JP6015513B2 - 冷却構造 - Google Patents

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本発明は、エンジンを冷却する冷却ユニットがエンジンコンパートメントルームの車体後方側に配置された車両の冷却構造に関する。
コンデンサとラジエータとが一体的に構成されるとともに、その一体化されたコンデンサとラジエータとを含む冷却ユニットが、エンジンコンパートメントルームの車体後方側、即ち少なくとも前輪を駆動する(エンジン及びトランスミッションを含む)パワーユニットの車体後方側に配置された車両の冷却構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2010/097890号パンフレット
しかしながら、コンデンサとラジエータとが一体化されていると、それぞれに対する冷却風による冷却効率が低下する懸念がある。このように、車両に搭載された2つの熱交換器(コンデンサ及びラジエータ)の冷却効率をそれぞれ向上させる構造には、改善の余地がある。
そこで、本発明は、車両に搭載された2つの熱交換器の冷却効率をそれぞれ向上できる冷却構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の冷却構造は、エンジンが収容されたエンジンコンパートメントルームの車体後方側に配置され、車両の底部から導入される冷却風と熱交換されることで冷却される第1熱交換器と、前記第1熱交換器よりも前記冷却風の導入方向下流側で、かつ車幅方向から見た側面視で該第1熱交換器と「V」字状をなすように配置され、車両の前部から導入される冷却風と熱交換されることで冷却される第2熱交換器と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、第1熱交換器と第2熱交換器とが、車幅方向から見た側面視で「V」字状をなすように配置されるとともに、第1熱交換器には、車両の底部から冷却風が導入され、第2熱交換器には、車両の前部から冷却風が導入される。したがって、車両に搭載された第1熱交換器及び第2熱交換器の冷却効率がそれぞれ向上される。なお、本発明における「V」字状には、略「V」字状も含まれる。
また、請求項2に記載の冷却構造は、請求項1に記載の冷却構造であって、前記第1熱交換器と前記第2熱交換器の間に、該第1熱交換器へ冷却風を導入させるための第1ファンが設けられ、前記第2熱交換器の車体後方側に、該第2熱交換器へ冷却風を導入させるための第2ファンが設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、第1ファンにより第1熱交換器へ冷却風が導入され、第2ファンにより第2熱交換器へ冷却風が導入される。したがって、車両の低速走行時又は停車時であっても、第1熱交換器及び第2熱交換器の冷却効率がそれぞれ向上される。
また、請求項3に記載の冷却構造は、請求項1又は請求項2に記載の冷却構造であって、前記第1熱交換器へ冷却風を導入させるための開口部がサスペンションメンバに形成されており、該開口部を閉塞するように、前記第1熱交換器が前記サスペンションメンバに固定されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、サスペンションメンバに形成された開口部を閉塞するように、第1熱交換器が、そのサスペンションメンバに固定されている。したがって、開口部が形成されたサスペンションメンバの剛性低下が第1熱交換器によって抑制される。
また、請求項4に記載の冷却構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の冷却構造であって、前記第1熱交換器が、車両用空調装置の冷凍サイクルを構成するコンデンサであり、前記第2熱交換器が、前記エンジンを冷却するための冷却溶媒の熱を放熱するラジエータであることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、コンデンサ及びラジエータの冷却効率がそれぞれ向上される。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、車両に搭載された第1熱交換器及び第2熱交換器の冷却効率をそれぞれ向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、車両の低速走行時又は停車時であっても、第1熱交換器及び第2熱交換器の冷却効率をそれぞれ向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、開口部が形成されたサスペンションメンバの剛性低下を第1熱交換器によって抑制することができる。
請求項4に係る発明によれば、コンデンサ及びラジエータの冷却効率をそれぞれ向上させることができる。
