JP6136954B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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本発明は、ラジエータ及びファンを含む冷却ユニットがパワーユニットよりも車体後方側に配置された車体前部構造に関する。
ラジエータ及びファンを含む冷却ユニットが、エンジンコンパートメントルームの車体後方側、即ちパワーユニットよりも車体後方側に配置された車体前部構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この車体前部構造では、ラジエータへ冷却風を導入するための底部導入口が形成されており、底部導入口の後端部には、冷却風を導入させ易くするためのフラップが車体下方側へ向けて突設されている。
特開2013−107469号公報
しかしながら、車両の高速走行時には、底部導入口から導入される冷却風よりも、車体前部に形成された前部導入口から導入される冷却風が多くなるため、底部導入口へ冷却風を導入させ易くするためのフラップが、逆に導風抵抗となるおそれがある。このように、ラジエータに対して冷却風を効率よく導入させるための構造には、改善の余地がある。
そこで、本発明は、ラジエータに対して冷却風を効率よく導入させられる車体前部構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車体前部構造は、少なくとも前輪を駆動するパワーユニットよりも車体後方側に配置され、該パワーユニットに対する冷却系を構成するラジエータと、前記ラジエータよりも車体後方側に配置され、該ラジエータへ冷却風を導入するためのファンと、前記ラジエータよりも車体前方下側に設けられ、該ラジエータへ冷却風を導入するための底部導入口と、前記ラジエータと前記ファンとの間における車体下方側に設けられ、該ラジエータを通過した前記冷却風を車外へ排出する排出口と、前記底部導入口の後端部側に設けられ、車体下方側へ突出した突出姿勢と車体前方側へ突出した格納姿勢とを選択的にとる前部フラップと、前記排出口の前端部側に設けられ、車体後方側へ突出した閉塞姿勢と車体下方側へ突出した開放姿勢とを選択的にとる後部フラップと、前記後部フラップが閉塞姿勢をとるときに前記前部フラップが突出姿勢をとり、前記後部フラップが開放姿勢をとるときに前記前部フラップが格納姿勢をとるように、前記後部フラップと前記前部フラップとを連動させる連動機構と、車速が所定値未満のときに前記後部フラップが閉塞姿勢をとり、車速が所定値以上のときに前記後部フラップが開放姿勢をとるように、前記連動機構を制御する制御装置と、を備え、前記連動機構は、前記前部フラップが取り付けられた前部回動軸の軸方向一端部に固定された前部ギアと、前記後部フラップが取り付けられた後部回動軸の軸方向一端部に固定された後部ギアと、前記制御装置により正逆両方向への回転が制御される駆動モーターの回転軸に固定された駆動ギアと、前記前部ギアと前記後部ギアと前記駆動ギアとに巻回された帯状部材と、を有している。
請求項1に記載の発明によれば、底部導入口の後端部側に、車体下方側へ突出した突出姿勢と車体前方側へ突出した格納姿勢とを選択的にとる前部フラップが設けられ、排出口の前端部側に、車体後方側へ突出した閉塞姿勢と車体下方側へ突出した開放姿勢とを選択的にとる後部フラップが設けられている。そして、後部フラップが閉塞姿勢をとるときに前部フラップが突出姿勢をとり、後部フラップが開放姿勢をとるときに前部フラップが格納姿勢をとるように、後部フラップと前部フラップとが連動機構によって連動されている。
したがって、車速が所定値未満のときには、後部フラップを閉塞姿勢とし、前部フラップを突出姿勢として、ファンを回転駆動することにより、底部導入口から冷却風が効率よく導入される。これにより、ラジエータに対して冷却風が効率よく導入される。また、車速が所定値以上のときには、後部フラップを開放姿勢とし、前部フラップを格納姿勢として、ファンの回転駆動を停止することにより、パワーユニットよりも車体前方側に設けられた前部導入口から導入されてラジエータを通過した冷却風が排出口から車外へ排出される(負圧によって車外へ吸い出される)。これにより、ラジエータに対して冷却風が効率よく導入される。
また車速が所定値未満のときに後部フラップが閉塞姿勢をとり、車速が所定値以上のときに後部フラップが開放姿勢をとるように、連動機構制御装置によって制御されている。
たがって、車速に応じて自動的に、ラジエータに対して冷却風が効率よく導入される。
