JP6089559B2 - 押し釦付容器 - Google Patents

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Description

本発明は軟包装袋等に収容されたウェットティッシュ包装体を収納した状態で使用するウェットティッシュ容器に関するもので、特に収納物の取出し口の開閉機構としての押し釦の構造に関するものである。
軟包装袋等に収容されたウェットティッシュ包装体を収納した状態で使用する容器としては、使用しないときには収納物の乾燥を防止するためにある程度の密閉性があり、使用するときには簡単に取出口を開けて必要量のみを取り出した後簡単に再封できる容器が利用されていた。
このような容器としては、上面に取出口を有し、下面が開口(開放)されてなる容器本体と、該容器本体の下面に嵌合して密閉する底蓋とからなり、その容器本体上面に設けた取出口を開閉可能に被覆する開閉蓋と、開閉蓋後部下面より開閉蓋後部を上方付勢させる弾力板および該開閉蓋前部を容器本体に係合して取出口を密封あるいは開放するための押し釦からなる容器が一般的であった。
しかしながら、従来、この種の容器は、容器を構成する部品数が多く、したがって、容器の組立作業も工程の多いものとなり、コストアップの原因ともなっていた。さらに構成が複雑なことによって耐久性と安定性にも問題がある場合も少なくなかった。
構成する部品数が少なく、容易に組み立てることの出来る開閉蓋として、特許文献1では、口頚部を起立した容器体と、口頚部外周に嵌合させた周壁上端縁より頂壁を延設するとともに、頂壁後部に蓋板押し下げ用の凹部を形成し、且つ、頂壁前部に振り出し孔を穿設してなるキャップ本体と、該本体上に上下揺動可能に装着させて振り出し孔を開閉可能に被覆する蓋板とを備え、蓋板後部下面に、弾性圧縮可能な非金属製の弾性体を介在させてなることを特徴とする振り出し容器が提案されている。
また、特許文献2では、取出口が形成された容器本体と、容器本体に揺動自在に取付けられ、取出口を密閉する開閉蓋と、容器本体と開閉蓋との間の揺動部に設けられ、開閉蓋を開方向に向って付勢する弾性付勢手段とを備え、
開閉蓋の自由端に係止部を設けるとともに、容器本体に係止部に係合する係合部を設け、容器本体のうち開閉蓋の自由端側に、開閉蓋の自由端を押上げる作動体を回動自在に取付け、作動体の下端に容器本体に当接するバネ材を設け、
作動体はバネ材側に位置し、垂直方向に延びる第1部材と、第1部材に直交して連結され水平方向に延びるとともに容器本体に取付けられた回動軸を有する第2部材とからなり、第1部材および第2部材に、外方から押圧可能な押圧部が各々形成され、第1部材の押圧部または第2部材の押圧部のいずれかを押圧することにより作動体が回動軸を中心として回動して第2部材が開閉蓋の自由端を押上げ、
作動体に設けられたバネ材は下方に向って傾斜して容器本体の落込段部に当接していることを特徴とする開閉自在容器が提案されている。
これらの提案の容器によれば、構成材料として金属バネを使用しないので、廃棄時に分別処理の必要がなく、蓋板の閉蓋状態の維持及び自動的な閉蓋が行えるとともに、構造が簡単で且つ組み付けが容易である優れた容器が得られるとされている。
しかしながら、使用上の特性としては、とくに繰り返し使用に際しての耐久性と反発力の安定性の面で課題が残されていた。
たとえば、押し釦の手前にクッション性を付与するバネがある場合として、バネの形状が図1のように押し釦の回動方向に対して直角な円弧状に設けられている場合について説明する。図1(A)は側面略図、(B)と(C)は正面略図である。
