JP6094517B2 - 助手席キックボードへのスピーカー配設構造 - Google Patents

助手席キックボードへのスピーカー配設構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6094517B2
JP6094517B2 JP2014059439A JP2014059439A JP6094517B2 JP 6094517 B2 JP6094517 B2 JP 6094517B2 JP 2014059439 A JP2014059439 A JP 2014059439A JP 2014059439 A JP2014059439 A JP 2014059439A JP 6094517 B2 JP6094517 B2 JP 6094517B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker box
protection pad
vehicle
speaker
passenger seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014059439A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015185970A (ja
Inventor
潔 六浦
潔 六浦
圭太 宮本
圭太 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014059439A priority Critical patent/JP6094517B2/ja
Publication of JP2015185970A publication Critical patent/JP2015185970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6094517B2 publication Critical patent/JP6094517B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、エンジンルームと車室とを車両前後方向に仕切るダッシュパネルの助手席側において、前記ダッシュパネルとフロアパネルとの間に位置する助手席キックボードへのスピーカー配設構造に関する。
従来、車両用の音響システムにおいて、ウーファーのような重低音の再生を目的としたスピーカーボックスを設ける場合には、低音を増強する空間をボックス内に必要とするため、コンパクトに設けることが難しく、荷室などの限られた場所に設けられることが多い。
しかしながら、上述したように荷室にスピーカーボックスを設けると、車室と隔壁されている場合も多いため、スピーカーボックスで再生された音を乗員に好適に伝える事が難しく、また過度に音量を大きくすると車外への音漏れが大きくなる虞があった。そこで、乗員が適切な音量の臨場感、音像定位感を得ることができるように、乗員により近いセンターコンソールの前方下部にスピーカーボックスを形成し、運転席の足元又は助手席の足元から重低音を再生するものとして下記特許文献1が開示されている。
しかしながら、ウーファーのようなスピーカーボックスは、同一車種の中でも装備仕様に有無が存在することが多く、スピーカーボックスを複雑な構造で設けると、周辺部品までスピーカーボックスの有無に対応させた部品を設ける必要があり、部品の種類数が大きく増大する虞がある。また、4輪駆動や後輪駆動の仕様を有する場合においては、センタートンネルの下方を前後に延びるプロペラシャフトが設けられるため、センタートンネルが高く設けられて、スピーカーボックスの十分な配設スペースを確保することは困難となる。
そこで、下記特許文献2のように、車両前突時に乗員の踵に対する衝撃を吸収緩和したり、踵の前方変位を抑制したりすることによって乗員保護機能を果たすティビア保護パッドで全面が覆われた助手席キックボード上に、新たにスピーカーボックスを配設することが考えられる。
しかしながら、キックボード上にスピーカーボックスを配設し、更にスピーカーボックス上にティビア保護パッドを設けると、低音を増強するためのスピーカーボックスの容積または乗員の足元スペースが縮小してしまう。その一方で、スピーカーボックスとティビア保護パッドを前後に仕切って設けると、ティビア保護パッドの厚さが前後で大きく異なるため、ティビア保護パッドの乗員保護性能を満足に使い切っていない部位が生じてしまう。
特開2010−215074号公報 特開2005−145222号公報
この発明は、スピーカーボックス容積の十分な確保による音響性能と、要部へのティビア保護パッド配設による衝撃吸収緩和及び前方変位抑制を満足させる乗員保護性能とを高い水準で両立させることができる助手席キックボードへのスピーカー配設構造を提供することを目的とする。
この発明の助手席キックボードへのスピーカー配設構造は、エンジンルームと車室とを車両前後方向に仕切るダッシュパネルの助手席側において、前記ダッシュパネルとフロアパネルとの間に位置する助手席キックボードへのスピーカー配設構造であって、前記助手席キックボード上に設けられて重低音を再生するスピーカーボックスと、該スピーカーボックスの後方に設けられるティビア保護パッドとを備え、前記スピーカーボックスの後部には、車幅方向に亘って段下げ形成される段下げ部を上面とする後方延設部が設けられており、前記ティビア保護パッドの前部は、下面が前記段下げ部と対面すると共に、上面が前記スピーカーボックスの前部上面と面一に設けられるものである。