本実施形態に係る冷却構造を備えた車両の斜視図である。 図1におけるX−X線矢視断面図である。 本実施形態に係る冷却構造の冷却ユニットと冷却ユニットを構成するコンデンサ及びラジエータが固定されるサスペンションメンバとを示す斜視図である。 本実施形態に係る冷却構造の冷却ユニットと冷却ユニットを構成するコンデンサ及びラジエータが固定されるサスペンションメンバとを示す正面図である。 本実施形態に係る冷却構造の冷却ユニットを構成するコンデンサ及びラジエータが固定されるサスペンションメンバを示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印RIを車体右方向とする。また、以下の説明で、特記なく上下、前後、左右の方向を用いる場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
図2に示されるように、車両12の車体右側部及び車体左側部(車体両側部)には、それぞれ車体前後方向に延在する左右一対のフロントサイドメンバ14が配置されている。各フロントサイドメンバ14は、矩形枠状の閉断面構造に形成されており、車体前後方向における中途部に傾斜部(キック部)14Aを有している。
これにより、各フロントサイドメンバ14は、傾斜部14Aよりも車体前方側が、車体後方側よりも所定高さ高い位置で車体前後方向に延在するようになっている。また、左右一対のフロントサイドメンバ14の前端部には、矩形枠状の閉断面構造に形成されて車幅方向に延在するフロントバンパリインフォースメント16が架設されている。
図1、図2に示されるように、フロントバンパリインフォースメント16の車体前方側には、樹脂製のフロントバンパ18が配設されており、フロントバンパ18の車体下方側には、そのフロントバンパ18と一体に樹脂製のバンパカバー19が配設されている。そして、フロントバンパ18とバンパカバー19との間には、後述するラジエータ64へ冷却風を導入するための前部導入口22が形成されている。
フロントバンパリインフォースメント16と、左右のフロントサイドメンバ14と、エンジンフード24と、後述するアンダーカバー26と、後述するダッシュパネル36と、で構成された(囲まれた)空間は、エンジンコンパートメントルーム20とされている。エンジンコンパートメントルーム20内には、エンジン32及びトランスミッション34を含んで構成され、少なくとも前輪28を駆動するパワーユニット30が配設(収容)されている。
なお、このパワーユニット30は、エンジン32の車幅方向一方側(例えば左側)にトランスミッション34が取り付けられたエンジン横置きタイプとされている。そして、このパワーユニット30は、その車幅方向両端部が、それぞれ図示しないエンジンマウント及びブラケットを介して左右のフロントサイドメンバ14に支持されている。
また、図2、図3に示されるように、パワーユニット30の車体下方側には、エンジンコンパートメントルーム20を構成する(エンジンコンパートメントルーム20の車体下方側を覆う)略平板状のアンダーカバー26が配設されている。このアンダーカバー26は、樹脂材で成形されており、その前端部は、バンパカバー19の下端部に一体的に取り付けられている。
また、アンダーカバー26の車体後方上部側には、図示しないサスペンションを支持するサスペンションメンバ40が配設されている。サスペンションメンバ40の車幅方向両外側には、サスペンションを構成するロアアーム52がそれぞれ取り付けられており、各ロアアーム52の車幅方向外側には、前輪28が配設されるようになっている。
図3、図4に示されるように、サスペンションメンバ40の前部側で、かつ車幅方向両端部には、車体上方外側へ延在する一対の角部42が一体に突設されている。この一対の角部42が、それぞれフロントサイドメンバ14の下面にボルト締結によって固定され、更にサスペンションメンバ40の後部側で、かつ車幅方向両端部が、それぞれ傾斜部14Aの下端部にボルト締結によって固定されることにより、サスペンションメンバ40が、フロントサイドメンバ14に吊り下げられた状態に支持されるようになっている。
また、図5に示されるように、サスペンションメンバ40には、平面視で車幅方向が長手方向とされた矩形状の開口部50が形成されている。つまり、このサスペンションメンバ40は、車幅方向が長手方向とされた矩形枠状に形成されている。そして、開口部50の車幅方向中央部には、車体前後方向に延在する平板状の連結部44が、前側クロス部46の下面側及び後側クロス部48の下面側を連結するように一体に架設されている。この連結部44により、サスペンションメンバ40の剛性低下が抑制されるようになっている。
また、サスペンションメンバ40の開口部50内には、後述するコンデンサ62が配設されるようになっている(図2、図3参照)。詳細には、サスペンションメンバ40の前側クロス部46の後側辺縁部には、半円板状とされた複数(例えば2個)の取付部47が車幅方向に離間して、かつ上方へ向かって一体に突設されており、各取付部47には、それぞれボルト(図示省略)を挿通させるための貫通孔47Aが形成されている。