また連動機構は、前部フラップが取り付けられた回動軸の軸方向一端部に固定された前部ギアと、後部フラップが取り付けられた後部回動軸の軸方向一端部に固定された後部ギアと、制御装置により正逆両方向への回転が制御される駆動モーターの回転軸に固定された駆動ギアと、前部ギアと後部ギアと駆動ギアとに巻回された帯状部材と、を有している。
したがって、制御装置によって駆動モーターの正方向又は逆方向への回転が制御されることにより、前部フラップ及び後部フラップの姿勢が切り替わる。つまり、制御装置によって制御される連動機構が簡易に構成される。
また、請求項に記載の車体前部構造は、請求項に記載の車体前部構造であって、前記制御装置は、前記後部フラップが開放姿勢をとったときに、前記ファンの回転駆動を停止する構成とされている。
請求項に記載の発明によれば、後部フラップが開放姿勢をとったときには、制御装置により、ファンの回転駆動が停止される。したがって、ファンの回転駆動により、排出口から冷却風が取り入れられることがない。よって、ラジエータに対する冷却効率の低下を生じさせることがない。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、ラジエータに対して冷却風を効率よく導入させることができる。
また、請求項に係る発明によれば、車速に応じて自動的に、ラジエータに対して冷却風を効率よく導入させることができる。
更に、請求項に係る発明によれば、制御装置によって制御される連動機構を簡易に構成することができる。
請求項に係る発明によれば、ラジエータに対する冷却効率の低下を生じさせないようにすることができる。
本実施形態に係る車体前部構造が適用された車両を示す斜視図である。 図1におけるX−X線矢視断面図である。 本実施形態に係る車体前部構造の低速走行時の状態を示す底面図である。 本実施形態に係る車体前部構造の高速走行時の状態を示す底面図である。 本実施形態に係る車体前部構造を示す分解斜視図である。 本実施形態に係る車体前部構造を示す正面図である。 本実施形態に係る車体前部構造の低速走行時の状態を示す拡大側面図である。 本実施形態に係る車体前部構造の高速走行時の状態を示す拡大側面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印RHを車体右方向、矢印LHを車体左方向とする。また、以下の説明で、特記なく上下、前後、左右の方向を用いる場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
図2に示されるように、本実施形態に係る車体前部構造10が適用された車両12の車体右側部及び車体左側部(車体両側部)には、それぞれ車体前後方向に延在する左右一対のフロントサイドメンバ14が配置されている。各フロントサイドメンバ14は、矩形枠状の閉断面構造に形成されており、車体前後方向における中途部に傾斜部(キック部:図示省略)を有している。
これにより、各フロントサイドメンバ14は、傾斜部よりも車体前方側が、車体後方側よりも所定高さ高い位置で車体前後方向に延在するようになっている。また、左右一対のフロントサイドメンバ14の前端部には、矩形枠状の閉断面構造に形成されて車幅方向に延在するフロントバンパリインフォースメント16が架設されている。
図1、図2に示されるように、フロントバンパリインフォースメント16の車体前方側には、樹脂製のフロントバンパ18が配設されており、フロントバンパ18の車体下方側には、そのフロントバンパ18と一体に樹脂製のバンパカバー19が配設されている。そして、フロントバンパ18とバンパカバー19との間には、後述するラジエータ62へ冷却風を導入するための前部導入口22が形成されている。また、フロントバンパ18の車体上方後側には、エンジンフード24が配設されている。
フロントバンパリインフォースメント16と、左右のフロントサイドメンバ14と、エンジンフード24と、後述するアンダーカバー26と、後述するダッシュパネル36と、で構成された(囲まれた)空間は、エンジンコンパートメントルーム20とされている。エンジンコンパートメントルーム20内には、エンジン32及びトランスミッション34を含んで構成され、少なくとも前輪48を駆動するパワーユニット30が配設(収容)されている。
なお、このパワーユニット30は、エンジン32の車幅方向一方側(例えば左側)にトランスミッション34が取り付けられたエンジン横置きタイプとされている。そして、このパワーユニット30は、その車幅方向両端部が、それぞれ図示しないエンジンマウント及びブラケットを介して左右のフロントサイドメンバ14に支持されている。
