JP2014181023A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータの冷却効率を向上させる。
【解決手段】エンジン32が収容されたエンジンコンパートメントルーム20の車体後方側に配置され、車両用空調装置の冷凍サイクルを構成するコンデンサ44と、コンデンサ44の車体後方側にコンデンサ44と離間して配置され、エンジン32を冷却するための冷却溶媒の熱を放熱するラジエータ42と、ラジエータ42の車体後方側に配置され、ラジエータ42と車両の外部とを連通させるダクト64と、コンデンサ44とラジエータ42との間に配置され、車両12の前部に形成された前部導入口22及び車両12の底部に形成された底部導入口52の少なくとも一方からラジエータ42へ冷却風を導入させる正回転モードと、ラジエータ42へダクト64を通る冷却風を導入させる逆回転モードと、を選択的に取るファン46と、を有する車体前部構造10とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンを冷却する冷却ユニットがエンジンコンパートメントルームの車体後方側に配置された車体前部構造に関する。
コンデンサの車体後方側にラジエータが配置され、そのラジエータの車体後方側にラジエータを冷却するためのファンが配置された構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。また、コンデンサとラジエータとの間にファンが配置された構造も、従来から知られている(例えば、特許文献2参照)。
実開平7−26282号公報 特開2000−142470号公報
しかしながら、ファンが一方向に回転することによってラジエータへ導入される冷却風は、主にコンデンサを通過した風であり、何も通過させずにラジエータへ導入された冷却風に比べて、ラジエータの冷却効率が低下するおそれがある。このように、ラジエータの冷却効率を向上させる構造には、改善の余地がある。
そこで、本発明は、ラジエータの冷却効率を向上できる車体前部構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車体前部構造は、エンジンが収容されたエンジンコンパートメントルームの車体後方側に配置され、車両用空調装置の冷凍サイクルを構成するコンデンサと、前記コンデンサの車体後方側に該コンデンサと離間して配置され、前記エンジンを冷却するための冷却溶媒の熱を放熱するラジエータと、前記ラジエータの車体後方側に配置され、該ラジエータと車両の外部とを連通させるダクトと、前記コンデンサと前記ラジエータとの間に配置され、車両の前部に形成された前部導入口及び車両の底部に形成された底部導入口の少なくとも一方から前記ラジエータへ冷却風を導入させる正回転モードと、前記ラジエータへ前記ダクトを通る冷却風を導入させる逆回転モードと、を選択的に取るファンと、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ファンが正回転モードを取ることにより、車両の前部に形成された前部導入口及び車両の底部に形成された底部導入口の少なくとも一方からラジエータへ冷却風が導入される。そして、ファンが逆回転モードを取ることにより、車両の外部と連通されたダクトを通る冷却風がラジエータへ導入される。つまり、ラジエータに対してコンデンサを通過しない冷却風が導入される。したがって、ラジエータの冷却効率が向上される。
また、請求項2に記載の車体前部構造は、請求項1に記載の車体前部構造であって、前記ダクトは、車幅方向中央部に車体前後方向に延在するように配置されたフロアトンネル部であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、ダクトがフロアトンネル部とされている。したがって、フロアトンネル部とは別にダクトを設ける構成に比べて、部品点数の低減が図れる。
また、請求項3に記載の車体前部構造は、請求項1又は請求項2に記載の車体前部構造であって、車両の低速走行時又は停車時に、前記ファンが前記正回転モードを取ることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、車両の低速走行時又は停車時に、ファンが正回転モードを取る。したがって、車両の低速走行時又は停車時でも、ラジエータの冷却効率が向上される。
