JP7443954B2 - 電装部品の支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電装部品の支持構造に関する。
特許文献1には、接続箱本体に装設された電装品を保護する足蹴り防止カバーを備えた電気接続箱の保護構造が開示されている。特許文献1に記載の電気接続箱の保護構造においては、足蹴り防止カバーが自動車の助手席側に配置されている。
特開平11-069566号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電気接続箱の保護構造にあっては、足蹴り防止カバーによって電気接続箱を保護することは提案されているが、足蹴り防止カバーに加わった衝撃によって電気接続箱自体が振動することを抑制することについては考慮されていない。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、電装部品の振動を抑制することができる電装部品の支持構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、車両に搭載される電装部品をブラケットを介して車体パネルに支持する電装部品の支持構造であって、前記電装部品は前記車両の車室内側に配置され、前記ブラケットは、乗員の足元空間と前記電装部品との間に配置された壁面部を有し、前記車体パネルは、前記足元空間の近傍に配置された平坦部と、前記平坦部を取り囲み、前記平坦部の平面に直交する方向に膨れ出た膨出部と、を有し、前記ブラケットが前記平坦部に取り付けられている構成を有する。
本発明によれば、電装部品の振動を抑制することができる電装部品の支持構造を提供することができる。
図1は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を有する車両のダッシュパネルの背面図である。 図2は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を示す斜視図である。 図3は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を示す背面図である。 図4は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を有する車両のダッシュパネルの背面図であって、ブラケットを取り外した状態の図である。 図5は、図4の矢視V-V断面を示す断面図である。 図6は、図4の矢視VI-VI断面を示す断面図である。 図7は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を有する車両のダッシュパネルの拡大図であって、ブラケットを取り外した状態の拡大図である。 図8は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を有する車両のダッシュパネルの背面図であって、ブラケットを取り付けた状態の図である。 図9は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を有する車両のダッシュパネルの拡大図であって、振動の伝搬方向を示した拡大図である。 図10は、振動の時間的変化を示すグラフであって、(a)は、平坦部のみの構成の比較例における振動のグラフであり、(b)は、本発明の一実施例における振動のグラフである。 図11は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造の作用を説明する右側面図である。
本発明の一実施の形態に係る電装部品の支持構造は、車両に搭載される電装部品をブラケットを介して車体パネルに支持する電装部品の支持構造であって、ブラケットは、乗員の足元空間と電装部品との間に配置された壁面部を有し、車体パネルは、足元空間の近傍に配置された平坦部と、平坦部を取り囲み、平坦部の平面に直交する方向に膨れ出た膨出部と、を有し、ブラケットが平坦部に取り付けられていることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る電装部品の支持構造は、電装部品の振動を抑制することができる。
以下、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を搭載した車両について図面を参照して説明する。
図1から図11において、上下前後左右方向は、電装部品の支持構造が車両に搭載された状態での上下前後左右方向とし、車両の前後方向を前後方向、車両の前後方向に直交する車両の幅方向を左右方向又は車幅方向、車両の高さ方向を上下方向とする。