この構成によれば、段下げ部の下方にスピーカーボックスの後方延出部、上方にティビア保護パッドの前部を配置することで、ティビア保護パッドの厚さを、乗員保護性能を満足に使い切る厚さに設定して段下げ部まで前上方に延設することができると共に、スピーカーボックスの容積を最大限拡大して設けることができる。このため、スピーカーボックスの容積の十分な確保による音響性能と、要部へのティビア保護パッドの配設による衝撃吸収緩和及び前方変位抑制を満足させる乗員保護性能とを高い水準で両立させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記スピーカーボックスの前部上面と前記段下げ部の前壁部とが、鈍角を成して形成されるものである。
この構成によれば、スピーカーボックスの前部上面と段下げ部とが成す角度が鋭角を成して形成される場合に比べ、スピーカーボックスに形成された角部によって車両前突時に乗員の足裏に対して荷重が集中することを防止できる。これにより、乗員保護性能を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記段下げ部の前壁部が、略鉛直方向に設けられるものである。
この構成によれば、車両前突時におけるティビア保護パッドの前方変位を前壁部によって抑制することができる。これにより、乗員保護性能を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記段下げ部には、前記ティビア保護パッドが固定される凸設部が設けられており、該凸設部は、前記ティビア保護パッドの裏面に設けられる凹設部と係合するものである。
この構成によれば、スピーカーボックスの凸設部とティビア保護パッドの凹設部との係合により、車両前突時におけるティビア保護パッドの前方変位を抑制することができる。これにより、乗員保護性能を向上させることができる。また、前記係合により、ティビア保護パッドの組付け時においてその位置決めを行うことができると共に、通常時におけるスピーカーボックスとの相対移動を抑制することもできる。
この発明の一実施態様においては、前記スピーカーボックスの前部は、車両前方に向けて前記ダッシュパネルに締結固定されており、前記スピーカーボックスの後部は、前記ティビア保護パッドの固定部よりも車両後方において、下方に向けて前記フロアパネルに締結固定されるものである。
この構成によれば、スピーカーボックスの前部と後部とで、締結固定される方向が略垂直方向に異なることで、重低音の再生による振動に対しても締結固定が緩みにくく、異音の発生防止や、車両前突時における車体への固定を確実に行うことができる。
また、スピーカーボックスの後部が、ティビア保護パッドの固定部よりも車両後方でフロアパネルに締結固定されることで、車両前突時には、ティビア保護パッドに入力された荷重の一部をスピーカーボックスの後部を介して車体(フロアパネル)に伝達させることができる。これにより、前記荷重を分散して車体に伝達することができる。
なお、本発明において、スピーカーボックスの前部がダッシュパネルに締結固定される、及びスピーカーボックスの後部がフロアパネルに締結固定されるとは、スピーカーボックスの前部、後部がダッシュパネル、フロアパネルに直接的に締結固定される場合のみならず、例えば、他の車載部品を車体に取付けるためのブラケット等を介して締結固定される場合も含むものとする。
この発明によれば、スピーカーボックス容積の十分な確保による音響性能と、要部へのティビア保護パッド配設による衝撃吸収緩和及び前方変位抑制を満足させる乗員保護性能とを高い水準で両立させることができる助手席キックボードへのスピーカー配設構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両前部の助手席側を示す斜視図。 車両前部におけるスピーカーボックス、ティビア保護パッド、及びドレーンアセンブリの配置を示す斜視図。 車両前部の助手席側を車両後方から見た正面図。 車両前部の助手席側を示す平面図。 図4のA−A線矢視断面相当の図。 図4のB−B線矢視断面相当の図。 図4のC−C線矢視断面相当の図。 スピーカーボックスを示す斜視図。 ティビア保護パッドを示す斜視図。 ドレーンアッセンブリを示す斜視図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
本実施形態に係る車両は、スポーツカーであり、図1〜図7に示すように、本実施形態に係る車両の前部では、エンジンルーム1と車室2とを車幅方向に仕切るダッシュパネル3が車幅方向に延設されると共に、該ダッシュパネル3の下端部から車両後方かつ下方に傾斜して延びるキックボード4と、車室2のフロア面を構成するフロアパネル5とが配設されている。なお、図1〜図4では、便宜上助手席側(車幅方向左側)のキックボード4のみを示している。
また、ダッシュパネル3の車幅方向中央部からは、車室2に向かって上方に膨出するセンタートンネル6が車両後方に向かって延設されている。そして、ダッシュパネル3、センタートンネル6には、それぞれ断面ハット状をなすダッシュクロスメンバ7a及びトンネルレインフォースメント7bが接合されている。
