JP2021079884A - 車両前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントバルクヘッドアッパがラジエータの前方で、ラジエータの上部と上下方向でラップする高さに配置される構造を採用しつつも、車両前部から導入される外気によってラジエータの上部を効率良く冷却することができる車両前部構造を提供する。【解決手段】車両前部構造は、前部外装部材と、フロントバルクヘッドアッパ10Uと、ラジエータ11と、フード部材5と、導風板13と、を備えている。導風板13は、車両後方に延びる略水平部13aと、略水平部13aの後部から後方かつ上方に延びる前傾斜部13bと、前傾斜部13bの後方で後方かつ下方に延びる後傾斜部13dと、を有する。フロントバルクヘッドアッパ10Uは、車両前面視でラジエータ11の上部と上下方向でラップし、かつ、車両側面視で導風板13の下方で前傾斜部13bと後傾斜部13dの少なくとも一方と車両前後方向でラップする位置に配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ラジエータを備えた車両の車両前部構造に関するものである。
車両前部にエンジン等の発熱源を備えた車両では、フロントグリル(導風口を有する前部外装部材)の後方側に発熱源を冷却するためのラジエータが配置されている。ラジエータは、フロントグリルから導入される外気によって冷却される。
この種の車両の車両前部構造は、車両前部の骨格部材であるフロントバルクヘッドにラジエータが支持されている。フロントバルクヘッドは、矩形枠状に形成され、車幅方向に延びるフロントバルクヘッドロアとフロントバルクヘッドアッパとを有している。多くの車両の車両前部構造は、フロントバルクヘッドアッパがラジエータの直上位置に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両前部構造は、フロントバルクヘッドアッパがラジエータの直上位置に配置されるとともに、フロントグリルの上端からフロントバルクヘッドアッパの上方に向かって斜め上方に延びるフィニッシャカバーが配置されている。この車両前部構造では、フロントグリルから導入された外気を、フィニッシャカバーによる案内作用によってフロントバルクヘッドアッパの上端部付近にも効率良く当てることができる。
しかし、特許文献1に記載の車両前部構造は、フロントバルクヘッドアッパがラジエータの直上位置に配置されているため、フロントバルクヘッドアッパの設置高さが高くなり、エンジンルームの上方を覆うフード部材(エンジンフード)の高さを低くすることが難しくなる。このため、特許文献1に記載の車両前部構造では、フード部材の高さの制約によって車両の外観意匠の自由度が制限されていた。
これに対処し得る車両前部構造として、フロントバルクヘッドアッパがラジエータの前方側にオフセットして配置されたものが案出されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−290528号公報 特開2004−98814号公報
特許文献2に記載の車体前部構造は、フロントバルクヘッドアッパがラジエータの前方側にオフセットして配置されているため、フロントバルクヘッドアッパをラジエータの直上位置に配置する場合に比較して、フード部材(エンジンフード)の高さを低く抑えることができる。しかし、フロントバルクヘッドアッパが、ラジエータの上部と上下方向でラップする高さ位置に存在すると、フロントグリルからラジーエータ方向に進む外気の流れがフロントバルクヘッドアッパによって遮られ易くなる。このため、特許文献2に記載の車体前部構造では、フロントバルクヘッドアッパの断面を大型化してフロントバルクヘッドアッパの剛性をより高めることが難しかった。
そこで本発明は、フロントバルクヘッドアッパがラジエータの前方で、ラジエータの上部と上下方向でラップする高さに配置される構造を採用しつつも、車両前部から導入される外気によってラジエータの上部を効率良く冷却することができる車両前部構造を提供しようとするものである。
