JP4191474B2 - 気密コンパクト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファンデーションやアイシャドー等の化粧料を収納するコンパクトに関するものであり、該コンパクトの気密性のより一層の改善を図ろうとするものである。
【0002】
【従来の技術】
ファンデーションやアイシャドー等の化粧料は近年、揮発成分を含んだものが多用されている。そして、このような揮発成分を含んだ化粧料はその揮散が避けられないので気密性の高いコンパクトが使用される。
【0003】
気密性を高めるための具体的な構造としては、従来、コンパクトの蓋体の内側にシール部材としての中蓋を設け、蓋体を閉じる時に、該蓋体によって中蓋を化粧料の充填開口部に押しつける構造が採用されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−342号公報
【0005】
ところで、かかるコンパクトでは、以下に述べるような問題が未だに存在しており、その解決が望まれている。
【0006】
すなわち、この種の内容物を収納するのに供されるコンパクトは、化粧料を充填したドラムをパフ等の塗布具とともに備えるコンパクトが主流であり、その蓋体は普通、枢支軸を介して揺動可能に保持され、該枢支軸から最も離れた揺動最先端をコンパクト本体の係止部分でロックするのが一般的であるところ、枢支軸に近い領域と係止部分に近い領域では、蓋体の中蓋に対する押圧力に違いが生じる(係止部分に近い領域では押圧力が弱いためシール性に劣る)ため気密性の安定的な維持が困難になっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、中蓋を充填空間の周りでほぼ均一な力でもって押しつけることで気密性を安定的に維持することができる新規な気密コンパクトを提案するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、化粧料を充填する充填空間とパフ等の塗布具を収納する収納空間を有する容器本体と、この容器本体に枢軸を介して開閉可能に保持される蓋体と、蓋体の閉方向に向かう揺動時に充填空間の縁部に当接させて該充填空間を気密状態に保持する中蓋とを備えた気密コンパクトであって、
前記充填空間の縁部又はこの縁部に当接する中蓋の当接部位にシール部材を配置し、
前記中蓋又はこの中蓋が対面する蓋体の対面部位を枢軸に平行な仮想直線でもって2つの領域に区分し、その2つの領域のうち枢軸から遠く離れた領域につき、該中蓋をシール部材に強く押しつけて気密性を高める複数の凸部を設け、
各凸部は、蓋体を閉じた時に中蓋をその全周で均一な押圧力でもってシール部材に当接させる高さを有することを特徴とする気密コンパクトである。
【0009】
縁部又はこの縁部に当接する中蓋の当接部位にはパッキンの如きシール部材を設ける。
【0010】
凸部は中蓋の天面又は蓋体の裏面に設けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
【0012】
図1〜図4は本発明にしたがう気密コンパクトの実施の形態を示したものであり、図1はコンパクトの側面を断面で示した図であり、図2は図1の右側半分を拡大して、また、図3は図1の左側半分を拡大してそれぞれ示した図であり、さらに図4は図1に示した蓋体の裏面を示した図である。
【0013】
図1〜4において1は容器本体である。この容器本体1はレフィルタイプの中皿(ドラム)nによって形成することができる化粧料の充填空間1aとパフ等の塗布具を収納する収納空間1bを備えている。
【0014】
また、2は容器本体1内に配置される中枠、3は容器本体1に枢軸sを介して開閉可能に保持される蓋体、4はドラムnの縁部にインサート成形等によって設けられたエラストマー等からなるシール部材、5は蓋体3の閉方向に向かう揺動時に充填空間1aの縁部に設けたシール部材4に当接させて該充填空間1aを気密状態に保持する中蓋である。中蓋5は蓋体3の裏面に一体成形された壁部3aに縦方向(図2のX方向)、横方向(図2のY方向)に極わずかに移動可能に抜け出し不能に保持されており、シール部材4に確実に当接することができるようになっている。
【0015】
また、6は蓋体3の裏面に一体的に設けた例で示した凸部(図2、4参照)であり、この凸部6は図4に示すように中蓋5が対面する蓋体3の対面部位Pを枢軸sに平行な仮想直線Lでもって同面積で区分された2つの領域(P1、P2)のうち、枢軸sから遠く離れた領域P2につき、中蓋5をシール部材4に強く押しつけて気密性を高める。
【0016】
さらに、7は蓋体3の揺動最先端に一体的に成形されたフック、8は容器本体1にスライド移動可能にセットされフック7と係合する係止部分、そして9は係止部分8でフック7の係合を解除したときに蓋体3を極わずかに開放するためのポップアップ部材(弾性材料で成形されたもの)である。
【0017】