本実施例においては、運転席が車幅方向の右側に配置された車両1に、電装部品の支持構造を適用した例について説明する。本実施例に係る電装部品の支持構造は、運転席が車幅方向の左側に配置された車両にも適用可能である。
図1に示すように、本実施例に係る電装部品の支持構造を搭載した車両1は、車体パネルとしてのダッシュパネル10を備えている。ダッシュパネル10は、車両1の前方に配置される図示しないエンジンルームと車室内とを仕切るパネル部材である。
本実施例において、ダッシュパネル10の右側、すなわち運転席に対向する位置には、ステアリングシャフト取付部11と、ブレーキペダル取付部12と、が設けられている。ステアリングシャフト取付部11には、運転者によって図示しないハンドルを介して操作される第2の操作部材としてのステアリングシャフト2が支持される。本実施例におけるステアリングシャフト取付部11は、第3の取付部を構成する。
ブレーキペダル取付部12には、運転者によって操作される第1の操作部材としてのブレーキペダル3が取り付けられる。本実施例におけるブレーキペダル取付部12は、第2の取付部を構成する。
ダッシュパネル10の左右方向の中央から左側にかけて、空調装置としての冷暖房空調装置(HVAC:Heating Ventilation and Air-Conditioning)13が取り付けられている。具体的には、冷暖房空調装置13は、ダッシュパネル10に設けられたHVAC取付部15(図4参照)に取り付けられている。
図4に示すように、HVAC取付部15は、ダッシュパネル10の前面側と背面側とを連通する取付穴15A及び取付穴15Bからなる。取付穴15Bは、取付穴15Aよりも開口面積が大きく形成されている。
冷暖房空調装置13は、取付穴15Aに対しては図示しないボルト及びナット等の締結部材によって締結される。冷暖房空調装置13は、取付穴15Bに対しては、HVAC取付部15の前面側に設けられた図示しない固定部を取付穴15Bに合わせた状態でダッシュパネル10の前面側から係止部材を当該固定部に締結することにより固定される。つまり、冷暖房空調装置13は、取付穴15Bに対しては図示しない固定部と係止部材とでダッシュパネル10を挟み込むようにして固定される。
ダッシュパネル10の右側、すなわち運転席に対向する位置には、車両1に搭載された電装部品が保持されたブラケット20が取り付けられている。ブラケット20は、ブレーキペダル取付部12と冷暖房空調装置13の取付箇所との間に配置されている。
本実施例において、ブラケット20に保持される電装部品としては、第1の電装部品31及び第2の電装部品32がある。これら第1の電装部品31及び第2の電装部品32は、ブラケット20を介してダッシュパネル10に支持される。また、本実施例において、第1の電装部品31及び第2の電装部品32は、冷暖房空調装置13の右方において冷暖房空調装置13に近接して配置されている。
ブラケット20に保持される電装部品としては、例えば、車両接近通報装置(AVAS:Acoustic Vehicle Alerting System)やハイブリッドコントローラ(HCU:Hybrid Control Unit)などの各種コントローラが挙げられる。
(ブラケット)
図2及び図3に示すように、ブラケット20は、ブラケット本体21と、第1の固定部22と、第2の固定部23と、第1の脚部24と、第2の脚部25と、壁面部28と、を含んで構成されている。
本実施例において、ブラケット本体21、第1の固定部22、第2の固定部23、第1の脚部24及び第2の脚部25は、一体形成された金属製の部材によって構成されている。
ブラケット本体21は、板状に形成され、第1の電装部品31及び第2の電装部品32を保持するようになっている。ブラケット本体21は、ダッシュパネル10側の前面41と、前面41の裏側の後面42と、を有する。後面42は、第2の電装部品32に対向している。
前面41には、支持具51(図11参照)を介して第1の電装部品31が保持されている。後面42には、支持具を介して52を介して第2の電装部品32が保持されている。
第1の固定部22は、左方側すなわち冷暖房空調装置13に近い側の左固定部22Lと、右方側すなわち冷暖房空調装置13から遠い側の右固定部22Rと、によって構成されている。
第1の脚部24は、第1の固定部22とブラケット本体21とを接続するもので、左固定部22Lに接続された左脚部24Lと、右固定部22Rに接続された右脚部24Rと、によって構成されている。
左脚部24L及び右脚部24Rは、いずれも板状に形成され、上面及び下面が水平方向に平行となるように、一方の端部(図2中、後方の端部)がブラケット本体21の下端に接続されている。左固定部22L及び右固定部22Rは、それぞれの上方の端部が左脚部24L及び右脚部24Rの他方の端部(図2中、前方の端部)に接続されている。
