JP7041115B2 - 車両前部構造 - Google Patents
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Description
即ち、本出願の一の発明に係る車両前部構造は、外気を取り入れる導風口(例えば、実施形態の導風口7)を有し、かつ、車両の前部前面を覆う前部外装部材(例えば、実施形態のフロントグリル6)と、前記前部外装部材の上部後方で車幅方向に延びる車両前部の骨格部材であるフロントバルクヘッドアッパ(例えば、実施形態のフロントバルクヘッドアッパ10U)と、前記フロントバルクヘッドアッパよりも後方側に位置され、車両の発熱部を冷却するラジエータ(例えば、実施形態のラジエータ11)と、前記前部外装部材の上端部から前記ラジエータの上部後方側に亘る領域を覆うフード部材(例えば、実施形態のフード部材5)と、前記フード部材の下方に配置され、前記導風口から導入された外気を車両後方側に誘導する導風板(例えば、実施形態の導風板13)と、を備え、前記導風板は、前記前部外装部材の上部から略水平に車両後方に延びる略水平部(例えば、実施形態の略水平部13a)と、前記略水平部の後部から後方かつ上方に延びる前傾斜部(例えば、実施形態の前傾斜部13b)と、前記前傾斜部の後方で後方かつ下方に延びる後傾斜部(例えば、実施形態の後傾斜部13d)と、を有するとともに、前記導風口から導入された外気を前記略水平部、前記前傾斜部、前記後傾斜部に沿って前記ラジエータの上部に案内する構成とされ、前記フロントバルクヘッドアッパは、前記ラジエータの前方で前記ラジエータの上部と上下方向でラップし、かつ、前記導風板の下方で前記前傾斜部と前記後傾斜部の少なくとも一方と車両前後方向でラップする位置に配置されていることを特徴とする。
また、本構成では、フロントバルクヘッドアッパが、ラジエータの前方でラジエータの上部と上下方向でラップする高さに配置されているため、導風板の上方に配置される車両のフード部材の高さを低くすることができる。このため、車両の外観意匠の自由度を高めることができる。
さらに、本構成では、導風板によってフロントバルクヘッドアッパを迂回する外気の流れを作り出すことでラジエータの上部を効率良く冷却することができるため、フード部材の高さを低く設定した場合にも、フロントバルクヘッドアッパの断面形状を上下に大きくすることができる。このため、フロントバルクヘッドアッパの剛性を高めることができる。
また、本構成の場合、導風板の下面に沿って外気が効率良く流れ込むため、フロントバルクヘッドアッパの周囲に、フード部材の下方の熱源(例えば、内燃機関、モータ、燃料電池、ラジエータ等)の熱が滞留しにくくなる。このため、フードロック解除レバー等の周辺部品が熱源の熱によって高温に晒され続けることがなくなり、使用者の利便性が高まる。
車両1は、車室2の前方にエンジンルーム3が配置され、エンジンルーム3に車両の駆動源である図示しない内燃機関やモータ等が配置されている。エンジンルーム3の上方の開口は、フード部材5(エンジンフード)によって開閉可能に覆われている。また、車両の前部前面には、前部外装部材であるフロントグリル6が配置されている。フロントグリル6には、外気をエンジンルーム3に取り入れるための導風口7が形成されている。なお、図1中の符号8は、フロントバンパーであり、図1中の符号9は、フロントグリル6の左右両側に配置された灯体である。
エンジンルーム3内のフロントグリル6の後方側には、車両前部の骨格部材であるフロントバルクヘッド10が配置されている。フロントバルクヘッド10は、正面視が矩形枠状に形成され、図示しないフロントサイドフレーム等の車両前部の他の骨格部材に結合されている。図2では、フロントバルクヘッド10の上部側で車幅方向に沿って延びるフロントバルクヘッドアッパ10Uのみが示されている。
なお、エンジンルーム3の上方の開口に対して閉状態にあるフード部材5は、フロントグリル6の上端部からラジエータ11の上部後方側に亘る領域の上方を覆っている。
導風板13は、フロントバルクヘッドアッパ10Uの上面に取り付けられた状態において、フロントグリル6の上部から略水平に車両後方に延びる略水平部13aと、略水平部13aの後部から後方かつ上方に延びる前傾斜部13bと、前傾斜部13bの後部から後方かつ下方に延びる後傾斜部13dと、を有している。なお、導風板13の前傾斜部13bの後端部と後傾斜部13dの前端部の間には、略水平に延びる頂部13cが形成されている。
なお、本実施形態では、車幅方向中央の取付部16Bのブロックのみが導風板13の頂部13cの裏面と後傾斜部13dの裏面とに跨って形成されているが、三つの取付部16A,16B,16Cのブロックのうちの、少なくともいずれか一つのブロックが導風板13の頂部13cと後傾斜部13dに跨って形成されていれば良い。
6…フロントグリル(前部外装部材)
7…導風口
10U…フロントバルクヘッドアッパ
11…ラジエータ
13…導風板
13a…略水平部
13b…前傾斜部