容器全体の開閉機構を簡単に図5に示した。図5は上面に取出口を有し、下面に開口部を有する容器本体と、容器本体の下面に嵌合する底蓋とからなり、該容器本体上に取出口を開閉可能に被覆する開閉蓋と、開閉蓋後部下面より開閉蓋後部を上方付勢させる弾力板および該開閉蓋前部を容器本体に係合して取出口を密封あるいは開放するための押し釦からなる容器の側面略図であり、(A)は開閉蓋により取出口の密封された状態を、(B)は開放された状態を示している。
図5に示したのは、上面に取出口(14)を有し、下面に開口部を有する容器本体(12)と、容器本体の下面に嵌合する底蓋とからなり、該容器本体上の取出口(14)を開閉可能に被覆する開閉蓋(9)と、開閉蓋後部下面より開閉蓋後部を上方付勢させる弾力板(コイルバネ)(15)および該開閉蓋前部を容器本体(12)に係合して取出口(14)を密封あるいは開放するための押し釦(10)からなる容器である。
図5(A)の開閉蓋(9)が密閉された状態では、開閉蓋(9)の前部端面の窓孔(7)に押し釦(10)の後部端面の爪状突起(6)が嵌まり込んで押し釦(10)の前方下部のバネ(図示せず)の弾性による反発力により開閉蓋(9)の全部を下方に押し付けて容器本体(12)の取出口(14)が開放されることを防いでいる。
図5(A)の開閉蓋(9)が密閉された状態から図5(B)の取出口(14)が開放された状態にするには、押し釦(10)の前部上面を押して前方下部のバネ(図示せず)を押し縮めて押し釦(10)を前方に回動させ、後部の爪状突起(6)を跳ね上げて開閉蓋(9)の前部端面の窓孔(7)から外し、開閉蓋(9)後部を上方付勢させる弾力板(コイルバネ)(15)の力によって容器本体(12)の取出口(14)を開放する。
図1(A)においては板バネ(a)が押し釦(100)の前方下面に押し釦の回動方向に対して直角な円弧状に設けられている。押し釦(100)はその上部手前を手で押すことによって、本体の軸穴(図示せず)に嵌め込まれた軸(3)を中心に回動し、それにともなって板状バネ(a)が上下方向に圧縮される。
その圧縮された分に対応して押し釦(100)後端の爪状突起(6)が上方に回動して
開閉蓋(9)の窓孔(7)から外れる。すると、開閉蓋(9)はコイルバネ(図示せず)の上方付勢力によって上方に開蓋し取出口が露出する。必要量の収納物を取り出した後に開閉蓋の上方を押えて開閉蓋(9)の窓孔(7)を爪状突起(6)に嵌め込むと開閉蓋(9)による取出口(14)の密封が完了する。
以上に示した構造の押し釦を用いた場合には、この開蓋作業の時に押し釦(100)の押す位置によって板状バネ(a)の反発力がばらつき、たとえば釦の端部を押すと反発力が安定しないという問題があった。
さらに図1(B)に示したように、板状バネ(a)の本体(13)と接する部分の変形が大きいので、板状バネの反発力が強く、調整が困難であり、また反発力が少なくなると図1(C)に示したように本体(13)のフランジ(台座)と接する部分に隙間が発生してバネとして正常に機能しなくなりやすい、等々の耐久性に問題があり、高反発力で高耐久性の板状バネの材料選定がとくに困難であった。
特開平11−79218号公報 特許第4431206号公報
本発明は、上記問題点を解決しようとするものであって、開閉蓋の開閉時に押し釦の押さえる力を大きくしてもバネの反発力が強くなり過ぎることなく、円滑な蓋の開閉が可能であり、バネの変形が均一で繰り返し使用に際しても耐久性のある押し釦付き容器の提供を課題としている。
さらに、押し釦の作成が一部品から行うことができる、部品数と工程が少ない廃棄の容易な押し釦を用いた押し釦付き容器の提供を課題としている。
本発明者は押し釦の裏面にヒンジ等を介して、湾曲形状の樹脂バネ(薄肉バネ)を一体に成型し、その片方の端部を固定しない自由端(フリー)とすることで、開閉蓋の突出部(爪状突起)と係合して開閉蓋が係止される押し釦後端部の切欠き部(窓孔)を十分に下方に押し付けることが出来るクッション性の付与が可能な構造となることによって上記の課題を解決することが出来ることを見出し本発明を完成した。