このように、左固定部22Lは、左脚部24Lを介してブラケット本体21の下端に接続されている。また、右固定部22Rは、右脚部24Rを介してブラケット本体21の下端に接続されている。
第2の固定部23は、第2の脚部25を介してブラケット本体21の上端側に接続されている。第2の脚部25は、板状に形成され、左側面及び右側面が垂直方向に平行となるように、一方の端部(図2中、後方の端部)がブラケット本体21の上端側においてブラケット本体21の左方の端部に接続されている。第2の固定部23は、右方の端部が第2の脚部25の他方の端部(図2中、前方の端部)に接続されている。
本実施例においては、第1の脚部24と第2の脚部25とは、ともに板状に形成されているが、平面が互いに異なる方向を向いた状態でブラケット本体21に接続されている。これにより、ブラケット20にかかる荷重に対して剛性を高めることができる。
左固定部22L、右固定部22R及び第2の固定部23には、それぞれ図示しない締結部材を通す締結穴22La、22Ra、23aが形成されている。左固定部22L、右固定部22R及び第2の固定部23は、ボルトやねじ等の図示しない締結部材によってダッシュパネル10に締結される。これにより、左固定部22L、右固定部22R及び第2の固定部23は、ブラケット20をダッシュパネル10に固定することができる。
壁面部28は、板状に形成され、乗員(本実施例では運転者)の足元空間5と第2の電装部品32との間に配置されている。壁面部28は、上面及び下面が水平方向に平行となるように左脚部24L及び右脚部24Rに溶着により固定されている。
壁面部28は、溶着に限らず、ボルトやねじ等の締結部材によって固定される構成であってもよい。また、壁面部28は、左脚部24L及び右脚部24Rに限らず、例えば、ブラケット本体21に固定される構成であってもよい。
壁面部28は、乗員の足が第2の電装部品32に接触することを防止する、足蹴り防止用の壁面部として機能する。第2の電装部品32は、壁面部28によって乗員の足蹴りから保護される。第1の電装部品31は、第1の脚部24によって乗員の足蹴りから保護される。このように、第1の脚部24は、足蹴り防止用の壁面部としての機能を兼ねる。
壁面部28には、乗員の足元空間5と第2の電装部品32側の空間とを連通する開口28bが形成されている。これにより、開口28bを介して熱の対流が促進され、壁面部28の周辺に暖気や冷気が滞留することが抑制される。
ブラケット本体21には、前面41と後面42とを連通する開口40が形成されている。これにより、第1の電装部品31及び第2の電装部品32の放熱性が高められる。
(ダッシュパネル)
図4に示すように、ダッシュパネル10は、乗員の足元空間5の近傍に配置された平坦部60と、平坦部60を取り囲むように設けられた膨出部70と、を有している。
ダッシュパネル10は、ブラケット20が取り付けられる背面を構成する第1の面101と、第1の面101の裏面、すなわち前面を構成する第2の面102(図5参照)と、を有している。
(平坦部)
平坦部60には、上述したブラケット20が取り付けられるようになっている。平坦部60は、第1の平坦面61と、第1の平坦面61よりも面積が小さい第2の平坦面62と、を有している。
図7に示すように、第1の平坦面61は、第2の平坦面62よりも下方に配置され、ブラケット20の第1の固定部22(図3参照)が固定されるようになっている。第1の平坦面61は、車幅方向の幅が上方から下方に向けて徐々に拡大するように形成されている。
第1の平坦面61には、ブラケット20の第1の固定部22(図3参照)が固定される第1の被固定部81として左側被固定部81L及び右側被固定部81Rが設けられている。左側被固定部81Lと右側被固定部81Rとは、車幅方向に所定の間隔を隔ててそれぞれ配置されている。
第1の被固定部81は、第1の平坦面61の上下方向の中心を示す中心線L1よりも下方側に偏倚して配置されている。
第2の平坦面62は、第1の平坦面61よりも上方に配置され、ブラケット20の第2の固定部23(図3参照)が固定されるようになっている。第2の平坦面62には、ブラケット20の第2の固定部23(図3参照)が固定される第2の被固定部82が設けられている。
第2の被固定部82は、第2の平坦面62の車幅方向の中心を示す中心線L2よりも冷暖房空調装置13側に偏倚して配置されている。
図5に示すように、第2の平坦面62は、第1の平坦面61よりもブラケット20(図1参照)に近接して設けられている。すなわち、第2の平坦面62は、第1の平坦面61よりも後方に位置している。
このため、第1の平坦面61と第2の平坦面62とは、前後方向の位置が異なるように形成されている。また、第1の平坦面61と第2の平坦面62との間には、段差60aが形成されている。第1の平坦面61と第2の平坦面62とは、段差60aを介して接続されている。
