する。このような構成によれば、スロットルバルブ11の目標開度の変化量というこれから電動モータMを駆動するために用いる目標量に基づいて逆起電力補正量を算出するので、逆起電力補正量を精度高く算出し、スロットルバルブ11の応答性を向上させることができる。
また、本実施形態における電子制御装置1では、電動モータMは、典型的には直流ブラシ型電動モータMであり、逆起電力補正量算出部25が、目標開度の変化量から直流ブラシ型電動モータMの回転子の角速度を算出し、その角速度を用いて逆起電力補正量を算出するものであるため、逆起電力による直流ブラシ型電動モータの駆動力を相殺するような逆起電力補正量を精度高く算出し、スロットルバルブ11の応答性を確実に向上させることができる。
なお、本発明においては、構成要素の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、アクチュエータに対する逆起電力補正量を精度高く算出し、スロットルバルブの応答性を向上可能な電子制御装置を提供することができ、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の車両におけるフィードバックド制御を行う電子制御装置に広範に適用され得るものと期待される。
1…電子制御装置
10…電子制御スロットル装置
11…スロットルバルブ
12…スロットル開度センサ
13…吸気管
14…スロットルシャフト
14a…スロットルレバー
15…全開位置ストッパ
16…全閉位置ストッパ
17…リターンスプリング
20…コントローラ部
21…電源電圧検出部
22…電源電圧算出部
23…電圧補正量算出部
24…制御入力算出部
25…逆起電力補正量算出部
26…操作量処理部
27…駆動回路
G1、G2…ギヤ
M…電動モータ

Claims (2)

  1. 内燃機関の吸入空気量を制御する電子制御スロットル装置のスロットルバルブの目標開度を、アクセル操作部材に印加されたアクセル操作量に応じて算出する目標開度算出部と、
    前記目標開度と前記スロットルバルブの実開度との偏差に基づき制御入力量を算出する制御入力量算出部と、
    前記制御入力量に基づいて前記スロットルバルブを駆動ギヤ系のギヤを介して駆動する電動モータの操作量を算出する操作量処理部と、
    前記電動モータに対して前記操作量を駆動電力として供給する駆動回路と、
    前記電動モータが生成する逆起電力を補正自在な逆起電力補正量を算出する逆起電力補正量算出部と、
    を備え、
    前記操作量処理部は、前記逆起電力補正量を用いた補正を行って前記操作量を算出する電子制御装置において、
    前記逆起電力補正量算出部は、前記駆動ギヤ系の前記ギヤの減速比に、前記アクセル操作量に応じて算出された前記目標開度の変化量を乗算することにより算出された電動モータの回転数に基づいて、逆起電力補正量を算出することを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記電動モータは、直流ブラシ型電動モータであることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
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