JP6009298B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子制御装置に関し、特に、電源電圧を利用して電子制御スロットル装置のスロットルバルブを駆動する電子制御装置に関する。
近年、自動二輪車等の車両の内燃機関用の電子制御装置、例えば電子制御スロットル装置においては、アクチュエータに操作量を与えてスロットルバルブを駆動することにより、その制御量を所望の目標量にフィードバック制御することが行われている。
このような電子制御装置においては、アクチュエータは車両に搭載されているバッテリからもたらされる電源電圧によって駆動されるが、かかる電源電圧は、バッテリの劣化、車載機器による負荷、及び整流器の機能等の原因によって変動したり低下したりすることがある。
このような背景から、電源電圧を検出し、検出した電源電圧に対応して予め用意された補正係数でアクチュエータの操作量を補正する構成が提案されるようになっている。
かかる状況下で、特許文献1は、スロットルバルブ制御装置に関し、電源電圧が小さい時は大きくなり、電源電圧が大きい時には小さくなる補正係数のテーブルから検出された電源電圧に対応する補正係数を読み出し、読み出された補正係数を用いてアクチュエータの操作量を補正する構成を開示する。
また、特許文献2には、設定要素の制御方法及び装置に関し、電源電圧と基準電圧との比をフィルタリングして補正係数を算出し、算出された補正係数を用いてアクチュエータの操作量を補正する技術が記載されている。
特開平10−176549号公報 特開平11−200937号公報
しかしながら、本発明者が検討するところでは、特許文献1の構成では、補正係数は電源電圧が低ければ低いほど大きくなるように設定されている。このため、かかる構成によれば、内燃機関を始動させる際、セルモータの駆動に起因して低周波数域の極端な電源電圧の変動が発生した場合(例えば電源電圧が徐々に6V位まで低下した場合)、補正係数が急激に増大し、アクチュエータの操作量が過大になる傾向が考えられる。このようにアクチュエータの操作量が過大になった場合、内燃機関の始動直後(セルモータ駆動完了直後)にスロットルバルブの開度が目標開度に対してオーバーシュートする可能性が考えられて改良の余地がある。
また、特許文献2の構成では、電源電圧と基準電圧との比をフィルタリングしているために、点火時やインジェクタ駆動時のノイズが補正係数に混入する可能性が考えられる。このため、かかる構成によれば、高周波数域の電源電圧の変動が発生した場合(例えば電源電圧を検出するための回路に高周波ノイズが瞬間的に重畳した場合)、ノイズ成分が含まれる電源電圧と基準電圧との比で補正係数が算出されるために、補正係数が不要に変動
し、スロットルバルブの開度が安定しなくなる可能性が考えられて改良の余地がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電源電圧が変動した場合であっても、スロットルバルブの開度を目標開度に対してオーバーシュートさせないように安定的に制御可能な電子制御装置を提供することにある。
以上の目的を達成するべく、本発明は、第1の局面において、内燃機関の吸入空気量を制御する電子制御スロットル装置のスロットルバルブの目標開度と前記スロットルバルブの実開度との偏差に基づき制御入力量を算出する制御入力量算出部と、前記制御入力量に基づいて前記スロットルバルブを駆動するアクチュエータの操作量を算出する操作量処理部と、前記アクチュエータに対して前記操作量を駆動電力として供給する駆動回路と、バッテリの端子間電圧に相当する電源電圧値に基づいて電圧補正量を算出する電圧補正量算出部と、を備え、前記操作量処理部は、前記電圧補正量を用いた補正を行って前記操作量を算出する電子制御装置において、前記電圧補正量算出部は、前記電源電圧値をフィルタリング処理してフィルタリング値を導出して、前記フィルタリング値を用いて前記電圧補正量を算出し、前記端子間電圧の規格最大値を前記電圧補正量で除した値を用いる前記補正を行って前記操作量を算出し、前記電源電圧値が所定電圧まで低下した際、前記電圧補正量を所定量に固定して設定する電子制御装置である。
また、本発明は、かかる第の局面に加えて、前記電圧補正量算出部は、前記フィルタリング処理をローパスフィルタ処理として実行することを第の局面とする。
また、本発明は、かかる第又は第の局面に加えて、前記電圧補正量算出部は、前記電源電圧の移動平均値を前記フィルタリング値として導出することを第の局面とする。