また、請求項4に記載の車体前部構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車体前部構造であって、車両の停車時で、かつラジエータに対する熱負荷が大きいときに、前記ファンが前記逆回転モードを取ることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、車両の停車時で、かつラジエータに対する熱負荷が大きいときに、ファンが逆回転モードを取る。したがって、車両の停車時で、かつラジエータに対する熱負荷が大きいときでも、ラジエータの冷却効率が向上される。
また、請求項5に記載の車体前部構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車体前部構造であって、前記ラジエータが前記コンデンサに対して車体下方側へずれるように配置されており、前記コンデンサの車体下方側に回動可能に設けられ、車両の高速走行時に前記エンジンコンパートメントルームから前記コンデンサを通らずに前記ラジエータへ導入される冷却風の流路を開放する開閉フラップと、前記ラジエータの車体上方側に回動可能に設けられ、車両の高速走行時に前記エンジンコンパートメントルームから前記コンデンサを通って前記ラジエータへ導入される冷却風の流量を調整する調整フラップと、を有することを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、車両の高速走行時にエンジンコンパートメントルームからコンデンサを通らずにラジエータへ導入される冷却風の流路を開放する開閉フラップと、車両の高速走行時にエンジンコンパートメントルームからコンデンサを通ってラジエータへ導入される冷却風の流量を調整する調整フラップと、が設けられている。したがって、車両の高速走行時において、ラジエータの冷却効率が更に向上される。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、ラジエータの冷却効率を向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、フロアトンネル部とは別にダクトを設ける構成に比べて、部品点数の低減を図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、車両の低速走行時又は停車時でも、ラジエータの冷却効率を向上させることができる。
請求項4に係る発明によれば、車両の停車時で、かつラジエータに対する熱負荷が大きいときでも、ラジエータの冷却効率を向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、車両の高速走行時において、ラジエータの冷却効率を更に向上させることができる。
本実施形態に係る車体前部構造を備えた車両を示す側断面図である。 本実施形態に係る車体前部構造の冷却ユニットを示す斜視図である。 本実施形態に係る車体前部構造の高速走行時における冷却風の導入構造を示す説明図である。 本実施形態に係る車体前部構造の低速走行時又は停車時における冷却風の導入構造を示す説明図である。 本実施形態に係る車体前部構造の停車時で、かつラジエータに対する熱負荷が大きいときにおける冷却風の導入構造を示す説明図である。 本実施形態に係る車体前部構造を備えた車両の変形例を示す側断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印RIを車体右方向とする。また、以下の説明で、特記なく上下、前後、左右の方向を用いる場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態に係る車体前部構造10を備えた車両12の車体右側部及び車体左側部(車体両側部)には、それぞれ車体前後方向に延在する左右一対のフロントサイドメンバ14が配置されている。各フロントサイドメンバ14は、矩形枠状の閉断面構造に形成されており、車体前後方向における中途部に傾斜部(キック部)14Aを有している。
これにより、各フロントサイドメンバ14は、傾斜部14Aよりも車体前方側が、車体後方側よりも所定高さ高い位置で車体前後方向に延在するようになっている。また、左右一対のフロントサイドメンバ14の前端部には、矩形枠状の閉断面構造に形成されて車幅方向に延在するフロントバンパリインフォースメント16が架設されている。
フロントバンパリインフォースメント16の車体前方側には、樹脂製のフロントバンパ18が配設されており、フロントバンパ18の車体下方側には、そのフロントバンパ18と一体に樹脂製のバンパカバー19が配設されている。そして、フロントバンパ18とバンパカバー19との間には、後述するラジエータ42へ冷却風を導入するための前部導入口22が形成されている。