本発明に係る車両前部構造は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る車両前部構造は、外気を取り入れる導風口(例えば、実施形態の導風口7)を有し、かつ、車両の前部前面を覆う前部外装部材(例えば、実施形態のフロントグリル6)と、前記前部外装部材の上部後方で車幅方向に延びる車両前部の骨格部材であるフロントバルクヘッドアッパ(例えば、実施形態のフロントバルクヘッドアッパ10U)と、前記フロントバルクヘッドアッパよりも後方側に位置され、車両の発熱部を冷却するラジエータ(例えば、実施形態のラジエータ11)と、前記前部外装部材の上端部から前記ラジエータの上部後方側に亘る領域を覆うフード部材(例えば、実施形態のフード部材5)と、前記フード部材の下方に配置され、前記導風口から導入された外気を車両後方側に誘導する導風板(例えば、実施形態の導風板13)と、を備え、前記導風板は、前記前部外装部材の上部から略水平に車両後方に延びる略水平部(例えば、実施形態の略水平部13a)と、前記略水平部の後部から後方かつ上方に延びる前傾斜部(例えば、実施形態の前傾斜部13b)と、前記前傾斜部の後方で後方かつ下方に延びる後傾斜部(例えば、実施形態の後傾斜部13d)と、を有し、前記フロントバルクヘッドアッパは、前記ラジエータの前方で前記ラジエータの上部と上下方向でラップし、かつ、前記導風板の下方で前記前傾斜部と前記後傾斜部の少なくとも一方と車両前後方向でラップする位置に配置されていることを特徴とする。
上記の構成により、前部外装部材の導風口から導入された外気は導風板の下面に案内されて車両後方側に向かって流れる。このとき、導風板の略水平部の下面に沿って進んだ外気は前傾斜部と後傾斜部の下面に案内されて、フロントバルクヘッドアッパを迂回する気流としてラジエータの上部に流れ込む。この結果、ラジエータの上部のフロントバルクヘッドアッパと上下方向でラップする領域にも外気が効率良く当たることになる。
また、本構成では、フロントバルクヘッドアッパが、ラジエータの前方でラジエータの上部と上下方向でラップする高さに配置されているため、導風板の上方に配置される車両のフード部材の高さを低くすることができる。このため、車両の外観意匠の自由度を高めることができる。
さらに、本構成では、導風板によってフロントバルクヘッドアッパを迂回する外気の流れを作り出すことでラジエータの上部を効率良く冷却することができるため、フード部材の高さを低く設定した場合にも、フロントバルクヘッドアッパの断面形状を上下に大きくすることができる。このため、フロントバルクヘッドアッパの剛性を高めることができる。
前記後傾斜部の後端は、前記ラジエータの前端部よりも後方まで延び、前記フロントバルクヘッドアッパの上端部よりも下方に位置されるようにしても良い。
この場合、導風板の後傾斜部の下面に誘導された外気を、フロントバルクヘッドアッパの後面側に効率良く回り込ませることができる。このため、ラジエータの上部を外気によって効率良く冷却することができる。
また、本構成の場合、導風板の下面に沿って外気が効率良く流れ込むため、フロントバルクヘッドアッパの周囲に、フード部材の下方の熱源(例えば、内燃機関、モータ、燃料電池、ラジエータ等)の熱が滞留しにくくなる。このため、フードロック解除レバー等の周辺部品が熱源の熱によって高温に晒され続けることがなくなり、使用者の利便性が高まる。
前記導風板は、前記フロントバルクヘッドアッパに固定するための複数の取付部(例えば、実施形態の取付部16A,16B,16C)を有し、複数の前記取付部の少なくとも一つは、前記前傾斜部と前記後傾斜部の間の頂部(例えば、実施形態の頂部13c)と、前記後傾斜部とに跨るブロックによって構成されるようにしても良い。
この場合、取付部のブロックが導風板の頂部と後傾斜部とに跨る領域を補強する補強リブとして機能し、車両走行時に後傾斜部に当たる走行風による導風板の撓みを抑制することができる。また、補強リブとして機能する取付部のブロックがフロントバルクヘッドアッパに直接固定されるため、導風板に作用する走行風による荷重を効率良く車両前部の骨格部材(フロントバルクヘッドアッパ)に支持させることができる。このため、走行風を受けることによる導風板のガタつきや振れを抑制することができる。
本発明によれば、フロントバルクヘッドアッパがラジエータの前方で、ラジエータの上部と上下方向でラップする高さに配置される構造を採用しつつも、車両前部から導入される外気によってラジエータの上部を効率良く冷却することができる。このため、導風板の上方に配置される車両のフード部材の高さを低くできるとともに、フロントバルクヘッドアッパの断面形状を大きく確保することができる。したがって、本発明を採用した場合には、車両の外観意匠の自由度の向上と、フロントバルクヘッドアッパの剛性の向上とを両立させることができる。
本発明の実施形態の車両の前部を示す斜視図。 本発明の実施形態の車両の図1のII−II線に沿う断面図。 本発明の実施形態の車両の前部を示す斜視図。 本発明の実施形態の導風板の斜視図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図面には、車両1の前方を指す矢印FRと、車両1の上方を指す矢印UPと、車両1の左側方を指す矢印LHが記載されている。
図1は、実施形態の車両1の前部を前側左斜め上方から見た図である。
車両1は、車室2の前方にエンジンルーム3が配置され、エンジンルーム3に車両の駆動源である図示しない内燃機関やモータ等が配置されている。エンジンルーム3の上方の開口は、フード部材5(エンジンフード)によって開閉可能に覆われている。また、車両の前部前面には、前部外装部材であるフロントグリル6が配置されている。フロントグリル6には、外気をエンジンルーム3に取り入れるための導風口7が形成されている。なお、図1中の符号8は、フロントバンパーであり、図1中の符号9は、フロントグリル6の左右両側に配置された灯体である。
図2は、図1のII−II線に沿う断面を示す図である。なお、図2では、フード部材5は、仮想線で示されている。
エンジンルーム3内のフロントグリル6の後方側には、車両前部の骨格部材であるフロントバルクヘッド10が配置されている。フロントバルクヘッド10は、正面視が矩形枠状に形成され、図示しないフロントサイドフレーム等の車両前部の他の骨格部材に結合されている。図2では、フロントバルクヘッド10の上部側で車幅方向に沿って延びるフロントバルクヘッドアッパ10Uのみが示されている。
フロントバルクヘッドアッパ10Uの後方側には、内燃機関等の車両の発熱部を冷却水によって冷却するラジエータ11が配置されている。ラジエータ11は、フロントバルクヘッド10に直接、若しくは、図示しないブラケット等を介して支持されている。また、本実施形態のラジエータ11は、内燃機関等の発熱部を冷却した高温の冷却水が上端側から流入し、フロントグリル6から導入された外気によって冷却された冷却水が下端側から発熱部に供給される。つまり、本実施形態のラジエータ11は、発熱源からの冷却水の戻り通路が上端側に接続され、発熱源に対する冷却水の供給通路が下端側に接続されている。また、ラジエータ11の車両後方側には、フロントグリル6から導入された外気を、ラジエータ11に強制的に流すためのラジエータファン12が取り付けられている。
なお、エンジンルーム3の上方の開口に対して閉状態にあるフード部材5は、フロントグリル6の上端部からラジエータ11の上部後方側に亘る領域の上方を覆っている。
また、フロントバルクヘッドアッパ10Uの上面には、フロントグリル6の導風口7から導入された外気を車両後方側に誘導する導風板13が取り付けられている。導風板13は、エンジンルーム3の開口を閉じたフード部材5の前縁部の下方に配置されている。導風板13は、樹脂材料等によって一体に形成されている。また、本実施形態の導風板13は、上面視が略長方形状に形成され、エンジンルーム3の前部の車幅方向中央領域から左側方に偏った範囲に亘って配置されている。
図3は、導風板13と車両1の前部を前部斜め上方から見た図であり、図4は、導風板13を後部斜め下方から見た図である。
導風板13は、フロントバルクヘッドアッパ10Uの上面に取り付けられた状態において、フロントグリル6の上部から略水平に車両後方に延びる略水平部13aと、略水平部13aの後部から後方かつ上方に延びる前傾斜部13bと、前傾斜部13bの後部から後方かつ下方に延びる後傾斜部13dと、を有している。なお、導風板13の前傾斜部13bの後端部と後傾斜部13dの前端部の間には、略水平に延びる頂部13cが形成されている。
また、導風板13のうちの、車両の前部寄りの車幅方向略中央領域に配置される部位には、上面視が略L字状の開口14が形成されている。この開口14には、フロントグリル6の後方側の車体部材とフード部材5の前端部とをロックするフードロック装置15(図3参照)の一部が挿入状態で配置される。なお、図3中の符号15aは、フードロック装置15のロック解除レバーである。
導風板13の後縁部の下面には、導風板13をフロントバルクヘッドアッパ10Uの上面に取り付けるための複数の取付部16A,16B,16Cが形成されている。複数の取付部16A,16B,16Cは、導風板13の後縁部のうちの車幅方向に離間した位置に形成されている。各取付部16A,16B,16Cは、導風板13の他の部位と一体の樹脂製のブロックによって構成されている。三つの取付部16A,16B,16Cのうちの車幅方向中央の取付部16Bは、導風板13の頂部13cの裏面と後傾斜部13dの裏面とに跨って形成されたブロックによって構成されている。
なお、本実施形態では、車幅方向中央の取付部16Bのブロックのみが導風板13の頂部13cの裏面と後傾斜部13dの裏面とに跨って形成されているが、三つの取付部16A,16B,16Cのブロックのうちの、少なくともいずれか一つのブロックが導風板13の頂部13cと後傾斜部13dに跨って形成されていれば良い。
各取付部16A,16B,16Cのブロックの下面には、フロントバルクヘッドアッパ10Uの上面の取付孔(図示せず)に嵌入される樹脂クリップ等の係止部材17が取り付けられている。
また、導風板13の裏面のうちの、車幅方向中央の取付部16Bに近接する位置には、一端側が、頂部13cの裏面において、取付部16Bの側面に連結され、他端側が略水平部13aの裏面の開口14の近傍部位置まで延びる補強リブ18が形成されている。補強リブ18は、導風板13の開口14の周縁部の剛性を高めている。
ここで、フロントバルクヘッドアッパ10Uは、図2に示すように、ラジエータ11の前方側において、一部がラジエータ11の上部と上下方向でラップし、かつ、ほぼ全域が導風板13の下方で導風板13の前傾斜部13b及び頂部13cと車両前後方向でラップする位置に配置されている。ただし、フロントバルクヘッドアッパ10Uは、車両前後方向については、前傾斜部13bと後傾斜部13dの少なくとも一部とラップする位置であれば良い。本実施形態の場合、フロントバルクヘッドアッパ10Uは、上下幅と前後幅の比較的大きい略矩形状の閉断面形状に形成されている。
また、導風板13の後傾斜部13dの後端は、フロントバルクヘッドアッパ10Uの後端部の上方位置からラジエータ11の前端部よりも後方のラジエータ11の上面近傍位置まで延びている。本実施形態の場合、ラジエータ11の上面(上端部)が、フロントバルクヘッドアッパ10Uの上面(上端部)よりも低い位置に配置されている。このため、後傾斜部13dの後端は、フロントバルクヘッドアッパ10Uの上端部よりも下方に位置されている。
以上の構成の車両1は、走行時等にフロントグリル6の導風口7から外気が流入されると、その外気が図2中の点線矢印で示すように車両後方側に向かって進む。このとき、一部の外気はラジエータ11の前面に向かって真っすぐに進み、他の一部の外気は、導風板13の下面に沿ってラジエータ11の前面上部に向かって進む。導風板13の下面に沿って流れる外気は、導風板13の略水平部13aの下面に沿って進んだ後に、前傾斜部13bに沿って上方に進み、さらに頂部13cと後傾斜部13dに沿って後斜め下方のラジエータ11の前面上部へと進む。このとき、外気は、フロントバルクヘッドアッパ10Uの上方を迂回して、フロントバルクヘッドアッパ10Uの後方側に回り込む気流としてラジエータ11の前面上部に流れ込む。この結果、ラジエータ11の上部のフロントバルクヘッドアッパ10Uと上下方向でラップする領域にも外気が効率良く当たることになる。
本実施形態の車両前部構造は、フロントバルクヘッドアッパ10Uが、ラジエータ11の前方でラジエータ11の上部と上下方向でラップする高さに配置されているため、導風板の13上方の車両のフード部材5の高さを容易に低くすることができる。このため、本実施形態の車両前部構造を採用した場合には、車両1の外観意匠の自由度を高めることができる。
さらに、本実施形態の車両前部構造は、フロントバルクヘッドアッパ10Uが、導風板13の下方で導風板13の前傾斜部13bと後傾斜部13dの少なくとも一方と車両前後方向でラップする位置に配置されている。このため、導風板13によってフロントバルクヘッドアッパ10Uを迂回してラジエータ11の上部に達する外気の流れを作り、ラジエータ11の上部を効率良く冷却することができる。したがって、本実施形態の車両前部構造においては、フロントバルクヘッドアッパ10Uがラジエータ11の前方で、ラジエータ11の上部と上下方向でラップする高さに配置される構造を採用しつつも、外気によってラジエータ11の上部を効率良く冷却することができる。
特に、本実施形態のように発熱源からの戻り通路が上端側に接続され、発熱源に対する供給通路が下端側に接続されるラジエータ11を採用する場合には、高温の冷却水が流入するラジエータ11の上部側に外気を効率良く当てることにより、冷却水の冷却効率を高めることができる。
また、本実施形態の車両前部構造では、導風板13によってフロントバルクヘッドアッパ10Uを迂回してラジエータ11の上部に達する外気の流れを作ることができるため、フード部材5の高さを低く設定した場合にも、フロントバルクヘッドアッパ10Uの断面形状をある程度以上に大きくして、フロントバルクヘッドアッパ10Uの剛性を充分に確保することができる。したがって、本実施形態の車両前部構造を採用した場合には、車両の外観意匠の自由度の向上と、フロントバルクヘッドアッパ10Uの剛性の向上とを両立させることができる。
また、本実施形態の車両前部構造は、導風板13の後傾斜部13dの後端が、ラジエータ11の前端部よりも後方まで延び、フロントバルクヘッドアッパ10Uの上端部よりも下方に位置されている。このため、導風板13の後傾斜部13dの下面に誘導された外気を、フロントバルクヘッドアッパ10Uの後面側に効率良く回り込ませ、ラジエータ11の上部をより効率良く冷却することができる。
さらに、本実施形態の車両前部構造は、上述ように導風板13の後傾斜部13dの下面に誘導された外気を、フロントバルクヘッドアッパ10Uの後面側に効率良く回り込ませることができるため、フロントバルクヘッドアッパ10Uの周囲に、フード部材5の下方の熱源の熱が滞留しにくくなる。この結果、フードロック装置15(ロック解除レバー15a)等の周辺部品が熱源の熱によって高温に晒され続けることがなくなり、使用者の利便性が高まる。
また、本実施形態の車両前部構造は、導風板13の取付部16Bが、頂部13cの裏面と後傾斜部13dの裏面に跨るブロックによって構成されている。このため、取付部16Bのブロックが、導風板13のうちの頂部13cと後傾斜部13dの間の領域を補強する補強リブとして機能することになる。したがって、本構成を採用した場合には、車両走行時に後傾斜部13dに当たる走行風によって導風板13が大きく撓み変形するのを抑制することができる。
さらに、本実施形態の車両前部構造は、補強リブとして機能する取付部16Bのブロックがフロントバルクヘッドアッパ10Uに直接固定されている。このため、導風板13に作用する走行風による荷重をフロントバルクヘッドアッパ10Uに効率良く支持させることができる。したがって、車両走行時における導風板13のガタつきや振れを効率良く抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
5…フード部材
6…フロントグリル(前部外装部材)
7…導風口
10U…フロントバルクヘッドアッパ
11…ラジエータ
13…導風板
13a…略水平部
13b…前傾斜部
13c…頂部
13d…後傾斜部
16A,16B,16C…取付部

Claims (3)

  1. 外気を取り入れる導風口を有し、かつ、車両の前部前面を覆う前部外装部材と、
    前記前部外装部材の上部後方で車幅方向に延びる車両前部の骨格部材であるフロントバルクヘッドアッパと、
    前記フロントバルクヘッドアッパよりも後方側に位置され、車両の発熱部を冷却するラジエータと、
    前記前部外装部材の上端部から前記ラジエータの上部後方側に亘る領域を覆うフード部材と、
    前記フード部材の下方に配置され、前記導風口から導入された外気を車両後方側に誘導する導風板と、を備え、
    前記導風板は、
    前記前部外装部材の上部から略水平に車両後方に延びる略水平部と、
    前記略水平部の後部から後方かつ上方に延びる前傾斜部と、
    前記前傾斜部の後方で後方かつ下方に延びる後傾斜部と、を有し、
    前記フロントバルクヘッドアッパは、前記ラジエータの前方で前記ラジエータの上部と上下方向でラップし、かつ、前記導風板の下方で前記前傾斜部と前記後傾斜部の少なくとも一方と車両前後方向でラップする位置に配置されていることを特徴とする車両前部構造。
  2. 前記後傾斜部の後端は、前記ラジエータの前端部よりも後方まで延び、前記フロントバルクヘッドアッパの上端部よりも下方に位置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記導風板は、前記フロントバルクヘッドアッパに固定するための複数の取付部を有し、
    複数の前記取付部の少なくとも一つは、前記前傾斜部と前記後傾斜部の間の頂部と、前記後傾斜部とに跨るブロックによって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両前部構造。
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