上述したダッシュクロスメンバ7a及びトンネルレインフォースメント7bは、一体成形されており、ダッシュクロスメンバ7aは、ダッシュパネル3とで閉断面8a(図5〜図7参照)を形成する一方、トンネルレインフォースメント7bは、センタートンネル6とで閉断面8b(図3参照)を形成している。そして、ダッシュクロスメンバ7aは、車両正面視でダッシュパネル3に車室2内側壁面の中央上部から側方下部にかけて傾斜するように延設される一方、トンネルレインフォースメント7bは、センタートンネル6の頂部の上面に沿って車両前後方向に延設されている。
また、キックボード4からフロアパネル5に亘って、車室2側の面上には、図2〜図7に示すように、断面ハット状のフロアフレーム9が延設されている。このフロアフレーム9は、エンジンルーム1の車幅方向両端部において車両前後方向に延設されるフロントサイドフレーム(図示せず)と略連続するように配設される。
ダッシュパネル3の車両後方には、図1に示すように、車室2用の空調ユニット10が配設されている。空調ユニット10は、ブロアや冷却用及び加熱用熱交換器を収容するケース11と、助手席側に配設された外気導入口12と、車幅方向中央部に配設されたデフロスター用の吹出口13と、冷却用及び加熱用熱交換器で生成された空調風を車室2内に供給する空調風吹出口14とを有している。
また、助手席側のキックボード4上には、図2〜図7に示すように、スピーカーボックス20と、ティビア保護パッド30とが配設されている。そして、スピーカーボックス20の上方には、上述した空調ユニット10が設けられ、ダッシュパネル3とスピーカーボックス20との間には、空調ユニット10とは別体とされるドレーンアセンブリ40が設けられている。
さらに、スピーカーボックス20及びティビア保護パッド30の上方には、図1、図5〜図7に示すようなフロアマット50が設けられており、スピーカーボックス20やティビア保護パッド30は、このフロアマット50によって上方から覆われた状態になっている。
スピーカーボックス20は、重低音を再生するものであり、一般的にはウーファーと呼ばれるものである。本実施形態では、このスピーカーボックス20が、スピーカーを収容するボックス本体21と、低音出力用のポート22と、ダクト23により構成されている。
ボックス本体21では、その下面21aが、キックボード4の形状に略沿うように形成されている。また、ボックス本体21の後部には、車両後方かつ下方に傾斜する前部上面21bに対し車幅方向に亘って段下げ形成される段下げ部21dを上面とする後方延出部21cが設けられている。
スピーカーボックス20では、図2及び図5〜図8に示すように、その前部上面21bと段下げ部21dの前壁部21eが略鉛直方向に設けられ、前部上面21bと段下げ部21dの前壁部21eとが成す角度θ(図5〜図7参照)が、鈍角を成して形成されている。
また、後方延出部21cでは、その段下げ部21dの車幅方向中央部において、平面視で略矩形状をなす凸設部21fが一体成形により設けられており、その断面形状は、図6に示すように、側面視で略逆L字状をなしている。
また、ボックス本体21の前部側面の車幅方向両端部には、締結片21g、21hが上方に向かって立設されると共に、後方延出部21cの後端の車幅方向中央部には、締結片21iが車両後方に向かって延設されている。
締結片21gは、図2〜図4に示すように、ダッシュクロスメンバ7aに立設するスタットボルト60とナット61とにより、ダッシュクロスメンバ7aを介してダッシュパネル3に締結固定される一方、締結片21hは、ダッシュパネル3に取付けられた平面視略L字状のブラケット62に立設するスタットボルト63とナット64とにより、ブラケット62を介してダッシュパネル3に締結固定されている。そして、締結片21iは、図2〜図4及び図6に示すように、ボルト65とナット66とにより、フロアフレーム9を介してフロアパネル5に締結固定されている。スピーカーボックス20は、その前部がボックス本体21の前部側面の締結片21g、21hにより、前方に向けてダッシュパネル3に締結固定される一方、後部が後方延出部21cの後端の締結片21iにより、下方に向けてフロアパネル5に締結固定されている。
ポート22は、車幅方向外側に向かって開口するように形成されており、ポート22とボックス本体21の内部とは、ボックス本体21の前部側面に沿ってその前方を車幅方向に延設するダクト23により連結されている。
ここで、スピーカーボックス20の上方のフロアマット50は、図7に示すように、ポート22の車両後方位置において、上方に屈曲して設けられる立設部50aを前端部に有している。
ティビア保護パッド30は、車両前突時に乗員の踵H(図6参照)に対する衝撃を吸収緩和したり、踵の前方変位を抑制したりすることによって乗員保護機能を果たすものであり、一般的には樹脂製とされ、本実施形態では、図2〜図7に示すようにスピーカーボックス20の車両後方に設けられている。
ティビア保護パッド30の前部は、図2、図5〜図7、及び図9に示すように、スピーカーボックス20のボックス本体21に形成された段下げ部21dに対応する形状をなしており、ティビア保護パッド30がスピーカーボックス20の車両後方に設けられた状態では、前部下面(裏面)30aが段下げ部21dと対面すると共に、上面30bがボックス本体21の前部上面21bと面一になるように設けられている。