(膨出部)
図5に示すように、膨出部70は、平坦部60の平面に直交する方向(本実施例においては前後方向)に膨れ出ている。具体的には、膨出部70は、ダッシュパネル10の第1の面101及び第2の面102から前後方向にそれぞれ膨れ出ている。
なお、膨出部70は、平坦部60を取り囲む全周に亘ってダッシュパネル10の前後方向にそれぞれ膨れ出ていてもよいし、全周のうち一部がダッシュパネル10の前後方向にそれぞれ膨れ出ていてもよい。また、膨出部70は、ダッシュパネル10の前後方向のうち、いずれか一方にのみ膨れ出る構成であってもよい。
図7に示すように、膨出部70は、上側膨出部71と、下側膨出部72と、左側膨出部73と、右側膨出部74と、を含んで構成されている。膨出部70は、これら上側膨出部71と下側膨出部72と左側膨出部73と右側膨出部74とが互いに接続されていることで、平坦部60を取り囲むように全周に亘って形成される。
上側膨出部71は、平坦部60を挟んで上下方向の上方側に配置されている。下側膨出部72は、平坦部60を挟んで上下方向の下方側に配置されている。左側膨出部73は、平坦部60を挟んで車幅方向の一方側である左側に配置されている。右側膨出部74は、平坦部60を挟んで車幅方向の他方側である右側に配置されている。
図8に示すように、膨出部70は、少なくとも一部が、ブラケット本体21の前面41(図2参照)と、平坦部60の平面に直交する方向に重なる位置に形成されている。具体的には、膨出部70は、右側膨出部74の一部、すなわち右側膨出部74のうちブラケット本体21と前後方向に対向する部分が、ブラケット本体21の前面41(図2参照)と前後方向に重なる位置に形成されている。つまり、右側膨出部74のうちブラケット本体21と前後方向に対向する部分は、ブラケット本体21の右端部よりも左側に位置するように形成されている。
(各種取付部の配置)
図7に示すように、本実施例のダッシュパネル10には、上述した通り、HVAC取付部15、ブレーキペダル取付部12、及びステアリングシャフト取付部11が設けられている。これら各取付部は、以下のように配置されている。
HVAC取付部15とブレーキペダル取付部12とは、平坦部60を挟んで車幅方向の左側の左側膨出部73と右側の右側膨出部74とにそれぞれ配置されている。具体的には、平坦部60を挟んで、HVAC取付部15が左側膨出部73に配置され、ブレーキペダル取付部12が右側膨出部74に配置されている。
HVAC取付部15は、上述した通り、取付穴15Aと取付穴15Bとを有している。取付穴15Aと取付穴15Bとは、左側膨出部73の外縁に沿って形成されている。本実施例において、取付穴15Aは第4の取付部を構成し、取付穴15Bは第5の取付部を構成している。
取付穴15Aは、その一部が第2の被固定部82と車幅方向に重なるように配置されている。具体的には、取付穴15Aの上端側と第2の被固定部82の下端側とが車幅方向に重なるように配置されている。取付穴15Aは、その全てが第2の被固定部82と車幅方向に重なるように配置されていてもよい。
取付穴15Bは、取付穴15Aより下方において第1の被固定部81と車幅方向に重なるように配置されている。第1の被固定部81は、その一部が取付穴15Bと車幅方向に重なるように配置されていてもよい。
ブレーキペダル取付部12は、平坦部60を示す領域のうち、第1の被固定部81と第2の被固定部82と間の領域(図7中、Aで示す領域)と車幅方向に重なるように配置されている。
ステアリングシャフト取付部11は、平坦部60を挟んで下方側の下側膨出部72に配置されている。ステアリングシャフト取付部11は、平坦部60を挟んで上方側の上側膨出部71に配置されていてもよい。
ステアリングシャフト取付部11は、第1の面101から第2の面102側に膨れ出るように形成されている。具体的には、ステアリングシャフト取付部11は、第1の面101から前方に凹むようにして形成されることで、第2の面102側が前方に膨れ出ている。
ステアリングシャフト取付部11は、第1の被固定部81と上下方向に重なるように配置されている。具体的には、ステアリングシャフト取付部11は、第1の被固定部81の右側被固定部81Rと上下方向に重なるように配置されている。
以上のように、本実施例に係る電装部品の支持構造は、第1の電装部品31及び第2の電装部品32をブラケット20を介してダッシュパネル10に支持するよう構成され、ブラケットが乗員の足元空間5と第2の電装部品32との間に配置された壁面部28を有する。さらに、ダッシュパネル10が、足元空間5の近傍に配置された平坦部60と、平坦部60を取り囲み平坦部60の平面に直交する方向に膨れ出た膨出部70と、を有し、ブラケット20が平坦部60に取り付けられている。