同様に、サスペンションメンバ40の後側クロス部48の前側辺縁部にも、複数(例えば2個)の取付部(図示省略)が車幅方向に離間して一体に設けられており、各取付部には、それぞれボルト(図示省略)を挿通させるための貫通孔(図示省略)が形成されている。
したがって、コンデンサ62は、開口部50を閉塞するように、その開口部50内に配置されるとともに、その開口部50から脱落しないように、連結部44によって車体下方側から支持された状態で、その前端部及び後端部が、それぞれ各取付部47及び各取付部(図示省略)を介してボルト締結されることにより、サスペンションメンバ40に固定されるようになっている(図2、図3参照)。これにより、コンデンサ62は、略水平姿勢に保持されるようになっている。
また、サスペンションメンバ40には、ラジエータ64の後端部(下端部)が取り付けられるようになっている。詳細には、サスペンションメンバ40の後側クロス部48の上面には、半円板状とされた複数(例えば2個)の取付部49が車幅方向に離間して、かつ上方に向かって一体に突設されており、各取付部49には、それぞれボルト(図示省略)を挿通させるための貫通孔49Aが形成されている。
したがって、ラジエータ64は、その後端部(下端部)が各取付部49を介してボルト締結されることにより、サスペンションメンバ40の後側クロス部48に固定されるようになっている(図2参照)。なお、ラジエータ64の前端部(上端部)は、後述するシュラウド70(図2参照)の前端部にボルト締結されることによって固定されるようになっており、ラジエータ64は、前傾姿勢に保持されるようになっている。
また、図2に示されるように、開口部50と対向するアンダーカバー26には、アンダーカバー26と路面(図示省略)との間を流れる冷却風(車両12が走行することによって発生する冷却風又は後述する第1ファン66によって発生する冷却風)が開口部50を通ってコンデンサ62へ導入されるようにするための底部導入口25が形成されている。
底部導入口25は、平面視で車幅方向を長手方向とする矩形状に形成されており、その大きさは開口部50と同じか、それより大とされている。そして、底部導入口25の後側辺縁部には、その後側辺縁部全体に亘って平板状のフラップ27が車体下方側に向けて一体に突設されている。このフラップ27により、車両12の走行時に、アンダーカバー26と路面との間を流れる冷却風が、底部導入口25(車両12の底部)から導入され易くなるようになっている。
また、パワーユニット30よりも車体後方側で、かつ左右のフロントサイドメンバ14における傾斜部14Aの車体上方側には、エンジンコンパートメントルーム20と車室とを区画する略平板状のダッシュパネル36が設けられている。そして、ダッシュパネル36の前面における下部側には、ダッシュパネル36とで閉断面構造を構成する断面略ハット型形状のダッシュクロスメンバ37が車幅方向に延在するように取り付けられている。
また、ダッシュパネル36の車体後方側には、インストルメントパネル38が配設されており、ダッシュパネル36の下部側で車体後方側へ延在する後端部には、フロアパネル58の前端部が接合されている。フロアパネル58の車幅方向中央部には、トンネル部56が形成されており、そのトンネル部56の車体前方側に、後述する冷却ユニット60が配設されるようになっている。
すなわち、車幅方向から見た側面視で、パワーユニット30の車体後方側で、かつダッシュクロスメンバ37の車体下方側には、エンジン32を冷却するための冷却ユニット60が配設されている。なお、冷却ユニット60の車体後方側におけるトンネル部56の底部には、矩形状の開口部54が形成されており、ラジエータ64を通過した冷却風が、その開口部54から車外へ排出されるようになっている。
図2〜図4に示されるように、この冷却ユニット60は、車両用空調装置の冷凍サイクルを構成する空冷式のコンデンサ(冷却風と熱交換する第1熱交換器である凝縮器)62と、パワーユニット30のエンジン32を冷却する冷却溶媒としての冷却水の熱を放熱する空冷式のラジエータ(冷却風と熱交換する第2熱交換器)64と、を有している。
更に、この冷却ユニット60は、コンデンサ62とラジエータ64との間に、回転軸方向がコンデンサ62の法線方向となるように設けられ、コンデンサ62に冷却風を導入させる第1ファン66と、ラジエータ64の車体後方側に、回転軸方向が車体前後方向となるように設けられ、ラジエータ64に冷却風を導入させる第2ファン68と、第2ファン68を収容するシュラウド70と、を有している。
上記したように、コンデンサ62は、サスペンションメンバ40の開口部50内に固定されており、エンジンコンパートメントルーム20の車体後方下部側に配置されている。そして、ラジエータ64は、その後端部(下端部)がサスペンションメンバ40の後側クロス部48に固定されており、車幅方向から見た側面視で、コンデンサ62と略「V」字状をなすように、コンデンサ62の車体上方側(コンデンサ62よりも冷却風の導入方向下流側)に配置されている(図2参照)。