また、ティビア保護パッド30の前部下面30aには、図6に示すように、ボックス本体21の凸設部21fに対応して上方に凹む第1凹設部30cが形成されている。そして、凸設部21fと第1凹設部30cとは互いに係合しており、この係合により、車両前突時には、ティビア保護パッド30の前方変位を抑制することができるようになっている。
また、ティビア保護パッド30は、図2〜図4及び図6に示すように、凸設部21fと第1凹設部30cとが係合した状態でクリップ67により凸設部21fに固定されている。そして、クリップ67による固定部より車両後方には、車両前方に向かって凹む第2凹設部30dが形成され、この第2凹設部30dには、ボックス本体21(後方延出部21c)の締結片21iが配置されている。本実施形態では、スピーカーボックス20の後部が、ティビア保護パッド30の固定部(クリップ67による固定部)よりも車両後方において、フロアフレーム9(フロアパネル5)に締結固定されている。
ドレーンアセンブリ40は、図2〜図6及び図10に示すように、ドレーンホース41と、該ドレーンホース41の両端に取付けられた接続部42、43とにより構成されており、ブラケット部68を介してダッシュパネル3(車体)に締結固定されている。
ここで、ダッシュパネル3には、図5に示すように、スピーカーボックス20を構成するボックス本体21の前部側面の車両前方において、ドレーンホース41を車室2外に案内するための排水孔3aが設けられており、各接続部42、43は、それぞれ図5、図6に示すように空調ユニット10(ケース11)、排水孔3aに接続されている。これにより、空調ユニット10の作動時に発生する結露水は、ドレーンホース41及び排水孔3aを介して車室2外に排出されるようになっている。
また、本実施形態では、スピーカーボックス20のポート22が、排水孔3aが設けられる側に開口しており、ポート22と排水孔3aとは、車幅方向に並設されている。そして、ポート22は、排水孔3aよりも車幅方向内側において、図2〜図7に示すように、ダッシュクロスメンバ7aの下方に位置するように設けられている。
ブラケット部68は、図2〜図6及び図10に示すように、接続部42が取付けられた座部68aと、左右一対の基部68b、68bと、座部68aの左右両端部と基部68bとを接続する脚部68cとを有しており、基部68b、68bが、ダッシュパネル3に立設するスタットボルト69とナット70とにより、ダッシュパネル3に締結固定されている。
また、ブラケット部68の脚部68cには、孔部68dが形成されており、この孔部68dは、図5、図6に示すように、車両側面視において、ポート22と少なくとも部分的に重複する位置に配置されている。
ところで、空調ユニット10のケース11には、図1、図6に示すように、その助手席側の下部において締結片15が設けられている。上述したブラケット部68の座部68aには、スタットボルト71が立設されており、上述した締結片15は、スタットボルト71とナット72とにより、ブラケット部68を介してダッシュパネル3に締結固定されている。
ここで、空調ユニット10、スピーカーボックス20、ティビア保護パッド30、ドレーンアセンブリ40を車体に組付ける際には、先ず、ドレーンアセンブリ40(ブラケット部68)をダッシュパネル3に組付けてから、スピーカーボックス20及びティビア保護パッド30を組付け、最後に空調ユニット10を組付ける。このため、本実施形態では、空調ユニット10の組付け性を考慮して、スピーカーボックス20のボックス本体21には、締結片15と座部68aとの締結部を避けるように、その前部上面21bに凹設部21jが形成されている。これにより、締結片15と座部68aとの締結部とスピーカーボックス20との干渉を回避ながら、スピーカーボックス20の容量を確保することが可能になっている。
以上に示したように、本実施形態のキックボード4へのスピーカー配設構造は、エンジンルーム1と車室2とを車両前後方向に仕切るダッシュパネル3の助手席側において、ダッシュパネル3とフロアパネル5との間に位置するキックボード4へのスピーカー配設構造であって、キックボード4上に設けられて重低音を再生するスピーカーボックス20と、該スピーカーボックス20の後方に設けられるティビア保護パッド30とを備え、スピーカーボックス20の後部には、車幅方向に亘って段下げ形成される段下げ部21dを上面とする後方延設部21cが設けられており、ティビア保護パッド30の前部は、前部下面30aが段下げ部21dと対面するとともに、上面30bがスピーカーボックス20の前部上面21bと面一に設けられている。
上述したキックボード4へのスピーカー配設構造によれば、段下げ部21dの下方にスピーカーボックス20の後方延出部21c、上方にティビア保護パッド30の前部を配置することで、ティビア保護パッド30の厚さを、乗員保護性能を満足に使い切る厚さに設定して段下げ部21dまで前上方に延設することができると共に、スピーカーボックス20の容積を最大限拡大して設けることができる。このため、スピーカーボックス20の容積の十分な確保による音響性能と、要部へのティビア保護パッド30の配設による衝撃吸収緩和及び前方変位抑制を満足させる乗員保護性能とを高い水準で両立させることができる。