また、図2〜図4に示されるように、パワーユニット30の車体下方側には、エンジンコンパートメントルーム20を構成する(エンジンコンパートメントルーム20の車体下方側を覆う)略平板状のアンダーカバー26が配設されている。このアンダーカバー26は、樹脂材で成形されており、その前端部は、バンパカバー19の下端部に一体的に取り付けられている。
また、図5に示されるように、アンダーカバー26の車体後方上側には、図示しないサスペンションを支持するサスペンションメンバ40が配設されている。サスペンションメンバ40は、車幅方向に延在するクロスメンバ42と、そのクロスメンバ42の車幅方向両外側から車体後方側へ延在する左右一対のサイドメンバ44と、を有している。そして、各サイドメンバ44にサスペンションを構成するロアアーム46がそれぞれ取り付けられており、各ロアアーム46の車幅方向外側には、前輪48が配設されている。
また、クロスメンバ42の車幅方向両端部には、車幅方向外側上方へ延在する一対の角部43が一体に突設されている。この一対の角部43が、それぞれフロントサイドメンバ14の下面にボルト締結によって固定され、更に各サイドメンバ44の後端部が、それぞれフロントサイドメンバ14における傾斜部の下端部にボルト締結によって固定されることにより、サスペンションメンバ40が、フロントサイドメンバ14に吊り下げられた状態に支持されるようになっている。
したがって、サイドメンバ44の後端部には、ボルト締結用の貫通孔44Bが形成されている。また、サイドメンバ44の中途部には、後述する取付部52を取り付けるための貫通孔44Aが形成されている。更に、クロスメンバ42の車体後方側には、アンダーカバー26に形成された後述するガイド壁部27が配置されている。そして、アンダーカバー26の後端部(ガイド壁部27よりも車体後方側)には、後述するラジエータ62を前傾姿勢で支持するラジエータサポート50が設けられている。
ラジエータサポート50は、車幅方向に延在する断面矩形状の突条部51が、前後に並んで形成されており、2つの突条部51の間に、ラジエータ62の下端部が取り付けられるようになっている。また、ラジエータサポート50の左右両端部は、平板状の取付部52とされており、その取付部52の前端部及び後端部には、それぞれボルト締結用の貫通孔52A、52Bが形成されている。
したがって、図5、図6に示されるように、前側の貫通孔52Aとサイドメンバ44の中途部に形成された貫通孔44Aとに挿通されるボルトにより、取付部52がサイドメンバ44の中途部に締結されるようになっている。そして、後側の貫通孔52Bとサイドメンバ44の後端部に形成された貫通孔44Bとに挿通されるボルトにより、取付部52とサイドメンバ44の後端部とが、フロントサイドメンバ14における傾斜部の下端部に締結されるようになっている。
また、図2〜図5に示されるように、アンダーカバー26の後部(ラジエータ62よりも車体前方下側)には、アンダーカバー26と路面(図示省略)との間を流れる冷却風(車両12が走行することによって発生する冷却風又は後述するファン64によって発生する冷却風)がラジエータ62へ導入されるようにするための底部導入口28が形成されている。
底部導入口28は、底面視で車幅方向を長手方向とする矩形状に形成されており、その前端部には、車体後方上側へ延在するガイド壁部27が一体に突設されている。このガイド壁部27により、冷却風がラジエータ62の後述するコア部62Aへ案内されるようになっている。そして、底部導入口28の後端部側には、前部フラップ70が設けられている。なお、前部フラップ70については後で詳述する。
また、図2に示されるように、パワーユニット30よりも車体後方側で、かつ左右のフロントサイドメンバ14における傾斜部の車体上方側には、エンジンコンパートメントルーム20と車室21とを区画する略平板状のダッシュパネル36が設けられている。そして、ダッシュパネル36の前面における下部側には、ダッシュパネル36とで閉断面構造を構成する断面略ハット型形状のダッシュクロスメンバ37が車幅方向に延在するように取り付けられている。
また、ダッシュパネル36の車体後方側には、インストルメントパネル38が配設されており、ダッシュパネル36の下部側で車体後方側へ延在する後端部には、フロアパネル58の前端部が一体的に接合されている。そして、フロアパネル58の車幅方向中央部には、トンネル部56が形成されており、そのトンネル部56の車体前方側に冷却ユニット60が配設されるようになっている。
すなわち、車幅方向から見た側面視で、パワーユニット30よりも車体後方側で、かつダッシュクロスメンバ37の車体下方側には、エンジン32を冷却する冷却系を構成する冷却ユニット60が配設されている。図2〜図6に示されるように、この冷却ユニット60は、パワーユニット30のエンジン32を冷却する冷却水の熱を放熱する空冷式のラジエータ(冷却風と熱交換する熱交換器)62を有している。