上記の課題を解決するための、本発明の請求項1に係る発明は、
上面に取出口を有し、下面に開口部を有する容器本体と、容器本体の下面に嵌合する底蓋とからなり、前記取出口を開閉可能に被覆する開閉蓋と、開閉蓋の後部下面を回動中心として開閉蓋を開方向に付勢させる弾力板および該開閉蓋の前部を容器本体に係合して取出口を密封あるいは開放するための押し釦からなる容器において、
容器本体に軸穴が設けられており、この軸穴を中心として回動自在に前記押し釦の軸が取り付けられており、この軸の位置を基準として前記開閉蓋のある方向の部位を押し釦後部、その反対側を押し釦前部としたとき、前記押し釦前部の裏面に、脆弱ヒンジを介して押し釦と一体に成型された、下方に凸に湾曲した形状の、先端が固定されておらず自由端となっている樹脂バネを備えるとともに、押し釦後部の先端に窓孔を備え、他方、開閉蓋が爪状突起を備えており、これら窓孔と爪状突起が係合して開閉蓋の前部を容器本体に係合することを特徴とする押し釦付容器である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記押し釦後部の先端に窓孔を備え、他方、開閉蓋が爪状突起を備えている代わりに、押し釦後部の先端に爪状突起を備え、他方、開閉蓋が窓孔を備えていることを特徴とする請求項1に記載の押し釦付容器である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記開閉蓋の爪状突起が下方の短いスロープ状の断面になっているか、または前記押し釦後部の爪状突起が上方の短いスロープ状の断面になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の押し釦付容器である。
本発明の請求項1に係る押し釦付容器によれば、
押し釦前部の裏面に、脆弱ヒンジを介して押し釦と一体に成型された、下方に凸に湾曲した形状の、先端が固定されていない樹脂バネを備えることによって、十分なクッション性を付与することができて円滑な蓋の開閉が可能となる。
とくに、湾曲した樹脂バネの先端を固定せず自由端として押し釦の裏側にスライドできる状態にしておくことによって、ガタが発生し難く、押し釦を押さえる力を大きくしても
、反発力が強くなる程度は抑えられる。
押し釦の裏面に形成された樹脂バネに過剰な力がかかることが少ないので、開閉蓋の開閉時における樹脂バネの変形が少なく、繰り返し使用に際しての耐久性と密封時には元の状態に戻る反発力の両方を押し釦に付与することが出来る。
樹脂バネは押し釦の裏面に脆弱ヒンジを介して一体に成型されるので、押し釦に反発力を付与しやすく軽く調整しやすいのみならず、金属等の異材料を併用したり部品数を増加させたりすることなく組立ておよび廃棄の簡単な押し釦付容器とすることが出来る。
本発明の請求項2に係る押し釦付容器によれば、前記押し釦後部の先端に窓孔を備え、他方、開閉蓋が爪状突起を備えている代わりに、押し釦後部の先端に爪状突起を備え、他方、開閉蓋が窓孔を備えているので、開閉蓋の押し釦による係合の方法の自由度が増す。
たとえば、開閉蓋を開いている状態で爪状突起の先鋭さが気になるような場合には開閉蓋の方に窓孔を押し釦の方に爪状突起を備えた構成にすることも可能である。
本発明の請求項3に係る押し釦付容器によれば、
開閉蓋の方に爪状突起を押し釦の方に窓孔を備えた構成の場合には、開閉蓋前部の爪状突起が下方の短いスロープ状の断面になっていることによって、開閉蓋を閉めるときには押し釦の窓孔にスムースに嵌り込んで確実に係止し開ける時にも引っ掛かりが少なく開け易い釦付容器とすることが出来る。