本発明の第1の局面における電子制御装置によれば、内燃機関の吸入空気量を制御する電子制御スロットル装置のスロットルバルブの目標開度とスロットルバルブの実開度との偏差に基づき制御入力量を算出する制御入力量算出部と、制御入力量に基づいてスロットルバルブを駆動するアクチュエータの操作量を算出する操作量処理部と、アクチュエータに対して操作量を駆動電力として供給する駆動回路と、バッテリの端子間電圧に相当する電源電圧値に基づいて電圧補正量を算出する電圧補正量算出部と、を備え、操作量処理部が、電圧補正量を用いた補正を行って操作量を算出する電子制御装置において、電圧補正量算出部が、電源電圧値をフィルタリング処理してフィルタリング値を導出して、フィルタリング値を用いて電圧補正量を算出し、端子間電圧の規格最大値を電圧補正量で除した値を用いる補正を行って操作量を算出し、電源電圧値が所定電圧まで低下した際、電圧補正量を所定量に固定して設定するものであるため、電源電圧が変動した場合であっても、電圧補正量が増大し過ぎることを抑制でき、スロットルバルブの開度を目標開度に対してオーバーシュートさせないように安定的に制御することができる。
また、本発明第の局面における電子制御装置によれば、電圧補正量算出部が、電源電圧値をフィルタリング処理してフィルタリング値を導出し、フィルタリング値を用いて電圧補正量を算出するものであるため、予め電源電圧をフィルタリングすることができ、電源電圧が変動した場合であっても、ノイズ成分の影響を抑制し、電子制御スロットルの開度を目標開度に安定的に制御することができる。更に、本発明第1の局面における電子制御装置によれば、操作量処理部が、端子間電圧の規格最大値を電圧補正量で除した値を用いる補正を行って操作量を算出するものであるため、演算操作量を補正する役割と、実質、電圧補正量がバッテリ電圧の規格最大値を越えないかのように演算操作量を限定する上限リミッタの役割と、を発揮しながら、電圧補正量の増減、つまり電源電圧の増減に応じて電動モータの操作量を補正することができる。
また、本発明第の局面における電子制御装置によれば、電圧補正量算出部が、フィルタリング処理をローパスフィルタ処理として実行するものであるため、電源電圧に重畳しがちな高周波のノイズ成分の影響を抑制し、電子制御スロットルの開度を目標開度に安定的に制御することができると共に、電源電圧が徐々に変動するような場合であっても、電動モータの操作量を適切に補正してスロットルバルブの開度が目標開度に対しオーバーシュートしてしまうことを確実に抑制することができる。
また、本発明第の局面における電子制御装置によれば、電圧補正量算出部が、電源電圧の移動平均値をフィルタリング値として導出するものであるため、フィルタリング処理をソフトウェア処理により実行することにより、電子制御装置内の回路構成を簡素化することができると共に、移動平均処理は、サンプリング周期の設定自由度が高いので、電子制御スロットル装置の仕様の変更等に対して高い汎用性を実現することができる。
図1は、本発明の実施形態における電子制御装置の構成を示すブロック図であり、併せてスロットルバルブ装置の模式図をも示す。 図2は、本実施形態の電子制御装置における電動モータ操作量算出処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における電子制御装置につき、詳細に説明する。
〔電子制御装置の構成〕
まず、図1を参照して、本発明の実施形態における電子制御装置の構成につき、詳細に説明する。
図1は、本実施形態における電子制御装置の構成を示すブロック図であり、併せてスロットルバルブ装置の模式図をも示す。
図1に示すように、本実施形態における電子制御装置1は、図示を省略する車両、典型的には自動二輪車や自動四輪車に搭載され、車両に搭載されたバッテリから供給される電源電圧を利用して動作し、車両の各種構成要素を制御自在な制御装置であり、図示を省略するメモリ等を備える。また、電子制御装置1は、電子制御スロットル装置10に電気的に接続されたコントローラ部20を備えている。
電子制御スロットル装置10は、図示を省略する自動二輪車や自動四輪車等の車両に搭載された内燃機関に対して空気量を制御するものであり、スロットルバルブ11を駆動してその開度を可変とするアクチュエータである電動モータMと、スロットルバルブ11の開度を検出するスロットル開度センサ12と、を備えている。電動モータMは、直流電動モータであり、典型的には直流ブラシ型電動モータである。スロットルバルブ11は、吸気管13の内部に配設されており、スロットルバルブ11に接続されたスロットルレバー14aを介してスロットルシャフト14が全開位置ストッパ15と全閉位置ストッパ16との間の制御範囲θ内でその軸周りに回動することにより、吸気管13の内壁面とスロッ