なお、ラジエータ62の前側には、車両用空調装置の冷凍サイクルを構成する空冷式のコンデンサ(冷却風と熱交換する凝縮器:図示省略)が設けられている。更に、この冷却ユニット60は、ラジエータ62よりも車体後方側に、回転軸方向が車体前後方向となるように設けられ、ラジエータ62に冷却風を導入させるためのファン64と、ファン64を収容するシュラウド66と、を有している。
ラジエータ62は、その下端部がラジエータサポート50に固定されるようになっており、図2に示される側面視で、コンデンサと共に前傾姿勢をなすように配置されている。また、図5、図6に示されるように、ラジエータ62は、冷却水が通る複数のチューブ及び放熱フィンを備えたコア部62Aを有しており、そのコア部62Aが、前部導入口22(車両12の前部)及び底部導入口28(車両12の底部)から導入された冷却風によって冷却されるようになっている。
ファン64は、電動回転可能及び風量調節可能に構成された軸流ファン(吸込ファン)であり、車両12の低速走行時(例えば時速60km未満での走行時)や停車時(エンジン32のアイドリング時及び停止時を含む)に回転駆動されることで、コンデンサ及びラジエータ62へ強制的に冷却風を導入できるようになっている。
また、図2〜図4に示されるように、シュラウド66の車体下方側前端部とラジエータサポート50の後端部との間には、排出口54が形成されている。この排出口54は、底面視で車幅方向を長手方向とする矩形状に形成されており、この排出口54から、エンジンコンパートメントルーム20内の熱やラジエータ62を通過して熱交換された冷却風が車外へ排出されるようになっている。
そして、排出口54の前端部側には、車体後方側へ突出した閉塞姿勢と車体下方側へ突出した開放姿勢とを選択的にとる後部フラップ80が設けられている。図3〜図5に示されるように、この後部フラップ80は、排出口54とほぼ同じ大きさの平板状に形成されており、閉塞姿勢をとることにより、排出口54を閉塞するようになっている。
また、底部導入口28の後端部側には、車体下方側へ突出した突出姿勢と車体前方側へ突出した格納姿勢とを選択的にとる前部フラップ70が設けられている。図2〜図6に示されるように、この前部フラップ70は、格納姿勢をとったときに、底部導入口28の開口面積を半減させる程度の大きさとされた平板状に形成されている。
つまり、この前部フラップ70は、格納姿勢をとっても、底部導入口28を閉塞しないようになっている。そして、この前部フラップ70は、突出姿勢をとることにより、車両12の低速走行時に、アンダーカバー26と路面との間を流れる冷却風を、底部導入口28へ導入させ易くなるように構成されている。
また、図2〜図6に示されるように、後部フラップ80が閉塞姿勢をとるときに前部フラップ70が突出姿勢をとり、後部フラップ80が開放姿勢をとるときに前部フラップ70が格納姿勢をとるように(換言すれば、前部フラップ70が突出姿勢をとるときに後部フラップ80が閉塞姿勢をとり、前部フラップ70が格納姿勢をとるときに後部フラップ80が開放姿勢をとるように)、後部フラップ80と前部フラップ70とを連動させる連動機構90が、ラジエータサポート50に設けられている。
詳細に説明すると、前部フラップ70は、車幅方向が軸方向とされた前部回動軸72に固定されており、前部回動軸72は、ラジエータサポート50の左右の取付部52上にそれぞれ取り付けられた左右一対の支持部材74に、図示しないベアリングを介して支持されている。そして、一方の支持部材74から車幅方向外側へ突出する前部回動軸72の軸方向一端部には、前部ギア76の軸心部分が固定されている。
同様に、後部フラップ80は、車幅方向が軸方向とされた後部回動軸82に固定されており、後部回動軸82は、ラジエータサポート50の左右の取付部52上にそれぞれ取り付けられた左右一対の支持部材84に、図示しないベアリングを介して支持されている。そして、一方の支持部材84から車幅方向外側へ突出する後部回動軸82の軸方向一端部(前部ギア76が存在する側と同じ側)には、後部ギア86の軸心部分が固定されている。
更に、ラジエータ62の車幅方向外側(前部ギア76及び後部ギア86が存在する側)には、取付ブラケット63が一体に形成されており、その取付ブラケット63に駆動モーター92が取付バンド93によって取り付けられている。この駆動モーター92は、正逆両方向に回転駆動可能に構成されており、駆動モーター92の回転軸94には、駆動ギア96の軸心部分が固定されている。