この構成により、本実施例に係る電装部品の支持構造は、ブラケット20が取り付けられる平坦部60を囲むように、平坦部60よりも剛性の高い膨出部70が形成されているので、ブラケット20の壁面部28が乗員に足蹴りされた際に発生する振動を抑制することができる。
具体的には、乗員の足蹴りによって発生した振動は、ブラケット20から平坦部60へと伝達される。平坦部60に伝達された振動は、図9において矢印で示すように、上下左右を含み平坦部60の内側から外側に向かって伝搬する。平坦部60を伝搬する振動は、低周波の振動である。
平坦部60を伝搬する振動が膨出部70に達すると、それまで低周波であった振動が膨出部70において高周波の振動へと変換される。高周波の振動は、低周波の振動と比べて減衰速度が速く、乗員が振動を感じにくい。したがって、本実施例に係る電装部品の支持構造は、平坦部60を剛性の高い膨出部70で囲むことによって、乗員の足蹴りによって発生した振動を速やかに減衰させることができ、ブラケット20に保持されている第1の電装部品31及び第2の電装部品32の振動を抑制することができる。
図10は、ブラケットから平坦部に伝達された振動について、平坦部のみで膨出部を有さない構成の比較例に係る電装部品の支持構造と、本実施例に係る電装部品の支持構造と、を比較したグラフである。
図10(a)に示すように、比較例に係る電装部品の支持構造では、膨出部を有していないため、平坦部を伝搬する低周波の振動が減衰せず、長い間、振動が継続されてしまう。
これに対し、図10(b)に示すように、本実施例に係る電装部品の支持構造では、平坦部を伝搬する低周波の振動が膨出部70で高周波の振動に変換されることにより速やかに減衰される。このため、本実施例に係る電装部品の支持構造は、比較例に係る電装部品の支持構造と比べて、速やかに振動を減衰させることができ、ブラケット20に保持されている第1の電装部品31及び第2の電装部品32の振動を抑制することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、平坦部60を膨出部70が囲むので、膨出部が平坦部60を囲まない構成と比較して、平坦部60の面積を小さくすることができる。このため、平坦部60から膨出部70に振動が伝搬する距離が短いので、ブラケット20から平坦部60に伝達された振動を速やかに減衰することができ、第1の電装部品31及び第2の電装部品32の振動をより抑制することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、平坦部60が第1の平坦面61と、第1の平坦面61よりも面積が小さい第2の平坦面62とを有し、第1の平坦面61には、壁面部28側に設けられたブラケット20の第1の固定部22が固定される第1の被固定部81が設けられ、第2の平坦面62には、ブラケット20の第2の固定部23が固定される第2の被固定部82が設けられている。さらに、第1の平坦面61と第2の平坦面62との間には段差60aが形成されており、第2の平坦面62が第1の平坦面61よりもブラケット20に近接して設けられている。
この構成により、本実施例に係る電装部品の支持構造は、次の作用効果を奏する。図11に示すように、図11中、矢印Fで示す方向から乗員により壁面部28が足蹴りされると、第2の固定部23が固定される第1の被固定部81(図7参照)に対して、図11中、矢印Mで示すように回転モーメントが生ずる。
本実施例に係る電装部品の支持構造では、第1の被固定部81よりも第2の被固定部82がブラケット20に近接しており、かつ第1の平坦面61よりも第2の平坦面62の面積が小さいので、第1の平坦面61よりも第2の平坦面62の剛性が高くなっている。したがって、乗員により壁面部28が足蹴りされた場合に、剛性の高い第2の平坦面62で回転モーメントを受けることができ、また壁面部28から伝わる振動が第2の平坦面62を介して速やかに膨出部70に伝わるので、振動をさらに抑制することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、HVAC取付部15とブレーキペダル取付部12とが平坦部60を挟んで車幅方向の左側の左側膨出部73と右側の右側膨出部74とにそれぞれ配置され、ステアリングシャフト取付部11が平坦部60を挟んで上下方向の下方側の下側膨出部72に配置されている。
この構成により、本実施例に係る電装部品の支持構造は、平坦部60に対して車幅方向の両側及び下方側に、平坦部60と比較して、剛性が高く、かつ質量が大きい操作部材や装置を配置することができる。これにより、平坦部60や平坦部60に設けられたブラケット20が振動することを抑制することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、HVAC取付部15の取付穴15Aの一部が第2の被固定部82と車幅方向に重なるように配置され、HVAC取付部15の取付穴15Bが取付穴15Aより下方において第1の被固定部81と車幅方向に重なるように配置されている。