開閉蓋の方に窓孔を押し釦の方に爪状突起を備えた構成の場合には、押し釦後部の爪状突起が上方の短いスロープ状の断面になっていることによって、開閉蓋を閉めるときには開閉蓋の窓孔にスムースに嵌り込んで確実に係止し開ける時にも引っ掛かりが少なく開け易い釦付容器とすることが出来る。
従来の押し釦の構造の一例を示す模式図。(A)は側面図、(B)、(C)は正面図。 本発明の押し釦の構造を示す模式図。(A)は側面図、(B)は背面図、(C)は上面図。 本発明の押し釦の構造を示す模式図。(A)は側面図、(B)は正面図。 本発明の押し釦付容器の蓋構造の例を示す模式図。 押し釦付容器の開閉蓋動作を示す側面模式図。 本発明の押し釦の成型時の形状を示す模式図。
本発明に係る押し釦付容器の実施形態の一例について必要に応じて図を援用して説明する。図5は押し釦付容器の開閉蓋動作を示す容器全体の側面模式図であるが基本的な動作についてはすでに説明したのでここでは省略する。
本発明の押し釦付容器に用いる押し釦の部分の構造を示す模式図を図2に示した。上面から見た図が(C)、背面から見た図が(B)、側面から見た図が(A)である。図3にはこの押し釦を容器に用いた場合の部分模式図を示した。側面から見た図が(A)、正面から見た図が(B)である。
本発明の押し釦付容器に用いる押し釦(10)は、 上面に取出口(14)を有し、下面に開口部を有する容器本体(12)と、容器本体の下面に嵌合する底蓋(16)とからなり、前記取出口(14)を開閉可能に被覆する開閉蓋(9)と、開閉蓋(9)の後部下
面を回動中心として開閉蓋(9)を開方向に付勢させる弾力板(15)および該開閉蓋(9)の前部を容器本体(12)に係合して取出口(14)を密封あるいは開放するための押し釦(10)からなる容器において、容器本体(12)に軸穴(5)が設けられており、この軸穴(5)を中心として回動自在に前記押し釦(5)の軸(3)が取り付けられている構造になっている。
本発明の押し釦付容器に用いる押し釦(10)は、容器本体(12)に穿孔された軸穴(5)に嵌め込まれた、押し釦(10)の両側部(4)から突出する軸(3)の位置を基準として前記開閉蓋(9)のある方向の部位を押し釦(10)後部、その反対側を押し釦(10)前部としたとき、前記押し釦(10)前部の裏面に、脆弱ヒンジ(2)を介して押し釦(10)と一体に成型された、下方に凸に湾曲した形状の、先端が固定されていない樹脂バネ(1)を備えるとともに、押し釦(10)後部の先端に窓孔(17)を備え、他方、開閉蓋(9)が爪状突起(116)を備えており、押し釦(10)が軸(3)を中心に前後に回動したときに、これら窓孔(17)と爪状突起(116)が係合して開閉蓋(9)の前部を容器本体(12)に係合する構造になっている。
軸(3)は容器本体(12)の軸穴(5)に嵌まり込んで押し釦(10)が前後に回動するための軸となる。樹脂バネ(1)は押し釦(10)から手を離したあとに押し釦(10)を後方に回動させる方向の反発力を持たせるために設けられている。
図6に示したように、押し釦(10)の成型時は押し釦(10)に薄肉の樹脂バネ(1)が押し釦(10)前部先端の脆弱ヒンジ(2)から垂下する形状で付いていて、これを組み立てて図3の(A)に示すように容器本体(12)上の台座(フランジ)上に突っ張らせることにより押し釦(10)を軸(3)を中心に後方へ回動させる反発力により適正な位置に保持すると同時に、押し釦(10)を押して開閉蓋(9)を開蓋する時に滑らかな反発力が発生し、押し釦(10)がガタつくことなく取出口を開けることができるというメリットがある。
樹脂バネ(1)により発生する反発力は使用する樹脂の剛性と図6に示した樹脂バネ(1)の厚み(1c)および幅(1d)により決まる。一般的には断面積の大きいほど反発力も大きくなるが、変形の程度によっては耐久性に問題が出てくる場合も考えられるので調整可能な範囲で適切な寸法を選ぶのが望ましい。