すなわち、コンデンサ62とラジエータ64とは、それぞれの車体後方側端部が互いに近接され(サスペンションメンバ40の後側クロス部48に取り付けられ)、それぞれの車体前方側端部が互いに離間されて車体前方上側へ開口した側面視略「V」字状に配置されている。
なお、コンデンサ62とラジエータ64とでなす小さい方の角度θは、θ=35°〜45°とされている。また、ラジエータ64は、冷却水が通る複数のチューブ及び放熱フィンを備えたコア部64Aを有しており、そのコア部64Aが、前部導入口22(車両12の前部)から導入された冷却風によって冷却されるようになっている。
第1ファン66及び第2ファン68は、それぞれ独立して制御可能、即ち電動回転可能及び風量調節可能に構成された軸流ファン(吸込ファン)であり、車両12の低速走行時や停車時(エンジン32のアイドリング時及び停止時を含む)に回転駆動されることで、コンデンサ62及びラジエータ64へ強制的に冷却風を導入できるようになっている。
詳細には、第1ファン66が回転することにより、底部導入口25(車体下方側)から開口部50を通ってコンデンサ62へ冷却風が流れるようになっており、第2ファン68が回転することにより、前部導入口22(車体前方側)からエンジンコンパートメントルーム20を通って(コンデンサ62を通過しないで)ラジエータ64へ冷却風が流れるようになっている。
なお、第2ファン68が回転することにより、コンデンサ62を通過した冷却風もラジエータ64へ流れるようになっている。そして、ラジエータ64を通過した冷却風は、トンネル部56内を通って、開口部54から車外へ排出されるようになっている。また、第2ファン68だけを回転させることにより、エンジンコンパートメントルーム20内の熱を開口部54から車外へ排出することも可能になっている。
また、図2、図4に示されるように、冷却ユニット60の車体前方側には、車幅方向に延在する(車幅方向が軸方向とされた)円筒状のステアリングギアボックス72が配設されている。このステアリングギアボックス72は、サスペンションメンバ40の車幅方向両端部から車体上方内側へ向けて突設された一対の支持部43に取り付けられるようになっており、その一対の支持部43によって支持されるようになっている。
そして、各支持部43の上端部は、車体前方側から見た正面視で、ラジエータ64のコア部64Aの車幅方向外側に配置されるようになっている(図4参照)。これにより、各支持部43がコア部64Aに対する通風抵抗にならないように(各支持部43によって冷却風の導入が妨げられるのが抑制又は防止されるように)なっている。
また、ステアリングギアボックス72も、円筒状に形成されていることから、コア部64Aに対する通風抵抗にならないように(ステアリングギアボックス72によって冷却風の導入が妨げられるのが抑制又は防止されるように)なっており、前部導入口22から導入された冷却風は、ステアリングギアボックス72の外周面に沿って流れるようになっている。
以上のような構成とされた冷却構造10において、次にその作用について説明する。
車両12の低速走行時(所定の速度未満で走行しているとき)又は停車時には、第1ファン66及び第2ファン68を回転駆動させる。これにより、底部導入口25から導入され、開口部50を通った冷却風が、コンデンサ62へ導入される。そして、コンデンサ62を通過した冷却風だけではなく、前部導入口22から導入され、エンジンコンパートメントルーム20を通った(コンデンサ62を通過しない)冷却風が、ラジエータ64へ導入される。
つまり、コンデンサ62及びラジエータ64に対して、それぞれ独立して冷却風を強制的に導入させることができる。しかも、第1ファン66及び第2ファン68は、それぞれ独立して制御可能に構成されているため、例えば第2ファン68だけを回転駆動させたり、第2ファン68の風量(単位時間当たりの回転数)を第1ファン66の風量よりも増加させたりすることで、コンデンサ62よりもラジエータ64へより多く冷却風を導入させることもできる。
したがって、車両12の低速走行時又は停車時であっても、コンデンサ62及びラジエータ64を効率よく冷却することができる(コンデンサ62及びラジエータ64の冷却効率を向上させることができる)。なお、ラジエータ64を通過した冷却風は、トンネル部56を通って開口部54から車外へ排出される。
一方、車両12の高速走行時(所定の速度以上で走行しているとき)には、第1ファン66及び第2ファン68の回転駆動を停止させる。すなわち、車両12の高速走行時には、第1ファン66及び第2ファン68を回転駆動させてもよいが、第1ファン66及び第2ファン68を回転駆動させなくても、底部導入口25及び前部導入口22から、それぞれ冷却風が導入される。