そして、図2、図7、図8に示されるように、駆動ギア96と前部ギア76と後部ギア86は、側面視で三角形の各頂点となる位置に配設されており、駆動ギア96と前部ギア76と後部ギア86には、帯状部材としての無端ベルト98が巻回されている。無端ベルト98の内周面には、幅方向(回動軸方向)に沿った溝部98Aが多数形成されており、その溝部98Aが、駆動ギア96、前部ギア76、後部ギア86と噛合するようになっている。
したがって、例えば駆動モーター92の正回転により、駆動ギア96が図2の反時計回りに回転すると、無端ベルト98を介して前部ギア76及び後部ギア86が同方向に回転し、前部回動軸72及び後部回動軸82を同方向に回転させる。これにより、前部フラップ70が突出姿勢をとり、後部フラップ80が閉塞姿勢をとるようになっている(図7参照)。
同様に、例えば駆動モーター92の逆回転により、駆動ギア96が図2の時計回りに回転すると、無端ベルト98を介して前部ギア76及び後部ギア86が同方向に回転し、前部回動軸72及び後部回動軸82を同方向に回転させる。これにより、前部フラップ70が格納姿勢をとり、後部フラップ80が開放姿勢をとるようになっている(図8参照)。
なお、図6に示されるように、駆動モーター92の正逆両方向への回転は、制御装置100により、車速に応じて自動的に制御されるようになっている。すなわち、制御装置100は、車両12が平坦な道路を走行しているときの予め決められた速度(所定値)を基準にして、駆動モーター92の正方向又は逆方向への回転を切り替えるようになっている。
具体的に説明すると、車速が所定値(例えば時速60km)未満のときには、前部フラップ70が突出姿勢をとり、後部フラップ80が閉塞姿勢をとるように、制御装置100が連動機構90(駆動モーター92)を制御し、車速が所定値(例えば時速60km)以上のときには、前部フラップ70が格納姿勢をとり、後部フラップ80が開放姿勢をとるように、制御装置100が連動機構90(駆動モーター92)を制御するようになっている。
そして、制御装置100は、図4、図8に示されるように、後部フラップ80が開放姿勢をとったとき、即ち排出口54を開口したときには、ファン64の回転駆動を停止させるようになっている。これにより、排出口54からファン64に向かって外気が取り入れられるのを防止するようになっている。
以上のような構成とされた本実施形態に係る車体前部構造10において、次にその作用について説明する。
図7に示されるように、車両12の低速走行時(車速が時速60km未満であるとき)又は停車時には、制御装置100の制御により、駆動モーター92が正回転される。すると、無端ベルト98が、図7の反時計回りに回動して、前部フラップ70が突出姿勢をとり、後部フラップ80が閉塞姿勢をとる。そして、制御装置100の制御により、ファン64が回転駆動される。
これにより、前部導入口22から導入されてエンジンコンパートメントルーム20を通った冷却風(外気)がラジエータ62へ導入されるとともに、底部導入口28から冷却風(外気)が導入され易くなり、その底部導入口28から強制的に導入された冷却風が、ラジエータ62へ効率よく導入される。
したがって、車両12の低速走行時又は停車時であっても、ラジエータ62への風量低下が抑制され、ラジエータ62を効率よく冷却することができる(ラジエータ62の冷却効率を向上させることができる)。なお、このとき、後部フラップ80は、閉塞姿勢をとっているため、排出口54が閉塞されている。よって、ラジエータ62を通過して熱交換された冷却風は、ファン64を通過し、トンネル部56を通って車外へ排出される。
一方、図8に示されるように、車両12の高速走行時(車速が時速60km以上であるとき)には、制御装置100の制御により、駆動モーター92が逆回転される。すると、無端ベルト98が、図8の時計回りに回動して、前部フラップ70が格納姿勢をとり、後部フラップ80が開放姿勢をとる。そして、車両12の高速走行時には、前部導入口22から大量の冷却風(外気)が導入されるため、制御装置100の制御により、ファン64の回転駆動が停止される。
ここで、後部フラップ80は、開放姿勢をとっていることから排出口54が開口している。そして、前部フラップ70は、格納姿勢をとっていることから車体下方側へ突出していない。したがって、車両12の高速走行時には、後部フラップ80よりも車体後方側の車両12と路面との間が負圧になり、ラジエータ62を通過して熱交換された冷却風は、その負圧によって、排出口54から車外へ強制的に排出される。