本発明の押し釦付容器は図3に示したように押し釦(10)後部の先端に窓孔(17)を備え、他方、開閉蓋(9)が爪状突起(116)を備えているものでもよく、図5に示したような押し釦(10)後部の先端に爪状突起(6)を備え、他方、開閉蓋(9)が窓孔(7)を備えているものでもよい。
図3に示したように押し釦後部の先端に窓孔を備え、他方、開閉蓋が爪状突起を備えている場合には開閉蓋(9)の爪状突起(116)が下方の短いスロープ状の断面になっていることが必要であり、また図5に示したような押し釦後部の先端に爪状突起を備え、他方、開閉蓋が窓孔を備えている場合には押し釦(10)後部の爪状突起(6)が上方の短いスロープ状の断面になっていることが必要である。
図3に示したような場合には、開閉蓋(9)前部の爪状突起(116)は下方の短いスロープ状の断面になっている(爪端部スロープ)ことで開蓋時に押し釦(10)の前方上面を押して軸(3)を中心に前方に回動させ窓孔(17)を爪状突起(116)から外す場合に爪状突起の下端が窓孔(17)の下縁上部に引っかかることなくスムースに開閉蓋(9)を跳ね上げて容器本体(12)の取出口を開口することができる。
また閉蓋時にも開閉蓋(9)の前方上面を押して本体と蓋をつなぐヒンジ(11)を中心に前方に回動させ爪状突起(116)を窓孔(17)に係止する場合に爪状突起の下端が窓孔(17)の上縁下部に引っかかることなくスムースに開閉蓋(9)を本体後部ストッパ(4)の位置すなわち蛇腹形状の樹脂バネ()によって発生した反発力による閉蓋時の後方回動限界まで回動させて容器本体(12)の取出口を閉口することができる。
図5に示したような場合には、押し釦(10)後部の爪状突起(6)は上方の短いスロープ状の断面になっている(爪端部スロープ)ことで開蓋時に押し釦(10)の前方上面を押して軸(3)を中心に前方に回動させ爪状突起(6)を窓孔(7)から外す場合に爪状突起(6)の上端が窓孔(7)の上縁下部に引っかかることなくスムースに開閉蓋(9)を跳ね上げて容器本体(12)の取出口を開口することができる。
また閉蓋時にも開閉蓋(9)の前方上面を押して本体と蓋をつなぐヒンジ(11)を中心に前方に回動させ窓孔(7)を爪状突起(6)に係止する場合に爪状突起(6)の上端が窓孔(7)の下縁上部に引っかかることなくスムースに開閉蓋(9)を本体後部ストッパ(4)の位置すなわち蛇腹形状の樹脂バネ()によって発生した反発力による閉蓋時の後方回動限界まで回動させて容器本体(12)の取出口(14)を閉口することができる。
本発明の押し釦付容器では樹脂バネのループの片側を自由端(固定しない状態)にすることで、開閉蓋の係止機構と組み合わせたこのような構造により押し釦での円滑な蓋の開閉が可能になる。
図4には本発明の押し釦付容器の蓋構造の別の一例を参考に示した。
図4に示した本発明の押し釦付容器は、上面に取出口(図示せず)を有する容器本体(12)と、該容器本体(12)上に取出口を開閉可能に被覆する開閉蓋(9)と、開閉蓋後部下面の本体と蓋をつなぐヒンジ(11)を回動中心として開閉蓋(9)を開方向に付勢させる弾力板(図示せず)および該開閉蓋(9)前部を容器本体(12)に係合して取出口を密封あるいは開放するための押し釦(10)からなる容器において、押し釦(10)の裏面に一体に成型された樹脂バネ(1)を備えるとともに、取出口の密封時に押し釦(10)後部の爪状突起(116)と開閉蓋(9)の窓孔(図示せず)とが係合して、開閉蓋(9)が係止される爪状突起(116)と窓孔を備えている。
本発明の押し釦付容器は公知の射出成型等の成型方法によって作成することが出来る。