また、本実施形態のキックボード4へのスピーカー配設構造では、スピーカーボックス20の前部上面21bと段下げ部21dの前壁部21eとが、鈍角を成して形成されている。
上述したキックボード4へのスピーカー配設構造によれば、前部上面21bと段下げ部21dとが成す角度θが鋭角を成して形成される場合に比べ、スピーカーボックス20に形成された角部によって車両前突時に乗員の足裏に対して荷重が集中することを防止できる。これにより、乗員保護性能を向上させることができる。
また、本実施形態のキックボード4へのスピーカー配設構造では、段下げ部21dの前壁部21eが、略鉛直方向に設けられている。
上述したキックボード4へのスピーカー配設構造によれば、車両前突時におけるティビア保護パッド30の前方変位を前壁部21eによって抑制することができる。これにより、乗員保護性能を向上させることができる。
また、本実施形態のキックボード4へのスピーカー配設構造では、段下げ部21dには、ティビア保護パッド30が固定される凸設部21fが設けられており、該凸設部21fは、ティビア保護パッド30の裏面に設けられる第1凹設部30cと係合している。
上述したキックボード4へのスピーカー配設構造によれば、スピーカーボックス20の凸設部21fとティビア保護パッド30の第1凹設部30cとの係合により、車両前突時におけるティビア保護パッド30の前方変位を抑制することができる。これにより、乗員保護性能を向上させることができる。また、前記係合により、ティビア保護パッド30の組付け時においてその位置決めを行うことができると共に、通常時におけるスピーカーボックス20との相対移動を抑制することもできる。
また、本実施形態のキックボード4へのスピーカー配設構造では、スピーカーボックス20の前部は、車両前方に向けてダッシュパネル3に締結固定されており、スピーカーボックス20の後部は、ティビア保護パッド30の固定部(クリップ67による固定部)よりも車両後方において、下方に向けてフロアパネル5に締結固定されている。
上述したキックボード4へのスピーカー配設構造によれば、スピーカーボックス20の前部と後部とで、締結固定される方向が略垂直方向に異なることで、重低音の再生による振動に対しても締結固定が緩みにくく、異音の発生防止や、車両前突時における車体への固定を確実に行うことができる。
また、スピーカーボックス20の後部が、ティビア保護パッド30の固定部よりも車両後方でフロアパネル5に締結固定されることで、車両前突時には、ティビア保護パッド30に入力された荷重の一部をスピーカーボックス20の後部を介して車体(フロアパネル5)に伝達させることができる。これにより、前記荷重を分散して車体に伝達することができる。
なお、上述した実施形態では、スピーカーボックス20、ティビア保護パッド30にそれぞれ凸設部21f、第1凹設部30cを設けて互いを係合させるようにしているが、本発明では、凸設部21f、第1凹設部30cを設けることなく、単にスピーカーボックス20にティビア保護パッド30を固定するだけでもよい。
また、上述した実施形態では、スポーツカーに本発明を適用した場合について説明したが、必ずしもスポーツカーに限定されるものではない。
1…エンジンルーム
2…車室
3…ダッシュパネル
4…キックボード
5…フロアパネル
20…スピーカーボックス
21b…前部上面
21c…後方延出部
21d…段下げ部
21e…前壁部
21f…凸設部
30…ティビア保護パッド
30a…前部下面
30b…上面
30c…第1凹設部

Claims (5)

  1. エンジンルームと車室とを車両前後方向に仕切るダッシュパネルの助手席側において、前記ダッシュパネルとフロアパネルとの間に位置する助手席キックボードへのスピーカー配設構造であって、
    前記助手席キックボード上に設けられて重低音を再生するスピーカーボックスと、
    該スピーカーボックスの後方に設けられるティビア保護パッドとを備え、
    前記スピーカーボックスの後部には、車幅方向に亘って段下げ形成される段下げ部を上面とする後方延設部が設けられており、
    前記ティビア保護パッドの前部は、下面が前記段下げ部と対面すると共に、
    上面が前記スピーカーボックスの前部上面と面一に設けられる
    助手席キックボードへのスピーカー配設構造。
  2. 前記スピーカーボックスの前部上面と前記段下げ部の前壁部とが、鈍角を成して形成される
    請求項1記載の助手席キックボードへのスピーカー配設構造。
  3. 前記段下げ部の前壁部が、略鉛直方向に設けられる
    請求項1または2記載の助手席キックボードへのスピーカー配設構造。
  4. 前記段下げ部には、前記ティビア保護パッドが固定される凸設部が設けられており、
    該凸設部は、前記ティビア保護パッドの裏面に設けられる凹設部と係合する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の助手席キックボードへのスピーカー配設構造。
  5. 前記スピーカーボックスの前部は、車両前方に向けて前記ダッシュパネルに締結固定されており、
    前記スピーカーボックスの後部は、前記ティビア保護パッドの固定部よりも車両後方において、下方に向けて前記フロアパネルに締結固定される