トルバルブ11との間に形成される空隙を変化させて車両の内燃機関の吸入空気量を調節自在である。スロットルシャフト14は、駆動ギヤ系のギヤG1、G2を介して電動モータMに接続され、電動モータMによってこれらは駆動される。また、スロットルレバー14aには、スロットルバルブ11を全閉位置ストッパ16に向かって回動するように付勢するリターンスプリング17が配設されている。なお、図1中では、スロットルレバー14aが全閉位置ストッパ16に当接した状態を実線で示し、スロットルレバー14aが全開位置ストッパ15に当接した状態を点線で示す。
コントローラ部20は、電源電圧検出部21、電源電圧算出部22、電圧補正量算出部23、制御入力算出部24、操作量処理部25、及び駆動回路27を備えている。電源電圧検出部21、電源電圧算出部22、電圧補正量算出部23、制御入力算出部24、及び操作量処理部25は、いずれも演算処理装置の機能ブロックとして示す。
電源電圧検出部21は、車両に搭載されているバッテリに電気的に接続されて、その端子間電圧に相当する電圧を検出し、検出した電圧をデジタル電気信号に変換して電源電圧算出部22に出力する。電源電圧算出部22は、電源電圧検出部21から出力された電気信号を用いてバッテリの電源電圧値を算出し、算出した電源電圧値を電圧補正量算出部23に出力する。
電圧補正量算出部23は、電源電圧算出部22から出力された電気信号が担持する電源電圧値に基づいて、電動モータMに与えられる操作量に関した補正量を電圧補正量として算出し、算出した電圧補正量を操作量処理部25に出力する。
具体的には、電圧補正量算出部23は、電源電圧算出部22から出力された電気信号に対してフィルタリング処理を実行して、そのフィルタリング処理した電気信号の電圧値が予め定めた所定電圧値より大きい場合にはその電圧値を電圧補正量として算出し、又は、そのフィルタリング処理した電気信号の電圧値が予め定めた所定電圧値以下である場合にはその所定電圧値を電圧補正量として算出する。
ここで、電圧補正量算出部23が、かかるフィルタリング処理を実行するのは、電源電圧算出部22から出力された電気信号に重畳しているノイズ成分を低減するためであるので、かかる電気信号におけるノイズ成分が無視し得る場合には、フィルタリング処理の実行は不要であり、電源電圧算出部22が算出したバッテリの電源電圧値を電圧補正量として用いてもかまわない。また、かかるフィルタリング処理をソフトウェア処理により実行することにより、電子制御装置1内の回路構成を簡素化し得る。フィルタリング処理をソフトウェア処理により実行する場合には、典型的には、電圧補正量算出部23が、電源電圧算出部22から出力された電気信号の電圧値の移動平均値を算出して、フィルタリング処理した電圧値とすればよい。また、電源電圧算出部22から出力された電気信号に重畳しているノイズ成分をより確実に低減するには、その電気信号の所定の低周波成分のみを通過させるローパスフィルタ機能を、電圧補正量算出部23におけるフィルタリング処理に発揮させればよく、かかる移動平均値は一種のローパスフィルタとして機能させ得るから好ましい。更に、例えば、電源電圧算出部22から出力された電気信号の電圧値を所定のサンプリング周期で移動平均し、その移動平均値の中の最小値を算出して、ローパスフィルタとして機能を強化してもよい。このような移動平均処理は、サンプリング周期の設定自由度が高いので、電子制御スロットル装置10の仕様の変更等に対して高い汎用性を実現する。また、移動平均値に関しては、単純移動平均値及び荷重移動平均値のいずれかを選択してもよく、移動平均する際の分母はサンプリングのデータ数であってもよいしこれにサンプリング周期を乗算したものであってもよい。
また、かかるフィルタリング処理は、ソフトウェア処理ではなくハードウェアである電
気回路系によっても実現可能であるから、電圧補正量算出部23自体を、ローパスフィルタ機能をも含め、かかるソフトウェア処理と同等の機能を発揮する電気回路系であるフィルタ回路として構成してもよい。このように、フィルタリング処理をフィルタ回路として実現する場合には、コントローラ部20の演算負荷を軽減することが可能である。
つまり、電圧補正量算出部23は、演算処理の負担や電気回路系の負担を比較考量して、ハードウェア及びソフトウェアのいずれかでそのフィルタリング処理の機能を実現することができるものである。