この構成により、本実施例に係る電装部品の支持構造は、HVAC取付部15の取付穴15A及び取付穴15Bが平坦部60の冷暖房空調装置13側の側面に近接して配置されるので、平坦部60の周辺の面剛性が高くなり、より一層、振動を抑制することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、ブレーキペダル取付部12が平坦部60を示す領域のうち、第1の被固定部81と第2の被固定部82と間の領域A(図7参照)と車幅方向に重なるように配置されている。
この構成により、本実施例に係る電装部品の支持構造は、平坦部60と比較して剛性が高く、かつ質量が大きいブレーキペダル3によって平坦部60の剛性を高めることができ、平坦部60や平坦部60に設けられたブラケット20が振動することをさらに抑制することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、ステアリングシャフト取付部11がダッシュパネル10の第1の面101から第2の面102側に膨れ出るように形成されており、かつ、第1の被固定部81の右側被固定部81Rと上下方向に重なるように配置されている。
この構成により、本実施例に係る電装部品の支持構造は、第1の被固定部81周辺の平坦部60の面剛性を高めることができ、平坦部60や平坦部60に設けられたブラケット20が振動することをより一層抑制することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、第2の被固定部82が第2の平坦面62の車幅方向の中心を示す中心線L2(図7参照)よりも冷暖房空調装置13側に偏倚して配置されているので、第2の被固定部82から冷暖房空調装置13側の膨出部70までの距離を短くすることができる。ブラケット20が冷暖房空調装置13側と反対側の右側から足蹴りされやすい配置となっているため、足蹴りによって生じた振動が第2の被固定部82から速やかに冷暖房空調装置13側の膨出部70に伝わり、より速やかに振動を減衰させることができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造において、第1の平坦面61は、車幅方向の幅が上方から下方に向けて徐々に拡大するように形成されており、第1の被固定部81が第1の平坦面61の上下方向の中心を示す中心線L1よりも下方側に偏倚して配置されている。
この構成により、本実施例に係る電装部品の支持構造は、例えば四角形状の平坦面の下方に第1の被固定部81が配置される構成と比較して、第1の被固定部81から上方側の膨出部70までの距離を短くすることができる。これにより、第1の被固定部81から第1の平坦面61に伝達された振動を速やかに膨出部70に伝えることができ、より一層、振動を抑制することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、右側膨出部74のうちブラケット本体21と前後方向に対向する部分が、ブラケット本体21の前面41(図2参照)と前後方向に重なる位置に形成されているので、平坦部60の面積を小さくすることができる。これにより、平坦部60の面剛性を高めることができ、より一層、振動を抑制することができる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
5 足元空間
10 ダッシュパネル(車体パネル)
11 ステアリングシャフト取付部(第3の取付部)
12 ブレーキペダル取付部(第2の取付部)
13 冷暖房空調装置(空調装置)
15 HVAC取付部(第1の取付部)
15A 取付穴(第4の取付部)
15B 取付穴(第5の取付部)
20 ブラケット
21 ブラケット本体
22 第1の固定部
23 第2の固定部
24 第1の脚部
25 第2の脚部
28 壁面部
28b 開口
31 第1の電装部品(電装部品)
32 第2の電装部品(電装部品)
41 前面
42 後面
51、52 支持具
60 平坦部
60a 段差
61 第1の平坦面
62 第2の平坦面
70 膨出部
71 上側膨出部
72 下側膨出部
73 左側膨出部
74 右側膨出部
81 第1の被固定部
81L 左側被固定部
81R 右側被固定部
82 第2の被固定部
101 第1の面
102 第2の面

Claims (10)

  1. 車両に搭載される電装部品をブラケットを介して車体パネルに支持する電装部品の支持構造であって、
    前記電装部品は前記車両の車室内側に配置され、
    前記ブラケットは、
    乗員の足元空間と前記電装部品との間に配置された壁面部を有し、
    前記車体パネルは、
    前記足元空間の近傍に配置された平坦部と、
    前記平坦部を取り囲み、前記平坦部の平面に直交する方向に膨れ出た膨出部と、
    を有し、
    前記ブラケットが前記平坦部に取り付けられていることを特徴とする電装部品の支持構造。
  2. 前記平坦部は、
    第1の平坦面と、
    前記第1の平坦面よりも面積が小さい第2の平坦面と、
    を有し、
    前記第1の平坦面と前記第2の平坦面との間には段差が形成されており、
    前記第2の平坦面は、前記第1の平坦面よりも前記ブラケットに近接して設けられ、
    前記ブラケットは、
    前記第1の平坦面に固定される第1の固定部と、
    前記第2の平坦面に固定される第2の固定部と、
    を有し、
    前記第1の固定部が前記壁面部側に設けられており、
    前記第1の平坦面には、前記第1の固定部が固定される第1の被固定部が設けられ、
    前記第2の平坦面には、前記第2の固定部が固定される第2の被固定部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電装部品の支持構造。
  3. 前記車体パネルは、
    空調装置が取り付けられる第1の取付部と、
    乗員によって操作される第1の操作部材が取り付けられる第2の取付部と、
    乗員によって操作される第2の操作部材が取り付けられる第3の取付部と、
    を有し、
    前記第1の取付部と前記第2の取付部とは、前記平坦部を挟んで車幅方向の一方側と他方側の前記膨出部にそれぞれ配置され、
    前記第3の取付部は、前記平坦部を挟んで上下方向の上方側又は下方側の膨出部に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電装部品の支持構造。
  4. 前記第1の取付部は、
    前記膨出部の外縁に沿って形成された第4の取付部と第5の取付部とを有し、
    前記第4の取付部は、その一部が前記第2の被固定部と前記車幅方向に重なるように配置され、
    前記第5の取付部は、前記第4の取付部より下方において前記第1の被固定部と前記車幅方向に重なるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の電装部品の支持構造。
  5. 前記第2の取付部は、前記平坦部を示す領域のうち、前記第1の被固定部と前記第2の被固定部と間の領域と前記車幅方向に重なるように配置されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電装部品の支持構造。
  6. 前記車体パネルは、
    前記ブラケットが取り付けられる第1の面と、
    前記第1の面の裏側の第2の面と、
    を有し、
    前記第3の取付部は、前記第1の面から前記第2の面側に膨れ出るように形成されており、かつ、前記第1の被固定部と上下方向に重なるように配置されていることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の電装部品の支持構造。
  7. 前記第2の被固定部は、前記第2の平坦面の前記車幅方向の中心よりも前記空調装置側に偏倚して配置されていることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の電装部品の支持構造。
  8. 前記第1の平坦面は、前記車幅方向の幅が上方から下方に向けて徐々に拡大するように形成されており、
    前記第1の被固定部は、前記第1の平坦面の上下方向の中心よりも下方側に偏倚して配置されていることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の電装部品の支持構造。
  9. 前記膨出部の少なくとも一部が、前記ブラケットの前記車体パネル側の面と、前記平坦部の平面に直交する方向に重なる位置に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電装部品の支持構造。
  10. 前記ブラケットは、板状に形成されたブラケット本体を有し、
    前記ブラケット本体には、前記電装部品として第1の電装部品と第2の電装部品とが保持され、
    前記第1の電装部品が前記ブラケット本体の一方の面に保持され、前記第2の電装部品が前記ブラケット本体の他方の面に保持されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電装部品の支持構造。
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