フロントバンパリインフォースメント16と、左右のフロントサイドメンバ14と、エンジンフード36と、後述するアンダーカバー38と、後述するダッシュパネル24と、で構成された(囲まれた)空間は、エンジンコンパートメントルーム20とされている。そして、エンジンコンパートメントルーム20内には、エンジン32及びトランスミッション34を含んで構成され、少なくとも前輪Wfを駆動するパワーユニット30が配設(収容)されている。
なお、このパワーユニット30は、エンジン32の車幅方向一方側(例えば左側)にトランスミッション34が取り付けられたエンジン横置きタイプとされている。そして、このパワーユニット30は、その車幅方向両端部が、それぞれ図示しないエンジンマウント及びブラケットを介して左右のフロントサイドメンバ14に支持されている。
また、パワーユニット30の車体下方側には、エンジンコンパートメントルーム20を構成する(エンジンコンパートメントルーム20の車体下方側を覆う)略平板状のアンダーカバー38が配設されている。このアンダーカバー38は、樹脂材又は金属材にて成形されており、その車体前方側端部は、バンパカバー19の車体下方側端部に一体的に取り付けられている。
また、パワーユニット30よりも車体後方側で、かつ左右のフロントサイドメンバ14における傾斜部14Aの車体上方側には、エンジンコンパートメントルーム20と車室とを区画する略平板状のダッシュパネル24が設けられている。そして、ダッシュパネル24の前面における下部側には、ダッシュパネル24とで閉断面構造を構成する断面略ハット型形状のダッシュクロスメンバ26が車幅方向に延在するように取り付けられている。
また、ダッシュパネル24の車体後方側には、インストルメントパネル28が配設されており、ダッシュパネル24の下部から車体後方側へ延設されたフロアパネルの車幅方向中央部には、フロアトンネル部64が形成されている。そして、車幅方向から見た側面視で、パワーユニット30の車体後方側で、かつダッシュクロスメンバ26の車体下方側には、エンジン32を冷却するための冷却ユニット40が配設されている。
図1、図2に示されるように、この冷却ユニット40は、パワーユニット30のエンジン32を冷却する冷却溶媒としての冷却水の熱を放熱する空冷式のラジエータ(冷却風と熱交換する熱交換器)42と、車両用空調装置の冷凍サイクルを構成する空冷式のコンデンサ(冷却風と熱交換する凝縮器)44と、コンデンサ44とラジエータ42との間に設けられたファン46と、ファン46を収容するシュラウド48と、を有している。
ラジエータ42は、冷却水が通る複数のチューブ及び放熱フィンを備えたコア部42Aを有しており、コンデンサ44の車体後方側に、そのコンデンサ44と離間して(コンデンサ44と車体前後方向に所定の間隔を隔てて)、かつ、そのコンデンサ44に対して車体下方側へずれるように配置されている。そして、ラジエータ42及びコンデンサ44は、車幅方向から見た側面視で、前傾姿勢となるように傾斜配置されている。
ファン46は、正逆両方向に電動回転可能に構成されており、正回転モードと逆回転モードとを選択的に取れるように制御可能になっている。すなわち、このファン46は、車両12の低速走行時や停車時(エンジン32のアイドリング時及び停止時を含む)に、正回転してコンデンサ44及びラジエータ42に冷却風を導入させたり、車両12の停車時で、かつラジエータ42に対する熱負荷が大きいとき(冷却水が高温のとき)に、逆回転してラジエータ42に冷却風を導入させたりするようになっている。
詳細には、ファン46が正回転することにより、車体前方側(前部導入口22)及び車体下方側(後述する底部導入口52)から車体後方側に向けて冷却風が流れるようになっており、コンデンサ44及びラジエータ42へ強制的に冷却風が導入されるようになっている。そして、ファン46が逆回転することにより、車体後方側(後述する開口部62)から車体前方側に向けて(フロアトンネル部64を通って)冷却風が流れるようになっており、ラジエータ42へ強制的に冷却風が導入されるようになっている。
なお、ファン46を正回転させることにより、エンジンコンパートメントルーム20内の熱を開口部62から外部へ排出することも可能になっている。また、ラジエータ42に対する熱負荷が大きいか否かに関係なく、車両12の停車時にファン46を逆回転させて、ラジエータ42へ強制的に冷却風を導入させるようにしてもよい。また、ファン46は、軸流ファンであり、ラジエータ42及びコンデンサ44と同じ前傾姿勢で配置されている。