この種のコンパクトは蓋体3を閉じたとき、中蓋5がシール部材4に押しつけられることによって中皿4の内側は気密状態に保持されるものの、該中蓋5の枢軸sに近い側と、係止部分8に近い側とを比較した場合に、係止部分8に近いほうが押圧力がどうしても弱くなるためシール性が劣るのは避けられないが、本発明にしたがうコンパクトは凸部6を設けてあるため、係止部分8に近い側でも枢軸sに近い側と同等にシール部材4に向けて強く押され、結果として中蓋5にかかる押圧力はその全周でほぼ均等になり気密性が安定化される。
【0018】
本発明では図4の如く仮想直線L上に2つ、係止部分8に近い側に2つ、合計4つの凸部6を蓋体3の裏面に設けた例を示したが、これは中蓋5の天面に設けることもでき、その設置個数や形状についても限定されない。
【0019】
とくに、領域P1にも凸部を形成する場合には、係止部分8に近い側に設けられる凸部6については他の領域(枢軸s側)に設けた凸部6よりも高さを高くしておくことが肝要であり、これにより確実なシールが可能になる。各凸部6の高さは、蓋体3を閉じた時に中蓋5がシール部材4に均一な押圧力でもって当接するように適宜に調整する。なお、本発明の実施の形態では、枢軸sから最も離れた位置となる中蓋5の先端部分を充填空間1aに向けて押圧するよう、4つの凸部6とは別に蓋体3裏面の該当部分に突起6′を設けることができ、これにより気密状態のより一層の安定的な保持が可能になる。
【0020】
本発明の実施の形態で示したところのコンパクトは、枢軸sから係合部分8に向けて充填空間1a、収納空間1bを配置した直列タイプのコンパクトを例として示したが、枢軸sの軸心に沿ってそれらを配置した並列タイプのコンパクトや充填空間1aと収納空間1bを縦方向に配置した多段タイプの何れのものにも適用できる。
【0021】
また、シール部材4については中皿nの縁部設けた場合について示したが、該シール部材4は中蓋5の縁部に設けてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、中蓋を充填空間の周りでほぼ均一な力で押しつけることができるので気密状態が安定的に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にしたがう気密コンパクトの実施の形態を示した断面図である。
【図2】 図1の要部を拡大して示した図である。
【図3】 図1の要部を拡大して示した図である。
【図4】 蓋体の裏面を示した図である。
【符号の説明】
1 容器本体
1a 充填空間
1b 収納空間
2 中枠
3 蓋体
3a 壁部
4 シール部材
5 中蓋
6 凸部
6′ 突起
7 フック
8 係止部分
9 ポップアップ部材
n ドラム
s 枢軸
Claims (2)
- 化粧料を充填する充填空間とパフ等の塗布具を収納する収納空間を有する容器本体と、この容器本体に枢軸を介して開閉可能に保持される蓋体と、蓋体の閉方向に向かう揺動時に充填空間の縁部に当接させて該充填空間を気密状態に保持する中蓋とを備えた気密コンパクトであって、
前記充填空間の縁部又はこの縁部に当接する中蓋の当接部位にシール部材を配置し、
前記中蓋又はこの中蓋が対面する蓋体の対面部位を枢軸に平行な仮想直線でもって2つの領域に区分し、その2つの領域のうち枢軸から遠く離れた領域につき、該中蓋をシール部材に強く押しつけて気密性を高める複数の凸部を設け、
各凸部は、蓋体を閉じた時に中蓋をその全周で均一な押圧力でもってシール部材に当接させる高さを有することを特徴とする気密コンパクト。 - 前記凸部は中蓋の天面又は蓋体の裏面に設けられたものである請求項1記載の気密コンパクト。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002377665A JP4191474B2 (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 気密コンパクト |
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Families Citing this family (2)
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US11779093B2 (en) | 2016-12-25 | 2023-10-10 | Pt. Kemas Indah Maju Co., Ltd | Device having a sealable container for a volatile composition |
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2002
- 2002-12-26 JP JP2002377665A patent/JP4191474B2/ja not_active Expired - Fee Related
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