また、電子制御装置1は、それが自動二輪車や自動四輪車といった車両に搭載される場合には、典型的には、運転者がアクセル操作量を与える入力機器であるアクセルグリップやアクセルペダルのアクセル開度を電気的に検出し図示を省略する入力量検出器に電気的に接続される。つまり、入力量検出器は、電子制御装置1の図示を省略する目標量算出部に電気的に接続して、かかる目標量算出部は、入力検出器からの入力検出値、典型的には、アクセルグリップやアクセルペダルに印加されたアクセル操作量に応じてスロットルバルブ11の目標開度量を算出する。
制御入力算出部24は、目標開度算出部及びスロットル開度センサ12に電気的に接続され、これらからの各々の電気信号を受け、目標開度算出部がアクセルペダルやアクセルグリップの操作量に応じて算出したスロットルバルブ11の目標開度量である目標量、及びスロットル開度センサ12が検出したスロットルバルブ11の実開度である制御量に応じて、制御入力量を算出する。具体的には、目標量と制御量との偏差量を算出し、算出した偏差量が小さくなるように制御入力量を算出する。制御入力算出部24は、算出した制御入力量を電気信号として操作量処理部25に出力する。
操作量処理部25は、電圧補正量算出部23及び制御入力算出部24に電気的に接続され、制御入力算出部24によって算出された制御入力量を用いて電動モータMのデューティ比等の演算操作量を算出すると共に、電圧補正量算出部23によって算出された電圧補正量を用いて、算出した電動モータMの演算操作量を補正する。操作量処理部25は、補正して算出した実操作量を電気信号として駆動回路27に出力する。
駆動回路27は、操作量処理部25に電気的に接続され、操作量処理部25が算出した操作量に応じた駆動電力を生成する。駆動回路27は、生成した駆動電力を電動モータMに供給する。
電動モータMは、駆動回路27に電気的に接続されており、駆動回路27からの駆動電力を受け、操作量処理部25が算出した操作量に応じてスロットルバルブ11を目標位置に向かって移動させ、対応して、スロットルバルブ11は、目標位置に向かって移動される。スロットル開度センサ12は、電動モータMによって移動させられたスロットルバルブ11の制御量を検出して、検出した制御量を電気信号として制御入力算出部24に出力する。
さて、以上のような構成を有する電子制御装置1は、特に、電源電圧検出部21、電源電圧算出部22、電圧補正量算出部23、及び操作量処理部25が、以下に示す電動モータ操作量算出処理を実行することによって、バッテリの端子間電圧に応じた電源電圧において変動が生じた場合であっても、スロットルバルブ11の開度を目標開度に安定的に制御する。以下、図2に示すフローチャートをも参照して、電動モータ操作量算出処理を実行する際の電子制御装置1の動作について、より詳細に説明する。
〔電動モータ操作量算出処理〕
図2は、本実施形態の電子制御装置における電動モータ操作量算出処理の流れを示すフローチャートである。なお、かかるフローチャートを実行するプログラムや数式やテーブル、マップ等に関するデータは、電子制御装置1内のメモリに予め格納されている。
図2に示すフローチャートは、車両のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り換えられて電子制御装置1の制御処理が実質的に開始したタイミングで開始となり、電動モータ操作量算出処理はステップS1の処理に進む。かかる算出処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS1の処理では、電源電圧検出部21が、車両に搭載されているバッテリの端子間電圧を検出し、検出されたバッテリの端子間電圧をデジタル値である端子間電圧値VBADに変換して、端子間電圧値VBADを担持するデジタル形態の電気信号を生成し、生成した電気信号を電源電圧算出部22に出力する。これにより、ステップS1の処理は完了し、電源電圧検出部21は電動モータ操作量算出処理をステップS2の処理に進める。
ステップS2の処理では、電源電圧算出部22が、電源電圧検出部21が検出したデジタル値のバッテリの端子間電圧値VBADを用いてバッテリの電源電圧値VBを算出し、そのバッテリの電源電圧値VBを担持する電気信号を生成して、生成した電気信号を電圧補正量算出部23に出力する。これにより、ステップS2の処理は完了し、電源電圧算出部22は電動モータ操作量算出処理をステップS3の処理に進める。