シュラウド48は、図2に示されるように、車体前後方向側が開口された樹脂製の矩形状枠体50の内部に一体的に設けられている。そして、枠体50の車体後方側端部には、ラジエータ42が一体的に取り付けられており、枠体50の車体前方側端部には、コンデンサ44が一体的に取り付けられている。つまり、ラジエータ42及びコンデンサ44は、枠体50に支持されるようになっている。
また、コンデンサ44の車体後方側で、かつファン46の車体前方側における枠体50の底面部(車両12の底部)には、アンダーカバー38と路面(図示省略)との間を流れる冷却風(車両12が走行することによって発生する風又はファン46によって発生する風)をラジエータ42へ導入するための底部導入口52が形成されている。
底部導入口52は、平面視で車幅方向を長手方向とする矩形状に形成されており、その車幅方向の長さは、ラジエータ42のコア部42Aの車幅方向の長さ以上とされている。そして、底部導入口52の車体後方側辺縁部には、その辺縁部全体に亘って平板状の固定フラップ54が車体下方側に向けて一体に突設されている。この固定フラップ54により、車両12の走行時に、アンダーカバー38と路面との間を流れる冷却風が、底部導入口52へ導入され易くなるようになっている。
また、図1に示されるように、コンデンサ44の車体上方側における枠体50には、車体前方下側へ向けて延在するガイド壁60が形成されている。ガイド壁60は、平面視で車幅方向を長手方向とする矩形状に形成されており、その車幅方向の長さは、コンデンサ44の車幅方向の長さ以上とされている。このガイド壁60により、前部導入口22から導入され、エンジンコンパートメントルーム20を通過した冷却風が、コンデンサ44へ導入され易くなるようになっている。
また、枠体50は、フロアトンネル部64の車体前方側に配置されるようになっている。すなわち、車両12の車幅方向中央部で車体前後方向に延在するフロアトンネル部64は、ラジエータ42の車体後方側に配置されるようになっている。
そして、枠体50(ラジエータ42)の車体後方側における車両12の底部には、開口部62が形成されており、その開口部62(車両12の外部における大気)とラジエータ42とがフロアトンネル部64によって連通されるようになっている。つまり、フロアトンネル部64は、車体後方側からラジエータ42へ外気を導入するダクトとして機能するようになっている。
また、図2に示されるように、コンデンサ44の車体下方側には、エンジンコンパートメントルーム20からコンデンサ44を通らずにラジエータ42へ導入される冷却風の流路(後述する開口部50A)を開閉する開閉フラップ56が回動可能に設けられている。そして、ラジエータ42の車体上方側には、エンジンコンパートメントルーム20からコンデンサ44を通ってラジエータ42へ導入される冷却風の流量を調整する調整フラップ58が回動可能に設けられている。
開閉フラップ56は、コンデンサ44の車体下方側における枠体50の前面部に、車幅方向を軸方向としてその枠体50の内部側へ回動可能となるように支持されている。すなわち、この開閉フラップ56は、図示しないアクチュエータにより、枠体50の前面部に形成された開口部50Aを閉塞する閉塞位置(図2に実線で示す)と、その開口部50Aを開放する開放位置(図2に仮想線で示す)と、を選択的に取るように構成されている。
調整フラップ58は、ラジエータ42の車体上方側における枠体50の上面部に、車幅方向を軸方向としてその枠体50の内部側へ回動可能となるように支持されている。すなわち、この調整フラップ58は、図示しないアクチュエータにより、枠体50の上面部に形成された開口部50Bを閉塞する閉塞位置(図2に実線で示す)と、その開口部50Bを開放する開放位置(図2に仮想線で示す)と、を選択的に取るように構成されている。
以上のような構成とされた本実施形態に係る車体前部構造10において、次にその作用について説明する。
車両12の高速走行時(所定の速度以上で走行しているとき)には、図3に示されるように、開閉フラップ56を枠体50の内部側(車体上方側)へ回動させて、開口部50A(図2参照)を開放するとともに、調整フラップ58を枠体50の内部側(車体下方側)へ回動させて、開口部50B(図2参照)を開放する。そして、ファン46を回転させないようにする。