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の助手席キックボードへのスピーカー配設構造。
JP2014059439A 2014-03-24 2014-03-24 助手席キックボードへのスピーカー配設構造 Expired - Fee Related JP6094517B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014059439A JP6094517B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 助手席キックボードへのスピーカー配設構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014059439A JP6094517B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 助手席キックボードへのスピーカー配設構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015185970A JP2015185970A (ja) 2015-10-22
JP6094517B2 true JP6094517B2 (ja) 2017-03-15

Family

ID=54352089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014059439A Expired - Fee Related JP6094517B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 助手席キックボードへのスピーカー配設構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6094517B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019167072A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58127779U (ja) * 1982-02-23 1983-08-30 富士通テン株式会社 車載用超低音再生スピ−カシステム
JPS601648U (ja) * 1983-06-20 1985-01-08 日産自動車株式会社 車室内こもり音低減装置
JPS6277985U (ja) * 1985-11-01 1987-05-19
JPH10224877A (ja) * 1997-02-06 1998-08-21 Pioneer Electron Corp 車載用スピーカシステム
JP4317735B2 (ja) * 2003-11-14 2009-08-19 株式会社ニフコ 衝撃吸収体取付構造及びこれに用いるクリップ
JP5967645B2 (ja) * 2012-01-24 2016-08-10 アルパイン株式会社 車両におけるスピーカ装置の設置構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015185970A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5803255B2 (ja) フロントウインドの支持構造
KR101575320B1 (ko) 차체 보강구조
KR20170019756A (ko) 전방 차체 구조
JP5630721B2 (ja) 車体前部の構造
JP2005096684A (ja) 車体前部の導風構造
JP2011131735A (ja) 車両の前部構造
JP2005170166A (ja) 車体前部構造
JP4563869B2 (ja) 自動車の吸気構造
JP4342189B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP6064932B2 (ja) 助手席キックボードへのスピーカー配設構造
JP2000190873A (ja) 自動車のアンダ―カバ―構造
JP6094517B2 (ja) 助手席キックボードへのスピーカー配設構造
JP5630331B2 (ja) 冷却風導入構造
JP2004203169A (ja) 自動車の前部車体構造
JP2008037198A (ja) 車体構造
JP2006224878A (ja) モータルーム内部品搭載構造
JP6160327B2 (ja) 自動車のカウル構造
JP5709488B2 (ja) 車両の後部構造
JP5880414B2 (ja) 自動車の脚払い構造
JP5347613B2 (ja) 自動車の車体構造
JP2008037305A (ja) 車体構造
JP5888210B2 (ja) 車体前部構造
JP5640628B2 (ja) フロントコンパートメント構造
KR20060109632A (ko) 자동차의 카울사이드패널 보강구조
JP7443954B2 (ja) 電装部品の支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6094517

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees