JP7459682B2 - 電装部品の支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電装部品の支持構造に関する。
特許文献1には、接続箱本体に装設された電装品を保護する足蹴り防止カバーを備えた電気接続箱の保護構造が開示されている。特許文献1に記載の電気接続箱の保護構造においては、足蹴り防止カバーが自動車の助手席側に配置されている。
特開平11-069566号公報
ところで、車両においては、車両に搭載された部品に起因して暖かい空気(以下、「暖気」という)又は冷たい空気(以下、「冷気」という)が発生することがあり、これら暖気又は冷気が電装部品の周辺に滞留すると、電装部品に影響を与えることがある。こうした暖気や冷気の滞留は、電装部品に対して局所的な温度変化を引き起こすおそれがあり、抑制することが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載の電気接続箱の保護構造にあっては、上記のような部品に起因して発生する暖気又は冷気への対策については考慮されていないため、足蹴り防止カバーが障壁となって暖気又は冷気の移動が妨げられるおそれがあり、電装部品に対して局所的な温度変化を引き起こすおそれがあった。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、電装部品に対する局所的な温度変化が発生することを抑制でき、電装部品を保護できる電装部品の支持構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、車両に搭載される電装部品をブラケットを介して車体パネルに支持する電装部品の支持構造であって、前記ブラケットが、前記電装部品を保持するブラケット本体と、前記ブラケットを前記車体パネルに固定する固定部と、前記ブラケットに隣接する所定空間と前記電装部品との間に上面及び下面が水平方向に平行となるように配置された壁面部と、を有し、前記電装部品が、暖気又は冷気を発生させる部品から所定の距離以内に配置され、前記壁面部には、前記所定空間と前記電装部品側の空間とを連通する開口が形成されている構成を有する。
本発明によれば、電装部品に対する局所的な温度変化が発生することを抑制でき、電装部品を保護できる電装部品の支持構造を提供することができる。
図1は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を有する車両のダッシュパネルの背面図である。 図2は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を示す斜視図である。 図3は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を示す正面図である。 図4は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を示す背面図である。 図5は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造のブラケットを示す背面図である。 図6は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を示す底面図である。 図7は、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を示す左側面図である。
本発明の一実施の形態に係る電装部品の支持構造は、車両に搭載される電装部品をブラケットを介して車体パネルに支持する電装部品の支持構造であって、ブラケットが、電装部品を保持するブラケット本体と、ブラケットを車体パネルに固定する固定部と、ブラケットに隣接する所定空間と電装部品との間に配置された壁面部と、を有し、電装部品が、暖気又は冷気を発生させる部品に近接して配置され、壁面部には、所定空間と電装部品側の空間とを連通する開口が形成されていることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る電装部品の支持構造は、電装部品に対する局所的な温度変化が発生することを抑制でき、電装部品を保護できる。
以下、本発明の一実施例に係る電装部品の支持構造を搭載した車両について図面を参照して説明する。
図1から図7において、上下前後左右方向は、電装部品の支持構造が車両に搭載された状態での上下前後左右方向とし、車両の前後方向を前後方向、車両の前後方向に直交する車両の幅方向を左右方向又は車幅方向、車両の高さ方向を上下方向とする。
本実施例においては、運転席が車幅方向の右側に配置された車両1に、電装部品の支持構造を適用した例について説明する。本実施例に係る電装部品の支持構造は、運転席が車幅方向の左側に配置された車両にも適用可能である。
図1に示すように、本実施例に係る電装部品の支持構造を搭載した車両1は、車体パネルとしてのダッシュパネル10を備えている。ダッシュパネル10は、車両1の前方に配置される図示しないエンジンルームと車室内とを仕切るパネル部材である。
本実施例において、ダッシュパネル10の右側、すなわち運転席に対向する位置には、ステアリングシャフト保持部11と、ブレーキペダル取付部12と、が設けられている。ステアリングシャフト保持部11には、ステアリングシャフト2が支持される。ブレーキペダル取付部12には、図示しないブレーキペダルが取り付けられる。
ダッシュパネル10の左右方向の中央から左側にかけて、冷暖房空調装置(HVAC:Heating Ventilation and Air-Conditioning)13が取り付けられている。冷暖房空調装置13は、暖気又は冷気を発生させる部品である。ここで、「暖気又は冷気を発生させる」とは、部品との間での熱交換によって部品周囲の空気が暖められ、又は冷却されることによって暖気又は冷気が生じることを意味する。暖気又は冷気を発生させる部品としては、冷暖房空調装置13に限られない。
ダッシュパネル10の右側、すなわち運転席に対向する位置には、車両1に搭載された電装部品が保持されたブラケット20が取り付けられている。ブラケット20は、ブレーキペダル取付部12と冷暖房空調装置13の取付箇所との間に配置されている。ブラケット20は、ダッシュパネル10の左側、すなわち助手席に対向する位置に取り付けられていてもよい。
本実施例において、ブラケット20に保持される電装部品としては、第1の電装部品31及び第2の電装部品32がある。これら第1の電装部品31及び第2の電装部品32は、ブラケット20を介してダッシュパネル10に支持される。また、本実施例において、第1の電装部品31及び第2の電装部品32は、冷暖房空調装置13の右方において冷暖房空調装置13に近接して配置されている。
ブラケット20に保持される電装部品としては、例えば、車両接近通報装置(AVAS:Acoustic Vehicle Alerting System)やハイブリッドコントローラ(HCU:Hybrid Control Unit)などの各種コントローラが挙げられる。
(ブラケット)
図2に示すように、ブラケット20は、ブラケット本体21と、第1の固定部22と、第2の固定部23と、第1の脚部24と、第2の脚部25と、壁面部28と、を含んで構成されている。本実施例において、第1の固定部22及び第2の固定部23は固定部を構成し、第1の脚部24及び第2の脚部25は脚部を構成する。
本実施例において、ブラケット本体21、第1の固定部22、第2の固定部23、第1の脚部24及び第2の脚部25は、一体形成された金属製の部材によって構成されている。
ブラケット本体21は、板状に形成され、第1の電装部品31及び第2の電装部品32を保持するようになっている。ブラケット本体21は、ダッシュパネル10側の第1の面41と、第1の面41の裏側の第2の面42と、を有する。第2の面42は、第2の電装部品32に対向している。第1の面41には、第1の電装部品31が保持される。第2の面42には、第2の電装部品32が保持される。
第1の固定部22は、左方側すなわち冷暖房空調装置13に近い側の左固定部22Lと、右方側すなわち冷暖房空調装置13から遠い側の右固定部22Rと、によって構成されている。なお、本実施例の車両1が車幅方向の左側に運転席が配置された車両に適用される場合には、右固定部22Rが冷暖房空調装置13に近い側に配置され、左固定部22Lが冷暖房空調装置13から遠い側に配置される。
第1の脚部24は、第1の固定部22とブラケット本体21とを接続するもので、左固定部22Lに接続された左脚部24Lと、右固定部22Rに接続された右脚部24Rと、によって構成されている。
左脚部24L及び右脚部24Rは、いずれも板状に形成され、上面及び下面が水平方向に平行となるように、一方の端部(図7中、後方の端部)がブラケット本体21の下端に接続されている。左固定部22L及び右固定部22Rは、それぞれの上方の端部が左脚部24L及び右脚部24Rの他方の端部(図7中、前方の端部)に接続されている。
このように、左固定部22Lは、左脚部24Lを介してブラケット本体21の下端に接続されている。また、右固定部22Rは、右脚部24Rを介してブラケット本体21の下端に接続されている。
第2の固定部23は、第2の脚部25を介してブラケット本体21の上端側に接続されている。第2の脚部25は、板状に形成され、左側面及び右側面が垂直方向に平行となるように、一方の端部(図7中、後方の端部)がブラケット本体21の上端側においてブラケット本体21の左方の端部に接続されている。第2の固定部23は、右方の端部が第2の脚部25の他方の端部(図7中、前方の端部)に接続されている。
本実施例においては、第1の脚部24と第2の脚部25とは、ともに板状に形成されているが、平面が互いに異なる方向を向いた状態でブラケット本体21に接続されている。これにより、ブラケット20にかかる荷重に対して剛性を高めることができる。
左固定部22L、右固定部22R及び第2の固定部23には、それぞれ図示しない締結部材を通す締結穴22La、22Ra、23aが形成されている。左固定部22L、右固定部22R及び第2の固定部23は、ボルトやねじ等の図示しない締結部材によってダッシュパネル10に締結される。これにより、左固定部22L、右固定部22R及び第2の固定部23は、ブラケット20をダッシュパネル10に固定することができる。
第1の脚部24及び第2の脚部25の長手方向(図7中、前後方向)の長さは、少なくとも第1の電装部品31の前後方向の厚みを超える寸法に設定されている。これにより、ブラケット本体21は、第1の電装部品31がダッシュパネル10に接触しないようなダッシュパネル10から離隔した位置で、第1の脚部24及び第2の脚部25を介して第1の固定部22及び第2の固定部23に保持されている。
壁面部28は、板状に形成され、ブラケット20に隣接する所定空間としての乗員(本実施例では運転者)の足元空間5と第2の電装部品32との間に配置されている。図6に示すように、壁面部28は、前方端部28aを有し、上面及び下面が水平方向に平行となるように、前方端部28aが左脚部24L及び右脚部24Rの一方の端部(図7中、後方の端部)に溶着により固定されている。
壁面部28は、溶着に限らず、ボルトやねじ等の締結部材によって固定される構成であってもよい。また、壁面部28は、左脚部24L及び右脚部24Rに限らず、例えば、ブラケット本体21に固定される構成であってもよい。
壁面部28は、乗員の足が第2の電装部品32に接触することを防止する、足蹴り防止用の壁面部として機能する。第2の電装部品32は、壁面部28によって乗員の足蹴りから保護される。第1の電装部品31は、第1の脚部24によって乗員の足蹴りから保護される。このように、第1の脚部24は、足蹴り防止用の壁面部としての機能を兼ねる。
図2及び図6に示すように、壁面部28には、乗員の足元空間5と第2の電装部品32側の空間とを連通する開口28bが形成されている。本実施例において、開口28bは、壁面部28の車幅方向の中央に配置されている。開口28bは、後述する第2の電装部品32の境界部32dとの位置関係において、当該境界部32dよりも左方であれば、壁面部28の車幅方向のいずれの位置に配置されていてもよい。
また、本実施例においては、左脚部24L及び右脚部24Rと壁面部28とダッシュパネル10とによって囲まれた空間を、開口24bとして取り扱うものとする。本実施例において、開口28b及び開口24bは、第1の開口を構成する。
図2及び図7に示すように、壁面部28は、後方の端部28cを有し、この後方の端部28cが上方に向けて湾曲するように折り曲げられている。後方の端部28cの先端は、少なくとも第2の電装部品32の後方側の面よりも後方に位置している。これにより、例えば、壁面部28に対して斜め後方から乗員の足蹴りが行われた場合にも、乗員の足蹴りから第2の電装部品32を保護することができる。
図5に示すように、ブラケット本体21には、第1の面41と第2の面42とを連通する開口40が形成されている。開口40は、開口28b及び開口24b(図6参照)よりも上方で、かつ第1の電装部品31及び第2の電装部品32に対向する位置に配置されている。
開口40は、四角形状に形成されており、下辺40aが第1の電装部品31の後述する第1の対向面31aと平行に形成されている。開口40は、四角形状に限らず、多角形状や円形状であってもよい。
開口40は、開口28b及び開口24b(図6参照)よりも開口面積が大きく形成されている。また、図6に示すように、開口24bは、開口28bよりも開口面積が大きい。本実施例において、開口40は、第2の開口を構成する。
(第1の電装部品)
図3に示すように、第1の電装部品31は、上側支持具51A及び下側支持具51Bによって、ブラケット本体21の第1の面41に保持されている。上側支持具51Aは、ブラケット本体21に形成された固定用の穴21Aを介して、図示しないボルト等の締結部材によってブラケット本体21に締結されている。下側支持具51Bは、ブラケット本体21に形成された固定用の穴21Bを介して、図示しないボルト等の締結部材によってブラケット本体21に締結されている。
ブラケット本体21において、固定用の穴21Aは、固定用の穴21Bよりも右方に偏倚して配置されている。このため、上側支持具51Aは、下側支持具51Bよりも右方に偏倚して配置されている。これにより、第1の電装部品31は、垂直方向又は水平方向に対して傾いた状態でブラケット本体21に保持される。
第1の電装部品31は、開口24bに対向する対向面として第1の対向面31aと、図示しないワイヤハーネスが接続されるコネクタ部31cが設けられたコネクタ面として第1のコネクタ面31bと、を有している。
本実施例においては、第1の対向面31aと第1のコネクタ面31bとの境界部31dが冷暖房空調装置13(図1参照)に対して開口24bよりも車幅方向に離隔した位置、すなわち開口24bよりも右方側となるよう、第1の電装部品31が配置されている。好ましくは、境界部31dと開口24bとが垂直方向において重ならないように第1の電装部品31が配置される。
境界部31dは、第1の電装部品31の右下側の角部に相当し、ブラケット20に保持された第1の電装部品31の4つの角部のうち最も下方に位置する角部に相当する。本実施例においては、第1の対向面31aにおける境界部31dと反対側の端部31eが境界部31dよりも上方に位置するように第1の電装部品31が配置されている。このため、第1の対向面31aは、冷暖房空調装置13(図1参照)に近づくほど、すなわち左方に向かうほど、上方に傾斜している。
図7に示すように、第1の電装部品31は、ブラケット本体21の第1の面41に対向する背面34が第1の面41から離間した状態で、上側支持具51A及び下側支持具51Bに支持されている。これにより、第1の電装部品31の背面34とブラケット本体21の第1の面41との間に隙間が形成される。
(第2の電装部品)
図4に示すように、第2の電装部品32は、上側支持具52A及び下側支持具52Bによって、ブラケット本体21の第2の面42に保持されている。上側支持具52Aは、ブラケット本体21の固定箇所21Cに図示しないボルト等の締結部材によって締結されている。下側支持具52Bは、ブラケット本体21の固定箇所21Dに図示しないボルト等の締結部材によって締結されている。
ブラケット本体21において、固定箇所21Cは、固定箇所21Dよりも右方に偏倚して配置されている。このため、上側支持具51Aは、下側支持具51Bよりも右方に偏倚して配置されている。これにより、第2の電装部品32は、垂直方向又は水平方向に対して傾いた状態でブラケット本体21に保持される。
第2の電装部品32は、開口28b(図6参照)に対向する対向面として第2の対向面32aと、図示しないワイヤハーネスが接続されるコネクタ部32cが設けられたコネクタ面として第2のコネクタ面32bと、を有している。
本実施例においては、第2の対向面32aと第2のコネクタ面32bとの境界部32dが冷暖房空調装置13(図1参照)に対して開口28b(図6参照)よりも車幅方向に離隔した位置、すなわち開口28bよりも右方側となるよう、第2の電装部品32が配置されている。好ましくは、境界部32dと開口28bとが垂直方向において重ならないように第2の電装部品32が配置される。
境界部32dは、第2の電装部品32の右下側の角部に相当し、ブラケット20に保持された第2の電装部品32の4つの角部のうち最も下方に位置する角部に相当する。本実施例においては、第2の対向面32aにおける境界部32dと反対側の端部32eが境界部32dよりも上方に位置するように第2の電装部品32が配置されている。このため、第2の対向面32aは、冷暖房空調装置13(図1参照)に近づくほど、すなわち左方に向かうほど、上方に傾斜している。
ここで、第1の電装部品31と第2の電装部品32とは、互いに異なる角度で傾斜した状態でブラケット20に保持されている。具体的には、第2の対向面32aが第1の対向面31aよりも傾斜した状態で、第1の電装部品31と第2の電装部品32とがブラケット20に保持されている。
図5に示すように、第2の電装部品32は、車幅方向に平行な平面の寸法、すなわち4辺の各寸法が第1の電装部品31の車幅方向に平行な平面の寸法よりも小さく構成されている。第1の電装部品31は、第1のコネクタ面31bが第2の電装部品32の第2のコネクタ面32bよりも右方側に位置している。
(作用)
次に、図5及び図6を参照して、本実施例に係る電装部品の支持構造の作用について説明する。
図5に示すように、本実施例に係る電装部品の支持構造では、ブラケット20の下方側に開口28b及び開口24bを有するので、暖気が図中、矢印A1及びA2で示すようにブラケット20の下方から開口28b及び開口24b(図6参照)を通って上昇する。ブラケット20の下方の暖気は、開口28b及び開口24bを通る際に流速が速くなる。
開口24bを通った暖気は、矢印A1で示すように、第1の電装部品31の第1の対向面31aに沿って左上方に向かって流れ、第1の電装部品31の左下端部(第1の対向面31aにおける境界部31dと反対側の端部31e)を通ってブラケット20の左方から上昇する。
本実施例においては、境界部31dと開口24bとが垂直方向において重ならないように第1の電装部品31が配置され、かつ第1の対向面31aが左方に向かうほど上方に傾斜している。このため、開口24bを通った暖気は、第1の電装部品31の第1のコネクタ面31b側に流れ難くなっている。
開口28bを通った暖気は、矢印A2で示すように、第2の電装部品32の第2の対向面32aに沿って左上方に向かって流れ、またその一部が開口40を通ってブラケット本体21の第1の面41側に流れる。
具体的には、開口28bを通った暖気のうち、後方側の暖気すなわち第2の電装部品32側の暖気は、第2の電装部品32の第2の対向面32aに沿って左上方に向かって流れる。第2の対向面32aに沿って左上方に向かって流れた暖気は、第2の電装部品32の左下端部(第2の対向面32aにおける境界部32dと反対側の端部32e)を通ってブラケット20の左方から上昇する。
これに対し、開口28bを通った暖気のうち、前方側の暖気すなわちブラケット本体21側の暖気は、開口40を通ってブラケット本体21の第1の面41側に流れる。開口40を通ってブラケット本体21の第1の面41側に流れた暖気は、第1の電装部品31の背面34と第1の面41との間の隙間を介して第1の面41側において上昇する。
本実施例においては、境界部32dと開口28bとが垂直方向において重ならないように第2の電装部品32が配置され、かつ第2の対向面32aが左方に向かうほど上方に傾斜している。さらに、開口40が開口28bの上方に配置されている。このため、開口28bを通った暖気は、第2の電装部品32の第2のコネクタ面32b側に流れ難くなっている。
このように、本実施例に係る電装部品の支持構造によれば、例えば第1の電装部品31及び第2の電装部品32と足蹴り防止用の壁面部28との間や、ブラケット20の下方において熱がこもることがなく、熱の対流が促進される。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造では、上述の通りブラケット20の下方側に開口28b及び開口24bを有するので、例えば足蹴り防止用の壁面部28の上方に流入した冷気が開口28b及び開口24bを通じて下方に流れる。このため、冷気が壁面部28の上方に滞留することがない。
以上のように、本実施例に係る電装部品の支持構造は、第1の電装部品31及び第2の電装部品32をブラケット20を介してダッシュパネル10に支持するよう構成されており、ブラケット20が足蹴り防止用の壁面部28及び第1の脚部24を有する。この壁面部28及び第1の脚部24は、乗員の足元空間5と第1の電装部品31及び第2の電装部品32との間に配置されている。さらに、壁面部28には、乗員の足元空間5と第2の電装部品32側の空間とを連通する開口28bが形成され、第1の脚部24には、乗員の足元空間5と第1の電装部品31側の空間とを連通する開口24bが形成されている。
この構成により、本実施例に係る電装部品の支持構造は、開口28b及び開口24bを介して暖気や冷気の移動を促進させることができ、ブラケット20の下方の壁面部28及び第1の脚部24の周辺に暖気や冷気が滞留することを抑制することができる。これにより、第1の電装部品31及び第2の電装部品32に対する局所的な温度変化が発生することを抑制でき、ひいては第1の電装部品31及び第2の電装部品32を保護できる。さらに、第1の電装部品31及び第2の電装部品32の寿命が低下してしまうことを抑制することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造によれば、冷気によって第1の電装部品31及び第2の電装部品32、又はその筐体に水滴が発生することを抑制できる。また、仮に水滴が発生した場合には、発生した水滴を開口28b及び開口24bを通して下方に排出することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、第1の電装部品31における第1の対向面31aと第1のコネクタ面31bとの境界部31dが開口24bよりも右方側で、かつ第1の対向面31aにおける境界部31dと反対側の端部31eが境界部31dよりも上方に位置するよう第1の電装部品31が配置されている。また、第2の電装部品32における第2の対向面32aと第2のコネクタ面32bとの境界部32dが開口28bよりも右方側で、かつ第2の対向面32aにおける境界部32dと反対側の端部32eが境界部32dよりも上方に位置するよう第2の電装部品32が配置されている。
この構成により、本実施例に係る電装部品の支持構造は、開口28b及び開口24bを通った暖気がコネクタ部31c及びコネクタ部32cに直接当たることなく、第1の対向面31a及び第2の対向面32aに沿って第1のコネクタ面31b及び第2のコネクタ面32bとは反対側の端部31e、32eに向けて暖気を流すことができる。これにより、コネクタ部31c及びコネクタ部32cを熱から保護することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、第1の面41と第2の面42とを連通する開口40がブラケット本体21に形成され、開口40が、開口28b及び開口24bよりも上方で、かつ第1の電装部品31及び第2の電装部品32に対向する位置に配置されている。
この構成により、本実施例に係る電装部品の支持構造は、開口28bを通った暖気の一部を開口40からブラケット本体21の第1の面41側に流すことができる。これにより、開口28bを通った暖気を拡散させることができ、局所的に暖気が集中することを抑制することができる。
さらに、本実施例に係る電装部品の支持構造において、開口40が開口28b及び開口24bよりも開口面積が大きいので、より一層、暖気を拡散させることができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、ブラケット本体21がダッシュパネル10から離隔した位置で第1の脚部24及び第2の脚部25を介して第1の固定部22及び第2の固定部23に保持されている。
この構成により、本実施例に係る電装部品の支持構造は、ダッシュパネル10から離隔した位置で第1の電装部品31及び第2の電装部品32を保持できるため、ダッシュパネル10とブラケット本体21との間の通気性を確保することができる。これにより、ダッシュパネル10とブラケット本体21との間に暖気や冷気が留まることがなく、第1の電装部品31及び第2の電装部品32に対して局所的な温度変化が生ずることを抑制することができる。
また、本実施例に係る電装部品の支持構造は、第1のコネクタ面31b及び第2のコネクタ面32bがそれぞれ右斜め下方を向くように第1の電装部品31及び第2の電装部品32が配置されているので、仮に結露によって生じた水滴が第1の電装部品31及び第2の電装部品32の上面を流れても、コネクタ部31c及びコネクタ部32cに直接当たることなく、下方に落とすことができる。このため、コネクタ部31c及びコネクタ部32cを水滴から保護することができる。
なお、本実施例においては、本発明に係る電装部品の支持構造を、車両1の運転席又は助手席の足元空間に配置される電装部品の支持構造に適用した例について説明したが、車両1の後部座席の足元空間に配置される電装部品の支持構造に適用してもよい。さらに、本発明に係る電装部品の支持構造を、座席の足元空間に限らず、ブラケット20に隣接する所定空間として例えばエンジンルームや荷室等の空間に配置される電装部品の支持構造に適用してもよい。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
5 足元空間
10 ダッシュパネル(車体パネル)
13 冷暖房空調装置(熱を発生させる部品)
20 ブラケット
21 ブラケット本体
21A、21B 穴
21C、21D 固定箇所
22 第1の固定部(固定部)
22L 左固定部
22La 締結穴
22R 右固定部
22Ra 締結穴
23 第2の固定部(固定部)
23a 締結穴
24 第1の脚部(脚部)
24b 開口(第1の開口)
24L 左脚部
24R 右脚部
25 第2の脚部(脚部)
28 壁面部
28a 前方端部
28b 開口(第1の開口)
31 第1の電装部品(電装部品)
31a 第1の対向面(対向面)
31b 第1のコネクタ面(コネクタ面)
31c コネクタ部
31d 境界部
31e 端部
32 第2の電装部品(電装部品)
32a 第2の対向面(対向面)
32b 第2のコネクタ面(コネクタ面)
32c コネクタ部
32d 境界部
32e 端部
34 背面
40 開口(第2の開口)
40a 下辺
41 第1の面
42 第2の面
51A、52A 上側支持具
51B、52B 下側支持具

Claims (7)

  1. 車両に搭載される電装部品をブラケットを介して車体パネルに支持する電装部品の支持構造であって、
    前記ブラケットが、
    前記電装部品を保持するブラケット本体と、
    前記ブラケットを前記車体パネルに固定する固定部と、
    前記ブラケットに隣接する所定空間と前記電装部品との間に上面及び下面が水平方向に平行となるように配置された壁面部と、
    を有し、
    前記電装部品が、暖気又は冷気を発生させる部品から所定の距離以内に配置され、
    前記壁面部には、前記所定空間と前記電装部品側の空間とを連通する開口が形成されていることを特徴とする電装部品の支持構造。
  2. 前記電装部品は、
    前記開口に対向する対向面と、
    ワイヤハーネスが接続されるコネクタ面と、
    を有し、
    前記対向面と前記コネクタ面との境界部が前記暖気又は冷気を発生させる部品に対して前記開口よりも離隔した位置で、かつ前記対向面における前記境界部と反対側の端部が前記境界部よりも上方に位置するよう前記電装部品が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電装部品の支持構造。
  3. 前記壁面部に形成された開口を第1の開口とし、
    前記ブラケット本体には、前記車体パネル側の第1の面と前記第1の面の裏側の第2の面とを連通する第2の開口が形成され、
    前記第2の開口は、前記第1の開口よりも上方で、かつ前記電装部品に対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電装部品の支持構造。
  4. 前記第2の開口は、前記第1の開口よりも開口面積が大きいことを特徴とする請求項3に記載の電装部品の支持構造。
  5. 前記ブラケットは、前記固定部と前記ブラケット本体とを接続する脚部を有し、
    前記ブラケット本体は、前記車体パネルから離隔した位置で前記脚部を介して前記固定部に保持されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電装部品の支持構造。
  6. 前記電装部品は、
    前記ブラケット本体の前記第1の面に保持される第1の電装部品と、
    前記ブラケット本体の前記第2の面に保持される第2の電装部品と、
    を有し、
    前記第1の電装部品は、
    前記開口に対向する第1の対向面と、
    ワイヤハーネスが接続される第1のコネクタ面と、
    を有し、
    前記第1の対向面が、前記暖気又は冷気を発生させる部品に近づくほど上方に傾斜していることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電装部品の支持構造。
  7. 前記第2の電装部品は、
    前記開口に対向する第2の対向面と、
    ワイヤハーネスが接続される第2のコネクタ面と、
    を有し、
    前記第2の対向面が前記第1の対向面よりも傾斜していることを特徴とする請求項6に記載の電装部品の支持構造。
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