これにより、前部導入口22から導入され、エンジンコンパートメントルーム20を通過した冷却風が、ガイド壁60にガイドされてコンデンサ44へ導入され、そのコンデンサ44を通過した冷却風のうち、調整フラップ58よりも下方側を流れる(流量が調整された)冷却風がラジエータ42へ導入される。そして、前部導入口22から導入され、エンジンコンパートメントルーム20を通過して開口部50Aを通った冷却風もラジエータ42へ導入される。
更に、底部導入口52から導入された冷却風がラジエータ42へ導入される。ここで、車両12の高速走行時に冷却風がスムーズに流れるアンダーカバー38の車体下方側における車幅方向中央部には、車幅方向に延在する平板状の固定フラップ54が形成されているので、底部導入口52から冷却風(外気)が導入され易い。
したがって、エンジンコンパートメントルーム20の車体後方側に冷却ユニット40が配置され、前部導入口22から導入された冷却風がエンジンコンパートメントルーム20を通過することによって暖められがちな構造であっても、ラジエータ42を効率よく冷却することができる。
つまり、前部導入口22から導入され、エンジンコンパートメントルーム20を通過した冷却風の流れを開閉フラップ56及び調整フラップ58によってコントロールできるとともに、その冷却風よりも温度の低い冷却風(外気)を底部導入口52からラジエータ42へ直接かつ多く導入させることができるので、ラジエータ42の冷却効率を向上させることができる。
なお、ラジエータ42を通過した冷却風は、フロアトンネル部64を通って開口部62から外部へ排出される。また、コンデンサ44を通過した冷却風のうち、調整フラップ58よりも上方側を流れる(流量が調整された)冷却風は、ラジエータ42へ導入されることなく、フロアトンネル部64を通って開口部62から外部へ排出される。
車両12の低速走行時(所定の速度未満で走行しているとき)又は停車時には、図4に示されるように、開閉フラップ56を枠体50の外部側(車体下方側)へ回動させて、開口部50A(図2参照)を閉塞するとともに、調整フラップ58を枠体50の外部側(車体上方側)へ回動させて、開口部50B(図2参照)を閉塞する。そして、ファン46を正回転させる(正回転モードにする)。
これにより、前部導入口22から導入され、エンジンコンパートメントルーム20を通過した冷却風が、ガイド壁60にガイドされてコンデンサ44へ導入され、そのコンデンサ44を通過した冷却風がラジエータ42へ導入される。そして、底部導入口52から導入された冷却風(コンデンサ44を通過した冷却風よりも温度の低い外気)がラジエータ42へ導入される。
つまり、このファン46は、コンデンサ44に対しては吸い込みファンとして作用し、ラジエータ42に対しては押し込みファンとして作用する。そして、このファン46は、ラジエータ42及びコンデンサ44と同じ前傾姿勢で配置されるとともに、コンデンサ44とラジエータ42とは、車体前後方向に離間して配置されている。
したがって、ラジエータ42及びコンデンサ44に対して冷却風を均等に導入することができるとともに、コンデンサ44とラジエータ42とが互いの通風抵抗になることが抑制又は防止される。よって、前部導入口22から導入された冷却風及び底部導入口52から導入された冷却風(低温の外気)により、ラジエータ42を効率よく冷却することができる。
車両12の停車時で、かつラジエータ42に対する熱負荷が大きいとき(冷却水が高温のとき)には、図5に示されるように、開閉フラップ56を枠体50の外部側(車体下方側)へ回動させて、開口部50A(図2参照)を閉塞するとともに、調整フラップ58を枠体50の内部側(車体下方側)へ回動させて、開口部50B(図2参照)を開放する。そして、ファン46を逆回転させる(逆回転モードにする)。
これにより、開口部62から導入された冷却風(低温の外気)がフロアトンネル部64を通ってラジエータ42のみへ強制的に導入されるので、ラジエータ42をより効率よく冷却することができる(ラジエータ42の冷却効率を大幅に向上させることができる)。なお、ラジエータ42を通過した冷却風は、調整フラップ58により、コンデンサ44へ導入されるのが抑制されつつ、底部導入口52から外部へ排出される。
更に、車両12の停車時で、かつラジエータ42に対する熱負荷が大きいときには、フロアトンネル部64を通る冷却風をラジエータ42へ直接導入させることができるため、ラジエータ42へ冷却風を直接導入させるためのダクトを別途設ける必要がない。したがって、そのようなダクトを別途設ける構成に比べて、部品点数を低減させることができる。よって、車両12の軽量化及び低コスト化を図ることができ、燃費性能の低下を抑制することができる。