ステップS3の処理では、電圧補正量算出部23が、電源電圧算出部22が算出したバッテリの電源電圧値VBを用いて、それを所定周期でサンプリングしながら、それに対応した電圧値を移動平均して移動平均値を算出し、算出した移動平均値を電圧補正量VBMとして算出する。このように、バッテリの電気電圧値VBの移動平均値を電圧補正量VBMAとして算出することにより、ソフトウェア処理によってバッテリの電源電圧値VBを簡便にフィルタリングして、それを担持する電気信号に重畳しているノイズ成分を低減する。ここで、かかる電気信号に重畳しているノイズ成分をより確実に低減するには、その電気信号の電圧値を所定周期でサンプリングしながら移動平均し、その移動平均値の中の最小値を算出するようにして、その電気信号の所定の低周波成分のみを通過させるローパスフィルタ機能を発揮させてもよい。また、バッテリの電源電圧値VBのサンプリング周期は、電子制御スロットル装置10の仕様等に応じて予め設定されている。なお、かかるステップS3の処理では、電圧補正量算出部23の演算負荷を軽減する必要があれば、フィルタ回路等のハードウェアにより実現することが可能である。これにより、ステップS3の処理は完了し、電圧補正量算出部23は電動モータ操作量算出処理をステップS4の処理に進める。
ステップS4の処理では、電圧補正量算出部23が、ステップS3の処理によって算出された電圧補正量VBMAが予め設定した所定電圧値より大きいか否かを判別する。判別の結果、電圧補正量VBMAが所定電圧値より大きい場合、電圧補正量算出部23は、電圧補正量VBMAをそのまま維持した値を担持する電気信号を生成して、生成した電気信号を操作量処理部25に出力し、電動モータ操作量算出処理をステップS6の処理に進める。一方、電圧補正量VBMAが所定電圧値以下である場合には、電圧補正量算出部23は電動モータ操作量算出処理をステップS5の処理に進める。
ステップS5の処理では、電圧補正量算出部23が、ステップS4の処理において用いた所定電圧値を電圧補正量VBMAに改めて設定し、かかる電圧値を担持する電気信号を生成して、生成した電気信号を操作量処理部25に出力する。つまり、ステップS4の処理において用いた所定電圧値は、バッテリの端子間電圧値VBADが極端に低下した場合
に、電圧補正量VBMAが低下し過ぎて、操作量が過剰に補正されてその値が増大し過ぎることを防止するために、電圧補正量VBMAの下限値として設定されるものである。これにより、ステップS5の処理は完了し、電圧補正量算出部23は電動モータ操作量算出処理をステップS6の処理に進める。
ステップS6の処理では、操作量処理部25が、制御入力算出部24から出力された電気信号が担持する制御入力量に基づいて電動モータMの操作量(演算操作量)を算出すると共に、電圧補正量VBMAに対する所定の基準値の比(基準値/電圧補正量VBMA)を電圧補正係数として算出する。そして、操作量演算部25は、演算操作量に電圧補正係数を乗算した値を電動モータMの補正後の操作量(実操作量)として算出する。
ここで、電圧補正量VBMAが基準値と等しい場合には、電圧補正係数は1となって、電動モータMの実操作量は演算操作量と等しくなる。また、電圧補正量VBMAが基準値より小さい場合には、電圧補正係数は1より大きくなり、電動モータMの実操作量は演算操作量より大きくなる。また、電圧補正量VBMAが基準値より大きい場合には、電圧補正係数は1より小さくなり、電動モータMの実操作量は演算操作量より小さくなる。よって、基準値をバッテリ電圧の規格最大値(例えば24ボルト)に設定することにより、電圧補正量VBMAが基準値を越えた場合であっても、電動モータMの実操作量を実質演算操作量未満に維持することが可能となるので、かかる電圧補正係数は、バッテリ電圧の規格最大値を超えない範囲内で演算操作量補正をするための係数となり、演算操作量を補正する役割と、実質、電圧補正量VBMAがバッテリ電圧の規格最大値を越えないかのように演算操作量を限定する上限リミッタの役割と、を担うことになる。そして、操作量処理部26は、このように算出した実操作量を、駆動回路27を介して電動モータMに供給することによって、スロットルバルブ11の開度を制御する。これにより、ステップS6の処理は完了し、今回の一連の電動モータ操作量算出処理は終了する。
なお、本実施形態では、操作量処理部25は、電圧補正量を用いて電動モータMの操作量を補正することとしたが、電圧補正量を用いて制御入力算出部24が算出した制御入力量を補正してもよい。
以上の本実施形態における電子制御装置1では、電圧補正量算出部23が、バッテリの端子間電圧の低下に伴って電圧補正量VBMAが所定電圧値まで低下した際に電圧補正量VBMAを所定値(典型的には所定電圧値)に固定するので、電圧補正量VBMAが極端に低下した場合であっても、電圧補正量VBMAが増大し過ぎることを抑制することができる。これにより、電動モータMの操作量が過大になることがなく、スロットルバルブ11の開度が目標開度に対しオーバーシュートすることを抑制した状態で、操作量を補正することができる。