底部導入口25から導入された冷却風は、開口部50を通ってコンデンサ62へ導入される。ここで、車両12の高速走行時に冷却風がスムーズに流れるアンダーカバー26の車体下方側における車幅方向中央部には、車幅方向に延在する平板状のフラップ27が突設されている。したがって、底部導入口25から冷却風(外気)が導入され易く、コンデンサ62を効率よく冷却することができる(コンデンサ62の冷却効率を向上させることができる)。
更に、コンデンサ62を通過した冷却風だけではなく、前部導入口22から導入され、エンジンコンパートメントルーム20を通った冷却風が、ラジエータ64へ導入される。つまり、コンデンサ62を通過しない冷却風が、ラジエータ64に対して直接かつ多く導入される。したがって、ラジエータ64を効率よく冷却することができる(ラジエータ64の冷却効率を向上させることができる)。なお、ラジエータ64を通過した冷却風は、トンネル部56を通って開口部54から車外へ排出される。
また、コンデンサ62は、サスペンションメンバ40の開口部50内に、その開口部50を閉塞するように固定されているので、連結部44と共に、サスペンションメンバ40の剛性低下を抑制することができる。また、これにより、車室側に設けられる車両用空調装置とコンデンサ62との距離が比較的短くなるので、両者間の配線長及び配管長を比較的短くすることができ、それらの搭載性を向上させることができる。
また、コンデンサ62とラジエータ64とは、エンジンコンパートメントルーム20の車体後方側に互いの後端部を近接させて配置されているので、車両12の低重心化(慣性モーメントの低減化)を図ることができ、車両12の運動性能を向上させることができる。更に、車両12の走行時において、フラップ27により、底部導入口25から冷却風を導入させ易いことから、アンダーカバー26の車体下方側を流れる風に対して整流効果が得られる。よって、車両12の空力性能を向上させることができる。
また、コンデンサ62とラジエータ64とは、側面視で略「V」字状をなすように互いの前端部を離間させて配置されているので、第2ファン68だけではなく、第1ファン66の羽根(翼)形状に対する設計の自由度も高い。したがって、第1ファン66及び第2ファン68の羽根(翼)形状を適宜設定することにより、コンデンサ62及びラジエータ64の冷却効率を向上させることもできる。
以上、本実施形態に係る冷却構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る冷却構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、第1ファン66及び第2ファン68は、それぞれ独立して制御可能に構成されるものに限定されるものではない。
また、第2ファン68だけで、コンデンサ62に対しても冷却風を効果的に導入させることができるようになっていれば、第1ファン66を設けない構成としてもよい。更に、コンデンサ62及びラジエータ64は、サスペンションメンバ40に固定される構成に限定されるものではない。
10 冷却構造
12 車両
20 エンジンコンパートメントルーム
32 エンジン
40 サスペンションメンバ
50 開口部
62 コンデンサ(第1熱交換器)
64 ラジエータ(第2熱交換器)
66 第1ファン
68 第2ファン

Claims (4)

  1. エンジンが収容されたエンジンコンパートメントルームの車体後方側に配置され、車両の底部から導入される冷却風と熱交換されることで冷却される第1熱交換器と、
    前記第1熱交換器よりも前記冷却風の導入方向下流側で、かつ車幅方向から見た側面視で該第1熱交換器と「V」字状をなすように配置され、車両の前部から導入される冷却風と熱交換されることで冷却される第2熱交換器と、
    を有する冷却構造。
  2. 前記第1熱交換器と前記第2熱交換器の間に、該第1熱交換器へ冷却風を導入させるための第1ファンが設けられ、前記第2熱交換器の車体後方側に、該第2熱交換器へ冷却風を導入させるための第2ファンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷却構造。
  3. 前記第1熱交換器へ冷却風を導入させるための開口部がサスペンションメンバに形成されており、該開口部を閉塞するように、前記第1熱交換器が前記サスペンションメンバに固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却構造。
  4. 前記第1熱交換器が、車両用空調装置の冷凍サイクルを構成するコンデンサであり、前記第2熱交換器が、前記エンジンを冷却するための冷却溶媒の熱を放熱するラジエータであることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の冷却構造。
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