また、コンデンサ44とラジエータ42とは、車体前後方向に離間されて配置されていることから、ファン46の羽根(翼)形状に対する設計の自由度が高い。したがって、ファン46の羽根(翼)形状を適宜設定することにより、ラジエータ42の冷却効率を向上させることもできる。
また、コンデンサ44とラジエータ42とファン46(シュラウド48)とは、枠体50に一体的に設けられた冷却ユニット40とされているため、車両12に対して容易に組み付けることができる。つまり、冷却ユニット40の車両12への組付性を向上させることができる。
以上、本実施形態に係る車体前部構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車体前部構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、図6に示されるように、底部導入口52が形成されていない構成とされていてもよい。
すなわち、冷却風は、前部導入口22からのみ導入される構成になっていてもよい。また、冷却風は、コンデンサ44へも導入される構成になっていれば、底部導入口52からのみ導入される構成になっていてもよく、前部導入口22及び底部導入口52の少なくとも一方から導入されるようになっていればよい。
また、底部導入口52が形成されていない場合は、開閉フラップ56を設ける必要がない。つまり、本実施形態に係る車体前部構造10は、開閉フラップ56や調整フラップ58が設けられる構成に限定されるものではない。また、ファン46は、ラジエータ42及びコンデンサ44と同じ前傾姿勢で配置される構成に限定されるものではない。更に、ダクトとしては、フロアトンネル部64に限定されるものではない。
10 車体前部構造
12 車両
20 エンジンコンパートメントルーム
22 前部導入口
32 エンジン
42 ラジエータ
44 コンデンサ
46 ファン
52 底部導入口
56 開閉フラップ
58 調整フラップ
64 フロアトンネル部(ダクト)

Claims (5)

  1. エンジンが収容されたエンジンコンパートメントルームの車体後方側に配置され、車両用空調装置の冷凍サイクルを構成するコンデンサと、
    前記コンデンサの車体後方側に該コンデンサと離間して配置され、前記エンジンを冷却するための冷却溶媒の熱を放熱するラジエータと、
    前記ラジエータの車体後方側に配置され、該ラジエータと車両の外部とを連通させるダクトと、
    前記コンデンサと前記ラジエータとの間に配置され、車両の前部に形成された前部導入口及び車両の底部に形成された底部導入口の少なくとも一方から前記ラジエータへ冷却風を導入させる正回転モードと、前記ラジエータへ前記ダクトを通る冷却風を導入させる逆回転モードと、を選択的に取るファンと、
    を有する車体前部構造。
  2. 前記ダクトは、車幅方向中央部に車体前後方向に延在するように配置されたフロアトンネル部であることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 車両の低速走行時又は停車時に、前記ファンが前記正回転モードを取ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 車両の停車時で、かつラジエータに対する熱負荷が大きいときに、前記ファンが前記逆回転モードを取ることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車体前部構造。
  5. 前記ラジエータが前記コンデンサに対して車体下方側へずれるように配置されており、
    前記コンデンサの車体下方側に回動可能に設けられ、車両の高速走行時に前記エンジンコンパートメントルームから前記コンデンサを通らずに前記ラジエータへ導入される冷却風の流路を開放する開閉フラップと、
    前記ラジエータの車体上方側に回動可能に設けられ、車両の高速走行時に前記エンジンコンパートメントルームから前記コンデンサを通って前記ラジエータへ導入される冷却風の流量を調整する調整フラップと、
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車体前部構造。
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