成形樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂等のオレフィン系樹脂をはじめとする熱可塑性樹脂たとえば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリエステル系樹脂、熱可塑性樹脂、あるいはこれらにガラス繊維などの充填剤を添加したもの等が挙げられる。
なかでは、ポリプロピレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリアセタール樹脂が望ましい。
また、軸の回転方向の滑りと感触を良くするには、シリコンやエルカ酸アミド、オレイン酸アミドを添加したり、滑りの良いABS樹脂、POM樹脂、ポリアセタール樹脂を使うことも望ましい。
以上のように本発明の押し釦付容器によれば、開閉蓋の開閉動作に伴う押し釦の反発力を押し釦前部の裏面に、脆弱ヒンジを介して押し釦と一体に成型された、下方に凸に湾曲した形状の、先端が固定されていない樹脂バネの構造部で発現させることにより、押し釦を押さえるストロークを大きくしても反発力の調整しやすい安定性および耐久性が得られるようになった。
また、耐久性の点ではとくに樹脂バネと台座の隙間が発生することが少なく安定した反
発力が得られるので安心して使えるようになった。
本発明の押し釦構造は、箱型のウェットティッシュ容器に代表される押し釦付容器に適用される。例えば押し釦の位置決めが必要とされる容器やとくに押し釦に戻る反発力が要求されるものあるいはバネで自動的に開く力が付与されている容器との組み合わせの場合等である。
本発明の構造は押し釦の裏面に湾曲して形成した樹脂バネのループの片側をフリーにすることで押さえるストロークを大きくしても反発力が強くなりすぎず、簡単には隙間も発生しないのでこのようなことのないことが要求される用途に適している。
1…樹脂バネ
2…脆弱ヒンジ
3…軸
4…押し釦側部
5…軸穴
6…爪状突起
7…窓孔
17…窓孔
18…フランジ
9…開閉蓋
11…容器本体と蓋をつなぐヒンジ
12…容器本体
13…容器本体
14…取出口
15…コイルバネ
16…底蓋
1c…樹脂バネ厚み
1d…樹脂バネ幅
a…板状バネ
10…押し釦
100…押し釦
116…爪状突起

Claims (3)

  1. 上面に取出口を有し、下面に開口部を有する容器本体と、容器本体の下面に嵌合する底蓋とからなり、前記取出口を開閉可能に被覆する開閉蓋と、開閉蓋の後部下面を回動中心として開閉蓋を開方向に付勢させる弾力板および該開閉蓋の前部を容器本体に係合して取出口を密封あるいは開放するための押し釦からなる容器において、
    容器本体に軸穴が設けられており、この軸穴を中心として回動自在に前記押し釦の軸が取り付けられており、この軸の位置を基準として前記開閉蓋のある方向の部位を押し釦後部、その反対側を押し釦前部としたとき、前記押し釦前部の裏面に、脆弱ヒンジを介して押し釦と一体に成型された、下方に凸に湾曲した形状の、先端が固定されておらず自由端となっている樹脂バネを備えるとともに、押し釦後部の先端に窓孔を備え、他方、開閉蓋が爪状突起を備えており、これら窓孔と爪状突起が係合して開閉蓋の前部を容器本体に係合することを特徴とする押し釦付容器。
  2. 前記押し釦後部の先端に窓孔を備え、他方、開閉蓋が爪状突起を備えている代わりに、押し釦後部の先端に爪状突起を備え、他方、開閉蓋が窓孔を備えていることを特徴とする請求項1に記載の押し釦付容器。
  3. 前記開閉蓋の爪状突起が下方の短いスロープ状の断面になっているか、または前記押し釦後部の爪状突起が上方の短いスロープ状の断面になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の押し釦付容器。
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