13c…頂部
13d…後傾斜部
16A,16B,16C…取付部
Claims (3)
- 外気を取り入れる導風口を有し、かつ、車両の前部前面を覆う前部外装部材と、
前記前部外装部材の上部後方で車幅方向に延びる車両前部の骨格部材であるフロントバルクヘッドアッパと、
前記フロントバルクヘッドアッパよりも後方側に位置され、車両の発熱部を冷却するラジエータと、
前記前部外装部材の上端部から前記ラジエータの上部後方側に亘る領域を覆うフード部材と、
前記フード部材の下方に配置され、前記導風口から導入された外気を車両後方側に誘導する導風板と、を備え、
前記導風板は、
前記前部外装部材の上部から略水平に車両後方に延びる略水平部と、
前記略水平部の後部から後方かつ上方に延びる前傾斜部と、
前記前傾斜部の後方で後方かつ下方に延びる後傾斜部と、を有するとともに、
前記導風口から導入された外気を前記略水平部、前記前傾斜部、前記後傾斜部に沿って前記ラジエータの上部に案内する構成とされ、
前記フロントバルクヘッドアッパは、前記ラジエータの前方で前記ラジエータの上部と上下方向でラップし、かつ、前記導風板の下方で前記前傾斜部と前記後傾斜部の少なくとも一方と車両前後方向でラップする位置に配置されていることを特徴とする車両前部構造。 - 前記後傾斜部の後端は、前記ラジエータの前端部よりも後方まで延び、前記フロントバルクヘッドアッパの上端部よりも下方に位置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
- 外気を取り入れる導風口を有し、かつ、車両の前部前面を覆う前部外装部材と、
前記前部外装部材の上部後方で車幅方向に延びる車両前部の骨格部材であるフロントバルクヘッドアッパと、
前記フロントバルクヘッドアッパよりも後方側に位置され、車両の発熱部を冷却するラジエータと、
前記前部外装部材の上端部から前記ラジエータの上部後方側に亘る領域を覆うフード部材と、
前記フード部材の下方に配置され、前記導風口から導入された外気を車両後方側に誘導する導風板と、を備え、
前記導風板は、
前記前部外装部材の上部から略水平に車両後方に延びる略水平部と、
前記略水平部の後部から後方かつ上方に延びる前傾斜部と、
前記前傾斜部の後方で後方かつ下方に延びる後傾斜部と、を有し、
前記フロントバルクヘッドアッパは、前記ラジエータの前方で前記ラジエータの上部と上下方向でラップし、かつ、前記導風板の下方で前記前傾斜部と前記後傾斜部の少なくとも一方と車両前後方向でラップする位置に配置され、
前記導風板は、前記フロントバルクヘッドアッパに固定するための複数の取付部を有し、
複数の前記取付部の少なくとも一つは、前記前傾斜部と前記後傾斜部の間の頂部と、前記後傾斜部とに跨るブロックによって構成されていることを特徴とする車両前部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019210656A JP7041115B2 (ja) | 2019-11-21 | 2019-11-21 | 車両前部構造 |
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JP2019210656A JP7041115B2 (ja) | 2019-11-21 | 2019-11-21 | 車両前部構造 |
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JP7041115B2 true JP7041115B2 (ja) | 2022-03-23 |
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ID=75963922
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7072192B2 (ja) | 2018-08-28 | 2022-05-20 | 株式会社ア-キテック | 鉄筋輸送管理システム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014024463A (ja) | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両前部構造 |
JP2020066276A (ja) | 2018-10-22 | 2020-04-30 | トヨタ自動車株式会社 | ダクト |
-
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Patent Citations (2)
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JP2020066276A (ja) | 2018-10-22 | 2020-04-30 | トヨタ自動車株式会社 | ダクト |
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