つまり、ラジエータ62を通過して熱交換された冷却風は、ファン64の車体前方側から強制的に排出され、回転が停止されているファン64が導風抵抗にならない。よって、前部導入口22から排出口54まで風の流れが形成され、前部導入口22から導入されてエンジンコンパートメントルーム20を通った冷却風(外気)がラジエータ62へ効率よく導入される。
したがって、車両12の高速走行時に、ラジエータ62への風量低下が抑制され、ラジエータ62を効率よく冷却することができる(ラジエータ62の冷却効率を向上させることができる)。なお、前部フラップ70は、底部導入口28を閉塞しないため、底部導入口28からも冷却風(外気)がラジエータ62へ導入される。
また、排出口54が開口している状態でファン64が回転駆動されると、排出口54から外気が取り入れられるため、ラジエータ62を通過して熱交換された冷却風が排出口54から車外へ排出されるのが阻害される。しかしながら、排出口54が開口しているときには、ファン64の回転駆動が停止されるように制御装置100によって制御しているため、ラジエータ62を通過して熱交換された冷却風が排出口54から車外へ排出されるのが阻害されない。
このように、本実施形態によれば、車速に応じて前部フラップ70及び後部フラップ80の姿勢の切替とファン64の回転駆動とが自動的に制御されるので、ラジエータ62に対する冷却効率(冷却性能)を向上させることができる。したがって、ファン64の稼働率を低減させることができ、車両12において、燃費の向上も図ることができる。
以上、本実施形態に係る車体前部構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車体前部構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、後部フラップ80は、排出口54を完全に閉塞する構成に限定されるものではなく、多少の隙間を有する構成になっていてもよい。
また、前部フラップ70及び後部フラップ80の姿勢は、車速に応じて自動的に切り替わる構成に限定されるものではなく、乗員が車室21内のスイッチ(図示省略)を操作することによって(手動で)切り替わるように構成されていてもよい。また、切替の基準となる速度も、時速60kmに限定されるものではない。
10 車体前部構造
28 底部導入口
30 パワーユニット
48 前輪
54 排出口
62 ラジエータ
64 ファン
70 前部フラップ
72 前部回動軸
76 前部ギア
80 後部フラップ
82 後部回動軸
86 後部ギア
90 連動機構
92 駆動モーター
94 回転軸
96 駆動ギア
98 無端ベルト(帯状部材)
100 制御装置

Claims (2)

  1. 少なくとも前輪を駆動するパワーユニットよりも車体後方側に配置され、該パワーユニットに対する冷却系を構成するラジエータと、
    前記ラジエータよりも車体後方側に配置され、該ラジエータへ冷却風を導入するためのファンと、
    前記ラジエータよりも車体前方下側に設けられ、該ラジエータへ冷却風を導入するための底部導入口と、
    前記ラジエータと前記ファンとの間における車体下方側に設けられ、該ラジエータを通過した前記冷却風を車外へ排出する排出口と、
    前記底部導入口の後端部側に設けられ、車体下方側へ突出した突出姿勢と車体前方側へ突出した格納姿勢とを選択的にとる前部フラップと、
    前記排出口の前端部側に設けられ、車体後方側へ突出した閉塞姿勢と車体下方側へ突出した開放姿勢とを選択的にとる後部フラップと、
    前記後部フラップが閉塞姿勢をとるときに前記前部フラップが突出姿勢をとり、前記後部フラップが開放姿勢をとるときに前記前部フラップが格納姿勢をとるように、前記後部フラップと前記前部フラップとを連動させる連動機構と、
    車速が所定値未満のときに前記後部フラップが閉塞姿勢をとり、車速が所定値以上のときに前記後部フラップが開放姿勢をとるように、前記連動機構を制御する制御装置と、
    を備え
    前記連動機構は、
    前記前部フラップが取り付けられた前部回動軸の軸方向一端部に固定された前部ギアと、
    前記後部フラップが取り付けられた後部回動軸の軸方向一端部に固定された後部ギアと、
    前記制御装置により正逆両方向への回転が制御される駆動モーターの回転軸に固定された駆動ギアと、
    前記前部ギアと前記後部ギアと前記駆動ギアとに巻回された帯状部材と、
    を有する車体前部構造。
  2. 前記制御装置は、前記後部フラップが開放姿勢をとったときに、前記ファンの回転駆動を停止する構成とされている請求項1に記載の車体前部構造。
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