また、本発明の実施形態における電子制御装置1によれば、電圧補正量算出部23が、操作量処理部25が操作量を補正する前に予め電源電圧VBをフィルタリング処理して電圧補正量VBMAを算出するので、電圧補正量VBMAに重畳しているノイズ成分の影響を抑制し、スロットルバルブ11の開度を安定的に制御することができる。
また、本発明の実施形態における電子制御装置1によれば、電圧補正量算出部23が、フィルタリング処理としてローパスフィルタリング処理を実行するので、バッテリの端子間電圧が徐々に変動して電圧補正量VBMAが徐々に変動するような場合であっても、電動モータMの操作量を適切に補正してスロットルバルブ11の開度が目標開度に対しオーバーシュートしてしまうことを抑制することができる。
また、本発明の実施形態における電子制御装置1によれば、電圧補正量算出部23が、
フィルタリング処理として移動平均算出処理を実行するものであるため、フィルタリング処理をソフトウェア処理により実行することができ、電子制御装置1内の回路構成を簡素化することができると共に、移動平均処理は、サンプリング周期の設定自由度が高いものであるので、電子制御スロットル装置10の仕様の変更等に対して高い汎用性を実現することができる。
また、本発明の実施形態における電子制御装置1によれば、操作量処理部25が、所定の基準値を電圧補正量VBMAで除した値を用いる補正を行って操作量を算出するものであるため、演算操作量を補正する役割と、実質、電圧補正量VBMAがバッテリ電圧の規格最大値を越えないかのように演算操作量を限定する上限リミッタの役割と、を発揮しながら、電圧補正量VBMAの増減に応じて電動モータMの操作量を補正することができる。
なお、本発明においては、構成要素の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、電源電圧が変動した場合であっても、スロットルバルブの開度を目標開度に対してオーバーシュートさせないように安定的に制御可能な電子制御装置を提供することができ、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の車両におけるフィードバックド制御を行う電子制御装置に広範に適用され得るものと期待される。
1…電子制御装置
10…電子制御スロットル装置
11…スロットルバルブ
12…スロットル開度センサ
13…吸気管
14…スロットルシャフト
15…全開位置ストッパ
16…全閉位置ストッパ
17…リターンスプリング
20…コントローラ部
21…電源電圧検出部
22…電源電圧算出部
23…電圧補正量算出部
24…制御入力算出部
25…操作量処理部
G1、G2…ギヤ
M…電動モータ

Claims (3)

  1. 内燃機関の吸入空気量を制御する電子制御スロットル装置のスロットルバルブの目標開度と前記スロットルバルブの実開度との偏差に基づき制御入力量を算出する制御入力量算出部と、
    前記制御入力量に基づいて前記スロットルバルブを駆動するアクチュエータの操作量を算出する操作量処理部と、
    前記アクチュエータに対して前記操作量を駆動電力として供給する駆動回路と、
    バッテリの端子間電圧に相当する電源電圧値に基づいて電圧補正量を算出する電圧補正量算出部と、
    を備え、
    前記操作量処理部は、前記電圧補正量を用いた補正を行って前記操作量を算出する電子制御装置において、
    前記電圧補正量算出部は、前記電源電圧値をフィルタリング処理してフィルタリング値を導出して、前記フィルタリング値を用いて前記電圧補正量を算出し、前記端子間電圧の規格最大値を前記電圧補正量で除した値を用いる前記補正を行って前記操作量を算出し、前記電源電圧値が所定電圧まで低下した際、前記電圧補正量を所定量に固定して設定することを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記電圧補正量算出部は、前記フィルタリング処理をローパスフィルタ処理として実行することを特徴とする請求項に記載の電子制御装置。
  3. 前記電圧補正量算出部は、前記電源電圧の移動平均値を前記フィルタリング値として導出することを特徴とする請求項又はに記載の電子制御装置。
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